JP2000047520A - 画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents

画像形成装置及びその制御方法

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JP2000047520A
JP2000047520A JP10216127A JP21612798A JP2000047520A JP 2000047520 A JP2000047520 A JP 2000047520A JP 10216127 A JP10216127 A JP 10216127A JP 21612798 A JP21612798 A JP 21612798A JP 2000047520 A JP2000047520 A JP 2000047520A
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control
energization
heater
timing
heat generating
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Hideki Suzuki
英樹 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 商用電源の半サイクル毎の電流の変動が少な
い画像形成装置及びその制御方法を提供する。 【解決手段】 定着ヒーター119による発熱に基づき
記録媒体に現像剤を定着させる際に、温度センサー5に
より定着ヒーター119の温度を検出し、検出された温
度に応じてフューザ制御部3によるヒーター119の発
熱量を制御する。その制御は、商用電源の半サイクル毎
にヒーター119A,119Bへの通電量を位相制御に
より制御し、複数の半サイクルを一纏まりで一定の制御
電力を設定し、設定された制御電力に基づきヒーター1
19の発熱量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセス
を用いた画像形成装置の定着ヒーターの温度制御に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図1は、一般的な画像形成装置の構造を
示す断面図であり、この例ではレーザビームプリンタの
場合を示している。同図において、100はコントロー
ラ部であり、不図示のホストコンピュータから101の
ホストI/F回路を介して入力したコードデータである
電気信号をビデオコントローラ103でドットイメージ
に展開し、ビデオコントローラ103内部のメモリに一
旦格納した後、後述するエンジン部にビデオ信号として
送出する。
【0003】102は電子写真プロセスを用いた画像形
成を行うエンジン部であり、内部の各要素は、エンジン
コントローラ105により制御され、コントローラ部1
00との各種信号の授受もエンジンコントローラ105
を介して行われる。ここで、エンジンコントローラ10
5のビデオインタフェース部(不図示)に入力されたビ
デオ信号は、レーザドライバ106に送出され、半導体
レーザ107のON/OFFが制御される。この半導体
レーザ107から出射されたレーザ光110はポリゴン
ミラー108により偏向されて感光ドラム112の長手
方向の走査光となり、ミラー109を介して感光ドラム
112上に投影される。
【0004】感光ドラム112は、図中の矢印方向に回
転し、一次帯電器111により一次帯電された後、レー
ザ光110のON/OFFに応じた露光を受け、感光ド
ラム112表面に静電潜像が形成される。そして、現像
器113により着色荷電粒子(以下、トナーと称する)
が付与され、顕像が得られた後、転写帯電器114によ
り、給紙カセット120から給紙ローラ121によって
一枚ずつ取り出された記録媒体に上記顕像が写し取られ
る。また、転写残りトナーは感光ドラム112の表面よ
りクリーニング器115により払拭され、感光ドラム1
12は次の画像形成工程に備える。
【0005】一方、未定着トナー像が載った記録媒体は
定着器116に挿通され、永久定着像が得られた後、最
終プリントとして記録媒体は図中の矢印方向に従って機
外に排出される。尚、図中の矢印は給紙カセット120
から取り出されて搬送される記録媒体の給送奇跡を示す
ものである。また、定着器116は中空の定着ローラ1
17にヒーター(定着ヒーター)119を有しており、
ヒーター119に通電することで定着ローラ117が過
熱され、定着ローラ117の表面温度を検知するセンサ
(不図示)の出力が温度コントローラ(不図示)に入力
され、ヒーター119がON/OFFされ、所定の表面
温度が維持される。加圧ローラ118は付勢手段(不図
示)により定着ローラ117に押圧され、記録媒体に載
った状態の未定着トナーが定着ローラ117と加圧ロー
ラ118とのなすニップ内で記録媒体と共に加熱、加圧
され永久定着される。
【0006】また、エンジンコントローラ105は定着
器116の定着ローラ117に接して取り付けられた温
度センサによって定着器116の温度を判断し、詳細は
後述するフューザ制御部を用いて定着ヒーター119を
制御して定着器116の温度制御を行う。
【0007】図2は、定着ヒーターと加圧ローラの構成
を示す側断面図である。図2に示すように、定着ヒータ
ー119は2本のヒーター(A)及びヒーター(B)が
並列に接続され、それぞれ別々の制御回路によって2本
のヒーターに流される電流が制御されている。
【0008】この制御は、エンジンコントローラ105
内のCPUによって行われており、具体的には、温度セ
ンサーにより得た温度情報に基づき、それぞれのヒータ
ーに流す電流を制御するトライアックを用いて流す時間
を変化させることでそれぞれのヒーターの発熱量を加熱
し、所望の温度になるように制御している。ここで、そ
れぞれのヒーターに流す電流は、図3に示すように、商
用電源の半サイクルの期間で通電している時間(ON時
間)を変化させて制御を行う。制御プログラムには、半
サイクルの全てがONしている時の電流を100%と
し、全てOFFしている時を0%とし、電流値が等分で
きるように通電する時間をあらかじめ記憶している。例
えば、40%の電流を流す場合は0°〜99°の位相ま
でをOFFに制御し、99°〜180°の位相までをO
Nに制御する。この制御プログラムは、位相角度をゼロ
クロスからの時間で設定し、例えば商用電源の周波数の
50Hzの99°位相は、5.51msecになる。プ
ログラムは、ヒーターに40%の電流を通電するときに
は、5.51msecにタイマをセットし、ゼロクロス
信号を受けてからタイマをスタートし、5.51mse
cが経過してタイマがストップすると制御信号をONに
する。電流制御回路(トライアック)は、ON信号を受
けて電流の通電を開始し、次のゼロクロスまで通電を続
ける。
【0009】また、ヒーター(A)の発熱量に対してヒ
ーター(B)の発熱量が2倍になるように制御するに
は、ヒーター(B)に流す電流がヒーター(A)に流す
電流の2倍になるように電流を流す時間を制御する。具
体的には、図4に示すように、ヒーター(A)とヒータ
ー(B)を両方フルに発熱させた場合を100%とした
ときに、45%で発熱制御する場合を考えると、ヒータ
ー(A)を15%発熱させ、ヒーター(B)を30%発
熱させて両方併せて45%になるようにする。
【0010】図5は、制御電力に対するヒーター(A)
とヒーター(B)のONタイミングの関係を示す図であ
る。制御電力を45%に制御する場合は、ヒーター
(A)を109°位相でONに制御し、ヒーター(B)
を81°位相でONに制御する。つまり、ヒーター
(A)には、ゼロクロスから6.03msec後に電流
を流し始め、ヒーター(B)にはゼロクロスから4.4
9msec後に電流を流し始める。そして、ヒーター
(A)及びヒーター(B)に流す電流を次のゼロクロス
のタイミングでOFFにする。
【0011】尚、ヒーターは抵抗負荷であり、ヒーター
にかかる電圧は商用電源の交流のサイン波なのでヒータ
ーに流れる電流は、ONしてからOFFするまでの間は
サイン波になる。また、商用電源ラインに流れる電流波
形はヒーター(A)及びヒーター(B)の波形を合成し
たものとなり、ゼロクロスから4.49msecまで電
流は0Aで、4.49msecから6.03msecま
でヒーター(B)に流れる電流波形で、6.03mse
cから次のゼロクロスの10msecまでヒーター
(A)に流れる電流にヒーター(B)に流れる電流が加
えられた波形になる。
【0012】図6は、電力75%、60%、30%の時
の通電波形を示す図である。また、図5はこの時の振幅
を“1”としたときの第3次、第5次、第7次の高調波
電流を計算した結果である。例えば、ヒーター(A)と
ヒーター(B)の振幅をそれぞれ5Aとすれば、45%
の時の第3次高調波電流は、合計で6A流れる。
【0013】尚、一般的な画像形成装置は、ヒーターの
他に低電圧電源回路を有しており、本装置の給紙/搬送
のためのDCモータやビデオコントローラ等のために電
源を供給しているが、ヒーターで消費される電流は低電
圧電源回路で消費される電流よりも十分に大きいので、
本発明に関係のない低電圧電源回路で消費される電流は
説明を簡単にするために無視することとする。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、ヒーターに流す電流を制御するトライアック
を用いてヒーターの温度を所望の値になるように制御す
る際に、商用電源の半周期のうちのあるタイミングでオ
ンしてから商用電源の電圧が0V(ゼロクロスのポイン
ト)になるまで電流を流し続けて制御する位相制御を用
いると、オンするタイミングが90°及び270°の位
相近傍では高調波電流が大きくなるため、商用電源ライ
ンに使用されているトランス等が高調波電流により発熱
するなどの影響を及ぼしている。
【0015】この対策として、高調波電流を低減するた
めにゼロクロスポイントの0°及び180°の位相近傍
のタイミングでオンして制御することが考えられるが、
商用電源の半波毎の電流変化が大きいため、画像形成装
置と同じラインの商用電源に接続されている機器に対し
てフリッカ(例えば、蛍光灯のちらつき等)の影響が生
じてしまう。
【0016】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、商用電源の半サイクル毎の電流の変動が少
ない画像形成装置及びその制御方法を提供することを目
的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による画像形成装置は、複数の発熱手段によ
る発熱に基づき記録媒体に現像剤を定着させる定着手段
と、前記発熱手段により発熱された定着手段の温度を検
出する温度検出手段と、前記温度検出手段により検出さ
れた温度に応じて前記複数の発熱手段の発熱量を制御す
る制御手段とを有し、前記制御手段は、商用電源の半サ
イクル毎に前記複数の発熱手段への通電量を位相制御に
より制御し、複数の半サイクルを一纏まりで一定の制御
電力を設定し、前記設定された制御電力に基づき前記複
数の発熱手段の発熱量を制御することを特徴とする。
【0018】また、上記目的を達成するために、本発明
による画像形成装置の制御方法は、複数の発熱手段によ
る発熱に基づき記録媒体に現像剤を定着させる際に、前
記発熱手段による発熱温度を検出する温度検出工程と、
前記温度検出工程で検出された温度に応じて前記複数の
発熱手段の発熱量を制御する制御工程とを有し、前記制
御工程は、商用電源の半サイクル毎に前記複数の発熱手
段への通電量を位相制御により制御し、複数の半サイク
ルを一纏まりで一定の制御電力を設定し、前記設定され
た制御電力に基づき前記複数の発熱手段の発熱量を制御
することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
に係る実施の形態を詳細に説明する。
【0020】図7は、画像形成装置の電気的構成を示す
ブロック図である。同図において、1は電源スイッチ
(SW)であり、画像形成装置の電源をON/OFFす
るためのものである。2はノイズフィルタであり、発生
するノイズをACラインに伝搬しないようにノイズを低
減するものである。3はフューザ制御部であり、熱定着
を行うための熱源となる定着ヒーター119の温度を温
度センサ5により検出し、エンジンコントローラ105
でその温度が一定になるようにON/OFF制御を行う
ためのものである。
【0021】4は低電圧電源ユニットであり、ビデオコ
ントローラ部100への電源を供給する。5は温度セン
サであり、定着ヒーター119の温度を検出する。6は
ファンモータ、7はファンモータドライバである。8は
受光素子であり、レーザ走査光を受光する。9はBD回
路であり、受光素子8がレーザ走査光を受光すると、B
D信号として出力する。10は高電圧電源であり、一次
帯電器111、感光ドラム112、現像器113、転写
帯電器114等に高電圧を供給する。
【0022】11はスキャナモータ、12はスキャナモ
ータドライバ、13はメインモータ、14はメインモー
タドライバ、15は紙サイズセンサ、16は紙有無セン
サ、17はドアセンサ、18は給紙センサ、19は排紙
センサ、20はカートリッジセンサである。
【0023】また、エンジンコントローラ105には、
エンジン部を制御するCPU105a、そのCPU10
5aが制御を実行時に使用する作業領域や各種テーブル
等が定義されているRAM105b、CPU105aの
制御プログラムや制御データを格納しているROM10
5cが含まれる。一方、エンジンコントローラ105と
ビデオI/F回路21を介してデータを授受するビデオ
コントローラ103には、同様にCPU103a、RA
M103b、ROM103cが含まれ、データを一時記
憶するためのバッファ103d、操作パネル104から
設定された設定値等を記憶する不揮発性記憶媒体103
fが含まれる。
【0024】図8は、図7に示したフューザ制御部3の
構成を示す回路ブロック図である。図8に示すCPU1
05aは、ヒーター119の温度を温度センサ5で検知
し、検知した温度に応じてトライアック801A及び8
01BをONするタイミングを変化させることでヒータ
ー119に流す電流を制御するものである。ここで、ヒ
ーター119は2本並列に接続され、各々のヒーター1
19A及び119Bに通電する電流を制御するためのト
ライアック801A及び801Bに接続されている。
【0025】尚、本実施形態では、説明を簡単にするた
めに、2本のヒーター119A及び119Bの抵抗値と
発熱量は同じとする。また、CPU105aはトライア
ック801A及び801Bを制御するための信号として
ヒーター制御信号810A及び810Bを出力する。
【0026】図9は、商用電源の電圧波形とヒーターの
電流波形との関係を示す図である。図示するように、本
実施形態では、図8に示すゼロクロス検知回路802に
商用電源の電圧のゼロクロス部の上下数ボルトにゼロク
ロス検知範囲を設定しておき、ゼロクロス検知回路80
2がそのゼロクロス検知範囲に応じてゼロクロス信号を
出力する。また、CPU105aは、温度センサ5で検
知した温度情報によりヒーターの通電量を計算する。
尚、片方のヒーターの半周期全てに通電したときの通電
量を50%とした場合、5%刻みの通電量(電力比率)
と通電を開始する位相及びゼロクロスからのタイミング
は、図10に示すように計算で求められるので、予め通
電量と通電開始タイミングの情報を制御データテーブル
としてROM105cに格納しておく。
【0027】次に、CPU105aはヒーターの温度か
ら計算した通電量を基にゼロクロス信号からヒーター1
19A及び119BをONするまでの時間をタイマー8
03A及び803Bにそれぞれセットする。そして、ゼ
ロクロス検知回路802からゼロクロス信号820を入
力すると、ヒーター制御信号810A及び810Bを
“Low”レベルにしてタイマー803A及び803B
をスタートさせる。その後、設定時間が経過し、タイマ
ー803Aがストップすると、ヒーター制御信号810
Aを“High”レベルにする。また、タイマー803
Bがストップすると、ヒーター制御信号810Bを“H
igh”レベルにする。同様に、次のゼロクロス信号8
20でヒーター制御信号810A及び810Bを“Lo
w”レベルにセットし、上述の制御を繰り返す。
【0028】このように、CPU105aからのヒータ
ー制御信号810A及び810Bにより、フューザ制御
部3のトライアック801A及び801BのON又はO
FFがSSR804A及び804Bによって制御され
る。ここで、ヒーター制御信号(810A,810B)
が“High”レベルであれば、ヒーター(119A,
119B)に通電する電流を流すように制御する。つま
り、ヒーター制御信号810Aはトライアック801A
の制御を行い、ヒーター119Aに通電する電流を制御
し、またヒーター制御信号810Bはトライアック80
1Bの制御を行い、ヒーター119Bに通電する電流を
制御する。そして、トライアック(801A,801
B)は、ヒーター制御信号(810A,810B)によ
り一度電流を流し始めると、次のゼロクロスを検知する
タイミングまでヒーター(119A,119B)に電流
を流し続ける。従って、ヒーター制御信号(810A,
810B)を次のゼロクロス信号820より前に“Lo
w”レベルするように制御してもよい。
【0029】次に、ヒーター119Aに対してヒーター
119Bの通電量が2倍になるように制御する場合につ
いて説明する。図9に示したように、両方のヒーター1
19A及び119Bに通電する電流は、ヒーター119
Aに通電する電流とヒーター119Bに通電する電流を
加えた波形になる。従って、商用電源から画像形成装置
に供給される電源は、両方のヒーター119A及び11
9Bに通電する電流と低電圧電源部4で消費される電流
をあわせた波形になる。説明を簡略化するために、低圧
電源部4で消費される電流を無視してヒーター119A
及び119Bに流れる電流について説明を行う。
【0030】図11は、ヒーター119A及び119B
に通電する電流波形を示す図である。この例では、ヒー
ター119A及び119Bに通電する電力が75%のと
きと60%のときと15%のときをそれぞれ示してい
る。また、図12及び図13は15%、30%、45
%、60%、75%、90%、100%の制御電力で制
御した場合のヒーター119A、ヒーター119BのO
N位相角とONタイミング及び振幅を“1”として3次
高調波、5次高調波、6次高調波の波形をフーリエ変換
して求めた値を示す図である。本実施形態では、4半波
分を一纏まりとし、これを繰り返してヒーター119A
及び119Bの通電を制御する場合について説明する。
【0031】電力が75%の時の電流波形は、4半波分
の平均がヒーター119Aに電力が50%になるように
電流を流し、ヒーター119Bに電力が100%になる
ように電流を流した時を示している。ここで、ヒーター
119A、ヒーター119Bのトータルの電力を100
%とすれば、ヒーター119Aのみが100%のときの
電力は50%となる。従って、電力が75%での制御で
は、ヒーター119Aが25%でヒーター119Bが5
0%となり、併せて75%になる。図11乃至図13よ
りヒーター119Aの第一半波はPa1=30%の電力
で、第二半波はPa2=20%の電力で、第三半波はP
a3=20%の電力で、第四半波はPa4=30%の電
力で発熱するように制御する。また、ヒーター119B
は、第一から第四半波がPb1=Pb2=Pb3=Pb
4=50%の電力で発熱するように制御する。従って、
第一半波のヒーター119Aとヒーター119Bを併せ
た発熱電力は第一半波でP1=80%、第二半波でP2
=70%、第三半波でP3=70%、第四半波でP4=
80%となり、第一半波から第四半波までの平均は75
%になる。
【0032】このときのヒーター119A,119Bの
電流の第3高調波は、図12及び図13よりヒーター1
19Aの第一半波から第四半波が0.31、ヒーター1
19Bの第一半波から第四半波が0.00となる。従っ
て、図5に示す従来の制御の場合のヒーター119Aが
0.32でヒーター119Bが0.00と比較してもヒ
ーター119Aについては0.01少なくなる。また、
振幅が10Aの場合には、第三高調波が0.1A少なく
なる。
【0033】即ち、第一半波から第二半波の電力変動分
は10%減少し、第二半波から第三半波の電力変動は発
生しない。そして、第三半波から第四半波の変化分は1
0%増加する。第四半波から次の第一半波の電力の変動
は発生しない。従って、電力変動も少ない。
【0034】尚、実施形態では、4半波を一纏まりとし
て高調波電流を低減し、電力変動を少なくする例を示し
たが、4半波以外の波数を一纏まりとして通電制御パタ
ーンを設定しても同様の効果が得られる。
【0035】また、ヒーター119Aとヒーター119
Bの発熱比を1:2に設定したが、1:2の以外の比率
でも同じように通電制御パターンを設定すれば、電力変
動と高調波を低減した制御になる。
【0036】尚、実施形態における制御は、図12及び
図13に示す電力とヒーターA,BのONタイミングを
90°及び270°のタイミングを含まないように設定
することでタイミングを制御するものである。
【0037】上述した実施形態によれば、トライアック
を用いて半周期毎にヒーターに流す電流を所望の値にな
るように制御する際に、予めROM105cに格納され
ているテーブルに従って、ヒーターに流し始めるタイミ
ングが90°及び270°の近くの位相にならないよう
にオンするタイミングを制限し、この制限により増減す
る半周期分の電流値を前後の半周期に振り分けて複数の
半周期の平均が所望の電流値になるように制御すること
により、高調波電流を低減させることができると共に、
この時の半周期毎の電流の変化が少なくなるように半周
期毎の電流値を振り分けて、電流を流し始めるタイミン
グを制御することによりフリッカを低減させることがで
きる。
【0038】尚、本発明は複数の機器(例えば、ホスト
コンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリンタ
など)から構成されるシステムに適用しても、一つの機
器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置な
ど)に適用してもよい。
【0039】また、本発明の目的は前述した実施形態の
機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録
した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシ
ステム或いは装置のコンピュータ(CPU若しくはMP
U)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
実行することによっても、達成されることは言うまでも
ない。
【0040】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0041】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えばフロッピーディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0042】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部
を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実
現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0043】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処
理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も
含まれることは言うまでもない。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
商用電源の半サイクル毎の電流の変動を少なくでき、同
じ商用電源に接続されている機器に与える影響を抑える
ことができる。特に、同じ商用電源に接続されている照
明器具のちらつきを少なくすることができる。
【0045】また、高調波電流を低減できるので商用電
源ラインの電源設備への影響を低減できる。
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な画像形成装置の構造を示す断面図であ
る。
【図2】定着ヒーターと加圧ローラの構成を示す側断面
図である。
【図3】商用電源の電圧波形とヒーターに流す電流の関
係を示す図である。
【図4】ヒーター(A)の発熱量に対してヒーター
(B)の発熱量が2倍になるように制御した場合の電流
波形を示す図である。
【図5】制御電力に対するヒーター(A)とヒーター
(B)のONタイミングの関係を示す図である。
【図6】電力75%、60%、30%の時の通電波形を
示す図である。
【図7】画像形成装置の電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図8】図7に示したフューザ制御部3の構成を示す回
路ブロック図である。
【図9】商用電源の電圧波形とヒーターの電流波形との
関係を示す図である。
【図10】通電量(電力比率)と通電を開始する位相及
びゼロクロスからのタイミングを示す図である。
【図11】ヒーター119A及び119Bに通電する電
流波形を示す図である。
【図12】15%、30%、45%、60%、75%、
90%、100%の制御電力で制御した場合のヒーター
119A、ヒーター119BのON位相角とONタイミ
ング及び振幅を“1”として3次高調波、5次高調波、
6次高調波の波形をフーリエ変換して求めた値を示す図
である。
【図13】15%、30%、45%、60%、75%、
90%、100%の制御電力で制御した場合のヒーター
119A、ヒーター119BのON位相角とONタイミ
ング及び振幅を“1”として3次高調波、5次高調波、
6次高調波の波形をフーリエ変換して求めた値を示す図
である。
【符号の説明】
1 電源SW 2 ノイズフィルタ 3 フューザ制御部 4 低電圧電源ユニット 5 温度センサ 6 ファン 7 ファンモータドライバ 8 受光素子 9 BD回路 10 高電圧電源 11 スキャナモータ 12 スキャナモータドライバ 13 メインモータ 14 メインモータドライバ 15 紙サイズセンサ 16 紙有無センサ 17 ドアセンサ 18 給紙センサ 19 排紙センサ 20 カートリッジセンサ 21 ビデオI/F回路 100 ビデオコントローラ回路 101 ホストI/F回路 103 ビデオコントローラ 103a CPU 103b RAM 103c ROM 103d バッファ 103f 不揮発性記憶媒体 104 操作パネル 105 エンジンコントローラ 105a CPU 105b RAM 105c ROM 106 レーザドライバ 107 レーザダイオード 108 ポリゴンミラー 109 ミラー 110 レーザ光 111 一次帯電器 112 感光ドラム 113 現像器 114 転写帯電器 115 クリーニング器 116 定着器 117 定着ローラ 118 加圧ローラ 119 定着ヒーター 120 給紙カセット 121 給紙ローラ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱手段による発熱に基づき記録
    媒体に現像剤を定着させる定着手段と、 前記発熱手段により発熱された定着手段の温度を検出す
    る温度検出手段と、前記温度検出手段により検出された
    温度に応じて前記複数の発熱手段の発熱量を制御する制
    御手段とを有し、 前記制御手段は、商用電源の半サイクル毎に前記複数の
    発熱手段への通電量を位相制御により制御し、複数の半
    サイクルを一纏まりで一定の制御電力を設定し、前記設
    定された制御電力に基づき前記複数の発熱手段の発熱量
    を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記発熱手段に通電を
    開始するタイミングが商用電源の90°位相と270°
    位相となるような通電量の場合には、これ以外のタイミ
    ングで通電パターンを設定し、複数の半サイクルを一纏
    まりとして通電を行うことを特徴とする請求項1に記載
    の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記発熱手段に通電を
    開始するタイミングが商用電源の81°より大きく99
    °より小さい位相、又は160°より大きく279°よ
    り小さい位相となるような通電量の場合には、これ以外
    のタイミングで通電パターンを設定し、複数の半サイク
    ルを一纏まりとして通電を行うことを特徴とする請求項
    1に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記通電パターンの設定を半サイクル毎
    の電力変動が少なくなるように設定することを特徴とす
    る請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 複数の発熱手段による発熱に基づき記録
    媒体に現像剤を定着させる際に、前記発熱手段による発
    熱温度を検出する温度検出工程と、 前記温度検出工程で検出された温度に応じて前記複数の
    発熱手段の発熱量を制御する制御工程とを有し、 前記制御工程は、商用電源の半サイクル毎に前記複数の
    発熱手段への通電量を位相制御により制御し、複数の半
    サイクルを一纏まりで一定の制御電力を設定し、前記設
    定された制御電力に基づき前記複数の発熱手段の発熱量
    を制御することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  6. 【請求項6】 前記制御工程は、前記発熱手段に通電を
    開始するタイミングが商用電源の90°位相と270°
    位相となるような通電量の場合には、これ以外のタイミ
    ングで通電パターンを設定し、複数の半サイクルを一纏
    まりとして通電を行うことを特徴とする請求項5に記載
    の画像形成装置の制御方法。
  7. 【請求項7】 前記制御工程は、前記発熱手段に通電を
    開始するタイミングが商用電源の81°より大きく99
    °より小さい位相、又は160°より大きく279°よ
    り小さい位相となるような通電量の場合には、これ以外
    のタイミングで通電パターンを設定し、複数の半サイク
    ルを一纏まりとして通電を行うことを特徴とする請求項
    5に記載の画像形成装置の制御方法。
  8. 【請求項8】 前記通電パターンの設定を半サイクル毎
    の電力変動が少なくなるように設定することを特徴とす
    る請求項6又は7に記載の画像形成装置の制御方法。
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