JP2006164615A - ヒータ電力制御方法、および画像形成装置 - Google Patents

ヒータ電力制御方法、および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 商用電源が理想的な電源波形でない場合であっても、誤った電力でヒータの電力制御を行うことが無く、かつ微小な電力制御も可能なヒータ電力制御方法および、画像形成装置を提供する。
【解決手段】 交流電源をヒータの電源とし、ゼロクロスを利用してヒータへの電力制御を行うヒータ電力制御方法において、ヒータへの供給電力が所定値以上のときには位相制御で制御し、所定値未満のときには位相が固定された交流電源半波の波数制御を行うことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、トナー像を記録材上に定着させるセラミックヒータ等のヒータ電力制御方法および、前記ヒータ電力制御方法を用いた画像形成装置に関するものである。
従来、複写機、レーザープリンタ等の画像形成装置において、紙等の記録材上に形成されたトナー像を定着させる定着装置(加熱装置)として、ハロゲンヒータを熱源とする熱ローラ式の熱定着装置やセラミックヒータを熱源とするフィルム加熱式の熱定着装置が用いられている。
一般に、ヒータはトライアック等のスイッチング制御素子を介してAC(交流)商用電源に接続されており、この交流電源により電力が供給される。定着器(定着装置)には温度検出素子、例えばサーミスタ感温素子が設けられており、この温度検出素子により定着器の温度が検出され、その検出温度情報をもとに、画像形成装置のプリント動作を制御するエンジンコトンローラがスイッチング素子をオン/オフ制御することにより、ヒータへの電力供給をオン/オフし、定着器の温度が目標の一定温度に温度制御される。
入力商用電源の正から負、又は、負から正に切り替わるポイントを検知するゼロクロス検知回路を有し、前記ポイント報知する信号(以下「ゼロクロス信号」という)を基に、トリガをかけてヒータへのオン/オフ制御は、位相制御または波数制御を行う。
ゼロクロス信号が負から正に変化する立ち上がりのエッジ、あるいは正から負に変化する立ち下りのエッジでトリガをかけてヒータの制御を行っている。図9に位相制御の場合の例を示す。902はヒータに流れる電流、903はゼロクロス信号、904はヒータ駆動信号を示す。ゼロクロス信号903の各エッジからta後にヒータ駆動信号904をオンすることにより、901に示す部分がヒータに供給されることを示している。なお、一旦ヒータをオンした後、次のゼロクロスポイントで、ヒータへの通電はオフされる。すなわち一定の電力でヒータを制御するには、毎回ゼロクロスのエッジからta後にヒータ駆動信号をオンするのを続けていく必要がある。この時間taは、図12に示すように変化させていくことにより、ヒータへ供給する電力が変化する。図12では商用電源の周波数が50Hzの例を示している。すべての電流がながれた場合を100%の電力とし、1201に示すゼロクロスポイントから1202に示す時間2.589msec後にヒータをオンすれば1205に示した90%の電力がヒータに供給される。また、1203に示す時間5.000msec後にヒータをオンすれば1206に示した50%の電力が、1204に示す時間7.981msec後にヒータをオンすれば5%の電力がそれぞれヒータに供給されることになる。図11には、2.5%刻みで0%から100%までの電力と、その電力を得るために必要なゼロクロスからヒータをオンするまでの時間を表にして示した。
図10には、波数制御の例を示す。1002はヒータに流れる電流、1003はゼロクロス信号、1004はヒータ駆動信号である。波数制御では、AC(交流)商用電源の半波ごとにオン/オフ制御を行い、図10の1001に示す部分がヒータに供給される。通常、15半波や、40半波を1周期とし、1周期の中でオンする半波の数を変えていくことで、ヒータへの供給電力を制御している。
従来、ヒータの制御方式として、位相制御か波数制御かどちらか一つをだけを用いる場合がほとんどであった。
位相制御を選択する理由としては、照明機器のちらつき、いわゆるフリッカー(Flicker)を抑えるためというのが挙げられる。フリッカーは、配電線のインピーダンスが高いこと、照明機器と同一電源に接続された電気機器の負荷電流変動などによって発生することが知られている。AC交流電源の半波ごとにオン/オフ制御する波数制御の方が、位相制御よりも電流変動が大きいため、フリッカーはより発生しやすい傾向がある。使用するAC交流電源の電圧が違っても、ヒータに必要な電力は決まっているので、AC商用電源の電圧が低い方(例えば240Vよりも100Vの方)が、ヒータに流れる電流は多くなるため、フリッカーのレベルは悪化する。
一方、波数制御を選択する理由としては、ヒータをオン/オフする際に生じる急激な出力変動により、スイッチングノイズが発生することがあり、このスイッチングノイズはオン/オフ制御が必ずゼロクロスポイントで行われる波数制御の方が、AC電源の半波内の途中でスイッチングする位相制御よりも発生しにくいということが挙げられる。このスイッチングノイズは、使用するAC電源の電圧が高い方が、より大きなノイズとなって発生する傾向がある。
したがって、画像形成装置が使用される地域のAC商用電源電圧に応じて、例えば100〜120VのAC商用電源電圧の地域向けにはフリッカーに有利な位相制御方式を、220V〜240VのAC商用電源電圧の地域向けにはスイッチングノイズに有利な波数制御方式をというように、ヒータの制御はどちらか一方に固定されているのが普通である。
位相制御、波数制御を切替えて使用する画像形成装置も提案されてはいる。特許文献2においては、入力電源電圧に応じて、位相制御を用いるか波数制御を用いるかを切替える画像形成装置が提案されており、85Vから133Vの場合は位相制御、187V以上では波数制御が選択されるようになっている。しかしながら使用されるAC電源電圧に応じて、位相制御か波数制御かのどちらか一方のみを使用するものであり、同一電源電圧のもとにおいて、位相制御から波数制御に、または波数制御から位相制御に切り替わることはしない。
特開2000−322137号公報 特開平10−20711号公報
上記従来例で位相制御を選択した場合、商用AC電源の電流波形が必ずしも理想的な正弦波ではないために、正しい電力制御が出来ない場合があった。このことについて詳細を説明する。
図13において、1306は交流電源の電流波形である。1302は理想的な正弦波の波形を示す。しかし実際には1301に示すような、歪んだ電流波形が入力される可能性がある。
1307は電流波形1301の場合のゼロクロス信号である。
1312は電力30%のときのヒータ駆動信号とヒータ電流波形の関係を示しており、1308が電力30%のときのヒータ駆動信号、1309が電力30%のときのヒータ電流波形を示す。
1313は電力2.5%のときのヒータ駆動信号とヒータ電流波形の関係を示しており、1310が電力2.5%のときのヒータ駆動信号、1311が電力2.5%のときのヒータ電流波形を示す。
ヒータへの供給電力が比較的大きい場合、例えば1312に示す電力30%程度であれば、1303に示すように問題なくヒータへの通電は行われる。しかしながら、ヒータへの供給電力がごく小さな電力になった場合、例えば電力2.5%の場合、ゼロクロス信号のエッジからtc後にヒータ駆動信号をオンしようとすると、1304で示すように次のゼロクロス信号エッジの方が先に来てしまい、1305に示すように、制御対象であった半波は2.5%電力でオンできず、その次の半波をほぼ100%電力でオンしてしまうのである。
そのため、ヒータの電力制御が乱れ、画像の定着性、品質が悪化するという問題があった。
また、これを避けるために、制御電力に下限を設ける対策をとる場合がある。
例えば、最小電力は10%とし、その下は0%とする。すなわち0%から10%の間の電力は一切使わないとする方法である。たしかにこの対策をとれば上記で述べた問題は回避可能である。しかし、0%から10%の間の細かい電力制御が行えないため、例えば本当に必要な電力が5%であるにもかかわらず、0%か10%のいずれかの電力しか選択できないため、制御が発振してしまい、温度制御が安定せず、やはり定着性や画質の面で問題があった。
本発明の目的は、上記問題点を解決するためのものであり、商用AC電源が理想的な電源波形でない場合であっても、誤った電力でヒータの電力制御を行うことのない、かつ、電力0%〜10%といった、微小な電力制御も可能なヒータ電力制御方法および、画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明は、交流電源をヒータの電源として用い、前記交流電源の電圧が正から負、または負から正へ変化するゼロクロスタイミングを検知するゼロクロス検知手段を有し、前記ゼロクロスを利用してヒータへの供給電力を制御するヒータ電力制御方法において、ヒータへの供給電力が所定値以上のときに行う第一の電力制御方法と、前記所定値未満である場合に行う第二の電力制御方法の2つの電力制御方法を有し、供給電力の大きさに応じて、第一または第二の電力制御方法のいずれかを選択するように構成され、第一の電力制御は、ゼロクロスからヒータ通電開始までの位相を変化させる位相制御を行い、第二の電力制御は、ゼロクロスからヒータ通電開始までの位相は固定とし、所定時間内における、交流電源半波の波数を変化させる波数制御を行うことを特徴とする。
さらに好ましくは、前記所定電力は可変であることを特徴とする。
さらに好ましくは、前記所定値は、ゼロクロス検知手段によって得られたゼロクロス信号のパルス幅に応じて決められることを特徴とする。
また、さらに好ましくは、前記第二の電力制御方法において、交流電源の正の半波と負の半波の数は常に等しい数であることを特徴とする。
また、本発明は、記録材上にトナー像を形成する画像形成部と、内部にヒータを有し、トナー像を加熱して記録材上に定着させる定着装置を備える画像形成装置において、ヒータの電力制御を上記電力制御方法を用いて行うように構成したことを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、ヒータへの供給電力が大きい場合は位相制御を、小さい場合は位相を固定した電流波形の波数制御を行うように構成されているため、商用AC電源が理想的な正弦波でない場合であっても、誤った電力でヒータの電力制御を行うことのない、かつ、電力0%〜10%といった、微小な電力制御も可能なヒータ電力制御方法を提供できる。また、前記ヒータ電力制御方法を画像形成装置に適用することで、高品位な定着画像を得ることが可能となる。
以下本発明を実施するための最良の形態を、実施例により詳しく説明する。
図1は、本発明の第1の実施例を示すカラーレーザプリンタの断面図である。
簡単にカラーレーザプリンタの構成と画像形成プロセスについて説明する。
図1において、115、116、117、118はプロセスカートリッジであり、後に説明する感光ドラム、帯電ローラ、現像器等を1つにまとめたものである。これらはカラーレーザプリンタ本体136から着脱可能な構成となっている。115がブラック(BK)、116がシアン(C)、117がマゼンダ(M)、118がイエロー(Y)の各色画像用である。便宜上、115のブラック(BK)についての説明をする。しかし、他の3色についても同様である。
プロセスカートリッジ115内には、ドラム状の像担持体すなわち感光ドラム101が有り、その構造はOPC、アモルファスSi等の感光材料をアルミニウムやニッケルなどのシリンダ状の基盤上に形成させたものである。
感光ドラム101は矢印の方向に一定速度で回転駆動され、まず、その表面は帯電装置としての帯電ローラ105によって一様な電位に帯電される。次に、光走査手段109から画像情報に応じてON/OFF制御されたレーザビームL1を照射されることにより、走査露光が施され静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像器111によって現像され、ブラックのトナー像として可視化される。
同様にして、感光ドラム102にはシアンのトナー像が、感光ドラム103にはマゼンダのトナー像が、感光ドラム104にはイエローのトナー像が形成される。可視化された4色のトナー像は、転写装置としての1次転写ローラ119から122により、一定速度で搬送される中間転写ベルト(以下、ITB:Intermediate Transfer Beltと略す)123上に、重なるように転写(一次転写)されていく。すなわち、最初にイエローのトナー像がITB上に転写され、その上にマゼンダ、さらにその上にシアン、さらにその上にブラックというように順次重なるようにトナー像が転写され、カラー画像がITB上に形成される。カラー画像が形成されたITBは図の矢印の方向に搬送されていく。一方、カセット124内の記録材は、ピックアップローラ125によって、2次転写ローラ126の位置で、ちょうどITB123上に形成されたカラー画像とタイミングが合うようにピックアップされる。ピックアップされた記録材は2次転写ローラ126によってITB123上のカラー画像が転写(2次転写)される。
その後、記録材は定着器127によってトナー像を熱と圧力によって永久画像として定着され、排紙トレイ129上に排出される。
以上がカラーレーザプリンタの構成と画像形成プロセスの概略である。
次に定着器127で使用されるヒータの駆動回路について図2で説明する。
201は本カラーレーザプリンタを接続する交流電源で、本カラーレーザプリンタは商用電源を、ACフィルタ202を介してセラミックヒータ203へ供給することによりセラミックヒータ203を発熱させる。このセラミックヒータ203への電力の供給については、トライアック204により通電、遮断を行う。抵抗205、206は、トライアック204のためのバイアス抵抗でフォトトライアックカプラ207は、一次、二次間の沿面距離を確保するためのデバイスである。フォトトライアックカプラ207の発光ダイオードに通電することによりトライアック204をオンする。抵抗208は、フォトトライアックカプラ207の電流を制限するための抵抗であり、トランジスタ209によりオン/オフする。トランジスタ209は、抵抗210を介してエンジンコントローラ(制御手段)211からのオン信号に従って動作する。
また212はゼロクロス検知回路であり、交流電源201が正から負、または負から正になるタイミングを検知し、エンジンコントローラ211にゼロクロス信号を送信する。
エンジンコントローラ211はゼロクロス信号の立ち上がりエッジ、立ち下りエッジを基に位相制御、又は波数制御によりトライアック204をオン/オフする。
また、図2中の221はセラミックヒータ203の温度を検知するための温度検出素子、例えば、サーミスタ感温素子である。この温度検出素子221によって検出される温度は、抵抗222と、温度検出素子221との分圧として検出され、エンジンコントローラ211に入力される。
セラミックヒータ203の温度は、エンジンコントローラ211において監視され、エンジンコントローラ211の内部で設定されているセラミックヒータ203の設定温度と比較することによって、セラミックヒータ203に供給するべき電力を算出し、この電力に応じて、2つある電力制御のいずれかを選択する。その様子を図3のフローチャートに示す。
ヒータに供給するべき電力が20%未満であるかどうか判断し(S2)、20%以上の場合は、その供給電力に応じた位相角でヒータをオンすべく、図11に示したゼロクロスからヒータ駆動信号オンまでの時間を設定する(S6)。例えば電力70%であれば、3.964msecを選択し、電力40%であれば、5.504msecを選択する。そしてゼロクロス信号のエッジから選択した時間後にヒータをオンすることによって位相制御を用いて(S7)、ヒータ電力制御を行う。
一方、20%未満であった場合は、図11から供給電力20%の場合のゼロクロスからヒータ駆動信号オンまでの時間、すなわち6.637msecを設定する(S3)。そして供給電力に応じた波数を算出し設定する(S4)。本実施例ではAC交流電源の20半波を一周期としている。したがって例えば、供給電力が10%の場合は、20半波のうち10半波をオンさせることにより、ヒータに供給される電力は10%となるので、波数は10と設定する。同様にして5%電力で制御したい場合は、20半波のうち5半波をオンすればよいので、波数は5とし、2%電力で制御したい場合は20半波のうち2半波をオンすればよいので波数は2と設定する。
そして位相が20%に固定された半波の波数制御を選択する(S5)。
以上の制御をプリントが終了するまでの間(S8)、繰り返し行う。
図5は本実施例のヒータ電流を示している。
501は電力100%、502は50%、503は20%を示しており、ここまでが電力20W以上のときに行う位相制御(S7)の場合である。
504が電力10%、505が電力5%を示しており、これは電力20W未満のときに行う、位相が固定された半波の波数制御(S5)の場合を示している。
以上、説明したように、電力が20%以上の場合は通常の位相制御を行い、20%未満の場合は、電力20%の位相に固定された半波の波数制御を行うので、商用AC電源が理想的な正弦波でない場合であっても、誤った電力制御を行うことのない、かつ、電力20%未満の微小な電力制御も可能となる。
実施例1では電力20%を、位相制御を行うか、または固定位相半波の波数制御を行うかの判断の時のしきい値電力としていた。本実施例では、このしきい値電力をゼロクロス信号のパルス幅に応じて可変としているところが異なる。図4に本実施例のフローチャートをしめす。プリントスタート(A1)後、ゼロクロス信号のパルス幅を検知する(A2)。図6において605は交流電源の電流波形、606はゼロクロス信号、607はヒータON信号を示している。601はゼロクロス信号の立ち上がりエッジから、立ち下りエッジまでのパルス幅W1、602は立ち下がりエッジから立ち上がりエッジまでのパルス幅W2である。これらパルス幅から交流電源の波形を予測し、位相制御で制御しても問題ない下限電力Wを算出する(A3)。例えばW1が9.0msec、W2が11.0msecであったとする。
その場合は、下限電力は5%に設定するのが望ましい。この考え方を以下に述べる。
誤った電力制御をしてしまうのは、ゼロクロスのエッジからヒータオンまでの時間(図11で示した時間)よりも先に次のゼロクロス信号のエッジが来た場合であると説明した。実際にはヒータ駆動信号にもパルス幅604があり、通常1.0msecのパルス幅を持たせているので、次の条件式が成立すると誤った電力制御を行うことになる。
{ゼロクロスのエッジからヒータオンまでの時間(603)
+ヒータ駆動信号のパルス幅(604)}
>W1またはW2の小さい方(601または602の小さい方)
しがたって、W1とW2のうち、値の小さな方に着目し、今回の例ではW1の9.0msecを対象とする。そしてヒータ駆動信号のパルス幅1.0msecを考慮すると、ゼロクロス信号からヒータオンまでの時間は、
9.0msec−1.0msec=8.0msec
この8.0msecがしきい値となる。
図11から8.0msecを超えない最小電力は7.981msecの電力5%である。
したがって、下限電力は5%に設定することができる。
W1が9.8msec、W2が10.2msecであれば同様の考え方で下限電力は2.5%に設定することができる。
そして、ヒータに供給するべき電力が上記で求めた下限電力W%以上であるか判断をする(A4)。W%以上であれば、通常の位相制御を行う(S6)。この制御は実施例1と全く同様であるので説明は省略する。
ヒータに供給するべき電力がW%よりも小さい場合、図11から供給電力W%の場合のゼロクロスからヒータ駆動信号オンまでの時間を設定する(A5)。そして実施例1同様、供給電力に応じた波数を算出し(A6)、W%に位相を固定した半波の波数制御を行う(A7)。
本実施例によれば、ゼロクロスのパルス幅を検知し、下限電力しきい値を決めるので、実際に使用されるAC商用電源に応じた適正な電力制御が可能となる。
位相を固定した半波の波数制御において、同じ電力値を実現する際、ヒータのON/OFFのパターンは1つではなく、いくつも考えられる。例えば、図7の701から703の3つのパターンはいずれも、20%電力の位相を固定した半波の波数制御を行っているものである。それぞれ、20半波のうち、10半波をオンしているので、すべて同じ10%電力となっている。それぞれのパターンの特徴を見ると、701は正(上側)の半波と負(下側)の半波の数が同じ5半波づつになっている。一方、702は正の半波の数が10で、負の半波の数は0、703は正の半波の数が6で、負の半波の数は4となっている。
本実施例では701のように、必ず正の半波と負の半波の数が等しくしなるようにヒータのON/OFFパターンを設定した。具体例を図8に示す。図8の801が電力20%を示し、802が18%、803が16%、804が14%、805が12%、806が10%、807が8%、808が6%、809が4%、810が2%をそれぞれ示している。
最近、高調波電流に対する社会的関心が高まっている。高調波電流による影響として、コンデンサの破損などによる受電設備の故障、テレビやオーディオ機器の劣化、漏電遮断機や各種制御機器の誤動作などが懸念されている。
高調波電流は、事務機や家電、エアコンなどの機器から電源ラインに与える、正弦波に高調波成分を多く含んだ、歪んだ電流であり、プリンタのヒータ駆動回路も、この高調波電流の発生源となりうる。
とくに正の半波、あるいは負の半波ばかりをヒータに通電するような非対称の電力制御を行う場合、理想的な正弦波に比べ電流波形の歪みが大きく、高調波発生源として、その影響が大きくなるのは避けられない。
本実施例であれば、上半波の数と下半波の数を常に同じにして制御しているため、非対称の制御に比べ電流波形の歪みは小さいものになり、高調波電流源としての影響度は格段に減少する。
本発明の第1実施例のカラーレーザプリンタ断面図である。 本発明の第1実施例のヒータ駆動回路を説明する図である。 本発明の第1実施例を説明するフローチャートである。 本発明の第2実施例を説明するフローチャートである。 本発明のヒータ電流を説明するフローチャートである。 本発明の第2実施例を説明するゼロクロス信号の図である。 本発明の第3実施例を説明するヒータ電流の図である。 本発明の第3実施例を説明するヒータ電流の図である。 従来の位相制御を説明する図である。 従来の波数制御を説明する図である。 従来の位相制御におけるゼロクロスからヒータオンまでの時間を説明する図である。 従来の位相制御を説明する図である。 従来の位相制御を説明する図である。
符号の説明
101 感光ドラム(ブラック)
102 感光ドラム(シアン)
103 感光ドラム(マゼンタ)
104 感光ドラム(イエロー)
105 帯電ローラ(ブラック)
106 帯電ローラ(シアン)
107 帯電ローラ(マゼンタ)
108 帯電ローラ(イエロー)
109 レーザスキャナ(シアン、ブラック)
110 レーザスキャナ(イエロー、マゼンタ)
111 現像ローラ(ブラック)
112 現像ローラ(シアン)
113 現像ローラ(マゼンタ)
114 現像ローラ(イエロー)
115 プロセスカートリッジ(ブラック)
116 プロセスカートリッジ(シアン)
117 プロセスカートリッジ(マゼンタ)
118 プロセスカートリッジ(イエロー)
119 一次転写ローラ(ブラック)
120 一次転写ローラ(シアン)
121 一次転写ローラ(マゼンタ)
122 一次転写ローラ(イエロー)
123 中間転写ベルト(ITB)
124 カセット
125 ピックアップローラ
126 二次転写ローラ
127 定着器
129 排紙トレイ
136 カラーレーザプリンタ
201 交流電源
202 ACフィルタ
203 セラミックヒータ
204 トライアック
205 バイアス抵抗
206 バイアス抵抗
207 フォトトライアックカプラ
208 電流制限抵抗
209 トランジスタ
210 抵抗
211 エンジンコントローラ
212 ゼロクロス検知回路
221 サーミスタ
222 抵抗
501 100%電力のヒータ電流波形
502 50%電力のヒータ電流波形
503 20%電力のヒータ電流波形
504 10%電力のヒータ電流波形
505 5%電力のヒータ電流波形
601 立ち上がりエッジから立ち下がりエッジまでのゼロクロス信号パルス幅
602 立ち下がりエッジから立ち上がりエッジまでのゼロクロス信号パルス幅
603 ゼロクロス信号のエッジからヒータオンまでの時間
604 ヒータ駆動信号のパルス幅
605 交流電源の電流波形
606 ゼロクロス信号
607 ヒータ駆動信号
701 電力10%の電流波形の例
702 電力10%の電流波形の例
703 電力10%の電流波形の例
801 電力20%のヒータ電流波形
802 電力18%のヒータ電流波形
803 電力16%のヒータ電流波形
804 電力14%のヒータ電流波形
805 電力12%のヒータ電流波形
806 電力10%のヒータ電流波形
807 電力8%のヒータ電流波形
808 電力6%のヒータ電流波形
809 電力4%のヒータ電流波形
810 電力2%のヒータ電流波形
901 位相制御においてヒータに流れる部分
902 ヒータ電流
903 ゼロクロス信号
904 ヒータ駆動信号
1001 波数制御においてヒータに流れる部分
1002 ヒータ電流
1003 ゼロクロス信号
1004 ヒータ駆動信号
1201 ゼロクロスポイント
1202 2.589msec
1203 5.000msec
1204 7.981msec
1205 90%
1206 50%
1207 5%
1301 実際の商用電源波形
1302 理想的な商用電源波形
1303 電力30%時のヒータ電流
1304 ヒータ駆動信号よりも先にゼロクロス信号が来たタイミング
1305 電力2.5%時のヒータ電流
1306 交流電源の電流波形
1307 ゼロクロス信号
1308 電力30%時のヒータ駆動信号
1309 電力30%時のヒータ電流
1310 電力2.5%時のヒータ駆動信号
1311 電力2.5%時のヒータ電流
1312 電力30%
1313 電力2.5%

Claims (5)

  1. 交流電源をヒータの電源として用い、
    前記交流電源の電圧が正から負、または負から正へ変化するゼロクロスタイミングを検知するゼロクロス検知手段を有し、
    前記ゼロクロスを利用してヒータへの供給電力を制御するヒータ電力制御方法において、
    ヒータへの供給電力が所定値以上のときに行う第一の電力制御方法と、
    前記所定値未満である場合に行う第二の電力制御方法の2つの電力制御方法を有し、
    供給電力の大きさに応じて、第一または第二の電力制御方法のいずれかを選択するように構成され、
    第一の電力制御は、
    ゼロクロスからヒータ通電開始までの位相を変化させる位相制御を行い、
    第二の電力制御は、
    ゼロクロスからヒータ通電開始までの位相は固定とし、
    所定時間内における、交流電源半波の波数を変化させる波数制御を行うことを特徴とするヒータ電力制御方法。
  2. 所定値は可変であることを特徴とする請求項1記載のヒータ電力制御方法。
  3. 所定値は、ゼロクロス検知手段によって得られたゼロクロス信号のパルス幅に応じて決められることとする請求項2記載のヒータ電力制御方法。
  4. 第二の電力制御方法において、交流電源の正の半波と負の半波の数は常に等しい数であることを特徴とする請求項1から3のいずれか記載のヒータ電力制御方法。
  5. 記録材上にトナー像を形成する画像形成部と、内部にヒータを有し、前記トナー像を加熱して前記記録材上に定着させる定着装置を備える画像形成装置において、前記ヒータの電力制御を請求項1から4のいずれか記載の電力制御方法を用いて行うように構成した画像形成装置。
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