JPH1063352A - 電力制御装置 - Google Patents

電力制御装置

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Publication number
JPH1063352A
JPH1063352A JP8235987A JP23598796A JPH1063352A JP H1063352 A JPH1063352 A JP H1063352A JP 8235987 A JP8235987 A JP 8235987A JP 23598796 A JP23598796 A JP 23598796A JP H1063352 A JPH1063352 A JP H1063352A
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JP
Japan
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switching element
control unit
voltage
phase control
switching
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JP8235987A
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Inventor
Masahide Nakatani
正秀 中谷
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複写機の定着装置のハロゲンヒータや原稿露
光装置のハロゲンランプの負荷への通電を制御する際の
雑音や突入電流を低減し、さらに、簡単な構成で過大な
負荷電流による短絡の保護動作を行う。 【解決手段】 交流電源ACを整流器DBで整流した電
源電圧を、ハロゲンのヒータ3及びスイッチング素子4
を直列接続したインバータに供給する。PWM制御部7
がスイッチング素子4を交流電源の周波数よりも高い周
波数でスイッチングする。また、位相制御部10がスイ
ッチング素子4を連続してオンに制御し、整流器DBの
整流電圧が所定値よりも高い期間は、PWM制御部7に
よってスイッチング素子4を駆動し、この他の期間はス
イッチング素子4を位相制御部10によって駆動し、か
つ、起動時に位相制御部10による駆動の期間を短くす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等の定着装置や原稿露光装置に用いるハロゲンヒータ、
ハロゲンランプ等の通電時間を制御する電力制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の複写機、プリンタ等の熱
定着装置では、中空の加熱ローラ内にタングステンフィ
ラメント及び不活性ガスを棒状のガラス管に封入したハ
ロゲンヒータを内蔵している。この熱定着装置では、転
写紙が接触して通過する加熱ローラの表面を所定温度に
保持するように、ハロゲンヒータの通電時間を電力制御
装置で制御している。また、同様に複写機、プリンタ等
の原稿露光装置のハロゲンランプの通電時間の制御も電
力制御装置で行われている。
【0003】このような電力制御装置における通電時間
の制御は、トライアックを用いた位相制御が一般的であ
る。この位相制御はトライアックをオンするトリガ(位
相角)を、電源交流のゼロクロスに同期して制御してい
る。すなわち、トライアックの特性を利用して、簡単な
構成で効率よく負荷のハロゲンヒータを制御している。
【0004】このような制御にかかる提案として特開平
5−216358号公報「定着器ヒータ駆動装置」及び
特公平6−87432号公報「電力制御装置」が知られ
ている。前者の公報例は、電源交流を整流し、スイッチ
ング回路を用いて定着器への通電の出力電圧が略一定に
なるように制御している。
【0005】この結果、電源交流の変動の影響を受けず
に定着器のヒータに一定電力を供給して安定した定着特
性が得られる。また、後者の公報例は、交流電源に負
荷、整流器を接続し、高周波スイッチングによって、電
源力率の向上を図り、高調波(雑音)を低減している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような上記従来例
において、トライアックを用いた前者の例では、電源交
流の半周期ごとに通電比率を制御しているため、電源力
率が低く、しかも大電流容量のスイッチング素子が必要
になる。
【0007】特開平5−216358号公報例では、ス
イッチング回路数が多くなり、雑音が増加し易いことが
考えられる。また、特公平6−87432号公報例で
は、スイッチング素子のみに直流を通電し、これ以外に
交流を通電している。この場合、発振周波数成分を除去
するための高精度のフィルタが必要になる。
【0008】このような公報例では、前者のトライアッ
クを用いた構成に対する改善が図られる。すなわち、電
源交流の周波数よりも高い周波数でスイッチング素子を
駆動して、その位相制御を改善している。しかし、この
ような電力制御装置を複写機の熱定着装置のハロゲンヒ
ータや原稿露光装置のハロゲンランプを負荷とした場合
に、スイッチング素子での損失や雑音が増加する欠点が
ある。
【0009】本発明は、このような従来の技術における
課題を解決するものであり、複写機の熱定着装置のハロ
ゲンヒータや原稿露光装置のハロゲンランプの負荷への
通電を制御する際の雑音、高調波電流及び突入電流を低
減し、さらに、過大な負荷電流による短絡や低温起動時
の負荷電流を適正に制御する際の保護動作が簡単な構成
で可能になり、力率、効率及び信頼性を改善できる電力
制御装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、電源交流を整流器で整流し
た電源電圧を、ハロゲンヒータ又はハロゲンランプの負
荷にスイッチング素子を直列接続したインバータに供給
し、かつ、スイッチング素子を交流電源の周波数よりも
高い周波数でスイッチング駆動するPWM制御部と、ス
イッチング素子を連続してオンする位相制御部とを備え
る電力制御装置にあって、整流器の脈流電圧が所定値よ
りも高い期間は、PWM制御部がスイッチング素子を駆
動し、この他の期間はスイッチング素子を位相制御部で
駆動し、かつ、起動時に位相制御部による駆動の期間を
短くしている。
【0011】請求項2記載の電力制御装置は、前記請求
項1記載の電力制御装置に低電圧保護手段を設け、この
低電圧保護手段が、整流器からの電源電圧が所定値より
も低い期間が継続した際に、スイッチングをオフに設定
している。
【0012】請求項3記載の電力制御装置は、前記請求
項2記載における低電圧保護手段として、位相制御部の
出力信号をスイッチング素子の駆動期間に応じて充電す
るための充電回路と、充電回路の充電電圧を基準電圧と
比較する比較器と、比較器の出力信号によってスイッチ
ング素子へ駆動信号を供給するゲート回路とを備えるも
のである。
【0013】請求項4記載の電力制御装置は、前記請求
項1記載の構成にスイッチング素子に流れる電流を検出
する負荷電流検出手段、及び、スイッチング素子の駆動
を切り替える切替手段を設け、負荷電流検出手段が位相
制御部の制御でスイッチング素子が駆動されている期間
の負荷電流を検出し、この検出電流が所定値を越えた際
に、スイッチング素子の駆動を位相制御部からPWM制
御部に切替手段によって切り替えている。
【0014】このような構成の請求項1記載の発明の電
力制御装置は、整流器からの脈流電圧(出力電圧)が所
定値よりも高い期間は、PWM制御部によってスイッチ
ング素子を駆動し、この他の期間はスイッチング素子を
位相制御部によって駆動している。かつ、起動時に位相
制御部による駆動の期間を短くしているので、交流電源
の波形の半周期間内にスイッチング期間と連続してオン
する期間が設定され、低温時などの起動時に位相制御信
号による駆動期間が短くなる。したがって、起動時に抵
抗値が低いハロゲンヒータ又はハロゲンランプの負荷で
も、過電流が発生せずに起動ができるようになり、しか
も起動からの経過時間とともに徐々に位相制御信号によ
る駆動期間が広がるようになる。この結果、複写機の定
着装置のハロゲンヒータや原稿露光装置のハロゲンラン
プの負荷への通電を制御する際の雑音が低減し、かつ、
負荷特性に影響されなくなり、その力率及び効率が改善
される。
【0015】請求項2記載の電力制御装置は、低電圧保
護手段によって、整流器で整流した電源電圧が所定値よ
りも低い期間が継続した際に、スイッチング動作をオフ
にしているため、低電圧保護を行う専用の電圧検出部を
設ける必要がなくなり、簡単な構成で雑音が低減すると
ともに、高信頼性が得られる。
【0016】請求項3記載の電力制御装置は、充電回路
の充電電圧を基準電圧と比較し、この出力信号によって
スイッチング素子へ駆動信号を供給しているので、簡単
な構成で電源電圧が検出できるようになり、高信頼性が
得られる。
【0017】請求項4記載の電力制御装置は、位相制御
でスイッチング素子が駆動されている期間に負荷電流が
所定値を越えたことを検出した場合、位相制御部からP
WM制御部による駆動制御に切り替えているので、位相
制御による連続通電中に、負荷の短絡などが発生した際
に、その確実な電流制限が行われる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の電力制御装置の実
施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明
の電力制御装置の実施形態の構成を示すブロック図であ
る。図1において、この電力制御装置は交流電源AC
に、フィルタ1及び安全スイッチであるパワーリレー2
を通じて整流器(ブリッジダイオード)DBが接続され
ている。
【0019】この整流器DB以降の点線内の回路はイン
バータIVであり、このインバータIVには、整流器D
Bの直流出力端と接地間との間に、負荷であるヒータ
3、スイッチング素子4及び負荷電流検出部5が直列接
続されている。
【0020】ヒータ3には温度検出部6が設けられてお
り、この温度検出部6は、パルス幅(PWM)制御部7
と、この実施形態の電力制御装置が装備された複写機の
各部を制御する制御装置8に接続されている。PWM制
御部7と位相制御部10との出力信号がORゲート11
での論理和出力と低電圧保護部12の出力とともにAN
Dゲート13に入力されている。また、ANDゲート1
3からの論理積出力がスイッチング素子4に入力される
ように構成されている。
【0021】負荷電流検出部5からの負荷電流検出信号
が過電流制限部15を通じて位相制御部10に入力さ
れ、さらに、制御装置8からPWM制御部7へ温度信号
信号が入力され、また、ソフトスタート制御部16へ負
荷オン・オフ(ON/OFF)信号が入力されるように
接続されている。
【0022】次に、この実施形態の動作について説明す
る。図2は脈流出力に対する負荷電流を説明するための
図であり、図3はPWM制御及び位相制御による負荷電
圧を説明するための図である。この実施形態の電力制御
装置が装備された複写機のハロゲンヒータであるヒータ
3が動作するタイミングになると、制御装置8から負荷
ON/OFF信号がソフトスタート制御部16へ入力さ
れ、スイッチング素子4へ駆動信号が入力される。この
場合のスイッチング素子4への駆動信号には2種類があ
る。一方はPWM制御部7が出力するPWM信号でスイ
ッチング素子4を交流電源ACの周波数よりも高い周波
数、例えば、20KHZでスイッチング(ON/OFF)
動作するための駆動信号である。他方が位相制御部10
が出力する位相制御信号でスイッチング素子4を連続し
てオン状態に駆動する駆動信号である。
【0023】制御装置8からPWM制御部7への温度制
御信号は、ヒータ3の所定温度に対応する目標値の電圧
値である。PWM制御部7ではヒータ3の温度が目標値
より低い際に、デューティ比を大きく、また、温度が高
い場合にデューティ比を小さく設定した温度制御信号で
ある。位相制御部10が出力する位相制御信号は、整流
器DBの整流電圧(電源電圧)がソフトスタート制御部
16から入力される基準電圧Vrよりも低い際に位相制
御信号を出力する。ソフトスタート制御部16では、起
動時から定常時へ基準電圧Vrが高くなるように制御し
ている。
【0024】この結果、起動時の負荷のヒータ3には図
2(a)に示す脈流出力波形に対して図2(b)に示す
ように起動時から定常時へ基準電圧Vrが高く制御さ
れ、この基準電圧Vrに対応したPWM信号によるスイ
ッチング動作での負荷電流が流れる。スイッチング素子
4を駆動するPWM信号及び位相制御信号は、ORゲー
ト11で論理和をとり、かつ、このORゲート11の論
理和信号と低電圧保護部12からの出力信号とをAND
ゲート13で論理積処理してスイッチング素子4へ出力
する。
【0025】低電圧保護部12は位相制御部10の出力
信号が、予め設定している時間より長く出力された際に
電源電圧を異常と判断して、ANDゲート13の論理積
出力をオフにしている。ANDゲート13の論理積信
号、すなわち、スイッチング素子4へ入力される駆動信
号は、PWM信号又は位相制御信号のスイッチング素子
4をオンする信号が優先的に出力される。このため、負
荷(ヒータ3)電流は図3(c)に示されるように、図
3(a)の電源交流ACに対する図3(b)に示す整流
器DBの脈流出力(電源電圧)が、基準電圧Vrより高
い際にPWM信号によるスイッチング動作を行い、ま
た、低い場合に位相制御信号で連続したオン状態にな
る。
【0026】スイッチング素子4のオンによってヒータ
3に流れた負荷電流が負荷電流検出部5で電圧として検
出され、この電圧検出値と過電流制限部15で予め設定
した値とを比較し、電圧検出値が高い際には負荷電流制
限信号を位相制御部10に出力している。この負荷電流
制限信号に対して位相制御部10が、位相制御による駆
動期間が短くなるように、位相制御信号を制限し、PW
M信号によるスイッチングの駆動を行うようにしてい
る。
【0027】次に、図1の構成を具体的に説明する。図
4は、図1の具体的な構成を示す回路図である。図4に
おいて、交流電源ACにコンデンサC1とコイルL1と
からなるフィルタが接続され、さらに、二つの接点S
1,S2を有するパワーリレーRAを通じてインバータ
IVの整流器DBに接続されている。パワーリレーRA
の駆動信号が制御装置18から供給される。
【0028】インバータIVでは、整流器DBに負荷で
ある定着装置ユニットUTがスイッチング素子であるト
ランジスタQ1と電流検出抵抗器R1に接続されてい
る。定着装置ユニットUTには、温度ヒューズFUを挟
んでハロゲンヒータHTとチョークコイルL2が直列接
続されている。さらに、ハロゲンヒータHTとチョーク
コイルL2との直列接続に対してダイオードD1が並列
接続されており、また、ハロゲンヒータHTの近傍に、
温度を検出するサーミスタTHが接続されている。
【0029】比較器CP3と基準電圧(基準電圧源)V
r2及びコンデンサC4からなるソフトスタート制御部
に制御装置18から負荷ON/OFF信号が入力される
ように接続されている。比較器CP1,CP2及び発信
器OSCと、論理積回路AND2からなるPWM制御部
からのPWM信号が論理和回路ORへ入力されるように
接続されている。また、比較器CP6と抵抗器R3,R
6とで構成される位相制御部からの出力信号が論理和回
路ORへ入力されるように接続されている。
【0030】この位相制御部に比較器CP5と抵抗器R
2、及びコンデンサC3及び基準電圧(基準電圧源)V
r3からなる低電圧保護部が接続されている。この低電
圧保護部の出力信号がスイッチング素子であるトランジ
スタQ1の駆動信号とともに論理積回路AND1に入力
され、ここからの論理積出力がトランジスタQ1のベー
スに入力される。また、比較器CP4と基準電圧(基準
電圧源)Vr1及び増幅器AMPとダイオードD2で構
成される電流制限部が設けられている。
【0031】次に、この具体的な構成の動作について説
明する。この実施形態の電力制御装置が装備された複写
機の定着装置ユニットUTを起動する制御時に、制御装
置18から負荷ON/OFF信号がインバータIVに入
力される。この負荷ON/OFF信号でソフトスタート
制御部へ比較器CP3からPWM制御部及び位相制御部
へトランジスタQ1をオンにする駆動信号を出力し、こ
のトランジスタQ1の導通(オン)で定着装置ユニット
UTに負荷電流が流れる。
【0032】制御装置18では定着装置ユニットUTの
温度制御を行うための温度制御信号をPWM制御部の比
較器CP1に出力している。これによりPWM制御部で
は定着装置ユニットUTの温度検出を行うサーミスタT
Hでの検出信号と温度制御信号とを比較し、定着装置ユ
ニットUTの温度が温度制御信号に相当する温度となる
ように、比較器CP2が発信器OSCの発信信号を基準
にPWM(パルス幅)信号を出力する。発信器OSC
は、交流電源ACの周波数よりも高い周波数、例えば、
20KHZの基準信号を出力している。
【0033】このPWM制御では、定着装置ユニットU
Tの温度が温度制御信号よりも低い場合に広いパルス幅
のPWM信号を生成して出力し、また、高い場合に狭い
パルス幅のPWM信号を生成して出力する。これによっ
て、定着装置ユニットUTは制御装置18が指示する温
度になるように、その温度の一定化制御が行われる。
【0034】定着装置ユニットUTへの通電のため、位
相制御部からトランジスタQ1を連続してオンするため
の駆動信号を比較器CP6で電源電圧に応じて出力し、
この信号とPWM制御部からの駆動信号とを論理和回路
ORで論理和処理して出力している。この場合、比較器
CP6では、電源電圧を抵抗器R5,R6で分圧した検
出信号と、ソフトスタート制御部の比較器CP3が出力
する電圧を抵抗器R3,R4で分圧した基準電圧Vr1
とを比較し、電源電圧が基準電圧Vr1よりも低い場合
にトランジスタQ1を連続してオンする信号を出力して
いる。
【0035】この位相制御部からの駆動信号によって、
定着装置ユニットUTに対して、電源電圧が基準値より
も低い期間に連続して通電され、高い期間はスイッチン
グによる電流が流れる。この位相制御部とPWM制御部
は、ソフトスタート制御部の比較器CP3の出力信号に
よって同一タイミングで起動し又は動作を停止するが、
位相制御部では起動時にソフトスタートを行っている。
【0036】このソフトスタート制御では、基準電圧V
r1を生成する抵抗器R4と並列に接続したコンデンサ
C4の充電電流によって、起動時のみ徐々に基準電圧V
r1が切り替わる。この結果、起動時に極めて低い電源
電圧のみの駆動信号を出力し、経過時間とともに徐々に
位相制御による駆動を、その高い電圧にまで広げてい
る。したがって、負荷電流は、起動当初にPWM制御に
よるスイッチング動作のみで徐々に位相制御の期間が広
がる波形となる。
【0037】位相制御部及びPWM制御部の制御によっ
て、定着装置ユニットUTへ通電されるが、整流器DB
の整流電圧(電源電圧)の異常や定着装置ユニットUT
での短絡等の障害が発生した際の過電流などを低電圧保
護部と過電流保護部とで防止している。
【0038】低電圧保護部は、整流器DBの整流電圧
(電源電圧)が所定値よりも低い期間が、予め設定して
いる期間以上に継続した際にスイッチング素子のトラン
ジスタQ1への駆動信号の出力を停止している。このた
め、位相制御部の比較器CP6の出力信号を比較器CP
5で監視している。これは位相制御の期間が継続した場
合に、電源電圧も所定値より低いため、直接電源電圧を
検出しなくとも、その電圧を判定できるためである。
【0039】比較器CP5では抵抗器R2とコンデンサ
C3の充電回路の電圧と、基準電圧Vr3とを比較し、
基準電圧Vr3以上の電圧に充電されている際に、電源
電圧が低い期間を継続していると判断して、スイッチン
グ信号のゲートである論理積回路AND1の出力をオフ
に設定している。
【0040】過電流保護部では、負荷電流を比較器CP
4で基準電圧Vr1と比較し、基準電圧Vr1が高い際
に、制限信号をPWM制御部の論理積回路AND2に出
力している。この結果、論理積回路AND2がゲートオ
フとなり、PWM信号によるスイッチング素子のトラン
ジスタQ1の駆動を停止する。また、負荷電流の検出信
号は、増幅器AMPとダイオードD2を通じて位相制御
の基準電圧Vr1に重畳(接続)しているので、負荷電
流の通電期間が、その大きさに応じて位相制御で制限さ
れる。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載の発明の電力制御装置によれば、電源電圧(脈流
電圧)が所定値よりも高い期間は、PWM制御部によっ
てスイッチング素子を駆動し、この他の期間はスイッチ
ング素子を位相制御部によって駆動し、また起動時に位
相制御部による駆動の期間を短くしている。この結果、
複写機の定着装置のハロゲンヒータや原稿露光装置のハ
ロゲンランプの負荷への通電を制御する際の雑音が低減
し、かつ、負荷特性に影響されなくなり、その力率及び
効率が改善できるようになる。
【0042】請求項2記載の電力制御装置によれば、電
源電圧が所定値よりも低い期間が継続した際に、スイッ
チング動作をオフにしているため、低電圧保護を行う専
用の電圧検出部を設ける必要がなくなり、簡単な構成で
雑音が低減するとともに、高信頼性が得られるようにな
る。
【0043】請求項3記載の電力制御装置によれば、充
電回路の充電電圧を基準電圧と比較し、この出力信号に
よってスイッチング素子へ駆動信号を供給しているた
め、簡単な構成で電源電圧が検出できるようになり、高
信頼性が得られる。
【0044】請求項4記載の電力制御装置によれば、位
相制御でスイッチング動作している期間に負荷電流が所
定値を越えたことを検出した場合、位相制御部からPW
M制御部による駆動制御に切り替えている。この結果、
位相制御による連続通電中に、負荷の短絡などが発生し
た場合、その確実な電流制限による保護動ができるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電力制御装置の実施形態の構成を示す
ブロック図である。
【図2】実施形態にあって脈流出力に対する負荷電流を
説明するための図である。
【図3】実施形態にあってPWM制御及び位相制御によ
る負荷電圧を説明するための図である。
【図4】図1の具体的な構成を示す回路図
【符号の説明】
3 ヒータ3 4 スイッチング素子 5 負荷電流検出部 6 温度検出部 7 PWM制御部 8 制御装置 10 位相制御部 11 ORゲート 12 低電圧保護部 13 ANDゲート 15 過電流制限部 16 ソフトスタート制御部 AC 交流電源 DB 整流器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源交流を整流器で整流した電源電圧
    を、ハロゲンヒータ又はハロゲンランプの負荷にスイッ
    チング素子を直列接続したインバータに供給し、かつ、
    前記スイッチング素子を交流電源の周波数よりも高い周
    波数でスイッチング駆動するPWM制御部と、前記スイ
    ッチング素子を連続してオンする位相制御部とを備える
    電力制御装置にあって、 前記整流器の脈流電圧が所定値よりも高い期間は、前記
    PWM制御部が前記スイッチング素子を駆動し、この他
    の期間は前記スイッチング素子を前記位相制御部で駆動
    し、かつ、起動時に前記位相制御部による駆動の期間を
    短くすることを特徴とする電力制御装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の電力制御装置に低電
    圧保護手段を設け、この低電圧保護手段が、整流器から
    の電源電圧が所定値よりも低い期間が継続した際に、前
    記スイッチングをオフに設定することを特徴とする電力
    制御装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項2記載における低電圧保護手
    段として、 位相制御部の出力信号を前記スイッチング素子の駆動期
    間に応じて充電するための充電回路と、 前記充電回路の充電電圧を基準電圧と比較する比較器
    と、 前記比較器の出力信号によって前記スイッチング素子へ
    駆動信号を供給するゲート回路と、 を備えることを特徴とする電力制御装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1記載の電力制御装置に、ス
    イッチング素子に流れる電流を検出する負荷電流検出手
    段、及び、前記スイッチング素子の駆動を切り替える切
    替手段を設け、前記負荷電流検出手段が位相制御部の制
    御でスイッチング素子が駆動されている期間の負荷電流
    を検出し、この検出電流が所定値を越えた際に、前記ス
    イッチング素子の駆動を位相制御部からPWM制御部に
    前記切替手段によって切り替えることを特徴とする電力
    制御装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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