JP3847951B2 - 加熱制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヒータに通電し、負荷を加熱する加熱制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機やプリンタ等の電子写真方式を用いた画像形成装置において、感光ドラム(回転感光体)上に形成された静電潜像は、現像装置により現像剤(以下トナー)を付着させることで可視像(以下トナー像)となる。そして、このトナー像を転写装置により記録用紙に転写し、記録用紙に転写されたトナー像を定着装置により記録用紙に定着させることで永久画像を形成している。
【0003】
この定着装置の定着方式は、ヒータを熱源として加熱される定着ローラからの熱エネルギにより記録用紙上のトナーを溶かし、定着ローラの圧力で記録用紙の繊維の中に融け込ませる熱定着が一般的である。
【0004】
図15は熱定着方式の定着装置において熱源として用いられる定着ヒータの通電制御を行う従来の画像形成装置の要部回路の構成を示すブロック図である。
【0005】
図15において、1,2は商用交流電源に接続された入力端子であり、交流電源が入力される。入力端子1,2間には定着ヒータ3とスイッチ素子4からなる直列回路が接続されており、商用交流電源から電力が供給されている。この定着ヒータ3は、図示しない定着ローラの軸方向に延在するように内蔵されており、抵抗値が正の温度係数を有する数百W〜1KW程度のハロゲンランプ等が一般に用いられている。また、スイッチ素子4にはSSR(ソリッド・ステート・リレー)やフォトトライアックとトライアックで構成された絶縁型スイッチ回路等が用いられる。
【0006】
6は上記した直列回路の両端に接続されたゼロクロス検知回路であり、この直列回路に入力端子1,2から供給される商用交流電源のゼロクロスを検出している。5は定着ローラ表面の極く近傍に配置された温度検出素子であり、インピーダンスが既知の温度係数を有するサーミスタ等が用いられる。これにより常に定着ローラの表面温度を検出し、温度検出信号を温調回路7へ出力することができる。
【0007】
温調回路7は、温度検出信号に基づいてスイッチ素子4をスイッチング制御して定着ヒータ3のオン/オフタイミングを制御し、これにより、定着ローラ表面の温度を所定温度範囲内に保つように温度制御するため、ヒータオン/オフ信号を駆動パルス生成回路12に出力する。すなわち、定着ローラの表面温度が上昇し制御範囲の上限値になるとオフ信号を出力し、オフした後に定着ローラの表面温度が低下し温度制御範囲の下限値になるとオン信号を出力する。
【0008】
駆動パルス生成回路12は、このヒータオン/オフ信号とゼロクロス検知回路6からの出力を入力とし、それぞれの値に基づき定着ローラの表面温度がある温度内に制御されるようにスイッチ素子4をスイッチング制御するための駆動パルスを出力する。
【0009】
ここで、図15の回路の動作を説明する。
【0010】
入力端子1,2に商用交流電源が入力されると、図示しない電源回路により直流電源が生成され、上記の各構成要素4,6,7,12に供給される。温度検出素子5が定着ローラの表面温度を検出して温調回路7に温度検出信号を出力すると、温調回路7では、検出された定着ローラの表面温度が予め設定した制御範囲の下限値温度より下回っている時はオン信号を駆動パルス生成回路12に出力し、定着ローラの表面温度が徐々に上昇し予め設定した制御範囲の上限値温度になるとオフ信号を出力し、前述の通り駆動パルス生成回路12に出力する。
【0011】
一方、ゼロクロス検知回路6は常に商用交流電源のゼロクロスを検知し、駆動パルス生成回路12にゼロクロス信号を出力する。
【0012】
駆動パルス生成回路12は、温調回路7から入力されるオン信号およびオフ信号に応じ、ゼロクロス検知回路6の出力であるゼロクロス信号と同期してスイッチ素子4をオンさせたりオフさせるための駆動パルスを生成してスイッチ素子4に出力し、これによりスイッチ素子4をスイッチング制御する。スイッチ素子4のスイッチングにより、定着ヒータ3への間欠的な通電タイミングが制御される。
【0013】
したがって、商用交流電源から定着ヒータ3に流れる電流は、必ず商用交流電源のゼロクロスと同期して流れ始めるように制御される。かつ、定着ローラの表面温度はある一定範囲内に保たれるように制御される。
【0014】
16は定着ヒータ3に流れる電流と駆動パルスとの関係を示す波形図である。
【0015】
16において、(A)は定着ヒータ3に流れる電流波形Lin2であり、Fは商用周波数の一周期を示す。(B)は駆動パルスであり、ハイレベル(ton)期間はスイッチ素子4がオンし、ローレベル(toff)期間はスイッチ素子4がオフする。また、(C)は電流波形Lin2を商用周波数の1/2周期毎に実効値換算した値Lin2rmsを示す。
【0016】
toff期間はスイッチ素子4がオフしているので定着ヒータ3には通電されず、電力は供給されない。この定着ヒータ3は定着ローラに内蔵されており、定着ローラは熱容量が大きいのに対して定着ヒータ3は熱容量が小さいため、定着ローラの表面温度低下は遅いが、定着ヒータ3の温度低下は速い。このため、定着ヒータ3はtoff期間は発熱しないので温度が低下し、その抵抗値は極めて低い状態となっている。
【0017】
そして、定着ローラの表面温度が低下した状態で駆動パルスがハイレベルになって定着ヒータ3に商用交流電源が供給され始めると、極めて低い抵抗値に商用電源が供給されることになる。したがって、通電開始時には、図16(A)の様に定常時に対し極めて大きな突入電流が流れてしまう。そして、ton期間中に定着ヒータ3の温度が上昇してその抵抗値が上昇するのに従い、図16(A)の電流は定常状態に収束していく。
【0018】
このときの電流波形Lin2を実効値換算した値Lin2rmsは、図16(C)の様に変化する。定常状態の換算した実効値STに対する突入時の換算した実効値RS3 は、定着ローラの温度制御範囲(定着ヒータ3への通電を開始する温度と停止する温度)に大きく関係する。つまり、駆動パルスのハイレベル期間とローレベル期間の長さに関係し、ローレベル期間が短ければ突入時ピークのRS3 の値も下がり、ローレベル期間が長くなるに従ってRS3 の値は増加する。そして、ローレベル期間がある一定期間以上に長くなると定着ヒータ3の温度が下がりきるため、RS3 の値は飽和する。図16の例では、スイッチ素子4がオフからオンになる時に定着ヒータ3に流れる突入時ピーク電流の値RS3 は、定常時の実効値換算値STの数倍にも変化する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のヒータ制御回路を内蔵したプリンタや複写機等の画像形成装置では、商用電源の供給が開始する突入時にRS3 で表されるピーク電流が流れるので、商用交流電源を供給する屋内配線等の電源通路のインピーダンスが十分に低くないと、このインピーダンスにより商用交流電源に瞬間的に大きな電圧降下が発生する場合がある。このとき、同一の配線を使用して商用交流電源を供給される他の機器等に悪影響を及ぼしてしまうことがある。たとえばその一つとして、瞬間的な電圧降下により照明機器の照度が一瞬だけ低下するフリッカと呼ばれるチラツキ現象がある。このような電圧降下の影響を防ぐためには、電源通路のインピーダンスを十分に低くするか、複雑で高価な回路構成を用いた構成によって電圧降下を発生させないようにする必要があった。
【0020】
また、近年ヒータを2本設けた構成の定着装置も考えられているが、2本ヒータ構成の定着装置でも上記と同様の問題点がある。
【0021】
そこで、本発明の目的は、簡単で安価な構成によりヒータオン時の突入電流の実効値を制限できる加熱制御装置および画像形成装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、通電開始時の電圧降下を低減する加熱制御装置を提供することにある。
【0022】
さらに、本発明の他の目的は、フリッカ現象を軽減する加熱制御装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、負荷を加熱するヒータ、前記ヒータに印加される交流をオンオフするスイッチ素子と、前記ヒータにより加熱される負荷の温度を検出するセンサと、前記センサの出力が目標温度範囲内になるように前記ヒータの駆動開始と停止を指示する温調回路と、前記温調回路により前記ヒータの駆動開始が指示されると、前記ヒータへの通電開始から所定期間は固定の位相角で前記ヒータを位相制御するよう前記スイッチ素子を駆動し、前記所定期間経過後はヒータをフル駆動制御に切り替えて前記スイッチ素子を駆動する駆動手段と、記録紙にトナー像を形成する像形成手段と、前記ヒータにより加熱され、トナー像を記録紙に定着する定着手段とを有し、前記駆動手段は像形成動作中に前記位相制御を行う場合の位相制御期間を非像形成動作中に前記位相制御を行う場合の位相制御期間よりも短くすることを特徴とする。
【0024】
請求項2の発明は、負荷を加熱するヒータ、前記ヒータに印加される交流をオンオフするスイッチ素子と、前記ヒータにより加熱される負荷の温度を検出するセンサと、前記センサの出力が目標温度範囲内になるように前記ヒータの駆動開始と停止を指示する温調回路と、前記温調回路により前記ヒータの駆動開始が指示されると、前記ヒータへの通電開始から固定の位相角で前記ヒータを位相制御するよう前記スイッチ素子を駆動する駆動手段とを具え、前記駆動手段は、前記検出手段により検出される温度が目標温度範囲の上限と下限の間の所定温度まで上昇するとフル駆動制御に切り替えて前記スイッチ素子を駆動することを特徴とする。
【0025】
請求項3の発明は、負荷を加熱するヒータ、前記ヒータに印加される交流をオンオフするスイッチ素子と、前記ヒータにより加熱される負荷の温度を検出するセンサと、前記センサの出力が目標温度範囲内になるように前記ヒータの駆動開始と停止を指示する温調回路と、前記温調回路により前記ヒータの駆動開始が指示されると、前記ヒータへの通電開始から固定の位相角で前記ヒータを位相制御するよう前記スイッチ素子を駆動する駆動手段と、前記ヒータの非通電時間を検出する検出手段とを有し、前記検出手段により検出される非通電時間が第1の所定時間を超えた場合、その後前記温調回路により前記ヒータの駆動開始が指示されると、前記駆動手段は、前記ヒータへの通電開始から第2の所定期間は固定の位相角で前記ヒータを位相制御するよう前記スイッチ素子を駆動し、前記検出手段により検出される非通電時間が前記第1の所定時間を超えていない場合、その後前記温調回路により前記ヒータの駆動開始が指示されると、前記駆動手段はフル駆動制御で前記ヒータを駆動するよう前記スイッチ素子を駆動することを特徴とする。
【0026】
請求項4の発明は、請求項3に記載の加熱制御装置において、前記ヒータは第1、第2のヒータを有し、前記駆動手段は第1のヒータを位相制御するよう前記スイッチ素子を駆動することを特徴とする。
【0027】
請求項5の発明は、請求項3に記載の加熱制御装置において、前記駆動手段は前記検出手段により検出された非導通時間が短いほど位相制御を行う前記第2の所定期間を短くすることを特徴とする。
【0028】
請求項6の発明は、請求項3に記載の加熱制御装置において、前記駆動手段は前記検出手段により検出された非導通時間が短いほど位相制御を行うときの導通角を広くすることを特徴とする。
【0029】
請求項7の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の加熱制御装置において、前記ヒータに印加される交流のゼロクロスを検出する第2の検出手段を有し、前記駆動手段は前記第2の検出手段により検出されるゼロクロスのタイミングに同期して位相制御のための駆動パルスを発生することを特徴とする。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0042】
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係わる画像形成装置の要部回路を示すブロック図である。
【0043】
図1において、1,2は商用交流電源に接続された入力端子であり、交流電源が入力される。入力端子1,2間には定着ヒータ3とスイッチ素子4からなる直列回路が接続されており、商用交流電源から電力が供給されている。この定着ヒータ3は、図示しない定着ローラの軸方向に延在するように内蔵されており、抵抗値が正の温度係数を有する数百W〜1KW程度のハロゲンランプ等が一般に用いられている。また、スイッチ素子4にはSSR(ソリッド・ステート・リレー)やフォトトライアックとトライアックで構成された絶縁型スイッチ回路等が用いられる。なお、定着ローラは、記録媒体上に転写されたトナー像を記録媒体に定着させるものである。
【0044】
6は上記した直列回路の両端に接続されたゼロクロス検知回路であり、この直列回路に入力端子1,2から供給される商用交流電源のゼロクロスを検出している。5は定着ローラ表面の極く近傍に配置された温度検出素子であり、インピーダンスが既知の温度係数を有するサーミスタ等が用いられる。これにより常に定着ローラの表面温度を検出し、温度検出信号を温調回路7へ出力することができる。
【0045】
温調回路7は、温度検出信号に基づいてスイッチ素子4をスイッチング制御して定着ヒータ3のオン/オフタイミングを制御することで、定着ローラ表面の温度を所定温度範囲内に保つように温度制御するためのヒータオン/オフ信号を出力する。すなわち、定着ローラの表面温度が上昇し制御範囲の上限値になるとローレベルになり、定着ローラの表面温度が低下し温度制御範囲の下限値になるとハイレベルとなる信号を、駆動パルス生成回路11を構成するフル点灯用駆動パルス生成回路9とセレクタ10に出力する。この駆動パルス生成回路11はさらに、位相制御用駆動パルス生成回路8を構成要素としている。
【0046】
フル点灯用駆動パルス生成回路9は、温調回路7の出力を所定時間遅延させ、セレクタ10にフル点灯用駆動パルスを出力している。また、位相制御用駆動パルス生成回路8は、ゼロクロス検知回路6の出力を入力とし、セレクタ10に位相制御用駆動パルスを出力している。
【0047】
セレクタ10は、温調回路7とフル点灯用駆動パルス生成回路9の各出力信号に基づき、ヒータオン/オフ信号、位相角制御用駆動パルス、そしてフル点灯用駆動パルスのいずれかを選択し、スイッチ素子4の駆動パルスとして出力する。この駆動パルスによってスイッチ素子4がスイッチング制御され、このスイッチングタイミングに応じて間欠的に定着ヒータ3に電流が流れることで、定着ローラの表面温度が所定温度制御範囲内に保たれる。
【0048】
ここで、図1の回路の動作を図2のタイミングチャートとともに説明する。
【0049】
図2において、(A)は入力端子1,2間の商用交流電源電圧einであり、Fは商用周波数の一周期を示す。(B)は温度検出素子5による検出温度Tsを示し、ここでTaは温調回路7で設定する定着ローラの表面温度の制御範囲の下限値、Tbはこの制御範囲の上限値である。(C)は、図1中のa点のゼロクロス検知回路6の出力であるゼロクロス信号の波形を示す。(D)は、図1中のb点の位相制御用駆動パルス生成回路8の出力である位相制御用駆動パルスの波形を示す。(E)は、図1中のc点の温調回路7の出力であるヒータオン/オフ信号の波形を示す。(F)は、図1中のd点のフル点灯用駆動パルス生成回路9の出力であるフル点灯用駆動パルスの波形を示す。(G)は、図1中のe点のセレクタ10の出力波形を示す。
【0050】
入力端子1,2に商用交流電源が入力されると、図示しない電源回路により直流電源が生成され、上記の各構成要素4,6,7,8,9,10に供給される。温度検出素子5が定着ローラの表面温度を検出して温調回路7に温度検出信号Tsを出力すると、温調回路7では、検出された定着ローラの表面温度が予め設定した制御範囲の下限値を下回るとハイレベル、予め設定した制御範囲の上限値を上回るとローレベルとなるヒータオン/オフ信号(図2(E))を出力する。
【0051】
ゼロクロス検知回路6は常に入力端子1,2に接続された商用交流電源の電源電圧ein(図2(A))のゼロクロスを検知し、位相制御用駆動パルス生成回路8にゼロクロス信号(図2(C))を出力する。位相制御用駆動パルス生成回路8は、このゼロクロス信号に基づき、位相制御用駆動パルス(図2(D))を出力する。
【0052】
フル点灯用駆動パルス生成回路9は、温調回路7からのヒータオン/オフ信号に基づき、この信号のt1 (t4 )における立ち上がりから一定期間(図2中P1)遅れてt2 (t5 )においてハイレベルとなるフル点灯用駆動パルス(図2(F))を出力する。このフル点灯用駆動パルスと上記ヒータオン/オフ信号の立ち下がりは、t3 においてそれぞれゼロクロスと同期する。
【0053】
セレクタ10には、温調回路7、位相制御用駆動パルス生成回路8、およびフル点灯用駆動パルス生成回路9より、それぞれヒータオン/オフ信号、位相制御用駆動パルス、およびフル点灯用駆動パルスが入力される。
【0054】
セレクタ10は、ヒータオン/オフ信号のローレベル期間では駆動パルス(図2(G))をローレベルとしてスイッチ素子4をオフさせることで、定着ヒータ3を非通電状態にする。また、ヒータオン/オフ信号のハイレベル期間では定着ヒータ3を通電状態にするようにスイッチ素子4に駆動パルスを出力する。
【0055】
すなわち、駆動パルス生成回路11はヒータオン/オフ信号がハイレベルとなって通電状態を開始してから一定期間P1(t1 〜t2 )は位相制御用駆動パルスを出力し、ハイレベル期間の残りの期間(t2 〜t3 )はフル点灯用駆動パルスを出力する。この位相制御用駆動パルスは、ゼロクロス信号に同期して商用周波数の周期Fよりも短い期間ハイレベルとなる信号であり、一定期間P1は位相制御用駆動パルスのハイレベル期間だけスイッチ素子4がオンする。また、通電状態の残りの期間は、商用周波数の周期Fの間連続して、すなわちt2 〜t3 の間連続してスイッチ素子4がオンする。
【0056】
このようにしてスイッチ素子4がスイッチング制御されることで定着ヒータ3に電力が供給され、定着ローラの表面温度が低下して下限値Taになると定着ヒータ3を通電状態とし、上昇して上限値Tbになると定着ヒータ3を非通電状態とすることで、定着ローラを所定温度範囲に温度制御する。ここで通電状態とは一定期間P1も含み、定着ヒータ3を発熱させている状態を言う。
【0057】
図3は定着ヒータ3に流れる電流とセレクタ10からの駆動パルスとの関係を示す波形図である。
【0058】
図3において、(A)は定着ヒータ3に流れる電流波形Lin1であり、Fは商用周波数の一周期を示す。(B)はセレクタ10から出力される駆動パルスであり、ハイレベル(ton)期間はスイッチ素子4がオンし、ローレベル(toff)期間はスイッチ素子4がオフする。また、(C)は電流波形Lin1を商用周波数の1/2周期毎に実効値換算した値Lin1rmsを示す。
【0059】
toff期間はスイッチ素子4が常にオフしているので定着ヒータ3には通電されず、電力は供給されない。この定着ヒータ3は定着ローラに内蔵されており、定着ローラは熱容量が大きいのに対して定着ヒータ3は熱容量が小さいため、定着ローラの表面温度低下は遅いが、定着ヒータ3の温度低下は速い。このため、定着ヒータ3はtoff期間は発熱しないので温度が低下し、その抵抗値は極めて低い状態となっている。
【0060】
そして、定着ローラの表面温度が低下した状態でt1 以降駆動パルス(図3(B))がハイレベルとなって定着ヒータ3に商用交流電源電流Lin1が供給され始め通電状態を開始する。このとき、駆動パルスはある固定の導通角の位相制御により定着ヒータ3に流れる電流を制限する位相制御用駆動パルスとなっているため、極めて低い抵抗値の定着ヒータ3に電流Lin1が供給されても、定着ヒータ3に流れる突入電流を商用周波数の1/2周期毎に実効値換算した値RS1 を図8の従来例の突入時ピーク電流の値RS3 と比較して数分の1(位相制御の導通角に依存する)にすることが可能になる。
【0061】
そして、一定期間P1の間位相制御用駆動パルスにより固定の位相角で位相制御が行われ、その間にも定着ヒータ3の温度は上昇し抵抗値が徐々に大きくなっていくため、一定期間P1経過したt2 からフル点灯用駆動パルスにより定着ヒータ3に電力を供給してP2の期間フル点灯(連続点灯)となっても、t2 時点での再突入電流を商用周波数の1/2周期毎に実効値換算した値RS2 は図8の突入時ピーク電流の値RS3 より小さく、また定常時の実効値換算値STに対する変化幅(RS2 −ST)は(RS3 −ST)よりさらに小さくなっている(図3(C))。
【0062】
このように、検出した定着ローラの表面温度に基づき生成されるヒータオン/オフ信号によってハロゲンヒータである定着ヒータ3が非通電状態から通電状態に変化する度に、ある一定期間は定着ヒータ3に供給する電力を固定の位相角での位相制御により制限することで、通電状態開始時の突入電流の商用周波数1/2周期毎の実効値を低減することができる。
【0063】
したがって、上記構成の加熱装置を内蔵したプリンタや複写機等の画像形成装置、または上記構成の加熱装置に商用交流電源を供給するための屋内配線等の電源通路のインピーダンスによる電源電圧の瞬間的な電圧降下を低減することが可能であり、上記各装置の近傍で同一の電源通路を共通に使用する他の機器への影響を低減することができる。たとえば、照明機器の照度低下を軽減しフリッカ(照明機器のチラツキ)を軽減することができる効果がある。
【0064】
また、固定の位相角で位相制御を行うことにより、位相角を徐々に大きくしていく方法に比べ、回路構成を簡単にでき、かつ、発生するノイズを小さくできる。
【0065】
(第2の実施の形態)
図4は本発明の第2の実施の形態に係わる画像形成装置の要部回路を示すブロック図である。図4において、上述した図1の回路と同一部分には同一の符号が付してある。
【0066】
図4の構成は、温度検出素子5によって検出した定着ローラの表面温度に応じて位相制御の期間を変化させるようにした点で、図1のものと相異する。具体的には、温調回路7aおよび、駆動パルス生成回路11の構成要素であるフル点灯用駆動パルス生成回路9aが機能的に相異する。
【0067】
以下、図4中の各部の信号を示すタイミングチャートである図5を参照し、この相異点について説明する。
【0068】
図5において、温度検出素子5aによる検出温度Tsを示す(B),温調回路7aからのc1 点における別の出力を示す(F),e点におけるセレクタ出力を示す(G)のみが図2のタイミングチャートと相異し、他は同一である。
【0069】
図5(B)に示すように温調回路7aは、定着ローラの温度制御範囲の上限値Taと下限値Tbだけでなく、上限値Taと下限値Tbの間の所定温度Tcを検出している。
【0070】
温度検出素子5により定着ローラの表面温度を検出し、温調回路7aに温度検出信号Tsを出力する。温調回路7aは、定着ローラの表面温度がTaに低下したことをt6 (t9 )において検出すると、セレクタ10へ出力するヒータオン/オフ信号(c)をハイレベルとする(図5(E))。
【0071】
セレクタ10は、温調回路7aからのヒータオン/オフ信号がハイレベルになると、位相制御用駆動パルス生成回路8の出力である位相制御用駆動パルス(図5(D))をスイッチ素子4へ駆動パルスとして出力する。これにより、位相制御により定着ヒータ3に電力が供給される。
【0072】
そして、定着ヒータ3によって加熱された定着ローラの表面温度が上昇して所定温度Tcに上昇したことをt7 (t10)において温調回路7aが検出すると、c1 点における別の出力(図5(F))をハイレベルとしてフル点灯用駆動パルス生成回路9aへ出力する。フル点灯用駆動パルス生成回路9aは、温調回路7aの出力と同期したフル点灯用駆動パルスをセレクタ10へ出力している。セレクタ10はこのパルスがハイレベルになったことを検知して、このフル点灯用駆動パルスを駆動パルスとしてスイッチ素子4に出力する。これにより、定着ヒータ3はフル点灯の状態になる。
【0073】
そして、さらに定着ローラの表面温度がTbに上昇したことをt8 において温調回路7aが検出すると、c1 点におけるフル点灯用駆動パルス生成回路9aへの出力と、c点におけるセレクタ10へのヒータオン/オフ信号をローレベルとする。これによりセレクタ10の出力もローレベルとなり、スイッチ素子4がオフして定着ヒータ3への電流供給が停止される。c1 点における出力と上記ヒータオン/オフ信号の立ち下がりは、t8 においてそれぞれゼロクロスと同期する。
【0074】
このように、定着ヒータ3への電流供給が停止されて定着ローラの表面温度がTaに低下すると、位相制御用駆動パルスによるある固定の導通角の位相制御によって電流供給が開始される。また、定着ローラの表面温度がTcに上昇するとフル点灯(トリガ位相角0度)により定着ヒータ3へ連続的に電流が供給される。したがって、定着ローラの表面温度がTaからTcに上昇するまでの期間(図5中のP3,P4)は、上記の固定位相角での位相制御によって通電が行われる。この期間はハロゲンヒータ、定着ローラ、環境温度に依存するため一定ではなく、たとえばP3とP4の長さは異なっている。
【0075】
そして、フル点灯が開始されるときの定着ローラの表面温度は一定値Tcとなるため、このときの定着ヒータ3の抵抗値は一定である。したがって、フル点灯開始時の再突入電流をほぼ一定とすることができるので、スイッチ素子4の定格電流を不必要に大きくする必要が無い。また、Tcの温度設定を調整することで位相制御からフル点灯に切り替わるときの電力量もほぼ一定に出来るため、フリッカ等の防止に最適な温度に予めTcを設定すれば、照明機器の照度低下を軽減し照明機器のチラツキを大幅に軽減することができる。なお、同一の電源通路を共通に使用する上記しない他の機器への影響を低減することができることは言うまでもない。
【0076】
(第3の実施の形態)
図6は本発明の第3の実施の形態に係わる画像形成装置の要部回路を示すブロック図である。図6において、上述した図1の回路と同一部分には同一の符号が付してある。
【0077】
図6の構成は、画像形成装置である複写機やプリンタによる画像形成実行中(コピー時またはプリント時)と実行中でないスタンバイ中に位相制御の期間を変化させるようにした点で、図1のものと相異する。具体的には、フル点灯用駆動パルス生成回路9bに、外部よりコピーもしくはプリントアウト信号が入力される点で相異する。
【0078】
図6の動作において図1と異なるのは、外部の制御回路等よりコピーもしくはプリントアウト信号がフル点灯用駆動パルス生成回路9bに入力された場合のみであるので、ここではその他の場合についての説明を省略する。
【0079】
画像形成中は定着器を記録紙が通過して定着ローラの熱が記録紙に奪われるため、画像形成中でないスタンバイ中と比較して放熱量が多くなる。このため温度低下が速いので、スタンバイ中と比較してスイッチ素子をスイッチングさせる駆動パルスのハイレベル期間が長くなり、ローレベル期間は短くなる、そして、スイッチ素子4がオフからオンになったときの定着ヒータ3の抵抗値も、スタンバイ中より高めになる。
【0080】
ところで、画像形成中はより効率的に定着ローラに熱を供給する必要があり、フリッカを低減できる範囲で位相制御の期間をなるべく短くすることが望ましい。そこで、外部の制御回路よりフル点灯用駆動パルス生成回路9bにコピー信号もしくはプリントアウト信号が入力されているかいないかを判断する。つまり、画像形成中か否かを、フル点灯用駆動パルス生成回路9bが判断し、放熱量が大きい画像形成中は、放熱量が小さいスタンバイ中よりも位相制御期間(図2,図3の期間P1)を短めに切り替える。
【0081】
このように本実施の形態によれば、コピーまたはプリントアウト等の画像形成実行中は定着ヒータへの通電をスタンバイ中とは異なる制御とすることで、定着ローラに効率的に熱を供給し、かつフリッカ等の他の機器への影響を上記実施の形態と同様に低減することができる。
【0082】
(第4の実施の形態)
図7は本発明の第4の実施の形態に係わる画像形成装置の要部回路を示すブロック図である。
【0083】
第4の実施形態では、定着装置のヒータを2本にした構成となっている。
【0084】
図7において、符号1,2は商用交流電源に接続された入力端子であり、交流電源が入力される。入力端子1,2間にはヒータ3a,3bと交流スイッチ手段4a,4bからなる直列回路が接続されており、商用交流電源から電力が供給されている。このヒータ3a,3bは、図示しない定着ローラの軸方向に延在するように内蔵されており、抵抗値が正の温度係数を有する数百W〜1KWのハロゲンランプ等が一般に用いられている。
【0085】
図1のように定着ローラの軸方向に2本のヒータ3a,3bが内蔵されているのは、あらゆるサイズのコピー用紙を使用してもローラ全体を均一温度に制御するためであり、ヒータ3a,3bはそれぞれ配光が異なるように設計されている。
【0086】
また、交流スイッチ手段4a,4bは任意のタイミングで商用交流電源を導通させることが可能な交流スイッチである。
【0087】
なお、定着ローラ3a,3bは、記録媒体に転写されたトナー像を記録媒体に定着させるものである。
【0088】
5は定着ローラ表面の極近傍に配置された温度検出素子であり、インピーダンスが既知の温度係数を有するサーミスタ等が用いられる。これにより常に定着ローラの表面温度を検出し、温度検出信号を温調回路7へ出力することができる。
【0089】
温調回路7は、温度検出信号に基づいて交流スイッチ手段4をスイッチング制御してヒータ3a,3bのオン/オフタイミングを制御することで、定着ローラの表面温度を所定の温度範囲内に保つように温度制御するためのヒータオン/オフ信号aを出力する。
【0090】
すなわち、温調回路7は定着ローラの表面温度が制御範囲の上限値に上昇するとオフ信号を出力し、オフした後に定着ローラの表面温度が温度制御範囲の下限値に低下するとオン信号を出力する。
【0091】
コントロール手段12は予め複数のヒータ通電制御プログラムを記憶しており、温調回路7から入力されるヒータオン/オフ信号と外部からのコピー・スタンバイモード信号により、現在の複写機、プリンタの状況がスタンバイ中なのか、コピー・プリントアウト中なのか、コピー・プリントアウト中の用紙サイズは何か等判別し、それぞれの状態で最適なヒータ通電制御ができるようにヒータ3a、ヒータ3bそれぞれを通電制御するためのオン/オフ信号b1,b2をセレクタ10a、駆動パルス生成回路11bのそれぞれに出力している。
【0092】
6は上記した直列回路の両端に接続されたゼロクロス検知回路であり、この直列回路に入力端子1,2から供給される商用交流電源のゼロクロスを検出している。
【0093】
位相制御用駆動パルス生成回路8aはゼロクロス検知回路6の出力信号cを基に位相制御を行うための駆動パルスd1を生成しセレクタ10aに位相制御用駆動パルスを出力している。
【0094】
OFF時間検知回路13aは温調回路7の出力であるヒータオン/オフ信号aのオフ時間を検出しオフ期間が所定の時間以上継続すると位相制御信号生成回路9aにハイレベルの信号e1を出力する。位相制御用信号生成回路9aでは、OFF時間検知回路13aの出力がハイの時にコントロール手段12の出力がハイレベルになると、ある所定期間(位相制御を行う期間)ハイレベルとなる位相制御信号f1をセレクタ10aに出力している。
【0095】
セレクタ10aには位相制御用駆動パルス生成回路8aとコントロール手段12、そして位相制御用信号生成回路9aそれぞれからの出力が入力され各信号のレベルに基づいてスイッチ手段4aをスイッチングするための駆動パルス1(g1)を出力している。
【0096】
駆動パルス生成回路13bは、コントロール手段12からの信号とゼロクロス検知回路6の出力を入力し、それぞれの値に基づきスイッチ手段4bをスイッチング制御するための駆動パルス2(g2)を出力する。
【0097】
図7の回路の動作を図7中の各部の波形を示した図8と図7中の各部の信号を示すタイミングチャートである図9とを参照して説明する。
【0098】
入力端子1,2に商用交流電源が入来すると(図8(A))、図示しない電源回路により直流電源が生成され、上記の構成要素である5,6,7,8a,9a,10a,11a,11b,12,13aに供給される。
【0099】
温度検出素子5が定着ローラの表面温度を検出し温調回路7に温度検出信号(一例を図8(B)に示す)を出力すると、温調回路7では、検出された定着ローラの表面温度が予め設定した制御範囲の下限値温度Taより一度下回るときはオン信号をコントロール手段12とOFF時間検知回路13aに出力し、定着ローラの温度が予め設定した制御範囲内の上限温度Tbになるとオフ信号を、前述の通りコントロール手段12に出力する(図8(E)、図9(A))。
【0100】
OFF時間検知回路13aは温調回路7から入力されるヒータオン/オフ信号(図8(E)、図9(A))がオン(ハイレベル)の時はローレベルの信号を位相制御信号生成回路9aに出力し(図9(F))、ヒータオン/オフ信号(図8(E)、図9(A))がオンからオフ(ローレベル)になりある所定の時間(Pe2)が経過するとハイレベルを位相制御信号生成回路9aに出力する(図9(F))。そしてその後ヒータオン/オフ信号(図8(E)、図9(A))がオフからオンになるとある所定時間(Pe1)の経過後ローレベルを位相制御信号生成回路9aに出力する(図9(F))。
【0101】
コントロール手段12は温調回路7から入力されるヒータオン/オフ信号(図8(E)、図9(A))と外部からのコピー・スタンバイモード信号により、現在の複写機、プリンタの状態に最適なヒータ通電制御を選択し、ヒータ3a、ヒータ3bそれぞれを通電制御するためのオン/オフ信号をセレクタ10(図9(B))、駆動パルス生成回路11b(図9(C))のそれぞれに出力している。なお、図9中(B),(C)のタイミングチャートは一例であり、図中のton1,ton2は固定値である。
【0102】
図9(B),(C)の例では、温調回路7の出力であるヒータオン/オフ信号(図9(A))がローレベルからハイレベルに変化すると、必ずヒータ3aが先にある固定時間ton1の間導通し(この間ヒータ3bは非導通である)、ヒータ3aがオフするとヒータ3bがある固定時間ton2の間導通し(この間ヒータ3aは非導通である)、ヒータ3bがオフするとヒータ3aがある固定時間ton1の間導通する(この間ヒータ3bは非導通である)。すなわち、ヒータ3a、ヒータ3bが交互にオンを繰り返す、そしてヒータオン/オフ信号(図9(A))がハイレベルからローレベルに変化すると、ヒータ3a、ヒータ3bは共に非導通となり、次にヒータオン/オフ信号(図9(A))がハイレベルとなるまで非導通状態を維持している。
【0103】
位相制御信号生成回路9aはOFF時間検知回路からの信号(図9(F))がハイレベルの時に、オン/オフ信号(図9(B))がローレベルからハイレベルに変化すると、これと同期してハイレベルとなり所定の期間(tp1:この期間が位相制御を行う期間となる)ハイレベルを維持し所定の期間(tp1)の経過の後ローレベルとなる位相制御信号を生成しセレクタ10aに出力している(図9(G))。
【0104】
一方、ゼロクロス検知回路6は常に商用交流電源のゼロクロスを検知しゼロクロス信号(図8(C)、図9(D))を位相制御用駆動パルス生成回路8a、駆動パルス生成回路11aに出力する。
【0105】
位相制御用駆動パルス生成回路8aはゼロクロス信号(図8(C)、図9(D))が入力されると、商用半サイクル毎にヒータへの電力供給を制限するためにスイッチ手段4aをオン/オフさせるための駆動パルスである固定の位相角での位相制御用駆動パルス(図8(D)、図9(E))をセレクタ10aに出力している。
【0106】
セレクタ10aには位相制御用駆動パルス生成回路8aからの位相制御用駆動パルス(図9(E))、コントロール手段12からのオン/オフ駆動パルス(図9(B))、そして、位相制御信号生成回路9aからの位相制御信号(図9(G))のそれぞれが入力され、オン/オフ駆動パルス(図9(B))がローレベルの時は出力である駆動パルス1をオフ(ローレベル)とし、オン/オフ駆動パルス(図9(B))がハイレベルで位相制御信号(図9(G))もハイレベルの期間は、位相制御用駆動パルス(図9(E))を駆動パルス1としてスイッチ手段4aに出力し、オン/オフ駆動パルス(図9(E))を駆動パルス1としてスイッチ手段4aに出力し、オン/オフ駆動パルス(図9(B))がハイレベルで位相制御信号(図9(G))がローレベルの期間は、オン/オフ駆動パルス(図9(B))を駆動パルス1としてスイッチ手段4aに出力し(図9(H))、これによりスイッチ素子4aをスイッチング制御する。
【0107】
駆動パルス生成回路11bは、コントロール手段12から入力されるオン信号およびオフ信号(図9(C))に応じ、ゼロクロス検知回路6の出力であるゼロクロス信号(図9(D))と同期してスイッチ素子4bをオンさせたりオフさせるための駆動パルスを生成してスイッチ素子4bに出力し(図9(I))、これによりスイッチ素子4bをスイッチング制御する。
【0108】
よって、スイッチ素子4a,4bのスイッチングにより、ヒータ3a,3bへの間欠的な通電タイミングが制御される。
【0109】
ヒータ3aは導通開始時に、それまでの非導通時間がある所定の時間(図9のPe2)より長ければ、必ずある固定の導通角で制限された電流が所定の期間(図9のtp)流れ、それまでの非導通時間が所定の時間(図9のPe2)より短ければ必ず商用交流電源のゼロクロスと同期して流れ始めるように制御される。かつ、定着ローラの表面温度はある一定範囲内に保たれるように制御される。
【0110】
図10はヒータ3a,3bに流れる電流と駆動パルスg1,g2との関係を示す波形図である。図10において、(A)はヒータ3aに流れる電流波形IL1であり、Fは商用周波数の一周期を示す。
【0111】
(B)は駆動パルス1(g1)であり、ハイレベル(ton1)期間の内、tp1の期間は固定の位相角での位相制御が行われることにより電力が制限されている期間であり、tp2の期間は電力制限の行われていない期間で電流は正弦波で流れている。ローレベル(toff1)期間はスイッチ素子4aがオフしているため、ヒータ3aに電流は流れていない。また、(C)は電流波形IL1を商用周波数の1/2周期毎の実効値に換算した値IL1rmsである。
【0112】
(D)はヒータ3bに流れる電流波形IL2であり、Fは商用周波数の一周期を示す。(E)は駆動パルス2(g2)であり、ハイレベル(ton2)期間はスイッチ素子4bがオンし、ローレベル(toff2)期間はスイッチ素子4bがオフする。また、(F)は電流波形IL2を商用周波数の1/2周期毎の実効値に換算した値IL2rmsである。
【0113】
図9(A)のtaoff期間はスイッチ手段4a,4bが共にオフしているのでヒータ3a,3bには通電されず、電力は供給されない。このヒータ3a,3bは定着ローラに内蔵されており、定着ローラは熱容量が大きいのに対してヒータ3a,3bは熱容量が小さいため、定着ローラの表面温度低下は遅いが、ヒータ3a,3bの温度低下は速い。このため、ヒータ3a,3bはtaoff期間は発熱しないので温度が低下し、その抵抗値は極めて低い状態となっている。
【0114】
そして、定着ローラの表面温度が低下した状態で温調回路7の出力がハイレベルとなり、駆動パルス1(g1)がハイレベルになってヒータ3aに商用交流電源が供給され始めると、極めて低い抵抗値に商用電源が供給されることになるが、駆動パルス1(g1)はある固定の導通角の位相制御によりヒータ3aに流れる電流を制限する位相制御用駆動パルスとなっているため、極めて低い抵抗値のヒータ3aに電流IL1が供給されても、ヒータ3aに流れる突入電流を商用周波数の1/2周期毎に実効値に換算した実効値RS10を従来例の突入時ピーク電流の実効値RS3と比較して数分の1(位相制御の導通角に依存する)にすることが可能となる。
【0115】
そして、一定期間tp1の間、位相制御用駆動パルスにより位相制御が行われ、その間にもヒータ3aの温度は上昇し抵抗値が徐々に大きくなっていくため、一定時間tp1経過した後からフル点灯によりヒータ3aに電力を供給してtp2の期間フル点灯(連続点灯)となっても、再突入電流を商用周波数の1/2周期毎に実効値換算した実効値RS2は従来例の突入時ピーク電流の実効値RS3より小さく、またフル点灯になった瞬間の実効値の変化幅(RS2−RS1b)も従来例の突入時ピーク電流の実効値の変化幅RS4より小さくなっている。
【0116】
そして、taon中は、ヒータ3a,3bが交互にオン/オフするために、ヒータ3aがオフしてヒータ3bがオンしても、ヒータ3bはヒータ3aの発熱により温められているため、ヒータ3bがオンした時でも定常時ST3と比較しても、そんなに大きな突入電流は流れない。またヒータ3bがオフし、ヒータ3aがオンしてもヒータ3aはすでにある程度温められているために突入電流は小さい。
【0117】
よって、taoffからtaonになった瞬間に最初のヒータ3aのオン時のみ、ある所定の期間、位相制御により電力が制限された電流が流れ、その後taon中にヒータ3aがオン/オフされても位相制御は働かず、またヒータ3bにはいかなるオン時も位相制御は働かない。
【0118】
このように、定着ローラの表面温度に基づき生成されるヒータオン/オフ信号によってヒータ3aがある所定の期間以上のオフ期間の経過後、非導通状態から通電状態に変化する時に、ある一定期間はヒータ3aに供給する電力を位相制御により制限することで、通電開始時の突入電流商用周波数の1/2周期毎の実効値の変化幅を低減することができる。
【0119】
したがって、上記構成の加熱装置を内蔵したプリンタや複写機等の画像形成装置、または上記構成の加熱装置に商用交流電源を供給するための屋内配線等の電源通路のインピーダンスによる電源電圧の瞬間的な電圧降下を低減することが可能であり、上記各装置の近傍で同一の電源回路を共通に使用する他の機器への影響を低減することができる。たとえば、照明機器の照度低下を軽減しフリッカと呼ばれる照明機器のチラツキを抑制することができる。
【0120】
なお、本発明において、OFF時間検知回路13aは温調回路7の出力であるヒータオン/オフ信号のオフ信号を検知しているが、セレクタ10aの出力である駆動パルス1のオフ時間を検知しても同様の効果が得られる。
【0121】
さらに本発明においては、温調回路7の出力であるヒータオン/オフ信号がオフ(ローレベル)からオン(ハイレベル)に変化したとき必ずスイッチ手段4aが先にオンしヒータ3aが導通する制御が行われることを前提に説明したが、仮にヒータオン/オフ信号がオフ(ローレベル)からオン(ハイレベル)に変化したときにスイッチ手段4a、スイッチ手段4bのどちらが先にオンするか解らないような制御、または制御手段4a,4bが同時にオンするような制御が行われていたとしても、図7における駆動パルス生成回路13bを、位相制御用駆動パルス生成回路8a、位相制御信号生成回路9a、セレクタ10a、OFF時間検知回路13aで構成された駆動パルス生成回路11aと同様の回路構成に変更することで、ヒータ3a、ヒータ3bの両方においてヒータオン時のある所定時間、供給される電力を制限することが可能であり上記と同様の効果が得られる。
【0122】
(第5の実施の形態)
本発明の第5の実施の形態を図11に基づいて説明する。図11は本発明の第5の実施の形態に係わるヒータ制御回路の構成を示すブロック図である。図11において、上述した図7の回路と同一部分には同一の符号が付してある。
【0123】
図11において図7と異なるのは、図7では位相制御が行われる期間はtp1の固定値だが、図11においては、ヒータオン/オフ信号aのオフ時間に応じて位相制御を行う期間を決定している位相制御信号生成回路209aの出力のパルス幅を変化させる点で相違する。
【0124】
図11の動作を図12のタイミングチャートを用いて説明する。
【0125】
図11のOFF時間検知回路213aにおいて、温調回路7の出力であるヒータオン/オフ信号aがオフになった瞬間からヒータオン/オフ信号aのオフ時間の算出を開始している。そして、OFF時間検知回路213aが図12の(F)のように、ヒータオン/オフ信号のオフ時間に比例した電圧レベルを位相制御信号生成回路209aに出力し、位相制御信号生成回路209aが温調回路7の出力であるヒータオン/オフ信号aがオフからオンに変わった瞬間の、OFF時間検知回路213aの出力レベルに応じて出力パルスを図12(G)のtp2,tp3のように変化させることで、ヒータオン/オフ信号のオフ時間が短い時は位相制御の期間を短くし、オフ時間が長いときは位相制御の時間を長くすることが可能となり、フリッカを抑制しつつも効率的なヒータへの電力供給が可能となる。
【0126】
なお、本発明においては、OFF時間検知回路213aは温調回路7の出力であるヒータオン/オフ信号のオフ時間を検知しているが、セレクタ10aの出力である駆動パルス1のオフ時間を検知しても同様の効果が得られる。
【0127】
さらに本発明においては、温調回路7の出力であるヒータオン/オフ信号がオフ(ローレベル)からオン(ハイレベル)に変化したとき必ずスイッチ手段4aが先にオンしヒータ3aが導通する制御が行われることを前提に説明したが、仮にヒータオン/オフ信号がオフ(ローレベル)からオン(ハイレベル)に変化したときにスイッチ手段4a、スイッチ手段4bのどちらが先にオンするか解らないような制御、または制御手段4a,4bが同時にオンするような制御が行われていたとしても、図11における駆動パルス生成回路11bを、位相制御用駆動パルス生成回路8a、位相制御信号生成回路209a、セレクタ10a、OFF時間検知回路213aで構成された駆動パルス生成回路211aと同様の回路構成に変更することで、ヒータ3a、ヒータ3bの両方においてヒータオン時のある所定時間、供給される電力を制限することが可能であり上記と同様の効果が得られる。
【0128】
(第6の実施の形態)
本発明の第6の実施の形態を図13に基づいて説明する。図13は本発明の第6の実施の形態に係わるヒータ制御回路の構成を示すブロック図である。図13において、上述した図7,図11の回路と同一部分には同一の符号が付してある。
【0129】
図13において図7と異なるのは、図7では位相制御が行われる期間はtp1の固定値で、位相制御期間中の導通角は固定値としたが、図13においては、ヒータオン/オフ信号aのオフ時間に応じて、位相制御信号生成回路209aの出力のパルス幅と、位相制御用駆動パルス生成回路308aの出力のパルス幅とを変化させる点で相違する。
【0130】
図13において、OFF時間検知回路213a、位相制御信号生成回路209aは図11,図12と同様に動作し、さらにOFF時間検知回路213aの出力であるヒータオン/オフ信号aのオフ時間に比例した電圧レベルを位相制御用駆動パルス生成回路308aにも入力し、位相制御用駆動パルス生成回路308aにおいても、前述のOFF時間検知回路213aの出力レベルに応じて(ヒータオン/オフ信号のオフ時間に応じて)、オフ時間が長ければ長いほど位相制御期間の導通角を狭くして、オフ時間が短ければ短い程位相制御期間の導通角を広くする。
【0131】
つまり、オフ時間が長いとヒータ3a,3bの抵抗値は大きく下がってしまうため、次のオン時に導通角を狭くして、ヒータ4aを流れる電流の商用周波数の1/2周期毎の実効値の変化幅を小さくする、さらに位相制御期間を長くして、位相制御からフル点灯に変わる瞬間の再突入電流の商用周波数の1/2周期毎の実効値の変化幅を小さくすることでフリッカを抑制する。
【0132】
また、オフ時間が短いときは、ヒータ3a,3bの抵抗値はそんなには下がらないため、次のオン時に導通角を広くしてもヒータ4aを流れる電流の商用周波数の1/2周期毎の実効値の変化は大きくなることは無い、さらに位相制御期間を短くしても位相制御からフル点灯に変わる瞬間の再突入電流の商用周波数の1/2周期毎の実効値の変化幅も大きくならず短時間で効率的に定着ローラに熱エネルギーを供給できる。つまり、フリッカを抑制しつつ、かつ効率的に定着ローラに熱エネルギーを供給できる。
【0133】
なお、本発明においては、OFF時間検知回路213aは温調回路7の出力であるヒータオン/オフ信号のオフ時間を検知しているが、セレクタ10aの出力である駆動パルス1のオフ時間を検知しても同様の効果が得られる。また、本発明においては位相制御期間中の導通角と位相制御期間を同時に変化させたが、導通角のみを変化させてもフリッカの抑制は可能である。
【0134】
さらに本発明においては、温調回路7の出力であるヒータオン/オフ信号がオフ(ローレベル)からオン(ハイレベル)に変化したとき必ずスイッチ手段4aが先にオンしヒータ3aが導通する制御が行われることを前提に説明したが、仮にヒータオン/オフ信号がオフ(ローレベル)からオン(ハイレベル)に変化したときにスイッチ手段4a、スイッチ手段4bのどちらが先にオンするか解らないような制御、または制御手段4a,4bが同時にオンするような制御が行われていたとしても、図13における駆動パルス生成回路11bを、位相制御用駆動パルス生成回路308a、位相制御信号生成回路209a、セレクタ10a、OFF時間検知回路213aで構成された駆動パルス生成回路311aと同様の回路構成に変更することで、ヒータ3a、ヒータ3bの両方においてヒータオン時のある所定時間、供給される電力を制限することが可能であり上記と同様の効果が得られる。
【0135】
(第7の実施の形態)
本発明の第7の実施の形態を図14に基づいて説明する。図14は本発明の第7の実施の形態に係わるヒータ制御回路の構成を示すブロック図である。図14において、上述した図7,図11,図13の回路と同一部分には同一の符号が付してある。
【0136】
図14において図7と異なるのは、図7ではヒータが2本構成であり、温調回路7の出力である、ヒータオン/オフ信号がオン(ハイレベル)の期間中に、2本のヒータ3a,3bが導通、非導通を繰り返す制御を行う場合について説明したが、図14は1本のヒータ3aが導通、非導通を繰り返す場合である。
【0137】
図14において、ヒータ3aを導通、非導通にするためのスイッチ手段4aの駆動パルスを生成している、駆動パルス生成回路411aの構成は図7と同じである。
【0138】
温調回路7の出力であるヒータオン/オフ信号がオン(ハイレベル)の期間にスイッチ手段4aを短い周期でオン/オフを繰り返すような制御の場合、短いオフ時間の間ではヒータの温度低下(抵抗値の低下)も大きくなく、短いオフ時間の後のオン時に流れる再突入電流もわずかであるため、温調回路7の出力である、ヒータオン/オフ信号がオフの状態が所定の期間継続した場合のみ、その後のヒータオン時にのみ位相制御によりヒータ3aに供給する電力を制限することで、フリッカを抑制することが可能である。
【0139】
また、図14の駆動パルス生成回路411aを図11の駆動パルス生成回路211aのように構成すれば、第5の実施の形態のように、検知したヒータオン/オフ信号のオフ時間に応じて位相制御を行う期間を調整することも可能である。さらに図14の駆動パルス生成回路411aを図13の駆動パルス生成回路311aのように構成すれば、第6の実施の形態のように、検知したヒータオン/オフ信号のオフ時間に応じて、位相制御期間中の導通角を調整することが可能であり、また導通角だけでなく同時に位相制御を行う期間を調整することも可能であり、つまり、フリッカを抑制しつつ、かつ効率的に定着ローラに熱エネルギーを供給できる。
【0140】
なお、本発明においては、OFF時間検知回路13aは温調回路7の出力であるヒータオン/オフ信号のオフ時間を検知しているが、セレクタ10aの出力である駆動パルス1のオフ時間を検知しても同様の効果が得られる。
【0141】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明にかかる画像形成装置によれば、ヒータを通電状態または非通電状態として定着ローラの温度を制御する際に、通電状態開始から所定期間はヒータへの電流を制限するので、通電状態開始時に流れる突入電流で電源通路のインピーダンスによって生じる電圧降下を低減することができ、また、フリッカ現象をも軽減することができる。さらには、電源通路を共通に使用する他の機器への影響を簡単で安価な構成によって軽減できる効果が得られる。
【0142】
また、本発明にかかる加熱装置によれば、ヒータを通電状態または非通電状態として被加熱材の温度を制御する際に、通電状態開始から所定期間はヒータへの電流を制限するので、通電状態開始時に流れる突入電流で電源通路のインピーダンスによって生じる電圧降下を低減することができ、電源通路を共通に使用する他の機器への影響を簡単で安価な構成によって軽減できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる画像形成装置の要部回路を示すブロック図である。
【図2】図1に示す回路の各部の信号を示すタイミングチャートである。
【図3】図1に示す回路の各部の波形を示す波形図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係わる画像形成装置の要部回路を示すブロック図である。
【図5】図4に示す回路の各部の信号を示すタイミングチャートである。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係わる画像形成装置の要部回路を示すブロック図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係わる画像形成装置の要部回路を示すブロック図である。
【図8】図7に示す回路の各部の波形を示す波形図である。
【図9】図7に示す回路の各部の信号を示すタイミングチャートである。
【図10】図7に示す回路の各部の波形を示す波形図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態に係わる画像形成装置の要部回路の構成を示すブロック図である。
【図12】図11に示す回路の各部の信号を示すタイミングチャートである。
【図13】本発明の第6の実施の形態に係わる画像形成装置の要部回路の構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の第7の実施の形態に係わる画像形成装置の要部回路の構成を示すブロック図である。
【図15】従来の画像形成装置の要部回路の構成を示すブロック図である。
【図16】図15に示す回路の各部の波形を示す波形図である。
【符号の説明】
1,2 入力端子
3 定着ヒータ
4 スイッチ素子
5 温度検出素子
6 ゼロクロス検知回路
7,7a 温調回路
8 位相制御用駆動パルス生成回路
9,9a フル点灯用駆動パルス生成回路
10 セレクタ
11,11a 駆動パルス生成回路

Claims (7)

  1. 負荷を加熱するヒータ、
    前記ヒータに印加される交流をオンオフするスイッチ素子と、
    前記ヒータにより加熱される負荷の温度を検出するセンサと、
    前記センサの出力が目標温度範囲内になるように前記ヒータの駆動開始と停止を指示する温調回路と、
    前記温調回路により前記ヒータの駆動開始が指示されると、前記ヒータへの通電開始から所定期間は固定の位相角で前記ヒータを位相制御するよう前記スイッチ素子を駆動し、前記所定期間経過後はヒータをフル駆動制御に切り替えて前記スイッチ素子を駆動する駆動手段と、
    記録紙にトナー像を形成する像形成手段と、
    前記ヒータにより加熱され、トナー像を記録紙に定着する定着手段と
    を有し、前記駆動手段は像形成動作中に前記位相制御を行う場合の位相制御期間を非像形成動作中に前記位相制御を行う場合の位相制御期間よりも短くすることを特徴とする加熱制御装置
  2. 負荷を加熱するヒータ、
    前記ヒータに印加される交流をオンオフするスイッチ素子と、
    前記ヒータにより加熱される負荷の温度を検出するセンサと、
    前記センサの出力が目標温度範囲内になるように前記ヒータの駆動開始と停止を指示する温調回路と、
    前記温調回路により前記ヒータの駆動開始が指示されると、前記ヒータへの通電開始から固定の位相角で前記ヒータを位相制御するよう前記スイッチ素子を駆動する駆動手段と
    を具え、前記駆動手段は、前記検出手段により検出される温度が目標温度範囲の上限と下限の間の所定温度まで上昇するとフル駆動制御に切り替えて前記スイッチ素子を駆動することを特徴とする加熱制御装置。
  3. 負荷を加熱するヒータ、
    前記ヒータに印加される交流をオンオフするスイッチ素子と、
    前記ヒータにより加熱される負荷の温度を検出するセンサと、
    前記センサの出力が目標温度範囲内になるように前記ヒータの駆動開始と停止を指示する温調回路と、
    前記温調回路により前記ヒータの駆動開始が指示されると、前記ヒータへの通電開始から固定の位相角で前記ヒータを位相制御するよう前記スイッチ素子を駆動する駆動手段と、
    前記ヒータの非通電時間を検出する検出手段と
    を有し、前記検出手段により検出される非通電時間が第1の所定時間を超えた場合、その後前記温調回路により前記ヒータの駆動開始が指示されると、前記駆動手段は、前記ヒータへの通電開始から第2の所定期間は固定の位相角で前記ヒータを位相制御するよう前記スイッチ素子を駆動し、前記検出手段により検出される非通電時間が前記第1の所定時間を超えていない場合、その後前記温調回路により前記ヒータの駆動開始が指示されると、前記駆動手段はフル駆動制御で前記ヒータを駆動するよう前記スイッチ素子を駆動することを特徴とする加熱制御装置。
  4. 請求項3に記載の加熱制御装置において、前記ヒータは第1、第2のヒータを有し、前記駆動手段は第1のヒータを位相制御するよう前記スイッチ素子を駆動することを特徴とする加熱制御装置。
  5. 請求項3に記載の加熱制御装置において、前記駆動手段は前記検出手段により検出された非導通時間が短いほど位相制御を行う前記第2の所定期間を短くすることを特徴とする加熱制御装置。
  6. 請求項3に記載の加熱制御装置において、前記駆動手段は前記検出手段により検出された非導通時間が短いほど位相制御を行うときの導通角を広くすることを特徴とする加熱制御装置。
  7. 請求項1乃至3のいずれかに記載の加熱制御装置において、前記ヒータに印加される交流のゼロクロスを検出する第2の検出手段を有し、前記駆動手段は前記第2の検出手段により検出されるゼロクロスのタイミングに同期して位相制御のための駆動パルスを発生することを特徴とする加熱制御装置。
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