JPH05323543A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料

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JPH05323543A
JPH05323543A JP15621992A JP15621992A JPH05323543A JP H05323543 A JPH05323543 A JP H05323543A JP 15621992 A JP15621992 A JP 15621992A JP 15621992 A JP15621992 A JP 15621992A JP H05323543 A JPH05323543 A JP H05323543A
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JP
Japan
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silver halide
emulsion
silver
group
grains
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Application number
JP15621992A
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English (en)
Inventor
Keiji Obayashi
慶司 御林
Kazuyoshi Yamakawa
一義 山川
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】鮮鋭度、粒状性、圧力耐性、保存性の改良され
た高感度なハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供す
る。 【構成】アスペクト比2以上のハロゲン化銀粒子が乳剤
中の全ハロゲン化銀粒子の50%以上存在する平板状粒
子からなるハロゲン化銀乳剤を含有し、かつ、下記化1
に示される一般式(I)で表されるカプラーを含有する
ハロゲン化銀カラー写真感光材料。 一般式(I) 【化1】 一般式(I)中、R1 は、水素原子または、置換基を表
わし、R2 は、置換基を表わし、Xは、水素原子また
は、発色現像主薬の酸化体とのカップリング反応におい
て、離脱しうる基を表わし、Z1 は、含窒素6員複素環
を形成するのに必要な非金属原子群を表す。但し、該複
素環に少なくとも1つの解離基を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なシアンカプラーと
平板状ハロゲン化銀粒子からなるハロゲン化銀乳剤を使
用することにより、改良された写真性、色像堅牢性、色
再現性を与え、圧力耐性が良好でかつ保存中の写真性の
変動が少ないハロゲン化銀カラー写真感光材料に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】減色法におけるシアン色素形成カプラー
としては、フェノール系及びナフトール系カプラーが主
流をなしている。これに対し、近年、新規な母核構造を
有するシアンカプラーが数多く提案されている。これら
のなかに、ピラゾール環と縮環し含窒素6員環の複素環
を形成した5員−6員縮環型カプラーが特開昭64−4
6752号に;ピラゾロピリミドン系カプラーが特開昭
64−46753号に;ピリミドンまたはピリミヂンチ
オン環と縮環し含窒素6員環の複素環を形成した5員−
6員縮環型カプラーとして例えばイミダゾピリミドン、
イミダゾピリミジンチオン、ピラゾロピリミドン系カプ
ラーが特開平2−236545号に;ピラゾロ−unsym.
−トリアジン−7−オン、ピラゾロ−sym.−トリアジン
−5−オン、ピラゾロ−sym.−トリアジン−7−オン系
のカプラーがそれぞれ特開平2−190850号、同2
−232653号、同2−214857号に記載されて
おり、これら新規なカプラーは共通して熱・湿度及び光
に対し色相の変化を起さないシアン色素画像を形成する
カプラーとして、前記フェノール系及びナフトール系カ
プラーとの比較で耐熱・湿性、耐光性に優れていること
が示されている。しかしながら、これら記載のカプラー
は耐熱・湿性、耐光性の改良されたカプラーではあるけ
れど、芳香族第1級アミン現像薬酸化体とのカップリン
グ反応活性が劣り、必要なシアン発色濃度や感度を得る
にはカプラーやハロゲン化銀乳剤の塗布量を増大しなけ
ればならないという問題のあることが判明した。
【0003】一方、ハロゲン化銀カラー写真感光材料、
特に撮影用カラー感材においては高感度で画質が良好
な、しかも保存中の写真性能の変動が少ないことが要望
される。この高感度で画質の優れた感材を提供する技術
としては、ハロゲン化銀粒子の直径と厚みの比(アスペ
クト比)が8:1以上の平板状ハロゲン化銀粒子を用い
ることが、例えば、特開昭58−113934号等に提
案されているが、高感度化、画質、感材の保存性はまだ
まだ不満足でさらに改良が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】先に記したように、撮
影用カラー感材においては、高感度化、鮮鋭性、粒状性
などの画質改良、感材の保存性、色像の堅牢化などのレ
ベル向上が要望されている。従って、本発明の目的の第
1は芳香族第1級アミンカラー現像薬酸化体とのカップ
リング反応活性が高く、かつ、得られる色素の分子吸光
係数の高い、いわゆる発色性に優れ、しかも使用するハ
ロゲン化銀粒子の形状によってさらに高感度化したハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料を提供することにある。目
的の第2は鮮鋭性、粒状性の画質に優れたハロゲン化銀
カラー写真感光材料を提供することにある。目的の第3
は感材の経時による写真性能の変動が小さく、圧力耐性
に優れる保存性の向上したハロゲン化銀カラー写真感光
材料を提供することにある。目的の第4は色像の堅牢性
が改良されたハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は以下に記述す
るハロゲン化銀カラー写真感光材料によって達成するこ
とができた。即ち、 (1) 支持体上に、少なくとも1層の感光性ハロゲン化銀
乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料におい
て、該乳剤層にアスペクト比2以上のハロゲン化銀粒子
が乳剤中の全ハロゲン化銀粒子の50%以上存在する平
板状粒子からなるハロゲン化銀乳剤を含有し、かつ、下
記化2に示される一般式(I)で表されるカプラーを含
有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材
料。 一般式(I)
【0006】
【化2】
【0007】一般式(I)中、R1 は、水素原子また
は、置換基を表わし、R2 は、置換基を表わし、Xは、
水素原子または、発色現像主薬の酸化体とのカップリン
グ反応において、離脱しうる基を表わし、Z1 は、含窒
素6員複素環を形成するのに必要な非金属原子群を表
す。但し、該複素環に少なくとも1つの解離基を有す
る。
【0008】(2) 上記(1) に記載の該ハロゲン化銀乳剤
が、ハロゲン化銀粒子の粒径に係る変動係数が0.25
以下の単分散粒子からなるハロゲン化銀乳剤であること
を特徴とする上記(1) に記載のハロゲン化銀カラー写真
感光材料。
【0009】(3) 上記(1) に記載の該ハロゲン化銀乳剤
が、ハロゲン化銀粒子の全投影面積の50%以上が平行
な二面を外表面として有し、最小の長さを有する辺の長
さに対する最大の長さを有する辺の長さの比が2以下の
六角平板状粒子からなるハロゲン化銀乳剤であることを
特徴とする上記(1) または上記(2) に記載のハロゲン化
銀カラー写真感光材料。
【0010】(4) 上記(1) に記載の該ハロゲン化銀乳剤
が、ハロゲン化銀粒子の個数の少くとも50%が1粒子
当り10本以上の転位を含む粒子からなるハロゲン化銀
乳剤であることを特徴とする上記(1) 乃至(3)に記載の
ハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0011】(5) 上記(1) に記載の該ハロゲン化銀乳剤
が、ハロゲン化銀粒子の個々の沃化銀含有率の相対標準
偏差が30%以下のハロゲン化銀粒子からなるハロゲン
化銀乳剤であることを特徴とする上記(1) 乃至(4) に記
載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0012】(6) 下記一般式(A)で表される化合物を
含有することを特徴とする上記(1) 乃至(5) に記載のハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0013】一般式(A) Q−SM1 式中、Qは−SO3 2 、−COOM2 、−OH、およ
び−NR1 2 から選ばれた少なくとも一種を直接また
は間接に結合した複素環基を表し、M1 、M2は独立し
て水素原子、アルカリ金属、四級アンモニウム、四級ホ
スホニウムを表し、R1 、R2 は水素原子またはアルキ
ル基を表す。
【0014】以下に、一般式(I)について詳しく述べ
る。R1 は、水素原子又は置換基を表わし、R2 は置換
基を表わす。R1 及びR2の置換基としては、アリール
基、アルキル基、シアノ基、アシル基、カルバモイル
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、ホルミルアミノ基、アシルアミノ基、アルコキシ
カルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ
基、スルホンアミド基、ウレイド基、スルファモイルア
ミノ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、アルコ
キシ基、アリールオキシ基、ヘテリルオキシ基、アルキ
ルチオ基、アリールチオ基、ヘテリルチオ基、ヘテロ環
基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ニトロ基、スルファ
モイル基、スルホニル基、アシルオキシ基、カルバモイ
ルオキシ基、イミド基、スルフィニル基、ホスホリル
基、カルボキシル基、ホスホノ基、無置換のアミノ基な
どがあげられる。これらのうち更に置換基を有すること
のできる基は上記の置換基で置換されていてもよい。R
1 及びR2 の置換基としては、詳しくは、アリール基
(好ましくは炭素数6〜30、例えばフェニル、m−ア
セチルアミノフェニル、p−メトキシフェニル)、アル
キル基(好ましくは炭素数1〜30、例えばメチル、ト
リフルオロメチル、エチル、イソプロピル、ヘプタフル
オロプロピル、t−ブチル、n−オクチル、n−ドデシ
ル)、シアノ基、アシル基(好ましくは炭素数1〜3
0、例えばアセチル、ピバロイル、ベンゾイル、フロイ
ル、2−ピリジルカルボニル)、カルバモイル基(好ま
しくは炭素数1〜30、例えばメチルカルバモイル、エ
チルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、n−オクチ
ルカルバモイル)、アルコキシカルボニル基(好ましく
は炭素数2〜30、例えばメトキシカルボニル、エトキ
シカルボニル、イソプロポキシカルボニル)、アリール
オキシカルボニル基(好ましくは炭素数7〜30、例え
ばフェノキシカルボニル、p−メトキシフェノキシカル
ボニル、m−クロロフェノキシカルボニル、o−メトキ
シフェノキシカルボニル)、ホルミルアミノ基、アシル
アミノ基〔好ましくは炭素数2〜30のアルキルカルボ
ニルアミノ基(例えば、アセチルアミノ、プロピオニル
アミノ、シアノアセチルアミノ)、好ましくは炭素数7
〜30のアリールカルボニルアミノ基(例えば、ヘンゾ
イルアミノ、p−トルイルアミノ、ペンタフルオロベン
ゾイルアミノ、m−メトキシベンゾイルアミノ)、好ま
しくは炭素数4〜30のヘテリルカルボニルアミノ基
(例えば、2−ピリジルカルボニルアミノ、3−ピリジ
ルカルボニルアミノ、フロイルアミノ)〕、アルコキシ
カルボニルアミノ基(好ましくは炭素数2〜30、例え
ばメトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミ
ノ、メトキシエトキシカルボニルアミノ)、アリールオ
キシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数7〜30、
例えばフェノキシカルボニルアミノ、p−メトキシフェ
ノキシカルボニルアミノ、p−メチルフェノキシカルボ
ニルアミノ、m−クロロフェノキシカルボニルアミ
ノ)、スルホンアミド基(好ましくは炭素数1〜30、
例えばメタンスルホンアミド、ベンゼンスルホンアミ
ド、p−トルエンスルホンアミド)、ウレイド基(好ま
しくは炭素数1〜30、例えばメチルウレイド、ジメチ
ルウレイド、p−シアノフェニルウレイド)、スルファ
モイルアミノ基(好ましくは炭素数1〜30、例えばメ
チルアミノスルホニルアミノ、エチルアミノスルホニル
アミノ、アニリノスルホニルアミノ)、アルキルアミノ
基(好ましくは炭素数1〜30、例えばメチルアミノ、
ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミノ、n−
ブチルアミノ)、アリールアミノ基(好ましくは炭素数
6〜30、例えばアニリノ)、アルコキシ基(好ましく
は炭素数1〜30、例えばメトキシ、エトキシ、イソプ
ロポキシ、n−ブトキシ、メトキシエトキシ、n−ドデ
シルオキシ)、アリールオキシ基(好ましくは炭素数6
〜30、例えばフェノキシ、m−クロロフェノキシ、p
−メトキシフェノキシ、o−メトキシフェノキシ)、ヘ
テリルオキシ基(好ましくは炭素数3〜30、例えばテ
トラヒドロピラニルオキシ、3−ピリジルオキシ、2−
(1,3−ベンゾイミダゾリル)オキシ)、アルキルチ
オ基(好ましくは炭素数1〜30、例えばメチルチオ、
エチルチオ、n−ブチルチオ、t−ブチルチオ)、アリ
ールチオ基(好ましくは炭素数6〜30、例えばフェニ
ルチオ)、ヘテリルチオ基(好ましくは炭素数3〜3
0、例えば2−ピリジルチオ、2−(1,3−ベンゾオ
キサゾリル)チオ、1−ヘキサデシル−1,2,3,4
−テトラゾリル−5−チオ、1−(3−N−オクタデシ
ルカルバモイル)フェニル−1,2,3,4−テトラゾ
リル−5−チオ)、ヘテロ環基(好ましくは炭素数3〜
30、例えば2−ベンゾオキサゾリル、2−ベンゾチア
ゾリル、1−フェニル−2−ベンズイミダゾリル、5−
クロロ−1−テトラゾリル、1−ピロリル、2−フラニ
ル、2−ピリジル、3−ピリジル)、ハロゲン原子(フ
ッ素、塩素、臭素)、ヒドロキシ基、ニトロ基、スルフ
ァモイル基(好ましくは炭素数0〜30、例えばメチル
スルファモイル、ジメチルスルファモイル)、スルホニ
ル基(好ましくは炭素数1〜30、例えばメタンスルホ
ニル、ベンゼンスルホニル、トルエンスルホニル)、ア
シルオキシ基(好ましくは炭素数1〜30、例えばホル
ミルオキシ、アセチルオキシ、ベンゾイルオキシ)、カ
ルバモイルオキシ基(好ましくは炭素数1〜30、例え
ばメチルカルバモイルオキシ、ジエチルカルバモイルオ
キシ)、イミド基(好ましくは炭素数4〜30、例え
ば、こはく酸イミド、フタルイミド)、スルフィニル基
(好ましくは炭素数1〜30、例えばジエチルアミノス
ルフィニル)、ホスホリル基(好ましくは炭素数0〜3
0、例えばジメトキシホスホリル)、カルボキシル基、
ホスホノ基、無置換のアミノ基である。
【0015】好ましくは、R1 、R2 のうち少なくとも
一方が、ハメットの置換基定数σpの値が0.35以上
の電子吸引性基であり、更に好ましくはR1 、R2 のう
ち少なくとも一方がσp の値が0.60以上の電子吸引
性基であり、特に好ましくは、R1 、R2 のうち少なく
とも一方がシアノ基である。
【0016】ここで、本明細書中で用いられるハメット
の置換基定数について若干説明する。ハメット則はベン
ゼン誘導体の反応または平衡に及ぼす置換基の影響を定
量的に論ずるために1935年 L.P.Hammettにより提唱
された経験則であるが、これは今日広く妥当性が認めら
れている。ハメット則により求められた置換基定数には
σp 値とσm 値があり、これらの値は多くの一般的な成
書に見出すことができるが、例えば J.A.Dean 編、「La
nge's Handbook of Chemistry 」第12版、1979年
(McGraw−Hill) や「化学の領域」増刊、122号、9
6〜103頁、1979年(南光堂)に詳しい。なお、
本発明において各置換基をハメットの置換基定数σp
より限定したり、説明したりするが、これは上記の成書
で見出せる、文献既知の値がある置換基にのみ限定され
るという意味ではなく、その値が文献未知であってもハ
メット則に基づいて測定した場合にその範囲内に含まれ
るであろう置換基をも含むことはいうまでもない。
【0017】σp の値が0.35以上の電子吸引性基と
してはシアノ基(σp 値0.66)、ニトロ基(0.7
8)、カルボキシル基(0.45)、パーフルオロアル
キル基(例えば、トリフルオロメチル(0.54)、パ
ーフルオロブチル)、アシル基(例えば、アセチル
(0.50)、ベンゾイル(0.43))、ホルミル基
(0.42)、スルホニル基(例えば、トリフルオロメ
タンスルホニル(0.92)、メタンスルホニル(0.
72)、ベンゼンスルホニル(0.70))、スルフィ
ニル基(例えば、メタンスルフィニル(0.49))、
カルバモイル基(例えば、カルバモイル(0.36)、
メチルカルバモイル(0.36)、フェニルカルバモイ
ル、2−クロロ−フェニルカルバモイル)、アルコキシ
カルボニル基(例えば、メトキシカルボニル(0.4
5)、エトキシカルボニル、ジフェニルメチルカルボニ
ル)、複素環残基(例えば、ピラゾリル(0.37)、
1−テトラゾリル(0.50))、アルキルスルホニル
オキシ基(例えば、メタンスルホニルオキシ(0.3
6)、ホスホリル基(例えば、ジメトキシホスホリル
(0.60)、ジフェニルホスホリル)、スルファモイ
ル基(0.57)、ベンタクロロフェニル基、ペンタフ
ルオロフェニル基又はスルホニル基置換芳香族基(例え
ば、2,4−ジメタンスルホニルフェニル)などが好ま
しく挙げられる。
【0018】σp の値が0.60以上の電子吸引性基と
しては、シアノ基、ニトロ基、スルホニル基が好ましく
挙げられる。
【0019】Xは水素原子または発色現像主薬、例えば
芳香族第1級アミン現像主薬の酸化体とのカップリング
反応により離脱しうる基(以下、カップリング離脱基と
呼ぶ)を表わす。
【0020】カップリング離脱基の具体例を挙げると、
ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素)、アルコキ
シ基(例えばエトキシ、ドデシルオキシ、メトキシエチ
ルカルバモイルメトキシ、カルボキシプロピルオキシ、
メチルスルホニルエトキシ)、アリールオキシ基(例え
ば4−クロロフェノキシ、4−メトキシフェノキシ、4
−カルボキシフェノキシ)、アシルオキシ基(例えばア
セトキシ、テトラデカノイルオキシ、ベンゾイルオキ
シ)、スルホニルオキシ基(例えばメタンスルホニルオ
キシ、トルエンスルホニルオキシ)、アシルアミノ基
(例えばジクロロアセチルアミノ、ヘプタフルオロブチ
リルアミノ)、スルホンアミド基(例えばメタンスルホ
ンアミド、p−トルエンスルホンアミド)、アルコキシ
カルボニルオキシ基(例えばエトキシカルボニルオキ
シ、ベンジルオキシカルボニルオキシ)、アリールオキ
シカルボニルオキシ基(例えばフェノキシカルボニルオ
キシ)、アルキルチオ基(例えばカルボキシメチルチ
オ)、アリールチオ基(例えば2−ブトキシ−5−tert
−オクチルフェニルチオ)、複素環チオ基(例えばテト
ラゾリルチオ)、カルバモイルアミノ基(例えばN−メ
チルカルバモイルアミノ、N−フェニルカルバモイルア
ミノ)、5員もしくは6員の含窒素ヘテロ環基(例えば
イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリ
ル、1,2−ジヒドロ−2−オキソ−1−ピリジル)、
イミド基(例えばスクシンイミド、ヒダントイニル)、
芳香族アゾ基(例えばフェニルアゾ)、スルフィニル基
(例えば2−ブトキシ−5−tert−オクチルフェニルス
ルフィニル)、スルホニル基(例えば2−ブトキシ−5
−tert−オクチルフェニルスルホニル)などがあり、こ
れらの基はさらにR1 の置換基として許容された基で置
換されていてもよい。
【0021】また、炭素原子を介して結合した離脱基と
して、アルデヒド類又はケトン類で四当量カプラーを縮
合して得られるビス型カプラーがある。本発明の離脱基
は、現像抑制剤、現像促進剤など写真的有用基を含んで
いてもよい。
【0022】Z1 は、含窒素6員複素環を形成するのに
必要な非金属原子群を表わし、少なくとも1つの解離基
を有する。該含窒素6員複素環を構成するための4つの
2価の連結基としては、−NH−、−N(R)−、−N
=、−CH(R)−、−CH=、−C(R)=、−CO
−、−S−、−SO−、−SO2 −などが挙げられる。
(Rは置換基を表わし、R1 で挙げた置換基があげられ
る。)解離基としては−NH−、−CH(R)−など酸
性プロトンを有するものが挙げられ、好ましくは水中の
pKaが3ないし12の値をもつものである。
【0023】一般式(I)で表わされる色素形成カプラ
ーは、好ましくは一般式(II)〜一般式(XIX)として表
わすことができる。
【0024】
【化3】
【0025】
【化4】
【0026】
【化5】
【0027】(式中、R1 、R2 およびXは一般式
(I)におけるものと同義である。R3 、R5 、R6
7 およびR8 は水素原子または置換基を表わし、R4
は置換基を表わす。EWGは、ハメットの置換基定数σ
p の値が0.35以上の電子吸引基を表わす。)
【0028】R3 、R4 、R5 、R6 、R7 、R8 の置
換基の例は、R1 で説明したものと同様である。
【0029】一般式(I)で表されるカプラーは、R1
〜R8 の基中に一般式(I)で表わされるカプラー残基
を有して、二量体以上の多量体を形成してもよいし、ま
たR1 〜R8 の基が高分子鎖を有しており、単重合体若
しくは共重合体を形成してもよい。高分子鎖と結合して
単重合体若しくは共重合体とは一般式(I)で表される
カプラー残基を有する付加重合体エチレン型不飽和化合
物の単独もしくは共重合体が典型例である。この場合、
一般式(I)で表されるカプラー残基を有する発色繰り
返し単位は重合体中に1種類以上含有されていてもよ
く、共重合成分としてアクリル酸エステル、メタクリル
酸エステル、マレイン酸エステル類の如き非発色性のエ
チレン型モノマーの1種または1種以上を含む共重合体
であってもよい。
【0030】次に本発明に用いられるカプラーの代表的
化合物例を示すが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。以下に、化合物例に用いられる置換基を番号順
に記載する。
【0031】
【化6】
【0032】
【化7】
【0033】
【化8】
【0034】
【化9】
【0035】
【化10】
【0036】
【化11】
【0037】
【化12】
【0038】以下に本発明のカプラーの代表的化合物例
を表に示すが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】
【表4】
【0043】
【表5】
【0044】
【表6】
【0045】次に本発明の代表的カプラーの合成例を示
す。
【0046】(合成例1)カプラー(III)−1の合成
【0047】
【化13】
【0048】2−アミノアセトフェノン塩酸塩とマロノ
ニトリルをアルカリ存在下縮合させることにより容易に
得られる2−アミノ−3−シアノ−4−フェニルピロー
ル(化合物a)18.3gとエトキシエチリデンマロン
酸ジエチル25.3gをエタノール300mlに分散し、
これにナトリウムメチラート28%メタノール溶液2
2.0mlを加え、5時間加熱還流した。冷却後、酢酸エ
チルを加え、水洗した後、有機溶媒を濃縮し、析出した
結晶を濾取し、化合物bを11.6g得た。次いで、こ
れにファインオキソコール1600 50ml、チタニウ
ムイソプロポキシド(Ti(O-i-Pr)4) 2.0gを加え、油
浴温度130−140℃にて6時間加熱た。冷却後、シ
リカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=
1/1)にて精製し、カプラー(III) −1 14.7
gを淡黄色の油状物として得た。
【0049】(合成例2)カプラー(III)−3の合成
【0050】
【化14】
【0051】2−アミノ−3−シアノ−4−フェニルピ
ロール(化合物a)18.3gとエトキシメチレンマロ
ン酸ジエチル24.0gをエタノール400mlに分散
し、これにナトリウムメチラート28%メタノール溶液
22.0mlを加え、1時間加熱還流した。冷却後、析出
している結晶を濾取し、化合物cを28.0g得た。次
いで、これにファインオキソコール1600を150m
l、 Ti(O-i-Pr)4 4.gを加え、油浴温度130−1
40℃にて2時間加熱した。冷却後、シリカゲルクロマ
トグラフィーにて精製し、カプラー(III )−3 3
6.2gを得た。
【0052】(合成例3)カプラー(II)−1の合成
【0053】
【化15】
【0054】2−アミノ−3−シアノ−4−フェニルピ
ロール(化合物a)18.3gとp−オクタデシルオキ
シベンゾイル酢酸エチル46.0gを酢酸300mlに分
散し、8時間加熱還流した。冷却後、酢酸エチル1リッ
トル、水1リットルを加え、析出した結晶を濾取し、カ
プラー(II)−1 29.0gを得た。他の化合物につ
いても同様な方法で合成することができる。
【0055】本発明の一般式(I)で表わされる化合物
は、ハロゲン化銀1モル当たり1.0〜1.0×10-3
モルの範囲で使用することができる。好ましくは5.0
×10-1〜2.0×10-2モルであり、より好ましくは
4.0×10-1〜5.0×10-2モルの範囲である。
【0056】本発明において、一般式(I)で表わされ
る化合物は、主カプラーとして用いる場合は、赤感性ハ
ロゲン化銀乳剤層またはその隣接非感光層に添加するこ
とが好ましい。また写真性有用基を放出するカプラーで
あるときは目的に応じてハロゲン化銀感光層や非感光性
層に添加する。
【0057】本発明において、一般式(I)で表わされ
る化合物は、2種以上を併用することもできるし、他の
公知のカプラーと併用することもできる。
【0058】本発明において、一般式(I)で表わされ
る化合物は、後述の種々の公知の分散法により、カラー
感光材料に導入することができる。
【0059】本発明において、一般式(I)で表わされ
る化合物は高沸点有機溶媒を用いて分散することができ
る。高沸点有機溶媒としては、常圧での沸点が175℃
以上のものが好ましく、その使用量は、一般式(I)の
化合物1g当たり5.0cc以下であり、好ましくは、0
〜2.0ccであり、より好ましくは0〜1.0ccであ
る。
【0060】本発明の一般式(I)で表わされる化合物
は後述する本発明以外のカプラーと併用することもでき
る。
【0061】次に、本発明に用いる平板状ハロゲン化銀
乳剤について詳しく説明する。
【0062】本発明の乳剤は、アスペクト比が2以上の
平板状ハロゲン化銀粒子である。ここで平板状粒子と
は、1枚の双晶面か2枚以上の平行な双晶面を有する粒
子の総称である。双晶面とは、この場合(111)面の
両側ですべての格子点のイオンが鏡像関係にある場合に
この(111)面のことをいう。この平板状粒子は粒子
を上から見た時に三角形状、六角形状もしくはこれらが
丸みを帯びた円形状をしており、三角形状のものは三角
形の、六角形状のものは六角形の、円形状のものは円形
状の互いに平行な外表面を有している。
【0063】本発明における平板状粒子のアスペクト比
とは0.1μm以上の粒子直径を有する平板状粒子につ
いて、各々その粒子直径を厚みで割った値をいう。粒子
の厚みの測定は、参照用のラテックスとともに粒子の斜
め方向から金属を蒸着し、そのシャドーの長さを電子顕
微鏡写真上で測定し、ラテックスのシャドーの長さを参
照にして計算することにより容易にできる。
【0064】本発明における粒子直径とは、粒子の平行
な外表面の投影面積と等しい面積をもつ円の直径であ
る。
【0065】粒子の投影面積は電子顕微鏡写真上での面
積を測定し、撮影倍率を補正することにより得られる。
【0066】平均アスペクト比は、少なくとも100個
のハロゲン化銀粒子について、各粒子のアスペクト比の
算術平均として求められる。また、粒子の平均厚さに対
する平均直径の比率としても求めることができる。
【0067】本発明のハロゲン化銀乳剤に用いられる平
板状ハロゲン化銀粒子において、粒子直径は粒子厚さの
2倍以上であるが、好ましくは3〜20倍、より好まし
くは4〜15倍、特に好ましくは5〜10倍である。ま
た、全ハロゲン化銀粒子の投影面積における平板状ハロ
ゲン化銀粒子の占める割合は50%以上であるが、好ま
しくは70%以上、特に好ましくは85%以上である。
【0068】このような乳剤を用いることにより、優れ
た鮮鋭度のハロゲン化銀写真感光材料を得ることができ
る。鮮鋭度が優れているのは、このような乳剤を用いた
乳剤層では光散乱が従来の乳剤層と比較して極めて小さ
いことによる。このことは、当業者が日常使用しうる実
験方法により容易に確認することができる。平板状ハロ
ゲン化銀乳剤を用いた乳剤層の光散乱が小さい理由は明
らかではないが、平板状ハロゲン化銀乳剤の主要面が、
支持体面と平行に配向するためではないかと考えられ
る。
【0069】また、平板状ハロゲン化銀粒子の直径は、
0.02〜20μm 、好ましくは0.3〜10.0μm
であり、特に好ましくは0.4〜5.0μm である。粒
子の厚みとしては、0.7μm以下であり、好ましくは
0.5μm 以下である。
【0070】本発明において、より好ましい平板状ハロ
ゲン化銀粒子は、粒子直径が0.3μm 以上かつ10.
0μm 以下で、粒子厚さが0.3μm 以下であり、平均
(直径/厚さ)が5以上かつ10以下のものである。1
0より大になると、感光材料を折り曲げたり固く巻き込
んだり、あるいは鋭利な物に触れた時に、写真性能に異
常が出ることがあるため好ましくない。さらに好ましい
のは、粒子直径が0.4μm 以上かつ5.0μm 以下
で、平均(直径/厚さ)が5以上の粒子が全ハロゲン化
銀粒子の全投影面積の85%以上を占めるハロゲン化銀
乳剤の場合である。
【0071】本発明で使用する平板状ハロゲン化銀粒子
は、塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀
のいずれでもよいが、臭化銀、沃化銀15モル%以下の
沃臭化銀、又は塩化銀50モル%以下で沃化銀2モル%
以下の塩沃臭化銀及び塩臭化銀がより好ましく、混合ハ
ロゲン化銀における組成分布は均一でも局在化していて
もよい。
【0072】本発明で使用する平板状のハロゲン化銀乳
剤は、Cugnac,Chateauの報告や、Duf
fin著“Photographic Emulsio
nChemistry”(Focal Press刊、
New York 1966年)66頁〜72頁、及び
A.P.H.Trivelli,W.F.Smith編
“Phot.Jouranl”80(1940年)28
5頁に記載されているが、特開昭58−113927
号、同58−113928号、同58−127921号
に記載された方法を参照すれば容易に調製することがで
きる。
【0073】例えば、pBrが1.3以下の比較的高p
Ag値の雰囲気中において平板状粒子が重量で40%以
上存在する種晶を形成し、同程度のpBrに保ちつつ銀
及びハロゲン溶液を同時に添加しながら種晶を成長させ
ることにより得られる。この粒子成長過程においては、
新たな結晶核が発生しないように銀及びハロゲン溶液を
添加することが望ましい。
【0074】平板状ハロゲン化銀粒子の大きさは、温度
調節、溶剤の種類や質の選択、粒子成長時に用いる銀
塩、及びハロゲン化物の添加速度等をコントロールする
ことにより調整することができる。
【0075】本発明の平板状ハロゲン化銀粒子の製造時
に、必要に応じてハロゲン化銀溶剤を用いることによ
り、粒子サイズ、粒子の形状(直径/厚み比等)、粒子
サイズの分布、粒子の成長速度をコントロールすること
ができる。溶剤の使用量は、反応溶液の10-3〜1.0
重量%の範囲が好ましく、特に10-2〜10-1重量%の
範囲が好ましい。本発明においては、溶剤の使用量の増
加と共に粒子サイズ分布を単分散化し、成長速度を進め
ることができる一方、溶剤の使用量と共に粒子の厚みが
増加する傾向もある。
【0076】本発明においては、ハロゲン化銀溶剤とし
て公知のものを使用することができる。しばしば用いら
れるハロゲン化銀溶剤の例としては、アンモニア、チオ
エーテル、チオ尿素類、チオシアネート塩、チアゾリン
チオン類を挙げることができる。チオエーテルに関して
は、米国特許第3,271,157号、同第3,57
4,628号、同第3,790,387号等を参考にす
ることができる。また、チオ尿素類に関しては特開昭5
3−82408号、同55−77737号、チオシアネ
ート塩に関しては米国特許第2,222,264号、同
第2,448,534号、同第3,320,069号、
チアゾリンチオン類に関しては、特開昭53−1443
19号をそれぞれ参考にすることができる。
【0077】ハロゲン化銀粒子の形成又は物理熟成の過
程においては、例えばカドミウム塩、亜鉛塩、タリウム
塩、イリジウム塩又はその錯塩、ロジウム塩又はその錯
塩、鉄塩又は鉄錯塩を共存させてもよい。
【0078】本発明で使用する平板状ハロゲン化銀粒子
の製造時には、粒子成長を速めるために添加する銀塩溶
液(例えばAgNO3 水溶液)とハロゲン化物溶液(例
えばKBr水溶液)の添加速度、添加量、添加濃度を上
昇させる方法が好ましく用いられる。これらの方法に関
しては、例えば米国特許第1,335,925号、同
3,650,757号、同第3,672,900号、同
第4,242,445号、特開昭55−142329
号、同55−158124号等の記載を参考にすること
ができる。
【0079】本発明の平板状ハロゲン化銀粒子は、必要
により化学増感することができる。化学増感のために、
例えば、H.Frieser編“Die Grundl
agen der Photogrophischen
Prozesse mitSilberhaloge
niden”(Akademishce Verlag
sgesellschaft.1968年)675頁〜
735頁に記載の方法を用いることができる。
【0080】すなわち、活性ゼラチンや銀と反応し得る
硫黄を含む化合物(例えばチオ硫酸塩、チオ尿素類、メ
ルカプト化合物類、ローダニン類)を用いる硫黄増感
法;還元性物質(例えば第一錫塩、アミン類、ヒドラジ
ン誘導体、ホルムアミジンスルフィン酸、シラン化合
物)を用いる還元増感法、;貴金属化合物(例えば、金
錯塩の他、Pt、Ir、Pd等の周期律表第VIII族の金
属の錯塩)を用いる貴金属増感法などを単独又は組み合
わせて用いることができる。
【0081】これらの具体例は,硫黄増感法については
米国特許第1,574,944号、同第2,278,9
47号、同第2,410,689号、同第2,728,
668号、同第3,656,955号等、還元増感法に
ついては米国特許第2,419,974号、同第2,9
83,609号、同第4,054,458号等、貴金属
増感法については米国特許第2,399,083号、同
第2,448,060号、英国特許第618,061号
等の各明細書に記載されている。
【0082】特に省銀の観点から、本発明の平板状ハロ
ゲン化銀粒子は金増感又は硫黄増感、或るはこれらの併
用が好ましい。
【0083】本発明の平板状ハロゲン化銀粒子は、必要
に応じてメチン色素類その他によって分光増感すること
ができる。また、前述した鮮鋭度の向上の他に、分光速
度が高いことも本発明の平板状ハロゲン化銀粒子の特長
である。用いられる色素には、シアニン色素、メロシア
ニン色素、複合シアニン色素、複合メロシアニン色素、
ホロポーラーシアニン色素、ヘミシアニン色素、スチリ
ル色素及びヘミオキソノール色素が包含される。特に有
用な色素は、シアニン色素、メロシアニン色素、及び複
合メロシアニン色素に属する色素である。
【0084】有用な増感色素の例としては、ドイツ特許
第929,080号、米国特許第2,493,748
号、同第2,503,776号、同第2,519,00
1号、同第2,912,329号、同第3,656,9
59号、同第3,672,897号、同第4,025,
349号、英国特許第1,242,588号、特公昭4
4−14030号に記載されたものを挙げることができ
る。
【0085】これらの増感色素は単独に用いてもよい
が、それらを組合せて用いてもよく、特に増感色素の組
合せは強色増感の目的でしばしば用いられる。その代表
例は、米国特許第2,688,545号、同第2,97
7,229号、同第3,397,060号、同第3,5
22,052号、同第3,527,641号、同第3,
617,293号、同第3,628,964号、同第
3,666,480号、同第3,672,898号、同
第3,679,728号、同第3,814,609号、
同第4,026,707号、英国特許第1,344,2
81号、特公昭43−4936号、同53−12375
号、特開昭52−109925、同52−110618
号に記載されている。
【0086】本発明で使用する写真乳剤には、感光材料
の製造工程中、保存中あるいは写真処理中のカブリを防
止し、また写真性能を安定化させる目的で、種々の化合
物を含有させることができる。すなわちアゾール類、例
えばベンゾチアゾリウム塩、ニトロイミダゾイール類、
トリアゾール類、ベンゾトリアゾール類、ベンズイミダ
ゾール類(特に、ニトロ又はハロゲン置換体);ヘテロ
環メルカプト化合物、例えば、メルカプトチアゾール
類、メルカプトベンゾチアゾール類、メルカプトベンズ
イミダゾール類、メルカプトチアジアゾール類、メルカ
プトテトラゾール類(特に1−フェニル−5−メルカプ
トテトラゾール)、メルカプトピリミジン類;カルボキ
シル基やスルホン基等の水溶性基を有する上記のヘテロ
環メルカプト化合物類;例えばオキサドリンチオンのよ
うなチオケト化合物;アザインデン類、例えばトリアザ
インデン類、テトラアザインデン類(特に4−ヒドロキ
シ置換(1,3,3a,7)テトラアザインデン類);
ベンゼンチオスルホン酸類;ベンゼンスルフィン酸;等
のようなカブリ防止剤または安定剤として知られた、多
くの化合物を加えることができる。これらのさらに詳し
い具体例及びその使用方法については、例えば米国特許
第3,954,474号、同第3,982,947号、
同第4,021,248号の各明細書、又は特公昭52
−28660号公報の記載を参考にすることができる。
【0087】本発明の前記乳剤は、単分散乳剤であるこ
とが好ましい。
【0088】本発明に関わる単分散乳剤とは、ハロゲン
化銀粒子の粒径に関する変動係数が0.25以下の粒径
分布を有する乳剤である。ここで変動係数とは、粒径に
関する標準偏差を平均粒径で除した値である。すなわ
ち、個々の乳剤粒子の粒径がriであり、その数がni
であるとき、平均粒径は
【0089】
【数1】 で定義され、その標準偏差は
【0090】
【数2】 と定義される。
【0091】本発明でいう個々の粒子径とは、ハロゲン
化銀乳剤をティ・エイチ・ジェームス(T.H.Jam
es)ら著「ザ・セオリー・オブ・ザ・フォトグラフィ
ック・プロセス」(The Theory of th
e Photographic Process)第3
版36〜43頁、マクミラン社発行(1966年)に記
載されているような、当業界でよく知られた方法(通常
は電子顕微鏡撮影)で微小撮影した場合に、投影された
面積に相当した投影面積相当直径である。ここでハロゲ
ン化銀粒子の投影相当直径とは、上述の著書に示されて
いるように、ハロゲン化銀粒子の投影面積と等しい円の
直径で定義される。従って、ハロゲン化銀粒子の球状以
外(たとえば立方体、八面体、十四面体、平板状、ジャ
ガイモ状など)の場合も、上述のように平均粒径rおよ
びその偏差Sを求めることが可能である。
【0092】ハロゲン化銀粒子の粒径にかかわる変動係
数は0.25以下であるが、好ましくは0.20以下、
より好ましくは0.15以下である。
【0093】本発明の平板状ハロゲン化銀乳剤は、特開
昭63−151618号等に記載されている単分散六角
平板状ハロゲン化銀乳剤であることが特に好ましい。
【0094】ここで六角平板状ハロゲン化銀粒子とは、
その{1,1,1}面の形状が六角形であり、隣辺比率
が2以下であることを特徴としている。ここで隣辺比率
とは、六角形を形成する最小の長さを有する辺の長さに
対する最大の長さを有する辺の長さの比である。本発明
の六角平板状ハロゲン化銀粒子は、隣辺比率が2以下で
あれば、その角が幾分丸味みをおびていてもよい。角が
丸みをおびている場合の辺の長さは、その辺の直線部分
を延長し、隣接する辺の直線部分を延長した線との交点
の間の距離で表わされる。本発明の六角平板状粒子の六
角形を形成する各辺は、その1/2以上が実質的に直線
からなることが好ましく、特に4/5以上が実質的に直
線からなることが好ましい。本発明において、隣辺比率
は1〜1.5であることが好ましい。
【0095】本発明の六角平板状ハロゲン化銀乳剤は、
分散媒とハロゲン化銀粒子とからなり、該ハロゲン化銀
粒子の全投影面積の50%以上、好ましくは70%以
上、より好ましくは90%以上が上記六角平板状ハロゲ
ン化銀粒子によって占められている。
【0096】本発明における六角平板状ハロゲン化銀粒
子のハロゲン組成としては、臭化銀、沃臭化銀、塩臭化
銀、塩沃臭化銀のいずれであってもよいが、臭化銀及び
沃臭化銀が好ましい。沃臭化銀の場合、沃化銀含量は0
〜30モル%であり、好ましくは2〜15%、より好ま
しくは4〜12モル%である。沃化銀の粒子内分布は、
粒子全体に均一であってもよいし、粒子内部と表面層と
で沃化銀含量が異なってもよい。また、粒子内部に異な
った沃化銀含量の層がいくつもあるいわゆる多重構造で
あってもよいが、粒子内部よりも粒子表面の方が沃化銀
含量が少ない、いわゆる内部ヨード型粒子が好ましい。
【0097】六角平板状ハロゲン化銀乳剤の製造法につ
いては、米国特許第4,797,354号を参考にする
ことができる。
【0098】単分散六角平板状ハロゲン化銀乳剤の作り
方としては、製造工程を核形成、オストワルド熟成及び
粒子成長の過程に分ける。核形成時には、pBrを1.
0〜2.5に保ち、できるだけ平行な双晶面をもつ核
(平板粒子核)を多くつくるような過飽和条件(温度、
ゼラチン濃度、銀塩水溶液と、ハロゲン化アルカリ水溶
液の添加速度、pBr、ヨードイオン含量、攪拌回転
数、pH、ハロゲン化銀溶剤量、塩濃度など)で核形成を
行う。オストワルド熟成時には、核形成時に形成された
平板状粒子核以外の粒子を消滅せしめ、平板粒子核のみ
を成長させかつ単分散性の良い核にするために、温度、
pBr、pH、ゼラチン濃度、ハロゲン化銀溶剤量などを
調節する。粒子成長時には、pBr及び添加する銀イオ
ン量とハロゲンイオン量を調節することによって、所望
のアスペクト比と粒子サイズをもつ六角平板状ハロゲン
化銀粒子を得ることができる。粒子成長時は、銀イオン
及びハロゲンイオンの添加速度を結晶臨界成長速度の3
0〜100%にすることが好ましい。
【0099】本発明の前記乳剤は、ハロゲン化銀粒子の
個数の50%が、1粒子当たり10本以上の転位を含む
ことが好ましい。
【0100】平板粒子の転位は、たとえばJ.F.Ha
milton,Phot.Sci.Eng.,11,5
7,(1967)やT.Shiozawa,J.So
c.Phot.Sci Japan,35,213(1
972)に記載の、低温での透過型電子顕微鏡を用いた
直接的な方法により観察することができる。すなわち、
乳剤から、粒子に転位が発生するほどの圧力をかけない
よう注意して取り出したハロゲン化銀粒子を電子顕微鏡
観察用のメッシュにのせ、電子線による損傷(プリント
アウト等)を防ぐように試料を冷却した状態で、透過法
により観察を行う。このとき、粒子の厚みが厚いほど電
子線が透過しにくくなるので、高圧型(0.25μm の
厚さの粒子に対し200kV)の電子顕微鏡を用いた方が
より鮮明に観察することができる。このような方法によ
って得られた粒子の写真から、主平面に対して垂直方向
から見た場合の各粒子についての転位の位置及び数を用
いることができる。
【0101】本発明の平板粒子の転位の位置は、平板粒
子の長軸方向の中心から辺までの長さのx%の距離から
辺にかけて発生している。このxの値は、好ましくは1
0≦x<100であり、より好ましくは30≦x<98
であり、さらに好ましくは50≦x<95である。この
とき、この転位の開始する位置を結んで作られる形状
は、粒子形と相似に近いが、完全な相似形でなくゆがむ
ことがある。転位線の方向は、略中心から辺に向かう方
向であるが、しばしば蛇行している。
【0102】本発明の平板粒子の転位の数については、
10本以上の転位を含む粒子が50個数%以上存在する
ことが好ましい。さらに好ましくは、10本以上の転位
を含む粒子が80個数%以上、特に20本以上の転位を
含む粒子が80個数%以上存在するものが好ましい。
【0103】さらに、本発明の平板状ハロゲン化銀粒子
で好ましく用いられる、ハロゲン化銀粒子の50個数%
以上が1粒子当たり10本以上の転位を含むハロゲン化
銀粒子においては、ハロゲン化銀粒子の個々の沃化銀含
有率の相対標準偏差が30%以下であることが特に好ま
しく、さらに好ましくは20%以下が好ましい。
【0104】個々の乳剤粒子の沃化銀含有率は、例えば
X線マイクロ・アナライザーを用いて、一個一個の粒子
の組成を分析することによって測定できる。ここで「個
々の粒子の沃化銀含有率の相対標準偏差」とは、例えば
X線マイクロ・アナライザーにより少なくとも100個
の乳剤粒子の沃化銀含有率を測定した際の、沃化銀含有
率の標準偏差を平均沃化銀含有率で除した値に100を
乗じて得られる値である。個々の乳剤粒子の沃化銀含有
率測定の具体的方法は、例えば、欧州特許第147,8
48A号に記載されている。
【0105】個々の粒子の沃化銀含有率の相対標準偏差
が大きいと、個々の粒子の化学増感の適点が異なり、す
べての乳剤粒子の性能を引き出すことが不可能になる。
また、転位の数の粒子間の相対標準偏差も大きくなる傾
向にある。
【0106】個々の粒子の沃化銀含有率Yi(モル%)
と、各粒子の球相当直径Xi(ミクロン)の間には、相
関がある場合とない場合があるが、相関がないことが望
ましい。
【0107】平板粒子のハロゲン組成に関する構造につ
いては、X線回折、EPMA法(XMA法という名称も
ある;電子線でハロゲン化銀粒子を走査して、ハロゲン
化銀組成を検出する方法)、ESCA法(XPS法とい
う名称もある;X線を照射し粒子表面から出てくる光電
子を分光する方法)などを組み合わせることにより確認
できる。
【0108】本発明において粒子表面とは、表面より5
0オングストローム程度の深さまでの領域をいう。この
ような領域のハロゲン組成は、通常ESCA法により測
定することができる。粒子内部とは、上記の表面領域以
外の領域をいう。
【0109】前記の転位線を有する平板状粒子よりなる
乳剤は、特開昭63−220238号、特願平2−31
0862号に記載されている方法に基づいて調製するこ
とができる。また,本発明のハロゲン化銀乳剤は、粒子
サイズ分布が狭いことが好ましく、核形成−オストワル
ド熟成及び粒子成長の段階を経て調製する特願昭63−
151618号に記載されている方法を好ましく用いる
ことができる。
【0110】しかしながら、乳剤の個々の粒子の沃化銀
含有率は、特に緻密な制御をしないと不均一になり易
い。
【0111】乳剤の個々の粒子の沃化銀含有率を均一に
するために、まず、オストワルド熟成後の粒子のサイズ
と形状をできるだけ均一にすることが肝要である。さら
に成長段階において、硝酸銀水溶液とアルカリ・ハライ
ド水溶液を、pAg を6.0から10.0の範囲で一定に
保ちつつ、ダブル・ジェット法で添加し、特に均一な被
覆を行うためには、添加中の溶液の過飽和度は高い方が
好ましい。例えば米国特許第4,242,445号に記
載されているような方法で、結晶の成長速度が結晶臨界
成長速度の30〜100%になるような比較的高い過飽
和度で添加を行うことが望ましい。
【0112】本発明の平板粒子の転位は、粒子の内部に
特定の高ヨード相を設けることによってコントロールす
ることができる。具体的には、基板粒子を調製し、次に
高ヨード相を設け、その外側を高ヨード相よりヨード含
有率の低い相でカバーすることによって得られる。ここ
で、個々の粒子の沃化銀含有率を均一にするために、上
記高ヨード相の形成条件を適切に選択することが重要で
ある。
【0113】内部の高ヨード相とは、ヨードを含むハロ
ゲン化銀固溶体をいう。この場合のハロゲン化銀として
は、沃化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀が好ましいが、沃化
銀または沃臭化銀(ヨード含有率10〜40モル%)で
あることが好ましく、特に沃化銀であることが好まし
い。
【0114】この内部高ヨード相は、基板の平板粒子の
平面に均一に沈着したものではなく、むしろ局在的に存
在させることが重要である。このような局在化は、平板
の主平面上、側面上、辺上、角上のいずれの場所で起っ
てもよい。さらに、内部高ヨード相を、そのような部位
に選択的にエピタキシャルに配位していても良い。
【0115】このための方法として、沃化物塩を単独に
添加する、いわゆるコンバージョン法や、例えば特開昭
59−133540号、特開昭58−108526号、
特開昭59−162540号に記載されているようなエ
ピタキシャル接合法を用いることができる。その時に以
下のような条件を選択することが、個々の粒子の沃化銀
含有率を均一にするために有効である。すなわち、沃化
物塩添加時のpAg は8.5〜10.5の範囲が好まし
く、9.0〜10.5の範囲が特に好ましい。温度は、
50℃〜30℃の範囲に保つことが好ましい。沃化物塩
の添加は、十分に攪拌された条件下で、全銀量に対し1
モル%以上の沃化物塩を30秒から5分間にわたって添
加することが好ましい。
【0116】基板の平板粒子のヨード含有率は高ヨード
相よりも低く、好ましくは0〜12モル%、さらに好ま
しくは0〜10モル%である。
【0117】高ヨード相をカバーする外側の相は、高ヨ
ード相のヨード含有率よりも低く、好ましくは0〜12
モル%、さらに好ましくは0〜10モル%であり、最も
好ましくは0〜3モル%である。
【0118】この内部高ヨード相は、平均粒子の長軸方
向に関して粒子中心から粒子全体の銀量で5モル%〜8
0モル%の範囲にある、粒子中心を中心とする環状領域
内に存在することが好ましく、さらに好ましくは10モ
ル%〜70モル%、特に20モル%〜60モル%の範囲
の環状領域内に存在することが好ましい。
【0119】ここで、粒子の長軸方向とは平板粒子の直
径方向をいい、短軸方向とは平板粒子の厚さ方向をい
う。
【0120】内部高ヨード相のヨード含有率は、粒子表
面に存在する沃化銀、沃臭化銀または塩沃臭化銀におけ
る平均ヨード含有率よりも高く、好ましくは5倍以上、
特に好ましくは20倍以上である。
【0121】さらに、内部高ヨード相を形成するハロゲ
ン化銀の量は、銀量にして粒子全体の銀量の50モル%
以下であり、さらに好ましくは10モル%以下であり、
特に5モル%以下であることが好ましい。
【0122】種々の化合物をハロゲン化銀沈殿生成過程
で存在せしめることによって、ハロゲン化銀粒子の性質
をコントロールできる。このような化合物は、反応器中
に最初に存在せしめても良い。また、常法に従って、1
もしくは2以上の塩を加えると共に添加することもでき
る。米国特許第2,448,060号、同2,628,
167号、同3,737,313号、同3,772,0
31号、並びにリサーチ・ディスクロージャー、134
巻、1975年6月、13452に記載されるように、
銅、イリジウム、鉛、ビスマス、カドミウム、亜鉛、カ
ルコゲン化合物(例えば、硫黄、セレン及びテルルの化
合物)、金および第VII 属貴金属の化合物のような化合
物をハロゲン化銀沈殿生成過程で存在せしめることによ
って、ハロゲン化銀の特性をコントロールできる。特公
昭58−1410号、モイザー(Moisar)ら著、ジャー
ナル・オブ・フォトグラフィック・サイエンス、25
巻、1977、19−27頁に記載されるように、ハロ
ゲン化銀乳剤は沈殿生成過程において粒子の内部を還元
増感することができる。
【0123】本発明に用いられる平板粒子においては、
エピタキシャル接合によって組成の異なるハロゲン化銀
が接合されていてもよく、また、例えばロダン銀、酸化
鉛のようなハロゲン化銀以外の化合物と接合されていて
も良い。これらの乳剤粒子は、例えば、米国特許第4,
094,684号、同4,142,900号、同4,4
59,353号、英国特許第2,038,792号、米
国特許第4,349,622号、同4,395,478
号、同4,433,501号、同4,463,087
号、同3,656,962号、同3,852,067
号、特開昭59−162540号に開示されている。
【0124】本発明の平板状ハロゲン化銀乳剤は、通常
化学的に増感されている。
【0125】化学増感は、上記ハロゲン化銀乳剤成形後
に行われるが、ハロゲン化銀乳剤形成後、化学増感を行
う間に、前記乳剤を水洗してもよい。
【0126】化学増感については、リサーチ・ディスク
ロージャーNo.17643(1978年12月:23
頁)及び同No.18716(1979年11月:648
頁右欄)に記載されており、pAg 5〜10、pH5〜8及
び温度30〜80℃において硫黄、セレン、テルル、
金、白金、パラジウム、イリジウムまたはこれら増感剤
の複数の組み合わせを用いて行うことができる。
【0127】また、本発明の平板状ハロゲン化銀乳剤
は、分光増感色素の存在下で化学増感されることが好ま
しい。分光増感色素の存在下で化学増感する方法は、例
えば米国特許第4,425,426号、同4,442,
201号、特開昭59−9658号、同61−1031
49号、同61−133941号などに記載されてい
る。使用する分光増感色素としては、通常ハロゲン化銀
写真感光材料に用いられる分光増感色素であればいかな
るものでもよく、その分光増感色素は、リサーチ・ディ
スクロージャーNo.17643の23〜24頁及び同N
o.18716の648頁右欄〜649頁右欄に記載さ
れている。分光増感色素は一種類でもよく、数種類混ぜ
て使用してもよい。
【0128】分光増感色素を添加する時期は、化学増感
の開始前(粒子形成時、粒子形成終了時、水洗後)、化
学増感の途中及び化学増感終了時のいずれの時期でもよ
いが、粒子形成終了後で化学増感の開始前又は化学増感
の終了時が好ましい。
【0129】添加される分光増感色素の量は任意である
が、飽和吸着量の30〜100%が好ましく、より好ま
しくは50〜90%である。
【0130】本発明の平板状ハロゲン化銀乳剤は、通常
分光増感されている。用いられる分光増感色素の例は、
上記と同様上記の2つのリサーチ・ディスクロージャー
に記載されている。上述のように化学増感時に分光増感
色素を存在させた乳剤は、分光増感するために、同種又
は別種の色素をさらに追加で添加してもよいし、しなく
てもよい。
【0131】本発明の乳剤は感光性乳剤層に単独で用い
てもよいし、平均粒子サイズの異なる2種以上の乳剤を
併用するようにしてもよい。2種以上の乳剤を用いる場
合、異なる層に用いてもよいが、同一感光層に混合して
用いるのが好ましい。また、2種以上の乳剤を用いる場
合、本発明で規定する平均アクペクト比の乳剤とそうで
ないものとを用いてもよい。上記のように、乳剤を混合
して用いることは、階調コントロール、低露光量領域か
ら高露光量領域すべてにわたる粒状性のコントロール、
及び発色現像依存性(時間及び発色現像主薬・亜硫酸ナ
トリウム塩等の現像液内組成依存性、pH依存性)のコン
トロールなどの観点から好ましい。
【0132】また本発明の乳剤は、特開昭60−143
332号、同60−254032号に記載されている、
粒子間の沃化銀含有率の相対標準偏差が20%以下であ
ることが特に好ましい。
【0133】本発明では感度、粒状性、及び脱銀性を向
上させるために、下記一般式(A)で表わされる化合物
を用いることが特に好ましい。
【0134】一般式(A) Q−SM1 式中、Qは−SO3 2 、−COOM2 、−OHおよび
−NR1 2 から成る群から選ばれた少なくとも一種を
直接または間接に結合した複素環残基を表わし、M1
2 は独立して水素原子、アルカリ金属、四級アンモニ
ウム、四級ホスホニウムを表わし、R1 、R2 は水素原
子、または置換もしくは無置換のアルキル基を表わす。
【0135】一般式(A)においてQで表わされる複素
環残基の具体例としては、オキサゾール環、チアゾール
環、イミダゾール環、セレナゾール環、トリアゾール
環、テトラゾール環、チアジアゾール環、オキサジアゾ
ール環、ペンタゾール環、ピリミジン環、チアジア環、
トリアジン環、チアジアジン環など、または他の炭素環
やヘテロ環と結合した環(例えばベンゾチアゾール環、
ベンゾトリアゾール環、ベンズイミダゾール環、ベンゾ
オキサゾール環、ベンゾセレナゾール環、ナフトオキサ
ゾール環、トリアザインドリジン環、ジアザインドリジ
ン環、テトラアザインドリジン環)があげられる。
【0136】一般式(A)で表わされるメルカプト複素
環化合物のうちで特に好ましいものとして、一般式
(B)及び(C)で表わされるものを挙げることができ
る。
【0137】一般式(B)
【0138】
【化16】 一般式(C)
【0139】
【化17】
【0140】一般式(B)において、Y、Zは独立して
窒素原子またはCR4 (R4 は水素原子、置換もしくは
無置換のアルキル基、または置換もしくは無置換のアリ
ール基を表わす)を示し、R3 は−SO3 2 、−CO
OM2 、−OHおよび−NR1 2 から成る群から選ば
れた少なくとも一種で置換された有機残基であり、具体
的には炭素数1〜20のアルキル基(例えばメチル、エ
チル、プロピル、ヘキシル、ドデシル、オクタデシルな
ど)、炭素数6〜20のアリール基(例えばフェニル、
ナフチルなど)を示し、L1 は−S−、−O−、−N
−、−CO−、−SO−および−SO2 −から成る群か
ら選ばれた連結基を示し、nは0または1である。
【0141】これらのアルキル基およびアリール基は、
さらにハロゲン原子(例えばF、Cl、Br)、アルコ
キシ基(例えばメトキシ、メトキシエトキシ)、アリー
ルオキシ基(例えばフェノキシ)、アルキル基(R2
アリール基のとき)、アリール基(R2 がアルキル基の
とき)、アミド基(例えばアセトアミド、ベンゾイルア
ミノ)、カルバモイル基(例えば無置換カルバモイル、
フェニルカルバモイル、メチルカルバモイル)、スルホ
ンアミド基(例えばメタンスルホンアミド、フェニルス
ルホンアミド)、スルファモイル基(例えば無置換スル
ファモイル、メチルスルファモイル、フェニルスルファ
モイル)、スルホニル基(例えばメチルスルホニル、フ
ェニルスルホニル)、スルフィニル基(例えばメチルス
ルフィニル、フェニルスルフィニル)、シアノ基、アル
コキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル)、ア
リールオキシカルボニル基(例えばフェノキシカルボニ
ル)、およびニトロ基のような他の置換基によって置換
されていてもよい。
【0142】ここで、R3 の置換基−SO3 M、−CO
OM2 、−OHおよび−NR1 2が2個以上あると
き、これらは同じでも異っていてもよい。
【0143】M2 は一般式(A)で説明したのと同じも
のを意味する。
【0144】次に、一般式(C)において、Xは硫黄原
子、酸素原子または−N(R5 )−を表わし、R5 は水
素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、または置換
もしくは無置換のアリール基を表わす。
【0145】L2 は−CONR6 −、−NR6 CO−、
−SO2 NR6 −、−NR6 SO2−、−OCO−、−
COO−、−S−、−NR6 −、−CO−、−SO−、
−OCOO−、−NR6 CONR7 −、−NR6 COO
−、−OCONR6 −または−NR6 SO2 NR7 −を
表わし、R6 、R7 は各々水素原子、置換もしくは無置
換のアルキル基、または置換もしくは無置換のアリール
基を表わす。
【0146】R3 、M2 は一般式(A)、(B)で説明
したのと同じものを意味し、nは0または1を表わす。
【0147】さらに、R4 、R5 、R6 およびR7 で表
わされるアルキル基、およびアリール基の置換基として
は、先にR3 の置換基として挙げたものと同じものを挙
げることができる。
【0148】一般式(A)において、R3 が−SO3
2 および−COOM2 のものが特に好ましい。
【0149】以下に、本発明に用いられる一般式(A)
で表わされる好ましい化合物の具体例を示す。
【0150】
【化18】
【0151】
【化19】
【0152】
【化20】
【0153】
【化21】
【0154】
【化22】
【0155】
【化23】
【0156】一般式(A)で示される化合物は公知であ
り、また以下の文献に記載されている方法により合成す
ることができる。
【0157】米国特許第2,585,388号、同2,
541,924号、特公昭42−21842号、特開昭
53−50169号、英国特許第1,275,701
号、D.A.バージエスら、“ジャーナル・オブ・ヘテ
ロサイクリック・ケミストリ”(D.A.berges
et.al.,“Journal of the H
eterocyclic Chemistry”)第1
5巻981号(1978号)、“ザ・ケミストリ・オブ
・ヘテロサイクリック・ケミストリ”、イミダゾール・
アンド・デリバティブス・パートI(“The Che
mistry of Heterocyclic Ch
emistry”Imidazole and Der
ivatives part I)、336〜9頁、ケ
ミカル・アブストラクト(Chemical Abst
ract)、58、7921号(1963)、394
頁、E.ホガース、“ジャーナル・オブ・ケミカル・ソ
サエティ”(E.Hoggarth“Journal
of Chemical Society”)1160
〜7頁(1949)及びS.R.サウドラー、W.カ
ロ、“オルガニック・ファンクショナル・グループ・プ
レパレーション”、アカデミック・プレス社(S.R.
Saudler,W.karo“OrganicFan
ctional Group Preparatio
n”Academic Press)312〜5頁(1
968)、M.シャムドンら(M.Chamdon,e
t al.,)、ブルタン・ド・ラ・ソシエテ・シミー
ク・ド・フランス(Bulletin de la S
ociete Chimique de Franc
e)、723(1954)、D.A.シャーリー、D.
W.アレイ、ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・ケミ
カル・ソサエティ(D.A.Shirley,D.W.
Alley,J.Amer.Chem.Soc.)、7
9、4922(1954)、A.ボール、W.マーチバ
ルト・ベリッヒテ(A.Wohl,W.Marchwa
ld,Ber.)(ドイツ化学会誌)、22巻、568
頁(1889)、ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミ
カル・ソサエティー(J.Amer.Chem.So
c.)、44、1502〜10頁、米国特許第3,01
7,270号、英国特許第940,169号、特公昭4
9−8334号、特開昭55−59463号、アドバン
スト・イン・ヘテロサイクリック・ケミストリ(Adv
anced in Heterocyclic Che
mistry)、9、165〜209(1968)、西
独特許第2,716,707号、ザ・ケミストリー・オ
ブ・ヘテロサイクリック・コンパウンズ・イミダゾール
・アンド・デリバティブス(The Chemistr
y of Heterocyclic Compoun
ds Imidazole and Derivati
ves)、Vol.1、384頁、オルガニック・シン
セシス(Org.Synth.)IV.,569(19
63)、ベリッヒテ(Bre.)、9、465(197
6)、ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサ
エティ(J.Amer.Chem.Soc.)、45、
2390(1923)、特開昭50−89034号、同
53−28426号、同55−21007号、特開昭4
0−28496号。
【0158】一般式(A)で表わされる化合物は、ハロ
ゲン化銀乳剤層、親水性コロイド層(例えば中間層、表
面保護層、イエローフィルター層、アンチハレーション
層)に含有させるが、ハロゲン化銀乳剤層またはその隣
接層に含有させることが好ましい。
【0159】また、その添加量は1×10-7〜1×10
-3mol/m2 であり、好ましくは5×10-7〜1×10-4
mol/m2 、より好ましくは1×10-6〜3×10-5mol/
2である。
【0160】本発明の感光材料は、支持体上に青感色性
層、緑感色性層、赤感色性層のハロゲン化銀乳剤層の少
なくとも1層が設けられていればよく、ハロゲン化銀乳
剤層および非感光性層の層数および層順に特に制限はな
い。典型的な例としては、支持体上に、実質的に感色性
は同じであるが感光度の異なる複数のハロゲン化銀乳剤
層から成る感光性層を少なくとも1つ有するハロゲン化
銀写真感光材料であり、該感光性層は青色光、緑色光、
および赤色光の何れかに感色性を有する単位感光性層で
あり、多層ハロゲン化銀カラー写真感光材料において
は、一般に単位感光性層の配列が、支持体側から順に赤
感色性層、緑感色性層、青感色性の順に設置される。し
かし、目的に応じて上記設置順が逆であっても、また同
一感色性層中に異なる感光性層が挟まれたような設置順
をもとり得る。上記のハロゲン化銀感光性層の間および
最上層、最下層には各種の中間層等の非感光性層を設け
てもよい。該中間層には、特開昭61-43748号、同59-113
438 号、同59-113440 号、同61-20037号、同61-20038号
明細書に記載されるようなカプラー、DIR化合物等が
含まれていてもよく、通常用いられるように混色防止剤
を含んでいてもよい。各単位感光性層を構成する複数の
ハロゲン化銀乳剤層は、西独特許第 1,121,470号あるい
は英国特許第923,045 号に記載されるように高感度乳剤
層、低感度乳剤層の2層構成を好ましく用いることがで
きる。通常は、支持体に向かって順次感光度が低くなる
様に配列するのが好ましく、また各ハロゲン乳剤層の間
には非感光性層が設けられていてもよい。また、特開昭
57-112751 号、同62- 200350号、同62-206541 号、62-2
06543 号等に記載されているように支持体より離れた側
に低感度乳剤層、支持体に近い側に高感度乳剤層を設置
してもよい。具体例として支持体から最も遠い側から、
低感度青感光性層(BL)/高感度青感光性層(BH)/高
感度緑感光性層(GH)/低感度緑感光性層(GL) /高感
度赤感光性層(RH)/低感度赤感光性層(RL)の順、ま
たはBH/BL/GL/GH/RH/RLの順、またはBH/BL/GH/
GL/RL/RHの順等に設置することができる。また特公昭
55-34932 号公報に記載されているように、支持体から
最も遠い側から青感光性層/GH/RH/GL/RLの順に配列
することもできる。また特開昭56-25738号、同62-63936
号明細書に記載されているように、支持体から最も遠い
側から青感光性層/GL/RL/GH/RHの順に配列すること
もできる。また特公昭49-15495号公報に記載されている
ように上層を最も感光度の高いハロゲン化銀乳剤層、中
層をそれよりも低い感光度のハロゲン化銀乳剤層、下層
を中層よりも更に感光度の低いハロゲン化銀乳剤層を配
置し、支持体に向かって感光度が順次低められた感光度
の異なる3層から構成される配列が挙げられる。このよ
うな感光度の異なる3層から構成される場合でも、特開
昭59-202464 号明細書に記載されているように、同一感
色性層中において支持体より離れた側から中感度乳剤層
/高感度乳剤層/低感度乳剤層の順に配置されてもよ
い。その他、高感度乳剤層/低感度乳剤層/中感度乳剤
層、あるいは低感度乳剤層/中感度乳剤層/高感度乳剤
層などの順に配置されていてもよい。 また、4層以上
の場合にも、上記の如く配列を変えてよい。色再現性を
改良するために、米国特許第4,663,271 号、同第 4,70
5,744号,同第 4,707,436号、特開昭62-160448 号、同6
3- 89850 号の明細書に記載の、BL,GL,RLなどの主感光
層と分光感度分布が異なる重層効果のドナー層(CL) を
主感光層に隣接もしくは近接して配置することが好まし
い。上記のように、それぞれの感光材料の目的に応じて
種々の層構成・配列を選択することができる。
【0161】本発明に用いられる写真感光材料の写真乳
剤層に含有される好ましいハロゲン化銀は約30モル%以
下のヨウ化銀を含む、ヨウ臭化銀、ヨウ塩化銀、もしく
はヨウ塩臭化銀である。特に好ましいのは約2モル%か
ら約10モル%までのヨウ化銀を含むヨウ臭化銀もしくは
ヨウ塩臭化銀である。写真乳剤中のハロゲン化銀粒子
は、立方体、八面体、十四面体のような規則的な結晶を
有するもの、球状、板状のような変則的な結晶形を有す
るもの、双晶面などの結晶欠陥を有するもの、あるいは
それらの複合形でもよい。ハロゲン化銀の粒径は、約
0.2μm以下の微粒子でも投影面積直径が約10μmに至
るまでの大サイズ粒子でもよく、多分散乳剤でも単分散
乳剤でもよい。本発明に使用できるハロゲン化銀写真乳
剤は、例えばリサーチ・ディスクロージャー(RD)N
o.17643 (1978年12月), 22〜23頁,“I. 乳剤製造(Emu
lsion preparation and types)”、および同No.18716
(1979年11月), 648 頁、同No.307105(1989年11月),863
〜865 頁、およびグラフキデ著「写真の物理と化
学」,ポールモンテル社刊(P.Glafkides, Chemie et P
hisique Photographique, PaulMontel, 1967)、ダフィ
ン著「写真乳剤化学」,フォーカルプレス社刊(G.F. D
uffin,Photographic Emulsion Chemistry (Focal Pres
s, 1966))、ゼリクマンら著「写真乳剤の製造と塗
布」、フォーカルプレス社刊(V. L. Zelikman et al.,
Making and Coating Photographic Emulsion, Focal Pr
ess, 1964) などに記載された方法を用いて調製するこ
とができる。
【0162】米国特許第 3,574,628号、同 3,655,394号
および英国特許第 1,413,748号などに記載された単分散
乳剤も好ましい。また、アスペクト比が約3以上である
ような平板状粒子も本発明に使用できる。平板状粒子
は、ガトフ著、フォトグラフィック・サイエンス・アン
ド・エンジニアリング(Gutoff, PhotographicScience
and Engineering )、第14巻 248〜257頁(1970年);
米国特許第 4,434,226号、同 4,414,310号、同 4,433,0
48号、同 4,439,520号および英国特許第 2,112,157号な
どに記載の方法により簡単に調製することができる。結
晶構造は一様なものでも、内部と外部とが異質なハロゲ
ン組成からなるものでもよく、層状構造をなしていても
よい、また、エピタキシャル接合によって組成の異なる
ハロゲン化銀が接合されていてもよく、また例えばロダ
ン銀、酸化鉛などのハロゲン化銀以外の化合物と接合さ
れていてもよい。また種々の結晶形の粒子の混合物を用
いてもよい。上記の乳剤は潜像を主として表面に形成す
る表面潜像型でも、粒子内部に形成する内部潜像型でも
表面と内部のいずれにも潜像を有する型のいずれでもよ
いが、ネガ型の乳剤であることが必要である。内部潜像
型のうち、特開昭 63-264740号に記載のコア/シェル型
内部潜像型乳剤であってもよい。このコア/シェル型内
部潜像型乳剤の調製方法は、特開昭 59-133542号に記載
されている。この乳剤のシェルの厚みは、現像処理等に
よって異なるが、3〜40nmが好ましく、5〜20nmが特に好
ましい。
【0163】ハロゲン化銀乳剤は、通常、物理熟成、化
学熟成および分光増感を行ったものを使用する。このよ
うな工程で使用される添加剤はリサーチ・ディスクロー
ジャーNo.17643、同No.18716および同No.307105 に記載
されており、その該当箇所を後掲の表にまとめた。本発
明の感光材料には、感光性ハロゲン化銀乳剤の粒子サイ
ズ、粒子サイズ分布、ハロゲン組成、粒子の形状、感度
の少なくとも1つの特性の異なる2種類以上の乳剤を、
同一層中に混合して使用することができる。米国特許第
4,082,553号に記載の粒子表面をかぶらせたハロゲン化
銀粒子、米国特許第 4,626,498号、特開昭 59-214852号
に記載の粒子内部をかぶらせたハロゲン化銀粒子、コロ
イド銀を感光性ハロゲン化銀乳剤層および/ または実質
的に非感光性の親水性コロイド層に好ましく使用でき
る。粒子内部または表面をかぶらせたハロゲン化銀粒子
とは、感光材料の未露光部および露光部を問わず、一様
に( 非像様に)現像が可能となるハロゲン化銀粒子のこ
とをいう。粒子内部または表面をかぶらせたハロゲン化
銀粒子の調製法は、米国特許第 4,626,498号、特開昭 5
9-214852号に記載されている。粒子内部がかぶらされた
コア/シェル型ハロゲン化銀粒子の内部核を形成するハ
ロゲン化銀は、同一のハロゲン組成をもつものでも異な
るハロゲン組成をもつものでもよい。粒子内部または表
面をかぶらせたハロゲン化銀としては、塩化銀、塩臭化
銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀のいずれをも用いることがで
きる。これらのかぶらされたハロゲン化銀粒子の粒子サ
イズには特別な限定はないが、平均粒子サイズとしては
0.01〜0.75μm、特に0.05〜0.6μmが好ましい。また、
粒子形状については特に限定はなく、規則的な粒子でも
よく、また、多分散乳剤でもよいが、単分散( ハロゲン
化銀粒子の重量または粒子数の少なくとも95%が平均粒
子径の±40%以内の粒子径を有するもの)であることが
好ましい。
【0164】本発明には、非感光性微粒子ハロゲン化銀
を使用することが好ましい。非感光性微粒子ハロゲン化
銀とは、色素画像を得るための像様露光時においては感
光せずに、その現像処理において実質的に現像されない
ハロゲン化銀微粒子であり、あらかじめカブラされてい
ないほうが好ましい。微粒子ハロゲン化銀は、臭化銀の
含有率が 0〜 100モル%であり、必要に応じて塩化銀お
よび/または沃化銀を含有してもよい。好ましくは沃化
銀を 0.5〜10モル%含有するものである。微粒子ハロゲ
ン化銀は、平均粒径(投影面積の円相当直径の平均値)
が0.01〜0.5μm が好ましく、0.02〜 0.2μm がより好
ましい。微粒子ハロゲン化銀は、通常の感光性ハロゲン
化銀と同様の方法で調製できる。この場合、ハロゲン化
銀粒子の表面は、化学的に増感される必要はなく、また
分光増感も不要である。ただし、これを塗布液に添加す
るのに先立ち、あらかじめトリアゾール系、アザインデ
ン系、ベンゾチアゾリウム系、もしくはメルカプト系化
合物または亜鉛化合物などの公知の安定剤を添加してお
くことが好ましい。この微粒子ハロゲン化銀粒子含有層
に、コロイド銀を好ましく含有させることができる。本
発明の感光材料の塗布銀量は、6.0g/m2 以下が好まし
く、4.5g/m2 以下が最も好ましい。
【0165】本発明に使用できる公知の写真用添加剤も
上記の3つのリサーチ・ディスクロージャーに記載され
ており、下記の表に関連する記載箇所を示した。 添加剤の種類 RD17643 RD18716 RD307105 1. 化学増感剤 23頁 648頁右欄 866頁 2. 感度上昇剤 648 頁右欄 3. 分光増感剤、 23〜24頁 648頁右欄 866〜868頁 強色増感剤 〜649頁右欄 4. 増 白 剤 24頁 647頁右欄 868頁 5. かぶり防止 24 〜25頁 649頁右欄 868〜870頁 剤、安定剤 6. 光吸収剤、 25 〜26頁 649頁右欄 873頁 フィルター 〜650頁左欄 染料、紫外 線吸収剤 7. ステイン 25 頁右欄 650頁左欄 872頁 防止剤 〜右欄 8. 色素画像 25頁 650頁左欄 872頁 安定剤 9. 硬 膜 剤 26頁 651頁左欄 874〜875頁 10. バインダー 26頁 651頁左欄 873〜874頁 11. 可塑剤、 27頁 650頁右欄 876頁 潤滑剤 12. 塗布助剤、 26 〜27頁 650頁右欄 875〜876頁 表面活性剤 13. スタチック 27頁 650頁右欄 876〜877頁 防止剤 14. マット剤 878〜879頁
【0166】また、ホルムアルデヒドガスによる写真性
能の劣化を防止するために、米国特許 4,411,987号や同
第 4,435,503号に記載されたホルムアルデヒドと反応し
て、固定化できる化合物を感光材料に添加することが好
ましい。本発明の感光材料に、米国特許第 4,740,454
号、同第 4,788,132号、特開昭62-18539号、特開平1-28
3551号に記載のメルカプト化合物を含有させることが好
ましい。本発明の感光材料に、特開平1-106052号に記載
の、現像処理によって生成した現像銀量とは無関係にか
ぶらせ剤、現像促進剤、ハロゲン化銀溶剤またはそれら
の前駆体を放出する化合物を含有させることが好まし
い。本発明の感光材料に、国際公開WO88/04794号、特表
平1-502912号に記載された方法で分散された染料または
EP 317,308A 号、米国特許 4,420,555号、特開平1-2593
58号に記載の染料を含有させることが好ましい。本発明
には種々のカラーカプラーを使用することができ、その
具体例は前出のリサーチ・ディスクロージャーNo.1764
3、VII −C〜G、および同No.307105 、VII −C〜G
に記載された特許に記載されている。イエローカプラー
としては、例えば米国特許第3,933,501 号、同第 4,02
2,620号、同第 4,326,024号、同第 4,401,752号、同第
4,248,961号、特公昭 58-10739 号、英国特許第 1,425,
020号、同第 1,476,760号、米国特許第 3,973,968号、
同第 4,314,023号、同第4,511,649 号、欧州特許第 24
9,473A 号、等に記載のものが好ましい。
【0167】マゼンタカプラーとしては5-ピラゾロン系
及びピラゾロアゾール系の化合物が好ましく、米国特許
第 4,310,619号、同第 4,351,897号、欧州特許第 73,63
6号、米国特許第 3,061,432号、同第 3, 725,067 号、
リサーチ・ディスクロージャーNo.24220(1984年6
月)、特開昭60-33552号、リサーチ・ディスクロージャ
ーNo.24230(1984年6月)、特開昭60-43659号、同61-7
2238号、同60-35730号、同55-118034 号、同60-185951
号、米国特許第4,500,630 号、同第4,540,654 号、同第
4,556,630号、国際公開WO88/04795号等に記載のものが
特に好ましい。シアンカプラーとしては、フェノール系
及びナフトール系カプラーが挙げられ、米国特許第 4,0
52,212号、同第 4,146,396号、同第 4,228,233号、同第
4,296,200号、同第 2,369,929号、同第 2,801,171号、
同第 2,772,162号、同第2,895,826 号、同第 3,772,002
号、同第 3,758,308号、同第 4,334,011号、同第 4,32
7,173号、西独特許公開第3,329,729 号、欧州特許第 12
1,365A号、同第 249, 453A号、米国特許第 3,446,622
号、同第 4,333,999号、同第 4,775,616号、同第 4,45
1,559号、同第 4,427,767号、同第 4,690,889号、同第
4,254, 212号、同第4,296,199号、特開昭 61-42658 号
等に記載のものが好ましい。さらに、特開昭64-553号、
同64-554号、同64-555号、同64-556に記載のピラゾロア
ゾール系カプラーや、米国特許第4,818,672 号に記載の
イミダゾール系カプラーも使用することができる。ポリ
マー化された色素形成カプラーの典型例は、米国特許第
3,451,820号、同第 4,080,211号、同第 4,367,282号、
同第 4,409,320号、同第 4,576, 910 号、英国特許 2,1
02,137号、欧州特許第341,188A号等に記載されている。
【0168】発色色素が適度な拡散性を有するカプラー
としては、米国特許第 4,366,237号、英国特許第 2,12
5,570号、欧州特許第 96,570 号、西独特許(公開)第
3,234,533号に記載のものが好ましい。発色色素の不要
吸収を補正するためのカラード・カプラーは、リサーチ
・ディスクロージャーNo.17643のVII −G項、同No.307
105 のVII −G項、米国特許第4,163,670 号、特公昭57
-39413号、米国特許第4,004,929 号、同第4,138,258
号、英国特許第1,146,368号に記載のものが好ましい。
また、米国特許第 4,774,181号に記載のカップリング時
に放出された蛍光色素により発色色素の不要吸収を補正
するカプラーや、米国特許第 4,777,120号に記載の現像
主薬と反応して色素を形成しうる色素プレカーサー基を
離脱基として有するカプラーを用いることも好ましい。
カップリングに伴って写真的に有用な残基を放出する化
合物もまた本発明で好ましく使用できる。現像抑制剤を
放出するDIRカプラーは、前述のRD 17643、VII −F
項及び同No.307105 、VII −F項に記載された特許、特
開昭57-151944号、同57-154234 号、同60-184248 号、
同63-37346号、同63-37350号、米国特許4,248,962号、
同4,782,012 号に記載されたものが好ましい。R.D.No.1
1449、同 24241、特開昭61-201247 号等に記載の漂白促
進剤放出カプラーは、漂白能を有する処理工程の時間を
短縮するのに有効であり、特に、前述の平板状ハロゲン
化銀粒子を用いる感光材料に添加する場合に、その効果
が大である。現像時に画像状に造核剤もしくは現像促進
剤を放出するカプラーとしては、英国特許第 2,097,140
号、同第 2,131,188号、特開昭59-157638 号、同59-170
840 号に記載のものが好ましい。また、特開昭 60-1070
29号、同 60-252340号、特開平1- 44940号、同 1-45687
号に記載の現像主薬の酸化体との酸化還元反応により、
かぶらせ剤、現像促進剤、ハロゲン化銀溶剤等を放出す
る化合物も好ましい。
【0169】その他、本発明の感光材料に用いることの
できる化合物としては、米国特許第4,130,427号等に記
載の競争カプラー、米国特許第 4,283,472号、同第 4,3
38,393号、同第 4,310,618号等に記載の多当量カプラ
ー、特開昭60-185950 号、特開昭62-24252号等に記載の
DIRレドックス化合物放出カプラー、DIRカプラー
放出カプラー、DIRカプラー放出レドックス化合物も
しくはDIRレドックス放出レドックス化合物、欧州特
許第173,302A号、同第313,308A号に記載の離脱後復色す
る色素を放出するカプラー、米国特許第 4,555,477号等
に記載のリガンド放出カプラー、特開昭63-75747号に記
載のロイコ色素を放出するカプラー、米国特許第4,774,
181 号に記載の蛍光色素を放出するカプラー等が挙げら
れる。
【0170】本発明に使用するカプラーは、種々の公知
分散方法により感光材料に導入できる。水中油滴分散法
に用いられる高沸点溶媒の例は米国特許第 2,322,027号
などに記載されている。水中油滴分散法に用いられる常
圧での沸点が175 ℃以上の高沸点有機溶剤の具体例とし
ては、フタル酸エステル類(ジブチルフタレート、ジシ
クロヘキシルフタレート、ジ-2- エチルヘキシルフタレ
ート、デシルフタレート、ビス(2,4-ジ-t- アミルフェ
ニル)フタレート、ビス(2,4-ジ-t- アミルフェニル)
イソフタレート、ビス(1,1-ジエチルプロピル)フタレ
ートなど)、リン酸またはホスホン酸のエステル類(ト
リフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、
2-エチルヘキシルジフェニルホスフェート、トリシクロ
ヘキシルホスフェート、トリ-2- エチルヘキシルホスフ
ェート、トリドデシルホスフェート、トリブトキシエチ
ルホスフェート、トリクロロプロピルホスフェート、ジ
-2-エチルヘキシルフェニルホスホネートなど)、安息
香酸エステル類(2-エチルヘキシルベンゾエート、ドデ
シルベンゾエート、2-エチルヘキシル-p-ヒドロキシベ
ンゾエートなど) 、アミド類(N,N-ジエチルドデカンア
ミド、N,N-ジエチルラウリルアミド、N-テトラデシルピ
ロリドンなど) 、アルコール類またはフェノール類(イ
ソステアリルアルコール、2,4-ジ-tert-アミルフェノー
ルなど)、脂肪族カルボン酸エステル類(ビス(2-エチ
ルヘキシル)セバケート、ジオクチルアゼレート、グリ
セロールトリブチレート、イソステアリルラクテート、
トリオクチルシトレートなど)、アニリン誘導体(N,N-
ジブチル-2- ブトキシ-5-tert-オクチルアニリンな
ど)、炭化水素類(パラフィン、ドデシルベンゼン、ジ
イソプロピルナフタレンなど)などが挙げられる。また
補助溶剤としては、沸点が約30℃以上、好ましくは50℃
以上約 160℃以下の有機溶剤などが使用でき、典型例と
しては酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル、
メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、2-エトキシエ
チルアセテート、ジメチルホルムアミドなどが挙げられ
る。ラテックス分散法の工程、効果および含浸用のラテ
ックスの具体例は、米国特許第 4,199,363号、西独特許
出願(OLS)第 2,541,274号および同第2,541,230 号など
に記載されている。
【0171】本発明のカラー感光材料中には、フェネチ
ルアルコールや特開昭 63-257747号、同 62-272248号、
および特開平 1-80941号に記載の1,2-ベンズイソチアゾ
リン-3-オン、n-ブチル p-ヒドロキシベンゾエート、
フェノール、4-クロル -3,5-ジメチルフェノール、2-フ
ェノキシエタノール、2-(4-チアゾリル)ベンズイミダ
ゾール等の各種の防腐剤もしくは防黴剤を添加すること
が好ましい。本発明は種々のカラー感光材料に適用する
ことができる。一般用もしくは映画用のカラーネガフィ
ルム、スライド用もしくはテレビ用のカラー反転フィル
ム、カラーペーパー、カラーポジフィルムおよびカラー
反転ペーパーなどを代表例として挙げることができる。
本発明に使用できる適当な支持体は、例えば、前述のR
D.No.17643の28頁、同No.18716の 647頁右欄から 648
頁左欄、および同No.307105 の 879頁に記載されてい
る。本発明の感光材料は、乳剤層を有する側の全親水性
コロイド層の膜厚の総和が28μm 以下であることが好ま
しく、23μm 以下がより好ましく、18μm 以下が更に好
ましく、16μm 以下が特に好ましい。また膜膨潤速度T
1/2 は30秒以下が好ましく、20秒以下がより好ましい。
膜厚は、25℃相対湿度55%調湿下(2日)で測定した
膜厚を意味し、膜膨潤速度T1/2 は、当該技術分野にお
いて公知の手法に従って測定することができる。例え
ば、エー・グリーン(A.Green)らによりフォトグラフィ
ック・サイエンス・アンド・エンジニアリング (Photog
r.Sci.Eng.),19卷、2号,124 〜129 頁に記載の型のス
エロメーター(膨潤計)を使用することにより、測定で
き、T1/2 は発色現像液で30℃、3 分15秒処理した時に
到達する最大膨潤膜厚の90%を飽和膜厚とし、飽和膜厚
の1/2 に到達するまでの時間と定義する。膜膨潤速度T
1/2 は、バインダーとしてのゼラチンに硬膜剤を加える
こと、あるいは塗布後の経時条件を変えることによって
調整することができる。また、膨潤率は 150〜400 %が
好ましい。膨潤率とは、さきに述べた条件下での最大膨
潤膜厚から、式:(最大膨潤膜厚−膜厚)/膜厚に従っ
て計算できる。本発明の感光材料は、乳剤層を有する側
の反対側に、乾燥膜厚の総和が2μm〜20μmの親水性コ
ロイド層(バック層と称す)を設けることが好ましい。
このバック層には、前述の光吸収剤、フィルター染料、
紫外線吸収剤、スタチック防止剤、硬膜剤、バインダ
ー、可塑剤、潤滑剤、塗布助剤、表面活性剤等を含有さ
せることが好ましい。このバック層の膨潤率は150〜500
%が好ましい。
【0172】本発明に従ったカラー写真感光材料は、前
述のRD.No.17643の28〜29頁、同No.18716の 651左欄
〜右欄、および同No.307105 の880 〜881 頁に記載され
た通常の方法によって現像処理することができる。本発
明の感光材料の現像処理に用いる発色現像液は、好まし
くは芳香族第一級アミン系発色現像主薬を主成分とする
アルカリ性水溶液である。この発色現像主薬としては、
アミノフェノール系化合物も有用であるが、p-フェニレ
ンジアミン系化合物が好ましく使用され、その代表例と
しては3-メチル-4- アミノ-N,Nジエチルアニリン、3-メ
チル-4- アミノ-N- エチル-N- β- ヒドロキシエチルア
ニリン、3-メチル-4- アミノ-N- エチル-N- β-メタン
スルホンアミドエチルアニリン、3-メチル-4- アミノ-N
- エチル- β- メトキシエチルアニリン、4-アミノ-3-
メチル-N- メチル-N-(3-ヒドロキシプロピル)アニリ
ン、4-アミノ-3- メチル-N- エチル-N-(3-ヒドロキシプ
ロピル)アニリン、4-アミノ-3- メチル-N- エチル-N-
(2-ヒドロキシプロピル)アニリン、4-アミノ-3- エチ
ル-N- エチル-N-(3-ヒドロキシプロピル)アニリン、4-
アミノ-3- メチル-N- プロピル-N-(3-ヒドロキシプロピ
ル)アニリン、4-アミノ-3- プロピル -N-メチル-N-(3-
ヒドロキシプロピル)アニリン、4-アミノ-3- メチル-N
- メチル-N-(4-ヒドロキシブチル)アニリン、4-アミノ
-3- メチル-N- エチル-N-(4-ヒドロキシブチル)アニリ
ン、4-アミノ-3- メチル-N- プロピル-N-(4-ヒドロキシ
ブチル)アニリン、4-アミノ-3- エチル-N- エチル-N-
(3-ヒドロキシ-2- メチルプロピル)アニリン、4-アミ
ノ-3- メチル-N,N- ビス(4- ヒドロキシブチル)アニリ
ン、4-アミノ-3- メチル-N,N- ビス(5- ヒドロキシペン
チル)アニリン、4-アミノ-3- メチル-N-(5-ヒドロキシ
ペンチル)-N-(4-ヒドロキシブチル)アニリン、4-アミ
ノ-3- メトキシ-N-エチル-N-(4-ヒドロキシブチル)ア
ニリン、4-アミノ-3- エトキシ-N,N- ビス(5- ヒドロキ
シペンチル)アニリン、4-アミノ-3- プロピル-N-(4-ヒ
ドロキシブチル)アニリン、及びこれらの硫酸塩、塩酸
塩もしくはp-トルエンスルホン酸塩などが挙げられる。
これらの中で、特に、3-メチル-4- アミノ-N- エチル-N
-β-ヒドロキシエチルアニリン、4-アミノ-3- メチル-
N- エチル-N-(3-ヒドロキシプロピル)アニリン、4-ア
ミノ-3- メチル-N- エチル-N-(4-ヒドロキシブチル)ア
ニリン、及びこれらの塩酸塩、p-トルエンスルホン酸塩
もしくは硫酸塩が好ましい。これらの化合物は目的に応
じ2種以上併用することもできる。発色現像液は、アル
カリ金属の炭酸塩、ホウ酸塩もしくはリン酸塩のような
pH緩衝剤、塩化物塩、臭化物塩、沃化物塩、ベンズイミ
ダゾール類、ベンゾチアゾール類もしくはメルカプト化
合物のような現像抑制剤またはカブリ防止剤などを含む
のが一般的である。また必要に応じて、ヒドロキシルア
ミン、ジエチルヒドロキシルアミン、亜硫酸塩、N,N-ビ
スカルボキシメチルヒドラジンの如きヒドラジン類、フ
ェニルセミカルバジド類、トリエタノールアミン、カテ
コールスルホン酸類の如き各種保恒剤、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコールのような有機溶剤、ベンジ
ルアルコール、ポリエチレングリコール、四級アンモニ
ウム塩、アミン類のような現像促進剤、色素形成カプラ
ー、競争カプラー、1-フェニル-3-ピラゾリドンのよう
な補助現像主薬、粘性付与剤、アミノポリカルボン酸、
アミノポリホスホン酸、アルキルホスホン酸、ホスホノ
カルボン酸に代表されるような各種キレート剤、例え
ば、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチ
レントリアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢
酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、1-ヒドロキシエチ
リデン-1,1- ジホスホン酸、ニトリロ-N,N,N-トリメチ
レンホスホン酸、エチレンジアミン-N,N,N,N- テトラメ
チレンホスホン酸、エチレンジアミン- ジ(o- ヒドロ
キシフェニル酢酸) 及びそれらの塩を代表例として挙げ
ることができる。
【0173】また反転処理を実施する場合は通常黒白現
像を行ってから発色現像する。この黒白現像液には、ハ
イドロキノンなどのジヒドロキシベンゼン類、1-フェニ
ル-3- ピラゾリドンなどの3-ピラゾリドン類またはN-メ
チル-p- アミノフェノールなどのアミノフェノール類な
ど公知の黒白現像主薬を単独であるいは組み合わせて用
いることができる。これらの発色現像液及び黒白現像液
のpHは9〜12であることが一般的である。またこれらの
現像液の補充量は、処理するカラー写真感光材料にもよ
るが、一般に感光材料1平方メートル当たり3l 以下で
あり、補充液中の臭化物イオン濃度を低減させておくこ
とにより 500ml以下にすることもできる。補充量を低減
する場合には処理槽の空気との接触面積を小さくするこ
とによって液の蒸発、空気酸化を防止することが好まし
い。処理槽での写真処理液と空気との接触面積は、以下
に定義する開口率で表わすことができる。即ち、 開口率=〔処理液と空気との接触面積(cm2) 〕÷〔処理
液の容量(cm3) 〕 上記の開口率は、0.1 以下であることが好ましく、より
好ましくは 0.001〜0.05である。このように開口率を低
減させる方法としては、処理槽の写真処理液面に浮き蓋
等の遮蔽物を設けるほかに、特開平 1-82033号に記載さ
れた可動蓋を用いる方法、特開昭 63-216050号に記載さ
れたスリット現像処理方法を挙げることができる。開口
率を低減させることは、発色現像及び黒白現像の両工程
のみならず、後続の諸工程、例えば、漂白、漂白定着、
定着、水洗、安定化などの全ての工程において適用する
ことが好ましい。また、現像液中の臭化物イオンの蓄積
を抑える手段を用いることにより補充量を低減すること
もできる。発色現像処理の時間は、通常2〜5分の間で
設定されるが、高温高pHとし、かつ発色現像主薬を高濃
度に使用することにより、更に処理時間の短縮を図るこ
ともできる。
【0174】発色現像後の写真乳剤層は通常漂白処理さ
れる。漂白処理は定着処理と同時に行なわれてもよいし
(漂白定着処理)、個別に行なわれてもよい。更に処理
の迅速化を図るため、漂白処理後漂白定着処理する処理
方法でもよい。さらに二槽の連続した漂白定着浴で処理
すること、漂白定着処理の前に定着処理すること、又は
漂白定着処理後漂白処理することも目的に応じ任意に実
施できる。漂白剤としては、例えば鉄(III )などの多
価金属の化合物、過酸類、キノン類、ニトロ化合物等が
用いられる。代表的漂白剤としては鉄(III )の有機錯
塩、例えばエチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリア
ミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、メチルイ
ミノ二酢酸、1,3-ジアミノプロパン四酢酸、グリコール
エーテルジアミン四酢酸、などのアミノポリカルボン酸
類もしくはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの錯塩など
を用いることができる。これらのうちエチレンジアミン
四酢酸鉄(III )錯塩、及び1,3-ジアミノプロパン四酢
酸鉄(III )錯塩を始めとするアミノポリカルボン酸鉄
(III )錯塩は迅速処理と環境汚染防止の観点から好ま
しい。さらにアミノポリカルボン酸鉄(III )錯塩は漂
白液においても、漂白定着液においても特に有用であ
る。これらのアミノポリカルボン酸鉄(III )錯塩を用
いた漂白液又は漂白定着液のpHは通常 4.0〜8である
が、処理の迅速化のためにさらに低いpHで処理すること
もできる。
【0175】漂白液、漂白定着液及びそれらの前浴に
は、必要に応じて漂白促進剤を使用することができる。
有用な漂白促進剤の具体例は、次の明細書に記載されて
いる:米国特許第 3,893,858号、西独特許第1,290,812
号、同2,059,988 号、特開昭53-32736号、同53-57831
号、同53-37418号、同53-72623号、同53-95630号、同53
-95631号、同53-104232 号、同53-124424 号、同53-141
623 号、同53-28426号、リサーチ・ディスクロージャー
No.17129号(1978年7月)などに記載のメルカプト基ま
たはジスルフィド基を有する化合物;特開昭50-140129
号に記載のチアゾリジン誘導体;特公昭45-8506 号、特
開昭52-20832号、同53-32735号、米国特許第3,706,561
号に記載のチオ尿素誘導体;西独特許第1,127,715 号、
特開昭58-16,235 号に記載の沃化物塩;西独特許第966,
410 号、同2,748,430 号に記載のポリオキシエチレン化
合物類;特公昭45-8836 号記載のポリアミン化合物;そ
の他特開昭49-40,943 号、同49-59,644 号、同53-94,92
7 号、同54-35,727 号、同55-26,506 号、同58-163,940
号記載の化合物;臭化物イオン等が使用できる。なかで
もメルカプト基またはジスルフィド基を有する化合物が
促進効果が大きい観点で好ましく、特に米国特許第3,89
3,858 号、西独特許第1,290,812 号、特開昭53-95,630
号に記載の化合物が好ましい。更に、米国特許第4,552,
834 号に記載の化合物も好ましい。これらの漂白促進剤
は感材中に添加してもよい。撮影用のカラー感光材料を
漂白定着するときにこれらの漂白促進剤は特に有効であ
る。漂白液や漂白定着液には上記の化合物の他に、漂白
ステインを防止する目的で有機酸を含有させることが好
ましい。特に好ましい有機酸は、酸解離定数(pKa)が2
〜5である化合物で、具体的には酢酸、プロピオン酸、
ヒドロキシ酢酸などが好ましい。定着液や漂白定着液に
用いられる定着剤としてはチオ硫酸塩、チオシアン酸
塩、チオエーテル系化合物、チオ尿素類、多量の沃化物
塩等をあげることができるが、チオ硫酸塩の使用が一般
的であり、特にチオ硫酸アンモニウムが最も広範に使用
できる。また、チオ硫酸塩とチオシアン酸塩、チオエー
テル系化合物、チオ尿素などの併用も好ましい。定着液
や漂白定着液の保恒剤としては、亜硫酸塩、重亜硫酸
塩、カルボニル重亜硫酸付加物あるいは欧州特許第 294
769A号に記載のスルフィン酸化合物が好ましい。更に、
定着液や漂白定着液には液の安定化の目的で、各種アミ
ノポリカルボン酸類や有機ホスホン酸類の添加が好まし
い。本発明において、定着液または漂白定着液には、pH
調整のために pKaが6.0〜9.0の化合物、好ましくは、イ
ミダゾール、1-メチルイミダゾール、1-エチルイミダゾ
ール、2-メチルイミダゾールの如きイミダゾール類を0.
1〜10モル/l 添加することが好ましい。
【0176】脱銀工程の時間の合計は、脱銀不良が生じ
ない範囲で短い方が好ましい。好ましい時間は1分〜3
分、更に好ましくは1分〜2分である。また、処理温度
は25℃〜50℃、好ましくは35℃〜45℃である。好ましい
温度範囲においては、脱銀速度が向上し、かつ処理後の
ステイン発生が有効に防止される。脱銀工程において
は、攪拌ができるだけ強化されていることが好ましい。
攪拌強化の具体的な方法としては、特開昭 62-183460号
に記載の感光材料の乳剤面に処理液の噴流を衝突させる
方法や、特開昭 62-183461号の回転手段を用いて攪拌効
果を上げる方法、更には液中に設けられたワイパーブレ
ードと乳剤面を接触させながら感光材料を移動させ、乳
剤表面を乱流化することによってより攪拌効果を向上さ
せる方法、処理液全体の循環流量を増加させる方法が挙
げられる。このような攪拌向上手段は、漂白液、漂白定
着液、定着液のいずれにおいても有効である。攪拌の向
上は乳剤膜中への漂白剤、定着剤の供給を速め、結果と
して脱銀速度を高めるものと考えられる。また、前記の
攪拌向上手段は、漂白促進剤を使用した場合により有効
であり、促進効果を著しく増加させたり漂白促進剤によ
る定着阻害作用を解消させることができる。本発明の感
光材料に用いられる自動現像機は、特開昭 60-191257
号、同 60-191258号、同 60-191259号に記載の感光材料
搬送手段を有していることが好ましい。前記の特開昭 6
0-191257号に記載のとおり、このような搬送手段は前浴
から後浴への処理液の持込みを著しく削減でき、処理液
の性能劣化を防止する効果が高い。このような効果は各
工程における処理時間の短縮や、処理液補充量の低減に
特に有効である。
【0177】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
は、脱銀処理後、水洗及び/又は安定工程を経るのが一
般的である。水洗工程での水洗水量は、感光材料の特性
(例えばカプラー等使用素材による)、用途、更には水
洗水温、水洗タンクの数(段数)、向流、順流等の補充
方式、その他種々の条件によって広範囲に設定し得る。
このうち、多段向流方式における水洗タンク数と水量の
関係は、Journ-al ofthe Society of Motion Picture a
nd Tele- vision Engineers 第64巻、P. 248〜253 (195
5年5月号)に記載の方法で、求めることができる。前
記文献に記載の多段向流方式によれば、水洗水量を大幅
に減少し得るが、タンク内における水の滞留時間の増加
により、バクテリアが繁殖し、生成した浮遊物が感光材
料に付着する等の問題が生じる。本発明のカラー感光材
料の処理において、このような問題が解決策として、特
開昭62-288,838号に記載のカルシウムイオン、マグネシ
ウムイオンを低減させる方法を極めて有効に用いること
ができる。また、特開昭57-8,542号に記載のイソチアゾ
ロン化合物やサイアベンダゾール類、塩素化イソシアヌ
ール酸ナトリウム等の塩素系殺菌剤、その他ベンゾトリ
アゾール等、堀口博著「防菌防黴剤の化学」(1986年)
三共出版、衛生技術会編「微生物の滅菌、殺菌、防黴技
術」(1982年)工業技術会、日本防菌防黴学会編「防菌
防黴剤事典」(1986年)に記載の殺菌剤を用いることも
できる。本発明の感光材料の処理における水洗水のpH
は、4〜9であり、好ましくは5〜8である。水洗水
温、水洗時間も、感光材料の特性、用途等で種々設定し
得るが、一般には、15〜45℃で20秒〜10分、好ましくは
25〜40℃で30秒〜5分の範囲が選択される。更に、本発
明の感光材料は、上記水洗に代り、直接安定液によって
処理することもできる。このような安定化処理において
は、特開昭57-8543 号、同58-14834号、同60-220345 号
に記載の公知の方法はすべて用いることができる。ま
た、前記水洗処理に続いて、更に安定化処理する場合も
あり、その例として、撮影用カラー感光材料の最終浴と
して使用される、色素安定化剤と界面活性剤を含有する
安定浴を挙げることができる。色素安定化剤としては、
ホルマリンやグルタルアルデヒドなどのアルデヒド類、
N-メチロール化合物、ヘキサメチレンテトラミンあるい
はアルデヒド亜硫酸付加物などを挙げることができる。
この安定浴にも各種キレート剤や防黴剤を加えること
もできる。
【0178】上記水洗及び/又は安定液の補充に伴うオ
ーバーフロー液は脱銀工程等他の工程において再利用す
ることもできる。自動現像機などを用いた処理におい
て、上記の各処理液が蒸発により濃縮化する場合には、
水を加えて濃縮補正することが好ましい。本発明のハロ
ゲン化銀カラー感光材料には処理の簡略化及び迅速化の
目的で発色現像主薬を内蔵しても良い。内蔵するために
は、発色現像主薬の各種プレカーサーを用いるのが好ま
しい。例えば米国特許第 3,342,597号記載のインドアニ
リン系化合物、同第 3,342,599号、リサーチ・ディスク
ロージャーNo.14,850 及び同No.15,159 に記載のシッフ
塩基型化合物、同13,924号記載のアルドール化合物、米
国特許第 3,719,492号記載の金属塩錯体、特開昭53-135
628 号記載のウレタン系化合物を挙げることができる。
本発明のハロゲン化銀カラー感光材料は、必要に応じ
て、発色現像を促進する目的で、各種の1-フェニル-3-
ピラゾリドン類を内蔵しても良い。典型的な化合物は特
開昭56-64339号、同57-144547号、および同58-115438号
等に記載されている。本発明における各種処理液は10℃
〜50℃において使用される。通常は33℃〜38℃の温度が
標準的であるが、より高温にして処理を促進し処理時間
を短縮したり、逆により低温にして画質の向上や処理液
の安定性の改良を達成することができる。
【0179】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
は、特公平2-32615 号、実公平3-39784 号などに記載さ
れているレンズ付きフイルムユニットに適用した場合
に、より効果を発現しやすく有効である。
【0180】
【実施例】以下に、本発明を実施例により、更に詳細に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0181】実施例1 不活性ゼラチン30g、臭化カリウム6g、蒸留水1リ
ットルを溶かした水溶液を75℃で攪拌しておき、ここ
へ硝酸銀5.0gを溶かした水溶液35cc及び臭化カリ
ウム3.2g、沃化カリウム0.98gを溶かした水溶
液35ccをそれぞれ70cc/分の流速で30秒間添加し
た後、pAgを10に上げて30分間熟成して、種乳剤
を調製した。
【0182】つづいて、硝酸銀145gを溶かした水溶
液1リットルのうちの所定量及び臭化カリウムと沃化カ
リウムの混合物の水溶液を等モル量ずつ所定の温度、所
定のpAgで臨界成長速度近くの添加速度で添加し、平
板コア乳剤を調製した。さらにひきつづいて、残りの硝
酸銀水溶液及びコア乳剤調製のときとは異なった組成の
臭化カリウムと沃化カリウムの混合物の水溶液を等モル
量ずつ臨界成長速度近くの添加速度で添加し、コアを被
覆することにより、コア/シェル型の沃臭化銀平板乳剤
1〜5を調製した。
【0183】アスペクト比の調節は、コア−及びシェル
調製時のpAgを選択することで得られた。結果を表7
に示す。
【0184】
【表7】
【0185】上述の調製したこれら乳剤を使用し、以下
に示す試料を作製した。初めに下塗りを施した三酢酸セ
ルロースフィルム支持体上に、下記に示すような組成の
各層を重層塗布し、多層カラー感光材料である試料10
1を作製した。 (感光層組成)各層に使用する素材の主なものは下記の
ように分類されている; ExC:シアンカプラー UV :紫外線吸収
剤 ExM:マゼンタカプラー HBS:高沸点有機
溶剤 ExY:イエローカプラー H :ゼラチン硬
化剤 ExS:増感色素 各成分に対応する数字は、g/m2単位で表した塗布量を
示し、ハロゲン化銀については、銀換算の塗布量を示
す。ただし増感色素については、同一層のハロゲン化銀
1モルに対する塗布量をモル単位で示す。
【0186】(試料101) 第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 銀 0.18 ゼラチン 1.40 ExM−1 0.18 ExF−1 2.0×10-3 HBS−1 0.20
【0187】第2層(中間層) 乳剤G 銀 0.065 2,5−ジ−t−ペンタデシルハイドロキノン0.18 ExC−2 0.020 UV−1 0.060 UV−2 0.080 UV−3 0.10 HBS−1 0.10 HBS−2 0.020 ゼラチン 1.04
【0188】第3層(低感度赤感乳剤層) 乳剤A 銀 0.25 乳剤B 銀 0.25 ExS−1 6.9×10-5 ExS−2 1.8×10-5 ExS−3 3.1×10-4 比較カプラー(1) 0.23 ExC−2 0.030 ExC−3 0.020 ExC−5 0.0050 ExC−6 0.010 Cpd−2 0.025 HBS−1 0.06 HBS−4 0.06 ゼラチン 0.87
【0189】第4層(中感度赤感乳剤層) 乳剤D 銀 0.30 乳剤E 銀 0.30 ExS−1 3.5×10-4 ExS−2 1.6×10-5 ExS−3 5.1×10-4 比較カプラー(1) 0.19 ExC−1 0.060 ExC−2 0.0070 ExC−3 0.025 ExC−5 0.0010 ExC−6 0.0070 Cpd−2 0.023 HBS−1 0.10 HBS−5 0.05 ゼラチン 0.75
【0190】第5層(高感度赤感乳剤層) 乳剤1 銀 1.20 ExS−1 2.4×10-4 ExS−2 1.0×10-4 ExS−3 3.4×10-4 一般式(A)の例示化合物(17) 8.0×10-4 比較カプラー(1) 0.11 ExC−2 0.045 ExC−4 0.020 ExC−6 0.025 Cpd−2 0.050 HBS−1 0.13 HBS−2 0.07 ゼラチン 1.20
【0191】第6層(中間層) Cpd−1 0.10 HBS−1 0.50 ゼラチン 1.10
【0192】第7層(低感度緑感乳剤層) 乳剤C 銀 0.35 ExS−4 3.0×10-5 ExS−5 2.1×10-4 ExS−6 8.0×10-4 ExM−1 0.010 ExM−2 0.33 ExM−3 0.086 ExY−1 0.015 HBS−1 0.20 HBS−3 0.010 HBS−5 0.10 ゼラチン 0.73
【0193】第8層(中感度緑感乳剤層) 乳剤D 銀 0.80 ExS−4 3.2×10-5 ExS−5 2.2×10-4 ExS−6 8.4×10-4 ExM−2 0.13 ExM−3 0.030 ExY−1 0.018 HBS−1 0.16 HBS−3 8.0×10-3 ゼラチン 0.90
【0194】第9層(高感度緑感乳剤層) 乳剤1 銀 1.25 ExS−4 3.7×10-5 ExS−5 8.1×10-5 ExS−6 3.2×10-4 一般式(A)の例示化合物(30) 8.0×10-4 ExC−2 0.010 ExM−1 0.030 ExM−4 0.040 ExM−5 0.019 Cpd−3 0.040 HBS−1 0.25 HBS−4 0.10 ゼラチン 1.44
【0195】第10層(イエローフィルター層) 黄色コロイド銀 銀 0.030 Cpd−1 0.16 HBS−1 0.60 ゼラチン 0.60
【0196】第11層(低感度青感乳剤層) 乳剤C 銀 0.18 ExS−7 8.6×10-4 ExY−1 0.020 ExY−2 0.22 ExY−3 0.50 ExY−4 0.020 HBS−1 0.14 HBS−4 0.14 ゼラチン 1.10
【0197】第12層(中感度青感乳剤層) 乳剤D 銀 0.20 乳剤1 0.20 ExS−7 7.4×10-4 ExC−7 7.0×10-3 ExY−2 0.050 ExY−3 0.10 HBS−1 0.030 HBS−5 0.020 ゼラチン 0.78
【0198】第13層(高感度青感乳剤層) 乳剤F 銀 1.00 ExS−7 4.0×10-4 一般式(A)の例示化合物(12) 6.5×10-4 ExY−2 0.10 ExY−3 0.10 HBS−1 0.070 ゼラチン 0.86
【0199】第14層(第1保護層) 乳剤G 銀 0.20 UV−4 0.11 UV−5 0.17 HBS−1 5.0×10-2 ゼラチン 1.00
【0200】第15層(第2保護層) H−1 0.40 B−1(直径 1.7 μm) 5.0×10-2 B−2(直径 1.7 μm) 0.10 B−3 0.10 S−1 0.20 ゼラチン 1.20
【0201】更に、各層に適宜、保存性、処理性、圧力
耐性、防黴・防菌性、帯電防止性及び塗布性をよくする
ために W−1ないしW−3、B−4ないしB−6、F
−1ないしF−17及び、鉄塩、鉛塩、金塩、白金塩、
イリジウム塩、ロジウム塩が含有されている。
【0202】
【表8】
【0203】表8において、 (1)乳剤A〜Fは特開平2-191938号の実施例に従い、
二酸化チオ尿素とチオスルフォン酸を用いて粒子調製時
に還元増感されている。 (2)乳剤A〜Fは特開平3-237450号の実施例に従い、
各感光層に記載の分光増感色素とチオシアン酸ナトリウ
ムの存在下に金増感、硫黄増感とセレン増感が施されて
いる。 (3)乳剤A〜Fは沃臭化銀乳剤である。
【0204】
【化24】
【0205】
【化25】
【0206】
【化26】
【0207】
【化27】
【0208】
【化28】
【0209】
【化29】
【0210】
【化30】
【0211】
【化31】
【0212】
【化32】
【0213】
【化33】
【0214】
【化34】
【0215】
【化35】
【0216】
【化36】
【0217】
【化37】
【0218】
【化38】
【0219】
【化39】
【0220】続いて、以下の試料を作製した。 (試料102〜104の作製)試料101の第3層〜第
5層の赤感乳剤層に使用した比較カプラー(1)を比較カ
プラー(2)〜(4)にそれぞれ等モル量置き換えて試料10
2〜104を作製した。 (試料105〜108の作製)同じく試料101の第3
層〜第5層の赤感乳剤層に用いた比較カプラー(1)を本
発明のカプラー、(II)−1、(III)−1、(VIII)−2及
び(VIII)−5にそれぞれ等モル量置き換えて試料105
〜108を作製した。 (試料109〜116の作製)先に作製した試料101
〜108の第5層赤感乳剤層、第9層緑感乳剤層及び第
12層青感乳剤層に使用した乳剤(1)を乳剤(4)に換え、
塗布銀量が同じになるよう調整して試料109〜116
を作製した。 (試料117〜122の作製)試料101及び試料10
6の第5層赤感乳剤層、第9層緑感乳剤層及び第12層
青感乳剤層に用いた乳剤(1)を乳剤(2)に換えて塗布銀量
が同じになるように調整して試料117、118を、乳
剤(1)を乳剤(3)、同じく乳剤(1)を乳剤(5)にそれぞれ変
更し、同様にして試料119〜122を作製した。 (試料123の作製)試料114の第5層赤感乳剤層に
使用した一般式(A)で表される例示化合物(17)、
第9層緑感乳剤層に使用した同じく例示化合物(30)
及び第13層青感乳剤層に用いた同じく例示化合物(1
2)を全量除去して試料123を作製した。
【0221】これら作製した試料101〜123は以下
に記載するカラー現像処理を実施し、次の諸性能につい
て調べた。
【0222】(1) 写真性(感度) 白光(光源の色温度4800°K)の階調露光を与え、
現像処理して得られた各試料のシアン濃度を測定し、そ
の特性曲線から最小濃度+0.2の濃度を与える露光量
の逆数の対数値を求め、試料101を基準にし、各試料
との差をとりこれを△S1 として示した。 (2) 感材の保存性 各試料を45℃かつ相対湿度80%の条件下に7日間保
存したのち、上記(1)と同様の現像処理、濃度測定を行
い、同様にして各試料の感度を求めた。これらの値は先
の(1) で得られた同一試料との差を求め、これを△S2
として示した。 (3) 粒状性 上記(1) と同様、白光の階調露光を与えて現像処理を行
い、直径が48μmのアパーチャーを使用して慣用の方
法で最小濃度+0.5のシアン濃度部のRMS値を測定
した。 (4) 鮮鋭性 先に作製した試料101〜123の階調がほぼ一致する
ように増感色素添加量や塗布液の各成分量を調整して試
料を作製し、これを用いて上記(1) と同様白光でもって
MTFパターンを露光し、現像処理を行ってからシアン
色像のMTF値(25サイクル/mm) を測定した。 (5) 色像堅牢性 (1) の試料を用い、これらの試料を60℃、相対湿度7
0%の条件下に30日間保存したのち、再度濃度測定を
行い、テスト開始前の最小濃度+1.0のシアン濃度の
テスト終了後の濃度を読み取り色像残存率(D%)を求
めた。
【0223】使用したカラー現像処理を以下に示す。な
お、カラー現像処理は自動現像機を用い、以下に記載の
方法で発色現像液の累積補充量がタンク容量の3倍量に
なるまで別途像様露光を与えた試料を処理したのち実施
した。処理工程及び処理液組成を以下に示す。
【0224】 (処理工程) 工程 処理時間 処理温度 補充量* タンク容量 発色現像 3分5秒 38.0 ℃ 600ミリリットル 17リットル 漂 白 50秒 38.0 ℃ 140ミリリットル 5リットル 漂白定着 50秒 38.0 ℃ − 5リットル 定 着 50秒 38.0 ℃ 420ミリリットル 5リットル 水 洗 30秒 38.0 ℃ 980ミリリットル 3リットル 安 定(1) 20秒 38.0 ℃ − 3リットル 安 定(2) 20秒 38.0 ℃ 560ミリリットル 3リットル 乾 燥 1分 60 ℃ *補充量は感光材料1m2当たりの量 安定液は(2) から(1) への向流方式であり、水洗水のオ
ーバーフロー液は全て定着浴へ導入した。漂白定着浴へ
の補充は、自動現像機の漂白槽の上部並びに定着槽の上
部に切りかきを設け、漂白槽、定着槽への補充液の供給
により発生するオーバーフロー液の全てが漂白定着浴に
流入されるようにした。尚、現像液の漂白工程への持ち
込み量、漂白液の漂白定着工程への持ち込み量、漂白定
着液の定着工程への持ち込み量及び定着液の水洗工程へ
の持ち込み量は感光材料1m2当たりそれぞれ65ミリリ
ットル、50ミリリットル、50ミリリットル、50ミ
リリットルであった。また、クロスオーバーの時間はい
ずれも6秒であり、この時間は前工程の処理時間に包含
される。また、各補充液はそれぞれのタンク液と同じ液
を補充した。
【0225】以下に処理液の組成を示す。 (発色現像液) (単位g) ジエチレントリアミン五酢酸 2.0 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 3.3 亜硫酸ナトリウム 3.9 炭酸カリウム 37.5 臭化カリウム 1.4 沃化カリウム 1.3mg ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4 2−メチル−4−〔N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル) アミノ〕アニリン硫酸塩 4.5 水を加えて 1.0リットル pH 10.05
【0226】 (漂白液) (単位g) 1 ,3−ジアミノプロパン四酢酸第二鉄アンモニウム一水塩 130 臭化アンモニウム 80 硝酸アンモニウム 15 ヒドロキシ酢酸 50 酢酸 40 水を加えて 1.0リットル pH〔アンモニア水で調製〕 4.4
【0227】(漂白定着液)上記漂白液と下記定着液の
15対85(容量比)混合液。(pH7.0)
【0228】 (定着液) (単位g) 亜硫酸アンモニウム 19 チオ硫酸アンモニウム水溶液(700g/リットル) 280ミリリットル イミダゾール 15 エチレンジアミン四酢酸 15 水を加えて 1.0リットル pH〔アンモニア水、酢酸で調製〕 7.4
【0229】(水洗水)水道水をH型強酸性カチオン交
換樹脂(ロームアンドハース社製アンバーライトIR−
120B)と、OH型強塩基性アニオン交換樹脂(同ア
ンバーライトIR−400)を充填した混床式カラムに
通水してカルシウム及びマグネシウムイオン濃度を3mg
/リットル以下に処理し、続いて二塩化イソシアヌール
酸ナトリウム20mg/リットルと硫酸ナトリウム150
mg/リットルを添加した。この液のpHは6.5〜7.
5の範囲にあった。
【0230】 (安定液) (単位g) p−トルエンスルフィン酸ナトリウム 0.03 ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニルエーテル (平均重合度 10) 0.2 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 0.05 1,2,4−トリアゾール 1.3 1,4−ビス(1,2,4−トリアゾール−1−イル メチル)ピペラジン 0.75 水を加えて 1.0リットル pH 8.5
【0231】結果は表9及び表10にまとめて示す。
【0232】
【表9】
【0233】
【表10】
【0234】表9及び表10の結果から、本発明の一般
式(I)で表されるシアンカプラーを使用し、かつ、ア
スペクト比が2以上の平板状粒子からなるハロゲン化銀
乳剤を用いることにより、写真性の感度、感材の経時保
存性、粒状性、鮮鋭性の画質に大きな改良効果のあるこ
とが試料113〜116、118、120、122と比
較試料105〜108との対比から明らかである。一方
比較試料に用いた本発明の一般式(I)と類似のカプラ
ーであるピラゾロピリミドンカプラーやピラゾロ−sym
−トリアジン−5−オンカプラーはもう1つの比較カプ
ラーである1−ナフトール型カプラー比べ確かに色像堅
牢性の改良されていることが確認できるが、発色性が著
しく低くまた平板状粒子のハロゲン化銀乳剤を用いても
上記写真性の感度、感材の経時保存性、画質の改良効果
も本発明の一般式(I)で表されるカプラーに比べ小さ
いことがわかる。なお、本発明においては一般式(I)
で表されるシアンカプラー及びアスペクト比2以上の平
板状粒子のハロゲン化銀乳剤を使用するが、これに対し
一般式(A)で表される水溶性メルカプト化合物を併用
することの好ましいことが試料114と試料123との
比較から知ることができる。
【0235】実施例2 実施例1で作製した試料105及び試料113を基本に
し、第3層〜第5層に用いた本発明のシアンカプラー(I
I)−1を表11に示すように本発明の一般式(I)で表
される他のカプラー等モル量置き換えて試料201〜2
30を作製した。これら作製した試料は試料101とと
もに下記のカラー現像処理を実施例1と同様にして行
い、同じく実施例1と同様の性能評価を行った。
【0236】カラー現像処理は、自動現像機を用い以下
に記載の方法で、実施例1と同様現像液の累積補充量が
そのタンク容量の3倍になるまで処理したのち実施し
た。 (処理方法) 工程 処理時間 処理温度 補充量 タンク容量 発色現像 3分15秒 38℃ 22ミリリットル 20リットル 漂 白 3分00秒 38℃ 25ミリリットル 40リットル 水 洗 30秒 24℃ 1200ミリリットル 20リットル 定 着 3分00秒 38℃ 25ミリリットル 30リットル 水 洗(1) 30秒 24℃ (2)から(1) への 10リットル 向流配管方式 水 洗(2) 30秒 24℃ 1200ミリリットル 10リットル 安 定 30秒 38℃ 25ミリリットル 10リットル 乾 燥 4分20秒 55℃ 補充量は35mm巾1m 長さ当たり
【0237】次に、処理液の組成を記す。 (発色現像液) タンク液(g) 補充液(g) ジエチレントリアミン五酢酸 1.0 1.1 1−ヒドロキシエチリデン−1,1 −ジホスホン酸 3.0 3.2 亜硫酸ナトリウム 4.0 4.4 炭酸カリウム 30.0 37.0 臭化カリウム 1.4 0.3 ヨウ化カリウム 1.5 mg − ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4 2.8 4−〔N−エチル−N−β−ヒドロキシエチル アミノ〕−2−メチルアニリン硫酸塩 4.5 6.2 水を加えて 1.0リットル 1.0リットル pH 10.05 10.15
【0238】 (漂白液) タンク液(g) 補充液(g) エチレンジアミン四酢酸第二鉄ナトリウム 三水塩 100.0 120.0 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 10.0 11.0 3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール 0.08 0.09 臭化アンモニウム 140.0 160.0 硝酸アンモニウム 30.0 35.0 アンモニア水(27%) 6.5ミリリットル 4.0ミリリットル 水を加えて 1.0リットル 1.0リットル pH 6.0 5.7
【0239】 (定着液) タンク液(g) 補充液(g) エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 0.5 0.7 亜硫酸アンモニウム 20.0 22.0 チオ硫酸アンモニウム水溶液 290.0ミリリットル 320.0ミリリットル (700g/リットル) 水を加えて 1.0リットル 1.0リットル pH 6.7 7.0
【0240】 (安定液) タンク液/補充液共通(g) p−トルエンスルフィン酸ナトリウム 0.03 ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニルエーテル (平均重合度10) 0.2 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 0.05 1,2,4−トリアゾール 1.3 1,4−ビス(1,2,4−トリアゾール−1−イルメ チル)ピペラジン 0.75 水を加えて 1.0 リットル pH 8.5 結果は表11にまとめて示す。なお写真性の感度につい
ては試料101を基準にとって表した。
【0241】
【表11】
【0242】表11に示した結果から、本発明の構成で
ある一般式(I)で表されるシアンカプラーを含有し、
かつ、アスペクト比2以上の平板状粒子からなるハロゲ
ン化銀乳剤を用いた試料216〜203は、アスペクト
比が2以下であるハロゲン化銀乳剤を用いた比較試料2
01〜215の同一カプラーを用いた対応する試料に比
べ、明らかに写真性の感度は高く、試料の経時保存性が
良好で、粒状性、鮮鋭性の画質に優れていることがわか
る。また、実施例1の結果と比較しても本発明の一般式
(I)で表されるシアンカプラーが上記の諸性能に優れ
ていることを容易に知ることができる。
【0243】実施例3 乳剤6(本発明) 0.04Mの臭化カリウムを含有する0.7重量%のゼ
ラチン溶液1リットル中に、ゼラチンを含んだ2Mの硝
酸銀水溶液とゼラチンを含んだ2Mの臭化カリウム水溶
液を、30℃で激しく攪拌しながら、1分間で各25cc
を同時に混合した。この後75℃に昇温し、10重量%
ゼラチン溶液300ccを添加した。次に、1Mの硝酸銀
水溶液30ccを5分間かけて添加し、その後、25重量
%のアンモニア水を10cc添加し、75℃で熟成を行っ
た。熟成終了後、アンモニアを中和した後に、1Mの硝
酸銀水溶液と1Mの臭化カリウム水溶液をpBrを2.3
に保ちながら加速された流速(終了時の流速が開始時の
5倍)で同時混合した。このとき使用した硝酸銀水溶液
の量は、600ccであった。この乳剤を常法のフロキュ
レーション法で水洗し、更に分散ゼラチンを添加するこ
とにより、800gの六角平板状ハロゲン化銀乳剤を得
た(種乳剤−A)。この種乳剤−Aは、平均投影面積円
相当径(粒子サイズ)が1.0μm、平均厚さが0.1
8μmで、変動係数が11%の単分散六角平板状粒子で
あった。次に、この種乳剤−Aを250gとり、蒸留水
800cc、ゼラチン30g、及び臭化カリウム6.5g
を加え、75℃に加温し、攪拌した。その中に、1Mの
硝酸銀水溶液と1Mのハロゲン化アルカリ水溶液(臭化
カリウム90モル%に対して沃化カリウム10モル%で
混合してある)を、pBrを1.6に保ちながら加速され
た流速(終了時の流速が開始時の3倍)で同時混合し
た。このとき使用した硝酸銀水溶液の量は600ccであ
った。さらに1Mの硝酸銀水溶液と1Mの臭化カリウム
水溶液とを、同時にpBrを1.6に保ちながら加速され
た流速(終了時の流速が開始時の1.5倍)で同時混合
を続けた。ここで使用した硝酸銀水溶液量は200ccで
あった。この乳剤を前述の方法で水洗し、分散ゼラチン
を添加して、単分散六角平板状ハロゲン化銀乳剤(乳剤
6)を得た。得られた乳剤6は、全投影面積の92%が
六角平板状粒子によって占められており、この六角平板
状粒子の平均粒子サイズは1.75μm、平均厚さは
0.29μm、平均アスペクト比は6:1で変動係数は
16%であった。
【0244】乳剤7(本発明) 乳剤6と同様にして(ただし、2回目の1Mの硝酸銀水
溶液の量は20ccとし、アンモニア水の添加量は8ccと
した)、種乳剤−Bを得た。次に、この種乳剤−Bを乳
剤6と同様にして成長させた。ただし、成長のpBr は
1.5に保った。得られた乳剤は、全投影面積の90%
が六角平板状粒子によって占められており、この六角平
板状粒子の平均サイズは2.1μm 、平均厚さは0.2
1μm 、平均アスペクト比は10:1で変動係数は19
%であった。
【0245】乳剤8(本発明) 乳剤6の調製方法において、2回目の1Mの硝酸銀水溶
液の量を30ccから10ccに変更し、アンモニア水の添
加を行わず、さらに、3回目のpBr を2.3から1.7
に変更することによって種乳剤−Cを得た。次に、この
種乳剤−Cを乳剤6と同じ方法で成長させることによっ
て乳剤8を得た。
【0246】得られた乳剤8は、全投影面積の62%が
六角平板状粒子によって占められており、この六角平板
状粒子の平均サイズは2.0μm 、平均厚さは0.17
μm、平均アスペクト比は12:1で変動係数は37%
であった。
【0247】乳剤6、7、8及び1に対して、増感色素
I、II、IIIをモル比で5:2:7で混合したものを、
各乳剤における飽和吸着量の70%になる量で加えた。
これを60℃で20分間保持した後、60℃、pH6.
5において、チオ硫酸ナトリウム、塩化金酸及びチオシ
アン酸カリウムを用いて各々最適に化学増感した。こう
して表12に示す、乳剤6−1、乳剤7−1、乳剤8−
1及び乳剤1−1を得た。
【0248】
【表12】
【0249】(試料301〜304)試料106の第5
層の乳剤(1)を乳剤1−1、6−1、7−1及び8−1
に置き換え、第5層に添加してある増感色素I、II、II
Iを除去し、かつ第3層〜第5層に用いた本発明の化合
物(III)−1を(III)−3に等モル量置き換えることによ
り、試料301〜304を作製した。
【0250】(試料305〜308)試料301〜30
4の第3層〜第5層に使用した(III) −3を等モルで(V
III−6に置き換え、試料305〜308とした。
【0251】(試料309,310)試料305の第5
層の乳剤6−1を他の乳剤と1対1で混合し、試料30
9と310を作製した。
【0252】これら試料の下記処理における試料301
を基準とした相対感度、シアン画像のMTF値、RMS
値を実施例1に準じて求めた。
【0253】以上の如くのカラー写真感光材料を露光し
たのち、自動現像機を用い以下に記載の方法で、(液の
累積補充量がその母液タンク容量の3倍になるまで)処
理した。 (処理方法) 工程 処理時間 処理温度 補充量 タンク容量 発色現像 3分15秒 38℃ 45ミリリットル 10リットル 漂 白 1分00秒 38℃ 20ミリリットル 4リットル 漂白定着 3分15秒 38℃ 30ミリリットル 8リットル 水 洗(1) 40秒 35℃ (2)から(1) への 4リットル 向流配管方式 水 洗(2) 1分00秒 35℃ 30ミリリットル 4リットル 安 定 40秒 38℃ 20ミリリットル 4リットル 乾 燥 1分15秒 55℃ 補充量は35mm巾1m 長さ当たり
【0254】次に、処理液の組成を記す。 (発色現像液) タンク液(g) 補充液(g) ジエチレントリアミン五酢酸 1.0 1.1 1−ヒドロキシエチリデン−1,1 −ジホスホン酸 3.0 3.2 亜硫酸ナトリウム 4.0 4.4 炭酸カリウム 30.0 37.0 臭化カリウム 1.4 0.7 ヨウ化カリウム 1.5 mg − ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4 2.8 4−〔N−エチル−N−β−ヒドロキシエチル アミノ〕2−メチルアニリン硫酸塩 4.5 5.5 水を加えて 1.0リットル 1.0リットル pH 10.05 10.10
【0255】 (漂白液) タンク液、補充液共通(単位g) エチレンジアミン四酢酸第二鉄アンモニウム二水塩 120.0 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 10.0 臭化アンモニウム 100.0 硝酸アンモニウム 10.0 漂白促進剤 0.005モル (CH3)2N-CH2-CH2-S-S-CH2-CH2-N(CH3)2 ・2HCl アンモニア水(27%) 15.0ミリリットル 水を加えて 1.0リットル pH 6.3
【0256】 (漂白定着液) タンク液(g) 補充液(g) エチレンジアミン四酢酸第二鉄アンモニウム 二水塩 50.0 − エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 5.0 2.0 亜硫酸ナトリウム 12.0 20.0 チオ硫酸アンモニウム水溶液 240.0ミリリットル 400.0ミリリットル (700g/リットル) アンモニア水(27%) 6.0ミリリットル − 水を加えて 1.0リットル 1.0リットル pH 7.2 7.3
【0257】(水洗液)タンク液、補充液共通 水道水をH型強酸性カチオン交換樹脂(ロームアンドハ
ース社製アンバーライトIR−120B)と、OH型ア
ニオン交換樹脂(同アンバーライトIR−400)を充
填した混床式カラムに通水してカルシウム及びマグネシ
ウムイオン濃度を3mg/リットル以下に処理し、続いて
二塩化イソシアヌール酸ナトリウム20mg/リットルと
硫酸ナトリウム0.15g/リットルを添加した。この
液のpHは6.5〜7.5の範囲にあった。
【0258】 (安定液) タンク液、補充液共通(単位g) p−トルエンスルフィン酸ナトリウム 0.03 ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニルエーテル (平均重合度10) 0.2 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 0.05 1,2,4−トリアゾール 1.3 1,4−ビス(1,2,4−トリアゾール−1−イルメ チル)ピペラジン 0.75 水を加えて 1.0 リットル pH 8.5
【0259】結果は表13にまとめて示す。
【0260】
【表13】
【0261】表13に示した結果から、本発明の構成要
件を満たす試料302〜304、306〜310は、本
発明外の乳剤、1−1を用いた試料301、305に対
し高感度であり、粒状性、鮮鋭性の画質に優れているこ
とがわかる。また、六角平板率の高い乳剤6−1、7−
1を使用することにより感度、粒状性の点で好ましいこ
とが試料302、303と試料304及び試料306、
307、309と試料308との比較から知ることがで
きる。
【0262】実施例4 乳剤の調製 臭化カリウム6gおよび不活性ゼラチン23gを蒸留水
3.7リットルに溶かした水溶液をよく攪拌しながら、
これにダブルジェット法により、14%の臭化カリウム
水溶液と20%の硝酸銀水溶液とを、一定流量で1分間
にわたって、45℃、pAg9.6の条件下で加えた(こ
の添加(I)で全銀量の2.40%を消費した)。次い
で、ゼラチン水溶液(17%、3300cc)を加えて4
5℃で攪拌した後、20%の硝酸銀水溶液をpAgが8.
40に達するまで一定流量で加えた(この添加(II)で
全銀量の5.0%を消費した)。温度を75℃に上げて
25%のNH3 水溶液35μl を添加し、15分間保っ
た後、1NのH2 SO4 を510μl 添加して中和し
た。さらに、沃化カリウム8.3gが添加されるよう
に、沃化カリウムを含む20%の臭化カリウム溶液及び
33%の硝酸銀水溶液を、ダブルジェット法によって8
0分間にわたって加えた(この添加(III)で全銀量の9
2.6%を消費した)。この間、温度を75℃、pAgを
8.10に保持した。また、この乳剤に使用した硝酸銀
量は425gであり、次いで通常のフロキュレーション
法により脱塩した後、増感色素S−5及びS−6の存在
下で金・硫黄増感を最適に行い、平板状AgBrI(A
gI=2.0モル%)乳剤−1−2を調製した。乳剤−
2−2は、上記乳剤−1の調製手順において、添加(II
I)で用いたハロゲン溶液から沃化カリウムを除き、1
%の沃化カリウム水溶液830mlを、添加(III)の途
中、全銀量の40%を消費した時点で硝酸銀と臭化カリ
ウムの溶液の添加を中断して、約90秒間にわたって添
加し、残りの添加(III)の流量を3倍にした以外は同様
の方法によって調製した。
【0263】乳剤−3−2は、上記乳剤−2−2の調製
手順において、沃化カリウム水溶液の添加直前に臭化カ
リウム水溶液を添加し、pAgを9.0に調節した以外は
同様の方法によって調製した。
【0264】乳剤−4−2は、前記乳剤−2−2の調製
手順において、沃化カリウム水溶液の添加直前に温度を
30℃とした以外は同様の方法によって調製した。な
お、沃化カリウム水溶液添加後の臭化カリウムと硝酸銀
水溶液のダブルジェット法添加は、30℃、pAg8.1
の条件で行った。
【0265】以上により調製した乳剤−1−2〜4−2
の球相当径は、どれも0.7μm と同等であり、平均粒
子直径/粒子厚み比は6.5〜7.0の範囲であった。
【0266】乳剤−1−2〜4−2について、特開昭6
3−220238号の実施例1−(2)に記載されてい
る方法に従って、透過型電子顕微鏡を用いて直接的な転
位の観察を行った。その結果、乳剤−1−2には転位は
観察されなかった。乳剤−2−2〜4−2には、50%
個数以上の粒子に10本以上の転位線が観察された。ま
た、乳剤−2−2に対して、乳剤−3−2、4−2は、
転位線が粒子間で均一に観察される傾向にあった。
【0267】さらに、乳剤−1−2〜4−2について、
欧州特許第147868A号に記載の方法に従って粒子
間ヨード分布を求めた。その結果を表14に示した。
【0268】
【表14】
【0269】試料401の作製 フィルムの両面に下塗りを施した厚み205μの三酢酸
セルロースフィルム支持体上に、下記のような組成の各
層より成る多層カラー感光材料を作製し、試料101と
した。各組成の塗布量は、試料1m2当の値を示した。な
おハロゲン化銀、コロイド銀については、当量の銀に換
算した重量を示した。
【0270】 第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 0.25 g ゼラチン 1.9 g 紫外線吸収剤U−1 0.2 g 紫外線吸収剤U−3 0.1 g 紫外線吸収剤U−4 0.2 g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.1 g 染料E−1の微結晶固体分散物 0.1 g
【0271】 第2層:中間層 化合物 Cpd−A 0.1 g 化合物 Cpd−M 0.05 g ゼラチン 0.4 g
【0272】 第3層:中間層 ゼラチン 0.40 g 化合物Cpd−C 1 mg 化合物Cpd−D 3 mg 染料D−4 0.4 mg 高沸点有機溶媒Oil−3 40 mg
【0273】 第4層:低感度赤感性乳剤層 乳剤A 銀量 0.2 g 乳剤B 銀量 0.3 g ゼラチン 0.75 g カプラーC−1 0.17 g カプラーC−2 0.03 g カプラーC−9 0.02 g カプラーC−3 0.02 g 化合物Cpd−D 1 mg 化合物Cpd−K 0.05 g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.15 g エチルアクリレートのラテックス分散物 0.5 g
【0274】 第5層:中感度赤感性乳剤層 乳剤B 銀量 0.2 g 乳剤C 銀量 0.3 g ゼラチン 0.75 g カプラーC−1 0.22 g カプラーC−2 0.05 g カプラーC−3 0.21 g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.15 g エチルアクリレートのラテックス分散物 0.05 g
【0275】 第6層:高感度赤感性乳剤層 乳剤D 銀量 0.4 g ゼラチン 1.1 g カプラーC−1 0.33 g カプラーC−2 0.1 g カプラーC−3 0.11 g 添加物P−1 0.02 g エチルアクリレートのラテックス分散物 0.1 g 一般式(A)の例示化合物(17) 8.0×10-4モル 高沸点有機溶媒Oil−2 0.2 g
【0276】 第7層:中間層 ゼラチン 0.55 g 化合物Cpd−J 0.2 g 化合物Cpd−L 0.05 g 化合物Cpd−N 0.02 g 添加物 P−1 0.05 g 染料D−1 0.02 g
【0277】 第8層:中間層 表面及び内部をかぶらせた沃臭化銀乳剤(平均粒径0.06μm、変動係数 16%、AgI含量0.3モル%) 銀量 0.02 g ゼラチン 0.4 g 化合物Cpd−A 0.1 g 化合物Cpd−D 1 mg 化合物Cpd−M 0.05 g
【0278】 第9層:低感度緑感性乳剤層 粒子内部をかぶらせた沃臭化銀乳剤(平均粒径0.1μm、AgI含量0. 1モル%) 銀量 0.15 g 乳剤E 銀量 0.3 g 乳剤F 銀量 0.1 g 乳剤G 銀量 0.1 g ゼラチン 1.15 g カプラーC−4 0.03 g カプラーC−7 0.05 g カプラーC−8 0.02 g カプラーC−9 0.05 g カプラーC−12 0.2 g 化合物Cpd−B 0.03 g 化合物Cpd−D 1 mg 化合物Cpd−E 0.02 g 化合物Cpd−F 0.02 g 化合物Cpd−G 0.02 g 化合物Cpd−H 0.02 g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.2 g
【0279】 第10層:中感度緑感性乳剤層 乳剤G 銀量 0.3 g 乳剤H 銀量 0.1 g ゼラチン 0.6 g カプラーC−4 0.1 g カプラーC−7 0.05 g カプラーC−8 0.05 g カプラーC−9 0.02 g カプラーC−12 0.20 g 化合物Cpd−B 0.03 g 化合物Cpd−E 0.02 g 化合物Cpd−F 0.02 g 化合物Cpd−G 0.05 g 化合物Cpd−H 0.05 g 添加剤 F−5 0.08 mg 高沸点有機溶媒Oil−2 0.01 g
【0280】 第11層:高感度緑感性乳剤層 粒子内部をかぶらせた沃臭化銀乳剤(平均粒径0.2μm、AgI 含量 0.1モ ル%) 銀量 0.05 g 乳剤I 銀量 0.5 g ゼラチン 1.1 g カプラーC−4 0.1 g カプラーC−7 0.3 g カプラーC−8 0.07 g カプラーC−9 0.05 g カプラーC−12 0.1 g 化合物Cpd−B 0.08 g 化合物Cpd−E 0.02 g 化合物Cpd−F 0.02 g 化合物Cpd−G 0.02 g 化合物Cpd−H 0.02 g 一般式(A)の例示化合物(32) 3×10-4モル 高沸点有機溶媒Oil−2 0.10 g
【0281】 第12層:中間層 ゼラチン 0.4 g エチルアクリレートのラテックス分散物 0.15 g 染料D−1 0.1 g 染料D−2 0.05 g 染料D−3 0.07 g
【0282】 第13層:イエローフィルター層 黄色コロイド銀 銀量 0.08 g ゼラチン 1.0 g 染料D−5 0.05 g 染料D−7 0.03 g 化合物Cpd−A 0.04 g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.01 g 染料E−2の微結晶固体分散物 0.05 g
【0283】 第14層:中間層 ゼラチン 0.6 g
【0284】 第15層:低感度青感性乳剤層 粒子内部をかぶらせた沃臭化銀乳剤(平均粒径0.2μm、AgI 含量 0.1モ ル%) 銀量 0.1 g 乳剤K 銀量 0.25 g 乳剤L 銀量 0.25 g ゼラチン 0.8 g カプラーC−5 0.5 g カプラーC−6 0.1 g カプラーC−11 0.1 g 化合物Cpd−K 0.1 g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.1 g
【0285】 第16層:中感度青感性乳剤層 乳剤L 銀量 0.1 g 乳剤M 銀量 0.1 g ゼラチン 0.6 g カプラーC−5 0.02 g カプラーC−6 0.02 g カプラーC−11 0.02 g
【0286】 第17層:高感度青感性乳剤層 乳剤N 銀量 0.6 g ゼラチン 1.1 g カプラーC−5 0.05 g カプラーC−6 0.08 g カプラーC−11 0.8 g 一般式(A)の例示化合物(35) 4×10-4モル 高沸点有機溶媒Oil−2 0.08 g
【0287】 第18層:第1保護層 ゼラチン 0.9 g 紫外線吸収剤U−1 0.4 g 紫外線吸収剤U−2 0.01 g 紫外線吸収剤U−3 0.03 g 紫外線吸収剤U−4 0.03 g 紫外線吸収剤U−5 0.05 g 紫外線吸収剤U−6 0.05 g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.02 g ホルマリンスカベンジャー Cpd−C 0.2 g Cpd−I 0.4 g エチルアクリレートのラテックス分散物 0.05 g 染料D−3 0.05 g 化合物Cpd−A 0.02 g 化合物Cpd−J 0.02 g 化合物Cpd−N 0.01 g
【0288】 第19層:第2保護層 コロイド銀 銀量 0.05 mg 微粒子沃臭化銀乳剤(平均粒径0.06μm、AgI含量1モル%) 銀量 0.05 g ゼラチン 0.3 g
【0289】 第20層:第3保護層 コロイド銀 銀量 0.05 mg 微粒子沃臭化銀乳剤(平均粒径0.07μm、AgI 含量1モル%) 銀量 0.05 g ゼラチン 0.4 g ポリメチルメタクリレート(平均粒径1.5 μm) 0.1 g メチルメタクリレートとアクリル酸の4:6の共重合体(平均粒径1.5μ m) 0.1 g シリコーンオイル 0.03 g 界面活性剤W−1 3.0 mg 界面活性剤W−2 0.03 g
【0290】各ハロゲン化銀乳剤層および中間層には、
添加剤E−1〜F−9を添加した。また、各層には上記
組成物以外にゼラチン硬化剤H−1および塗布用界面活
性剤W−3およびW−4、W−5を、乳化用界面活性剤
W−6を添加した。更に、防腐・防黴剤としてフェノー
ル、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、2−フ
ェノキシエタノール、イソチオシアン酸フェニル、及び
フェネチルアルコールを添加した。
【0291】
【化40】
【0292】
【化41】
【0293】
【化42】
【0294】
【化43】
【0295】
【化44】
【0296】
【化45】
【0297】
【化46】
【0298】
【化47】
【0299】
【化48】
【0300】
【化49】
【0301】
【化50】
【0302】
【化51】
【0303】
【化52】
【0304】
【化53】
【0305】
【化54】
【0306】
【化55】
【0307】
【化56】
【0308】試料401に用いた沃臭化銀乳剤は以下の
とおりである。 乳剤名 粒子の特徴 平均粒径 変動係数 AgI 含率 (μm) (%) (%) A 単分散14面体粒子 0.35 16 4.5 B 単分散立方体内部潜型粒子 0.45 10 5.0 C 単分散14面体粒子 0.60 18 4.0 D 多分散双晶粒子、 平均アスペクト比1.5 1.10 25 3.0 E 単分散立方体粒子 0.30 17 4.0 F 単分散立方体粒子 0.40 16 4.0 G 単分散立方体内部潜型粒子 0.50 11 4.5 H 単分散14面体粒子 0.65 9 3.5 I 多分散双晶粒子、 平均アスペクト比1.5 1.20 28 3.0 K 単分散14面体粒子 0.60 17 2.0 L 単分散八面体粒子 0.80 14 2.0 M 単分散八面体粒子 1.00 18 4.0 N 単分散双晶粒子、 平均アスペクト比1.5 1.45 27 3.5
【0309】 乳剤A〜Nの分光増感 乳剤名 添加した ハロゲン化銀1mol 増感色素を 増感色素 当りの添加量(g) 添加した時期 A S−9 0.002 化学増感直後 S−1 0.125 化学増感直後 S−11 0.125 化学増感直後 B S−1 0.01 粒子形成終了直後 S−2 0.25 粒子形成終了直後 C S−1 0.02 化学増感直後 S−9 0.002 化学増感直後 S−2 0.25 化学増感直後 D S−11 0.10 化学増感開始直前 S−2 0.01 化学増感開始直前 S−7 0.01 化学増感開始直前 E S−3 0.5 化学増感直後 S−10 0.05 化学増感直後 S−4 0.1 化学増感直後 F S−3 0.3 化学増感直後 S−4 0.1 化学増感直後 G S−3 0.25 粒子形成終了直後 S−4 0.08 粒子形成終了直後 H S−3 0.2 粒子形成中 S−10 0.1 化学増感直後 S−4 0.06 粒子形成中 I S−3 0.3 化学増感開始直前 S−4 0.07 化学増感開始直前 S−8 0.1 化学増感開始直前 K S−5 0.2 粒子形成中 S−6 0.05 粒子形成中 L S−5 0.22 粒子形成終了直後 S−6 0.06 粒子形成終了直後 M S−5 0.15 化学増感直後 S−6 0.04 化学増感直後 N S−5 0.22 粒子形成終了直後 S−6 0.06 粒子形成終了直後
【0310】試料402は第5層赤感性乳剤層の乳剤C
を乳剤1−2に、第6層赤感性乳剤層の乳剤Dを乳剤1
−2に同じ塗布銀量になるよう置き換えて試料を作製し
た。試料403は試料401の赤感性乳剤層の第4層の
カプラーC−1を本発明のカプラー(II)−1に、カプラ
ーC−2を(VIII)−9に、カプラーC−9を(III)−7
にそれぞれ等モル量置き換え、第5層のカプラーC−
1、C−2、C−3を本発明のカプラー(II)−1、(VII
I)−9、(III)−1にそれぞれ等モル量置き換え、第6
層のカプラーC−1、C−3を本発明のカプラー(II)−
1、(III)−1にそれぞれ等モル量置き換えて試料を作
製した。試料404〜407は試料403の赤感性乳剤
層の第5層の乳剤Cを乳剤1−2〜4−2に、第6層の
乳剤Dを乳剤1−2〜4−2にそれぞれ同じ塗布銀量に
なるよう置き換えて試料を作製した。
【0311】試料401〜407は1つの組は45℃、
相対湿度80%の条件下に7日保存し、もう1つの組は
5℃の冷蔵庫に同期間保存し、この2つの組を同時に下
記現像処理を実施して同一試料間のシアン濃度のDmin
の差(△Dmin )を調べた。また、未露光試料を一定角
度で折り曲げた後、現像処理して圧力による濃度変化を
目視判定し、5段階の評価を行った。さらに、実施例1
に準じてMTF測定用の露光を与えて、鮮鋭性について
調べた。以下に、現像処理工程及び処理液組成を示す。
【0312】 処理工程 時間 温 度 第一現像 6分 38℃ 水 洗 2分 38℃ 反 転 2分 38℃ 発色現像 6分 38℃ 調 整 2分 38℃ 漂 白 6分 38℃ 定 着 4分 38℃ 水 洗 4分 38℃ 安 定 1分 25℃
【0313】各処理液の組成は以下の通りであった。 〔第一現像液〕 ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸・5ナト リウム塩 1.5g ジエチレントリアミン五酢酸・5ナトリウム塩 2.0g 亜硫酸ナトリウム 30g ハイドロキノン・モノスルホン酸カリウム 20g 炭酸カリウム 15g 重炭酸ナトリウム 12g 1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3− ピラゾリドン 1.5g 臭化カリウム 2.5g チオシアン酸カリウム 1.2g ヨウ化カリウム 2.0mg ジエチレングリコール 13g 水を加えて 1000ミリリットル pH 9.60 pHは塩酸又は水酸化カリウムで調整した。
【0314】 〔反転液〕 ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸・5ナト リウム塩 3.0g 塩化第一スズ・2水塩 1.0g p−アミノフェノール 0.1g 水酸化ナトリウム 8g 氷酢酸 15ミリリットル 水を加えて 1000ミリリットル pH 6.00 pHは塩酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
【0315】 〔発色現像液〕 ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸・5ナト リウム塩 2.0g 亜硫酸ナトリウム 7.0g リン酸3ナトリウム・12水塩 36g 臭化カリウム 1.0g ヨウ化カリウム 90mg 水酸化ナトリウム 3.0g シトラジン酸 1.5g N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル)−3 −メチル−4−アミノアニリン・3/2硫酸・1水塩 11g 3,6−ジチアオクタン−1,8−ジオール 1.0g 水を加えて 1000ミリリットル pH 11.80 pHは塩酸又は水酸化カリウムで調整した。
【0316】 〔調整液〕 エチレンジアミン4酢酸・2ナトリウム塩・2水塩 8.0g 亜硫酸ナトリウム 12g 1−チオグリセロール 0.4g ホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウム付加物 30g 水を加えて 1000ミリリットル pH 6.20 pHは塩酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
【0317】 〔漂白液〕 エチレンジアミン4酢酸・2ナトリウム塩・2水塩 2.0g エチレンジアミン4酢酸・Fe(III)・アンモニウム・2水塩 120g 臭化カリウム 100g 硝酸アンモニウム 10g 水を加えて 1000ミリリットル pH 5.70 pHは塩酸又は水酸化ナトリウムで調整した。
【0318】 〔定着液〕 チオ硫酸アンモニウム 80g 亜硫酸ナトリウム 5.0g 重亜硫酸ナトリウム 5.0g 水を加えて 1000ミリリットル pH 6.60 pHは塩酸又はアンモニア水で調整した。
【0319】 〔安定液〕 ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.02g ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニルエーテル (平均重合度10) 0.3g 水を加えて 1000ミリリットル pH 7.0 結果は表15に示す。
【0320】
【表15】
【0321】表15に示す結果から、本発明の一般式
(I)で表されるカプラーと本発明の平板状粒子からな
るハロゲン化銀乳剤を用いた試料404〜407は、試
料の経時保存時のDmin (カブリ)増加が少なく、圧力
耐性は転位線数の多い乳剤2−2〜4−2で改善され、
さらに沃化銀含有率のバラツキの少ない乳剤3−2、4
−2で圧力耐性がより改良されること、また鮮鋭性に優
れていることが明らかである。なお、定着後の水洗を下
記の水洗液で処理を実施した。
【0322】 水洗液 エチレンジアミン4酢酸二ナトリウム塩 0.4g 水を加えて 1000ml 水酸化ナトリウムで pH7.0
【0323】得られた結果は、表15と同じであり、本
発明の構成を満たす試料404〜407は上記性能の優
れていることを確認できた。
【0324】実施例5 実施例1で作製した試料101、113〜116を特公
平2−32615号、実公平3−39784号に記載の
方法に従ってレンズ付フィルムユニットを作製した。こ
れら5種のレンズ付フィルムユニットは同一条件で種々
の被写体を撮影し、自動現像機FP−560B AL
(富士写真フイルム株式会社製)でもってカラー現像処
理を行い、続いて富士ミニラボチャンピオン、プリンタ
ープロセッサーFA−140(富士写真フイルム株式会
社製)処理機を使用し、フジカラーペーパー、スーパー
FA、Type II にプリントを行った(この時のカラー現
像処理はCP−43FAを使用した)。
【0325】これら5種のレンズ付フィルムユニットか
らプリントして得られたそれぞれの絵柄を観察したとこ
ろ、本発明の構成からなる試料113〜116は比較試
料101に比べ被写体の繊細な部分の描写に優れ、画質
の向上していることを確認することができた。また、カ
ラーネガである試料101、113〜116の色像堅牢
性を40℃、相対湿度70%の条件で4ヵ月間長期保存
したが、試料113〜116は試料101に比べ明らか
にシアン色像の劣化の程度の小さいことを確認すること
ができた。
【0326】
【発明の効果】化1に示される一般式(I)で表される
カプラー及びアスペクト比2以上のハロゲン化銀粒子が
乳剤中の全ハロゲン化銀粒子の50%以上存在する平板
状粒子からなるハロゲン化銀乳剤からなるハロゲン化銀
カラー写真感光材料は、改良された高い発色性を与え、
色再現性、色像堅牢性に優れ、感材の圧力耐性が良好で
かつ保存中の写真性の変動が少いハロゲン化銀カラー写
真感光材料を提供することができる。さらに、ハロゲン
化銀粒子の粒径に係る変動係数が0.25以下である単
分散粒子、ハロゲン化銀粒子の全投影面積の50%以上
が平行な二面を外表面として有し最小の長さを有する辺
の長さに対する最大の長さを有する辺の長さの比が2以
下の六角平板状粒子、ハロゲン化銀粒子の個数の少くと
も50%が1粒子当り10本以上の転位を含む粒子、ハ
ロゲン化銀粒子の個々の沃化銀含有率の相対標準偏差が
30%以下のハロゲン化銀粒子からなるハロゲン化銀乳
剤を使用することにより、またこれらハロゲン化銀乳剤
に一般式(A)で表される化合物を使用することによ
り、上述の諸性能がさらに改善されるハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料を提供することができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも1層の感光性ハロ
    ゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材
    料において、該乳剤層に、アスペクト比2以上のハロゲ
    ン化銀粒子が乳剤中の全ハロゲン化銀粒子の50%以上
    存在する平板状粒子からなるハロゲン化銀乳剤を含有
    し、かつ、下記化1に示される一般式(I)で表される
    カプラーを含有することを特徴とするハロゲン化銀カラ
    ー写真感光材料。 一般式(I) 【化1】 一般式(I)中、R1 は、水素原子または、置換基を表
    わし、R2 は、置換基を表わし、Xは、水素原子また
    は、発色現像主薬の酸化体とのカップリング反応におい
    て、離脱しうる基を表わし、Z1 は、含窒素6員複素環
    を形成するのに必要な非金属原子群を表す。但し、該複
    素環に少なくとも1つの解離基を有する。
  2. 【請求項2】 上記のハロゲン化銀乳剤が、ハロゲン化
    銀粒子の粒径に係る変動係数が0.25以下である単分
    散粒子からなるハロゲン化銀乳剤であることを特徴とす
    る請求項1に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
  3. 【請求項3】 上記のハロゲン化銀乳剤が、ハロゲン化
    銀粒子の全投影面積の50%以上が平行な二面を外表面
    として有し、最小の長さを有する辺の長さに対する最大
    の長さを有する辺の長さの比が2以下の六角平板状粒子
    からなるハロゲン化銀乳剤であることを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載のハロゲン化銀カラー写真感
    光材料。
  4. 【請求項4】 上記のハロゲン化銀乳剤が、ハロゲン化
    銀粒子の個数の少なくとも50%が1粒子当り10本以
    上の転位を含む粒子からなるハロゲン化銀乳剤であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載のハロゲン
    化銀カラー写真感光材料。
  5. 【請求項5】 上記のハロゲン化銀乳剤が、ハロゲン化
    銀粒子の個々の沃化銀含有率の相対標準偏差が30%以
    下のハロゲン化銀粒子からなるハロゲン化銀乳剤である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載のハロゲ
    ン化銀カラー写真感光材料。
  6. 【請求項6】 下記一般式(A)で表される化合物を含
    有することを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の
    ハロゲン化銀カラー写真感光材料。 一般式(A) Q−SM1 式中、Qは−SO3 2 、−COOM2 、−OH、およ
    び−NR1 2 から選ばれた少なくとも一種を直接また
    は間接に結合した複素環基を表し、M1 、M2は独立し
    て水素原子、アルカリ金属、四級アンモニウム、四級ホ
    スホニウムを表し、R1 、R2 は水素原子またはアルキ
    ル基を表す。
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CN100354751C (zh) * 2001-11-22 2007-12-12 富士胶片株式会社 提高卤化银彩色光敏材料感光速率的方法

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