JPH05331095A - カルボン酸および/またはその無水物の精製方法 - Google Patents

カルボン酸および/またはその無水物の精製方法

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JPH05331095A
JPH05331095A JP4264879A JP26487992A JPH05331095A JP H05331095 A JPH05331095 A JP H05331095A JP 4264879 A JP4264879 A JP 4264879A JP 26487992 A JP26487992 A JP 26487992A JP H05331095 A JPH05331095 A JP H05331095A
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carbonylation
iodine
iodide
promoter
anhydride
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JP4264879A
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Jeremy B Cooper
バーナード クーパー ジェレミー
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BP Chemicals Ltd
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BP Chemicals Ltd
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/54Preparation of carboxylic acid anhydrides
    • C07C51/573Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07C53/00Saturated compounds having only one carboxyl group bound to an acyclic carbon atom or hydrogen
    • C07C53/15Saturated compounds having only one carboxyl group bound to an acyclic carbon atom or hydrogen containing halogen
    • C07C53/16Halogenated acetic acids
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    • C07C51/42Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • C07C51/43Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by change of the physical state, e.g. crystallisation
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カルボニル化触媒、ヨウ素含有促進剤および
任意のヨウ素含有助促進剤を使用して液相カルボニル化
することによつて得られるヨウ化物混入したカルボン酸
および/またはその無水物区分を精製する方法を提供す
る。 【構成】 ヨウ化物混入したカルボン酸および/または
その無水物区分を触媒、供給材料および促進剤成分の含
まないものとした後、その区分を気化させて、ヨウ化物
混入の減少したカルボン酸および/またはその無水物の
蒸気区分を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般的にはカルボン酸お
よび/またはその無水物の精製に関し、特にヨウ素含有
促進剤を使用して低級アルコールおよび/またはそのエ
ステルを液相カルボニル化することよつて製造されるカ
ルボン酸および/またはそのその無水物、好適にはメタ
ノールおよび/または酢酸メチルを液相カルボニル化す
ることによつて製造される酢酸および/または無水酢酸
からのヨウ化物不純物の除去に関するものである。
【0002】酢酸および無水酢酸は多年の間工業化学品
として知られてきた。無水酢酸は酢酸の二番目に大きい
末端利用を構成し、酢酸セルロースおよび他のセルロー
スエステルの生産に広く使用されている。特殊エステ
ル、アスピリンおよび農薬の製造に少量が使用されてい
る。酢酸は保存料としておよび、例えば酢酸エステル製
造の中間体として使用される。
【0003】
【従来の技術】メタノールの液相カルボニル化による酢
酸製造は工業的に運転されている周知の方法であり、商
業的にも広く操業されている。典型的にはロジウムとヨ
ウ化メチルで触媒されるカルボニル化方法は、例えば英
国特許第1,233,121号公報に詳細に記載されて
いる。欧州特許第A−0,087,870号公報は改良
法を記載していて、無水酢酸が、メタノールと一酸化炭
素から一連のエステル化、カルボニル化および分離工程
で酢酸の共製造を伴つたまたは伴わないで得られる。さ
らに詳しくは、後者の方法は次の工程: (1)エステル化工程においてメタノールと再循環酢酸
とを反応させて、主として酢酸メチル、水分および任意
の未反応メタノールを含有するエステル化生産物を生成
する工程、(2)エステル化生産物から水分の一部を除
去する工程、(3)触媒として遊離または結合金属カル
ボニル化触媒および促進剤として遊離または結合ハロゲ
ンの存在下でのカルボニル化工程において、未だ水分を
含有するエステル化生産物と一酸化炭素とを反応させ
て、酢酸および無水酢酸を含有するカルボニル化生産物
を生成する工程、(4)カルボニル化生産物を分別蒸留
により、カルボニル化供給材料および揮発性カルボニル
化促進剤成分を含有する低沸点区分、酢酸および無水酢
酸区分並びにカルボニル化触媒成分を含有する高沸点区
分とに分離する工程、(5)カルボニル化供給材料、カ
ルボニル化促進剤成分を含有する低沸点区分とカルボニ
ル化触媒成分を含有する高沸点区分とをカルボニル化工
程に再循環させる工程、(6)酢酸区分の少なくとも一
部をエステル化工程に再循環させる工程からなる。
【0004】カルボニル化によるカルボン酸無水物の製
造は、例えば米国特許第4,792,620号公報およ
び米国特許第5,003,104号公報に記載されてい
る。
【0005】液相カルボニル化法例えば英国特許第1,
233,121号公報、欧州特許第A−0,087,8
70号公報、米国特許第5,003,104号公報およ
び米国特許第4,792,620号公報においては、好
適な促進剤はヨウ素含有化合物、好適には有機ヨウ化物
例えばアルキルまたはアリールハロゲン化物であり、ヨ
ウ化メチルが特に好適である。欧州特許第A−0,39
1,680号公報記載の第四複素環式アミンヨウ化物
塩、欧州特許第A−O,479,463号公報記載のア
ルキル化イミダゾリウムヨウ化物、米国特許第5,00
3,104号公報記載のリチウムヨウ化物のようなヨウ
化物含有助促進剤もまた使用することができる。
【0006】カルボン酸および/または無水物、カルボ
ニル化供給材料、カルボニル化触媒およびヨウ素含有促
進剤並びに任意のヨウ化物含有助促進剤成分からなるカ
ルボニル化生産物は第一蒸留塔に送り、その中でカルボ
ニル化供給材料およびヨウ素含有促進剤成分を含有する
頭上区分、カルボン酸および/または無水物を含有する
中間区分並びに触媒および任意の助促進剤成分を含有す
る低区分に分離され、頭上区分および低区分はカルボニ
ル化工程に再循環され、中間区分は必要な場合は第二蒸
留塔中の分別蒸留によつてカルボン酸区分とカルボン酸
無水物とに分離することによつて分離される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ヨウ素含有促進剤およ
び任意のヨウ素含有助促進剤を含む前記カルボニル化方
法により製造されるカルボン酸および/またはその無水
物についての問題点は、前記した分離および精製した後
でも、それらが未だ有意量のヨウ化物不純物を含有する
という点である。ある種の用途例えば次に酢酸を酢酸ビ
ニルに変換する場合、ヨウ化物不純物は有害であり、そ
の除去が強く望まれる。
【0008】この問題点は、カルボニル化生産物をまず
初めにフラッシュ気化器に供給し、その中でカルボニル
化触媒および任意のヨウ素含有助促進剤を含む液体区分
をカルボン酸および/または無水物、カルボニル化供給
材料およびヨウ素含有促進剤成分を含有する蒸気区分か
ら分離し、液体区分はカルボニル化反応器に再循環さ
れ、蒸気区分は改良した第一蒸留塔に送り、カルボニル
化供給材料およびヨウ素含有促進剤からなる頭上区分と
カルボン酸および/または無水物を含有する低区分に分
離することによつて、ある程度軽減することができる。
しかし、その酸および/または無水物は未だ、多くの目
的にとつてに許容できない程のヨウ化物不純物量を含有
する。
【0009】出願人らは、ヨウ素含有促進剤および任意
のヨウ素含有助促進剤を使用して液相カルボニル化する
ことによつて得られ、かつカルボニル化触媒、カルボニ
ル化供給材料およびヨウ素含有促進剤並びに任意のヨウ
素含有助促進剤を含まないものとしたヨウ化物混入カル
ボン酸および/または無水物区分を気化処理に供し、そ
の中でヨウ化物混入の減少したカルボン酸および/また
は無水物を液体区分から蒸気区分として分離することに
よつて、ヨウ化物混入の問題を実質的に低減させること
が出来ることを突き止めるに至つた。
【0010】
【課題を解決するための手段】よつて、本発明はカルボ
ニル化触媒、ヨウ素含有促進剤および任意のヨウ素含有
助促進剤を使用してカルボニル化可能な供給材料を液相
カルボニル化することによつて得られ、かつカルボニル
化触媒、カルボニル化供給材料およびヨウ素含有促進剤
並びに任意のヨウ素含有助促進剤成分を含まないヨウ化
物混入したカルボン酸および/またはその無水物区分を
精製する方法において、ヨウ化物混入したカルボン酸お
よび/またはその無水物区分を気化器(以下、後行フラ
ッシュ気化器という。)に供給し、その中でヨウ化物混
入の減少したカルボン酸および/またはその無水物が液
体区分から蒸気区分として分離されることを特徴とする
ヨウ化物混入したカルボン酸および/またはその無水物
区分の精製方法を提供する。
【0011】カルボン酸および/または無水物はC
カルボン酸および/またはその無水物、好適には酢
酸もしくは無水酢酸またはその混合物とすることができ
る。
【0012】ヨウ化物混入カルボン酸および/または無
水物は、カルボニル化触媒、ヨウ素含有促進剤および任
意のヨウ素含有助促進剤を使用してカルボニル化可能な
供給材料を液相カルボニル化することによつて得られ
る。それ故カルボニル化、触媒、促進剤、任意のヨウ素
含有助促進剤についてのさらに詳しい説明は、前記の英
国特許第1,233,121号公報、欧州特許第A−
0,087,870号公報、米国特許第4,792,6
20号公報および米国特許第5,003,104号公報
中に記載されていて、その内容は参考としてここに取込
まれる。
【0013】適切なカルボニル化可能な供給材料はアル
コール、エーテルおおよび/またはエステル例えばメタ
ノール、ジエチルエーテルおよび酢酸メチルを含む。カ
ルボニル化触媒は適切には元素周期表の8族の金属を含
み、その内貴金属のイリジウム、オスミウム、白金、パ
ラジウム、ロジウムおよびルテニウムが好適である。特
にロジウムが好適である。ヨウ素含有促進剤として、ヨ
ウ素元素、ヨウ化水素、無機ヨウ化物塩例えばナトリウ
ム、カリウム、リチウムまたはコバルトヨウ化物など並
びに第四アンモニウムもしくはホスホニウムヨウ化物を
使用することができる。有機ヨウ化物例えばアルキルま
たはアリールヨウ化物は特に好適であり、ヨウ化メチル
は最も好適である。ヨウ素含有助促進剤として、リチウ
ム、マグネシウム、カルシウム、チタン、クロム、鉄、
ニッケルおよびアルミニウムヨウ化物、最も好適にはリ
チウムヨウ化物を使用することができ、第四アンモニウ
ムましくはホスホニウムヨウ化物例えばN,Nメチルイ
ミダゾリウムヨウ化物もしくはその前駆物質を使用する
ことができる。適切な助促進剤の利用については、欧州
特許第A−0,087,870号公報、欧州特許第A−
0,391,680号公報、欧州特許第A−0,47
9,463号公報および米国特許第5,003,104
号公報に記載されていて、その内容は参考としてここに
取込まれる。つまり欧州特許第A0,391,680号
公報は、式:
【0014】
【化1】
【0015】(式中、RおよびR基は独立して、少な
くともRが水素以外のものであることを条件として、
水素またはC−C20アルキル基から選択される。)
を有する第四アンモニウムヨウ化物よりなる群から選択
される助促進剤を使用してカルボニル化することにより
カルボン酸を製造する方法を記載している。
【0016】欧州特許第A−0,479,463号公報
は、1,3−ジアルキル−4−メチルイミダゾリウムヨ
ウ化物、1,3−ジアルキル−4−エチルイミダゾリウ
ムヨウ化物、1,3−ジアルキル−4−n−プロピルイ
ミダゾリウムヨウ化物、1,3−ジアルキル−4−イソ
プロピルイミダゾリウムヨウ化物、1,3−ジアルキル
−4−n−ブチルイミダゾリウムヨウ化物、1,3−ジ
アルキル−4−s−ブチルイミダゾリウムヨウ化物、
1,3−ジアルキル−4−t−ブチルイミダゾリウムヨ
ウ化物、1,3−ジアルキル−2,4,5−トリメチル
イミダゾリウムヨウ化物、およびこれらの混合物(化合
物名中、アルキル基は独立してC−Cアルキルであ
る。)よりなる群から選択される助促進剤を使用してカ
ルボン酸無水物を製造する方法を記載している。
【0017】米国特許第5,003,104号公報はリ
チウムヨウ化物助促進剤の存在下での酢酸メチルのカル
ボニル化を記載している。
【0018】後行フラッシュ気化器は好適には、分留し
ないフラッシュ気化器である。後行フラッシュ気化器の
温度、圧力および他の運転パラメーター例えば液体の蒸
気区分へのスプリットおよび滞留時間は、後行フラッシ
ュ気化器に供給されたヨウ化物混入カルボン酸および/
または無水物の組成、温度、圧力および流速のようなパ
ラメーターに依存する。後行フラッシュ気化器は適切に
は、10バール(ゲージ圧)まで好適には0−1.5バ
ール(ゲージ圧)の範囲の圧力で、かつ/または100
−200℃好適には120−160℃の範囲の温度で運
転することができる。後行フラッシュ気化器は適切に
は、蒸気区分の液体区分に対する質量比を0.5−10
0:1好適には5:1−30:1の範囲で運転すること
ができる。後行フラッシュ気化器は、どの液体区分も取
出さずかつ蒸気区分のすべてを供給材料として再循環さ
せるこよによつて待機の状態で運転することができる。
後行フラッシュ気化器中の液体の滞留時間は後行フラッ
シュ気化器中の液体の質量を質量供給速度で割算して算
出して、適切には60分まで好適には5−40分の範囲
とすることができる。
【0019】熱はどの適切な手段によつても後行フラッ
シュ気化器に供給することができるが、好適には蒸気に
よつて、例えば蒸気シェル側および加工流体チューブ側
を持つ外部熱サイホンリボイラーの手段によつて供給す
ることができ、加工流体チューブ側は気化器の基部から
液体を取出し液体レベルの上方の液体−蒸気を気化器に
戻す。
【0020】液相カルボニル化生産物産物を先行フラッ
シュ気化器に供給し、この中でカルボニル化触媒および
任意のヨウ素含有助促進剤からなる液体区分がカルボン
酸および/またはその無水物、カルボニル化供給材料お
よびヨウ素含有促進剤成分からなる蒸気区分から分離さ
れ、その液体区分はカルボニル化反応器に再循環しその
蒸気区分は蒸留塔に送り、この中でカルボニル化供給材
料およびヨウ素含有促進剤からなる頭上区分がヨウ化物
混入したカルボン酸および/またはその無水物からなる
底部区分から分離されることによつて、カルボン酸およ
びその無水物がカルボニル化触媒、カルボニル化供給材
料およびヨウ素含有促進剤並びに任意のヨウ素含有助促
進剤を含まないものとすることは好適である。
【0021】ヨウ化物混入酸および/または無水物底部
区分は次いで後行フラッシュ気化器に送られ、その中で
ヨウ化物混入の減少したるカルボン酸および/または無
水物が液体区分から蒸気区分として分離される。
【0022】本発明の方法のこの改良実施態様において
は、後行フラッシュ気化器は蒸留塔と一体になつてい
る。そこで蒸留塔のケットルは気化器容器として働き、
気化は、別の熱源よりもむしろ蒸留塔リボイラーによつ
て遂行される。このようにこの実施態様においては、カ
ルボニル化供給材料およびヨウ素含有促進剤からなる頭
上区分が蒸留塔から取出される。カルボン酸および/ま
たは無水物からなる蒸気区分は蒸留塔の基部から蒸気区
分として取出される。これは、液体区分が蒸留塔の基部
から取出された場合よりも低いヨウ化物含量を有する。
基底液体区分は、蒸留塔の基部から蒸気区分とは別に取
出される。この実施態様においては、蒸気区分は、蒸留
塔の基部のケットル中の液体の直ぐ上方から取出すか、
または蒸留塔の基部から一つか二つ目の棚辺りで取出し
液体の同伴を回避することができる。同伴を低減するに
は、当業界で公知の方法を使用することができる。
【0023】先行フラッシュ気化器が上方区域で網、ス
プレー、棚などを持つスクラバー部分を備えて、かつ液
体適切には触媒を溶解するのに使用する溶媒を洗浄剤と
してスクラバー部分の上方で気化器中に導入することは
さらに好適である。その他または更に、先行フラッシュ
気化器の上方区域を蒸留補助物例えば網目状物で充填す
ることができる。先行フラッシュ気化器中のスクラバー
部分への好適な洗浄剤は後行フラッシュ気化器から分離
された液体区分である。
【0024】出願人の実験では、例えば酢酸および無水
酢酸には、後行フラッシュ気化器の非存在下ではスクラ
バー装置および網目状充填物を備えた先行フラッシュ気
化器を使用した場合でも、ある種の用途に許容される量
を超過したヨウ化物不純物量がまだ含有されている。ヨ
ウ素含有助促進剤がカルボニル化工程で使用される場合
は特にそうである。これに対する理由はただ推測である
が、多分極めて高沸点のヨウ化物がフラッシュ留出物中
に極めて微細なミストとして同伴しかつ/または次の蒸
留塔中で化学変換によりヨウ化物が生成するからであ
る。その理由が如何であつても、実は生産物は後記工程
の後でもヨウ化物が混入している。それ故、ヨウ化物混
入した酸および/または無水物の歴史を考えた場合、生
産物を追加のフラッシュ気化にかけると有意にヨウ化物
混入が減少することは極めて驚くべきことである。
【0025】特に好適な実施態様においては、本発明は
次の諸工程: (1)エステル化工程においてメタノールと再循環酢酸
とを反応させて、主として酢酸メチル、水分および任意
の未反応メタノールを含有するエステル化生産物を生成
する工程、(2)エステル化生産物から水分の一部を除
去する工程、(3)触媒として遊離または結合金属カル
ボニル化触媒、ヨウ素含有促進剤および任意のヨウ素含
有助促進剤の存在下でのカルボニル化工程において、カ
ルボニル化可能な供給材料として未だ水分を含有するエ
ステル化生産物と一酸化炭素とを反応させて、酢酸およ
び無水酢酸を含有するカルボニル化生産物を生成する工
程、(4)上部区域にスクラバー部分を備えた先行フラ
ッシュ気化器にカルボニル化生産物を供給し、この中で
カルボニル化触媒および任意のヨウ素含有助促進剤から
なる液体区分を酢酸、無水酢酸、カルボニル化供給材料
およびヨウ素含有促進剤からなる蒸気区分から分離する
工程、(5)工程(4)からの液体区分をカルボニル化
工程に再循環する工程、(6)工程(4)からの蒸気区
分を蒸留塔中の分別蒸留によつてヨウ化物混入した酢酸
および無水酢酸からなる基底区分と未反応カルボニル化
供給材料およびヨウ素含有促進剤からなる頭上区分とに
分離する工程、(7)工程(6)からの頭上区分をカル
ボニル化工程に再循環する工程、(8)ヨウ化物混入し
た酢酸および無水酢酸からなる工程(6)からの基底区
分をフラッシュ気化器に供給し、この中でヨウ化物混入
の減少した酢酸および無水酢酸を蒸気区分として液体区
分から分離する工程、(9)工程(8)からの液体区分
を洗浄液として先行フラッシュ気化器のスクラバー部分
に再循環する工程、(10)工程(8)からの蒸気区分
中の酢酸を無水酢酸から蒸留によつて分離する工程、
(11)工程(10)で分離した酢酸の少なくとも一部
をエステル化工程(1)に再循環する工程、(12)工
程(8)からの蒸気区分から無水酢酸およびエステル化
工程に再循環しない酢酸を回収する工程からなる一連の
エステル化、カルボニル化および分離工程において、メ
タノールと一酸化炭素とから酢酸の共生産を伴つたまた
は伴わないで無水酢酸を製造する方法を提供する。
【0026】この実施態様の改良法においては、後行フ
ラッシュ気化器は工程(6)の分別蒸留を実施するのに
使用される分別蒸留塔と一体となつていて、それ故工程
(6)−工程(9)は次の工程: (6´)工程(4)からの揮発性区分を蒸留塔中の分別
蒸留によつて未反応カルボニル化供給材料およびヨウ素
含有促進剤からなる頭上区分とヨウ化物混入の減少した
酢酸および無水酢酸からなる基底蒸気区分と液体基底区
分とに分離する工程、(7´)工程(6´)からの頭上
区分をカルボニル化工程に再循環する工程、(8´)基
底蒸気区分を蒸留塔の基部から、基底液体区分を蒸留塔
の基部から取出す工程、(9´)工程(8´)からの基
底液体区分を洗浄液として先行フラッシュ気化器のスク
ラバー部分に再循環する工程、に改良かれる。
【0027】上記のように、基底蒸気区分は基底から一
つまたは二つ目の棚辺りで蒸留塔から取出し同伴を減少
させることができる。
【0028】この特に好適な実施態様を実施するための
好適な反応物、反応条件および操作法についての詳細な
説明は上記の欧州特許第A−0,087,870号公報
に記載される。
【0029】
【実施例】本発明による方法の特に好適な実施態様につ
いて添付図面を参考にしてさらに説明する。図1は欧州
特許第A−0087870号公報記載のエステル化、カ
ルボニル化および分離の統合工程によりメタノールおよ
び一酸化炭素から無水酢酸および酢酸を製造する方法の
適切な部分の簡略フローチャートであり、図2は図1の
装置の改良であり、気化器が蒸留塔と一体となつてい
る。
【0030】運転中の図1を参照しながら、主として無
水酢酸、酢酸、未反応酢酸メチル、ロジウムカルボニル
触媒、いくらかのヨウ化メチル促進剤および任意の助促
進剤例えばN,Nジメチルイミダゾリウムヨウ化物より
なるカルボニル化反応生産物をカルボニル化反応器20
からライン1を介してスクラバー棚3と再循環液入口4
を備えた先行フラッシュ気化器2に送る。それはまた網
目状充填物を含んでいる。無水酢酸、酢酸、未反応酢酸
メチルおよびヨウ化メチル促進剤よりなる蒸気区分を先
行フラッシュ気化器からライン5を介して取出し、不揮
発性カルボニル化触媒および任意の助促進剤からなる液
体区分をライン6を介して取出しカルボニル化反応器2
0に再循環させる。それ故、スクラバー棚3、網目状充
填物14および洗浄液4は、ライン6を介して取出され
る液体区分中の不揮発性のヨウ化物の取出しを容易にす
るためのものである。
【0031】先行フラッシュ気化器2からの蒸気区分は
ライン5を介して蒸留塔7に供給され、この蒸留塔から
その頭上で主として未反応酢酸メチル反応物およびヨウ
化メチルを含有する区分がライン8を介して取出され、
これらはカルボニル化反応に再循環される。主としてヨ
ウ化物混入した無水酢酸および酢酸からなる基底液体区
分がケットル9からライン10を介して取出される。
【0032】蒸留塔7からの基底区分はライン10を介
して後行フラッシュ気化器11に供給される。後行フラ
ッシュ気化器は、中圧蒸気シェル側を持つ外部熱サイホ
ンリボイラー21により加熱される。実質的にヨウ化物
含量が減少した無水酢酸および酢酸の蒸気区分を11か
らライン12を介して取出す。気化器からライン13を
介して液体流出物を取出し、入口ライン4を介して先行
フラッシュ気化器2の棚3に洗浄液として再循環させ
る。
【0033】11からの蒸気区分は蒸留塔(表示してい
ない)中で蒸留により無水酢酸と酢酸とに分離され、そ
の酢酸は欧州特許第0087870号公報に記載の方法
で再循環され、分離酢酸の一部はエステル化によつて酢
酸メチル供給材料を製造するのに利用される。
【0034】図2は、後行フラッシュ気化器が蒸留塔と
一体になつている点で、図1の装置を改良したものであ
り、その残りの装置は同じである。
【0035】つまり運転中では、主として無水酢酸、酢
酸、未反応酢酸メチル、ロジウムカルボニル触媒、いく
らかのヨウ化メチル促進剤および任意の助促進剤例えば
N,Nジメチルイミダゾリウムヨウ化物よりなるカルボ
ニル化反応生産物をカルボニル化反応器20からライン
1を介してスクラバー棚3と再循環液入口4を備えた先
行フラッシュ気化器2に送る。それはまた網目状充填物
を含んでいる。無水酢酸、酢酸、未反応酢酸メチルおよ
びヨウ化メチル促進剤よりなる蒸気区分を先行フラッシ
ュ気化器からライン5を介して取出し、不揮発性カルボ
ニル化触媒および任意の助促進剤からなる液体区分をラ
イン6を介して取出しカルボニル化反応器20に再循環
させる。それ故、スクラバー棚3、網目状充填物14お
よび洗浄液4は、ライン6を介して取出される液体区分
中の不揮発性のヨウ化物の取出しを容易にするためのも
のである。
【0036】先行フラッシュ気化器2からの蒸気区分は
ライン5を介して蒸留塔7に供給され、この蒸留塔から
その頭上で主として未反応酢酸メチル反応物およびヨウ
化メチルを含有する区分がライン8を介して取出され、
これらはカルボニル化反応に再循環される。
【0037】図2においては、後行フラッシュ気化器は
蒸留塔と一体になつていて、それ故蒸留塔7のケットル
30は後行フラッシュ気化器の容器として働き、気化は
中圧蒸気シェル側を持つ外部熱サイホンリボイラー21
によつて行われ、これは蒸留塔内容物も沸騰させる。
【0038】蒸留塔ケットル30からライン12を介し
て無水酢酸および酢酸の蒸気基底区分が取出される。そ
れは蒸留塔の基底部から液体区分が取出される場合より
も実質的に減少したヨウ化含量を有する。液体流出区分
がケットル30からライン13を介して取出され、入口
ライン4を介して先行フラッシュ気化器2の棚3に洗浄
液として再循環される。蒸気区分は蒸留塔の基部から一
つまたは二つの棚辺りで取出すことができる。
【0039】30からライン12を介して取出された蒸
気区分は蒸留塔(表示していない)中で蒸留により無水
酢酸と酢酸とに分離され、その酢酸は欧州特許第008
7870号公報に記載の方法で再循環され、分離酢酸の
一部はエステル化により酢酸メチル供給材料を製造する
のに利用される。
【0040】次の実施例を参考にして本発明を説明す
る。
【0041】実施例1および2 図1で説明したものと同様の装置をこれら実施例で使用
した。攪拌付き連続反応器中でヨウ化メチル促進剤およ
びN,Nジメチルイミダゾリウムヨウ化物助促進剤の存
在下でメタノール、酢酸メチルおよび水分をロジウム触
媒によりカルボニル化反応させた液体組成物を先行フラ
ッシュ気化器に送つた。不揮発性ロジウムカルボニル触
媒およびN,Nジメチルイミダゾリウムヨウ化物からな
る液体区分を先行フラッシュ気化器からカルボニル化反
応器に再循環させた。先行フラッシュ気化器からの蒸気
区分は蒸留塔に送つた。酢酸メチル反応物およびヨウ化
メチル促進剤からなる区分を蒸留塔の頭部からカルボニ
ル化反応器に再循環させた。液体区分を蒸留塔の基部か
ら取出し、冷却し、タンクに集めた後、1バール(ゲー
ジ圧)の圧力下で約149℃で運転している蒸気加熱の
気化器に送つた。実施例1および2における供給材料、
蒸気区分および液体区分の組成を表1および表2に示
す。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】表1および表2の結果から、供給材料はす
でに先行フラッシュ気化を受けているにも拘らず、この
供給材料よりも蒸気区分はたヨウ化物混入が有意に減少
していることが明らかである。
【0045】実施例3および4 図2で説明したものと同様の装置をこれら実施例で使用
した。攪拌付き連続反応器中でヨウ化メチル促進剤およ
びN,Nジメチルイミダゾリウムヨウ化物助促進剤の存
在下でメタノール、酢酸メチルおよび水分をロジウム触
媒によりカルボニル化反応させた液体組成物を先行フラ
ッシュ気化器に送つた。不揮発性ロジウムカルボニル触
媒およびN,Nジメチルイミダゾリウムヨウ化物からな
る液体区分を先行フラッシュ気化器からカルボニル化反
応器に再循環させた。先行フラッシュ気化器からの蒸気
区分は、大気圧で運転している3インチ径オルダーショ
ウ(Oldershaw)蒸留塔に送つた。蒸留塔の頭
部から酢酸メチル反応物およびヨウ化メチル促進剤から
なる区分をカルボニル化反応器に再循環させた。ヨウ化
物混入の低い酢酸および無水酢酸からなる蒸気区分を蒸
留塔の基部から数えて棚2から取出した。基部液体流出
区分を蒸留塔の基部から取出し、先行フラッシュ気化器
に再循環させた。実施例3では、蒸留塔は、塔の頭部へ
の還流の返送を1.94−1.0の還流:頭部取出し比
率で運転した。実施例4では還流比を記録していなかつ
た。
【0046】2回実験を行つて、その結果を表3および
表4に示す。
【0047】
【表3】
【0048】
【表4】
【0049】蒸気区分流のヨウ化物含量が低く、基底流
出区分のヨウ化物含量が高いことから、酸/無水物工程
流れが蒸留塔の基部から液体として取出された場合より
も、蒸気区分が低いヨウ化物含量を有することが分か
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1および実施例2で使用した酢酸および
その無水物を製造する簡略工程系統図である。
【図2】実施例3および実施例4で使用した酢酸および
その無水物を製造する図1を改良した簡略工程系統図で
ある。蒸留塔と後行フラッシュ気化器が一体となつてい
る。
【符号の説明】
2 先行フラッシュ気化器 3 スクラバー棚 4 再循環液または洗浄液入口 7 蒸留塔 9 ケットル 11 後行気化器 20 カルボニル化反応器 21 外部熱サイホンリボイラー
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 53/122 7306−4H 53/124 7306−4H // C07B 61/00 300

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボニル化触媒、ヨウ素含有促進剤お
    よび任意のヨウ素含有助促進剤を使用してカルボニル化
    可能な供給材料を液相カルボニル化することによつて得
    られ、かつカルボニル化触媒、カルボニル化供給材料お
    よびヨウ素含有促進剤並びに任意のヨウ素含有助促進剤
    成分を含まないヨウ化物混入したカルボン酸および/ま
    たはその無水物区分を精製する方法において、ヨウ化物
    混入したカルボン酸および/またはその無水物区分を気
    化器(以下、後行フラッシュ気化器という。)に供給
    し、その中でヨウ化物混入の減少したカルボン酸および
    /またはその無水物が液体区分から蒸気区分として分離
    されることを特徴とするヨウ化物混入したカルボン酸お
    よび/またはその無水物区分の精製方法。
  2. 【請求項2】 液相カルボニル化生産物産物を先行フラ
    ッシュ気化器に供給し、この中でカルボニル化触媒およ
    び任意のヨウ素含有助促進剤からなる液体区分がカルボ
    ン酸および/またはその無水物、カルボニル化供給材料
    およびヨウ素含有促進剤成分からなる蒸気区分から分離
    され、その液体区分はカルボニル化反応器に再循環しそ
    の蒸気区分は蒸留塔に送り、この中でカルボニル化供給
    材料およびヨウ素含有促進剤からなる頭上区分がヨウ化
    物混入したカルボン酸および/またはその無水物からな
    る底部区分から分離されることによつて、カルボン酸お
    よびその無水物がカルボニル化触媒、カルボニル化供給
    材料およびヨウ素含有促進剤並びに任意のヨウ素含有助
    促進剤を含まないものとし、その底部区分を後行フラッ
    シュ気化器に供給し、この中でヨウ化物混入の減少した
    カルボン酸および/またはその無水物が蒸気区分として
    液体区分から分離される請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 後行フラッシュ気化器がフラッシュ気化
    器である請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 後行フラッシュ気化器が蒸留塔と一体と
    なっていて、先行フラッシュ気化器からの蒸気区分は蒸
    留塔に送られ、その中でカルボニル化供給材料およびヨ
    ウ素含有促進剤からなる頭上区分が蒸留塔から取出さ
    れ、カルボン酸および/またはその無水物からなる蒸気
    区分が、蒸留塔の基部から取出される液体基底区分とは
    別に蒸留塔の基部から取出される点において改良された
    請求項2記載の方法。
  5. 【請求項5】 後行フラッシュ気化器が10バール(ゲ
    ージ圧)までの圧力下でかつ/または100−200℃
    の範囲の温度で運転される請求項1−4のいずれか一項
    に記載の方法。
  6. 【請求項6】 先行フラッシュ気化器がその上部区域に
    スクラバー部分を備え、これに洗浄物として液体が供給
    される請求項2−5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 炭素原子2−4個を有するカルボン酸お
    よび/またはその無水物が精製される請求項1−6のい
    ずれか一項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 酢酸および無水酢酸からなる区分が精製
    される請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 酢酸および無水酢酸が、ロジウムカルボ
    ニル化触媒、ヨウ化メチル促進剤およびN,Nジメチル
    イミダゾリウムヨウ化物助促進剤の存在下でカルボニル
    化可能な供給原料のカルボニル化することによつて製造
    される請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 (1)エステル化工程においてメタノ
    ールと再循環酢酸とを反応させて、主として酢酸メチ
    ル、水分および任意の未反応メタノールを含有するエス
    テル化生産物を生成する工程、(2)エステル化生産物
    から水分の一部を除去する工程、(3)触媒として遊離
    または結合金属カルボニル化触媒、ヨウ素含有促進剤お
    よび任意のヨウ素含有助促進剤の存在下でのカルボニル
    化工程において、カルボニル化可能な供給材料として未
    だ水分を含有するエステル化生産物と一酸化炭素とを反
    応させて、酢酸および無水酢酸を含有するカルボニル化
    生産物を生成する工程、(4)上部区域にスクラバー部
    分を備えた先行フラッシュ気化器にカルボニル化生産物
    を供給し、この中でカルボニル化触媒および任意のヨウ
    素含有助促進剤からなる液体区分を酢酸、無水酢酸、カ
    ルボニル化供給材料およびヨウ素含有促進剤からなる蒸
    気区分から分離する工程、(5)工程(4)からの液体
    区分をカルボニル化工程に再循環する工程、(6)工程
    (4)からの蒸気区分を蒸留塔中の分別蒸留によつてヨ
    ウ化物混入した酢酸および無水酢酸からなる基底区分と
    未反応カルボニル化供給材料およびヨウ素含有促進剤か
    らなる頭上区分とに分離する工程、(7)工程(6)か
    らの頭上区分をカルボニル化工程に再循環する工程、
    (8)ヨウ化物混入した酢酸および無水酢酸からなる工
    程(6)からの基底区分をフラッシュ気化器に供給し、
    この中でヨウ化物混入の減少した酢酸および無水酢酸を
    蒸気区分として液体区分から分離する工程、(9)工程
    (8)からの液体区分を洗浄液として先行フラッシュ気
    化器のスクラバー部分に再循環する工程、(10)工程
    (8)からの蒸気区分中の酢酸を無水酢酸から蒸留によ
    つて分離する工程、(11)工程(10)で分離した酢
    酸の少なくとも一部をエステル化工程(1)に再循環す
    る工程、(12)工程(8)からの蒸気区分から無水酢
    酸およびエステル化工程に再循環しない酢酸を回収する
    工程からなる一連のエステル化、カルボニル化および分
    離工程において、メタノールと一酸化炭素とから酢酸の
    共生産を伴うまたは伴わない無水酢酸の製造方法。
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