JPS6220319Y2 - - Google Patents

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JPS6220319Y2
JPS6220319Y2 JP16173978U JP16173978U JPS6220319Y2 JP S6220319 Y2 JPS6220319 Y2 JP S6220319Y2 JP 16173978 U JP16173978 U JP 16173978U JP 16173978 U JP16173978 U JP 16173978U JP S6220319 Y2 JPS6220319 Y2 JP S6220319Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は木材の照りを呈し、且つ耐薬品性に優
れた転写層を被転写体上に形成しうる転写シート
に関するものである。
従来、木目柄の転写シートは数多く存在し、プ
ラスチツク成形品に簡単に絵付する方法として利
用されて来ており、広範囲にわたつて多数の用途
に有効に活用されている。その殆んどは、被転写
基材の色を隠すために構成材料として不透明イン
キを使用しており且つ転写層の表面の艶消しがな
されるように構成されたもので、一見木材を思わ
せるように工夫されてはいるが、実際の木材と比
較すると表現されている木目柄が表面的且つ平面
的である欠点を有する。それに比較して天然木材
の方は表面に幾分透明感があり色、艶も表面で反
射されている光、また表面よりやや奥で反射され
ている光が、いりまじつて、立体感を思わせ且
つ、木目の模様にそつて艶も均一でなく独特な光
沢即ち、一般に「照り」と称されるものを持つて
いることが判る。
また、この天然木材の「照り」を表現するため
に転写層中に金属粉末を混入した転写シートも考
えられるが、このものは耐薬品性に弱く、特に酸
性あるいはアルカリ性の物質により浸かされ著し
い変色を起こすためにその用途には数多くの制限
があつた。
本考案は天然木材の呈する「照り」を呈し、且
つ耐薬品性に富む転写層をプラスチツク成形品等
の表面に形成すべく研究の結果、基体シートと透
明剥離層と木目柄の透明絵柄層と接着剤層よりな
る転写シートの接着剤層を酸化チタンが表面コー
トされたマイカ超薄片を含有するインキの塗層に
より構成することにより、天然木肌面の呈する光
沢、所謂照りを有し、且つ変色が起らない耐薬品
性に富む転写層を被転写体上に形成しうる転写シ
ートを構成しうることを見い出し、完成したもの
である。
即ち、本考案の要旨は基体シートの片面に透明
剥離層を設け、該透明剥離層上に木目柄の透明絵
柄層を設け、更に相柄の透明絵柄層を設けた透明
剥離層面に接着剤層を設けてなる転写シートにお
いて、前記接着剤層中に酸化チタンが表面コート
されたマイカ超薄片が分散せしめられていること
を特徴とする転写シートである。
以下、本考案につき、図面を参照しながら詳細
に説明する。
第1図は本考案の第1実施態様の転写シートの
模式的断面図を示し、1は基体シート、2は透明
剥離層、3は木目柄の透明絵柄層、4は接着剤
層、5は接着剤層中の酸化チタンが表面コートさ
れたマイカ超薄片である。
第2図は第1図示の転写シートの基体シート1
の透明剥離層2を設けるべき側に凸模様層6を設
けた本考案の第2実施態様の転写シートの模式的
断面図である。
第3図は第2図示の転写シートの接着剤層5中
に着色顔料7が分散せしめられている本考案の第
3実施態様の転写シートの模式的断面図である。
第4図は第1図に示した転写シートを被転写体
8に接着剤層4により接着し、基体シート1を透
明剥離層2から剥離してなる転写製品の模式的断
面図である。
第5図は第2図に示した転写シートを被転写体
8に接着剤層4により接着し、基体シート1を透
明剥離層2から剥離してなる転写製品の模式的断
面図である。
第6図は第3図に示した転写シートを被転写体
8に接着剤層4により接着し、基体シート1を透
明剥離層2から剥離してなる転写製品の模式的断
面図である。
第1図に示す転写シートはポリエステルフイル
ムの如きプラスチツクフイルム、セロハンの如き
再生セルロースのフイルム、紙、金属箔などを目
的に応じて選択した基体シート1にアクリル系樹
脂、ゴム系樹脂、ビニル系樹脂、各種のハードレ
ジン、ポリアミド樹脂などの如き皮膜が透明とな
り剥離が良好な樹脂系インキ、或いはそれらに必
要に応じてシリコン等の離型剤を添加してなる樹
脂系インキをグラビア印刷法、シルクスクリーン
印刷法などの印刷法により透明剥離層2を形成
し、透明剥離層2上に透明剥離層2との接着性が
よい樹脂バインダーを溶剤に溶かしたベヒクル中
に着色顔料、添加剤などを分散させてなるインキ
を用いてグラビア印刷法、スクリーン印刷法など
によつて木目柄の透明絵柄層3を形成し、次いで
その上にアクリル系樹脂、ABS樹脂、各種のハ
ードレジン、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプ
ロピレンなどの樹脂中に酸化チタンが表面コート
されたマイカ超薄片5を分散させたインキ組成物
を例えばグラビア印刷法、スクリーン印刷法など
の印刷法によつて塗工して接着剤層4を形成する
ことによつて製造することができる。
而して、上記の本考案に係る転写シートにおい
て基体シート1の透明剥離層2を設けるべき側の
面をマツト状にして、転写層の表面の艶消しがな
されるように構成しても良い。
次に上記の本考案に係る転写シートにおいて透
明剥離層を染料を混入した樹脂を用いて構成して
も良い。
次に第2図に示す転写シートの製造方法は上記
した第1図示の転写シートの製造方法と同様であ
るが、この場合には基体シート1に凸模様層6を
形成した点を異にするものである。この場合、凸
模様層6は基体シート1との接着性が良く、且つ
透明剥離層2との剥離が可能であることが必要で
あり、例えばポリエステル樹脂、セルロース系樹
脂、ウレタン樹脂などを使用しそれらに体質顔料
を添加し更に必要に応じてシリコン等の撥水剤、
揮発剤を添加したインキ組成物を用いて印刷形成
したものを使用することができる。
次に第3図に示す転写シートの製造方法は上記
した第2図示の転写シートの製造方法と同様であ
るが、この場合には接着剤層4をアクリル系樹
脂、ABS樹脂、各種のハードレジン、塩素化ポ
リエチレン、塩素化ポプロピレンなどの樹脂中に
着色顔料7及び酸化チタンが表面コートされたマ
イカ超薄片5を分散させたインキ組成物を例えば
グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法
によつて塗工して形成した点を異にするものであ
る。
つぎに、本考案の具体的実施例を説明する。
実施例 1 厚み25μのポリエステルフイルム(東レ社製)
の片面に下記組成の剥離層形成用インキ: アクリル系樹脂 30部 メチルエチルケトン 35部 トルエン 35部 を版深60μのグラビアベタ版で全面均一にコート
した。次いで下記組成の印刷インキ: 塩化ゴム系樹脂 25部 透明顔料 20部 エチルアセテート 25部 トルエン 30部 を使用し網点グラビア版にて木目柄を印刷した。
次いで該印刷面に下記組成の接着剤層形成用イン
キ: アクリル系樹脂 30部 酸化チタンが表面コートされた マイカ超薄片 10部 メチルエチルケトン 30部 トルエン 30部 を版深60μのグラビアベタ版で全面均一にコート
して本考案の転写シートAを得た。
上記転写シートAをABS樹脂板に密着させ、
表面温度200℃のシリコーンゴムローラーにて圧
6.5Kg/cm2、走行スピード15mm/秒の条件で転写
した。得られた木目柄の転写層は従来の転写層に
比較して透明感があり且つ奥行きが深く立体感に
富んだもので本当の木材を思わせるものであつ
た。又、転写層を10%塩酸水溶液及び10%水酸化
ナトリウム水溶液に2昼夜浸漬したにもかかわら
ず、一切変色はみられなかつた。
実施例 2 厚み25μのポリエステルフイルム(東レ社製)
の片面にポリエステル樹脂と体質顔料を含むイン
キで凸模様を印刷し、以後実施例1と同様にして
印刷面に剥離層形成用インキを全面コートし、次
いで木目柄を印刷し、次いで接着剤層形成用イン
キを全面コートして本考案の転写シートBを得
た。
上記転写シートBをABS樹脂板に密着させ、
表面温度200℃のシリコーンゴムローラーにて圧
6.5Kg/cm2、走行スピード15mm/秒の条件で転写
した。得られた木目柄の転写層は従来の転写層に
比較して透明感があり且つ奥行きが深く立体感に
富んだもので本当の木材を思わせるものであつ
た。又、転写層を10%塩酸水溶液に2昼夜浸漬し
たにもかかわらず一切変色はみられなかつた。
実施例 3 厚み25μのポリエステルフイルム(東レ社製)
の片面に実施例1と同様にして剥離層形成用イン
キを全面コートし、次いで木目柄を印刷した。次
いで該印刷面に下記組成の接着剤形成用インキ: アクリル系樹脂 25部 セピア顔料 20部 酸化チタンが表面コートされた マイカ超薄片 10部 メチルエチルケトン 25部 トルエン 20部 を版深60μのグラビアベタ版で全面均一にコート
して本考案の転写シートCを得た。
上記転写シートCをABS樹脂板に密着させ、
表面温度200℃のシリコーンゴムローラーにて圧
6.5Kg/cm2、走行スピード15mm/秒の条件で転写
した。得られた木目柄の転写層は従来の転写層に
比較して透明感があり且つ奥行きが深く立体感に
富んだもので本当の木材を思わせるものであつ
た。又、転写層を10%塩酸水溶液及び10%水酸化
ナトリウム水溶液に2昼夜浸漬したにもかかわら
ず、一切変化はみられなかつた。
実施例 4 厚み25μのポリエステルフイルム(東レ社製)
の片面にポリエステル樹脂と体質顔料を含むイン
キで凸模様を印刷し、以後、実施例3と同様にし
て印刷面に剥離層形成用インキを全面コートし、
次いで木目柄を印刷し、次いで接着剤層形成用イ
ンキを全面コートして本考案の転写シートDを得
た。
上記転写シートDをABS樹脂板に密着させ、
表面温度200℃のシリコーンゴムローラーにて圧
6.5Kg/cm2、走行スピード15mm/秒の条件で転写
した。得られた木目柄の転写層は従来の転写層に
比較して透明感があり且つ奥行きが深く立体感に
富んだもので本当の木材を思わせるものであつ
た。又、転写層を10%塩酸水溶液及び10%水酸化
ナトリウム水溶液に2昼夜浸漬したにもかかわら
ず、一切変色はみられなかつた。
実施例 5 基体シートとして厚さ25μの艶消しポリエステ
ルシート(東レ社製)を用い、他の条件は実施例
1ないし4と同様にして本考案の転写シートE,
F,G及びHを得た。
上記転写シートE,F,G及びHをABS樹脂
板に密着させ、表面温度200℃のシリコーンゴム
ローラーにて圧6.5Kg/cm2、走行スピード15mm/
秒の条件で転写した。得られた木目柄の転写層は
従来の転写層に比較して透明感があり且つ奥行き
が深く立体感に富んだもので本当の木材を思わせ
るものであつた。又、転写層を10%塩酸水溶液及
び10%水酸化ナトリウム水溶液に2昼夜浸漬した
にもかかわらず一切変色はみられなかつた。
比較例 実施例1と同様にしてただし印刷インキ、接着
剤形成用インキを下記組成のものを使用して転写
シートを得た。
(印刷インキの組成) アクリル系樹脂 25部 セピア顔料 10部 アルミニウム微粉末 10部 メチルエチルケトン 25部 トルエン 30部 (接着剤形成用インキの組成) アクリル系樹脂 30部 セピア顔料 10部 アルミニウム微粉末 10部 メチルエチルケトン 25部 トルエン 25部 得られた転写シートを実施例1と同じ条件にて
ABS樹脂板に転写した。得られた転写製品を10
%塩酸水溶液及び10%水酸化ナトリウム水溶液に
浸漬するとわずか一昼夜にて著しい変色を起し、
木目の柄が消えるほどであつた。
以上詳述した通り、本考案に係る転写シートに
よれば、透明剥離層及び木目柄の透明絵柄層を通
して層内に入り込んだ光がマイカ超薄片に当り、
そこで反射され、再び透明剥離層及び木目柄の透
明絵柄層を通過し、表面で反射するものや、表面
よりやや奥から出てくるものや更にそれより奥か
ら出てくるものなど種々の反射光が入り交じつて
反射してくる結果深みのある照りを呈する転写層
を被転写体上に形成することができる。又、本考
案に係る転写シートによれば、酸、アルカリの作
用により変色のおこらない耐薬品性に富む転写層
を被転写体上に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施態様の模式的断面
図、第2図は本考案の第2実施態様の模式的断面
図、第3図は本考案の第3実施態様の模式的断面
図、第4図は第1図示の転写シートを用いてなる
転写製品の模式的断面図、第5図は第2図示の転
写シートを用いてなる転写製品の模式的断面図、
第6図は第3図示の転写シートを用いてなる転写
製品の模式的断面図である。 1……基体シート、2……透明剥離層、3……
木目柄の透明絵柄層、4……接着剤層、5……マ
イカ超薄片。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 基体シート1の片面に透明剥離層2を設け、
    該透明剥離層2上に木目柄の透明絵柄層3を設
    け、更に木目柄の透明絵柄層3を設けた透明剥
    離層2面に接着剤層4を設けてなる転写シート
    において、前記接着剤層4中に酸化チタンが表
    面コートされたマイカ超薄片5が分散せしめら
    れていることを特徴とする転写シート。 (2) 前記基体シート1の透明剥離層2を設けるべ
    き側に凸模様層6が設けられていることを特徴
    とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の転
    写シート。 (3) 前記基体シート1が艶消しされていることを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項又は
    第2項記載の転写シート。 (4) 前記接着剤層4中に着色顔料7が分散せしめ
    られていることを特徴とする実用新案登録請求
    の範囲第1項、第2項、又は第3項記載の転写
    シート。
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