JP3316170B2 - 定着ヒータの制御方法および画像形成装置 - Google Patents

定着ヒータの制御方法および画像形成装置

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JP3316170B2
JP3316170B2 JP27210797A JP27210797A JP3316170B2 JP 3316170 B2 JP3316170 B2 JP 3316170B2 JP 27210797 A JP27210797 A JP 27210797A JP 27210797 A JP27210797 A JP 27210797A JP 3316170 B2 JP3316170 B2 JP 3316170B2
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義昭 西田
康弘 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電式複写機、プ
リンタ等の画像形成装置に係り、特に、その定着ヒータ
のON/OFFによる突入電流を含めた電流の変動を低
減させるそのヒータ制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の定着ヒータには比較的消
費電流の大きいハロゲンランプが使用されており、その
ON時には非常に大きな突入電流の発生がある。特に、
ハロゲンヒータの特性上、ハロゲンヒータ自身の温度が
高いときはその抵抗値が大きく、低いときには抵抗値が
小さくなる。通常、ヒータ温度が予め定められた温度よ
り低くなった場合にハロゲンヒータを点灯するので、点
灯直後には大きな突入電流が流れることになる。
【0003】図5に電圧変動説明図を示す。一般的に、
電源コンセント側から供給電源を見た場合、比較的小さ
な電源インピーダンス(Rs)7が存在する。このた
め、電源に接続された機器(ここでは、複写機)の消費
電流Iが大きく急に変化したときは、電源電圧Vの変動
が発生し、その大きさは、急激な電流変化を△Iとすれ
ば、急激な電源変動分は△V=Rs×△Iと評価でき
る。例えば、このコンセントラインに照明器具9が接続
されていれば、急激な電圧変動は照明のチラツキとなっ
て現れてくる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、具体的な定着
器の構成に関連して、本発明の課題を説明する。
【0005】図1は、本発明が適用される定着器の概略
図であり、この中のlはヒータローラ、2は加圧ローラ
を表わす。この両ローラ1,2間に、トナー画像が現像
された用紙3を通過させることにより、トナー画像を用
紙3上に熱融着させることができる。ヒータローラ1内
には、メインヒータ4とサブヒータ5が図示された形で
装着されている。
【0006】すなわち、図2に示すように、メインヒー
タ4の発熱強度分布は中央付近にピークがあり(図2
A)、一方、サブヒータ5は両端部側にピークがある
(図2B)。この2本のヒータを交互に点灯させ、そし
て各ヒータの点灯時間を調節することで、ローラ表面上
での温度分布を均一化させる(図2C)。
【0007】図3はスタンバイ時のヒータヘの通電電流
波形を示すが、この中でP1は大きな電流変化がある部
分である。図5で前述したように、この電流変化が、供
給電源そのものの電圧変動を生じさせ、同一電源に接続
されている照明等のチラツキなどの弊害を引き起こして
きた。近年、このような機器の電流変化による電圧変動
を低減させようという社会的な要請が強まっている。
【0008】画像形成装置の定着器に使用されるハロゲ
ンヒータによる急激な電流変化を低減するための方法
を、本発明は提供するものであるが、具体的には、図3
内に示された以下の急激な電流変化部分を緩和すること
である。
【0009】1、 ハロゲンヒータの突入電流部(図3
内のP1,P2部) 2、 2本ヒータ構成の定着器でヒータを交互に切り替
えたときの電流変動部(図3内のP3,P4) このような問題点を解決するために、図4に示す様な位
相制御によるヒータヘの通電が考えられる。ヒータON
直後の突入電流発生時のような急激な電圧変動防止に
は、電圧の実効的な大きさを徐々に大きくしていけば良
いから、例えば図4内メインヒータ4ヘの通電波形に示
した形で、まず、1半波長内の通電時間を、tm1,tm
2,tm3,…,tmcへと徐々に、拡大していけば良い。
サブヒータ5についても同様にts1,ts2,ts3,…,
tscとする。この中で、メインヒータ4の定常状態通電
位相角に相当するtmcおよびサブヒータ5のtscは、一
定値である。
【0010】この値は、図3内の切り替え波形に戻って
考えると、この場合のメインヒータ4の通電電力はTm
/T、サブヒータはTs/Tの割合であるので、この値
に従ってtmc,tscを調整することが可能である。
【0011】このような構成により、事実、理想に近い
穏やかな電流変化をさせることも可能である。しかし、
この方法には、以下の様な欠点も存在する。
【0012】1、位相角(即ち、上述tmc,tscなどの
時間)を決めるためのタイマ機構など、そのハードウェ
アが複雑であること、そして、それらの設定、起動など
の制御上の複雑性も同様に高くなると考えられる。
【0013】2、電源周波数の異なる地域(50Hz,
60Hzの地域差)に対しては、各々別の設定をしなけ
ればならず、その切り分けに対する管理上の煩雑さを生
ずる。
【0014】3、図4を見ても明らかな様に、ヒータヘ
の通電がゼロクロス起点ではなく、半波長内の中間でO
Nされているため、高調波電流の発生という弊害を生み
出す。この高調波電流は、電源周波数の高次波(数倍〜
数十倍)で発生し、これは給電線を通して接続された他
の機器ヘ、ノイズとして妨害を与え、誤動作、故障の原
因となる。従って、位相制御の場合には、この電源高調
波電流を低減するため、別途、大容量のチョークコイル
を挿入する、等の対応が必要となっている。
【0015】本発明は、このような問題点に鑑み、これ
を克服できる方法を提案するものである。すなわち、本
発明は、位相制御によらず、定着ヒータによる急激な電
流変化を低減することができる定着ヒータの制御方法お
よびこれを採用した画像形成装置を提供するものであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明による定着ヒータ
の制御方法は、定着ヒータへ印加する交流電源電圧の少
なくとも連続する3半波長分を周期として、そのうちの
1または複数の半波長分の波形を間引く制御を採用し、
前記定着ヒータへの交流電源電圧の印加開始直後に、前
記定着ヒータに対して前記間引き制御による間引き波形
を印加した後、間引きのない波形の印加へ移行すること
を特徴とする。
【0017】これによって、定着ヒータへの交流電源電
圧の印加開始直後の突入電流の発生を防止することがで
きる。また、位相制御によらず、ヒータ電流がゼロクロ
ス起点から印加されるため、電源ライン上における電源
高調波の発生を殆どなくすとともに、制御ハードウェア
を比較的単純化することができる。
【0018】具体的には、3半波長分を周期として、前
記交流電源電圧の印加開始直後に、間引き数2として複
数周期の印加を行い、その後、間引き数0の印加へ移行
する。
【0019】他の見地によれば、本発明の方法は、前記
交流電源電圧の印加開始直後に、間引き数を大から小に
変化させた後、間引き数0とするものである。
【0020】例えば、3半波長分を周期として、前記交
流電源電圧の印加開始直後に、間引き数2として複数周
期の印加を行い、ついで、間引き数を1として複数周期
の印加を行い、その後、間引き数0の印加へ移行する。
【0021】前記定着ヒータが、第1のヒータと第2の
ヒータとからなる場合、前記第1のヒータと第2のヒー
タに対して交互に通電する際、連続する3半波長分を周
期として、第1のヒータには1周期の3半波長のうちの
1半波長または2半波長分の波形を間引いて通電し、第
2のヒータには第1のヒータで間引いた半波長分のみの
波形を印加する。
【0022】この場合、例えば、このような第1および
第2のヒータへの第1の通電パターンと、第1および第
2のヒータの関係を逆にした第2の通電パターンとを交
互に切り替える。
【0023】具体的には、第1のヒータに対するNm個
の半波長の連続印加と、第2のヒータに対するNs個の
半波長の連続印加とを交互に繰り返す制御と等価な制御
として、2Ns−Nm個の半波長分、前記第1の通電パタ
ーンで第1および第2のヒータへの通電を行い、つい
で、2Nm‐Ns個の半波長分前記第2の通電パターンで
第1および第2のヒータへの通電を行うことを交互に繰
り返す。
【0024】別の方法として、上記の第1および第2の
ヒータへの第1の通電パターンと、第1および第2のヒ
ータの一方のみへの間引き数0の通電とを交互に切り替
える方法も考えられる。
【0025】本発明による画像形成装置は、トナー像を
用紙上に定着させる定着器を有する画像形成装置であっ
て、前記定着器の定着ヒータとしての第1および第2の
ヒータと、該第1および第2のヒータに対する交流電源
電圧の印加をそれぞれ独立に制御する第1および第2の
スイッチング手段と、前記定着ヒータのヒータ温度を検
出する温度検出手段と、交流電源電圧のゼロクロス点を
検出するゼロクロス検出手段と、前記温度検出手段によ
り検出された温度が予め定められた温度より低下したと
き、前記ゼロクロス検出手段によるゼロクロスの度に、
順次、予め定められた手順で前記第1および第2のヒー
タに対して半波長単位の前記電源電圧の印加の是非を決
定し、該決定結果に基づいて前記第1および第2のスイ
ッチング手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴
とする。
【0026】この画像形成装置において、好ましくは、
前記第1のヒータと第2のヒータとは、発熱強度の分布
を異にする。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、詳細に説明する。
【0028】本発明が適用される定着器の概略構成につ
いては、図1および図2を参照して上述したとおりであ
る。すなわち、定着ヒータとしてのメインヒータ4とサ
ブヒータ5の2本のヒータを原則として交互に点灯さ
せ、各ヒータの点灯時間を調節することで、ヒータロー
ラ表面上での温度分布を均一化させる。
【0029】図3に示した両ヒータへの通電パターンは
本発明によるものではないが、この通電パターンを用い
て、2本のヒータを利用することの意義を簡単に説明す
る。
【0030】通紙のないスタンバイ時には、図3に示し
た様にサブヒータ5に比較してメインヒータ4の通電は
短く、両ヒータが交互点灯される。また、通紙時であっ
て、小さなサイズの用紙の場合はヒータローラの中央付
近の潜熱が奪われるから、メインヒータ4の点灯時間を
長くする。このようにして、スタンバイ時、コピー時な
どのモード毎に交互点灯時間を切り替えてヒータローラ
上の熱分布を均一にする様にし、特に小サイズ紙通紙の
場合では、ヒータローラ上の非通紙部分、即ち(両サイ
ドに近い部分)の不必要な昇温を防止し、ヒータローラ
端部の軸受けや駆動ギア部分の過昇温による損傷を防止
する。
【0031】本実施の形態では、平均電流の急激な変動
を抑止しつつ、このような2本のヒータの発熱制御と等
価な結果を得ようとするものである。
【0032】図6に、本発明による「波数制御」の一例
を示す。これは、ハロゲンヒータの突入電流部に対して
実施される。突入電流部は、ヒータON直後の立ち上が
り部であり、平均的に、徐々に電流が増加するようにす
ればよい。そのために、この例では、メインヒータON
から開始して、まず期間aに示した様に3半周期に1回
の半波長分を周期的に通電する(これを「1/3半波」
と呼ぶ)。次に、期間bに示したように、3半周期に2
回の半波長分を周期的に通電する(これを「2/3半
波」と呼ぶ)。続いて、メインヒータを必要な時間だけ
全周期分通電してもよい(これを「全周期」と呼ぶ。図
示せず)。この後、メインヒータ4を消灯し、サブヒー
タ5のみの通電を続けるが、同様に、まず、1/3半波
の期間c、次に、2/3半波の期間d、その後、間引き
なしの全周期の期間eとなる。
【0033】即ち、これは、立ち上がり時に平均電流
を、段階的(ここでは3段階)に小さい方から順次大き
くなる方向へ切り替えて行き、最後に全周期へ移行する
ようにするということである。言い換えれば、立ち上げ
の最初は最も突入電流が多いため、3半波長周期のうち
2半波長分間引き(期間aまたは期間c)、その後ヒー
タ線が少し暖まった所で、突入電流も減少してくるた
め、3半波長周期のうちl半波長分間引く(期間bまた
は期間d)。そして最後に、間引き数0の全周期印加に
切り替えると言うことになる。
【0034】ここで、3半波長周期を基準に波数間引き
を行うことが好ましい理由を説明する。例えば2半波長
(通常の1周期のこと)を基準としてみれば、これか
ら、1半波長分間引くと半波整流波形と同じ直流成分と
なってしまう。これでは直流点灯となり、ハロゲンヒー
タではこのような駆動は推奨されていない。また、3半
波長周期より長い周期での間引きは、照明等のチラツキ
と言う性格上、その間引き操作自体、人の目にチラツキ
として感じ易くなってくる。従って、2半波長以外の一
番短い周期、即ち3半波長周期で考えるのが一番妥当と
言うことになる。事実、この3半波長周期の間引きに於
いて、実際に照明を接続しチラツキを観測した場合、実
験的にもチラツキ感は殆ど感じられなかった。
【0035】しかしながら、3半波長周期より長い周期
での間引きでも従来よりは効果が認められるので、後述
するように、本発明は、これを排除するものではない。
【0036】次に、2つのハロゲンヒータ切り替え時、
すなわち、メインヒータ4とサブヒータ5の一方から他
方への切り替え時に生じる電流変化(図3内のP3,P
4部)の軽減方法について述べる。
【0037】従来、2本ヒータの周期的な切り替えは、
図3に示した様に、一方の次に他の一方と言うように比
較的大きな周期(数百mSec〜数Sec程度)で行っ
ていた。本発明では、この切り替えを極限にまで早くす
るという考え方で行う。
【0038】図7に、本実施の形態における切り替え方
法を示す。まず、状態M1に示すように、メインヒータ
4を半波長通電し、それに続く2半波長は状態S2に示
すようにサブヒータ5のみ通電するという制御を繰り返
す。このようにした合成電流は、状態M1+S2に示す
とおり、2つのヒータ切り替えによる電流変動は3半波
長周期毎に細かく分解された形となる。3半波長周期の
変動による電源電圧変動は、微小時間間隔で生じるた
め、事実上、照明などのチラツキとして感知されない。
実際、このような考え方を適応すれば、2本のヒータの
切り替えを、従来は、図8に示した様にメインヒータ4
にNm個の連続的な半波(M3)印加後、サブヒータ5
がNs個の連続的な半波(S3)印加の繰り返しで行っ
ていたとすれば、これと等価の3半波長周期毎のヒータ
切り替えは、図9に示した様にメインヒータ4の3半波
長内の1半波長通電(図7内M1状態)と、サブヒータ
の3半波長内の2半波長分通電(図7内S2状態)とを
合成するパターン、即ち、図7のM1+S2状態に示し
た通電パターンとなる。この通電パターンは、2Ns−
Nm個の半波長分(図9内A部〉継続する。
【0039】次に、メインヒータ4の2半波長通電(図
7内M2状態)と、サブヒータ5の1半波長通電(図7
内Sl状態)とを合成するパターン、即ち、図7のM2
+S1状態に示した通電パターンで、2Nm‐Ns個の半
波長分印加(図9内B部)を行う。このような、図9内
A,B部の繰り返しが、従来の切り替えパターン(図
8)と等価である。その理由は、(1)図9内A,Bを
1周期と見たときの繰り返し周期は、Nm+Ns個の半波
長分で、従来パターン(図8)の場合と同じであるこ
と。
【0040】(2)図9内A,B部内のメインヒータ4
の全印加半波の数はNm、サブヒータ5のそれはNsで、
従来パターンの1周期内の通電半波数と同じである。
【0041】(3)(1),(2)より、従来パターン
の印加と比較して、各々のヒータの発熱量は、周期毎で
見れば明らかに等しい。
【0042】更に、考えを進めて、図9内A,B内部の
3半波長周期内の変動は問題にならないことは既に述べ
たが、同図内A部とB部との平均電流差は問題にはな
る。しかし、この量を評価してみると、A部内の平均電
流は、(1/3)Im+(2/3)Isとなり、また、B部内
の平均電流は、(2/3)Im+(1/3)Isとなる。従っ
て、両者A,B部分の差は、 ((1/3)Im+(2/3)Is)−((2/3)Im+(1/
3)Is)=(1/3)(Is−Im) となり、従来の場合の1/3になっていることが分か
る。(ここに、Imは、メインヒータ4ヘ全周期印加し
たときの定常電流値、Isは、サブヒータヘのそれとす
る。)上記の特別な場合で、2Nm≦Nsであるときを考
えてみる。この場合、図9のB部の半波数が負になる。
そこで、図10に示すように3Nm半波長分サブヒータ
5をS2状態印加にし、メインヒータ4はM1状態印加
にした波形を加え、その後、サブヒータ5のみのS3状
態を(Ns‐2Nm)半波分印加する。この場合を考えて
みても、繰り返し周期は、T=Nm+Ns(半波の個数)
であるし、その周期T内のメインヒータ4に印加される
半波数はNm、サブヒータに印加されるそれはNsで、従
来の切り替えのときと変わらない。更に、図l0内
A’,B’部間の平均電流差は、 ((1/3)Im+(2/3)Is)−Is=(1/3)(Im−
Is) となって、従来の場合(図8)の1/3になっているこ
とが分かる。
【0043】2Ns≦Nmの場合も同様に考えれば良い。
すなわち、図示しないが、図10内のA’部をS1+M
2状態、B’部をM3状態と考える。また、このときの
A’部の半波数を3Nsとし、B’部の半波数をNm−2
Nsとする。この場合のA’,B’部間の平均電流の差
は、 ((1/3)Is+(2/3)Im)−Im= −(1/
3)(Im−Is) となり、符号は反転するが、やはり、電流差の絶対値は
従来の場合の1/3になっていることが分かる。
【0044】要するに本実施の形態では、3半波長の周
期内において、ヒータ立ち上げ時は波形を間引くことに
よりその平均電流が低い状態より立ち上げると言うこと
と、ヒータ切り替え時は、3半波の周期内でメインヒー
タ4とサブヒータ5とを、1半波とそれに続く2半波
(l周期)の割合でスイッチングすれば、両ヒータ間の
電流差によって引き起こされる電源変動周波数が高くな
り、結果として、その電源に接続された照明等のチラツ
キが人の目には、感じなくなることを利用しているとい
える。
【0045】図11は、上述した「波数制御」を実現す
るための回路図である。
【0046】この図中、THは、ヒータローラ(図1内
1)の温度を検知するサーミスタ等の温度センサ(図l
内6〉であり、これは抵抗R1に接続され、その分圧電
位は、CPU内のアナログ入力端子A/Dに入力されて
いる。A/D端子に与えられた信号は、アナログ/デジ
タル変換され、CPU内で処理される。CPUのINT
入力端子には、交流電源電圧のゼロクロス点に対応する
ゼロクロスパルス(図13参照)が入力されている。こ
のゼロクロスパルスは、電源の交流電圧入力に基づい
て、フォトカプラPC1および比較器COMにより生成
される。
【0047】ゼロクロスパルスの立ち下がりに応じてC
PU内部の割り込みルーチン(後述)が起動され、この
ゼロクロス信号立ち下がり直後に、所定のタイミング
で、それぞれメインヒータ4,サブヒータ5を点灯させ
る信号OUT1,OUT2が出力される。
【0048】例えば、OUT1出力がHレベルのときに
は、トランジスタTR1がOFFとなり、ホトトライア
ックPT1の発光側は消灯している。PT1の受光側ホ
トトライアックもOFFであるのでトライアックT1の
ゲート電流は流れないから、トライアックT1はOFF
状態となり、メインヒータ4は消灯となる。なお、本実
施の形態において、トランジスタTR1とホトトライア
ックPT1とトライアックT1とは「スイッチング手
段」を構成する。
【0049】反対に、OUT1がLレベルのときは、上
述と逆の動作をし、トランジスタTR1はON、ホトト
ライアックPT1の発光ダイオードは点灯し、受光側ホ
トトライアックはONする。トライアックT1のゲート
へは、PT1の受光側が導通するから、抵抗R2または
R4によって限流されたゲート電流が供給される。従っ
て、トライアックT1は導通となって、メインヒータ4
は点灯する。
【0050】トライアックT1に並列に接続された抵抗
R6とコンデンサC1の接続は、いわゆるスナバ回路で
あり、外来ノイズなどの影響によって電源電圧の急激な
変化があったとき、トライアックT1が自立的にONす
るのを防止するためのものである(抵抗R7とコンデン
サC2についても同様)。
【0051】サブヒータ5の点灯を制御するOUT2出
力の流れも、上記と同じである。
【0052】以上、説明した回路によって行われる制御
の実例を説明する。ここでは、メインヒータ4とサブヒ
ータ5の切り替え時の2つの通電パターンを図10の状
態A’,B’に対応するものとしたが、適用する対象等
に応じて、図9に示したような別の通電パターンの組合
せとすることができる。
【0053】図12に示した様に、図11内のCPUA
/D入力値、即ち、ヒータローラlの温度に対応した信
号が、目標温度より上回っているとき(ローラ温度が高
いとき)には、メインヒータ4およびサブヒータ5は、
共にOFFである。また、下回ったときには、図12に
示した様に、状態a→b→c→d→eからf→e→f→
eを繰り返す形で、ローラ温度が目標温度値を上回るま
でヒータ点灯制御する。この内の状態aとは、前述した
様に、図7に示すメインヒータ4のM1通電(3半波長
中1半波長ON)状態で、サブヒータ5はOFFであ
る。状態bは、メインヒータ4がM2通電(図7内のS
2波形)、サブヒータ5がOFFである。状態cは、メ
インヒータOFF、サブヒータ5はS1である。状態d
は、メインヒータ4はOFF、サブヒータ5はS2であ
る。
【0054】この様に、状態a,b,c,dで突入電流
に対する各ヒータの電流変化を緩和させる。これについ
ては、図6に示した内容と同じであるので、既に説明し
たとおりである。それ以降の状態e,fの繰り返しにつ
いて言えば、状態eは、メインヒータ4はOFFで、サ
ブヒータ5は全周期ON(S3)である。状態fは,メ
インヒータ4がMl通電でサブヒータ5がS2の合成通
電である。このパターンは、図7に示したパターンと同
一であって、これについても既に説明したとおりであ
る。要するに、これは、メインヒータ4とサブヒータ5
の切り替え時に生ずる切り替え電流変化を低減するため
の操作である。
【0055】図14に、上述の制御を実現するためのソ
フトウエア手順の一例を表すフローチャートを示す。
【0056】CPU(図11)に対する割り込み入力I
NTに対しては、図13に示したゼロクロスパルスが与
えられているのは既に述べた。このゼロクロスパルスの
立ち下がりによって、CPU内処理に割り込み動作が掛
かり、図14のフローに示した手順が実行される。
【0057】まず、A/D入力値が、目標温度より高い
場合は、判断S141により処理はN側に流れて、カウ
ンタa,b,c,d,e,fにそれぞれの初期値0がセ
ットされる(S142)。また、OUT1,OUT2に
各々1がセットされ(S143)、これによってメイン
ヒータ4およびサブヒータ5は共にOFFされる。カウ
ンタa,b,c,d,e,fは、図12に示したヒータ
ON時の状態a,b,c,d,e,fの各々の継続時間
を決めるカウンタで、それらはゼロクロスパルスの数、
つまり、電源半波の数で管理される。
【0058】以上、ローラ温度が目標より高いときの処
理を述べたが、A/D入力値が目標温度より下回った
(温度が低い)値を示したならば、割り込みが掛かる毎
にフロー内S141で判断し、今度は、そのY側に処理
が流れる。その時点で、間引きカウンタTOに、lが加
算される(S144)。この間引きカウンタTOは、0
→1→2→0→1→2と、割り込みによりフローのこの
部分を通過する都度、状態が一つ進み三つの状態の巡回
を続ける。判断S145で、カウンタ値が3になったと
き、初期値0に戻す様にしている(S146)。このカ
ウンタTOは、以降の処理中で、3半波長中のどの位置
の半波長を指すのかの指示ポインタの役目を果たす。
【0059】判断S147で、aカウンタの状態を見
て、予め定めた規定値Aに達していなければ、即ち、図
12内のa状態であればN側へ処理が流れ、aカウンタ
を1カウントアップさせる(S148)。ここに、規定
値Aは状態aにおける半波の個数である(後述する他の
規定値についても同様)。次に判断S149で、前述の
間引きカウンタTOの値を確認する。この値が0であれ
ば、メインヒータ4をONし(S150)、それ以外の
値1または2であれば、メインヒータ4、サブヒータ5
共にOFF状態とする(S151)。
【0060】ヒータ温度が目標温度より低いときであっ
て、INT入力にゼロクロスパルスの立ち下がりが入る
都度に、間引きカウンタTOが巡回(0→l→2→0→
・・・)され、かつaカウンタがその規定値Aに達して
いなければ、判断部S149をその都度通過し、メイン
ヒータ4を3半波にl半波分のみ周期的にONすること
になる。判断部S149では、図7内に示した通電状態
M1を作り出していると言える。aカウンタが規定値A
に達すれば、図12に示した状態aを終了して、状態b
に移行する。すなわち、フロー内S152でbカウンタ
の状態を確認し、その規定値Bに達していなければ、N
側に処理が流れbカウンタをlカウントアップし(S1
53)、判断S154で間引きカウンタTOの値が、0
または1のときにのみメインヒータ4をONする(S1
55,S156)。これは、図7に示した通電状態M2
を実現していると言える。
【0061】以上、同様に判断部S157では図12内
のc状態であるかどうかを見て、そうであれば判断S1
58でcカウンタを1カウントアップし、間引きカウン
タTOを見て(S159)、間引きカウンタTOが0の
ときサブヒータ5のみONしS1状態(図7内)を実現
する(S160,S161)。そして、次の判断S16
2ではd状態を判断し、dカウンタの1カウントアップ
(S163)の後、判断S164でサブヒータ5のみを
S2状態とする(S165,S166)。更に、次の判
断S167ではe状態を判断し、eカウンタの1カウン
トアップ(S168)の後、サブヒータ5のみをS3状
態とする(S169)。
【0062】以上で、図12内のa,b,c,d,e状
態を完了する。すなわち、図6に示した一連の立ち上が
り部シーケンスを終結したことになる。
【0063】次の判断S170では、図12内のf状態
であるか否かを判断する。fカウンタがその規定値Fに
達しない間、処理はN側に流れ、fカウンタを1カウン
トアップし(S171)、判断S172で間引きカウン
タTOを確認して、その値が0であればメインヒータ4
のみをONし(S174)、それ以外は、サブヒータ5
のみをONする(S173)。結果としてメインヒータ
Ml状態と、サブヒータS2状態が合成された形のM1
+S2(図7内参照)の通電状態となる。
【0064】また、このfカウンタが規定値Fに達した
ときは、判断S170で処理がY側に流れeカウンタお
よびfカウンタに初期値0が再セットされる。その結
果、次のINT割り込みでは、判断S167のeカウン
タの規定値到達が解除されていることになるので、もう
一度e状態、即ち、サブヒータ5がON(S3状態)と
なって、f→e→f→・・・と、この2状態が繰り返さ
れることとなる。
【0065】この様にして、図12内に示したヒータの
点灯状態が実現できることが示された。
【0066】なお、a〜fカウンタは、上記と異なり、
それらの規定値A,B,C,D,E,Fを初期値として
設定した後、減数していくことにより、各カウンタ値が
0に達したか否かを調べるようにしてもよい。
【0067】以上の実施の形態によれば、次のような格
別な効果が得られる。
【0068】(1)制御ハードウェアが比較的単純とな
る。例えば、ヒータ電流を抑制する手段としては、前述
した様に一般的に位相制御方式が挙げられるが、この場
合、電源電圧のゼロクロス点からタイマを設定してヒー
タをONすべき位相角(半波長の時間より充分短い時間
間隔での時間)を指定するパルスを発生させる必要があ
る。これらは制御自体の複雑性とタイマ機構等のハード
ウエアを用意しなければならないという欠点を有する。
本発明のような「波数制御」であれば、ゼロクロス起点
でヒータをONするのみであるため、位相を決定するタ
イマが不要となる。また、その分それらの設定、起動
等、制御上の複雑性は減少する。
【0069】(2)位相制御と比較したときの他の利点
は、「波数制御」の場合、ヒータ電流がゼロクロス起点
から印加されるため、電源ライン上における電源周波数
の高次の周波数の電流変化、いわゆる電源高調波の発生
が殆どないということである。通常、このような電源高
調波の発生を押さえるために、ヒータと直列に大容量の
インダクタンス(チョークコイル)を挿入したりするこ
とが必要となるが、これは余計な電気部品の追加による
コスト上昇を招来し、またその設置場所の確保の要請が
機械のコンパクト化を妨げる原因になっていた。
【0070】以上では、本発明の「波数制御」に関する
典型例を示したが、以下の形の変形も考えられる。
【0071】図6には突入電流を緩和するための例を示
した。例えば、この中の状態bやdがなく、1/3半波
のみから全周期波形への移行であっても、やはり電流変
動の大きさを減らすと言う意味て一定の効果を有する。
同様に、状態aまたはcが無く、状態bまたはdのみの
場合も同じことが言える。
【0072】要するに、この立ち上げ時に3半波長単位
の周期の中から、1または2半波長分間引くことで平均
電流値を減らして突入電流の大きさを減らすことのでき
る全ての組み合わせについてを本発明は含んでいる。
【0073】図9には、メインヒータ4とサブヒータ5
の交互点灯、いわゆるフリッカリング点灯の場合の例を
示したが、これについても同様に、3半波長単位の周期
の中から1または2半波長間引いた波形を用いた形のも
ので、サブヒータ5およびメインヒータ4において可能
なもののあらゆる組合せの中で、従来の全周期印加によ
る切り替え電流差を減少させるものであれば本発明の範
囲内である。
【0074】例えば、以上の説明では、主として3半波
長を基準とする場合について説明したが、図15に示す
ように、4半波長周期、5半波長周期、7半波長周期、
11半波長周期等の各々について、図6及び図7のよう
な波数制御も可能である。
【0075】さらには、単一のヒータのみを用いる場合
にも、図6に示したような波数を次第に増加させていく
制御は有効である。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、位相制御によらず、ハ
ロゲンヒータによる急激な電流変化を低減することがで
きるので、制御ハードウェアを比較的単純化することが
できる。また、ヒータ電流がゼロクロス起点から印加さ
れるため、電源ライン上における電源高調波の発生を殆
どなくすことができる。
【0077】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される定着器の概略図である。
【図2】図1の定着器のメインヒータとサブヒータの発
熱強度分布を示すグラフである。
【図3】図1の定着器のメインヒータとサブヒータの通
電状態の一例を示すタイミング図である。
【図4】位相制御によるヒータヘの通電を説明するため
のタイミング図である。
【図5】機器の電流電動に伴って生じる電圧変動を説明
するための回路図である。
【図6】本発明の実施の形態におけるヒータ立ち上げ時
の波数制御の一例を示す電流波形図である。
【図7】本発明の実施の形態におけるメインヒータとサ
ブヒータの切り替え時に用いる通電パターンを示す電流
波形図である。
【図8】メインヒータとサブヒータの従来の切り替え方
を示す説明図である。
【図9】図8と等価な本発明の実施の形態におけるメイ
ンヒータとサブヒータの通電状態を示す説明図である。
【図10】図9のメインヒータとサブヒータの通電状態
の変形例を示す説明図である。
【図11】本発明の実施の形態におけるメインヒータと
サブヒータの通電状態を実現するための回路を示す回路
図である。
【図12】図11の回路によって行われる制御の実例の
説明図である。
【図13】図11の回路で検出される電源電圧のゼロク
ロスパルスの説明図である。
【図14】図11のCPUによって実行される割り込み
処理の一例を示すフローチャートである。
【図15】本発明の実施の形態の変形例を示す波形図で
ある。
【符号の説明】
1…ヒータローラ、2…加圧ローラ、3…用紙、4…メ
インヒータ、5…サブヒータ、6…温度センサ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−59782(JP,A) 特開 平9−80961(JP,A) 特開 昭53−115237(JP,A) 実開 昭64−9267(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/20

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1および第2のヒータを含む定着ヒータ
    の駆動方法として、印加する交流電源電圧の連続する3
    半波長分を周期として、そのうちの1または複数の半波
    長分の波形を間引く制御を採用し、 前記定着ヒータへの交流電源電圧の印加開始直後に、第
    1のヒータのみを制御する第1の期間と、この第1の期
    間に続いて第2のヒータのみを制御する第2の期間と、
    この第2の期間に続いて前記第1および第2のヒータを
    制御する第3の期間を設け、 前記第1の期間および前記第2の期間では、それぞれ、
    前記第1および第2のヒータの間引き制御を行い、 前記第3の期間では、第1および第2の小期間を交互に
    繰り返し、少なくとも一方の小期間内で、第1および第
    2のヒータの間引き制御を行うとともに両ヒータの間引
    きの関係を時間軸上で相補的とすることを特徴とする定
    着ヒータの制御方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の方法であって、前記第1
    および第2の期間において、それぞれ第1および第2の
    ヒータに対する前記間引き制御では前記間引き数を大か
    ら小へ変化させながら複数周期分の印加を行う定着ヒー
    タの制御方法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の方法であって、前記第1
    および第2の期間において、それぞれ第1および第2の
    ヒータに対して、間引き数2として複数周期分の印加を
    行う定着ヒータの制御方法。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の方法であって、前記第1
    および第2の期間において、それぞれ第1および第2の
    ヒータに対して、前記間引き数2として複数周期の印加
    を行った後、間引き数1として複数周期分の印加を行う
    定着ヒータの制御方法。
  5. 【請求項5】請求項2、3または4に記載の方法であっ
    て、前記第1および第2の期間の最後に間引き数0の印
    加を行うことを特徴とする定着ヒータの制御方法。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の方法であって、前記第3
    の期間において、連続する3半波長分を周期として、第
    1のヒータには1周期の3半波長のうちの1半波長また
    は2半波長分の波形を間引いて通電し、第2のヒータに
    は第1のヒータで間引いた半波長分のみの波形を印加す
    る定着ヒータの制御方法。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の方法であって、前記第3
    の期間の第1および第2の小期間において、前記第1お
    よび第2のヒータへの通電パターンと、第1および第2
    のヒータの関係を逆にした第2の通電パターンとを交互
    に切り替える定着ヒータの制御方法。
  8. 【請求項8】請求項1に記載の方法であって、連続する
    3半波長分を周期として、第1のヒータに対するNm個
    の半波長の連続印加と、第2のヒータに対するNs個の
    半波長の連続印加とを交互に繰り返す制御と等価な制御
    として、次の制御を行う定着ヒータの制御方法。 (a)2Nm>Nsかつ2Ns>Nmの場合、 前記第3の期間の第1の小期間において、第1のヒータ
    には1周期の3半波長のうちの2半波長分の波形を間引
    くとともに、第2のヒータには第1のヒータで間引いた
    2半波長分のみの波形を印加する第1の通電パターン
    で、2Ns−Nm個の半波長分、第1および第2のヒータ
    への通電を行い、 第2の小期間において、第1のヒータには1周期の3半
    波長のうちの1半波長の波形を間引くとともに、第2の
    ヒータには第1のヒータで間引いた1半波長分のみの波
    形を印加する第2の通電パターンで、2Nm‐Ns個の半
    波長分、第1および第2のヒータへの通電を行い、 (b)2Nm≦Nsの場合、 前記第1の小期間に、3Nm個の半波長分、前記第1の
    通電パターンで第1および第2のヒータへの通電を行
    い、 前記第2の小期間に、前記第2の通電パターンに代え
    て、Ns−2Nm個の半波長分、第2のヒータのみへの間
    引き数0の通電を行い、 (c)2Ns≦Nmの場合、 前記第1の小期間に、3Ns個の半波長分、前記第2の
    通電パターンで第1および第2のヒータへの通電を行
    い、 前記第2の小期間に、前記第2の通電パターンに代え
    て、Nm−2Ns個の半波長分、第1のヒータのみへの
    間引き数0の通電を行う。
  9. 【請求項9】トナー像を用紙上に定着させる定着器を有
    する画像形成装置であって、 前記定着器の定着ヒータとしての第1および第2のヒー
    タと、 該第1および第2のヒータに対する交流電源電圧の印加
    をそれぞれ独立に制御する第1および第2のスイッチン
    グ手段と、 前記定着器のヒータ温度を検出する温度検出手段と、 交流電源電圧のゼロクロス点を検出するゼロクロス検出
    手段と、 前記温度検出手段により検出された温度が予め定められ
    た温度より低下したとき、前記ゼロクロス検出手段によ
    るゼロクロスの度に、順次、予め定められた手順で前記
    第1および第2のヒータに対して半波長単位の前記電源
    電圧の印加の是非を決定し、該決定結果に基づいて前記
    第1および第2のスイッチング手段を制御する制御手段
    とを備え、 前記制御手段は、前記第1および第2のヒータの駆動方
    法として、印加する交流電源電圧の連続する3半波長分
    を周期として、そのうちの1または複数の半波長分の波
    形を間引く制御を採用し、 前記定着ヒータへの交流電源電圧の印加開始直後に、第
    1のヒータのみを制御する第1の期間と、この第1の期
    間に続いて第2のヒータのみを制御する第2の期間と、
    この第2の期間に続いて前記第1および第2のヒータを
    制御する第3の期間を設け、 前記第1の期間および前記第2の期間では、それぞれ、
    前記第1および第2のヒータの間引き制御を行い、 前記第3の期間では、第1および第2の小期間を交互に
    繰り返し、少なくとも一方の小期間内で、第1および第
    2のヒータの間引き制御を行うとともに両ヒータの間引
    きの関係を時間軸上で相補的とすることを特徴とする画
    像形成装置。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の画像形成装置におい
    て、前記第1のヒータと第2のヒータとは、発熱強度の
    分布を異にすることを特徴とする画像形成装置。
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