JPH10333755A - ヒータ制御装置 - Google Patents

ヒータ制御装置

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JPH10333755A
JPH10333755A JP9144257A JP14425797A JPH10333755A JP H10333755 A JPH10333755 A JP H10333755A JP 9144257 A JP9144257 A JP 9144257A JP 14425797 A JP14425797 A JP 14425797A JP H10333755 A JPH10333755 A JP H10333755A
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phase
reactor
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善文 米谷
Michiaki Nishimura
道明 西村
Junichi Kajiwara
準一 梶原
Yukiya Satou
之也 佐藤
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    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H9/00Emergency protective circuit arrangements for limiting excess current or voltage without disconnection
    • H02H9/001Emergency protective circuit arrangements for limiting excess current or voltage without disconnection limiting speed of change of electric quantities, e.g. soft switching on or off
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リアクトルの平均電流を抑えてリアクトルの
サイズを小さくし、フリッカ、高調波電流発生を低減し
た定着ヒータ制御装置を提供する。 【解決手段】 第1のトライアックTD1とリアクトル
L1の直列回路と、この直列回路と並列に第2のトライ
アックTD2を接続して、定着ヒータ1の点灯制御を行
なう。電源投入時には定着ヒータは抵抗が小さいため第
1のトライアックTD1を動作させ位相角制御を行い、
位相角が略180°になった時点で第1のトライアック
TD1を停止し、第2のトライアックTD2を動作させ
る。第1のトライアックTD1から第2のトライアック
TD2への切り替えは短時間で行なわれ、リアクトルL
1での電力消費を少なくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大きい突入電流を
発生するヒータを制御するヒータ制御装置に関し、特に
定着ヒータにハロゲンランプ等を用いた複写機、レーザ
ービームプリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に好
適である。
【0002】
【従来の技術】従来例について図23および図24を参
照して説明する。従来の複写機、レーザービームプリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置において、ACコー
ドから電源ラインに流出する雑音を極力抑えるために大
きい突入電流を発生するハロゲンランプ等を有した定着
ヒータ1はゼロクロスポイントでONさせる方法が一般
的である。
【0003】しかしながらこの対策とは別に、図23に
示すような回路構成では、定着ヒータ1のフィラメント
が冷えているときは定着ヒータの抵抗値が非常に小さい
ため、定着ヒータ1を動作させた瞬間に大きな突入電流
が発生し、これを制御するためには高価なトライアック
TDが必要になると共に、電源電圧の大きな変動を引き
起こすという問題があった。
【0004】また、上述した電源電圧変動の対策のため
に、図24に示すようにリアクトルLを定着ヒータ1と
トライアックTDとに直列に接続し、定着ヒータ1の点
灯開始時に徐々に導通位相角を大きくする方法がある。
しかし、この方法では定着ヒータ1の導通位相角制御を
行っている期間は定着ヒータ1の電流が大きいため、大
きい高調波電流を発生する問題があった。
【0005】上述した電源電圧の変動はフリッカを発生
させ、高調波電流は電力系統を通じて他の機器の動作に
影響を与えるものである。このため、例えば欧州ではI
ECで作成されたEMCに関する国際規格(IEC10
00−3−2、IEC1000−3−3)が1996年
1月1日より強制され、この規制の中で1998年より
新しくフリッカ規制と高調波規制とが開始されるところ
である。
【0006】ここで、ECの高調波規制とフリッカ規制
について述べる。まず、高調波規制とは、電子機器が電
力系統に接続されると、機器の電源入力電流が正弦波で
ない電源整流回路、位相制御回路、非線型負荷特性の部
品等によって電源に高調波電流が発生することになり、
電圧歪みが生じ、これが電力系統の設備、およびその電
力系統に接続されている機器の動作に影響を与え、電力
用コンデンサ、インダクタ、トランスの過熱、焼損、異
音の発生、制御機器の誤動作、接続機器の動作不良、寿
命の劣化等の障害を生じる場合があり、これらの障害を
生じさせないため、電源に接続される機器の入力電流の
高調波成分を規制するものである。
【0007】また、フリッカ規制とは、電源に接続され
る機器の消費電流の変化に伴って起こされる電源電圧の
変動によって照明がちらつくことを防止するための規制
であり、基準となる電源インピーダンスのもとで機器を
動作させ、その時の電圧降下の大きさ、継続時間、1分
間あたりの変化回数と大きさを規制している。この観点
から大電力のハロゲンランプを定着ヒータとして使用す
る複写機のような機器の場合には、定着ヒータがONす
るときの突入電流が最も大きく影響しており、この突入
電流を小さくする必要がある。
【0008】この対策として、例えば特開平3−266
008号公報に、定着ヒータに温度検出手段を設け、検
出温度が低いときは交流入力電圧波形のゼロクロスポイ
ントでサイリスタを導通制御し、検出温度が高いときは
交流入力電圧波形のピークを越えた位相角で導通制御す
ることにより定着ヒータ点灯開始時の大きな突入電流を
防止する方法が提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ハロゲ
ンランプ等を用いた定着ヒータでは点灯開始をするたび
に大きな突入電流が発生するため、制御で必要とされる
定格電流よりも大きな定格電流のトライアック等の制御
素子を使用する必要があり、コスト増大の要因となって
いた。また、この大きな突入電流のため、複写機と同一
電力系統に接続された蛍光灯がちらつく、即ち、フリッ
カの発生する虞れがあった。
【0010】この問題を解決するために、定着ヒータ点
灯開始時に位相角制御を行いソフトスタートさせる方法
がある。この方法では大きな高調波電流が発生し、リア
クトルを定着ヒータと直列に接続する必要があるが、こ
のリアクトルの大きさはインダクタンス値と平均電流
(発熱量)とで決まり、ハロゲンランプ等の大きな電流
の負荷に対して使用する場合は、大きく、重くなり、コ
ストも高くなるため複写機本体の小型化、低コスト化の
妨げとなっていた。
【0011】本発明の目的は、高調波電流を低減するた
めに用いるリアクトルの平均電流を小さく抑えてリアク
トルのサイズを小さくし、フリッカの低減、高調波電流
発生の少ないヒータ制御装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ヒー
タを位相角制御するヒータ制御装置において、第1の位
相制御スイッチとリアクトルとの直列回路に第2の位相
制御スイッチが並列に接続した回路からなり、ヒータに
直列に接続したヒータ制御回路と、前記ヒータに供給さ
れる交流入力電圧波形のゼロクロスポイントを検出する
検出手段と、該検出手段のゼロクロスポイント検出出力
に基づいて、小さい導通位相角から、漸次、大きい導通
位相角へ移行させる位相角制御手段と、を具備し、前記
位相角制御手段により導通位相角が180度に達するま
では第1の位相制御スイッチのみをオンし、導通位相角
が180度に達したときは第2の位相制御スイッチのみ
をオンすることを特徴とする。
【0013】請求項2の発明は、請求項1記載のヒータ
制御装置において、前記リアクトルは、鉄芯を共有する
2次巻線からなり、前記検出手段は、前記2次巻線の出
力電圧からゼロクロスポイントを検出し、前記検出手段
により検出された交流入力電圧波形のゼロクロスポイン
トから時間測定を開始する計時手段を設けて、前記計時
手段による計時時間に基づいて、前記第1の位相制御ス
イッチが小さい導通位相角から、漸次、大きい導通位相
角へ移行する位相角制御を行うことを特徴とする。
【0014】請求項3の発明は、請求項1記載のヒータ
制御装置において、前記リアクトルは、鉄芯を共有する
2次巻線からなり、該2次巻線の出力電圧から前記第1
の位相制御スイッチの異常を検出する異常検出手段を具
備することを特徴とする。
【0015】請求項4の発明は、ヒータを位相角制御す
るヒータ制御装置において、第1の位相制御スイッチと
リアクトルとの直列回路に、該リアクトルの巻線の一部
を共有した第2の位相制御スイッチが並列に接続した回
路からなり、ヒータに直列に接続したヒータ制御回路
と、前記ヒータに供給される交流入力電圧波形のゼロク
ロスポイントを検出する検出手段と、該検出手段のゼロ
クロスポイント検出出力に基づいて、小さい導通位相角
から、漸次、大きい導通位相角へ移行させる位相角制御
手段と、を具備し、前記位相角制御手段により導通位相
角が180度に達するまでは第1の位相制御スイッチの
みをオンし、導通位相角が180度に達したときは第2
の位相制御スイッチのみをオンすることを特徴とする。
【0016】請求項5の発明は、請求項4記載のヒータ
制御装置において、前記リアクトルは、鉄芯を共有する
2次巻線からなり、該2次巻線の出力電圧から前記第1
の位相制御スイッチ、および、前記第2の位相制御スイ
ッチの異常を検出する異常検出手段を具備したことを特
徴とする。
【0017】請求項6の発明は、請求項1記載のヒータ
制御装置において、高調波電流を発生する負荷を、前記
第1の位相制御スイッチと前記ヒータの直列回路に並列
に接続することを特徴とする。
【0018】請求項7の発明は、請求項1に記載のヒー
タ制御装置において、高調波電流を発生する負荷を、前
記リアクトルの巻線の途中に接続して、前記リアクトル
の一部と前記第1の位相制御スイッチと前記ヒータの直
列回路に並列に接続することを特徴とする。
【0019】請求項8の発明は、ヒータを位相角制御す
るヒータ制御装置において、リアクトルと第1の位相制
御スイッチと抵抗との直列回路に第2の位相制御スイッ
チが並列に接続した回路からなり、ヒータに直列に接続
したヒータ制御回路と、前記ヒータに供給される交流入
力電圧波形のゼロクロスポイントを検出する検出手段
と、該検出手段のゼロクロスポイント検出出力に基づい
て、小さい導通位相角から、漸次、大きい導通位相角へ
移行させる位相角制御手段と、を具備し、前記位相角制
御手段により導通位相角が180度に達するまでは第1
の位相制御スイッチのみをオンし、導通位相角が180
度に達したときは第2の位相制御スイッチのみをオンす
ることを特徴とする。
【0020】請求項9の発明は、請求項1に記載のヒー
タ制御装置において、第1の位相制御スイッチから第2
の位相制御スイッチに切り替わるまでの、前記第1の位
相制御スイッチの動作時間を2種類具備し、ヒータが冷
えているときは、小さい導通位相角から大きい導通位相
角へ移行させる第1の位相制御スイッチの動作時間を長
く取り、一方、通常の温度環境ではその時間を短く取る
ことを特徴とする。
【0021】請求項10の発明は、ヒータを位相角制御
するヒータ制御装置において、第1の位相制御スイッチ
とリアクトルとの直列回路に第2の位相制御スイッチが
並列に接続した回路からなり、第1のヒータに直列に接
続した第1のヒータ制御回路と、前記第1のヒータに供
給される交流入力電圧波形のゼロクロスポイントを検出
する第1の検出手段と、前記第1の検出手段のゼロクロ
スポイントの検出出力に基づいて、前記第1の位相制御
スイッチを小さい導通位相角から、漸次、大きい導通位
相角へ移行させる位相角制御手段と、を具備し、前記位
相角制御手段により導通位相角が180度に達するまで
は第1の位相制御スイッチのみをオンし、導通位相角が
180度に達したときは第2の位相制御スイッチのみを
オンし、更に、第3の位相制御スイッチと前記リアクト
ルの直列回路に第4の位相制御スイッチが並列に接続し
た回路からなり、第2のヒータに直列に接続した第2の
ヒータ制御回路と、前記第2のヒータに供給される交流
入力電圧波形のゼロクロスポイントを検出する第2の検
出手段と、前記第2の検出手段のゼロクロスポイントの
検出出力に基づいて、前記第3の位相制御スイッチを小
さい導通位相角から、漸次、大きい導通位相角へ移行さ
せる位相角制御手段と、を具備し、前記位相角制御手段
により導通位相角が180度に達するまでは第3の位相
制御スイッチのみをオンし、導通位相角が180度に達
したときは第4の位相制御スイッチのみをオンすること
を特徴とする。
【0022】請求項1の構成によると、位相制御スイッ
チ(以下、「トライアック」と記す)をヒータに複数接
続し、第1のトライアックに電流容量の小さいリアクト
ルを直列に接続し、第2のトライアックにリアクトルを
介させず直接、ヒータに接続させ、第1のトライアック
は位相角制御によりヒータ点灯開始時のソフトスタート
の期間のみ使用し、リアクトルの電流発生時間を極端に
短くすることにより、リアクトルの平均電流を小さく抑
える。
【0023】請求項2の構成によると、交流入力電流と
ヒータ電流を精細に制御することが可能となり、更にフ
リッカを低減する。
【0024】請求項3の構成によると、リアクトルの二
次巻線を使用することで、第1のトライアックの異常検
出が可能となる。
【0025】請求項4の構成によると、第2のトライア
ックの異常検出が可能となる。
【0026】請求項5の構成によると、前述の第2のト
ライアックが発生する高調波電流とノイズの発生に対し
て対策を施すことが可能となる。
【0027】請求項6の構成によると、複写機本体の制
御のためのDC電源にスイッチング電源等のコンデンサ
インプット型の電源を使用する場合、そのDC電源から
も高調波電流が発生するが、リアクトルをDC電源のリ
アクトルとして共用して、DC電源個別の対策を不要と
する。
【0028】請求項7の構成によると、DC電源やヒー
タ以外の負荷は小さいため、前記リアクトルの巻線の1
部を使用するのでリアクトル全体の平均電流が削減され
る。
【0029】請求項8の構成によると、導通位相角制御
によるソフトスタートを行っても、ヒータの温度が低い
状態では通電開始時の突入電流のピーク値は高いが、抵
抗をリアクトル、第1のトライアックと直列に接続する
ことにより、フリッカ値を低減する。
【0030】請求項9の構成によると、電源スイッチ投
入時に温度の低いヒータがウォームアップを開始すると
きは、導通位相角制御によるソフトスタート時間を長く
取るため、フリッカが抑えられる。また、通常の温度コ
ントロールでは導通位相角制御を短い時間で行うので、
リアクトルの発熱を抑える。
【0031】請求項10の構成によると、主ヒータと副
ヒータを用いることにより、電源投入時のウォームアッ
プ時間を短縮し、通常温度コントロール時の消費電力を
抑えることが可能となる。また、通常温度コントロール
時は定格電力の小さいヒータを用いるため、点灯開始時
の突入電流を下げ、ヒータの点灯回数が減るためにフリ
ッカ値が抑えられる。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について静電
式複写機を例として説明する。
【0033】第1の実施形態例 第1の実施形態例について図1〜図4を参照して説明す
る。本実施形態例に係わる複写機を図1の断面要部構成
図に示す。ユーザが電源スイッチを投入するとDC電源
(図示せず)が働き、回路が動作を開始する。回路が動
作を開始すると定着ローラ2に内蔵された定着ヒータ1
が点灯する。定着ローラ2の温度はサーミスタ3により
検出され、所定温度に達した時点で定着ヒータ1は一旦
消灯し、複写機本体はレディモードとなり、複写可能な
状態を維持する。その後、定着ヒータ1は温度が一定と
なるように点灯、消灯を繰り返す。
【0034】コピー動作は硬質ガラス製の原稿載置台4
上に原稿をのせ、図示していない操作パネル上のコピー
スイッチを押下することによりスタートする。このコピ
ースイッチの信号に基づいて原稿載置台4上の原稿を照
射ランプ5が移動しながら照射していく。この照射され
た光は原稿より反射し、ミラー6、7で反射され、レン
ズ8を介し、更にミラー9、10、11で反射された
後、感光体12上に結像する。
【0035】感光体12上は主帯電器13から発生する
コロナ放電により均一に帯電されている。この感光体1
2上に原稿の像が結像されると、光の強弱に応じた電荷
が残り静電潜像が形成される。この静電潜像に対して所
定の電位差を持ったマグネットローラ14上のトナー
が、静電潜像との電位差によるクーロン力で吸引され、
感光体12上にトナーによる静電潜像の顕像を形成す
る。
【0036】用紙カッセット15内に装填されたコピー
用紙16は給紙ローラ17によりピックアップされ、転
写器18と感光体12との間に搬送される。感光体12
上に形成された顕像は転写器18のコロナ放電で発生す
るクーロン力によりコピー用紙16に転写され、その
後、コピー用紙16は定着ヒータ1により熱せられた定
着ローラ2と下定着ローラ19との間で加熱、加圧され
ることにより、トナーを溶解させてコピー用紙16に定
着する。
【0037】第1の実施形態例の定着ヒータ1の制御回
路ブロックを図2に示す。ACプラグ22より入力され
た交流電圧は、ノイズフィルタ20を通り、DC電源2
1に入力される。DC電源21により発生されたDC電
圧はCPUIC1等の電源となる。また、交流入力電圧
はダイオードブリッジDB1により整流され、半波の脈
流電圧となる。この脈流電圧は抵抗R1と抵抗R2とで
分圧され、ZD1、抵抗R3、抵抗R4で作られる基準
電圧と、比較器IC2で比較される。脈流電圧が基準電
圧よりも低くなれば、交流入力電圧のゼロクロスポイン
トに近づいたことであり比較器IC2の出力でフォトカ
プラSSR3をONさせる。フォトカプラSSR3がO
Nすることにより、抵抗R6のCPUIC1への接続端
は「1」から「0」に変化し、この信号に基づいてCP
UIC1は位相角制御を行う。
【0038】図3は第1の実施形態例における定着ヒー
タ1の制御回路の要部構成であって、第1のトライアッ
クTD1とリアクトルL1の直列回路と、この直列回路
と並列に第2のトライアックTD2が接続されていて、
この並列回路に定着ヒータ1が直列に接続された構成と
なっている。位相制御で定着ヒータ1のソフトスタート
を行っている期間のみ、第1のトライアックTD1を動
作させ、リアクトルL1を使用する。ソフトスタートの
期間後は第2のトライアックTD2を動作させ、リアク
トルL1の使用を停止する。この操作により低温時の抵
抗が小さいときの定着ヒータ1に突入する電流を制御
し、その後、通電による定着ヒータ1の温度上昇に伴い
抵抗が増大すると第2のトライアックTD2を経由した
電流の流れとなる。この第1のトライアックTD1から
第2のトライアックTD2への切り替えは短時間で行わ
れるため、リアクトルL1の発熱量は小さく、従ってリ
アクトルを小さくでき、定着ヒータ1のソフトスタート
を効率よく行うことができる。
【0039】つぎに、図4に基づき、上述した制御につ
いて詳細に説明する。電源スイッチがONとなり〔図4
(a)〕、交流入力電圧〔図4(b)〕が入力され、C
PUIC1にゼロクロスポイントの信号が入力されると
〔図4(c)〕、ゼロクロス信号の間隔を測定し、ゼロ
クロス信号の間隔が8msecであるか、10msec
であるかを判別する。これは電源系統が50Hzである
か60Hzであるかを認識して、それぞれの周波数に対
応してゼロクロスポイントからの計時時間を設定するた
めである。ゼロクロスポイントよりタイマーがスタート
し、所定時間経過後に、CPUIC1の指令でトランジ
スタTr1がフォトトライアックSSR1を制御し、ト
ライアックTD1をONさせる〔図4(d)〕。その
後、徐々にゼロクロスポイントからトライアックTD1
をONするまでの時間を短くすることによって(T1>
T2)、定着ヒータ1の導通位相角徐々に大きくしてい
き、所謂、ソフトスタートを行う。
【0040】その後、導通位相角が最大となった時点
t、即ち、交流入力電圧波形のゼロクロスポイントと一
致した時点で、トライアックTD1をOFFし、トライ
アックTD2をONさせる。トライアックTD2を駆動
するためのフォトトライアックSSR2はゼロクロス回
路内蔵タイプで、交流入力電圧波形のゼロクロスポイン
ト付近でのみONするものである。
【0041】つぎに、サーミスタ3により定着ローラ2
が所定温度以上であることが検出された場合、CPUI
C1の指令でトランジスタTr2がフォトトライアック
SSR2を制御してトライアックTD2をOFFにし、
定着ヒータ1を消灯させる。またサーミスタ3が所定温
度以下になったことを検出すると、再度、上述したよう
にトライアックTD1によるソフトスタートを行う。こ
の動作により定着ローラ2は一定の温度を維持すること
になる。
【0042】このソフトスタートによりフリッカを低減
することができる。また、この時発生する高調波電流は
リアクトルL1により抑えられる。このリアクトルL1
の通電時間、即ち、トライアックTD1の作動時間は極
めて短いため、リアクトルL1での発熱量は小さい。ま
た、1個のトライアックでソフトスタートと温度調節を
行う場合よりもリアクトルを小さくすることが可能であ
る。また、このリアクトルL1はトライアックTD1の
故障等で連続通電する場合は、温度が異常に上昇し危険
であるため、接続を遮断する温度ヒューズが内蔵されて
いる。
【0043】以上説明したように第1の実施形態例によ
ると、定着ヒータにリアクトルを直列に接続し第1のト
ライアックと、第2のトライアックを並列に接続させ、
第1のトライアックは定着ヒータ点灯開始時のソフトス
タートの期間のみ使用し、導通位相角が最大となった時
点で第2のトライアックで点灯するためリアクトルの平
均電流は小さく抑えることができ、そのサイズの小型
化、低コスト化が可能となる。
【0044】第2の実施形態例 第2の実施形態例について図5ないし図7を参照して説
明する。図5は第1の実施形態例における交流入力電圧
〔図5(a)〕、検出されたゼロクロスポイント〔図5
(b)〕、リアクトルL1とトライアックTD1に流れ
る実際の電流〔図5(c)〕の関係を示し、図6は第2
の実施形態例に係わる定着ヒータ1の制御回路部ブロッ
ク図であり、図7は定着ヒータ制御回路の要部構成を示
す図である。
【0045】図5に示すように、リアクトルL1はイン
ダクタンス値が極めて大きいため交流入力電圧に対して
電流は位相遅れを生じ、この位相遅れが原因でソフトス
タートが本来の目的としているタイミングよりも早くト
ライアックTD1をONすることにより、電流の増加す
る時間が早くなり、定着ヒータ1の定格によっては、フ
リッカの抑制効果を減じることにもなる。
【0046】第2の実施形態例は上述したフリッカの抑
制効果の低減に対処したものである。第2の実施形態例
は図7に示すように、第1の実施形態例に対して、リア
クトルL1に2次巻線L2を設ける。2次巻線L2の一
端は接地され、他端はダイオードD2に接続されてい
る。2次巻線L2に誘導された交流電圧はダイオードD
2によって整流され、DCの脈流電圧となる。図6に示
すように、この脈流電圧と、DC定電圧源と接地との間
に接続された抵抗R14、および抵抗R15で生成され
る基準電圧とが、比較器IC3にて比較され、脈流電圧
が基準電圧より低い電圧になると、比較器IC3から
「1」が出力され、CPUIC1に入力される。この電
圧信号はリアクトルL1による電流の位相遅れと同期が
とれているため、この信号に基づいて定着ヒータ1の導
通位相角制御が行なわれる。
【0047】つぎに、制御動作について説明する。定着
ヒータ1がOFFの状態において、サーミスタ3により
定着ローラ2の温度が所定温度以下になったことが検出
されて定着ヒータ1をONさせる場合、まず、CPUI
C1は交流入力電圧のゼロクロスポイントを示すフォト
トライアックSSR1からの信号に基づき、最初のトラ
イアックTD1をONする信号を出力する。その最初の
トライアックTD1のON電流により、リアクトルL1
の2次巻線L2に電圧が誘導され、リアクトルL1の電
流波形が2次巻線L2の電流波形として検出される。こ
の誘導された電圧波形は基準電圧と比較器IC3にて比
較され、その結果はCPUIC1に入力されて適正なゼ
ロクロスポイントが検出される。
【0048】その後、CPUIC1は比較器IC3から
のゼロクロスポイント信号に基づいて、徐々にトライア
ックTD1の導通位相角を大きくしていき、このトライ
アックTD1の導通位相角が180°に達した時点でト
ライアックTD1をOFFし、トライアックTD2をO
Nにする。このトライアックTD2を駆動するフォトト
ライアックSSR2はゼロクロス同期回路を内蔵してい
て、交流入力電圧波形のゼロクロスポイントのみでON
するものである。
【0049】その後、サーミスタ3により定着ローラ2
の温度が所定の温度以上であることを検出した場合、ト
ライアックTD2をOFFし、次にサーミスタ3から所
定温度以下の信号がきたときに再度上述した動作を繰り
返す。
【0050】以上説明したように第2の実施形態例によ
ると、リアクトルL1の電流波形を検出してリアクトル
L1のインダクタンスによる位相遅れを補正し、トライ
アックTD1の導通位相角を制御するため、より精細な
定着ヒータ1のソフトスタートができ、フリッカを更に
低減することが可能となる。
【0051】第3の実施形態例 第3の実施形態例について図8を参照して説明する。図
8は第3の実施形態例に係わる定着ヒータ制御回路のブ
ロック図である
【0052】リアクトルL1の定格電流はリアクトルL
1自体を小型化するために、定着ヒータ1の定格電流に
対して小さな定格のものを用いているため、トライアッ
クTD1のショート等の異常が発生したときの保護が必
要となっている。第3の実施形態例ではこの対策として
第2の実施形態例に、定着ヒータ1と直列にリレーRY
1を接続し、リレーRY1はCPUIC1の指令により
トランジスタTr3の制御で開閉する構成をとってい
る。
【0053】本実施形態例においてはCPUIC1は常
にリアクトルL1の2次巻線L2の出力信号を監視して
おり、トライアックTD1のON信号を出している期間
にリアクトルL1の2次巻線L2の出力信号が来なけれ
ば定着ヒータ1、トライアックTD1、リアクトルL1
のラインのいずれかで回路はオープンとなっていること
になり、CPUIC1はエラーメッセージを出力すると
共に、トランジスタTr3をOFFし、リレーRY1の
接点を開放する。
【0054】また、CPUIC1がトライアックTD1
のON信号を出していない期間にリアクトルL1の2次
巻線L2の信号を検出すればトライアックTD1のショ
ート等の異常な状態であるため、CPUIC1はエラー
メッセージを出力すると共に、トランジスタTr3をO
FFし、リレーRY1の接点を開放する。
【0055】以上説明したように第3の実施形態例によ
ると、リアクトルL1の2次巻線L2の出力信号を監視
することにより、トライアックTD1の異常検出が容易
に行なうことが可能となる。
【0056】第4の実施形態例 第4の実施形態例について図9および図10を参照して
説明する。図9は第4の実施形態例に係わる定着ヒータ
制御回路のブロック図であり、図10は第4の実施形態
例に係わる定着ヒータ制御回路の要部構成を示す図であ
る。
【0057】第1の実施形態例においては、ゼロクロス
ポイントでONさせるトライアックTD2にはリアクト
ルを接続していない。また、トライアックTD2がON
するためには、その端子間に若干の電位差が必要であ
り、厳密にはゼロクロスポイントでの動作にはならな
い。このためトライアックTD2をONする瞬間にも、
若干の高調波電流が発生し、定着ヒータ1の定格によっ
ては、高調波電流の問題が生じる虞れがある。
【0058】第4の実施形態例は、この対策としてトラ
イアックTD2にもリアクトルを直列に接続する場合の
構成に関するものである。トライアックTD2がONす
るタイミングは、ゼロクロスポイントに極めて近いた
め、発生する高調波電流も小さいので、必要なリアクト
ルのインダクタンス値はリアクトルL1に比して極めて
小さなものでよい。従って、トライアックTD2に接続
するリアクトルはリアクトルL1の一部を共用させた構
成となっている。この場合、リアクトルL3となるリア
クトルL1の巻線部分は、定着ヒータ1の連続通電に耐
える太い線材による巻線とし、トライアックTD1のラ
インにのみ挿入しているリアクトルL1の一部L11は
第1の実施形態例と同様の細い巻線でよい。
【0059】以上説明したように第4の実施形態例によ
ると、リアクトル全体の大きさを不要に大きくすること
なく高調波電流の抑制を向上させ、また、トライアック
TD2の異常検出も行なうことが可能となる。
【0060】第5の実施形態例 第5の実施形態例について図11および図12を参照し
て説明する。図11は第5の実施形態例に係わる定着ヒ
ータ制御回路のブロック図であり、図12は第5の実施
形態例に係わる定着ヒータ制御回路の要部構成を示す図
である。
【0061】第4の実施形態例のリアクトルL1および
リアクトルL3に対して2次巻線L2を設け、2次巻線
L2の一端を接地し、他の一端はダイオードD2に接続
する。リアクトルL1およびリアクトルL3に流れる電
流により2次巻線L2に誘導される電圧はダイオードD
2によって整流され、脈流電圧になる。この脈流電圧
と、DC定電圧源と接地との間に接続された抵抗R1
4、および抵抗R15で生成される基準電圧とが、比較
器IC3にて比較され、脈流電圧が基準電圧より低い電
圧になると、比較器IC3から「1」が出力され、CP
UIC1に入力される。これにより、トライアックTD
1とトライアックTD2のいずれかがONしていれば、
2次巻線L2に電圧が発生するため、トライアックTD
1とトライアックTD2のいずれかかONしていること
を検出できる。
【0062】また、定着ヒータ1と直列にリレーRY1
を接続し、リレーRY1はCPUIC1の指令によりト
ランジスタTr3の制御で開閉する構成としている。
【0063】第5の実施形態例においてはCPUIC1
は常にリアクトルL1、L3の2次巻線L2の出力信号
を監視しており、トライアックTD1またはトライアッ
クTD2のON信号を出している期間にリアクトルL
1、L3の2次巻線L2の出力信号が来なければ定着ヒ
ータ1、トライアックTD1、トライアックTD2、リ
アクトルL1、リアクトルL3のラインのいずれかで回
路はオープンとなっていることになり、CPUIC1は
エラーメッセージを出力すると共に、トランジスタTr
3をOFFし、リレーRY1の接点を開放する。
【0064】また、CPUIC1がトライアックTD1
のON信号を出していない期間にリアクトルL1、L3
の2次巻線L2の信号を検出すればトライアックTD1
またはトライアックTD2はショート等の異常な状態で
あると判断でき、CPUIC1はエラーメッセージを出
力すると共に、トランジスタTr3をOFFし、リレー
RY1の接点を開放する。
【0065】以上説明したように第5の実施形態例によ
ると、高調波電流の抑制効果が高まると共に、2次巻線
L2の出力信号を監視することにより、トライアックT
D1およびトライアックTD2の異常検出が容易に行な
うことが可能となる。
【0066】第6の実施形態例 第6の実施形態例について図13および図14を参照し
て説明する。図13は第6の実施形態例に係わる定着ヒ
ータ制御回路のブロック図であり、図14は第6の実施
形態例に係わる定着ヒータ制御回路の要部構成を示す図
である。
【0067】上述した各実施形態例では、定着ヒータ1
のソフトスタートにリアクトルL1が用いられてきた
が、このリアクトルL1を、図13、図14に示すよう
に他の高調波電流が発生する負荷を有している電源に共
用して、更に複写機全体としての高調波電流の抑制効果
を高めようとするものである。
【0068】例えば、複写機本体の制御のためのDC電
源にスイッチング電源等のコンデンサインプット型の電
源を使用する場合、そのDC電源からも高調波電流が発
生する。従って、DC電源にも個別にリアクトルを挿入
する等の対策が必要となるが、リアクトルL1、トライ
アックTD1、定着ヒータ1の順に、定着ヒータ1の一
端を接地した直列回路構成とし、DC電源をリアクトル
L1とトライアックTD1の接続点と接地との間に接続
して、高調波電流が発生するための対策とすることが可
能である。
【0069】以上説明したように第6の実施形態例によ
ると、リアクトルL1をDC電源のリアクトルとして共
用することができ、DC電源個別の対策を不要とし、部
品点数、小型化、低コスト化を図ることができる。
【0070】第7の実施形態例 第7の実施形態例について図15および図16を参照し
て説明する。図15は第7の実施形態例に係わる定着ヒ
ータ制御回路のブロック図であり、図16は第7の実施
形態例に係わる定着ヒータ制御回路の要部構成を示す図
である。
【0071】第6の実施形態例に示す構成において、図
15、図16に示すようにリアクトルL1の一部L4を
DC電源用のリアクトルとして用いるものである。定着
ヒータ1の消費電流が大きいため、これをトライアック
TD1による導通位相角制御を行なう場合に発生する高
調波電流は、他の負荷で発生する高調波電流に比較して
極めて大きいため、DC電源用の高調波電流抑制に必要
なインダクタンスはこれに比べて十分に小さくてよい。
従って、リアクトルL1の一部L4を用いることによっ
て、十分に効果が得られるものである。
【0072】以上説明したように第7の実施形態例によ
ると、リアクトル全体の平均電流が削減され、第6の実
施形態例に比してリアクトルの小型化が図れ、複写機の
さらなる小型化、低コスト化を図ることが可能となる。
【0073】第8の実施形態例 第8の実施形態例について図17および図18を参照し
て説明する。図17は第8の実施形態例に係わる定着ヒ
ータ制御回路のブロック図であり、図18は第8の実施
形態例に係わる定着ヒータ制御回路の要部構成を示す図
である。
【0074】定着ヒータ1のフリッカ発生の原因は、ハ
ロゲンランプ等のランプヒータはフィラメントの温度が
低い状態では抵抗値が極めて小さいことによる。即ち、
通電開始時はフィラメントの温度が低く、定格電流より
も大きな突入電流を発生するためであり、この対策とし
て導通位相角制御によりソフトスタートをかけることで
フリッカを抑える方法は第一の実施形態例で述べたとこ
ろである。
【0075】第8の実施形態例は、第一の実施形態例を
更に改善し、図17、図18に示すように、リアクトル
L1、トライアックTD1、定着ヒータ1のラインに、
直列に抵抗体R16を挿入したものであり、定着ヒータ
1の点灯開始時の突入電流を抑え、更にフリッカを抑制
するものである。抵抗R体16にはソフトスタートの期
間だけ通電されるものであるから、発熱量も小さく、定
格の小さな抵抗で十分である。また、リアクトルL1の
平均電流も低下するので、リアクトルL1のサイズも更
に小さくすることができる。
【0076】この抵抗体R16には瞬時ではあるが大き
な電流が流れるので、セメント抵抗等のラッシュ電流定
格の大きな抵抗を用いることが望ましい。また、この抵
抗体R16は定着ヒータ1のフィラメントの低温時のみ
に効果を発揮すればよいので、パワーサーミスタ等の低
温時のみ抵抗値が大きい抵抗体を用いてもよい。
【0077】以上説明したように第8の実施形態例によ
ると、定着ヒータ1の点灯開始時の突入電流を抑え、更
にフリッカを抑制すると共に、リアクトルL1のサイズ
も小さくすることができ、一層の装置の小型化、低コス
ト化を図ることが可能となる。
【0078】第9の実施形態例 第9の実施形態例について、その定着ヒータ1の制御回
路のブロックは第1の実施形態例と同一であるので図2
を参照し、また、制御の流れを図19および図20を参
照して説明する。
【0079】フリッカは上述したように定着ヒータ1の
フィラメントが冷えている場合に電源が投入された時が
最も大きい。この対策として第9の実施形態例ではソフ
トスタート時間を2種類持っていて、電源スイッチを投
入した直後はソフトスタート時間の長い方で制御し、そ
の後、定着ヒータ1のフィラメントが暖まった通常の温
度コントロールではソフトスタート時間の短い方で制御
するものである。尚、3種類以上のソフトスタート時間
を持って、より精細に制御してもよい。
【0080】また、省電力モードを有する複写機では、
所定時間使用がなければ、定着ヒータ1をOFFし、待
機状態に自動的に入る。その後、復帰スイッチを押した
時点で、定着ヒータ1をONし、ウォームアップさせた
後、レディ状態となってコピー可能なモードに復帰す
る。この省電力モードから復帰した最初の定着ヒータ1
のソフトスタートは時間の長い方で制御し、この後、通
常の温度コントロールに入るとソフトスタートは時間の
短い方で制御する構成にする。
【0081】つぎに、電源スイッチを投入し、レディ状
態で温度コントロールを行なう際の制御の流れを説明す
る。
【0082】まず、図19に示すように電源スイッチが
投入されると(ステップS101)DC電源が動作を開
始し、CPUIC1がイニシャル動作を行なう。その
後、CPUIC1はダイオードブリッジDB1により整
流された交流入力電圧のゼロクロスポイントの信号を、
フォトカプラSSR3を介して検出し、この間隔を確認
する(ステップS102)。この間隔が10msecで
あれば交流入力電圧の周波数は50Hzであるから、ス
テップS103でサーミスタ3の出力電圧を読み取り、
所定の温度以下であるか否かを判別する。一方、8ms
ecであれば60Hzであるから、ステップS104で
サーミスタ3の出力電圧を読み取り、所定の温度以下で
あるか否かを判別する。
【0083】ステップS103、およびステップS10
4でサーミスタ3の出力電圧が所定温度以上、即ち、実
際に温度調節を行なう温度以上であればステップS11
2に入りレディ状態となる。
【0084】一方、ステップS103においてサーミス
タ3の出力電圧が所定温度以下であると判断されると、
定着ヒータ1のウォームアップを開始する。この時の交
流入力電圧の周波数は50Hzであるから、ゼロクロス
信号よりタイマがスタートし、そのカウントが9.8m
secになった時点でトライアックTD1に0.2ms
ecのON信号を出力し(ステップS105)、ステッ
プS107に入る。
【0085】また、ステップS104においてサーミス
タ3の出力電圧が所定温度以下であると判断されると、
同様に定着ヒータ1のウォームアップを開始する。この
時の交流入力電圧の周波数は60Hzであるから、ゼロ
クロス信号よりタイマがスタートし、そのカウントが
7.8msecになった時点でトライアックTD1に
0.2msecのON信号を出力し(ステップS10
6)、ステップS107に入る。
【0086】ステップS107において、つぎの半周期
後のゼロクロス信号でタイマのカウントを0.2mse
c短くし、トライアックTD1に前回より0.2mse
c長いON信号を出力する。その後、ステップS108
でゼロクロス信号からトライアックTD1をONにする
までの時間が0.2msec以下になったか否かを判別
し、0.2msec以下になるまで、ステップS10
7、ステップS108を繰り返す。
【0087】ゼロクロス信号からトライアックTD1を
ONにするまでの時間が0.2msec以下になった場
合は、交流入力電圧波形の位相角は略180°に達した
と判断し、トライアックTD1をOFFし、トライアッ
クTD2をゼロクロスポイントでONする(ステップS
109)。
【0088】つぎに、サーミスタ3の出力電圧が所定温
度以下であるか否かを判別し(ステップS110)、所
定温度以下であればステップS109に戻ってトライア
ックTD2のON状態を維持し、一方、所定温度以上で
あればトライアックTD2をOFFにして(ステップS
111)、ステップS112に入ってレディ状態とな
る。
【0089】ステップS112では、サーミスタ3の出
力電圧を監視し、所定の温度以下になった場合は、再び
定着ローラの温度を維持するため、定着ヒータ1をON
させる。このとき、ステップS113で交流入力周波数
が50Hzか60Hzかを判別し、50Hzであればゼ
ロクロス信号よりタイマがスタートし、タイマのカウン
トが9.5msecになった時点でトライアックTD1
に0.2msecのON信号を出力する(ステップS1
14)。一方、60Hzであればゼロクロス信号よりタ
イマがスタートし、タイマのカウントが7.5msec
になった時点でトライアックTD1に0.2msecの
ON信号を出力する(ステップS114)。
【0090】つぎに、ステップS116において、つぎ
の半周期後のゼロクロス信号でタイマのカウントを0.
5msec短くして、トライアックTD1に前回より
0.5msec長いON信号を出力する。その後、ステ
ップS117でゼロクロス信号からトライアックTD1
をONにするまでの時間が0.5msec以下になった
か否かを判別し、0.5msec以下になるまで、ステ
ップS116、ステップS117を繰り返す。
【0091】ゼロクロス信号からトライアックTD1を
ONにするまでの時間が0.5msec以下になった場
合は、交流入力電圧波形の位相角は略180°に達した
と判断し、トライアックTD1をOFFし、トライアッ
クTD2をゼロクロスポイントでONする(ステップS
118)。
【0092】つぎに、サーミスタ3の出力電圧が所定温
度以下であるか否かを判別し(ステップS119)、所
定温度以下であればステップS118に戻ってトライア
ックTD2のON状態を維持し、一方、所定温度以上で
あればトライアックTD2をOFFにして(ステップS
120)、ステップS112に戻り、レディ状態に入
る。
【0093】上述した流れで、2種類のソフトスタート
の選択と制御を行なう。この方法により、交流入力電圧
の周波数が、例えば50Hzであれば、電源スイッチを
投入した時点のソフトスタート時間は50msecとな
り、一方、通常の温度コントロール時のソフトスタート
時間は20msecで行なうことができる。
【0094】以上説明したように第9の実施形態例によ
ると、通常温度コントロールを行なっている期間の導通
位相角制御時間を短縮することができ、また、電源投入
時のリアクトリL1の発熱を抑えることができ、そのサ
イズの小型化、低コスト化を図ることが可能となる。
【0095】第10の実施形態例 第10の実施形態例について図21および図22を参照
して説明する。図21は第10の実施形態例に係わる定
着ヒータ制御回路のブロック図であり、図22は第10
の実施形態例に係わる定着ヒータ制御回路の要部構成を
示す図である。
【0096】複写機本体に定格電力の異なる定着ヒータ
1、定着ヒータ23の2本を装備し、ウォームアップ時
は定着ヒータ1、定着ヒータ23の両方を同時に点灯さ
せ、温度コントロール時には定格電力の小さい定着ヒー
タ23のみで温度制御を行なうことにより、消費電力を
低減させる複写機において、定着ヒータ1、定着ヒータ
23の各々の交流入力電圧波形の導通位相角制御による
ソフトスタートのためのトライアックTD1およびトラ
イアックTD3、交流入力電圧波形のゼロクロスポイン
トでONするトライアックTD2およびトライアックT
D4を備え、また、高調波電流抑制のためのリアクトル
L1をトライアックTD1とトライアックTD3とで共
用する制御回路を構成する。
【0097】省電力モードからの復帰時の定着ヒータ1
のウォームアップ開始時は、まず、定格電力の小さい方
の定着ヒータ23をトライアックTD3により交流入力
電圧波形の導通位相角制御によるソフトスタートを行な
う。この時、高調波電流はリアクトルL1により低減さ
れる。その後、トライアックTD3の導通位相角が18
0°に達すればトライアックTD3をOFFし、交流入
力電圧波形のゼロクロスポイントでトライアックTD4
をONする。
【0098】トライアックTD4がONした後、定格電
力の大きな定着ヒータ1をトライアックTD1により交
流入力電圧波形の導通位相角制御によるソフトスタート
を行なう。この時、高調波電流は共用するリアクトルL
1により低減される。その後、トライアックTD1の導
通位相角が180°に達すればトライアックTD1をO
FFし、交流入力電圧波形のゼロクロスポイントでトラ
イアックTD2をONする。その後、サーミスタ3によ
り定着ローラ2が所定温度に達したことを検出するとト
ライアックTD2をOFFさせる。その後の通常の温度
コントロールは定格電力の小さい定着ヒータ23のみを
使用して行なう。
【0099】交流入力電圧波形の導通位相角制御による
ソフトスタートはON時間が極めて短いため、高調波電
流制御のためのリアクトルL1は、定着ヒータ1および
定着ヒータ23の両方に共用していても平均電流は大き
くならず、従って、リアクトルL1も大きなものを必要
としない。
【0100】以上説明したように第10の実施形態例に
よると、定着ヒータ1および定着ヒータ23の両方を使
用することにより、ウォームアップの時間の短縮と、消
費電力の低減を実現すると共に、定格電力の小さい定着
ヒータ23が主に定着ローラ2の温度制御に使用される
ため温度制御時の突入電流自体が小さいこと、および定
着ヒータの点灯回数が減るため、フリッカが低減し、且
つ、ソフトスタート時間の短縮と高調波電流を低減する
ことができる。
【0101】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ヒータにリア
クトルを直列に接続し第1の位相制御スイッチと、第2
の位相制御スイッチを並列に接続させ、第1の位相制御
スイッチはヒータ点灯開始時のソフトスタートの期間の
み使用し、導通位相角が最大となった時点で第2の位相
制御スイッチで点灯するため、リアクトルの平均電流は
小さく抑えることができ、そのサイズの小型化、低コス
ト化が可能となる。
【0102】請求項2の発明によれば、リアクトルの電
流波形を検出してリアクトルのインダクタンスによる位
相遅れを補正し、第1の位相制御スイッチの導通位相角
を制御するため、より精細なヒータのソフトスタートが
でき、フリッカを更に低減することが可能となる。
【0103】請求項3の発明によれば、リアクトルの2
次巻線の出力信号を監視することにより、第1の位相制
御スイッチの異常検出が容易に行なうことが可能とな
る。
【0104】請求項4の発明によれば、リアクトル全体
の大きさを不要に大きくすることなく高調波電流の抑制
を向上させ、また、第2の位相制御スイッチの異常検出
も行なうことが可能となる。
【0105】請求項5の発明によれば、高調波電流の抑
制効果が高まると共に、2次巻線の出力信号を監視する
ことにより、第1、および第2の位相制御スイッチの異
常検出が容易に行なうことが可能となる。
【0106】請求項6の発明によれば、リアクトルをD
C電源のリアクトルとして共用することができ、DC電
源個別の対策を不要とし、部品点数、小型化、低コスト
化を図ることができる。
【0107】請求項7の発明によれば、リアクトル全体
の平均電流が削減され、更にリアクトルの小型化が図
れ、複写機のさらなる小型化、低コスト化を図ることが
可能となる。
【0108】請求項8の発明によれば、ヒータの点灯開
始時の突入電流を抑え、更にフリッカを抑制すると共
に、リアクトルのサイズも小さくすることができ、一層
の装置の小型化、低コスト化を図ることが可能となる。
【0109】請求項9の発明によれば、通常温度コント
ロールを行なっている期間の導通位相角制御時間を短縮
することができ、また、電源投入時のリアクトリの発熱
を抑えることができ、そのサイズの小型化、低コスト化
を図ることが可能となる。
【0110】請求項10の発明によれば、第1のヒータ
および第2のヒータの両方を使用することにより、ウォ
ームアップの時間の短縮と、消費電力の低減を実現する
と共に、定格電力の小さい第2のヒータが主に定着ロー
ラの温度制御に使用されるため温度制御時の突入電流自
体が小さいこと、およびヒータの点灯回数が減るため、
フリッカが低減し、且つ、ソフトスタート時間の短縮と
高調波電流を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる複写機の要部の断面図であ
る。
【図2】 第1の実施形態例に係わる定着ヒータ制御回
路のブロック図である。
【図3】 第1の実施形態例に係わる定着ヒータ制御回
路の要部構成を示す図である。
【図4】 第1の実施形態例に係わるタイムチャートで
ある。
【図5】 第1の実施形態例に係わる交流入力電圧、ゼ
ロクロスポイント、リアクトルL1 とトライアックTD
1 に流れる電流の関係を示す図である。
【図6】 第2の実施形態例に係わる定着ヒータ制御回
路のブロック図である。
【図7】 第2の実施形態例に係わる定着ヒータ制御回
路の要部構成を示す図である。
【図8】 第3の実施形態例に係わる定着ヒータ制御回
路のブロック図である。
【図9】 第4の実施形態例に係わる定着ヒータ制御回
路のブロック図である。
【図10】 第4の実施形態例に係わる定着ヒータ制御
回路の要部構成を示す図である。
【図11】 第5の実施形態例に係わる定着ヒータ制御
回路のブロック図である。
【図12】 第5の実施形態例に係わる定着ヒータ制御
回路の要部構成を示す図である。
【図13】 第6の実施形態例に係わる定着ヒータ制御
回路のブロック図である。
【図14】 第6の実施形態例に係わる定着ヒータ制御
回路の要部構成を示す図である。
【図15】 第7の実施形態例に係わる定着ヒータ制御
回路のブロック図である。
【図16】 第7の実施形態例に係わる定着ヒータ制御
回路の要部構成を示す図である。
【図17】 第8の実施形態例に係わる定着ヒータ制御
回路のブロック図である。
【図18】 第8の実施形態例に係わる定着ヒータ制御
回路の要部構成を示す図である。
【図19】 第9の実施形態例に係わるフローチャート
である。
【図20】 図19に続く、第9の実施形態例に係わる
フローチャートである
【図21】 第10の実施形態例に係わる定着ヒータ制
御回路のブロック図である。
【図22】 第10の実施形態例に係わる定着ヒータ制
御回路の要部構成を示す図である。
【図23】 従来の定着ヒータ制御回路の要部構成を示
す図である。
【図24】 従来の定着ヒータ制御回路の他の要部構成
を示す図である。
【符号の説明】
1 定着ヒータ 2 定着ローラ 3 サーミスタ 4 原稿載置台 5 照射ランプ 6 ミラー 7 ミラー 8 レンズ 9 ミラー 10 ミラー 11 ミラー 12 感光体 13 主帯電器 14 マグネットローラ 15 用紙カセット 16 コピー用紙 17 給紙ローラ 18 転写器 19 下定着ローラ 20 ノイズフィルタ 21 DC電源 22 ACプラグ 23 定着ヒータ
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 之也 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒータを位相角制御するヒータ制御装置
    において、 第1の位相制御スイッチとリアクトルとの直列回路に第
    2の位相制御スイッチが並列に接続した回路からなり、
    ヒータに直列に接続したヒータ制御回路と、 前記ヒータに供給される交流入力電圧波形のゼロクロス
    ポイントを検出する検出手段と、 該検出手段のゼロクロスポイント検出出力に基づいて、
    小さい導通位相角から、漸次、大きい導通位相角へ移行
    させる位相角制御手段と、を具備し、 前記位相角制御手段により導通位相角が180度に達す
    るまでは第1の位相制御スイッチのみをオンし、導通位
    相角が180度に達したときは第2の位相制御スイッチ
    のみをオンすることを特徴とするヒータ制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のヒータ制御装置におい
    て、 前記リアクトルは、鉄芯を共有する2次巻線からなり、 前記検出手段は、前記2次巻線の出力電圧からゼロクロ
    スポイントを検出し、 前記検出手段により検出された交流入力電圧波形のゼロ
    クロスポイントから時間測定を開始する計時手段を設け
    て、 前記計時手段による計時時間に基づいて、前記第1の位
    相制御スイッチが小さい導通位相角から、漸次、大きい
    導通位相角へ移行する位相角制御を行うことを特徴とす
    るヒータ制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のヒータ制御装置におい
    て、 前記リアクトルは、鉄芯を共有する2次巻線からなり、 2次巻線の出力電圧から前記第1の位相制御スイッチの
    異常を検出する異常検出手段を具備することを特徴とす
    る請求項1に記載のヒータ制御装置。
  4. 【請求項4】 ヒータを位相角制御するヒータ制御装置
    において、 第1の位相制御スイッチとリアクトルとの直列回路に、
    該リアクトルの巻線の一部を共有した第2の位相制御ス
    イッチが並列に接続した回路からなり、ヒータに直列に
    接続したヒータ制御回路と、 前記ヒータに供給される交流入力電圧波形のゼロクロス
    ポイントを検出する検出手段と、 該検出手段のゼロクロスポイント検出出力に基づいて、
    小さい導通位相角から、漸次、大きい導通位相角へ移行
    させる位相角制御手段と、を具備し、 前記位相角制御手段により導通位相角が180度に達す
    るまでは第1の位相制御スイッチのみをオンし、導通位
    相角が180度に達したときは第2の位相制御スイッチ
    のみをオンすることを特徴とするヒータ制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のヒータ制御装置におい
    て、 前記リアクトルは、鉄芯を共有する2次巻線からなり、 2次巻線の出力電圧から前記第1の位相制御スイッチ、
    および、前記第2の位相制御スイッチの異常を検出する
    異常検出手段を具備したことを特徴とするヒータ制御装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のヒータ制御装置におい
    て、 高調波電流を発生する負荷を、前記第1の位相制御スイ
    ッチと前記ヒータの直列回路に並列に接続することを特
    徴とするヒータ制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のヒータ制御装置におい
    て、 高調波電流を発生する負荷を、前記リアクトルの巻線の
    途中に接続して、前記リアクトルの一部と前記第1の位
    相制御スイッチと前記ヒータの直列回路に並列に接続す
    ることを特徴とするヒータ制御装置。
  8. 【請求項8】 ヒータを位相角制御するヒータ制御装置
    において、 リアクトルと第1の位相制御スイッチと抵抗との直列回
    路に第2の位相制御スイッチが並列に接続した回路から
    なり、ヒータに直列に接続したヒータ制御回路と、 前記ヒータに供給される交流入力電圧波形のゼロクロス
    ポイントを検出する検出手段と、 該検出手段のゼロクロスポイント検出出力に基づいて、
    小さい導通位相角から、漸次、大きい導通位相角へ移行
    させる位相角制御手段と、を具備し、 前記位相角制御手段により導通位相角が180度に達す
    るまでは第1の位相制御スイッチのみをオンし、導通位
    相角が180度に達したときは第2の位相制御スイッチ
    のみをオンすることを特徴とするヒータ制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載のヒータ制御装置におい
    て、 第1の位相制御スイッチから第2の位相制御スイッチに
    切り替わるまでの、前記第1の位相制御スイッチの動作
    時間を2種類具備し、 ヒータが冷えているときは、小さい導通位相角から大き
    い導通位相角へ移行させる第1の位相制御スイッチの動
    作時間を長く取り、一方、通常の温度環境ではその時間
    を短く取ることを特徴とするヒータ制御装置。
  10. 【請求項10】 ヒータを位相角制御するヒータ制御装
    置において、 第1の位相制御スイッチとリアクトルとの直列回路に第
    2の位相制御スイッチが並列に接続した回路からなり、
    第1のヒータに直列に接続した第1のヒータ制御回路
    と、 前記第1のヒータに供給される交流入力電圧波形のゼロ
    クロスポイントを検出する第1の検出手段と、 前記第1の検出手段のゼロクロスポイントの検出出力に
    基づいて、前記第1の位相制御スイッチを小さい導通位
    相角から、漸次、大きい導通位相角へ移行させる位相角
    制御手段とを具備し、 前記位相角制御手段により導通位相角が180度に達す
    るまでは第1の位相制御スイッチのみをオンし、導通位
    相角が180度に達したときは第2の位相制御スイッチ
    のみをオンし、 更に、第3の位相制御スイッチと前記リアクトルの直列
    回路に第4の位相制御スイッチが並列に接続した回路か
    らなり、第2のヒータに直列に接続した第2のヒータ制
    御回路と、 前記第2のヒータに供給される交流入力電圧波形のゼロ
    クロスポイントを検出する第2の検出手段と、 前記第2の検出手段のゼロクロスポイントの検出出力に
    基づいて、前記第3の位相制御スイッチを小さい導通位
    相角から、漸次、大きい導通位相角へ移行させる位相角
    制御手段と、を具備し、 前記位相角制御手段により導通位相角が180度に達す
    るまでは第3の位相制御スイッチのみをオンし、導通位
    相角が180度に達したときは第4の位相制御スイッチ
    のみをオンすることを特徴とするヒータ制御装置。
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