JPH05324101A - ヒータ素子、及びヒータ制御装置 - Google Patents

ヒータ素子、及びヒータ制御装置

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JPH05324101A
JPH05324101A JP12754992A JP12754992A JPH05324101A JP H05324101 A JPH05324101 A JP H05324101A JP 12754992 A JP12754992 A JP 12754992A JP 12754992 A JP12754992 A JP 12754992A JP H05324101 A JPH05324101 A JP H05324101A
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JP
Japan
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heater
power supply
circuit
temperature
current
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JP12754992A
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Nobuaki Fujisawa
伸章 藤澤
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Casio Electronics Manufacturing Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、複写機やプリンタ装置等に内蔵さ
れる定着器のヒータ制御装置に係り、特に位相制御回路
やパワーサーミスタ等を使用することなくヒータへの突
入電流の発生を防止し、他の回路や機器に悪影響を与え
ることのないヒータ制御装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 定着ロールを所定温度に加熱するヒータ6内
に並列に2本の抵抗R1、R2 を配設し、定着ロールの
温度が低い初期時、抵抗R1 にのみ電流を流し突入電流
を低く押さえ、定着ロールの温度が上昇しサーモスタッ
ト5がオンする温度になると抵抗R1 、R2 双方の抵抗
に電流を流し、ヒータ6内の合成抵抗を小さくしてヒー
タ内を大きな電流を流し、定着温度まで迅速にヒータを
加熱するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機やプリンタ装置
等に内蔵される定着器のヒータ素子、及びそのヒータ素
子を使用したヒータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】定着器は、複写機やプリンタ装置等の画
像形成装置に配設され、感光体に形成されたトナー像が
用紙に転写された後、そのトナー像を用紙に熱定着する
為に使用される。このような定着器は通常ヒータを内蔵
する定着ロールで構成され、CPUの制御によりヒータ
への通電制御が行われ、定着ロールの温度を所定温度に
維持する。しかし、その為にはヒータへの通電/停止を
繰り返す温度制御を実行する必要があり、特にヒータへ
の通電時には大きな電力が必要であり(ヒータの容量に
もよるが、例えば750ワット程度必要であり)、通電
初期時大きな初期電流(突入電流)が流れる。この突入
電流は例えば上述の例では90A程度にもなり、一時的
に電源電圧を低下させる。また、場合によっては装置内
の印字の為の光源(例えば蛍光灯)が消えることもあ
り、短時間とは言え印字画像に大きな影響を与える。
【0003】そこで、従来以下のようにして突入電流の
発生を防止している。 (イ)先ず、ヒータの通電回路の開閉を行うトライアッ
クの切り換え制御を位相制御する方式である。すなわ
ち、ヒータへの通電/非通電の切り換えを行うトライア
ックのゲートに位相制御回路を設け、通電初期時から序
々にゲート信号の位相角を大きくし、交流電源から供給
される電流を序々に増加し、電源電圧が一瞬のうちにヒ
ータに加わらないように制御する方式である。 (ロ)一方、他の方式として、パワーサーミスタの性質
である負の温度−抵抗特性を利用する方式も提案されて
いる。すなわち、ヒータに直列にパワーサーミスタを接
続し、ヒータへの通電初期時パワーサーミスタの温度も
低いことから、初期時抵抗値の大きいパワーサーミスタ
によりヒータに大きな突入電流が流れるのを防止する方
式である。
【0004】
【従来技術の問題点】しかしながら上述のような従来の
ヒータ制御装置では、以下の問題がある。 (イ)先ず、位相制御回路を使用しトライアックへ出力
するゲート信号の位相角を序々に大きくする方式では、
位相角の制御の為位相制御回路から高周波の制御信号が
出力され、この信号がノイズとして装置内の他の回路や
機器に悪影響を及ぼす。 (ロ)一方、パワーサーミスタをヒータに直列に接続す
る方式では、パワーサーミスタ自身が低温である時、す
なわち定着ロール(ヒータ)の加熱初期時には効果が大
きいが、パワーサーミスタ自身の温度がある程度上昇し
た後の定着温度の維持制御時には効果が小さい。
【0005】
【発明の目的】本発明は上記従来の問題点に鑑み、位相
制御回路やパワーサーミスタを使用することなくヒータ
への突入電流の発生を防止し、他の回路や機器に悪影響
を与えることのないヒータ制御装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【発明の要点】上記目的は本発明によれば、夫々異なる
抵抗値を有する複数のヒータ線を内蔵し、該複数のヒー
タ線の少なくとも一端に夫々独立して該ヒータ線へ電源
を供給する電源回路に接続可能な独立端子を有し、前記
電源回路に対し前記複数のヒータ線を直列接続状態、又
は並列接続状態に設定することを特徴とするヒータ素子
を提供すること、又は夫々異なる抵抗値を有する複数の
ヒータ線を内蔵し、該複数のヒータ線の少なくとも一端
は夫々独立して電源回路に接続できる独立端子を有する
発熱素子と、前記独立端子と電源回路間に介在し、前記
発熱素子の発熱温度に応じて回路を開閉するスイッチ手
段を有することを特徴とするヒータ制御装置を提供する
こと、又は夫々異なる抵抗値を有する複数のヒータ線を
内蔵し、該複数のヒータ線の少なくとも一端に夫々独立
して電源回路に接続できる独立端子を有する発熱素子
と、前記電源回路に供給される電源電圧に対応して前記
複数のヒータ線を直列接続状態、又は並列接続状態に接
続変更する切り換え手段を有することを特徴とするヒー
タ制御装置を提供することにより達成される。
【0007】
【実 施 例】以下、本発明の一実施例について図面を
参照しながら説明する。図1は本実施例のヒータ素子、
及びヒータ制御装置の回路構成を示す図である。同図に
おいて、ヒータ制御装置1は温度制御回路2、トライア
ック3、交流電源4、サーモスタット5、ヒータ素子及
び発熱素子としてのヒータ6内に配設されたヒータ線と
しての抵抗R1 及びR2 、ヒータ6の近傍に設けられた
サーミスタTHで構成されている。ヒータ6内に配設さ
れた抵抗R1 、R2 はコイル状のタングステン線で構成
され、各々ヒータ6内を並行に配設され、抵抗R1 とR
2の抵抗値は異なる構成である。尚、ヒータ6は不図示
の定着ロール内に配設されている。
【0008】図2は抵抗R1 、R2 が配設されたヒータ
6単体の構成を示す図であり、抵抗R1 はその両端に端
子A1 、B1 を有し、抵抗R2 はその両端に端子A2 、
B2を有する。図1に示すように本実施例では、抵抗R1
、R2 の一方の端子A1 、A2 が直接接続され、抵抗
R2 の他方の端子B2 がサーモスタット5を介してトラ
イアック3に接続され、抵抗R1 の他方の端子B1 が直
接トライアック3に接続されている。
【0009】サーミスタTHは上述のヒータ6が内蔵さ
れた不図示の定着ロール6の周面温度を検出し、検出し
た温度データを温度制御回路2へ出力する。温度制御回
路2はトランジスタ、コンパレータ等の不図示の回路素
子で構成され、サーミスタTHから出力される温度デー
タと予め設定された基準値とを比較し、基準値より定着
ロール6の温度が高い時ゲート信号をトライアック3へ
出力し、基準値より定着ロール6の温度が低い時ゲート
信号の出力を停止する。トライアック3は温度制御回路
2から出力される上述のゲート信号に従って駆動し、ゲ
ート信号がトライアック3へ出力されトライアック3が
駆動(オン)すると、交流電源4から電流が抵抗R1 、
R2 (又は抵抗R1 のみ)へ供給される構成である。
【0010】一方、サーモスタット5は低温時オープン
状態の所謂ノーマリオープン型のサーモスタットであ
る。したがって、低温時端子A2 −抵抗R2 −端子B2
−サーモスタット5で構成される回路は非通電状態に設
定される構成である。
【0011】次に、本実施例の回路動作を説明する。先
ず、本実施例のヒータ制御装置1が使用された画像形成
装置、例えばプリンタ装置の電源を投入する。この操作
により、不図示のCPUは初期設定処理を実行し、この
初期設定処理の一つとして定着ロールを所定温度まで加
熱すべく、CPUから制御信号が温度制御回路2へ出力
される。装置に電源を投入した時(初期時)には、定着
ロールの温度は低く、またサーモスタット5の温度も低
い。したがって、この時サーモスタット5はオープン状
態である。
【0012】また、サーミスタTHの検出する温度も低
いので温度制御回路2はこの時ゲート信号を出力しトラ
イアック3をオンする。トライアック3の駆動により交
流電源4から供給される電流は、端子A1 −抵抗R1 −
端子B1 −トライアック3の回路にのみ流れ、上述の如
く端子A2 −抵抗R2 −端子B2 −サーモスタット5の
回路には流れない。抵抗R1 の抵抗値は単体の時大きく
(但しこの抵抗値が大きいというのは抵抗R1 とR2 の
合成抵抗値と比較した場合である)、この為抵抗R1 に
流れる電流、すなわち抵抗R1 に流れる初期電流は抵抗
R1 により制限され小さい電流である。したがって、本
実施例のヒータ6では、従来のように大きな突入電流が
流れない。
【0013】その後、定着ロール6の温度が少し上昇す
るとサーモスタット5がオンする。サーモスタット5が
オンすると上述の端子A2 −抵抗R2 −端子B2 −サー
モスタット5の回路にも電流が流れ、ヒータ6内の回路
は実質的に抵抗R1 とR2 の並列回路となる。この時ヒ
ータ6内の合成抵抗R0 は、R0 =R1 ・R2 /(R1
+R2 )である。したがって、抵抗R1 のみに電流が流
れる場合に比べて抵抗値は小さくなり、以後ヒータ6内
を大きな電流が流れる。この為、サーモスタット5がオ
ンした後は、交流電源4から供給される電力も増加し、
急速に定着ロールの温度を定着温度まで上昇させる。
【0014】定着ロールの温度が定着温度に達すると、
サーミスタTHがこの温度を検出し、温度制御回路2は
トライアック3へのゲート信号の供給を停止する。この
為、交流電源4から抵抗R1 、R2 への電力の供給は停
止される。
【0015】すなわち、本実施例は定着ロールの温度が
低い初期時、抵抗R1 にのみ電流を流し、突入電流の発
生を防止すると共に、定着ロールの温度がサーモスタッ
ト5をオンする温度まで達すると抵抗R1 、R2 双方に
電流を流し、以後大きな電力を供給して効率良く定着ロ
ールを所定温度(定着温度)まで上昇させるものであ
る。
【0016】次に、上述のヒータ制御装置を使用する場
合の抵抗R1 、R2 の具体的な数値例を電源電圧100
Vの場合について説明する。先ず、抵抗R1 とR2 の抵
抗値を予め想定し、例えば抵抗R1 を34.28オーム
とし、抵抗R2 を14.12オームとする。この場合、
合成抵抗R0 はR1・R2 /(R1 +R2 )であり、上
述の数値を代入すると約10オームとなる。次に、初期
時には抵抗R1 のみに電流が流れるので、この時の初期
電流IO はIO =E/R1 =100/34.28=2.
92Aである(尚実際に抵抗R1 に流れる初期電流はこ
の電流の約10倍程度の電流が一瞬流れる)。これに対
し、初期時において抵抗R1 とR2 の並列回路を使用す
ると、この時の初期電流IO ’はIO ’=E/RO =1
00/10=10Aである(尚この場合にも実際に抵抗
R1 とR2 にはこの電流の約10倍程度の初期電流が一
瞬流れる)。したがって、本実施例の如く回路の切り換
え動作を行うことにより、初期時の電流を1/3 倍以下に
低下させることができる。
【0017】尚、図3は上述の実施例のヒータ制御回路
の変形例を示す回路である。同図において図1と異なる
構成は、サーモスタット5に代えて、各々抵抗R1及び
R2 に対応してトライアック8、及び9を接続した点で
ある。各トライアック8、及び9は温度制御回路7から
出力されるゲート信号により駆動され、例えば初期時に
は、トライアック8のみを駆動し抵抗R1 のみに電流を
流す。抵抗R1 は上述の如く抵抗値が大きく(但し上述
と同様合成抵抗RO に比べて)、初期電流を小さくし、
大きな突入電流の発生を防ぐ。一方、定着ロールの温度
が上昇し、上述のサーモスタット5がオフする温度と同
じ温度に達するとトライアック9へもゲート信号を出力
する。したがって、この時にはヒータ6内の抵抗値は、
抵抗R1 に比べて抵抗値の小さい合成抵抗値(R0 )と
なり、ヒータ6に大きな電流が流れ、以後定着ロールの
温度を定着温度まで迅速に上昇させる。したがって、こ
の制御回路でも初期時突入電流の発生を防止し、その後
大きな電流を流して定着ロールを一定の定着温度まで効
率良く上昇させることができる。
【0018】次に、本発明の他の実施例のヒータ素子及
びヒータ制御装置を説明する。図4は他の実施例の回路
例であり、同図において図1と同一部材には同一番号を
付して説明する。本実施例で使用するヒータ6は前述の
実施例で使用したヒータと同じであり、前述と同様図2
に示す構成である。本実施例が図1と異なる構成は、ス
イッチS、S’を設けた点、及び交流電源11の電源電
圧として100Vの商用電源のみならず220Vの商用
電源でも使用できる点である。
【0019】スイッチSは接触子S2 、接点S1 、S3
で構成され、接触子S2 は上述の端子A2 に接続され、
接点S1 は端子A1 に接続され、接点S3 はトライアッ
ク10に接続されている。また、スイッチS’は端子B
1 及びB2 と、トライアック10との間に配設され、ス
イッチS’をオンすることにより端子B1 及びB2 とト
ライアック10を接続する構成である。スイッチS及び
S’は手動切り換えスイッチであり、装置が設置される
場所の電源電圧仕様に応じて手動によりスイッチSと
S’は連動して切り換えられる。例えば、スイッチSを
接触子S2 が接点S1 側に接続するように切り換える
と、スイッチS’はオン(閉状態)に切り換え制御され
る。一方、スイッチSを接触子S2 が接点S3 側に接続
するように切り換えると、スイッチS’はオフ(開状
態)に切り換えられる。スイッチSとS’が前者の状態
に切り換えられると、図4の回路は交流電源11−端子
A1 及びA2 −抵抗R1 及びR2 −端子B1 及びB2 −
スイッチS’−トライアック10の回路に設定され、抵
抗R1 とR2 の両方の抵抗に電流が並行に流れる。一
方、スイッチSとS’が後者の状態に切り換えられる
と、図4の回路は交流電源11−端子A1 −抵抗R1 −
端子B1 −端子B2 −抵抗R2 −端子A2 −トライアッ
ク10の回路が形成され、直列接続された抵抗R1 とR
2 に電流が流れる。
【0020】以上の構成のヒータ制御装置において、交
流電源11として100Vを使用する時はスイッチSの
接触子S2 を端子S1 側に切り換え、スイッチS’をオ
ンする。このように接続することにより、図4の回路は
上述のVOC交流電源11−端子A1 及びA2 −抵抗R
1 及びR2 −端子B1 及びB2 −スイッチS’−トライ
アック10の回路となり、抵抗R1 とR2 の合成抵抗値
RO に対応する電流が流れ、ヒータ6を加熱する。ま
た、交流電源11として220Vを使用する時はスイッ
チSの接触子S2 を端子S3 側に切り換え、スイッチ
S’をオフする。このように切り換えると、図4の回路
は上述の如く交流電源11−端子A1 −抵抗R1 −端子
B1 −端子B2 −抵抗R2 −端子A2 −トライアック1
0の回路構成となり、抵抗R1 とR2 の抵抗値の和に対
応する電流が流れ、ヒータ6を加熱する。
【0021】そして、上述の如く電源電圧を変えてもヒ
ータ6内で同じ電力が消費されれば発生する熱量は同じ
であり、電源電圧を変えても使用できることになる。こ
の場合の具体的な抵抗R1 、R2 の数値としては、前述
の抵抗R1 を34.28オームとし、抵抗R2 を14.
12オームが考えられる。この場合、電源電圧が100
Vの時合成抵抗R0 はR1 ・R2 /(R1 +R2 )であ
り、上述の数値を代入すると約10オームである。そし
て、この時の電力Pは式E2 /R0 にE=100V、R
0 =10オームを代入して、約1000ワットである。
【0022】一方、電源電圧が220Vの時抵抗R1 と
R2 の和R’は48.4オームである。この時の電力P
はE2 /R’はE=220V、R’=48.4オームを
代入して同じく約1000ワットとなる。したがって、
以上から電源電圧が100Vであっても220Vであっ
ても、ヒータ6は同じ熱量の発熱を行うことができ、本
実施例の如くヒータ制御装置を構成すれば電源電圧が異
なる場合でも同じヒータ制御装置を使用することができ
る。尚、上記実施例では、回路の切り換えをスイッチ
S,S′で行う様構成したが、ジャンパ線等で結線変更
しても良いことは勿論である。
【0023】次に、第3の実施例として、装置の電源回
路に具体的に本発明のヒータ制御回路を接続した構成を
図5を用いて説明する。同図の電源回路12はスイッチ
13、ヒューズ14a、14b、整流器15、スイッチ
ングレギュレータ16で構成されている。この電源回路
12はコンセント17を100V用商用電源に接続し、
スイッチ13をオンすることにより、50HZ又は60HZ
の交流電流がヒューズ14aを介して整流回路15へ供
給される。整流回路15へ供給された電流は、この整流
回路15により直流に変換され、さらにスイッチングレ
ギュレータ16へ出力されスイッチングレギュレータ1
6から装置内の所定電圧を必要とする各回路や電磁スイ
ッチ等へ供給される。
【0024】一方、ヒータ制御回路18は直流チョッパ
回路21、サーモスタット22、23、制御回路24、
ヒータH、サーミスタTHで構成され、スイッチ19及
び整流回路20を介して上述の整流回路15(電源回路
12)に接続されている。したがって、このヒータ制御
回路の部分は図1の回路構成と同じであり、直流チョッ
パ回路21は図1のトライアック3に対応する。尚、サ
ーモスタット22はヒータ6が異常な温度になり焼損等
の危険を防止する為のものである。したがって、サーモ
スタット22は通常オン状態に設定されている。
【0025】直流チョッパ回路21は主トライアック2
1a、この主トライアック21aの転流を補助する補助
トライアック21b、及び主トライアック21aに安定
した転流動作を行わせる為の抵抗R3 、R4 、コンデン
サC1 、C2 で構成されている。また、定着ロールの温
度を検出するサーミスタTHは制御回路24に接続さ
れ、制御回路24から出力される制御信号はLED21
b’を介して補助トライアック21bへ光信号として出
力される構成である。
【0026】したがって、本実施例のヒータ制御回路
は、図1に示すヒータ制御回路の動作と同様、初期時サ
ーモスタット23がオフしているので、電源回路12か
ら供給される電流は直流チョッパ回路21→サーモスタ
ット22→端子A1 →抵抗R1→端子B1 を介して流
れ、ヒータ6を加熱する。この時、抵抗R1 の抵抗値は
大きい為抵抗R1 に流れる電流、すなわち抵抗R1 に流
れる初期電流は小さく、突入電流の発生を防止する。
【0027】その後、所定温度に達するとサーモスタッ
ト23がオンし、電源回路12から供給される電流は直
流チョッパ回路21から抵抗R1 及びR2 の両方に流
れ、この時合成抵抗値R0 は上述の抵抗R1 のみに電流
が流れる場合に比べ小さく、ヒータ6に大きな電流が流
れる。この為、サーモスタット23がオンした後は、電
源回路12から供給される電力も増加し、急速に定着ロ
ールの温度を定着温度まで上昇させることができる。し
たがって、本実施例によっても突入電流の発生を防止す
ると共に、定着ロールを定着温度まで効率良く上昇させ
ることができる。
【0028】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明はヒ
ータ内に2本の抵抗線を並列に配設し、抵抗線の接続構
成を変えることにより初期電流を低下できるので、従来
のような位相制御回路やパワーサーミスタ等を使用する
ことなくヒータへの突入電流を防止できる。
【0029】また、トライアックへ出力するゲート信号
の位相制御を行う必要がないので、他の回路や機器に悪
影響を与える高周波信号を発生することがない。さら
に、電源電圧が変化してもスイッチ等を切り換えること
によりヒータ内の上記2本の抵抗線を並列、又は直列に
切り換え、同じ発熱量を発生できるので電源電圧を可変
して使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例のヒータ制御装置の回路図である。
【図2】一実施例のヒータ制御装置に使用されるヒータ
の回路図である。
【図3】図1に示すヒータ制御回路の変形例を示す回路
図である。
【図4】他の実施例のヒータ制御装置の回路図である。
【図5】第3の実施例のヒータ制御装置が電源回路に接
続されている場合の回路図である。
【符号の説明】
1、18 ヒータ制御回路 2、7 温度制御回路 3、8、9、10 トライアック 4、11 交流電源 5、22、23 サーモスタット 6 ヒータ 19 スイッチ 20 整流回路 21 直流チョッパ回路 21a 主トライアック 21b 補助トライアック 24 制御回路 R1 、R2 抵抗 TH サーミスタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 夫々異なる抵抗値を有する複数のヒータ
    線を内蔵し、該複数のヒータ線の少なくとも一端に夫々
    独立して該ヒータ線へ電源を供給する電源回路に接続可
    能な独立端子を有し、前記電源回路に対し前記複数のヒ
    ータ線を直列接続状態、又は並列接続状態に設定するこ
    とを特徴とするヒータ素子。
  2. 【請求項2】 夫々異なる抵抗値を有する複数のヒータ
    線を内蔵し、該複数のヒータ線の少なくとも一端は夫々
    独立して電源回路に接続できる独立端子を有する発熱素
    子と、前記独立端子と電源回路間に介在し、前記発熱素
    子の発熱温度に応じて回路を開閉するスイッチ手段とを
    有することを特徴とするヒータ制御装置。
  3. 【請求項3】 夫々異なる抵抗値を有する複数のヒータ
    線を内蔵し、該複数のヒータ線の少なくとも一端に夫々
    独立して電源回路に接続できる独立端子を有する発熱素
    子と、前記電源回路に供給される電源電圧に対応して前
    記複数のヒータ線を直列接続状態、又は並列接続状態に
    接続変更する切り換え手段を有することを特徴とするヒ
    ータ制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6060695A (en) * 1996-06-28 2000-05-09 Josef Heiss Medizintechnik Gmbh Electrically heated scissors with cutting blade of each limb comprising electric heating layer or insert
JP2007033763A (ja) * 2005-07-26 2007-02-08 Kyocera Mita Corp 画像形成装置

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