JPH0221280Y2 - - Google Patents
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- JPH0221280Y2 JPH0221280Y2 JP1983182669U JP18266983U JPH0221280Y2 JP H0221280 Y2 JPH0221280 Y2 JP H0221280Y2 JP 1983182669 U JP1983182669 U JP 1983182669U JP 18266983 U JP18266983 U JP 18266983U JP H0221280 Y2 JPH0221280 Y2 JP H0221280Y2
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- Printing Methods (AREA)
- Decoration By Transfer Pictures (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、光沢模様を現出する転写材に関する
ものであり、更に詳しくは、ガラス、プラスチツ
クス、金属、陶磁器、ホーロー等、各種成型品の
表面に、金属光沢感やパール光沢感を有する任意
の模様を現出することが可能な転写材に関するも
のである。
ものであり、更に詳しくは、ガラス、プラスチツ
クス、金属、陶磁器、ホーロー等、各種成型品の
表面に、金属光沢感やパール光沢感を有する任意
の模様を現出することが可能な転写材に関するも
のである。
従来から、前記した各種成型品の表面に、金属
光沢感やパール光沢感を有する任意の模様を現出
する手段としては種々あるが、その中でも、メタ
リツク顔料やパール顔料等の光沢顔料で所望の光
沢感を有する任意の模様を現出するように構成し
た転写材を利用する方法が汎用されている。かか
る方法に用いられる転写材は、剥離性を有する基
体シート上に光沢顔料を含有する図柄層が形成さ
れ、その上に接着剤層等が形成された構成からな
つており、この転写材を利用することにより、各
種成型品の表面に、容易に所望の光沢感を有する
任意の模様を現出することができるものである。
光沢感やパール光沢感を有する任意の模様を現出
する手段としては種々あるが、その中でも、メタ
リツク顔料やパール顔料等の光沢顔料で所望の光
沢感を有する任意の模様を現出するように構成し
た転写材を利用する方法が汎用されている。かか
る方法に用いられる転写材は、剥離性を有する基
体シート上に光沢顔料を含有する図柄層が形成さ
れ、その上に接着剤層等が形成された構成からな
つており、この転写材を利用することにより、各
種成型品の表面に、容易に所望の光沢感を有する
任意の模様を現出することができるものである。
しかしながら、この転写材は、その構成上、次
のような問題点を有するものであつた。即ち、光
沢顔料を含有する図柄層を形成する場合、イン
キ中に任意の色を再現するための着色剤と光沢感
を現出するための光沢顔料とを混合しなければな
らず、その際、着色剤と光沢顔料とは粒径が異な
るため、流動性が異なり、その結果、印刷作業時
における「色ブレ」等の品質安定性に劣るという
問題点、印刷適性上、インキに分散可能な光沢
顔料の量に限界があり、着色剤の割合が増加する
分だけ光沢顔料の割合を減少せざるを得ず、その
結果、所望の光沢感を現出することができないと
いう問題点、更に、形成された前記図柄層は、
着色剤と光沢顔料とが混在した構成となつてお
り、該着色剤が種類によつて透明性を有しないも
のが多く、該着色剤が光沢顔料の輝きを阻害し、
その結果、光沢顔料の光沢を充分に発揮させるこ
とができないという問題点等を有するものであつ
た。
のような問題点を有するものであつた。即ち、光
沢顔料を含有する図柄層を形成する場合、イン
キ中に任意の色を再現するための着色剤と光沢感
を現出するための光沢顔料とを混合しなければな
らず、その際、着色剤と光沢顔料とは粒径が異な
るため、流動性が異なり、その結果、印刷作業時
における「色ブレ」等の品質安定性に劣るという
問題点、印刷適性上、インキに分散可能な光沢
顔料の量に限界があり、着色剤の割合が増加する
分だけ光沢顔料の割合を減少せざるを得ず、その
結果、所望の光沢感を現出することができないと
いう問題点、更に、形成された前記図柄層は、
着色剤と光沢顔料とが混在した構成となつてお
り、該着色剤が種類によつて透明性を有しないも
のが多く、該着色剤が光沢顔料の輝きを阻害し、
その結果、光沢顔料の光沢を充分に発揮させるこ
とができないという問題点等を有するものであつ
た。
本考案者らは、前記問題点に鑑み、種々研究、
実験の結果、任意の色を再現するための図柄層と
所望の光沢感を現出するための光沢顔料層とを別
個に構成すればよいと考え、この考えに基づいて
更に、各層の構成について種々実験を重ねた結
果、遂に本考案を完成するに至つたものである。
即ち、本考案は、剥離性を有する基体シート上
に、次の要件、即ち、(a)光沢顔料層中の光沢顔料
の粒径が、10μm〜60μmであること、(b)光沢顔料
層を形成するためのインキ中の光沢顔料の割合
が、5重量%〜30重量%であること、及び(c)光沢
顔料層の厚みが、0.5μm〜5μmであること、を満
たす光沢顔料層が形成され、その上に図柄層、接
着剤層等が形成されてなることを特徴とする光沢
模様を現出する転写材である。
実験の結果、任意の色を再現するための図柄層と
所望の光沢感を現出するための光沢顔料層とを別
個に構成すればよいと考え、この考えに基づいて
更に、各層の構成について種々実験を重ねた結
果、遂に本考案を完成するに至つたものである。
即ち、本考案は、剥離性を有する基体シート上
に、次の要件、即ち、(a)光沢顔料層中の光沢顔料
の粒径が、10μm〜60μmであること、(b)光沢顔料
層を形成するためのインキ中の光沢顔料の割合
が、5重量%〜30重量%であること、及び(c)光沢
顔料層の厚みが、0.5μm〜5μmであること、を満
たす光沢顔料層が形成され、その上に図柄層、接
着剤層等が形成されてなることを特徴とする光沢
模様を現出する転写材である。
以下、本考案を、図面を用いて更に詳細に説明
する。
する。
本考案に係る転写材は、第1図に示すように、
剥離性を有する基体シート1上に、光沢顔料層2
が形成され、その上に図柄層3、接着剤層4等の
従来の転写シートと同様の転写層が順次積層され
てなるものである。
剥離性を有する基体シート1上に、光沢顔料層2
が形成され、その上に図柄層3、接着剤層4等の
従来の転写シートと同様の転写層が順次積層され
てなるものである。
剥離性を有する基体シート1としては、通常の
転写材に使用されるものでよく、例えばポリエチ
レンテレフタレートフイルム、ポリプロピレンフ
イルム等のプラスチツクスフイルム、あるいは紙
類等の基体シート1a上に、該基体シート1aか
ら剥離可能となる樹脂、例えばアクリル系、ビニ
ル系、ポリオレフイン系、繊維素系の樹脂等を印
刷塗布してなる剥離層1bを形成したものを用い
るとよい。
転写材に使用されるものでよく、例えばポリエチ
レンテレフタレートフイルム、ポリプロピレンフ
イルム等のプラスチツクスフイルム、あるいは紙
類等の基体シート1a上に、該基体シート1aか
ら剥離可能となる樹脂、例えばアクリル系、ビニ
ル系、ポリオレフイン系、繊維素系の樹脂等を印
刷塗布してなる剥離層1bを形成したものを用い
るとよい。
なお、前記基体シート1a上に形成する剥離層
1bは、転写印刷加工後、被転写体側に転移させ
て、表面保護の役割を果たさせる場合が多いもの
であり、この場合、該剥離層1bは、透明で強固
な樹脂層であることが好ましく、また、着色され
たものであつても差支えない。
1bは、転写印刷加工後、被転写体側に転移させ
て、表面保護の役割を果たさせる場合が多いもの
であり、この場合、該剥離層1bは、透明で強固
な樹脂層であることが好ましく、また、着色され
たものであつても差支えない。
前記剥離性を有する基体シート1上に形成され
る光沢顔料層2は、金属光沢感やパール光沢感を
現出するための層であり、この層を形成するため
のインキとしては、次のような要件を満たすもの
を用いる。即ち、光沢顔料層2中の光沢顔料の粒
径が、10μm〜60μmであること、光沢顔料層2を
形成するためのインキ中の光沢顔料の割合が、5
重量%〜30重量%であること、及び光沢顔料層の
厚みが、0.5μm〜5μmであることを必須要件とす
るものである。
る光沢顔料層2は、金属光沢感やパール光沢感を
現出するための層であり、この層を形成するため
のインキとしては、次のような要件を満たすもの
を用いる。即ち、光沢顔料層2中の光沢顔料の粒
径が、10μm〜60μmであること、光沢顔料層2を
形成するためのインキ中の光沢顔料の割合が、5
重量%〜30重量%であること、及び光沢顔料層の
厚みが、0.5μm〜5μmであることを必須要件とす
るものである。
光沢顔料層2中の光沢顔料の粒径が、10μm〜
60μmのものを用いるのは、粒径が10μmより小さ
いものを用いると金属光沢感(キラキラ感)やパ
ール光沢感(真珠光沢感)を現出することができ
ず、また60μmより大きい場合は、印刷適性に悪
影響を及ぼし(特にグラビア印刷法を適用する場
合、顕著である)、更には光沢顔料層2上に形成
される図柄層3を隠蔽し、任意の色を再現するこ
とができないためである。
60μmのものを用いるのは、粒径が10μmより小さ
いものを用いると金属光沢感(キラキラ感)やパ
ール光沢感(真珠光沢感)を現出することができ
ず、また60μmより大きい場合は、印刷適性に悪
影響を及ぼし(特にグラビア印刷法を適用する場
合、顕著である)、更には光沢顔料層2上に形成
される図柄層3を隠蔽し、任意の色を再現するこ
とができないためである。
光沢顔料層2を形成するためのインキ中の光沢
顔料の割合が、5重量%〜30重量%のものを用い
るのは、前記光沢顔料の粒径の場合と同様、5重
量%より少ないものを用いると、金属光沢感やパ
ール光沢感を現出することができず、また30重量
%より多い場合は、光沢顔料層2上に形成される
図柄層3を隠蔽し、任意の色を再現することがで
きないためである。
顔料の割合が、5重量%〜30重量%のものを用い
るのは、前記光沢顔料の粒径の場合と同様、5重
量%より少ないものを用いると、金属光沢感やパ
ール光沢感を現出することができず、また30重量
%より多い場合は、光沢顔料層2上に形成される
図柄層3を隠蔽し、任意の色を再現することがで
きないためである。
更に、光沢顔料層2の厚みが、0.5μm〜5μmと
なるように構成するのも、前記光沢顔料の割合の
場合と同様、0.5μmより薄いと金属光沢感やパー
ル光沢感を現出することができず、また5μmより
厚いと光沢顔料層2上に形成される図柄層3を隠
蔽し、任意の色を再現することができないためで
ある。
なるように構成するのも、前記光沢顔料の割合の
場合と同様、0.5μmより薄いと金属光沢感やパー
ル光沢感を現出することができず、また5μmより
厚いと光沢顔料層2上に形成される図柄層3を隠
蔽し、任意の色を再現することができないためで
ある。
なお、本考案者らによる多数の実験結果からみ
ると、前記光沢顔料の粒径は、前記範囲の中でも
特に15μm〜25μmが好ましく、また前記光沢顔料
の割合は、前記範囲の中でも特に5重量%〜20重
量%、更には5重量%〜10重量%が最も好まし
い。これは、少量のメタリツク顔料で大きな輝度
を得ることができ、極めて経済的なものであるた
めである。
ると、前記光沢顔料の粒径は、前記範囲の中でも
特に15μm〜25μmが好ましく、また前記光沢顔料
の割合は、前記範囲の中でも特に5重量%〜20重
量%、更には5重量%〜10重量%が最も好まし
い。これは、少量のメタリツク顔料で大きな輝度
を得ることができ、極めて経済的なものであるた
めである。
また、本考案におけるメタリツク光沢感を現出
するためのメタリツク顔料は、光輝性を有する特
殊な色材であり、アルミニウム、黄銅等の金属粉
末をステアリン酸、オレイン酸等にて作成され、
ペースト状態で市販されている。アルミペースト
は、これらの中でも代表的なものであり、これは
銀色を呈し、その粒子は非常に薄い鱗片状の微粒
子である。
するためのメタリツク顔料は、光輝性を有する特
殊な色材であり、アルミニウム、黄銅等の金属粉
末をステアリン酸、オレイン酸等にて作成され、
ペースト状態で市販されている。アルミペースト
は、これらの中でも代表的なものであり、これは
銀色を呈し、その粒子は非常に薄い鱗片状の微粒
子である。
また、本考案におけるパール光沢感を現出する
ためのパール顔料は、真珠が有する表面光沢を有
する特殊な色材であり、主なものとしては、雲母
に二酸化チタンをコーテイングしたものがあり、
この粒子は薄片状の微結晶である。
ためのパール顔料は、真珠が有する表面光沢を有
する特殊な色材であり、主なものとしては、雲母
に二酸化チタンをコーテイングしたものがあり、
この粒子は薄片状の微結晶である。
前記光沢顔料層2上に形成される図柄層3は、
任意の図柄を形成するための層であり、通常、転
写材の図柄層に使用されるインキを用い、適宜の
手段にて形成するとよい。
任意の図柄を形成するための層であり、通常、転
写材の図柄層に使用されるインキを用い、適宜の
手段にて形成するとよい。
前記図柄層3上に形成される接着剤層4として
は、転写印刷加工時に被転写体と接着性を有する
樹脂を主成分としたインキを用いて形成する。こ
のような樹脂としては、例えばアクリル系、ビニ
ル系、炭化水素系、塩素化オレフイン系、ポリア
ミノ系等の樹脂を用いることができる。
は、転写印刷加工時に被転写体と接着性を有する
樹脂を主成分としたインキを用いて形成する。こ
のような樹脂としては、例えばアクリル系、ビニ
ル系、炭化水素系、塩素化オレフイン系、ポリア
ミノ系等の樹脂を用いることができる。
本考案は、以上説明した構成からなるものであ
るが、適宜、用途に応じて、種々の態様を考える
ことができる。例えば、被転写体の地色を隠蔽す
るために、図柄層3と接着剤層4との間にアルミ
ペースト等からなる隠蔽層5を形成したもの(第
2図参照)、光沢顔料層を任意の色を呈する光沢
顔料層としたもの、等がある。
るが、適宜、用途に応じて、種々の態様を考える
ことができる。例えば、被転写体の地色を隠蔽す
るために、図柄層3と接着剤層4との間にアルミ
ペースト等からなる隠蔽層5を形成したもの(第
2図参照)、光沢顔料層を任意の色を呈する光沢
顔料層としたもの、等がある。
本考案に係る転写材は、以上説明したように、
光沢顔料層と図柄層とを別個に構成するものであ
るから、印刷作業時の「色ブレ」等の問題が発生
せず、品質安定性に優れ、更に、光沢顔料層に用
いるインキを限定し、且つこれらを有機的に結合
させて得られたものであるから、所望の輝度を現
出することが容易であり、光沢顔料の光沢を有効
に利用することができるものである。
光沢顔料層と図柄層とを別個に構成するものであ
るから、印刷作業時の「色ブレ」等の問題が発生
せず、品質安定性に優れ、更に、光沢顔料層に用
いるインキを限定し、且つこれらを有機的に結合
させて得られたものであるから、所望の輝度を現
出することが容易であり、光沢顔料の光沢を有効
に利用することができるものである。
依つて、本考案の転写材を使用して転写印刷加
工することにより、その転写面は意匠効果に極め
て優れたものであり、実用価値の非常に高いもの
である。
工することにより、その転写面は意匠効果に極め
て優れたものであり、実用価値の非常に高いもの
である。
第1図は、本考案に係る転写材の断面図、第2
図は他の態様の断面図を各々示す。 図中、1……剥離性を有する基体シート、1a
……基体シート、1b……剥離層、2……光沢顔
料層、3……図柄層、4……接着剤層、5……隠
蔽層。
図は他の態様の断面図を各々示す。 図中、1……剥離性を有する基体シート、1a
……基体シート、1b……剥離層、2……光沢顔
料層、3……図柄層、4……接着剤層、5……隠
蔽層。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 剥離性を有する基体シート上に、次の要件を満
たす光沢顔料層が形成され、その上に図柄層、接
着剤層等が形成されてなることを特徴とする光沢
模様を現出する転写材。 (a) 光沢顔料層中の光沢顔料の粒径が、10μm〜
60μmであること。 (b) 光沢顔料層を形成するためのインキ中の光沢
顔料の割合が、5重量%〜30重量%であるこ
と。 (c) 光沢顔料層の厚みが、0.5μm〜5μmであるこ
と。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18266983U JPS6088800U (ja) | 1983-11-26 | 1983-11-26 | 光沢模様を現出する転写材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18266983U JPS6088800U (ja) | 1983-11-26 | 1983-11-26 | 光沢模様を現出する転写材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6088800U JPS6088800U (ja) | 1985-06-18 |
JPH0221280Y2 true JPH0221280Y2 (ja) | 1990-06-08 |
Family
ID=30395533
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18266983U Granted JPS6088800U (ja) | 1983-11-26 | 1983-11-26 | 光沢模様を現出する転写材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6088800U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH065881Y2 (ja) * | 1989-12-05 | 1994-02-16 | 共同印刷株式会社 | 化粧鋼板 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5997068U (ja) * | 1982-12-22 | 1984-06-30 | 大日本印刷株式会社 | 転写箔 |
-
1983
- 1983-11-26 JP JP18266983U patent/JPS6088800U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6088800U (ja) | 1985-06-18 |
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