JP2002182521A - 定着ヒータ制御装置 - Google Patents

定着ヒータ制御装置

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JP2002182521A
JP2002182521A JP2000380785A JP2000380785A JP2002182521A JP 2002182521 A JP2002182521 A JP 2002182521A JP 2000380785 A JP2000380785 A JP 2000380785A JP 2000380785 A JP2000380785 A JP 2000380785A JP 2002182521 A JP2002182521 A JP 2002182521A
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fixing heater
power supply
heater
control
temperature
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JP2000380785A
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Tetsuji Ishikawa
哲司 石川
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 欧州CEマーク対応の一環である高調波電流
規制と、電源電圧変動規制とに対応可能で、定着ヒータ
への電源投入時における突入電流抑制、高調波電流抑
制、および電源電圧変動抑制が行えるようにする。 【解決手段】 電源供給時に定着ヒータ42の温度が低
い場合は、指定した位相角にて立ち上げ、その指定位相
角で一定時間保持後、全点灯とするソフトスタート制御
を行う。定着ヒータ42の温度が高い場合は、指定した
位相角にて立ち上げ、その指定位相角にて一定時間保持
後、全点灯とするソフトスタート制御を行い、全点灯後
はオン制御を継続する。検出温度が指定温度まで上昇し
た後は、定着ヒータ42への供給電力を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、定着ヒータ制御装
置に係り、より詳しくは、交流入力を整流平滑する整流
平滑部の出力をDC−DCコンバータに入力し、そのD
C−DCコンバータの出力を電気機器に供給する電源部
が搭載された電子写真装置の定着ヒータ制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のヒータ制御装置としては、例え
ば、特開平3−113519号公報に記載されたものな
どがある。このヒータ制御装置は、電源投入時のヒータ
への突入電流を抑制して、過電流による電源供給部の故
障を防止するため、電源投入後の過渡期間にヒータへ供
給する電流の位相制御を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のヒータ制御装置にあっては、定着ヒータを位
相制御によって制御しようとすると、商用電源に高調波
電流が含まれると共に、過渡期間経過後についてはON
/OFF制御になるため、電源電圧変動対策が行われな
いという問題点があった。
【0004】そこで、このヒータ制御装置において問題
となった「高調波電流」と「電源電圧変動」について説
明する。昔の電気製品は、白熱電球、電熱器などの抵抗
性負荷と、モーターなどの誘導性負荷が殆どであった。
この誘導性負荷は、電流の位相は遅れるが、電流波形は
正弦波のままなので高調波電流は発生しない。
【0005】しかし、近年のテレビやパーソナルコンピ
ュータ、あるいはインバーターエアコンといった機器で
は、内部で直流を使う電気製品が増えてきているため、
交流から直流に変換する整流回路自体が負荷になること
が多くなってきた。
【0006】図21は、最も簡単な整流回路の一つであ
る従来のコンデンサ入力型整流回路を示した図であり、
図22は、図21の回路の各部波形を示した図である。
図21及び図22に示すように、交流入力電流IACが流
れる期間は、コンデンサCを充電する期間に限られるた
め、入力電圧VACの瞬時値がコンデンサCの電圧VDCよ
りも高くなったときだけ電流が流れることになる。この
ため、交流入力電流IACの波形は、パルス状となって入
力電圧波形(VAC)とは大きく異なった波形となり、こ
の電流波形(IAC)には、高調波電流が多く含まれてい
る。
【0007】そこで、国際規格において、「高調波電流
の流出に対する限度値(1相あたりの入力電流が16A
以下の機器)」に関する高調波電流規制(IEC100
0−3−2)が定められている。この国際規格は、従来
の高調波電流に関するIEC規格555−2を改訂した
ものである。
【0008】一方、フリッカとは、「輝度またはスペク
トラム分布の時間的変動による光刺激によって引き起こ
される視感覚の不安定性の印象」と定義されており、人
間が感じる明るさの変動(ちらつき)の度合いを定量的
に評価できるようにしたものである。
【0009】例えば、冷蔵庫や掃除機などのモータ機器
が動作した瞬間に室内の明かりが暗くなることがある
が、これはモータの起動時に大きな電流が流れて、配電
インピーダンスにより電圧が低下するために起きるもの
である。
【0010】このように、冷蔵庫、電気温水器、エアコ
ン(インバータ式でないもの)などは、常時ON/OF
Fを繰り返しているので急激な電圧変化を避けることが
できず、照明に白熱電球を使っている場合は、電球の輝
度は入力電力に比例するため、照明の明るさは電圧変化
の2乗で影響を受けることになる。
【0011】このため、国際規格において、「1相あた
りの入力電流が16A以下の機器の電圧変動とフリッカ
の限度値」に関する電源電圧変動規制(IEC1000
−3−3)が定められている。この国際規格は、従来の
電圧変動に関する規格IEC555−3を改訂したもの
である。
【0012】このため、上記した高調波電流を抑えるに
は、定着ヒータ制御をON/OFF制御にして入力電流
波形を正弦波にすればよいが、そうすると定着ヒータへ
の突入電力が大きくなって、電源電圧変動が大きくなる
という問題点を生ずる。
【0013】そこで、この電源電圧変動を抑えるために
は、定着ヒータ制御を位相制御にすればよいが、そうす
ると今度は定着ヒータの入力電流に高調波電流が乗って
しまうという問題点を生ずる。
【0014】このように、高調波電流規制と電源電圧変
動規制との関係は、相反する対策を行う必要があること
から、両立させることは非常に難しかった。
【0015】さらに、従来の電子写真複写機(以下、複
写機ともいう)やレーザプリンタ等のOA機器の電源装
置としては、小型軽量、低コスト及び高変換効率で、か
つ、優れた低電圧特性を有する直流電源装置であって、
DC−DCコンバータを回路構成中に含むスイッチング
レギュレータ(以下、スイッチング電源ともいう)が知
られている。このスイッチングレギュレータは、DC−
DCコンバータへの入力を得るために交流入力を整流平
滑するための整流平滑手段が必要とされるが、一般的に
は交流入力を全波整流してコンデンサインプット型の平
滑回路により平滑化する手段が採用されている。
【0016】しかし、このコンデンサインプット型の平
滑回路を用いた場合は、DC−DCコンバータの入力電
流波形がパルス状に歪んでしまい、高調波電流が著しく
増加する。そして、この高調波電流は、交流入力である
商用電源ラインインピーダンスによって商用電源電圧歪
みに変換され、商用電源に接続される電気機器や配電設
備に異音や障害を発生させるなど可能性があった。
【0017】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
って、欧州CEマーク対応の一環である高調波電流規制
(IEC1000−3−2)と、電源電圧変動規制(I
EC1000−3−3)とに対応可能であって、定着ヒ
ータへの電源投入時における突入電流抑制、高調波電流
抑制、および電源電圧変動抑制を行うことが可能な電子
写真装置の定着ヒータ制御装置を提供することを目的と
している。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、交流入力を整流平滑す
る整流平滑部の出力をDC−DCコンバータに入力し、
該DC−DCコンバータの出力を電気機器に供給する電
源部が搭載された電子写真装置の定着ヒータ制御装置で
あって、トナーを用紙に定着させるトナー定着用ヒータ
と、前記トナー定着用ヒータへ電源を供給する交流電源
と、前記トナー定着用ヒータの温度を検出する温度検出
回路と、前記温度検出回路で検出した温度に基づいて前
記トナー定着用ヒータへの印加電圧を決めるための演算
を行う演算回路と、前記演算回路の演算結果に基づいて
前記トナー定着用ヒータへの電源供給を制御する制御回
路と、を備え、前記トナー定着用ヒータへ電源供給する
際に、ヒータ温度が所定温度よりも低い場合は、トナー
定着用ヒータへの通電を指定位相角にて一定時間保持し
た後、全点灯させるソフトスタートオン制御を行い、ヒ
ータ温度が所定温度よりも高い場合は、トナー定着用ヒ
ータへの通電を指定位相角にてヒータ温度が低い場合よ
りも短い時間保持した後、全点灯させるソフトスタート
オン制御を行って、電源投入時における突入電流抑制、
高調波電流抑制、および電源電圧変動抑制を行うことを
特徴とする。
【0019】これによれば、交流入力を整流平滑する整
流平滑部の出力をDC−DCコンバータに入力し、その
DC−DCコンバータの出力を電気機器に供給する電源
部が搭載され、トナー定着用ヒータへ電源を供給する際
に、定着ヒータの温度が低い場合は、通電を指定位相角
にて一定時間保持した後、全点灯させるソフトスタート
オン制御を行い、定着ヒータの温度が高い場合は、通電
を指定位相角にて、定着ヒータの温度が低い場合よりも
短い一定時間保持した後、全点灯させるソフトスタート
オン制御を行っているため、電源投入時の突入電流抑
制、高調波電流抑制、電源電圧変動抑制を行うことがで
きる。
【0020】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の定着ヒータ制御装置において、前記トナー定着用ヒー
タへ電源供給する際に、ヒータ温度が所定温度よりも低
い場合は、トナー定着用ヒータへの通電時間を60%に
て600ms保持した後、全点灯させるソフトスタート
オン制御を行い、ヒータ温度が所定温度よりも高い場合
は、トナー定着用ヒータへの通電時間を60%にて40
0ms保持した後、全点灯させるソフトスタートオン制
御を行って、電源投入時における突入電流抑制、高調波
電流抑制、および電源電圧変動抑制を行うことを特徴と
する。
【0021】これによれば、トナー定着用ヒータへ電源
を供給する際に、定着ヒータの温度が低い場合は、通電
時間60%にて600ms保持した後、全点灯させるソ
フトスタートオン制御を行い、定着ヒータの温度が高い
場合は、通電時間60%にて400ms保持した後、全
点灯させるソフトスタートオン制御を行っているため、
電源投入時の突入電流抑制、高調波電流抑制、電源電圧
変動抑制を行うことができる。
【0022】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の定着ヒータ制御装置において、前記トナー定着用ヒー
タへ電源供給する際に、ヒータ温度が所定温度よりも低
い場合は、トナー定着用ヒータへの通電時間を20%に
て800ms保持した後、全点灯させるソフトスタート
オン制御を行い、ヒータ温度が所定温度よりも高い場合
は、トナー定着用ヒータへの通電時間を20%にて50
0ms保持した後、全点灯させるソフトスタートオン制
御を行って、電源投入時における突入電流抑制、高調波
電流抑制、および電源電圧変動抑制を行うことを特徴と
する。
【0023】これによれば、トナー定着用ヒータへ電源
を供給する際に、定着ヒータの温度が低い場合は、通電
時間20%にて800ms保持した後、全点灯させるソ
フトスタートオン制御を行い、定着ヒータの温度が高い
場合は、通電時間20%にて500ms保持した後、全
点灯させるソフトスタートオン制御を行うため、電源投
入時の突入電流抑制、高調波電流抑制、電源電圧変動抑
制を行うことができる。
【0024】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の定着ヒータ制御装置において、前記トナー定着用ヒー
タへ電源供給する際に、ヒータ温度が所定温度よりも低
い場合は、トナー定着用ヒータへの通電を指定位相角に
て一定時間保持した後、全点灯させるソフトスタートオ
ン制御を行い、ヒータ温度が所定温度よりも高い場合
は、トナー定着用ヒータへの通電を指定位相角にてヒー
タ温度の低い場合よりも短い時間保持した後、全点灯さ
せるソフトスタートオン制御を行い、前記トナー定着用
ヒータへの電源供給をオフする際に、トナー定着用ヒー
タへの通電を指定位相角にて一定時間保持した後、全消
灯させるソフトスタートオフ制御を行って、電源投入時
における突入電流抑制、高調波電流抑制、および電源電
圧変動抑制を行うことを特徴とする。
【0025】これによれば、トナー定着ヒータへ電源を
供給する際に、定着ヒータの温度が低い場合は、通電を
指定位相角にて一定時間保持した後、全点灯させるソフ
トスタートオン制御を行い、定着ヒータの温度が高い場
合は、通電を指定位相角にて定着ヒータの温度が低い場
合よりも短い時間保持した後、全点灯させるソフトスタ
ートオン制御を行い、ヒータへの電源供給をオフする際
に、通電を指定位相角にて一定時間保持した後、全消灯
させるソフトスタートオフ制御を行うため、電源投入時
の突入電流抑制、高調波電流抑制、電源電圧変動抑制を
行うことができる。
【0026】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
の定着ヒータ制御装置において、前記トナー定着用ヒー
タへ電源供給する際に、ヒータ温度が所定温度よりも低
い場合は、そのトナー定着用ヒータへの通電時間を60
%にて600ms保持した後、全点灯させるソフトスタ
ートオン制御を行い、ヒータ温度が所定温度よりも高い
場合は、そのトナー定着用ヒータへの通電時間を60%
にて400ms保持した後、全点灯させるソフトスター
トオン制御を行い、前記トナー定着用ヒータへの電源供
給をオフする際に、トナー定着用ヒータへの通電時間を
60%にて400ms保持した後、全消灯させるソフト
スタートオフ制御を行って、電源投入時における突入電
流抑制、高調波電流抑制、および電源電圧変動抑制を行
うことを特徴とする。
【0027】これによれば、トナー定着用ヒータへ電源
を供給する際に、定着ヒータの温度が低い場合は、通電
時間60%にて600ms保持した後、全点灯させるソ
フトスタートオン制御を行い、定着ヒータの温度が高い
場合は、通電時間60%にて400ms保持した後、全
点灯させるソフトスタートオン制御を行い、ヒータへの
電源供給をオフする際に、通電時間60%にて400m
s保持した後、全消灯させるソフトスタートオフ制御を
行うため、電源投入時の突入電流抑制、高調波電流抑
制、電源電圧変動抑制を行うことができる。
【0028】請求項6に記載の発明は、請求項1に記載
の定着ヒータ制御装置において、前記トナー定着用ヒー
タへ電源供給を行う際に、ヒータ温度が所定温度よりも
低い場合は、そのトナー定着用ヒータへの通電時間を2
0%にて800ms保持した後、全点灯させるソフトス
タートオン制御を行い、ヒータ温度が所定温度よりも高
い場合は、そのトナー定着用ヒータへの通電時間を20
%にて500ms保持した後、全点灯させるソフトスタ
ートオン制御を行い、前記トナー定着用ヒータへの電源
供給をオフする際に、トナー定着用ヒータへの通電時間
を20%にて500ms保持した後、全消灯させるソフ
トスタートオフ制御を行って、電源投入時における突入
電流抑制、高調波電流抑制、および電源電圧変動抑制を
行うことを特徴とする。
【0029】これによれば、トナー定着用ヒータへ電源
を供給する際に、定着ヒータの温度が低い場合は、通電
時間20%にて800ms保持した後、全点灯させるソ
フトスタートオン制御を行い、定着ヒータの温度が高い
場合は、通電時間20%にて500ms保持した後、全
点灯させるソフトスタートオン制御を行い、ヒータへの
電源供給をオフする際に、通電時間20%にて500m
s保持した後、全消灯させるソフトスタートオフ制御を
行うため、電源投入時の突入電流抑制、高調波電流抑
制、電源電圧変動抑制を行うことができる。
【0030】請求項7に記載の発明は、交流入力を整流
平滑する整流平滑部の出力をDC−DCコンバータに入
力し、該DC−DCコンバータの出力を電気機器に供給
する安価で低ノイズの電源部が搭載された電子写真装置
の定着ヒータ制御装置であって、トナーを用紙に定着さ
せるトナー定着用ヒータと、前記トナー定着用ヒータへ
電源を供給する交流電源と、前記トナー定着用ヒータの
温度を検出する温度検出回路と、前記温度検出回路で検
出した温度に基づいて前記トナー定着用ヒータへの印加
電圧を決めるための演算を行う演算回路と、前記演算回
路の演算結果に基づいて前記トナー定着用ヒータへの電
源供給を制御する制御回路と、を備え、前記トナー定着
用ヒータへ電源供給する際に、トナー定着用ヒータへの
通電を指定位相角にて一定時間保持させ、次に前記指定
位相角よりも少し大きい位相角にて一定時間保持させ
て、これを数回繰り返した後、全点灯させるソフトスタ
ートオン制御を行って、電源投入時における突入電流抑
制、高調波電流抑制、および電源電圧変動抑制を行うこ
とを特徴とする。
【0031】これによれば、交流入力を整流平滑する整
流平滑部の出力をDC−DCコンバータに入力し、その
DC−DCコンバータの出力を電気機器に供給する安価
で低ノイズの電源部が搭載され、トナー定着用ヒータへ
電源を供給する際に、ヒータへの通電を指定位相角にて
一定時間保持させ、次に前記指定位相角よりも少し大き
い位相角にて一定時間保持し、これを数回繰り返した
後、全点灯させるソフトスタートオン制御を行っている
ため、電源投入時の突入電流抑制、高調波電流抑制、電
源電圧変動抑制を行うことができる。
【0032】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の定着ヒータ制御装置において、前記トナー定着用ヒー
タへ電源供給する際に、トナー定着用ヒータへの通電位
相角を1Hzごとに徐々に大きくしていって、全点灯さ
せるソフトスタートオン制御を行い、電源投入時におけ
る突入電流抑制、高調波電流抑制、および電源電圧変動
抑制を行うことを特徴とする。
【0033】これによれば、トナー定着用ヒータへ電源
を供給する際に、ヒータへの通電位相角を1Hzごとに
徐々に大きくしていって、全点灯させるソフトスタート
オン制御を行っているため、電源投入時の突入電流抑
制、高調波電流抑制、電源電圧変動抑制を行うことがで
きる。
【0034】請求項9に記載の発明は、請求項7に記載
の定着ヒータ制御装置において、前記トナー定着用ヒー
タへ電源供給する際に、トナー定着用ヒータへの通電を
指定位相角にて一定時間保持した後、全点灯させるソフ
トスタートオン制御を行い、電源投入時における突入電
流抑制、高調波電流抑制、および電源電圧変動抑制を行
うことを特徴とする。
【0035】これによれば、トナー定着用ヒータへ電源
を供給する際に、通電を指定位相角にて一定時間保持
後、全点灯させるソフトスタートオン制御を行っている
ので、電源投入時の突入電流抑制、高調波電流抑制、電
源電圧変動抑制を行う電子写真装置を提供することがで
きる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、本発
明に係る定着ヒータ制御装置の好適な実施の形態を詳細
に説明する。以下の各実施の形態では、電子写真装置と
してのデジタル複写機のトナー定着用ヒータを制御する
定着ヒータ制御装置を用いて実施したものである。
【0037】(実施の形態1)図1は、本実施の形態1
に係る定着ヒータ制御装置が組み込まれたデジタル複写
機1の縦断面構成図である。図1のデジタル複写機1
は、原稿台(コンタクトガラス)2、原稿2a、露光ラ
ンプ3、ミラー4,5,6、レンズ7、CCDイメージ
センサ8、レーザーダイオード9、レンズ10、ミラー
11、感光体12、給紙カセット13,14,15、給
紙部16、転写ベルト17、定着装置18、搬送路切換
部19、ガイド板19a、トレイ20,21、及び搬送
ローラ22,23などを備えている。
【0038】次に、図1のデジタル複写機1の画像形成
動作について説明する。このデジタル複写機(以下、複
写機ともいう)1の画像形成動作は、原稿台(コンタク
トガラス)2上に原稿2aが置かれ、不図示のコピース
タートキーが押されることによって開始される。原稿2
aを露光ランプ3により照射し、その反射光をミラー
4,5,6、及びレンズ7を介してCCD(チャージ・
カップルド・デバイス)イメージセンサ8に導くことに
よって、原稿に記載されたイメージ情報や文字情報が電
気信号に変換される。
【0039】この変換された電気信号に所定の画像処理
を加えることによって画像データが得られる。そして、
この画像データに基づいてレーザーダイオード9の発光
を制御し、レーザーダイオード9からの光ビームを高速
に回転するポリゴンミラーとレンズ10等を用いて偏向
させ、ミラー11を介して感光体12の表面を走査させ
る。
【0040】回転する感光体12の周囲には、図示省略
した帯電装置、現像装置、転写ベルト、クリーニング装
置などがユニット状にまとめて配設され、上記した感光
体12の表面は、クリーニング装置によってクリーニン
グされた後、帯電装置によって所定の高電位にて均一に
帯電される。その帯電された感光体12の表面が、上記
した光ビームの走査を受けると、感光体12上の表面電
位が照射された光強度に応じて変化し、静電潜像が形成
される。この静電潜像は、現像装置によってトナーを付
着させることで、可視化されたトナー画像となる。
【0041】一方、各種サイズの転写紙が収納された給
紙カセット13,14,15から、所望の転写紙が繰り
出され、感光体12上のトナー画像と重なるようにタイ
ミングをとって、給紙部16により転写紙が給送され
る。その給送された転写紙は、高電圧が印加された転写
ベルト17により搬送され、感光体12との接触部にて
感光体12上のトナー画像が転写紙に転写される。
【0042】このようにして、トナー画像が転写された
転写紙は、トナー定着用ヒータが設けられた定着装置1
8に搬送され、定着ヒータ制御装置で制御しながら定着
処理が行われる。
【0043】定着処理が完了した転写紙は、搬送路切換
部19のガイド板19aの位置を動かして、両面転写を
行うために再度給紙部16へ戻すか、そのまま搬送ロー
ラ22,23によりデジタル複写機1外のトレイ20,
21へ排紙するかを選択して、画像形成動作を終了す
る。
【0044】デジタル複写機1は、上記行程のようにし
て画像形成動作が実行されるが、この画像形成動作の実
行、各部の状態検知、制御等において直流電源からの直
流電力が必要となる。このデジタル複写機1内の各部に
供給される直流電力は、商用電力をスイッチングレギュ
レータで直流電力へ変換することにより得られる。
【0045】本実施の形態1では、このスイッチングレ
ギュレータの力率改善を行い、定着ヒータ制御装置をソ
フトスタートオン制御にて行うことにより、電源投入時
の突入電流抑制、高調波電流抑制、電源電圧変動抑制に
対応可能な電子写真装置を提供するものである。
【0046】そこで、上記のスイッチングレギュレータ
には、アクティブフィルタ回路が搭載された電源部を採
用することにより、力率が改善され、スイッチングレギ
ュレータの発生する高調波電流を抑えることができる。
【0047】図2は、交流入力を整流平滑する整流平滑
部としてアクティブフィルタ回路を搭載した電源部の回
路図である。図2に示すように、交流電源である商用電
源30を全波整流するダイオードブリッジ回路D1の後
段に、アクティブフィルタ回路31と、DC−DCコン
バータ32とを備えた、いわゆる2コンバータ方式の電
源部である。
【0048】アクティブフィルタ回路31は、チョーク
コイルL1と、ダイオードD2と、コンデンサC0と、
スイッチング素子である第1電界効果トランジスタFE
T1と、制御回路33とから成っている。
【0049】また、DC−DCコンバータ32は、トラ
ンスTと、そのトランスTをスイッチング動作させるた
めの第2電界効果トランジスタFET2と、出力電圧検
出回路34と、第2電界効果トランジスタFET2のオ
ン/オフをPWM(パルス幅変調)制御するための制御
回路35と、トランスTの二次巻線からの電流を整流す
るダイオードD3,D4と、平滑チョークコイルL2
と、平滑コンデンサC3等から成っている。
【0050】図3は、図2のアクティブフィルタ回路搭
載の電源部の入力電流波形を示す図であり、図4は、比
較例としてアクティブフィルタ回路非搭載の電源部の入
力電流波形を示す図である。このように、2コンバータ
方式のアクティブフィルタ回路搭載の電源部によれば
(図3参照)、コンデンサインプット型のスイッチング
レギュレータ(図4参照)の場合と比較すると、高調波
電流が抑制されていると共に、力率も改善されているこ
とがわかる。
【0051】また、図1に示すデジタル複写機1の定着
装置18は、加熱ローラ定着方式を採用しており、商用
電力を直流電力に変換せず、商用電力を点灯制御回路を
用いて直接定着装置へ電力供給を行うものである。
【0052】図5は、実施の形態1に係る定着ヒータ制
御装置の概略構成を説明するブロック図である。図5の
定着ヒータ制御装置40は、ヒータ電源41として通常
の商用交流電源が使用され、スイッチ47を通して定着
ヒータ42に電源が供給される。スイッチ47には、半
導体のスイッチング素子トランジスタやSCR等の高速
スイッチングが可能なものが用いられている。定着ヒー
タ42の温度は、温度センサ43及び温度検出回路44
で検出される。演算回路45は、定着ヒータ42の温度
からヒータの抵抗値を算出して、ヒータ電源41から定
着ヒータ42へ流れる電流があらかじめ設定した値を超
えないように定着ヒータ42への制御電圧を決定する。
制御回路46は、その定着ヒータ42への制御電圧か
ら、定着ヒータ42への供給電圧のスイッチング信号を
発生して、定着ヒータ42への供給電圧が制御電圧を超
えないように制御する。
【0053】次に、本実施の形態1の制御動作について
説明する。図5に示すように、定着ヒータ42への電力
オン時における突入電流を低減するため、電源供給時に
定着ヒータ42の温度が低い場合(0〜150℃程度)
は、定着ヒータへの突入電流が大きくなるので、図6の
入力電流波形例に示すように指定した位相角(通電時間
を全体のα%とする位相角:αは20〜70%程度)に
て立ち上げ、その指定位相角(指定通電時間T)にて一
定時間(T=500〜1000ms程度)保持した後、
全点灯(通電時間100%)とするソフトスタート制御
を行う。
【0054】また、電源供給時に定着ヒータ42の温度
が高い場合(150〜200℃程度)は、図7の入力電
流波形例に示すように、指定した位相角(通電時間を全
体のα%とする位相角:αは20〜70%程度)にて立
ち上げ、その指定位相角(指定通電時間T’)にて一定
時間(Tに比べ100〜400ms程度短く)保持した
後、全点灯(通電時間100%)とするソフトスタート
制御を行って、全点灯後はオン制御を継続するようにす
る。
【0055】そして、温度センサ43及び温度検出回路
44にて検出された温度が指定温度まで上昇した後は、
定着ヒータ42への供給電力を停止する。
【0056】以上説明したように、本実施の形態1によ
れば、定着ヒータ制御装置に上記したソフトスタートオ
ン制御を実施することにより、電子写真装置の突入電流
が抑えられ、電源電圧変動を抑えることができる。ま
た、上述したように、アクティブフィルタ回路を用いた
電源部を搭載し、かつ、定着ヒータを全点灯させた後、
オン制御を行うことにより、電子写真装置の高調波電流
を抑えることができる。
【0057】(実施の形態2)本実施の形態2では、上
記実施の形態1の場合と同様に、図1に示したデジタル
複写機1に定着ヒータ制御装置が組み込まれ、画像形成
動作が実行されると共に、スイッチングレギュレータに
図2に示したアクティブフィルタ回路が搭載された電源
部が採用され、定着ヒータ制御装置が図5のように構成
されていることから、重複する部分の説明は省略する。
なお、本実施の形態2の特徴は、定着ヒータ制御装置の
制御動作にある。
【0058】次に、本実施の形態2の制御動作について
説明する。図5に示すように、定着ヒータ42への電源
供給時に、定着ヒータ42の温度が低い場合(0〜15
0℃程度)は、定着ヒータ42への突入電流が大きくな
るので、図8の電流波形例に示すように、通電時間を全
体の60%となる位相角にて600ms保持した後、全
点灯(通電時間100%)とするソフトスタート制御を
行う。
【0059】また、電源供給時に定着ヒータ42の温度
が高い場合(150〜200℃程度)は、図9の電流波
形例に示すように、通電時間を全体の60%となる位相
角にて400ms保持した後、全点灯(通電時間100
%)とするソフトスタート制御を行って、全点灯後はオ
ン制御を継続するようにする。
【0060】そして、温度センサ43及び温度検出回路
44にて検出された温度が指定温度まで上昇した後は、
定着ヒータ42への供給電力を停止する。
【0061】以上説明したように、本実施の形態2によ
れば、定着ヒータ制御装置に上記したソフトスタートオ
ン制御を実施することにより、電子写真装置の突入電流
が抑えられ、電源電圧変動を抑えることができる。ま
た、上述したように、アクティブフィルタ回路を用いた
電源部を搭載し、かつ、定着ヒータを全点灯させた後、
オン制御を行うことにより、電子写真装置の高調波電流
を抑えることができる。
【0062】(実施の形態3)本実施の形態2の場合
も、上記実施の形態1の場合と同様に、図1に示したデ
ジタル複写機1に定着ヒータ制御装置が組み込まれ、画
像形成動作が実行されると共に、スイッチングレギュレ
ータに図2に示したアクティブフィルタ回路が搭載され
た電源部を採用し、定着ヒータ制御装置が図5に示すよ
うに構成されていることから、重複する部分の説明は省
略する。なお、本実施の形態3の特徴は、定着ヒータ制
御装置の制御動作にある。
【0063】次に、本実施の形態3の制御動作について
説明する。図5に示すように、定着ヒータ42への電源
供給時に、定着ヒータ42の温度が低い場合(0〜15
0℃程度)は、定着ヒータ42への突入電流が大きくな
るので、図10の電流波形例に示すように、通電時間を
全体の20%となる位相角にて800ms保持した後、
全点灯(通電時間100%)とするソフトスタート制御
を行う。
【0064】また、電源供給時に定着ヒータ42の温度
が高い場合(150〜200℃程度)は、図11の電流
波形例に示すように、通電時間を全体の20%となる位
相角にて500ms保持した後、全点灯(通電時間10
0%)とするソフトスタート制御を行って、全点灯後は
オン制御を継続するようにする。
【0065】以上説明したように、本実施の形態3によ
れば、定着ヒータ制御装置に上記したソフトスタートオ
ン制御を実施することにより、電子写真装置の突入電流
が抑えられ、電源電圧変動を抑えることができる。ま
た、上述したように、アクティブフィルタ回路を用いた
電源部を搭載し、かつ、定着ヒータを全点灯させた後、
オン制御を行うことにより、電子写真装置の高調波電流
を抑えることができる。
【0066】(実施の形態4)本実施の形態4の場合
も、上記実施の形態1の場合と同様に、図1に示したデ
ジタル複写機1に定着ヒータ制御装置が組み込まれ、画
像形成動作が実行されると共に、スイッチングレギュレ
ータに図2に示したアクティブフィルタ回路が搭載され
た電源部を採用し、定着ヒータ制御装置が図5に示すよ
うに構成されていることから、重複する部分の説明は省
略する。なお、本実施の形態4の特徴は、定着ヒータ制
御装置の制御動作にある。
【0067】次に、本実施の形態4の制御動作について
説明する。図5に示すように、定着ヒータ42への電力
オン時における突入電流を低減するため、電源供給時に
定着ヒータ42の温度が低い場合(0〜150℃程度)
は、定着ヒータ42への突入電流が大きくなるので、図
6の入力電流波形例に示すように指定した位相角(通電
時間を全体のα%とする位相角:αは20〜70%程
度)にて立ち上げ、その指定位相角(指定通電時間T)
にて一定時間(T=500〜1000ms程度)保持し
た後、全点灯(通電時間100%)とするソフトスター
ト制御を行う。
【0068】また、電源供給時に定着ヒータ42の温度
が高い場合(150〜200℃程度)は、図7の入力電
流波形例に示すように、指定した位相角(通電時間を全
体のα%とする位相角:αは20〜70%程度)にて立
ち上げ、その指定位相角(指定通電時間T’)にて一定
時間(Tに比べ100〜400ms程度短く)保持した
後、全点灯(通電時間100%)とするソフトスタート
制御を行って、全点灯後はオン制御を継続するようにす
る。
【0069】そして、温度センサ43及び温度検出回路
44にて検出された温度が指定温度まで上昇した後は、
図12の入力電流波形例に示すように、指定した位相角
(通電時間を全体のα%とする位相角:αは20〜70
%程度)にて立ち上げ、その指定位相角(指定通電時間
T’)にて一定時間保持した後、全消灯(通電時間0
%)とするソフトスタートオフ制御を行って、全消灯後
はオフ制御を継続するようにする。
【0070】以上説明したように、本実施の形態4よれ
ば、定着ヒータ制御装置に上記したソフトスタートオン
制御とソフトスタートオフ制御とを実施することによ
り、電子写真装置の突入電流が抑えられ、電源電圧変動
を抑えることができる。また、上述したように、アクテ
ィブフィルタ回路を用いた電源部を搭載し、かつ、定着
ヒータを全点灯させた後、オン制御を行うことにより、
電子写真装置の高調波電流を抑えることができる。
【0071】(実施の形態5)本実施の形態5の場合
も、上記実施の形態1の場合と同様に、図1に示したデ
ジタル複写機1に定着ヒータ制御装置が組み込まれ、画
像形成動作が実行されると共に、スイッチングレギュレ
ータに図2に示したアクティブフィルタ回路が搭載され
た電源部を採用し、定着ヒータ制御装置が図5に示すよ
うに構成されていることから、重複する部分の説明は省
略する。なお、本実施の形態5の特徴は、定着ヒータ制
御装置の制御動作にある。
【0072】次に、本実施の形態5の制御動作について
説明する。図5に示すように、定着ヒータ42への電源
供給時に、定着ヒータ42の温度が低い場合(0〜15
0℃程度)は、定着ヒータ42への突入電流が大きくな
るので、図8の電流波形例に示すように、通電時間を全
体の60%となる位相角にて600ms保持した後、全
点灯(通電時間100%)とするソフトスタート制御を
行う。
【0073】また、電源供給時に定着ヒータ42の温度
が高い場合(150〜200℃程度)は、図9の電流波
形例に示すように、通電時間を全体の60%となる位相
角にて400ms保持した後、全点灯(通電時間100
%)とするソフトスタート制御を行って、全点灯後はオ
ン制御を継続するようにする。
【0074】そして、温度センサ43及び温度検出回路
44にて検出された温度が指定温度まで上昇した後は、
図13の電流波形例に示すように、通電時間を全体の6
0%となる位相角にて400ms保持した後、全消灯
(通電時間0%)とするソフトスタートオフ制御を行っ
て、全消灯後はオフ制御を継続するようにする。
【0075】以上説明したように、本実施の形態5によ
れば、定着ヒータ制御装置に上記したソフトスタートオ
ン制御とソフトスタートオフ制御とを実施することによ
り、電子写真装置の突入電流が抑えられ、電源電圧変動
を抑えることができる。また、上述したように、アクテ
ィブフィルタ回路を用いた電源部を搭載し、かつ、定着
ヒータを全点灯させた後、オン制御を行うことにより、
電子写真装置の高調波電流を抑えることができる。
【0076】(実施の形態6)本実施の形態6の場合
も、上記実施の形態1の場合と同様に、図1に示したデ
ジタル複写機1に定着ヒータ制御装置が組み込まれ、画
像形成動作が実行されると共に、スイッチングレギュレ
ータに図2に示したアクティブフィルタ回路が搭載され
た電源部を採用し、定着ヒータ制御装置が図5に示すよ
うに構成されていることから、重複する部分の説明は省
略する。なお、本実施の形態6の特徴は、定着ヒータ制
御装置の制御動作にある。
【0077】次に、本実施の形態6の制御動作について
説明する。図5に示すように、定着ヒータ42への電源
供給時に、定着ヒータ42の温度が低い場合(0〜15
0℃程度)は、定着ヒータ42への突入電流が大きくな
るので、図10の電流波形例に示すように、通電時間を
全体の20%となる位相角にて800ms保持した後、
全点灯(通電時間100%)とするソフトスタート制御
を行う。
【0078】また、電源供給時に定着ヒータ42の温度
が高い場合(150〜200℃程度)は、図11の電流
波形例に示すように、通電時間を全体の20%となる位
相角にて500ms保持した後、全点灯(通電時間10
0%)とするソフトスタート制御を行って、全点灯後は
オン制御を継続するようにする。
【0079】そして、温度センサ43及び温度検出回路
44にて検出された温度が指定温度まで上昇した後は、
図14の電流波形例に示すように、通電時間を全体の2
0%となる位相角にて500ms保持した後、全消灯
(通電時間0%)とするソフトスタートオフ制御を行っ
て、全消灯後はオフ制御を継続するようにする。
【0080】以上説明したように、本実施の形態6によ
れば、定着ヒータ制御装置に上記したソフトスタートオ
ン制御とソフトスタートオフ制御とを実施することによ
り、電子写真装置の突入電流が抑えられ、電源電圧変動
を抑えることができる。また、上述したように、アクテ
ィブフィルタ回路を用いた電源部を搭載し、かつ、定着
ヒータを全点灯させた後、オン制御を行うことにより、
電子写真装置の高調波電流を抑えることができる。
【0081】(実施の形態7)本実施の形態7の場合
も、上記実施の形態1の場合と同様に、図1に示したデ
ジタル複写機1に定着ヒータ制御装置が組み込まれて、
画像形成動作が実行され、その定着ヒータ制御装置は、
図5に示すように構成されていることから、重複する部
分の説明は省略する。
【0082】なお、上記した実施の形態1〜6では、ス
イッチングレギュレータにアクティブフィルタ回路を搭
載した電源部を採用しているが、本実施の形態7では、
さらに安価でノイズを出さないチョークインプット方式
を用いた電源部を採用している。
【0083】図15は、チョークインプット方式の電源
部50の回路図である。図15に示す電源部50には、
交流電源である商用電源51の後段にチョークコイルL
1とノイズフィルタNFとが設置され、その後段に商用
電源51を全波整流するダイオードブリッジ回路D1
と、コンデンサC0とを備えている。また、DC−DC
コンバータ52は、トランスT1と、トランスT1をス
イッチング動作させるための電界効果トランジスタFE
T1と、出力電圧検出回路53と、電界効果トランジス
タFET1のオン/オフをPWM(パルス幅変調)制御
するための制御回路54と、トランスT1の二次巻線か
らの電流を整流するダイオードD2、D3と、平滑チョ
ークコイルL2、及び平滑コンデンサC1等から構成さ
れている。
【0084】図16は、図15のチョークインプット型
の電源部の入力電流波形を示す図であり、図17は、比
較例として非チョークインプット型の電源部の入力電流
波形を示す図である。このように、チョークインプット
型の電源部を用いれば(図16参照)、コンデンサイン
プット型のスイッチングレギュレータ(図17参照)と
比較すると、高調波電流が抑制されていると共に、力率
も改善されていることがわかる。
【0085】実施の形態7のデジタル複写機は、上記図
1で説明した行程の画像形成動作を実行するが、この画
像形成動作の実行、各部の状態検知、制御等において直
流電源からの直流電力が必要となる。このデジタル複写
機内の各部に供給される直流電力は、商用電力をスイッ
チングレギュレータにより直流電力へ変換することによ
り得られる。
【0086】本実施の形態7では、スイッチングレギュ
レータにチョークインプット型の電源部を採用すること
により、力率の改善がされ、スイッチングレギュレータ
が発生する高調波電流を抑えることができる。
【0087】図1のデジタル複写機1の定着装置18
は、加熱ローラ定着方式を採用しており、その定着方式
は商用電力を直流電力に変換せず、商用電力を点灯制御
回路を用いて直接定着装置へ電力供給を行うものであ
る。
【0088】次に、本実施の形態7の制御動作について
説明する。図5に示すように、定着ヒータ42への電力
オン時における突入電流を低減するため、電源投入時に
図18(縦軸を印加電圧量とし、横軸を電圧の印加時間
とする)の入力電流波形例に示すように、位相角を略0
゜に近い指定位相角にて立ち上げ、その指定位相角にて
一定時間(指定通電時間T:T=10〜500ms程
度)保持した後、その指定位相角よりもあまり大きくな
い位相角にて立ち上げ、再びその指定位相角にて一定時
間保持させるようにする。そして、この動作を数回(2
〜20回程度)繰り返して、全点灯(位相角180゜)
まで徐々に位相角を増やして行くソフトスタートオン制
御を行い、全点灯後はオン制御を継続するようにする。
【0089】また、図5に示す温度センサ43及び温度
検出回路44にて検出された温度が指定温度まで上昇し
た後は、定着ヒータ42への供給電力を停止する。
【0090】以上説明したように、本実施の形態7によ
れば、定着ヒータ制御装置に上記したソフトスタートオ
ン制御を実施することにより、電子写真装置の突入電流
が抑えられ、電源電圧変動を抑えることができる。ま
た、上述したように、チョークインプット型の電源部を
搭載し、かつ、定着ヒータを全点灯させた後、オン制御
を行うことにより、電子写真装置の高調波電流を抑える
ことができる。
【0091】(実施の形態8)本実施の形態8の場合
も、上記実施の形態7の場合と同様に、図1のデジタル
複写機1に定着ヒータ制御装置が組み込まれて、画像形
成動作が実行され、その定着ヒータ制御装置は、図5に
示すように構成されており、図15に示すような安価で
ノイズを出さないチョークインプット方式の電源部を採
用していることから、重複する部分の説明は省略する。
なお、本実施の形態8の特徴は、定着ヒータ制御装置の
制御動作にある。
【0092】次に、本実施の形態8の制御動作について
説明する。図5に示すように、定着ヒータ42への電力
オン時における突入電流を低減するため、電源投入時に
図19の入力電流波形例に示すように、位相角を略0゜
に近い指定位相角aにて立ち上げ、全点灯(位相角18
0゜)まで1Hzごとに徐々に位相角(1〜30゜程
度)を増やして行くソフトスタートオン制御を行い、全
点灯後はオン制御を継続するようにする。
【0093】また、図5に示す温度センサ43及び温度
検出回路44にて検出された温度が指定温度まで上昇し
た後は、定着ヒータ42への供給電力を停止する。
【0094】以上説明したように、本実施の形態8によ
れば、定着ヒータ制御装置に上記したソフトスタートオ
ン制御を実施することにより、電子写真装置の突入電流
が抑えられ、電源電圧変動を抑えることができる。ま
た、上述したように、チョークインプット型の電源部を
搭載し、かつ、定着ヒータを全点灯させた後、オン制御
を行うことにより、電子写真装置の高調波電流を抑える
ことができる。
【0095】(実施の形態9)本実施の形態9の場合
も、上記実施の形態7の場合と同様に、図1のデジタル
複写機1に定着ヒータ制御装置が組み込まれて、画像形
成動作が実行され、その定着ヒータ制御装置は、図5に
示すように構成されており、図15に示すような安価で
ノイズを出さないチョークインプット方式の電源部を採
用していることから、重複する部分の説明は省略する。
なお、本実施の形態9の特徴は、定着ヒータ制御装置の
制御動作にある。
【0096】次に、本実施の形態9の制御動作について
説明する。図5に示すように、定着ヒータ42への電力
オン時における突入電流を低減するため、電源投入時に
図20の入力電流波形例に示すように、指定した位相角
(通電時間を全体のα%とする位相角:αは20〜70
%程度)にて立ち上げ、その指定位相角(指定通電時
間)にて一定時間(100〜500ms程度)保持した
後、全点灯(通電時間100%)とするソフトスタート
制御を行って、全点灯後はオン制御を継続するようにす
る。
【0097】また、図5に示す温度センサ43及び温度
検出回路44にて検出された温度が指定温度まで上昇し
た後は、定着ヒータ42への供給電力を停止する。
【0098】以上説明したように、本実施の形態9によ
れば、定着ヒータ制御装置に上記したソフトスタートオ
ン制御を実施することにより、電子写真装置の突入電流
が抑えられ、電源電圧変動を抑えることができる。ま
た、上述したように、チョークインプット型の電源部を
搭載し、かつ、定着ヒータを全点灯させた後、オン制御
を行うことにより、電子写真装置の高調波電流を抑える
ことができる。
【0099】なお、上記実施の形態1〜9では、電子写
真技術を用いた複写機のトナー定着用ヒータの制御を行
う定着ヒータ制御装置を一例としてあげて説明したが、
これに限定されるものではなく、熱定着装置を有するも
のであれば、プリンタ、ファクシミリ、あるいは各種O
A機器の制御装置として適用することが可能であり、同
様に好適な効果を得ることができる。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、交流入力を整流平滑する整流平滑部の出
力をDC−DCコンバータに入力し、そのDC−DCコ
ンバータの出力を電気機器に供給する電源部が搭載さ
れ、トナー定着用ヒータへ電源を供給する際に、定着ヒ
ータの温度が低い場合は、通電を指定位相角にて一定時
間保持した後、全点灯させるソフトスタートオン制御を
行い、定着ヒータの温度が高い場合は、通電を指定位相
角にて、定着ヒータの温度が低い場合よりも短い一定時
間保持した後、全点灯させるソフトスタートオン制御を
行っているので、電源投入時の突入電流抑制、高調波電
流抑制、電源電圧変動抑制を行うことができる。
【0101】請求項2に記載の発明によれば、トナー定
着用ヒータへ電源を供給する際に、定着ヒータの温度が
低い場合は、通電時間60%にて600ms保持した
後、全点灯させるソフトスタートオン制御を行い、定着
ヒータの温度が高い場合は、通電時間60%にて400
ms保持した後、全点灯させるソフトスタートオン制御
を行っているので、電源投入時の突入電流抑制、高調波
電流抑制、電源電圧変動抑制を行うことができる。
【0102】請求項3に記載の発明によれば、トナー定
着用ヒータへ電源を供給する際に、定着ヒータの温度が
低い場合は、通電時間20%にて800ms保持した
後、全点灯させるソフトスタートオン制御を行い、定着
ヒータの温度が高い場合は、通電時間20%にて500
ms保持した後、全点灯させるソフトスタートオン制御
を行うので、電源投入時の突入電流抑制、高調波電流抑
制、電源電圧変動抑制を行うことができる。
【0103】請求項4に記載の発明によれば、トナー定
着ヒータへ電源を供給する際に、定着ヒータの温度が低
い場合は、通電を指定位相角にて一定時間保持した後、
全点灯させるソフトスタートオン制御を行い、定着ヒー
タの温度が高い場合は、通電を指定位相角にて定着ヒー
タの温度が低い場合よりも短い時間保持した後、全点灯
させるソフトスタートオン制御を行い、ヒータへの電源
供給をオフする際に、通電を指定位相角にて一定時間保
持した後、全消灯させるソフトスタートオフ制御を行う
ので、電源投入時の突入電流抑制、高調波電流抑制、電
源電圧変動抑制を行うことができる。
【0104】請求項5に記載の発明によれば、トナー定
着用ヒータへ電源を供給する際に、定着ヒータの温度が
低い場合は、通電時間60%にて600ms保持した
後、全点灯させるソフトスタートオン制御を行い、定着
ヒータの温度が高い場合は、通電時間60%にて400
ms保持した後、全点灯させるソフトスタートオン制御
を行い、ヒータへの電源供給をオフする際に、通電時間
60%にて400ms保持した後、全消灯させるソフト
スタートオフ制御を行うので、電源投入時の突入電流抑
制、高調波電流抑制、電源電圧変動抑制を行うことがで
きる。
【0105】請求項6に記載の発明によれば、トナー定
着用ヒータへ電源を供給する際に、定着ヒータの温度が
低い場合は、通電時間20%にて800ms保持した
後、全点灯させるソフトスタートオン制御を行い、定着
ヒータの温度が高い場合は、通電時間20%にて500
ms保持した後、全点灯させるソフトスタートオン制御
を行い、ヒータへの電源供給をオフする際に、通電時間
20%にて500ms保持した後、全消灯させるソフト
スタートオフ制御を行うので、電源投入時の突入電流抑
制、高調波電流抑制、電源電圧変動抑制を行うことがで
きる。
【0106】請求項7に記載の発明によれば、交流入力
を整流平滑する整流平滑部の出力をDC−DCコンバー
タに入力し、そのDC−DCコンバータの出力を電気機
器に供給する安価で低ノイズの電源部が搭載され、トナ
ー定着用ヒータへ電源を供給する際に、ヒータへの通電
を指定位相角にて一定時間保持させ、次に前記指定位相
角よりも少し大きい位相角にて一定時間保持し、これを
数回繰り返した後、全点灯させるソフトスタートオン制
御を行っているので、電源投入時の突入電流抑制、高調
波電流抑制、電源電圧変動抑制を行うことができる。
【0107】請求項8に記載の発明によれば、トナー定
着用ヒータへ電源を供給する際に、ヒータへの通電位相
角を1Hzごとに徐々に大きくしていって、全点灯させ
るソフトスタートオン制御を行っているので、電源投入
時の突入電流抑制、高調波電流抑制、電源電圧変動抑制
を行うことができる。
【0108】請求項9に記載の発明によれば、トナー定
着用ヒータへ電源を供給する際に、通電を指定位相角に
て一定時間保持後、全点灯させるソフトスタートオン制
御を行っているため、電源投入時の突入電流抑制、高調
波電流抑制、電源電圧変動抑制を行う電子写真装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態1に係る定着ヒータ制御装置が組
み込まれたデジタル複写機の縦断面構成図である。
【図2】交流入力を整流平滑する整流平滑部としてアク
ティブフィルタ回路を搭載した電源部の回路図である。
【図3】図2のアクティブフィルタ回路搭載の電源部の
入力電流波形を示す図である。
【図4】比較例としてアクティブフィルタ回路非搭載の
電源部の入力電流波形を示す図である。
【図5】実施の形態1に係る定着ヒータ制御装置の概略
構成を説明するブロック図である。
【図6】実施の形態1における定着ヒータへの入力電流
波形例を示す図である。
【図7】実施の形態1における定着ヒータへの入力電流
波形例を示す図である。
【図8】実施の形態2における定着ヒータへの入力電流
波形例を示す図である。
【図9】実施の形態2における定着ヒータへの入力電流
波形例を示す図である。
【図10】実施の形態3における定着ヒータへの入力電
流波形例を示す図である。
【図11】実施の形態3における定着ヒータへの入力電
流波形例を示す図である。
【図12】実施の形態4における定着ヒータへの入力電
流波形例を示す図である。
【図13】実施の形態5における定着ヒータへの入力電
流波形例を示す図である。
【図14】実施の形態6における定着ヒータへの入力電
流波形例を示す図である。
【図15】チョークインプット方式の電源部の回路図で
ある。
【図16】図15のチョークインプット型の電源部の入
力電流波形を示す図である。
【図17】比較例として非チョークインプット型の電源
部の入力電流波形を示す図である。
【図18】実施の形態7における定着ヒータへの入力電
流波形例を示す図である。
【図19】実施の形態8における定着ヒータへの入力電
流波形例を示す図である。
【図20】実施の形態9における定着ヒータへの入力電
流波形例を示す図である。
【図21】従来のコンデンサ入力型整流回路を示した図
である。
【図22】図21の回路の各部波形を示した図である。
【符号の説明】
1 デジタル複写機 2 原稿台(コンタクトガラス) 2a 原稿 3 露光ランプ 4,5,6 ミラー 7 レンズ 8 CCDイメージセンサ 9 レーザーダイオード 10 レンズ 11 ミラー 12 感光体 13,14,15 給紙カセット 16 給紙部 17 転写ベルト 18 定着装置 19 搬送路切換部 19a ガイド板 20,21 トレイ 22,23 搬送ローラ 30 商用電源 D1 ダイオードブリッジ回路 31 アクティブフィルタ回路 32 DC−DCコンバータ L1 チョークコイル D2 ダイオード C0 コンデンサ FET1 第1電界効果トランジスタ 33 制御回路 T トランス FET2 第2電界効果トランジスタ 34 出力電圧検出回路 35 制御回路 D3,D4 ダイオード L2 平滑チョークコイル C3 平滑コンデンサ 40 定着ヒータ制御装置 41 ヒータ電源 42 定着ヒータ 43 温度センサ 44 温度検出回路 45 演算回路 46 制御回路 50 電源部 51 商用電源 NF ノイズフィルタ 52 DC−DCコンバータ 53 出力電圧検出回路 54 制御回路 C1 平滑コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H033 AA41 BA30 BB01 CA03 CA04 CA05 CA07 CA27 CA28 CA30 CA32 CA45 CA46 CA48 5H006 AA02 CA02 CA07 CB01 CB03 CC02 CC08 DA02 DA04 DB01 DC05 5H410 BB04 CC03 DD02 DD03 EA11 EA37 EB05 EB09 EB38 FF03 FF14 FF21 FF25 KK02 LL07 5H730 AA18 AS01 BB14 BB23 CC04 DD04 EE02 EE08 EE10 FD01 FG05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流入力を整流平滑する整流平滑部の出
    力をDC−DCコンバータに入力し、該DC−DCコン
    バータの出力を電気機器に供給する電源部が搭載された
    電子写真装置の定着ヒータ制御装置であって、 トナーを用紙に定着させるトナー定着用ヒータと、 前記トナー定着用ヒータへ電源を供給する交流電源と、 前記トナー定着用ヒータの温度を検出する温度検出回路
    と、 前記温度検出回路で検出した温度に基づいて前記トナー
    定着用ヒータへの印加電圧を決めるための演算を行う演
    算回路と、 前記演算回路の演算結果に基づいて前記トナー定着用ヒ
    ータへの電源供給を制御する制御回路と、を備え、 前記トナー定着用ヒータへ電源供給する際に、ヒータ温
    度が所定温度よりも低い場合は、トナー定着用ヒータへ
    の通電を指定位相角にて一定時間保持した後、全点灯さ
    せるソフトスタートオン制御を行い、ヒータ温度が所定
    温度よりも高い場合は、トナー定着用ヒータへの通電を
    指定位相角にてヒータ温度が低い場合よりも短い時間保
    持した後、全点灯させるソフトスタートオン制御を行っ
    て、電源投入時における突入電流抑制、高調波電流抑
    制、および電源電圧変動抑制を行うことを特徴とする定
    着ヒータ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記トナー定着用ヒータへ電源供給する
    際に、ヒータ温度が所定温度よりも低い場合は、トナー
    定着用ヒータへの通電時間を60%にて600ms保持
    した後、全点灯させるソフトスタートオン制御を行い、
    ヒータ温度が所定温度よりも高い場合は、トナー定着用
    ヒータへの通電時間を60%にて400ms保持した
    後、全点灯させるソフトスタートオン制御を行って、電
    源投入時における突入電流抑制、高調波電流抑制、およ
    び電源電圧変動抑制を行うことを特徴とする請求項1に
    記載の定着ヒータ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記トナー定着用ヒータへ電源供給する
    際に、ヒータ温度が所定温度よりも低い場合は、トナー
    定着用ヒータへの通電時間を20%にて800ms保持
    した後、全点灯させるソフトスタートオン制御を行い、
    ヒータ温度が所定温度よりも高い場合は、トナー定着用
    ヒータへの通電時間を20%にて500ms保持した
    後、全点灯させるソフトスタートオン制御を行って、電
    源投入時における突入電流抑制、高調波電流抑制、およ
    び電源電圧変動抑制を行うことを特徴とする請求項1に
    記載の定着ヒータ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記トナー定着用ヒータへ電源供給する
    際に、ヒータ温度が所定温度よりも低い場合は、トナー
    定着用ヒータへの通電を指定位相角にて一定時間保持し
    た後、全点灯させるソフトスタートオン制御を行い、ヒ
    ータ温度が所定温度よりも高い場合は、トナー定着用ヒ
    ータへの通電を指定位相角にてヒータ温度の低い場合よ
    りも短い時間保持した後、全点灯させるソフトスタート
    オン制御を行い、前記トナー定着用ヒータへの電源供給
    をオフする際に、トナー定着用ヒータへの通電を指定位
    相角にて一定時間保持した後、全消灯させるソフトスタ
    ートオフ制御を行って、電源投入時における突入電流抑
    制、高調波電流抑制、および電源電圧変動抑制を行うこ
    とを特徴とする請求項1に記載の定着ヒータ制御装置。
  5. 【請求項5】 前記トナー定着用ヒータへ電源供給する
    際に、ヒータ温度が所定温度よりも低い場合は、そのト
    ナー定着用ヒータへの通電時間を60%にて600ms
    保持した後、全点灯させるソフトスタートオン制御を行
    い、ヒータ温度が所定温度よりも高い場合は、そのトナ
    ー定着用ヒータへの通電時間を60%にて400ms保
    持した後、全点灯させるソフトスタートオン制御を行
    い、前記トナー定着用ヒータへの電源供給をオフする際
    に、トナー定着用ヒータへの通電時間を60%にて40
    0ms保持した後、全消灯させるソフトスタートオフ制
    御を行って、電源投入時における突入電流抑制、高調波
    電流抑制、および電源電圧変動抑制を行うことを特徴と
    する請求項1に記載の定着ヒータ制御装置。
  6. 【請求項6】 前記トナー定着用ヒータへ電源供給を行
    う際に、ヒータ温度が所定温度よりも低い場合は、その
    トナー定着用ヒータへの通電時間を20%にて800m
    s保持した後、全点灯させるソフトスタートオン制御を
    行い、ヒータ温度が所定温度よりも高い場合は、そのト
    ナー定着用ヒータへの通電時間を20%にて500ms
    保持した後、全点灯させるソフトスタートオン制御を行
    い、前記トナー定着用ヒータへの電源供給をオフする際
    に、トナー定着用ヒータへの通電時間を20%にて50
    0ms保持した後、全消灯させるソフトスタートオフ制
    御を行って、電源投入時における突入電流抑制、高調波
    電流抑制、および電源電圧変動抑制を行うことを特徴と
    する請求項1に記載の定着ヒータ制御装置。
  7. 【請求項7】 交流入力を整流平滑する整流平滑部の出
    力をDC−DCコンバータに入力し、該DC−DCコン
    バータの出力を電気機器に供給する安価で低ノイズの電
    源部が搭載された電子写真装置の定着ヒータ制御装置で
    あって、 トナーを用紙に定着させるトナー定着用ヒータと、 前記トナー定着用ヒータへ電源を供給する交流電源と、 前記トナー定着用ヒータの温度を検出する温度検出回路
    と、 前記温度検出回路で検出した温度に基づいて前記トナー
    定着用ヒータへの印加電圧を決めるための演算を行う演
    算回路と、 前記演算回路の演算結果に基づいて前記トナー定着用ヒ
    ータへの電源供給を制御する制御回路と、を備え、 前記トナー定着用ヒータへ電源供給する際に、トナー定
    着用ヒータへの通電を指定位相角にて一定時間保持さ
    せ、次に前記指定位相角よりも少し大きい位相角にて一
    定時間保持させて、これを数回繰り返した後、全点灯さ
    せるソフトスタートオン制御を行って、電源投入時にお
    ける突入電流抑制、高調波電流抑制、および電源電圧変
    動抑制を行うことを特徴とする定着ヒータ制御装置。
  8. 【請求項8】 前記トナー定着用ヒータへ電源供給する
    際に、トナー定着用ヒータへの通電位相角を1Hzごと
    に徐々に大きくしていって、全点灯させるソフトスター
    トオン制御を行い、電源投入時における突入電流抑制、
    高調波電流抑制、および電源電圧変動抑制を行うことを
    特徴とする請求項7に記載の定着ヒータ制御装置。
  9. 【請求項9】 前記トナー定着用ヒータへ電源供給する
    際に、トナー定着用ヒータへの通電を指定位相角にて一
    定時間保持した後、全点灯させるソフトスタートオン制
    御を行い、電源投入時における突入電流抑制、高調波電
    流抑制、および電源電圧変動抑制を行うことを特徴とす
    る請求項7に記載の定着ヒータ制御装置。
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