JPH05297540A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents
ハロゲン化銀カラー写真感光材料Info
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- JPH05297540A JPH05297540A JP12678292A JP12678292A JPH05297540A JP H05297540 A JPH05297540 A JP H05297540A JP 12678292 A JP12678292 A JP 12678292A JP 12678292 A JP12678292 A JP 12678292A JP H05297540 A JPH05297540 A JP H05297540A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 省銀化可能なハロゲン化銀カラー写真感光材
料を提供する。 【構成】 支持体上に少なくとも一層の感光性乳剤層を
有するハロゲン化銀カラー写真感光材料において、含窒
素6員複素環をもつ、特定のシアンカプラーと、3〜5
員の炭化水素環のような環状基を有するアシル基をアセ
トアミド基上に導入したアセトアミド型イエローカプラ
ーを含有するハロゲン化銀カラー写真感光材料である。
料を提供する。 【構成】 支持体上に少なくとも一層の感光性乳剤層を
有するハロゲン化銀カラー写真感光材料において、含窒
素6員複素環をもつ、特定のシアンカプラーと、3〜5
員の炭化水素環のような環状基を有するアシル基をアセ
トアミド基上に導入したアセトアミド型イエローカプラ
ーを含有するハロゲン化銀カラー写真感光材料である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀カラー写
真感光材料に関し、さらに詳しくは、新規なシアンカプ
ラーと特定のイエローカプラーを含有するハロゲン化銀
カラー写真感光材料に関するものである。
真感光材料に関し、さらに詳しくは、新規なシアンカプ
ラーと特定のイエローカプラーを含有するハロゲン化銀
カラー写真感光材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀カラー写真感光材料におい
ては、発色性、鮮鋭性、粒状性などのいわゆるフレッシ
ュ性能のみならず、様々なタフネス(感材の保存性能に
優れていること、写真性能の処理依存性が小さいこと、
画像の堅牢性に優れていること、など)が要求されてい
る。感材の保存性能については、保存期間中のカブリ、
感度の変動の小さいことが望まれている。また、写真性
能の処理依存性については、処理時間の短縮化や処理液
の低補充化の趨勢の中、脱銀性能向上が課題の一つであ
り、このため感光材料中の銀量の削減が望まれている。
ては、発色性、鮮鋭性、粒状性などのいわゆるフレッシ
ュ性能のみならず、様々なタフネス(感材の保存性能に
優れていること、写真性能の処理依存性が小さいこと、
画像の堅牢性に優れていること、など)が要求されてい
る。感材の保存性能については、保存期間中のカブリ、
感度の変動の小さいことが望まれている。また、写真性
能の処理依存性については、処理時間の短縮化や処理液
の低補充化の趨勢の中、脱銀性能向上が課題の一つであ
り、このため感光材料中の銀量の削減が望まれている。
【0003】ところでこれらの感光材料の性能はカプラ
ーに依存する部分も大きい。カラー写真画像を形成する
イエローカプラーとしては、一般に活性メチレン化合
物、特にアシルアセトアニリド型カプラーが知られてお
り(T. H. ジェームス著、「ザ・セオリー・オブ・ザ・
フォトグラフィック・プロセス」第4版、354〜35
6頁)、中でもピバロイルアセトアニリド型カプラーが
広く用いられている。しかしながら、このカプラーは低
カップリング活性である上、発色現像により生成するイ
エロー色素の分子吸光係数が小さいことから、所定の画
像濃度を得るためには多くのカプラー、多くのハロゲン
化銀を必要とし、結果として処理依存性の増大、鮮鋭性
の劣化などを招くことから改良が望まれていた。
ーに依存する部分も大きい。カラー写真画像を形成する
イエローカプラーとしては、一般に活性メチレン化合
物、特にアシルアセトアニリド型カプラーが知られてお
り(T. H. ジェームス著、「ザ・セオリー・オブ・ザ・
フォトグラフィック・プロセス」第4版、354〜35
6頁)、中でもピバロイルアセトアニリド型カプラーが
広く用いられている。しかしながら、このカプラーは低
カップリング活性である上、発色現像により生成するイ
エロー色素の分子吸光係数が小さいことから、所定の画
像濃度を得るためには多くのカプラー、多くのハロゲン
化銀を必要とし、結果として処理依存性の増大、鮮鋭性
の劣化などを招くことから改良が望まれていた。
【0004】一方、カラー写真画像を形成するシアンカ
プラーとしては、一般にフェノール化合物またはナフト
ール化合物が知られている(前掲書358〜361
頁)。さらに最近では例えば米国特許第4,333,9
99号に記載の2位にウレイド基を有するフェノール型
シアンカプラーが処理時の還元退色防止及びカラー画像
の暗堅牢性改良を目的として広く使用されるようになっ
てきている。しかしながら、これらのシアンカプラーか
ら得られるシアン色素の分子吸光係数は十分に大きいも
のではなく、依然として多くのハロゲン化銀を必要とし
ていた。結果として処理依存性、ことに脱銀性能におい
て不十分なレベルとなり、改良が望まれていた。また、
これらのカプラーを用いた感光材料は保存期間中のカブ
リ変動が大きい問題があった。
プラーとしては、一般にフェノール化合物またはナフト
ール化合物が知られている(前掲書358〜361
頁)。さらに最近では例えば米国特許第4,333,9
99号に記載の2位にウレイド基を有するフェノール型
シアンカプラーが処理時の還元退色防止及びカラー画像
の暗堅牢性改良を目的として広く使用されるようになっ
てきている。しかしながら、これらのシアンカプラーか
ら得られるシアン色素の分子吸光係数は十分に大きいも
のではなく、依然として多くのハロゲン化銀を必要とし
ていた。結果として処理依存性、ことに脱銀性能におい
て不十分なレベルとなり、改良が望まれていた。また、
これらのカプラーを用いた感光材料は保存期間中のカブ
リ変動が大きい問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、第一
に省銀化可能なハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供
することであり、第二に保存期間中の写真性能、特にカ
ブリの変動の小さいハロゲン化銀カラー写真感光材料を
提供することである。
に省銀化可能なハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供
することであり、第二に保存期間中の写真性能、特にカ
ブリの変動の小さいハロゲン化銀カラー写真感光材料を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のこれらの目的は
下記の感光材料により達成された。 (1)支持体上に少なくとも一層の感光性乳剤層を有す
るハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真
感光材料において、下記一般式(I)で表わされるシア
ンカプラーを含有し、かつ下記一般式(Y−1)、(Y
−2)または(Y−3)で表わされるイエローカプラー
を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感
光材料。 一般式(I)
下記の感光材料により達成された。 (1)支持体上に少なくとも一層の感光性乳剤層を有す
るハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真
感光材料において、下記一般式(I)で表わされるシア
ンカプラーを含有し、かつ下記一般式(Y−1)、(Y
−2)または(Y−3)で表わされるイエローカプラー
を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感
光材料。 一般式(I)
【化5】 (式中、R1 は水素原子または置換基を、R2 は置換基
を、Xは水素原子または発色現像主薬の酸化体とのカッ
プリング反応により離脱し得る基を、Z1 は含窒素6員
複素環を形成するのに必要な非金属原子群をそれぞれ表
わす。ただし、該複素環に少なくとも一つの解離基を有
する。) 一般式(Y−1)
を、Xは水素原子または発色現像主薬の酸化体とのカッ
プリング反応により離脱し得る基を、Z1 は含窒素6員
複素環を形成するのに必要な非金属原子群をそれぞれ表
わす。ただし、該複素環に少なくとも一つの解離基を有
する。) 一般式(Y−1)
【化6】 一般式(Y−2)
【化7】 一般式(Y−3)
【化8】 (一般式(Y−1)〜(Y−3)において、Arはアリ
ール基を、R1 は水素原子を除く置換基を、QはCとと
もに3〜5員の炭化水素環または複素環を形成するのに
必要な非金属原子群を、X1 及びX2 はアルキル基、ア
リール基または複素環基を、Xは水素原子または発色現
像主薬の酸化体とのカップリング反応により離脱し得る
基を、Yはアルキル基、アリール基または複素環基を、
それぞれ表わす。ただし、R1 はQと結合していてもよ
く、X1 とX2 は互いに結合してNとともに複素環を形
成するのに必要な非金属原子群であってもよい。)本発
明の感光材料は、カラー感光材料を内蔵し、露光機能を
有する感光材料包装ユニット、例えば富士写真フイルム
(株)製の「写るんです−Hi」に見られる如く、レン
ズ、露光機能、フラッシュ機能を備えた感光材料を内蔵
するユニットに用いることができる。
ール基を、R1 は水素原子を除く置換基を、QはCとと
もに3〜5員の炭化水素環または複素環を形成するのに
必要な非金属原子群を、X1 及びX2 はアルキル基、ア
リール基または複素環基を、Xは水素原子または発色現
像主薬の酸化体とのカップリング反応により離脱し得る
基を、Yはアルキル基、アリール基または複素環基を、
それぞれ表わす。ただし、R1 はQと結合していてもよ
く、X1 とX2 は互いに結合してNとともに複素環を形
成するのに必要な非金属原子群であってもよい。)本発
明の感光材料は、カラー感光材料を内蔵し、露光機能を
有する感光材料包装ユニット、例えば富士写真フイルム
(株)製の「写るんです−Hi」に見られる如く、レン
ズ、露光機能、フラッシュ機能を備えた感光材料を内蔵
するユニットに用いることができる。
【0007】以下に、一般式(I)について詳しく述べ
る。R1 は、水素原子または置換基を表わし、R2 は置
換基を表わす。R1 及びR2 の置換基としては、アリー
ル基、アルキル基、シアノ基、アシル基、カルバモイル
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、ホルミルアミノ基、アシルアミノ基、アルコキシ
カルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ
基、スルホンアミド基、ウレイド基、スルファモイルア
ミノ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、アルコ
キシ基、アリールオキシ基、ヘテリルオキシ基、アルキ
ルチオ基、アリールチオ基、ヘテリルチオ基、ヘテロ環
基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ニトロ基、スルファ
モイル基、スルホニル基、アシルオキシ基、カルバモイ
ルオキシ基、イミド基、スルフィニル基、ホスホリル
基、カルボキシル基、ホスホノ基、無置換のアミノ基な
どがあげられる。これらのうち、さらに置換基を有する
ことのできる基は上記の置換基で置換されていてもよ
い。
る。R1 は、水素原子または置換基を表わし、R2 は置
換基を表わす。R1 及びR2 の置換基としては、アリー
ル基、アルキル基、シアノ基、アシル基、カルバモイル
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、ホルミルアミノ基、アシルアミノ基、アルコキシ
カルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ
基、スルホンアミド基、ウレイド基、スルファモイルア
ミノ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、アルコ
キシ基、アリールオキシ基、ヘテリルオキシ基、アルキ
ルチオ基、アリールチオ基、ヘテリルチオ基、ヘテロ環
基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ニトロ基、スルファ
モイル基、スルホニル基、アシルオキシ基、カルバモイ
ルオキシ基、イミド基、スルフィニル基、ホスホリル
基、カルボキシル基、ホスホノ基、無置換のアミノ基な
どがあげられる。これらのうち、さらに置換基を有する
ことのできる基は上記の置換基で置換されていてもよ
い。
【0008】R1 及びR2 の置換基としては、詳しくは
アリール基(好ましくは炭素数6〜30、例えばフェニ
ル、m−アセチルアミノフェニル、p−メトキシフェニ
ル)、アルキル基(好ましくは炭素数1〜30、例えば
メチル、トリフルオロメチル、エチル、イソプロピル、
ヘプタフルオロプロピル、t−ブチル、n−オクチル、
n−ドデシル)、シアノ基、アシル基(好ましくは炭素
数1〜30、例えばアセチル、ピバロイル、ベンゾイ
ル、フロイル、2−ピリジルカルボニル)、カルバモイ
ル基(好ましくは炭素数1〜30、例えばメチルカルバ
モイル、エチルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、
n−オクチルカルバモイル)、アルコキシカルボニル基
(好ましくは炭素数2〜30、例えばメトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、イソプロポキシカルボニ
ル)、アリールオキシカルボニル基(好ましくは炭素数
7〜30、例えばフェノキシカルボニル、p−メトキシ
フェノキシカルボニル、m−クロロフェノキシカルボニ
ル、o−メトキシフェノキシカルボニル)、ホルミルア
ミノ基、アシルアミノ基{好ましくは炭素数2〜30の
アルキルカルボニルアミノ基(例えば、アセチルアミ
ノ、プロピオニルアミノ、シアノアセチルアミノ)、好
ましくは炭素数7〜30のアリールカルボニルアミノ基
(例えば、ベンゾイルアミノ、p−トルイルアミノ、ペ
ンタフルオロベンゾイルアミノ、m−メトキシベンゾイ
ルアミノ)、好ましくは炭素数4〜30のヘテリルカル
ボニルアミノ基(例えば、2−ピリジルカルボニルアミ
ノ、3−ピリジルカルボニルアミノ、フロイルアミ
ノ)}、アルコキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭
素数2〜30、例えばメトキシカルボニルアミノ、エト
キシカルボニルアミノ、メトキシエトキシカルボニルア
ミノ)、アリールオキシカルボニルアミノ基(好ましく
は炭素数7〜30、例えばフェノキシカルボニルアミ
ノ、p−メトキシフェノキシカルボニルアミノ、p−メ
チルフェノキシカルボニルアミノ、m−クロロフェノキ
シカルボニルアミノ)、スルホンアミド基(好ましくは
炭素数1〜30、例えばメタンスルホンアミド、ベンゼ
ンスルホンアミド、p−トルエンスルホンアミド)、ウ
レイド基(好ましくは炭素数1〜30、例えばメチルウ
レイド、ジメチルウレイド、p−シアノフェニルウレイ
ド)、スルファモイルアミノ基(好ましくは炭素数1〜
30、例えばメチルアミノスルホニルアミノ、エチルア
ミノスルホニルアミノ、アニリノスルホニルアミノ)、
アルキルアミノ基(好ましくは炭素数1〜30、例えば
メチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチ
ルアミノ、n−ブチルアミノ)、アリールアミノ基(好
ましくは炭素数6〜30、例えばアニリノ)、アルコキ
シ基(好ましくは炭素数1〜30、例えばメトキシ、エ
トキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、メトキシエト
キシ、n−ドデシルオキシ)、アリールオキシ基(好ま
しくは炭素数6〜30、例えばフェノキシ、m−クロロ
フェノキシ、p−メトキシフェノキシ、o−メトキシフ
ェノキシ)、ヘテリルオキシ基(好ましくは炭素数3〜
30、例えばテトラヒドロピラニルオキシ、3−ピリジ
ルオキシ、2−(1,3−ベンゾイミダゾリル)オキ
シ)、アルキルチオ基(好ましくは炭素数1〜30、例
えばメチルチオ、エチルチオ、n−ブチルチオ、t−ブ
チルチオ)、アリールチオ基(好ましくは炭素数6〜3
0、例えばフェニルチオ)、ヘテリルチオ基(好ましく
は炭素数3〜30、例えば2−ピリジルチオ、2−
(1,3−ベンゾオキサゾリル)チオ、1−ヘキサデシ
ル−1,2,3,4−テトラゾリル−5−チオ、1−
(3−N−オクタデシルカルバモイル)フェニル−1,
2,3,4−テトラゾリル−5−チオ)、ヘテロ環基
(好ましくは炭素数3〜30、例えば2−ベンゾオキサ
ゾリル、2−ベンゾチアゾリル、1−フェニル−2−ベ
ンズイミダゾリル、5−クロロ−1−テトラゾリル、1
−ピロリル、2−フラニル、2−ピリジル、3−ピリジ
ル)、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素)、ヒ
ドロキシ基、ニトロ基、スルファモイル基(好ましくは
炭素数0〜30、例えばメチルスルファモイル、ジメチ
ルスルファモイル)、スルホニル基(好ましくは炭素数
1〜30、例えばメタンスルホニル、ベンゼンスルホニ
ル、トルエンスルホニル)、アシルオキシ基(好ましく
は炭素数1〜30、例えばホルミルオキシ、アセチルオ
キシ、ベンゾイルオキシ)、カルバモイルオキシ基(好
ましくは炭素数1〜30、例えばメチルカルバモイルオ
キシ、ジエチルカルバモイルオキシ)、イミド基(好ま
しくは炭素数4〜30、例えば、こはく酸イミド、フタ
ルイミド)、スルフィニル基(好ましくは炭素数1〜3
0、例えばジエチルアミノスルフィニル)、ホスホリル
基(好ましくは炭素数0〜30、例えばジメトキシホス
ホリル)、カルボキシル基、ホスホノ基、無置換のアミ
ノ基である。
アリール基(好ましくは炭素数6〜30、例えばフェニ
ル、m−アセチルアミノフェニル、p−メトキシフェニ
ル)、アルキル基(好ましくは炭素数1〜30、例えば
メチル、トリフルオロメチル、エチル、イソプロピル、
ヘプタフルオロプロピル、t−ブチル、n−オクチル、
n−ドデシル)、シアノ基、アシル基(好ましくは炭素
数1〜30、例えばアセチル、ピバロイル、ベンゾイ
ル、フロイル、2−ピリジルカルボニル)、カルバモイ
ル基(好ましくは炭素数1〜30、例えばメチルカルバ
モイル、エチルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、
n−オクチルカルバモイル)、アルコキシカルボニル基
(好ましくは炭素数2〜30、例えばメトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、イソプロポキシカルボニ
ル)、アリールオキシカルボニル基(好ましくは炭素数
7〜30、例えばフェノキシカルボニル、p−メトキシ
フェノキシカルボニル、m−クロロフェノキシカルボニ
ル、o−メトキシフェノキシカルボニル)、ホルミルア
ミノ基、アシルアミノ基{好ましくは炭素数2〜30の
アルキルカルボニルアミノ基(例えば、アセチルアミ
ノ、プロピオニルアミノ、シアノアセチルアミノ)、好
ましくは炭素数7〜30のアリールカルボニルアミノ基
(例えば、ベンゾイルアミノ、p−トルイルアミノ、ペ
ンタフルオロベンゾイルアミノ、m−メトキシベンゾイ
ルアミノ)、好ましくは炭素数4〜30のヘテリルカル
ボニルアミノ基(例えば、2−ピリジルカルボニルアミ
ノ、3−ピリジルカルボニルアミノ、フロイルアミ
ノ)}、アルコキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭
素数2〜30、例えばメトキシカルボニルアミノ、エト
キシカルボニルアミノ、メトキシエトキシカルボニルア
ミノ)、アリールオキシカルボニルアミノ基(好ましく
は炭素数7〜30、例えばフェノキシカルボニルアミ
ノ、p−メトキシフェノキシカルボニルアミノ、p−メ
チルフェノキシカルボニルアミノ、m−クロロフェノキ
シカルボニルアミノ)、スルホンアミド基(好ましくは
炭素数1〜30、例えばメタンスルホンアミド、ベンゼ
ンスルホンアミド、p−トルエンスルホンアミド)、ウ
レイド基(好ましくは炭素数1〜30、例えばメチルウ
レイド、ジメチルウレイド、p−シアノフェニルウレイ
ド)、スルファモイルアミノ基(好ましくは炭素数1〜
30、例えばメチルアミノスルホニルアミノ、エチルア
ミノスルホニルアミノ、アニリノスルホニルアミノ)、
アルキルアミノ基(好ましくは炭素数1〜30、例えば
メチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチ
ルアミノ、n−ブチルアミノ)、アリールアミノ基(好
ましくは炭素数6〜30、例えばアニリノ)、アルコキ
シ基(好ましくは炭素数1〜30、例えばメトキシ、エ
トキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、メトキシエト
キシ、n−ドデシルオキシ)、アリールオキシ基(好ま
しくは炭素数6〜30、例えばフェノキシ、m−クロロ
フェノキシ、p−メトキシフェノキシ、o−メトキシフ
ェノキシ)、ヘテリルオキシ基(好ましくは炭素数3〜
30、例えばテトラヒドロピラニルオキシ、3−ピリジ
ルオキシ、2−(1,3−ベンゾイミダゾリル)オキ
シ)、アルキルチオ基(好ましくは炭素数1〜30、例
えばメチルチオ、エチルチオ、n−ブチルチオ、t−ブ
チルチオ)、アリールチオ基(好ましくは炭素数6〜3
0、例えばフェニルチオ)、ヘテリルチオ基(好ましく
は炭素数3〜30、例えば2−ピリジルチオ、2−
(1,3−ベンゾオキサゾリル)チオ、1−ヘキサデシ
ル−1,2,3,4−テトラゾリル−5−チオ、1−
(3−N−オクタデシルカルバモイル)フェニル−1,
2,3,4−テトラゾリル−5−チオ)、ヘテロ環基
(好ましくは炭素数3〜30、例えば2−ベンゾオキサ
ゾリル、2−ベンゾチアゾリル、1−フェニル−2−ベ
ンズイミダゾリル、5−クロロ−1−テトラゾリル、1
−ピロリル、2−フラニル、2−ピリジル、3−ピリジ
ル)、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素)、ヒ
ドロキシ基、ニトロ基、スルファモイル基(好ましくは
炭素数0〜30、例えばメチルスルファモイル、ジメチ
ルスルファモイル)、スルホニル基(好ましくは炭素数
1〜30、例えばメタンスルホニル、ベンゼンスルホニ
ル、トルエンスルホニル)、アシルオキシ基(好ましく
は炭素数1〜30、例えばホルミルオキシ、アセチルオ
キシ、ベンゾイルオキシ)、カルバモイルオキシ基(好
ましくは炭素数1〜30、例えばメチルカルバモイルオ
キシ、ジエチルカルバモイルオキシ)、イミド基(好ま
しくは炭素数4〜30、例えば、こはく酸イミド、フタ
ルイミド)、スルフィニル基(好ましくは炭素数1〜3
0、例えばジエチルアミノスルフィニル)、ホスホリル
基(好ましくは炭素数0〜30、例えばジメトキシホス
ホリル)、カルボキシル基、ホスホノ基、無置換のアミ
ノ基である。
【0009】好ましくは、R1 、R2 のうち少なくとも
一方が、ハメットの置換基定数σpの値が0.35以上
の電子吸引性基であり、さらに好ましくはR1 、R2 の
うち少なくとも一方がσp の値が0.60以上の電子吸
引性基であり、特に好ましくは、R1 、R2 のうち少な
くとも一方がシアノ基である。
一方が、ハメットの置換基定数σpの値が0.35以上
の電子吸引性基であり、さらに好ましくはR1 、R2 の
うち少なくとも一方がσp の値が0.60以上の電子吸
引性基であり、特に好ましくは、R1 、R2 のうち少な
くとも一方がシアノ基である。
【0010】ここで、本明細書中で用いられるハメット
の置換基定数について若干説明する。ハメット則はベン
ゼン誘導体の反応または平衡に及ぼす置換基の影響を定
量的に論ずるために1935年L. P. Hammett により提
唱された経験則であるが、これは今日広く妥当性が認め
られている。ハメット則により求められた置換基定数に
はσp 値とσm があり、これらの値は多くの一般的な成
書に見出すことができるが、例えば J. A. Dean 編、
「Lange's, Handbook of Chemistry」第12版、197
9年(McGraw-Hill )や「化学の領域」増刊、122
号、96〜103頁、1979年(南光堂)に詳しい。
なお、本発明において各置換基をハメットの置換基定数
σp により限定したり、説明したりするが、これは上記
の成書で見出せる、文献既知の値がある置換基にのみ限
定されるという意味ではなく、その値が文献未知であっ
てもハメット則に基づいて測定した場合にその範囲内に
含まれるであろう置換基をも含むことはいうまでもな
い。
の置換基定数について若干説明する。ハメット則はベン
ゼン誘導体の反応または平衡に及ぼす置換基の影響を定
量的に論ずるために1935年L. P. Hammett により提
唱された経験則であるが、これは今日広く妥当性が認め
られている。ハメット則により求められた置換基定数に
はσp 値とσm があり、これらの値は多くの一般的な成
書に見出すことができるが、例えば J. A. Dean 編、
「Lange's, Handbook of Chemistry」第12版、197
9年(McGraw-Hill )や「化学の領域」増刊、122
号、96〜103頁、1979年(南光堂)に詳しい。
なお、本発明において各置換基をハメットの置換基定数
σp により限定したり、説明したりするが、これは上記
の成書で見出せる、文献既知の値がある置換基にのみ限
定されるという意味ではなく、その値が文献未知であっ
てもハメット則に基づいて測定した場合にその範囲内に
含まれるであろう置換基をも含むことはいうまでもな
い。
【0011】σp の値が0.35以上の電子吸引性基と
してはシアノ基(σp 値0.66)、ニトロ基(0.7
8)、カルボキシル基(0.45)、パーフルオロアル
キル基(例えば、トリフルオロメチル(0.54)、パ
ーフルオロブチル)、アシル基(例えば、アセチル
(0.50)、ベンゾイル(0.43))、ホルミル基
(0.42)、スルホニル基(例えば、トリフルオロメ
タンスルホニル(0.92)、メタンスルホニル(0.
72)、ベンゼンスルホニル(0.70))、スルフィ
ニル基(例えば、メタンスルフィニル(0.49))、
カルバモイル基(例えば、カルバモイル(0.36)、
メチルカルバモイル(0.36)、フェニルカルバモイ
ル、2−クロロ−フェニルカルバモイル)、アルコキシ
カルボニル基(例えば、メトキシカルボニル(0.4
5)、エトキシカルボニル、ジフェニルメチルカルボニ
ル)、複素環残基(例えば、ピラゾリル(0.37)、
1−テトラゾリル(0.50))、アルキルスルホニル
オキシ基(例えば、メタンスルホニルオキシ(0.3
6))、ホスホリル基(例えば、ジメトキシホスホリル
(0.60)、ジフェニルホスホリル)、スルファモイ
ル基(0.57)、ペンタクロロフェニル基、ペンタフ
ルオロフェニル基又はスルホニル基置換芳香族基(例え
ば、2,4−ジメタンスルホニルフェニル)などが好ま
しく挙げられる。σp の値が0.60以上の電子吸引基
としては、シアノ基、ニトロ基、スルホニル基などが好
ましく挙げられる。
してはシアノ基(σp 値0.66)、ニトロ基(0.7
8)、カルボキシル基(0.45)、パーフルオロアル
キル基(例えば、トリフルオロメチル(0.54)、パ
ーフルオロブチル)、アシル基(例えば、アセチル
(0.50)、ベンゾイル(0.43))、ホルミル基
(0.42)、スルホニル基(例えば、トリフルオロメ
タンスルホニル(0.92)、メタンスルホニル(0.
72)、ベンゼンスルホニル(0.70))、スルフィ
ニル基(例えば、メタンスルフィニル(0.49))、
カルバモイル基(例えば、カルバモイル(0.36)、
メチルカルバモイル(0.36)、フェニルカルバモイ
ル、2−クロロ−フェニルカルバモイル)、アルコキシ
カルボニル基(例えば、メトキシカルボニル(0.4
5)、エトキシカルボニル、ジフェニルメチルカルボニ
ル)、複素環残基(例えば、ピラゾリル(0.37)、
1−テトラゾリル(0.50))、アルキルスルホニル
オキシ基(例えば、メタンスルホニルオキシ(0.3
6))、ホスホリル基(例えば、ジメトキシホスホリル
(0.60)、ジフェニルホスホリル)、スルファモイ
ル基(0.57)、ペンタクロロフェニル基、ペンタフ
ルオロフェニル基又はスルホニル基置換芳香族基(例え
ば、2,4−ジメタンスルホニルフェニル)などが好ま
しく挙げられる。σp の値が0.60以上の電子吸引基
としては、シアノ基、ニトロ基、スルホニル基などが好
ましく挙げられる。
【0012】Xは水素原子または発色現像主薬、例えば
芳香族第1級アミン現像主薬の酸化体とのカップリング
反応により離脱しうる基(以下カップリング離脱基と呼
ぶ)を表わす。
芳香族第1級アミン現像主薬の酸化体とのカップリング
反応により離脱しうる基(以下カップリング離脱基と呼
ぶ)を表わす。
【0013】カップリング離脱基の具体例をあげると、
ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素)、アルコ
キシ基(例えばエトキシ、ドデシルオキシ、メトキシエ
チルカルバモイルメトキシ、カルボキシプロピルオキ
シ、メチルスルホニルエトキシ)、アリールオキシ基
(例えば4−クロロフェノキシ、4−メトキシフェノキ
シ、4−カルボキシフェノキシ)、アシルオキシ基(例
えばアセトキシ、テトラデカノイルオキシ、ベンゾイル
オキシ)、スルホニルオキシ基(例えばメタンスルホニ
ルオキシ、トルエンスルホニルオキシ)、アシルアミノ
基(例えばジクロロアセチルアミノ、ヘプタフルオロブ
チリルアミノ)、スルホンアミド基(例えばメタンスル
ホンアミド、p−トルエンスルホンアミド)、アルコキ
シカルボニルオキシ基(例えばエトキシカルボニルオキ
シ、ベンジルオキシカルボニルオキシ)、アリールオキ
シカルボニルオキシ基(例えばフェノキシカルボニルオ
キシ)、アルキルチオ基(例えばカルボキシメチルチ
オ)、アリールチオ基(例えば2−ブトキシ−5−te
rt−オクチルフェニルチオ)、複素環チオ基(例えば
テトラゾリルチオ)、カルバモイルアミノ基(例えばN
−メチルカルバモイルアミノ、N−フェニルカルバモイ
ルアミノ)、5員もしくは6員の含窒素ヘテロ環基(例
えばイミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラ
ゾリル、1,2−ジヒドロ−2−オキソ−1−ピリジ
ル)、イミド基(例えばスクシンイミド、ヒダントイニ
ル)、芳香族アゾ基(例えばフェニルアゾ)、スルフィ
ニル基(例えば2−ブトキシ−5−tert−オクチル
フェニルスルフィニル)、スルホニル基(例えば2−ブ
トキシ−5−tert−オクチルフェニルスルホニル)
などがあり、これらの基はさらにR1 の置換基として許
容された基で置換されていてもよい。また、炭素原子を
介して結合した離脱基として、アルデヒド類又はケトン
類で四当量カプラーを縮合して得られるビス型カプラー
がある。本発明の離脱基は、現像抑制剤、現像促進剤な
ど写真的有用基を含んでいてもよい。
ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素)、アルコ
キシ基(例えばエトキシ、ドデシルオキシ、メトキシエ
チルカルバモイルメトキシ、カルボキシプロピルオキ
シ、メチルスルホニルエトキシ)、アリールオキシ基
(例えば4−クロロフェノキシ、4−メトキシフェノキ
シ、4−カルボキシフェノキシ)、アシルオキシ基(例
えばアセトキシ、テトラデカノイルオキシ、ベンゾイル
オキシ)、スルホニルオキシ基(例えばメタンスルホニ
ルオキシ、トルエンスルホニルオキシ)、アシルアミノ
基(例えばジクロロアセチルアミノ、ヘプタフルオロブ
チリルアミノ)、スルホンアミド基(例えばメタンスル
ホンアミド、p−トルエンスルホンアミド)、アルコキ
シカルボニルオキシ基(例えばエトキシカルボニルオキ
シ、ベンジルオキシカルボニルオキシ)、アリールオキ
シカルボニルオキシ基(例えばフェノキシカルボニルオ
キシ)、アルキルチオ基(例えばカルボキシメチルチ
オ)、アリールチオ基(例えば2−ブトキシ−5−te
rt−オクチルフェニルチオ)、複素環チオ基(例えば
テトラゾリルチオ)、カルバモイルアミノ基(例えばN
−メチルカルバモイルアミノ、N−フェニルカルバモイ
ルアミノ)、5員もしくは6員の含窒素ヘテロ環基(例
えばイミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラ
ゾリル、1,2−ジヒドロ−2−オキソ−1−ピリジ
ル)、イミド基(例えばスクシンイミド、ヒダントイニ
ル)、芳香族アゾ基(例えばフェニルアゾ)、スルフィ
ニル基(例えば2−ブトキシ−5−tert−オクチル
フェニルスルフィニル)、スルホニル基(例えば2−ブ
トキシ−5−tert−オクチルフェニルスルホニル)
などがあり、これらの基はさらにR1 の置換基として許
容された基で置換されていてもよい。また、炭素原子を
介して結合した離脱基として、アルデヒド類又はケトン
類で四当量カプラーを縮合して得られるビス型カプラー
がある。本発明の離脱基は、現像抑制剤、現像促進剤な
ど写真的有用基を含んでいてもよい。
【0014】Z1 は含窒素6員複素環を形成するのに必
要な非金属原子群を表わし、少なくとも1つの解離基を
有する。該含窒素6員複素環を構成するための4つの2
価の連結基としては、−NH−、−N(R)−、−N
=、−CH(R)−、−CH=、−C(R)=、−CO
−、−S−、−SO−、−SO2 −などが挙げられる。
(Rは置換基を表わし、R1 及びR2 であげた置換基が
あげられる。)解離基としては、−NH−、−CH
(R)−など酸性プロトンを有するものが挙げられ、好
ましくは水中のpKaが3ないし12の値をもつもので
ある。
要な非金属原子群を表わし、少なくとも1つの解離基を
有する。該含窒素6員複素環を構成するための4つの2
価の連結基としては、−NH−、−N(R)−、−N
=、−CH(R)−、−CH=、−C(R)=、−CO
−、−S−、−SO−、−SO2 −などが挙げられる。
(Rは置換基を表わし、R1 及びR2 であげた置換基が
あげられる。)解離基としては、−NH−、−CH
(R)−など酸性プロトンを有するものが挙げられ、好
ましくは水中のpKaが3ないし12の値をもつもので
ある。
【0015】一般式(I)で表わされるシアンカプラー
は、好ましくは一般式(II)〜一般式(XIX) として表わ
すことができる。
は、好ましくは一般式(II)〜一般式(XIX) として表わ
すことができる。
【0016】
【化9】
【0017】
【化10】
【0018】
【化11】
【0019】(式中、R1 、R2 及びXは一般式(I)
におけるものと同義である。R3 、R5 、R6 、R7 及
びR8 は水素原子または置換基を表わし、R4 は置換基
を表わす。EWGは、ハメットの置換基定数σp の値が
0.35以上の電子吸引基を表わす。)
におけるものと同義である。R3 、R5 、R6 、R7 及
びR8 は水素原子または置換基を表わし、R4 は置換基
を表わす。EWGは、ハメットの置換基定数σp の値が
0.35以上の電子吸引基を表わす。)
【0020】R3 、R4 、R5 、R6 、R7 及びR8 の
置換基の例はR1 及びR2 で説明したものと同様であ
る。
置換基の例はR1 及びR2 で説明したものと同様であ
る。
【0021】一般式(I)で表わされるカプラーは、R
1 〜R8 の基中に一般式(I)で表わされるカプラー残
基を有して二量体以上の多量体を形成してもよいし、ま
たR1 〜R8 の基が高分子鎖を有しており、単重合体も
しくは共重合体を形成してもよい。高分子鎖と結合した
単重合体もしくは共重合体とは一般式(I)で表わされ
るカプラー残基を有する付加重合体エチレン型不飽和化
合物の単独もしくは共重合体が典型的である。この場
合、一般式(I)で表わされるカプラー残基を有する発
色繰り返し単位は重合体中に1種類以上含有されていて
もよく、共重合体成分としてアクリル酸エステル、メタ
クリル酸エステル、マレイン酸エステル類の如き非発色
性のエチレン型モノマーの1種又は1種以上を含む共重
合体であってもよい。
1 〜R8 の基中に一般式(I)で表わされるカプラー残
基を有して二量体以上の多量体を形成してもよいし、ま
たR1 〜R8 の基が高分子鎖を有しており、単重合体も
しくは共重合体を形成してもよい。高分子鎖と結合した
単重合体もしくは共重合体とは一般式(I)で表わされ
るカプラー残基を有する付加重合体エチレン型不飽和化
合物の単独もしくは共重合体が典型的である。この場
合、一般式(I)で表わされるカプラー残基を有する発
色繰り返し単位は重合体中に1種類以上含有されていて
もよく、共重合体成分としてアクリル酸エステル、メタ
クリル酸エステル、マレイン酸エステル類の如き非発色
性のエチレン型モノマーの1種又は1種以上を含む共重
合体であってもよい。
【0022】次に本発明に用いられるカプラーの代表的
化合物例を示すが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。以下に、化合物例に用いられる置換基を番号順
に記載する。
化合物例を示すが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。以下に、化合物例に用いられる置換基を番号順
に記載する。
【0023】
【化12】
【0024】
【化13】
【0025】
【化14】
【0026】
【化15】
【0027】
【化16】
【0028】
【化17】
【0029】
【化18】
【0030】以下に本発明のカプラーの代表的化合物例
を表に示すが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
を表に示すが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】
【0035】
【表5】
【0036】
【表6】
【0037】次に本発明の代表的カプラーの合成例を示
す。
す。
【0038】(合成例1)カプラー(III) −1の合成
【0039】
【化19】
【0040】2−アミノアセトフェノン塩酸塩とマロノ
ニトリルをアルカリ存在下縮合させることにより容易に
得られる2−アミノ−3−シアノ−4−フェニルピロー
ル(化合物a)18.3gとエトキシエチリデンマロン
酸ジエチル25.3gをエタノール300mlに分散
し、これにナトリウムメチラートの28%メタノール溶
液22.0mlを加え、5時間加熱還流した。冷却後、
酢酸エチルを加え、水洗した後、有機溶媒を濃縮し、析
出した結晶をろ取し、化合物bを11.6g得た。次い
で、これにファインオキソコール1600 50ml、
チタニウムイソプロポキシド(Ti(O−i−Pr)
4 )2.0gを加え、油浴温度130−140℃にて6
時間加熱した。冷却後、シリカゲルクロマトグラフィー
(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)にて精製し、カプラ
ー(III) −1 14.7gを淡黄色の油状物として得
た。
ニトリルをアルカリ存在下縮合させることにより容易に
得られる2−アミノ−3−シアノ−4−フェニルピロー
ル(化合物a)18.3gとエトキシエチリデンマロン
酸ジエチル25.3gをエタノール300mlに分散
し、これにナトリウムメチラートの28%メタノール溶
液22.0mlを加え、5時間加熱還流した。冷却後、
酢酸エチルを加え、水洗した後、有機溶媒を濃縮し、析
出した結晶をろ取し、化合物bを11.6g得た。次い
で、これにファインオキソコール1600 50ml、
チタニウムイソプロポキシド(Ti(O−i−Pr)
4 )2.0gを加え、油浴温度130−140℃にて6
時間加熱した。冷却後、シリカゲルクロマトグラフィー
(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)にて精製し、カプラ
ー(III) −1 14.7gを淡黄色の油状物として得
た。
【0041】(合成例2)カプラー(III) −3の合成
【0042】
【化20】
【0043】2−アミノ−3−シアノ−4−フェニルピ
ロール(化合物a)18.3gとエトキシメチレンマロ
ン酸ジエチル24.0gをエタノール400mlに分散
し、これにナトリウムメチラートの28%メタノール溶
液22.0mlを加え、1時間加熱還流した。冷却後、
析出している結晶をろ取し、化合物cを28.0g得
た。次いで、これにファインオキソコール1600 1
50ml、Ti(O−i−Pr)4 4.0gを加え、油
浴温度130−140℃にて2時間加熱した。冷却後、
シリカゲルクロマトグラフィーにて精製し、カプラー(I
II) −3 36.2gを得た。
ロール(化合物a)18.3gとエトキシメチレンマロ
ン酸ジエチル24.0gをエタノール400mlに分散
し、これにナトリウムメチラートの28%メタノール溶
液22.0mlを加え、1時間加熱還流した。冷却後、
析出している結晶をろ取し、化合物cを28.0g得
た。次いで、これにファインオキソコール1600 1
50ml、Ti(O−i−Pr)4 4.0gを加え、油
浴温度130−140℃にて2時間加熱した。冷却後、
シリカゲルクロマトグラフィーにて精製し、カプラー(I
II) −3 36.2gを得た。
【0044】(合成例3)カプラー(II)−1の合成
【0045】
【化21】
【0046】2−アミノ−3−シアノ−4−フェニルピ
ロール(化合物a)18.3gとp−オクタデシルオキ
シベンゾイル酢酸エチル46.0gを酢酸300mlに
分散し、8時間加熱還流した。冷却後、酢酸エチル1リ
ットル、水1リットルを加え、析出した結晶をろ取し、
カプラー(II)−1 29.0gを得た。他の化合物に
ついても同様な方法で合成することができる。
ロール(化合物a)18.3gとp−オクタデシルオキ
シベンゾイル酢酸エチル46.0gを酢酸300mlに
分散し、8時間加熱還流した。冷却後、酢酸エチル1リ
ットル、水1リットルを加え、析出した結晶をろ取し、
カプラー(II)−1 29.0gを得た。他の化合物に
ついても同様な方法で合成することができる。
【0047】以下に一般式(Y−1)、(Y−2)また
は(Y−3)で表わされるイエローカプラーについて詳
述する。一般式(Y−1)において、Arは炭素原子数
(以下C数という)6〜30のアリール基を表わし、縮
合環(例えば1−ナフチル、2−ナフチル、8−キノリ
ル、1−オキサインダン−7−イル)であっても置換さ
れていてもよい。置換基の例として、ハロゲン原子、ニ
トロ基、アルキル基、アルコキシ基、アミノ基、カルボ
ンアミド基及びスルホンアミド基があり、好ましい置換
基の例として塩素原子、低級アルキル基(メチル、エチ
ル、イソプロピル、t−ブチル)、アルコキシ基(メト
キシ、エトキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシ、ヘ
キサデシルオキシ)及びカルボンアミド基(アセトアミ
ド、ベンズアミド)がある。一般式(Y−1)において
R1 は水素原子を除く一価の置換基を、QはCとともに
3〜5員の炭化水素環又は少なくとも1個のN、S、
O、Pから選ばれたヘテロ原子を環内に含む3〜5員の
複素環を形成するのに必要な非金属原子群を表わす。こ
こでR1 はQと結合してビシクロ環以上のポリシクロ環
を形成していてもよい。R1 は好ましくはハロゲン原
子、シアノ基、またはいずれも置換されていてもよい総
炭素数(以下C数と略す)1〜30の一価の基(例えば
アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基)または、
C数6〜30の一価の基(例えばアリール基、アリール
オキシ基、アリールチオ基)であってその置換基として
は例えばハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、ニ
トロ基、アミノ基、カルボンアミド基、スルホンアミド
基、アシル基がある。R1 は特に好ましくはアルキル基
(例えばメチル、エチル、イソブチル、n−オクチル、
ベンジル、ヘキサデシル、フェノキシメチル)である。
は(Y−3)で表わされるイエローカプラーについて詳
述する。一般式(Y−1)において、Arは炭素原子数
(以下C数という)6〜30のアリール基を表わし、縮
合環(例えば1−ナフチル、2−ナフチル、8−キノリ
ル、1−オキサインダン−7−イル)であっても置換さ
れていてもよい。置換基の例として、ハロゲン原子、ニ
トロ基、アルキル基、アルコキシ基、アミノ基、カルボ
ンアミド基及びスルホンアミド基があり、好ましい置換
基の例として塩素原子、低級アルキル基(メチル、エチ
ル、イソプロピル、t−ブチル)、アルコキシ基(メト
キシ、エトキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシ、ヘ
キサデシルオキシ)及びカルボンアミド基(アセトアミ
ド、ベンズアミド)がある。一般式(Y−1)において
R1 は水素原子を除く一価の置換基を、QはCとともに
3〜5員の炭化水素環又は少なくとも1個のN、S、
O、Pから選ばれたヘテロ原子を環内に含む3〜5員の
複素環を形成するのに必要な非金属原子群を表わす。こ
こでR1 はQと結合してビシクロ環以上のポリシクロ環
を形成していてもよい。R1 は好ましくはハロゲン原
子、シアノ基、またはいずれも置換されていてもよい総
炭素数(以下C数と略す)1〜30の一価の基(例えば
アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基)または、
C数6〜30の一価の基(例えばアリール基、アリール
オキシ基、アリールチオ基)であってその置換基として
は例えばハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、ニ
トロ基、アミノ基、カルボンアミド基、スルホンアミド
基、アシル基がある。R1 は特に好ましくはアルキル基
(例えばメチル、エチル、イソブチル、n−オクチル、
ベンジル、ヘキサデシル、フェノキシメチル)である。
【0048】Qは好ましくはCとともに3〜5員のいず
れも置換されていてもよいC数3〜30の炭化水素環又
は少なくとも1個のN、S、O、Pから選ばれたヘテロ
原子を環内に含むC数2〜30の複素環を形成するのに
必要な非金属原子群を表わす。また、QがCとともに作
る環は環内に不飽和結合を含んでいてもよい。QがCと
ともに作る環の例としてシクロプロパン環、シクロブタ
ン環、シクロペンタン環、シクロプロペン環、シクロブ
テン環、シクロペンテン環、オキセタン環、オキソラン
環、1,3−ジオキソラン環、チエタン環、チオラン
環、ピロリジン環がある。置換基の例としてハロゲン原
子、ヒドロキシル基、アルキル基、アリール基、アシル
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シアノ基、アル
コキシカルボニル基、アルキルチオ基、アリールチオ基
がある。QはR1 と結合することにより、Qの結合する
Cとともにビシクロアルキル基以上のポリシクロアルキ
ル基を形成してもよい。このような基の例として、ビシ
クロ[2,1,0]ペンタン−1−イル基、ビシクロ
[2,2,0]ヘキサン−1−イル基、ビシクロ[3,
1,0]ヘキサン−1−イル基、ビシクロ[3,2,
0]ヘプタン−1−イル基、ビシクロ[3,3,0]オ
クタン−1−イル基、ビシクロ[4,1,0]ヘプタン
−1−イル基、ビシクロ[4,2,0]オクタン−1−
イル基、ビシクロ[4,3,0]ノナン−1−イル基、
ビシクロ[5,1,0]オクタン−1−イル基、ビシク
ロ[5,2,0]ノナン−1−イル基、ビシクロ[1,
1,1]ペンタン−1−イル基、ビシクロ[2,1,
1]ヘキサン−1−イル基、ビシクロ[2,2,1]ヘ
プタン−1−イル基、ビシクロ[2,2,2]オクタン
−1−イル基、トリシクロ[3,1,1,03,6 ]ヘプ
タン−6−イル基、トリシクロ[3,3,0,03,7 ]
オクタン−1−イル基及びトリシクロ[3,3,1,0
3,7 ]ノナン−3−イル基があり、これらの基は置換さ
れていてもよい。ここで、置換基の例として前記Qの説
明において挙げた置換基があり、置換位置はα位(結合
するカルボニル基についてβ位)を除く位置が好まし
い。Qが結合するCとともに形成する環は3または4員
環が好ましく、3員環がさらに好ましい。Qが結合する
Cとともに形成する環は炭化水素環が好ましい。QとR
1 が結合するCとともに形成するアルキル基のうち、1
−アルキルシクロプロパン−1−イル、ビシクロ[2,
1,0]ペンタン−1−イル基、ビシクロ[3,1,
0]ヘキサン−1−イル基、ビシクロ[4,1,0]ヘ
プタン−1−イル基、ビシクロ[2,2,0]ヘキサン
−1−イル基、ビシクロ[1,1,1]ペンタン−1−
イル基、ビシクロ[2,1,1]ヘキサン−1−イル基
及びトリシクロ[3,1,1,03,6 ]ヘプタン−6−
イル基が本発明において特に好ましい。
れも置換されていてもよいC数3〜30の炭化水素環又
は少なくとも1個のN、S、O、Pから選ばれたヘテロ
原子を環内に含むC数2〜30の複素環を形成するのに
必要な非金属原子群を表わす。また、QがCとともに作
る環は環内に不飽和結合を含んでいてもよい。QがCと
ともに作る環の例としてシクロプロパン環、シクロブタ
ン環、シクロペンタン環、シクロプロペン環、シクロブ
テン環、シクロペンテン環、オキセタン環、オキソラン
環、1,3−ジオキソラン環、チエタン環、チオラン
環、ピロリジン環がある。置換基の例としてハロゲン原
子、ヒドロキシル基、アルキル基、アリール基、アシル
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シアノ基、アル
コキシカルボニル基、アルキルチオ基、アリールチオ基
がある。QはR1 と結合することにより、Qの結合する
Cとともにビシクロアルキル基以上のポリシクロアルキ
ル基を形成してもよい。このような基の例として、ビシ
クロ[2,1,0]ペンタン−1−イル基、ビシクロ
[2,2,0]ヘキサン−1−イル基、ビシクロ[3,
1,0]ヘキサン−1−イル基、ビシクロ[3,2,
0]ヘプタン−1−イル基、ビシクロ[3,3,0]オ
クタン−1−イル基、ビシクロ[4,1,0]ヘプタン
−1−イル基、ビシクロ[4,2,0]オクタン−1−
イル基、ビシクロ[4,3,0]ノナン−1−イル基、
ビシクロ[5,1,0]オクタン−1−イル基、ビシク
ロ[5,2,0]ノナン−1−イル基、ビシクロ[1,
1,1]ペンタン−1−イル基、ビシクロ[2,1,
1]ヘキサン−1−イル基、ビシクロ[2,2,1]ヘ
プタン−1−イル基、ビシクロ[2,2,2]オクタン
−1−イル基、トリシクロ[3,1,1,03,6 ]ヘプ
タン−6−イル基、トリシクロ[3,3,0,03,7 ]
オクタン−1−イル基及びトリシクロ[3,3,1,0
3,7 ]ノナン−3−イル基があり、これらの基は置換さ
れていてもよい。ここで、置換基の例として前記Qの説
明において挙げた置換基があり、置換位置はα位(結合
するカルボニル基についてβ位)を除く位置が好まし
い。Qが結合するCとともに形成する環は3または4員
環が好ましく、3員環がさらに好ましい。Qが結合する
Cとともに形成する環は炭化水素環が好ましい。QとR
1 が結合するCとともに形成するアルキル基のうち、1
−アルキルシクロプロパン−1−イル、ビシクロ[2,
1,0]ペンタン−1−イル基、ビシクロ[3,1,
0]ヘキサン−1−イル基、ビシクロ[4,1,0]ヘ
プタン−1−イル基、ビシクロ[2,2,0]ヘキサン
−1−イル基、ビシクロ[1,1,1]ペンタン−1−
イル基、ビシクロ[2,1,1]ヘキサン−1−イル基
及びトリシクロ[3,1,1,03,6 ]ヘプタン−6−
イル基が本発明において特に好ましい。
【0049】一般式(Y−3)において、X1 及びX2
がアルキル基を表わすとき、炭素数1〜30、好ましく
は1〜20の、直鎖、分岐、環状、飽和、不飽和、置換
または無置換のアルキル基である。アルキル基の例とし
てはメチル、エチル、プロピル、ブチル、シクロプロピ
ル、アリル、t−オクチル、i−ブチル、ドデシル、2
−ヘキシルデシルが挙げられる。X1 及びX2 が複素環
基を表わすとき炭素数1〜20、好ましくは1〜10
の、ヘテロ原子として例えば窒素原子、酸素原子または
硫黄原子を少なくとも一個以上含み、3〜12、好まし
くは5もしくは6員環の、飽和もしくは不飽和、置換も
しくは無置換の、単環もしくは縮合環の複素環基であ
る。複素環基の例としては、3−ピロリジニル、1,
2,4−トリアゾール−3−イル、2−ピリジル、4−
ピリミジニル、3−ピラゾリル、2−ピロリル、2,4
−ジオキソ−1,3−イミダゾリジン−5−イルまたは
ピラニルなどが挙げられる。X1 及びX2 がアリール基
を表わすとき、炭素数6〜20、好ましくは6〜10
の、置換もしくは無置換のアリール基を表わす。アリー
ル基の例としてはフェニル、ナフチルが代表的である。
X1 とX2 が互いに結合し、Nとともに複素環基を形成
するとき、複素環基は、炭素数1〜20、好ましくは1
〜15の、ヘテロ原子として窒素原子以外に、例えば酸
素原子または硫黄原子を含んでもよく、3〜12員環、
好ましくは5もしくは6員環の、置換もしくは無置換
の、飽和もしくは不飽和の、単環もしくは縮合環の複素
環基である。この複素環基の例としては、ピロリジノ、
ピペリジノ、モルホリノ、1−ピペラジニル、1−イン
ドリニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1
−イル、1−イミダゾリジニル、1−ピラゾリル、1−
ピロリニル、1−ピラゾリジニル、2,3−ジヒドロ−
1−インダゾリル、2−イソインドリニル、1−インド
リル、1−ピロリル、4−チアジン−s,s−ジオキソ
−4−イルまたはベンズオキサジン−4−イルが挙げら
れる。
がアルキル基を表わすとき、炭素数1〜30、好ましく
は1〜20の、直鎖、分岐、環状、飽和、不飽和、置換
または無置換のアルキル基である。アルキル基の例とし
てはメチル、エチル、プロピル、ブチル、シクロプロピ
ル、アリル、t−オクチル、i−ブチル、ドデシル、2
−ヘキシルデシルが挙げられる。X1 及びX2 が複素環
基を表わすとき炭素数1〜20、好ましくは1〜10
の、ヘテロ原子として例えば窒素原子、酸素原子または
硫黄原子を少なくとも一個以上含み、3〜12、好まし
くは5もしくは6員環の、飽和もしくは不飽和、置換も
しくは無置換の、単環もしくは縮合環の複素環基であ
る。複素環基の例としては、3−ピロリジニル、1,
2,4−トリアゾール−3−イル、2−ピリジル、4−
ピリミジニル、3−ピラゾリル、2−ピロリル、2,4
−ジオキソ−1,3−イミダゾリジン−5−イルまたは
ピラニルなどが挙げられる。X1 及びX2 がアリール基
を表わすとき、炭素数6〜20、好ましくは6〜10
の、置換もしくは無置換のアリール基を表わす。アリー
ル基の例としてはフェニル、ナフチルが代表的である。
X1 とX2 が互いに結合し、Nとともに複素環基を形成
するとき、複素環基は、炭素数1〜20、好ましくは1
〜15の、ヘテロ原子として窒素原子以外に、例えば酸
素原子または硫黄原子を含んでもよく、3〜12員環、
好ましくは5もしくは6員環の、置換もしくは無置換
の、飽和もしくは不飽和の、単環もしくは縮合環の複素
環基である。この複素環基の例としては、ピロリジノ、
ピペリジノ、モルホリノ、1−ピペラジニル、1−イン
ドリニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1
−イル、1−イミダゾリジニル、1−ピラゾリル、1−
ピロリニル、1−ピラゾリジニル、2,3−ジヒドロ−
1−インダゾリル、2−イソインドリニル、1−インド
リル、1−ピロリル、4−チアジン−s,s−ジオキソ
−4−イルまたはベンズオキサジン−4−イルが挙げら
れる。
【0050】X1 及びX2 は置換されていてもよく、置
換基の例としてハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ア
シル基、アルコキシカルボニル基、スルホニル基、アル
コキシ基、アリールオキシ基、アルキル基、アリールオ
キシ基、カルボンアミド基及びスルホンアミド基があ
る。X1 (X2 )N−で表わされる基のうち、X1 とX
2 が互いに結合した基が好ましく、さらに1−インドリ
ニル基が好ましい。一般式(Y−1)〜(Y−3)にお
いて、Yは好ましくはアリール基であり、さらに好まし
くは一般式(Y−4)で表わされる基である。 一般式(Y−4)
換基の例としてハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ア
シル基、アルコキシカルボニル基、スルホニル基、アル
コキシ基、アリールオキシ基、アルキル基、アリールオ
キシ基、カルボンアミド基及びスルホンアミド基があ
る。X1 (X2 )N−で表わされる基のうち、X1 とX
2 が互いに結合した基が好ましく、さらに1−インドリ
ニル基が好ましい。一般式(Y−1)〜(Y−3)にお
いて、Yは好ましくはアリール基であり、さらに好まし
くは一般式(Y−4)で表わされる基である。 一般式(Y−4)
【0051】
【化22】
【0052】一般式(Y−4)において、R2 は水素原
子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリー
ルオキシ基またはアミノ基を、R3 はベンゼン環上に置
換可能な基を、kは0〜4の整数を、それぞれ表わす。
ただし、kが複数のとき、複数のR3 は同じでも異なっ
ていてもよい。一般式(Y−4)においてR2 は好まし
くはハロゲン原子、いずれも置換されていてもよい、C
数1〜30のアルコキシ基、C数6〜30のアリールオ
キシ基、C数1〜30のアルキル基またはC数0〜30
のアミノ基を表わし、その置換基としては、例えば、ハ
ロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキ
シ基がある。
子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリー
ルオキシ基またはアミノ基を、R3 はベンゼン環上に置
換可能な基を、kは0〜4の整数を、それぞれ表わす。
ただし、kが複数のとき、複数のR3 は同じでも異なっ
ていてもよい。一般式(Y−4)においてR2 は好まし
くはハロゲン原子、いずれも置換されていてもよい、C
数1〜30のアルコキシ基、C数6〜30のアリールオ
キシ基、C数1〜30のアルキル基またはC数0〜30
のアミノ基を表わし、その置換基としては、例えば、ハ
ロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキ
シ基がある。
【0053】一般式(Y−4)において、R3 は好まし
くはハロゲン原子、いずれも置換されてもよい、C数1
〜30のアルキル基、C数6〜30のアリール基、C数
1〜30のアルコキシ基、C数2〜30のアルコキシカ
ルボニル基、C数7〜30のアリールオキシカルボニル
基、C数1〜30のカルボンアミド基、C数1〜30の
スルホンアミド基、C数1〜30のカルバモイル基、C
数0〜30のスルファモイル基、C数1〜30のアルキ
ルスルホニル基、C数6〜30のアリールスルホニル
基、C数1〜30のウレイド基、C数0〜30のスルフ
ァモイルアミノ基、C数2〜30のアルコキシカルボニ
ルアミノ基、C数1〜30の複素環基、C数1〜30の
アシル基、C数1〜30のアルキルスルホニルオキシ
基、C数6〜30のアリールスルホニルオキシ基を表わ
し、その置換基としては、例えばハロゲン原子、アルキ
ル基、アリール基、複素環基、アルコキシ基、アリール
オキシ基、複素環オキシ基、アルキルチオ基、アリール
チオ基、複素環チオ基、アルキルスルホニル基、アリー
ルスルホニル基、アシル基、カルボンアミド基、スルホ
ンアミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、アル
コキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、
ウレイド基、シアノ基、ニトロ基、アシルオキシ基、ア
ルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
アルキルスルホニルオキシ基、アリールスルホニルオキ
シ基がある。
くはハロゲン原子、いずれも置換されてもよい、C数1
〜30のアルキル基、C数6〜30のアリール基、C数
1〜30のアルコキシ基、C数2〜30のアルコキシカ
ルボニル基、C数7〜30のアリールオキシカルボニル
基、C数1〜30のカルボンアミド基、C数1〜30の
スルホンアミド基、C数1〜30のカルバモイル基、C
数0〜30のスルファモイル基、C数1〜30のアルキ
ルスルホニル基、C数6〜30のアリールスルホニル
基、C数1〜30のウレイド基、C数0〜30のスルフ
ァモイルアミノ基、C数2〜30のアルコキシカルボニ
ルアミノ基、C数1〜30の複素環基、C数1〜30の
アシル基、C数1〜30のアルキルスルホニルオキシ
基、C数6〜30のアリールスルホニルオキシ基を表わ
し、その置換基としては、例えばハロゲン原子、アルキ
ル基、アリール基、複素環基、アルコキシ基、アリール
オキシ基、複素環オキシ基、アルキルチオ基、アリール
チオ基、複素環チオ基、アルキルスルホニル基、アリー
ルスルホニル基、アシル基、カルボンアミド基、スルホ
ンアミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、アル
コキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、
ウレイド基、シアノ基、ニトロ基、アシルオキシ基、ア
ルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
アルキルスルホニルオキシ基、アリールスルホニルオキ
シ基がある。
【0054】一般式(Y−4)において、kは好ましく
は1または2の整数を表わし、R3の置換位置はアシル
アセトアミド基についてメタ位またはパラ位が好まし
い。一般式(Y−1)〜(Y−3)において、Xは好ま
しくは窒素原子でカップリング活性位に結合する複素環
基またはアリールオキシ基を表わす。Xが複素環基を表
わすとき、Xは好ましくはいずれも置換されてもよい、
イミダゾリジン−2,4−ジオン−3−イル基、オキサ
ゾリジン−2,4−ジオン−3−イル基、1,2,4−
トリアゾリジン−3,5−ジオン−4−イル基、スクシ
ンイミド基、1−ピラゾリル基または1−イミダゾリル
基から選ばれる基である。Xがアリールオキシ基を表わ
すとき、少なくとも一個の電子吸引性置換基(例えばハ
ロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル
基、アシル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホ
ニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ス
ルファモイル基)で置換されたアリールオキシ基が好ま
しい。Xは特に好ましくは前記の5員の複素環基であ
る。
は1または2の整数を表わし、R3の置換位置はアシル
アセトアミド基についてメタ位またはパラ位が好まし
い。一般式(Y−1)〜(Y−3)において、Xは好ま
しくは窒素原子でカップリング活性位に結合する複素環
基またはアリールオキシ基を表わす。Xが複素環基を表
わすとき、Xは好ましくはいずれも置換されてもよい、
イミダゾリジン−2,4−ジオン−3−イル基、オキサ
ゾリジン−2,4−ジオン−3−イル基、1,2,4−
トリアゾリジン−3,5−ジオン−4−イル基、スクシ
ンイミド基、1−ピラゾリル基または1−イミダゾリル
基から選ばれる基である。Xがアリールオキシ基を表わ
すとき、少なくとも一個の電子吸引性置換基(例えばハ
ロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル
基、アシル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホ
ニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ス
ルファモイル基)で置換されたアリールオキシ基が好ま
しい。Xは特に好ましくは前記の5員の複素環基であ
る。
【0055】一般式(Y−1)〜(Y−3)で表わされ
るカプラーは、その置換基Ar、R1 、X1 、X2 Y、
QまたはXにおいて、結合または2価以上の基を介して
互いに結合する2量体またはそれ以上の多量体を形成し
てもよい。この場合、前記の各置換基において示した炭
素原子数範囲の規定外となってもよい。一般式(Y−
1)〜(Y−3)で表わされるイエローカプラーのう
ち、一般式(Y−2)及び(Y−3)で表わされるイエ
ローカプラーは、生成するイエロー色素の分子吸光係数
が大きく、省銀化に有利であり、かつ色画像の堅牢性に
優れることから、本発明において好ましく用いられる。
また、一般式(I)で表わされるシアンカプラーから得
られるシアン画像における青色光域、緑色光域の不要吸
収は小さく、一方、一般式(Y−2)及び(Y−3)で
表わされるイエローカプラーから得られるイエロー画像
における緑色光域の不要吸収も小さい。従ってこれらの
カプラーの組み合わせは高い色純度及び好ましい色再現
性を実現する。
るカプラーは、その置換基Ar、R1 、X1 、X2 Y、
QまたはXにおいて、結合または2価以上の基を介して
互いに結合する2量体またはそれ以上の多量体を形成し
てもよい。この場合、前記の各置換基において示した炭
素原子数範囲の規定外となってもよい。一般式(Y−
1)〜(Y−3)で表わされるイエローカプラーのう
ち、一般式(Y−2)及び(Y−3)で表わされるイエ
ローカプラーは、生成するイエロー色素の分子吸光係数
が大きく、省銀化に有利であり、かつ色画像の堅牢性に
優れることから、本発明において好ましく用いられる。
また、一般式(I)で表わされるシアンカプラーから得
られるシアン画像における青色光域、緑色光域の不要吸
収は小さく、一方、一般式(Y−2)及び(Y−3)で
表わされるイエローカプラーから得られるイエロー画像
における緑色光域の不要吸収も小さい。従ってこれらの
カプラーの組み合わせは高い色純度及び好ましい色再現
性を実現する。
【0056】以下に一般式(Y−1)〜(Y−3)で表
わされるイエローカプラーの具体例を示す。
わされるイエローカプラーの具体例を示す。
【0057】
【化23】
【0058】
【化24】
【0059】
【化25】
【0060】
【化26】
【0061】
【化27】
【0062】
【化28】
【0063】
【化29】
【0064】
【化30】
【0065】
【化31】
【0066】一般式(Y−1)、(Y−2)または(Y
−3)で表わされるイエローカプラーは従来公知の合成
方法、またはこれに準じた合成方法によって合成するこ
とができる。
−3)で表わされるイエローカプラーは従来公知の合成
方法、またはこれに準じた合成方法によって合成するこ
とができる。
【0067】合成例1 例示カプラー(Y−2−1)の
合成 合成スキーム
合成 合成スキーム
【0068】
【化32】
【0069】Gotkis, D. etal, J. Am. Chem. Soc., 19
34, 56, 2710に記載の方法により合成された1−メチル
シクロプロパンカルボン酸25g、塩化メチレン100
ml、N,N−ジメチルホルムアミド1 mlの混合物
中に38.1gのオキザリルクロライドを室温にて30
分かけて滴下した。滴下後室温にて2時間反応しアスピ
レータ減圧下塩化メチレン、過剰のオキザリルクロライ
ドを除去することにより1−メチルシクロプロパンカル
ボニルクロライドの油状物を得た。マグネシウム6g、
四塩化炭素2mlの混合物中にメタノール100mlを
室温にて30分間かけて滴下しその後時間加熱還流した
のち3−オキソブタン酸エチル32.6gを加熱還流下
30分間かけて滴下する。滴下後さらに2時間加熱還流
しメタノールをアスピレータ減圧下完全に留去する。テ
トラヒドロフラン100mlを反応物に加えて分散し、
室温にて先に得た1−メチルシクロプロパンカルボニル
クロライドを滴下する。30分間反応後反応液を酢酸エ
チル300ml、希硫酸水で抽出、水洗後有機層を無水
硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去して2−(1−
メチルシクロプロパンカルボニル)−3−オキソブタン
酸エチル(a)の油状物55.3g得た。
34, 56, 2710に記載の方法により合成された1−メチル
シクロプロパンカルボン酸25g、塩化メチレン100
ml、N,N−ジメチルホルムアミド1 mlの混合物
中に38.1gのオキザリルクロライドを室温にて30
分かけて滴下した。滴下後室温にて2時間反応しアスピ
レータ減圧下塩化メチレン、過剰のオキザリルクロライ
ドを除去することにより1−メチルシクロプロパンカル
ボニルクロライドの油状物を得た。マグネシウム6g、
四塩化炭素2mlの混合物中にメタノール100mlを
室温にて30分間かけて滴下しその後時間加熱還流した
のち3−オキソブタン酸エチル32.6gを加熱還流下
30分間かけて滴下する。滴下後さらに2時間加熱還流
しメタノールをアスピレータ減圧下完全に留去する。テ
トラヒドロフラン100mlを反応物に加えて分散し、
室温にて先に得た1−メチルシクロプロパンカルボニル
クロライドを滴下する。30分間反応後反応液を酢酸エ
チル300ml、希硫酸水で抽出、水洗後有機層を無水
硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去して2−(1−
メチルシクロプロパンカルボニル)−3−オキソブタン
酸エチル(a)の油状物55.3g得た。
【0070】水冷下2,4−ジクロロ安息香酸202g
を硫酸500mlに溶解し、水冷下発煙硝酸70gを6
0分間で滴下した。さらに30分撹拌した後、反応液を
2kgの氷に加え撹拌した。析出した結晶をろ過し、水
洗、乾燥することにより、2,4−ジクロロ−5−ニト
ロ安息香酸を242g得た。2,4−ジクロロ−5−ニ
トロ安息香酸242g、テトラデカノール220g、p
−トルエンスルホン酸5g及びトルエン500mlの混
合物を、ウォーターセパレータにて水を留去しながら、
8時間加熱還流した。エバポレータにてトルエンを留去
後、メタノール1リットルを加え晶析した。析出した結
晶をろ過し、メタノール洗浄後乾燥することにより、
2,4−ジクロロ−5−ニトロ安息香酸テトラデシルの
結晶を410g得た。
を硫酸500mlに溶解し、水冷下発煙硝酸70gを6
0分間で滴下した。さらに30分撹拌した後、反応液を
2kgの氷に加え撹拌した。析出した結晶をろ過し、水
洗、乾燥することにより、2,4−ジクロロ−5−ニト
ロ安息香酸を242g得た。2,4−ジクロロ−5−ニ
トロ安息香酸242g、テトラデカノール220g、p
−トルエンスルホン酸5g及びトルエン500mlの混
合物を、ウォーターセパレータにて水を留去しながら、
8時間加熱還流した。エバポレータにてトルエンを留去
後、メタノール1リットルを加え晶析した。析出した結
晶をろ過し、メタノール洗浄後乾燥することにより、
2,4−ジクロロ−5−ニトロ安息香酸テトラデシルの
結晶を410g得た。
【0071】塩化アンモニウム10g、水240ml及
びイソプロパノール2.4リットルの混合物を加熱撹拌
下鉄粉390gを加え、さらに30分間加熱還流した。
2,4−ジクロロ−5−ニトロ安息香酸テトラデシル4
10gを30分間で加え、さらに1.5時間加熱還流し
た。反応液をろ過後、ろ液を減圧下濃縮し、メタノール
1.5リットルを加えて晶析した。析出した結晶をろ
過、乾燥することにより、5−アミノ−2,4−ジクロ
ロ安息香酸テトラデシル(b)の結晶を296g得た。
化合物(a)40.3gと化合物(b)51.3gの混
合物をアスピレータで減圧化、140℃で2時間撹拌し
た。過剰の化合物(a)を真空ポンプで減圧化留去し、
80℃に冷却後メタノール1.5リットルを加えて晶析
した。析出した結晶をろ過、乾燥することにより、化合
物(c)の結晶を55g得た。化合物(c)49.9g
を塩化メチレン200mlに溶解し、氷冷下塩化スルフ
リル13.6gを滴下した。30分間撹拌後反応液を水
洗し、分液し、塩化カルシウムを加えて乾燥した。塩化
メチレン溶液を減圧化濃縮し、室温で撹拌下5−エトキ
シ−1−ベンジルイミダゾリジン−2,4−ジオン59
g及びN,N−ジメチルホルムアミド50mlを加え
た。トリエチルアミン35.3gを1時間で滴下し、さ
らに5時間撹拌した。反応液に酢酸エチル300mlを
加え、水洗、5%水酸化ナトリウム水溶液による洗浄、
水洗を順次行い分液し乾燥した。酢酸エチル溶液を減圧
下濃縮し、メタノール600mlを加えて晶析した。析
出した結晶をろ過、メタノール洗浄、ついで乾燥するこ
とにより、例示カプラー(Y−2−1)の結晶を62.
2g得た。本化合物の融点は67〜69℃であり、構造
は元素分析 1H NMRスペクトル及びマススペクトル
により確認した。
びイソプロパノール2.4リットルの混合物を加熱撹拌
下鉄粉390gを加え、さらに30分間加熱還流した。
2,4−ジクロロ−5−ニトロ安息香酸テトラデシル4
10gを30分間で加え、さらに1.5時間加熱還流し
た。反応液をろ過後、ろ液を減圧下濃縮し、メタノール
1.5リットルを加えて晶析した。析出した結晶をろ
過、乾燥することにより、5−アミノ−2,4−ジクロ
ロ安息香酸テトラデシル(b)の結晶を296g得た。
化合物(a)40.3gと化合物(b)51.3gの混
合物をアスピレータで減圧化、140℃で2時間撹拌し
た。過剰の化合物(a)を真空ポンプで減圧化留去し、
80℃に冷却後メタノール1.5リットルを加えて晶析
した。析出した結晶をろ過、乾燥することにより、化合
物(c)の結晶を55g得た。化合物(c)49.9g
を塩化メチレン200mlに溶解し、氷冷下塩化スルフ
リル13.6gを滴下した。30分間撹拌後反応液を水
洗し、分液し、塩化カルシウムを加えて乾燥した。塩化
メチレン溶液を減圧化濃縮し、室温で撹拌下5−エトキ
シ−1−ベンジルイミダゾリジン−2,4−ジオン59
g及びN,N−ジメチルホルムアミド50mlを加え
た。トリエチルアミン35.3gを1時間で滴下し、さ
らに5時間撹拌した。反応液に酢酸エチル300mlを
加え、水洗、5%水酸化ナトリウム水溶液による洗浄、
水洗を順次行い分液し乾燥した。酢酸エチル溶液を減圧
下濃縮し、メタノール600mlを加えて晶析した。析
出した結晶をろ過、メタノール洗浄、ついで乾燥するこ
とにより、例示カプラー(Y−2−1)の結晶を62.
2g得た。本化合物の融点は67〜69℃であり、構造
は元素分析 1H NMRスペクトル及びマススペクトル
により確認した。
【0072】合成例2 例示カプラー(Y−3−1)の
合成 合成スキーム
合成 合成スキーム
【0073】
【化33】
【0074】N,N−ジメチルホルムアミド100ml
及びアセトニトリル100mlの混合溶媒に(d)の
3.5g、(e)の13gを溶解した。この溶液に、室
温にてN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド6g
を溶解したアセトニトリル溶液40mlを滴下した。2
時間反応後、析出したN,N’−ジシクロヘキシル尿素
をろ別した。ろ液を水500mlに添加し、酢酸エチル
500mlで抽出した。分液ロートに移し水で洗浄した
後油層を分離した。溶媒を減圧で留去し残渣にヘキサン
を加え結晶化させた。16.1gの(f)を得た。
(f)の16gをジクロロメタン150mlに混合し
た。臭素4.8gを含むジクロロメタン10mlの溶液
を氷冷下(5℃〜10℃)滴下した。10分間反応させ
た後分液ロートに移し水洗浄した。油層((g)を含
む)をとり、この溶液を次工程で用いた。(h)の8.
2gおよびトリエチルアミン8.8mlをN,N−ジメ
チルホルムアミド160mlに加えた。この溶液に前記
で得た4のジクロロメタン溶液を室温にて滴下した。1
時間反応後酢酸エチル500mlを加え分液ロートに移
し水洗浄した。希塩酸で中和後再び水洗浄した。油層を
分離し溶媒を減圧で留去した。残渣をカラムクロマトグ
ラフィーにより分離・精製した。充てん剤としてシリカ
ゲル、溶離液として酢酸エチル/ヘキサン(1/1)を
用いた。目的とする化合物を含むフラクションを集め溶
媒を減圧で留去することによりワックス状の例示カプラ
ー(Y−3−1)の16.3gを得た。本化合物の構造
は元素分析、1H NMRスペクトル及びMASSスペ
クトルにより確認した。
及びアセトニトリル100mlの混合溶媒に(d)の
3.5g、(e)の13gを溶解した。この溶液に、室
温にてN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド6g
を溶解したアセトニトリル溶液40mlを滴下した。2
時間反応後、析出したN,N’−ジシクロヘキシル尿素
をろ別した。ろ液を水500mlに添加し、酢酸エチル
500mlで抽出した。分液ロートに移し水で洗浄した
後油層を分離した。溶媒を減圧で留去し残渣にヘキサン
を加え結晶化させた。16.1gの(f)を得た。
(f)の16gをジクロロメタン150mlに混合し
た。臭素4.8gを含むジクロロメタン10mlの溶液
を氷冷下(5℃〜10℃)滴下した。10分間反応させ
た後分液ロートに移し水洗浄した。油層((g)を含
む)をとり、この溶液を次工程で用いた。(h)の8.
2gおよびトリエチルアミン8.8mlをN,N−ジメ
チルホルムアミド160mlに加えた。この溶液に前記
で得た4のジクロロメタン溶液を室温にて滴下した。1
時間反応後酢酸エチル500mlを加え分液ロートに移
し水洗浄した。希塩酸で中和後再び水洗浄した。油層を
分離し溶媒を減圧で留去した。残渣をカラムクロマトグ
ラフィーにより分離・精製した。充てん剤としてシリカ
ゲル、溶離液として酢酸エチル/ヘキサン(1/1)を
用いた。目的とする化合物を含むフラクションを集め溶
媒を減圧で留去することによりワックス状の例示カプラ
ー(Y−3−1)の16.3gを得た。本化合物の構造
は元素分析、1H NMRスペクトル及びMASSスペ
クトルにより確認した。
【0075】一般式(I)で表わされるシアンカプラー
は、感光材料中の感光性ハロゲン化銀乳剤層もしくはそ
の隣接層に添加することが好ましく、感光性ハロゲン化
銀乳剤層に添加することが特に好ましい。カプラーの感
光材料への添加量は0.0001〜2.0g/m2 であ
り、好ましくは0.01〜1.00g/m2 である。一
般式(Y−1)、(Y−2)または(Y−3)で表わさ
れるイエローカプラーは、感光材料中の感光性ハロゲン
化銀乳剤層もしくはその隣接層に添加することが好まし
く、感光性ハロゲン化銀乳剤層に添加することが特に好
ましい。カプラーの感光材料への添加量は、0.000
1〜2.0g/m2 が一般的である。離脱基Xが写真有
用基成分(例えば現像抑制剤、現像促進剤、カブラセ
剤、漂白促進剤など)を含む場合、添加量は好ましくは
0.0005〜0.50g/m2、より好ましくは0.
01〜0.30g/m2 であり、離脱基Xが写真性有用
基成分を含まない場合、添加量は好ましくは0.001
〜1.5g/m2 、より好ましくは0.01〜1.0g
/m2 である。一般式(I)で表わされるシアンカプラ
ー及び一般式(Y−1)、(Y−2)または(Y−3)
で表わされるイエローカプラーは、それぞれ単一の種類
のカプラーを用いても2種以上混合して用いてもよい。
また、一般式(Y−1)、(Y−2)または(Y−3)
で表わされるイエローカプラーの任意の組み合わせを選
んで用いることもできる。一般式(I)で表わされるシ
アンカプラーは主として赤感光性ハロゲン化銀乳剤層に
添加することが好ましく、一般式(Y−1)、(Y−
2)または(Y−3)で表わされるイエローカプラーは
主として青感性ハロゲン化銀乳剤層に添加することが好
ましい。一般式(I)で表わされるシアンカプラーと一
般式(Y−1)、(Y−2)または(Y−3)で表わさ
れるイエローカプラーは発色画像の色味の調節、層間効
果の調節、発色画像の堅牢化などの目的で同一層に添加
することもできる。
は、感光材料中の感光性ハロゲン化銀乳剤層もしくはそ
の隣接層に添加することが好ましく、感光性ハロゲン化
銀乳剤層に添加することが特に好ましい。カプラーの感
光材料への添加量は0.0001〜2.0g/m2 であ
り、好ましくは0.01〜1.00g/m2 である。一
般式(Y−1)、(Y−2)または(Y−3)で表わさ
れるイエローカプラーは、感光材料中の感光性ハロゲン
化銀乳剤層もしくはその隣接層に添加することが好まし
く、感光性ハロゲン化銀乳剤層に添加することが特に好
ましい。カプラーの感光材料への添加量は、0.000
1〜2.0g/m2 が一般的である。離脱基Xが写真有
用基成分(例えば現像抑制剤、現像促進剤、カブラセ
剤、漂白促進剤など)を含む場合、添加量は好ましくは
0.0005〜0.50g/m2、より好ましくは0.
01〜0.30g/m2 であり、離脱基Xが写真性有用
基成分を含まない場合、添加量は好ましくは0.001
〜1.5g/m2 、より好ましくは0.01〜1.0g
/m2 である。一般式(I)で表わされるシアンカプラ
ー及び一般式(Y−1)、(Y−2)または(Y−3)
で表わされるイエローカプラーは、それぞれ単一の種類
のカプラーを用いても2種以上混合して用いてもよい。
また、一般式(Y−1)、(Y−2)または(Y−3)
で表わされるイエローカプラーの任意の組み合わせを選
んで用いることもできる。一般式(I)で表わされるシ
アンカプラーは主として赤感光性ハロゲン化銀乳剤層に
添加することが好ましく、一般式(Y−1)、(Y−
2)または(Y−3)で表わされるイエローカプラーは
主として青感性ハロゲン化銀乳剤層に添加することが好
ましい。一般式(I)で表わされるシアンカプラーと一
般式(Y−1)、(Y−2)または(Y−3)で表わさ
れるイエローカプラーは発色画像の色味の調節、層間効
果の調節、発色画像の堅牢化などの目的で同一層に添加
することもできる。
【0076】本発明の感光材料は、支持体上に青感色性
層、緑感色性層、赤感色性層のハロゲン化銀乳剤層の少
なくとも1層が設けられていればよく、ハロゲン化銀乳
剤層及び非感光性層の層数及び層順に特に制限はない。
典型的な例としては、支持体上に、実質的に感色性は同
じであるが感光度の異なる複数のハロゲン化銀乳剤層か
ら成る感光性層を少なくとも1つ有するハロゲン化銀写
真感光材料であり、該感光性層は青色光、緑色光、及び
赤色光の何れかに感色性を有する単位感光性層であり、
多層ハロゲン化銀カラー写真感光材料においては、一般
に単位感光性層の配列が、支持体側から順に赤感色性
層、緑感色性層、青感色性層の順に設置される。しか
し、目的に応じて上記設置順が逆であっても、または同
一感色性層中に異なる感光性層が挟まれたような設置順
をもとり得る。上記のハロゲン化銀感光性層の間及び最
上層、最下層には各種の中間層等の非感光性層を設けて
もよい。該中間層には、特開昭61−43748号、同
59−113438号、同59−113440号、同6
1−20037号、同61−20038号明細書に記載
されるようなカプラー、DIR化合物等が含まれていて
もよく、通常用いられるように混色防止剤を含んでいて
もよい。各単位感光性層を構成する複数のハロゲン化銀
乳剤層は、西独特許第1,121,470号あるいは英
国特許第923,045号に記載されるように高感度乳
剤層、低感度乳剤層の2層構成を好ましく用いることが
できる。通常は、支持体に向かって順次感光度が低くな
るように配列するのが好ましく、また各ハロゲン乳剤層
の間には非感光性層が設けられていてもよい。また、特
開昭57−112751号、同62−200350号、
同62−206541号、同62−206543号等に
記載されているように支持体より離れた側に低感度乳剤
層、支持体に近い側に高感度乳剤層を設置してもよい。
具体例として支持体から最も遠い側から、低感度青感光
性層(BL)/高感度青感光性層(BH)/高感度緑感
光性層(GH)/低感度緑感光性層(GL)/高感度赤
感光性層(RH)/低感度赤感光性層(RL)の順、ま
たはBH/BL/GL/GH/RH/RLの順、または
BH/BL/GH/GL/RL/RHの順等に設置する
ことができる。また特公昭55−34932号公報に記
載されているように、支持体から最も遠い側から青感光
性層/GH/RH/GL/RLの順に配列することもで
きる。また特開昭56−25738号、同62−639
36号明細書に記載されているように、支持体から最も
遠い側から青感光性層/GL/RL/GH/RHの順に
配列することもできる。また特公昭49−15495号
公報に記載されているように上層を最も感光度の高いハ
ロゲン化銀乳剤層、中層をそれよりも低い感光度のハロ
ゲン化銀乳剤層、下層を中層よりもさらに感光度の低い
ハロゲン化銀乳剤層を配置し、支持体に向かって感光度
が順次低められた感光度の異なる3層から構成される配
列が挙げられる。このような感光度の異なる3層から構
成される場合でも、特開昭59−202464号明細書
に記載されているように、同一感色性層中において支持
体より離れた側から中感度乳剤層/高感度乳剤層/低感
度乳剤層の順に配置されてもよい。その他、高感度乳剤
層/低感度乳剤層/中感度乳剤層、あるいは低感度乳剤
層/中感度乳剤層/高感度乳剤層などの順に配置されて
いてもよい。また、4層以上の場合にも、上記の如く配
列を変えてよい。色再現性を改良するために、米国特許
第4,663,271号、同第4,705,744号、
同第4,707,436号、特開昭62−160448
号、同63−89850号の明細書に記載の、BL、G
L、RLなどの主感光層と分光感度分布が異なる重層効
果のドナー層(CL)を主感光層に隣接もしくは近接し
て配置することが好ましい。上記のように、それぞれの
感光材料の目的に応じて種々の層構成・配列を選択する
ことができる。
層、緑感色性層、赤感色性層のハロゲン化銀乳剤層の少
なくとも1層が設けられていればよく、ハロゲン化銀乳
剤層及び非感光性層の層数及び層順に特に制限はない。
典型的な例としては、支持体上に、実質的に感色性は同
じであるが感光度の異なる複数のハロゲン化銀乳剤層か
ら成る感光性層を少なくとも1つ有するハロゲン化銀写
真感光材料であり、該感光性層は青色光、緑色光、及び
赤色光の何れかに感色性を有する単位感光性層であり、
多層ハロゲン化銀カラー写真感光材料においては、一般
に単位感光性層の配列が、支持体側から順に赤感色性
層、緑感色性層、青感色性層の順に設置される。しか
し、目的に応じて上記設置順が逆であっても、または同
一感色性層中に異なる感光性層が挟まれたような設置順
をもとり得る。上記のハロゲン化銀感光性層の間及び最
上層、最下層には各種の中間層等の非感光性層を設けて
もよい。該中間層には、特開昭61−43748号、同
59−113438号、同59−113440号、同6
1−20037号、同61−20038号明細書に記載
されるようなカプラー、DIR化合物等が含まれていて
もよく、通常用いられるように混色防止剤を含んでいて
もよい。各単位感光性層を構成する複数のハロゲン化銀
乳剤層は、西独特許第1,121,470号あるいは英
国特許第923,045号に記載されるように高感度乳
剤層、低感度乳剤層の2層構成を好ましく用いることが
できる。通常は、支持体に向かって順次感光度が低くな
るように配列するのが好ましく、また各ハロゲン乳剤層
の間には非感光性層が設けられていてもよい。また、特
開昭57−112751号、同62−200350号、
同62−206541号、同62−206543号等に
記載されているように支持体より離れた側に低感度乳剤
層、支持体に近い側に高感度乳剤層を設置してもよい。
具体例として支持体から最も遠い側から、低感度青感光
性層(BL)/高感度青感光性層(BH)/高感度緑感
光性層(GH)/低感度緑感光性層(GL)/高感度赤
感光性層(RH)/低感度赤感光性層(RL)の順、ま
たはBH/BL/GL/GH/RH/RLの順、または
BH/BL/GH/GL/RL/RHの順等に設置する
ことができる。また特公昭55−34932号公報に記
載されているように、支持体から最も遠い側から青感光
性層/GH/RH/GL/RLの順に配列することもで
きる。また特開昭56−25738号、同62−639
36号明細書に記載されているように、支持体から最も
遠い側から青感光性層/GL/RL/GH/RHの順に
配列することもできる。また特公昭49−15495号
公報に記載されているように上層を最も感光度の高いハ
ロゲン化銀乳剤層、中層をそれよりも低い感光度のハロ
ゲン化銀乳剤層、下層を中層よりもさらに感光度の低い
ハロゲン化銀乳剤層を配置し、支持体に向かって感光度
が順次低められた感光度の異なる3層から構成される配
列が挙げられる。このような感光度の異なる3層から構
成される場合でも、特開昭59−202464号明細書
に記載されているように、同一感色性層中において支持
体より離れた側から中感度乳剤層/高感度乳剤層/低感
度乳剤層の順に配置されてもよい。その他、高感度乳剤
層/低感度乳剤層/中感度乳剤層、あるいは低感度乳剤
層/中感度乳剤層/高感度乳剤層などの順に配置されて
いてもよい。また、4層以上の場合にも、上記の如く配
列を変えてよい。色再現性を改良するために、米国特許
第4,663,271号、同第4,705,744号、
同第4,707,436号、特開昭62−160448
号、同63−89850号の明細書に記載の、BL、G
L、RLなどの主感光層と分光感度分布が異なる重層効
果のドナー層(CL)を主感光層に隣接もしくは近接し
て配置することが好ましい。上記のように、それぞれの
感光材料の目的に応じて種々の層構成・配列を選択する
ことができる。
【0077】本発明に用いられる写真感光材料の写真乳
剤層に含有される好ましいハロゲン化銀は約30モル%
以下のヨウ化銀を含む、ヨウ臭化銀、ヨウ塩化銀、もし
くはヨウ塩臭化銀である。特に好ましいのは約2モル%
から約10モル%までのヨウ化銀を含むヨウ臭化銀もし
くはヨウ塩臭化銀である。写真乳剤中のハロゲン化銀粒
子は、立方体、八面体、十四面体のような規則的な結晶
を有するもの、球状、板状のような変則的な結晶形を有
するもの、双晶面などの結晶欠陥を有するもの、あるい
はそれらの複合形でもよい。ハロゲン化銀の粒径は、約
0.2μm以下の微粒子でも投影面積直径が約10μm
に至るまでの大サイズ粒子でもよく、多分散乳剤でも単
分散乳剤でもよい。本発明に使用できるハロゲン化銀写
真乳剤は、例えばリサーチ・ディスクロージャー(R
D)No.17643(1978年12月)、22〜23
頁、 "I.乳剤製造(Emulsion preparation and type
s)" 、及び同No.18716(1979年11月)、
648頁、同No.307105(1989年11月)、
863〜865頁、及びグラフキデ著「写真の物理と化
学」、ポールモンテル社刊(P.Glafkides, Chemie et P
hisique Photographique, Paul Montel, 1967 )、ダフ
ィン著「写真乳剤化学」、フォーカルプレス社刊(G.
F. Duffin, Photographic Emulsion Chemistry(Focal P
ress, 1966))、ゼリクマンら著「写真乳剤の製造と塗
布」、フォーカルプレス社刊(V. L. Zelikman et al.,
Making and CoatingPhotographic Emulsion, Focal Pr
ess, 1964)などに記載された方法を用いて調製するこ
とができる。
剤層に含有される好ましいハロゲン化銀は約30モル%
以下のヨウ化銀を含む、ヨウ臭化銀、ヨウ塩化銀、もし
くはヨウ塩臭化銀である。特に好ましいのは約2モル%
から約10モル%までのヨウ化銀を含むヨウ臭化銀もし
くはヨウ塩臭化銀である。写真乳剤中のハロゲン化銀粒
子は、立方体、八面体、十四面体のような規則的な結晶
を有するもの、球状、板状のような変則的な結晶形を有
するもの、双晶面などの結晶欠陥を有するもの、あるい
はそれらの複合形でもよい。ハロゲン化銀の粒径は、約
0.2μm以下の微粒子でも投影面積直径が約10μm
に至るまでの大サイズ粒子でもよく、多分散乳剤でも単
分散乳剤でもよい。本発明に使用できるハロゲン化銀写
真乳剤は、例えばリサーチ・ディスクロージャー(R
D)No.17643(1978年12月)、22〜23
頁、 "I.乳剤製造(Emulsion preparation and type
s)" 、及び同No.18716(1979年11月)、
648頁、同No.307105(1989年11月)、
863〜865頁、及びグラフキデ著「写真の物理と化
学」、ポールモンテル社刊(P.Glafkides, Chemie et P
hisique Photographique, Paul Montel, 1967 )、ダフ
ィン著「写真乳剤化学」、フォーカルプレス社刊(G.
F. Duffin, Photographic Emulsion Chemistry(Focal P
ress, 1966))、ゼリクマンら著「写真乳剤の製造と塗
布」、フォーカルプレス社刊(V. L. Zelikman et al.,
Making and CoatingPhotographic Emulsion, Focal Pr
ess, 1964)などに記載された方法を用いて調製するこ
とができる。
【0078】米国特許第3,574,628号、同3,
655,394号及び英国特許第1,413,748号
などに記載された単分散乳剤も好ましい。また、アスペ
クト比が約3以上であるような平板状粒子も本発明に使
用できる。平板状粒子は、ガトフ著、フォトグラフィッ
ク・サイエンス・アンド・エンジニアリング(Gutoff,
Photographic Science and Engineering)、第14巻、
248〜257頁(1970年);米国特許第4,43
4,226号、同4,414,310号、同4,43
3,048号、同4,439,520号及び英国特許第
2,112,157号などに記載の方法により簡単に調
製することができる。結晶構造は一様なものでも、内部
と外部とが異質なハロゲン組成からなるものでもよく、
層状構造をなしていてもよい、また、エピタキシャル接
合によって組成の異なるハロゲン化銀が接合されていて
もよく、また例えばロダン銀、酸化鉛などのハロゲン化
銀以外の化合物と接合されていてもよい。また種々の結
晶形の粒子の混合物を用いてもよい。上記の乳剤は潜像
を主として表面に形成する表面潜像型でも、粒子内部に
形成する内部潜像型でも表面と内部のいずれにも潜像を
有する型のいずれでもよいが、ネガ型の乳剤であること
が必要である。内部潜像型のうち、特開昭63−264
740号に記載のコア/シェル型内部潜像型乳剤であっ
てもよい。このコア/シェル型内部潜像型乳剤の調製方
法は、特開昭59−133542号に記載されている。
この乳剤のシェルの厚みは、現像処理等によって異なる
が、3〜40nmが好ましく、5〜20nmが特に好ま
しい。
655,394号及び英国特許第1,413,748号
などに記載された単分散乳剤も好ましい。また、アスペ
クト比が約3以上であるような平板状粒子も本発明に使
用できる。平板状粒子は、ガトフ著、フォトグラフィッ
ク・サイエンス・アンド・エンジニアリング(Gutoff,
Photographic Science and Engineering)、第14巻、
248〜257頁(1970年);米国特許第4,43
4,226号、同4,414,310号、同4,43
3,048号、同4,439,520号及び英国特許第
2,112,157号などに記載の方法により簡単に調
製することができる。結晶構造は一様なものでも、内部
と外部とが異質なハロゲン組成からなるものでもよく、
層状構造をなしていてもよい、また、エピタキシャル接
合によって組成の異なるハロゲン化銀が接合されていて
もよく、また例えばロダン銀、酸化鉛などのハロゲン化
銀以外の化合物と接合されていてもよい。また種々の結
晶形の粒子の混合物を用いてもよい。上記の乳剤は潜像
を主として表面に形成する表面潜像型でも、粒子内部に
形成する内部潜像型でも表面と内部のいずれにも潜像を
有する型のいずれでもよいが、ネガ型の乳剤であること
が必要である。内部潜像型のうち、特開昭63−264
740号に記載のコア/シェル型内部潜像型乳剤であっ
てもよい。このコア/シェル型内部潜像型乳剤の調製方
法は、特開昭59−133542号に記載されている。
この乳剤のシェルの厚みは、現像処理等によって異なる
が、3〜40nmが好ましく、5〜20nmが特に好ま
しい。
【0079】ハロゲン化銀乳剤は、通常、物理熟成、化
学熟成及び分光増感を行ったものを使用する。このよう
な工程で使用される添加剤はリサーチ・ディスクロージ
ャーNo.17643、同No.18716及び同No.30
7105に記載されており、その該当箇所を後掲の表に
まとめた。本発明の感光材料には、感光性ハロゲン化銀
乳剤の粒子サイズ、粒子サイズ分布、ハロゲン組成、粒
子の形状、感度の少なくとも1つの特性の異なる2種類
以上の乳剤を、同一層中に混合して使用することができ
る。米国特許第4,082,553号に記載の粒子表面
をかぶらせたハロゲン化銀粒子、米国特許第4,62
6,498号、特開昭59−214852号に記載の粒
子内部をかぶらせたハロゲン化銀粒子、コロイド銀を感
光性ハロゲン化銀乳剤層及び/または実質的に非感光性
の親水性コロイド層に好ましく使用できる。粒子内部ま
たは表面をかぶらせたハロゲン化銀粒子とは、感光材料
の未露光部及び露光部を問わず、一様に(非像様に)現
像が可能となるハロゲン化銀粒子のことをいう。粒子内
部または表面をかぶらせたハロゲン化銀粒子の調製法
は、米国特許第4,626,498号、特開昭59−2
14852号に記載されている。粒子内部がかぶらされ
たコア/シェル型ハロゲン化銀粒子の内部核を形成する
ハロゲン化銀は、同一のハロゲン組成をもつものでも異
なるハロゲン組成をもつものでもよい。粒子内部または
表面をかぶらせたハロゲン化銀としては、塩化銀、塩臭
化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀のいずれをも用いることが
できる。これらのかぶらされたハロゲン化銀粒子の粒子
サイズには特別な限定はないが、平均粒子サイズとして
は0.01〜0.75μm、特に0.05〜0.6μm
が好ましい。また、粒子形状については特に限定はな
く、規則的な粒子でもよく、また、多分散乳剤でもよい
が、単分散(ハロゲン化銀粒子の重量または粒子数の少
なくとも95%が平均粒子径の±40%以内の粒子径を
有するもの)であることが好ましい。
学熟成及び分光増感を行ったものを使用する。このよう
な工程で使用される添加剤はリサーチ・ディスクロージ
ャーNo.17643、同No.18716及び同No.30
7105に記載されており、その該当箇所を後掲の表に
まとめた。本発明の感光材料には、感光性ハロゲン化銀
乳剤の粒子サイズ、粒子サイズ分布、ハロゲン組成、粒
子の形状、感度の少なくとも1つの特性の異なる2種類
以上の乳剤を、同一層中に混合して使用することができ
る。米国特許第4,082,553号に記載の粒子表面
をかぶらせたハロゲン化銀粒子、米国特許第4,62
6,498号、特開昭59−214852号に記載の粒
子内部をかぶらせたハロゲン化銀粒子、コロイド銀を感
光性ハロゲン化銀乳剤層及び/または実質的に非感光性
の親水性コロイド層に好ましく使用できる。粒子内部ま
たは表面をかぶらせたハロゲン化銀粒子とは、感光材料
の未露光部及び露光部を問わず、一様に(非像様に)現
像が可能となるハロゲン化銀粒子のことをいう。粒子内
部または表面をかぶらせたハロゲン化銀粒子の調製法
は、米国特許第4,626,498号、特開昭59−2
14852号に記載されている。粒子内部がかぶらされ
たコア/シェル型ハロゲン化銀粒子の内部核を形成する
ハロゲン化銀は、同一のハロゲン組成をもつものでも異
なるハロゲン組成をもつものでもよい。粒子内部または
表面をかぶらせたハロゲン化銀としては、塩化銀、塩臭
化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀のいずれをも用いることが
できる。これらのかぶらされたハロゲン化銀粒子の粒子
サイズには特別な限定はないが、平均粒子サイズとして
は0.01〜0.75μm、特に0.05〜0.6μm
が好ましい。また、粒子形状については特に限定はな
く、規則的な粒子でもよく、また、多分散乳剤でもよい
が、単分散(ハロゲン化銀粒子の重量または粒子数の少
なくとも95%が平均粒子径の±40%以内の粒子径を
有するもの)であることが好ましい。
【0080】本発明には、非感光性微粒子ハロゲン化銀
を使用することが好ましい。非感光性微粒子ハロゲン化
銀とは、色素画像を得るための像様露光時においては感
光せずに、その現像処理において実質的に現像されない
ハロゲン化銀微粒子であり、あらかじめカブラされてい
ないほうが好ましい。微粒子ハロゲン化銀は、臭化銀の
含有率が0〜100モル%であり、必要に応じて塩化銀
及び/または沃化銀を含有してもよい。好ましくは沃化
銀を0.5〜10モル%含有するものである。微粒子ハ
ロゲン化銀は、平均粒径(投影面積の円相当直径の平均
値)が0.01〜0.5μmが好ましく、0.02〜
0.2μmがより好ましい。微粒子ハロゲン化銀は、通
常の感光性ハロゲン化銀と同様の方法で調製できる。こ
の場合、ハロゲン化銀粒子の表面は、化学的に増感され
る必要はなく、また分光増感も不要である。ただし、こ
れを塗布液に添加するのに先立ち、あらかじめトリアゾ
ール系、アザインデン系、ベンゾチアゾリウム系、もし
くはメルカプト系化合物または亜鉛化合物などの公知の
安定剤を添加しておくことが好ましい。この微粒子ハロ
ゲン化銀粒子含有層に、コロイド銀を好ましく含有させ
ることができる。本発明の感光材料の塗布銀量は、好ま
しくは6.5g/m2 以下であり、より好ましくは6.
0g/m2 以下である。
を使用することが好ましい。非感光性微粒子ハロゲン化
銀とは、色素画像を得るための像様露光時においては感
光せずに、その現像処理において実質的に現像されない
ハロゲン化銀微粒子であり、あらかじめカブラされてい
ないほうが好ましい。微粒子ハロゲン化銀は、臭化銀の
含有率が0〜100モル%であり、必要に応じて塩化銀
及び/または沃化銀を含有してもよい。好ましくは沃化
銀を0.5〜10モル%含有するものである。微粒子ハ
ロゲン化銀は、平均粒径(投影面積の円相当直径の平均
値)が0.01〜0.5μmが好ましく、0.02〜
0.2μmがより好ましい。微粒子ハロゲン化銀は、通
常の感光性ハロゲン化銀と同様の方法で調製できる。こ
の場合、ハロゲン化銀粒子の表面は、化学的に増感され
る必要はなく、また分光増感も不要である。ただし、こ
れを塗布液に添加するのに先立ち、あらかじめトリアゾ
ール系、アザインデン系、ベンゾチアゾリウム系、もし
くはメルカプト系化合物または亜鉛化合物などの公知の
安定剤を添加しておくことが好ましい。この微粒子ハロ
ゲン化銀粒子含有層に、コロイド銀を好ましく含有させ
ることができる。本発明の感光材料の塗布銀量は、好ま
しくは6.5g/m2 以下であり、より好ましくは6.
0g/m2 以下である。
【0081】本発明に使用できる公知の写真用添加剤も
上記の3つのリサーチ・ディスクロージャーに記載され
ており、下記の表に関連する記載箇所を示した。 添加剤の種類 RD17643 RD18716 RD307105 1 化学増感剤 23頁 648頁右欄 866頁 2 感度上昇剤 648頁右欄 3 分光増感剤、 23〜24頁 648頁右欄 866〜 868頁 強色増感剤 〜 649頁右欄 4 増白剤 24頁 647頁右欄 868頁 5 かぶり防止剤、 24〜25頁 649頁右欄 868〜 870頁 安定剤 6 光吸収剤、 25〜26頁 649頁右欄 873頁 フィルター染料、 〜 650頁左欄 紫外線吸収剤 7 ステイン防止剤 25頁右欄 650頁左欄 872頁 〜右欄 8 色素画像安定剤 25頁 650頁左欄 872頁 9 硬膜剤 26頁 651頁左欄 874〜 875頁 10 バインダー 26頁 651頁左欄 873〜 874頁 11 可塑剤、潤滑剤 27頁 650頁右欄 876頁 12 塗布助剤、 26〜27頁 650頁右欄 875〜 876頁 表面活性剤 13 スタチック防 27頁 650頁右欄 876〜 877頁 止剤 14 マット剤 878〜 879頁
上記の3つのリサーチ・ディスクロージャーに記載され
ており、下記の表に関連する記載箇所を示した。 添加剤の種類 RD17643 RD18716 RD307105 1 化学増感剤 23頁 648頁右欄 866頁 2 感度上昇剤 648頁右欄 3 分光増感剤、 23〜24頁 648頁右欄 866〜 868頁 強色増感剤 〜 649頁右欄 4 増白剤 24頁 647頁右欄 868頁 5 かぶり防止剤、 24〜25頁 649頁右欄 868〜 870頁 安定剤 6 光吸収剤、 25〜26頁 649頁右欄 873頁 フィルター染料、 〜 650頁左欄 紫外線吸収剤 7 ステイン防止剤 25頁右欄 650頁左欄 872頁 〜右欄 8 色素画像安定剤 25頁 650頁左欄 872頁 9 硬膜剤 26頁 651頁左欄 874〜 875頁 10 バインダー 26頁 651頁左欄 873〜 874頁 11 可塑剤、潤滑剤 27頁 650頁右欄 876頁 12 塗布助剤、 26〜27頁 650頁右欄 875〜 876頁 表面活性剤 13 スタチック防 27頁 650頁右欄 876〜 877頁 止剤 14 マット剤 878〜 879頁
【0082】また、ホルムアルデヒドガスによる写真性
能の劣化を防止するために、米国特許第4,411,9
87号や同第4,435,503号に記載されたホルム
アルデヒドと反応して、固定化できる化合物を感光材料
に添加することが好ましい。本発明の感光材料に、米国
特許第4,740,454号、同第4,788,132
号、特開昭62−18539号、特開平1−28355
1号に記載のメルカプト化合物を含有させることが好ま
しい。本発明の感光材料に、特開平1−106052号
に記載の、現像処理によって生成した現像銀量とは無関
係にかぶらせ剤、現像促進剤、ハロゲン化銀溶剤または
それらの前駆体を放出する化合物を含有させることが好
ましい。本発明の感光材料に、国際公開WO88/04
794号、特表平1−502912号に記載された方法
で分散された染料またはEP317,308A号、米国
特許第4,420,555号、特開平1−259358
号に記載の染料を含有させることが好ましい。本発明に
は種々のカラーカプラーを使用することができ、その具
体例は前出のリサーチ・ディスクロージャーNo.176
43、 VII−C〜G、及び同No.307105、VII −
C〜Gに記載された特許に記載されている。本発明にお
いて前記一般式(Y−1)、(Y−2)または(Y−
3)で表わされるイエローカプラーと併用しうるイエロ
ーカプラーとしては、例えば米国特許第3,933,5
01号、同第4,022,620号、同第4,326,
024号、同第4,401,752号、同第4,24
8,961号、特公昭58−10739号、英国特許第
1,425,020号、同第1,476,760号、米
国特許第3,973,968号、同第4,314,02
3号、同第4,511,649号、欧州特許第249,
473A号、等に記載のものが好ましい。
能の劣化を防止するために、米国特許第4,411,9
87号や同第4,435,503号に記載されたホルム
アルデヒドと反応して、固定化できる化合物を感光材料
に添加することが好ましい。本発明の感光材料に、米国
特許第4,740,454号、同第4,788,132
号、特開昭62−18539号、特開平1−28355
1号に記載のメルカプト化合物を含有させることが好ま
しい。本発明の感光材料に、特開平1−106052号
に記載の、現像処理によって生成した現像銀量とは無関
係にかぶらせ剤、現像促進剤、ハロゲン化銀溶剤または
それらの前駆体を放出する化合物を含有させることが好
ましい。本発明の感光材料に、国際公開WO88/04
794号、特表平1−502912号に記載された方法
で分散された染料またはEP317,308A号、米国
特許第4,420,555号、特開平1−259358
号に記載の染料を含有させることが好ましい。本発明に
は種々のカラーカプラーを使用することができ、その具
体例は前出のリサーチ・ディスクロージャーNo.176
43、 VII−C〜G、及び同No.307105、VII −
C〜Gに記載された特許に記載されている。本発明にお
いて前記一般式(Y−1)、(Y−2)または(Y−
3)で表わされるイエローカプラーと併用しうるイエロ
ーカプラーとしては、例えば米国特許第3,933,5
01号、同第4,022,620号、同第4,326,
024号、同第4,401,752号、同第4,24
8,961号、特公昭58−10739号、英国特許第
1,425,020号、同第1,476,760号、米
国特許第3,973,968号、同第4,314,02
3号、同第4,511,649号、欧州特許第249,
473A号、等に記載のものが好ましい。
【0083】マゼンタカプラーとしては5−ピラゾロン
系及びピラゾロアゾール系の化合物が好ましく、本発明
のポリマーカプラーをはじめとして、米国特許第4,3
10,619号、同第4,351,897号、欧州特許
第73,636号、米国特許第3,061,432号、
同第3,725,067号、リサーチ・ディスクロージ
ャーNo.24220(1984年6月)、特開昭60−
33552号、リサーチ・ディスクロージャーNo.24
230(1984年6月)、特開昭60−43659
号、同61−72238号、同60−35730号、同
55−118034号、同60−185951号、米国
特許第4,500,630号、同第4,540,654
号、同第4,556,630号、国際公開WO88/0
4795号等に記載のものが特に好ましい。また前記一
般式(I)のシアンカプラーと併用しうるシアンカプラ
ーとしては、フェノール系及びナフトール系カプラーが
挙げられ、米国特許第4,052,212号、同第4,
146,396号、同第4,228,233号、同第
4,296,200号、同第2,369,929号、同
第2,801,171号、同第2,772,162号、
同第2,895,826号、同第3,772,002
号、同第3,758,308号、同第4,334,01
1号、同第4,327,173号、西独特許公開第3,
329,729号、欧州特許第121,365A号、同
第249,453A号、米国特許第3,446,622
号、同第4,333,999号、同第4,775,61
6号、同第4,451,559号、同第4,427,7
67号、同第4,690,889号、同第4,254,
212号、同第4,296,199号、特開昭61−4
2658号等に記載のものが好ましい。さらに、特開昭
64−553号、同64−554号、同64−555
号、同64−556号に記載のピラゾロアゾール系カプ
ラーや、米国特許第4,818,672号に記載のイミ
ダゾール系カプラーも使用することができる。ポリマー
化された色素形成カプラーの典型例は、米国特許第3,
451,820号、同4,080,211号、同第4,
367,282号、同第4,409,320号、同第
4,576,910号、英国特許2,102,137
号、欧州特許第341,188A号等に記載されてい
る。
系及びピラゾロアゾール系の化合物が好ましく、本発明
のポリマーカプラーをはじめとして、米国特許第4,3
10,619号、同第4,351,897号、欧州特許
第73,636号、米国特許第3,061,432号、
同第3,725,067号、リサーチ・ディスクロージ
ャーNo.24220(1984年6月)、特開昭60−
33552号、リサーチ・ディスクロージャーNo.24
230(1984年6月)、特開昭60−43659
号、同61−72238号、同60−35730号、同
55−118034号、同60−185951号、米国
特許第4,500,630号、同第4,540,654
号、同第4,556,630号、国際公開WO88/0
4795号等に記載のものが特に好ましい。また前記一
般式(I)のシアンカプラーと併用しうるシアンカプラ
ーとしては、フェノール系及びナフトール系カプラーが
挙げられ、米国特許第4,052,212号、同第4,
146,396号、同第4,228,233号、同第
4,296,200号、同第2,369,929号、同
第2,801,171号、同第2,772,162号、
同第2,895,826号、同第3,772,002
号、同第3,758,308号、同第4,334,01
1号、同第4,327,173号、西独特許公開第3,
329,729号、欧州特許第121,365A号、同
第249,453A号、米国特許第3,446,622
号、同第4,333,999号、同第4,775,61
6号、同第4,451,559号、同第4,427,7
67号、同第4,690,889号、同第4,254,
212号、同第4,296,199号、特開昭61−4
2658号等に記載のものが好ましい。さらに、特開昭
64−553号、同64−554号、同64−555
号、同64−556号に記載のピラゾロアゾール系カプ
ラーや、米国特許第4,818,672号に記載のイミ
ダゾール系カプラーも使用することができる。ポリマー
化された色素形成カプラーの典型例は、米国特許第3,
451,820号、同4,080,211号、同第4,
367,282号、同第4,409,320号、同第
4,576,910号、英国特許2,102,137
号、欧州特許第341,188A号等に記載されてい
る。
【0084】発色色素が適度な拡散性を有するカプラー
としては、米国特許第4,366,237号、英国特許
2,125,570号、欧州特許第96,570号、西
独特許(公開)第3,234,533号に記載のものが
好ましい。発色色素の不要吸収を補正するためのカラー
ド・カプラーは、リサーチ・ディスクロージャーNo.1
7643の VII−G項、同No.307105の VII−G
項、米国特許第4,163,670号、特公昭57−3
9413号、米国特許第4,004,929号、同第
4,138,258号、英国特許第1,146,368
号に記載のものが好ましい。また、米国特許第4,77
4,181号に記載のカップリング時に放出された蛍光
色素により発色色素の不要吸収を補正するカプラーや、
米国特許第4,777,120号に記載の現像主薬と反
応して色素を形成しうる色素プレカーサー基を離脱基と
して有するカプラーを用いることも好ましい。カップリ
ングに伴って写真的に有用な残基を放出する化合物もま
た本発明で好ましく使用できる。現像抑制剤を放出する
DIRカプラーは、前述のRD17643、 VII−F項
及び同No.307105、VII −F項に記載された特
許、特開昭57−151944号、同57−15423
4号、同60−184248号、同63−37346
号、同63−37350号、米国特許第4,248,9
62号、同4,782,012号に記載されたものが好
ましい。RDNo.11449、同24241、特開昭6
1−201247号等に記載の漂白促進剤放出カプラー
は、漂白能を有する処理工程の時間を短縮するのに有効
であり、特に、前述の平板状ハロゲン化銀粒子を用いる
感光材料に添加する場合に、その効果が大である。現像
時に画像状に造核剤もしくは現像促進剤を放出するカプ
ラーとしては、英国特許第2,097,140号、同第
2,131,188号、特開昭59−157638号、
同59−170840号に記載のものが好ましい。ま
た、特開昭60−107029号、同60−25234
0号、特開平1−44940号、同1−45687号に
記載の現像主薬の酸化体との酸化還元反応により、かぶ
らせ剤、現像促進剤、ハロゲン化銀溶剤等を放出する化
合物も好ましい。
としては、米国特許第4,366,237号、英国特許
2,125,570号、欧州特許第96,570号、西
独特許(公開)第3,234,533号に記載のものが
好ましい。発色色素の不要吸収を補正するためのカラー
ド・カプラーは、リサーチ・ディスクロージャーNo.1
7643の VII−G項、同No.307105の VII−G
項、米国特許第4,163,670号、特公昭57−3
9413号、米国特許第4,004,929号、同第
4,138,258号、英国特許第1,146,368
号に記載のものが好ましい。また、米国特許第4,77
4,181号に記載のカップリング時に放出された蛍光
色素により発色色素の不要吸収を補正するカプラーや、
米国特許第4,777,120号に記載の現像主薬と反
応して色素を形成しうる色素プレカーサー基を離脱基と
して有するカプラーを用いることも好ましい。カップリ
ングに伴って写真的に有用な残基を放出する化合物もま
た本発明で好ましく使用できる。現像抑制剤を放出する
DIRカプラーは、前述のRD17643、 VII−F項
及び同No.307105、VII −F項に記載された特
許、特開昭57−151944号、同57−15423
4号、同60−184248号、同63−37346
号、同63−37350号、米国特許第4,248,9
62号、同4,782,012号に記載されたものが好
ましい。RDNo.11449、同24241、特開昭6
1−201247号等に記載の漂白促進剤放出カプラー
は、漂白能を有する処理工程の時間を短縮するのに有効
であり、特に、前述の平板状ハロゲン化銀粒子を用いる
感光材料に添加する場合に、その効果が大である。現像
時に画像状に造核剤もしくは現像促進剤を放出するカプ
ラーとしては、英国特許第2,097,140号、同第
2,131,188号、特開昭59−157638号、
同59−170840号に記載のものが好ましい。ま
た、特開昭60−107029号、同60−25234
0号、特開平1−44940号、同1−45687号に
記載の現像主薬の酸化体との酸化還元反応により、かぶ
らせ剤、現像促進剤、ハロゲン化銀溶剤等を放出する化
合物も好ましい。
【0085】その他、本発明の感光材料に用いることの
できる化合物としては、米国特許第4,130,427
号等に記載の競争カプラー、米国特許第4,283,4
72号、同第4,338,393号、同第4,310,
618号等に記載の多当量カプラー、特開昭60−18
5950号、特開昭62−24252号等に記載のDI
Rレドックス化合物放出カプラー、DIRカプラー放出
カプラー、DIRカプラー放出レドックス化合物もしく
はDIRレドックス放出レドックス化合物、欧州特許第
173,302A号、同第313,308A号に記載の
離脱後復色する色素を放出するカプラー、米国特許第
4,555,477号等に記載のリガンド放出カプラ
ー、特開昭63−75747号に記載のロイコ色素を放
出するカプラー、米国特許第4,774,181号に記
載の蛍光色素を放出するカプラー等が挙げられる。
できる化合物としては、米国特許第4,130,427
号等に記載の競争カプラー、米国特許第4,283,4
72号、同第4,338,393号、同第4,310,
618号等に記載の多当量カプラー、特開昭60−18
5950号、特開昭62−24252号等に記載のDI
Rレドックス化合物放出カプラー、DIRカプラー放出
カプラー、DIRカプラー放出レドックス化合物もしく
はDIRレドックス放出レドックス化合物、欧州特許第
173,302A号、同第313,308A号に記載の
離脱後復色する色素を放出するカプラー、米国特許第
4,555,477号等に記載のリガンド放出カプラ
ー、特開昭63−75747号に記載のロイコ色素を放
出するカプラー、米国特許第4,774,181号に記
載の蛍光色素を放出するカプラー等が挙げられる。
【0086】本発明に使用するカプラーは、種々の公知
分散方法により感光材料に導入できる。水中油滴分散法
に用いられる高沸点溶媒の例は米国特許第2,322,
027号などに記載されている。水中油滴分散法に用い
られる常圧での沸点が175℃以上の高沸点有機溶剤の
具体例としては、フタル酸エステル類(ジブチルフタレ
ート、ジシクロヘキシルフタレート、ジ−2−エチルヘ
キシルフタレート、デシルフタレート、ビス(2,4−
ジ−t−アミルフェニル)フタレート、ビス(2,4−
ジ−t−アミルフェニル)イソフタレート、ビス(1,
1−ジエチルプロピル)フタレートなど)、リン酸また
はホスホン酸のエステル類(トリフェニルホスフェー
ト、トリクレジルホスフェート、2−エチルヘキシルジ
フェニルホスフェート、トリシクロヘキシルホスフェー
ト、トリ−2−エチルヘキシルホスフェート、トリドデ
シルホスフェート、トリブトキシエチルホスフェート、
トリクロロプロピルホスフェート、ジ−2−エチルヘキ
シルフェニルホスホネートなど)、安息香酸エステル類
(2−エチルヘキシルベンゾエート、ドデシルベンゾエ
ート、2−エチルヘキシル−p−ヒドロキシベンゾエー
トなど)、アミド類(N,N−ジエチルドデカンアミ
ド、N,N−ジエチルラウリルアミド、N−テトラデシ
ルピロリドンなど)、アルコール類またはフェノール類
(イソステアリルアルコール、2,4−ジ−tert−
アミルフェノールなど)、脂肪族カルボン酸エステル類
(ビス(2−エチルヘキシル)セバケート、ジオクチル
アゼレート、グリセロールトリブチレート、イソステア
リルラクテート、トリオクチルシトレートなど)、アニ
リン誘導体(N,N−ジブチル−2−ブトキシ−5−t
ert−オクチルアニリンなど)、炭化水素類(パラフ
ィン、ドデシルベンゼン、ジイソプロピルナフタレンな
ど)などが挙げられる。また補助溶剤としては、沸点が
約30℃以上、好ましくは50℃以上約160℃以下の
有機溶剤などが使用でき、典型例としては酢酸エチル、
酢酸ブチル、プロピオン酸エチル、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノン、2−エトキシエチルアセテー
ト、ジメチルホルムアミドなどが挙げられる。ラテック
ス分散法の工程、効果及び含浸用のラテックスの具体例
は、米国特許第4,199,363号、西独特許出願
(OLS)第2,541,274号及び同第2,54
1,230号などに記載されている。
分散方法により感光材料に導入できる。水中油滴分散法
に用いられる高沸点溶媒の例は米国特許第2,322,
027号などに記載されている。水中油滴分散法に用い
られる常圧での沸点が175℃以上の高沸点有機溶剤の
具体例としては、フタル酸エステル類(ジブチルフタレ
ート、ジシクロヘキシルフタレート、ジ−2−エチルヘ
キシルフタレート、デシルフタレート、ビス(2,4−
ジ−t−アミルフェニル)フタレート、ビス(2,4−
ジ−t−アミルフェニル)イソフタレート、ビス(1,
1−ジエチルプロピル)フタレートなど)、リン酸また
はホスホン酸のエステル類(トリフェニルホスフェー
ト、トリクレジルホスフェート、2−エチルヘキシルジ
フェニルホスフェート、トリシクロヘキシルホスフェー
ト、トリ−2−エチルヘキシルホスフェート、トリドデ
シルホスフェート、トリブトキシエチルホスフェート、
トリクロロプロピルホスフェート、ジ−2−エチルヘキ
シルフェニルホスホネートなど)、安息香酸エステル類
(2−エチルヘキシルベンゾエート、ドデシルベンゾエ
ート、2−エチルヘキシル−p−ヒドロキシベンゾエー
トなど)、アミド類(N,N−ジエチルドデカンアミ
ド、N,N−ジエチルラウリルアミド、N−テトラデシ
ルピロリドンなど)、アルコール類またはフェノール類
(イソステアリルアルコール、2,4−ジ−tert−
アミルフェノールなど)、脂肪族カルボン酸エステル類
(ビス(2−エチルヘキシル)セバケート、ジオクチル
アゼレート、グリセロールトリブチレート、イソステア
リルラクテート、トリオクチルシトレートなど)、アニ
リン誘導体(N,N−ジブチル−2−ブトキシ−5−t
ert−オクチルアニリンなど)、炭化水素類(パラフ
ィン、ドデシルベンゼン、ジイソプロピルナフタレンな
ど)などが挙げられる。また補助溶剤としては、沸点が
約30℃以上、好ましくは50℃以上約160℃以下の
有機溶剤などが使用でき、典型例としては酢酸エチル、
酢酸ブチル、プロピオン酸エチル、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノン、2−エトキシエチルアセテー
ト、ジメチルホルムアミドなどが挙げられる。ラテック
ス分散法の工程、効果及び含浸用のラテックスの具体例
は、米国特許第4,199,363号、西独特許出願
(OLS)第2,541,274号及び同第2,54
1,230号などに記載されている。
【0087】本発明のカラー感光材料中には、フェネチ
ルアルコールや特開昭63−257747号、同62−
272248号、及び特開平1−80941号に記載の
1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、n−ブチル
p−ヒドロキシベンゾエート、フェノール、4−クロ
ル−3,5−ジメチルフェノール、2−フェノキシエタ
ノール、2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール等
の各種の防腐剤もしくは防黴剤を添加することが好まし
い。本発明は種々のカラー感光材料に適用することがで
きる。一般用もしくは映画用のカラーネガフィルム、ス
ライド用もしくはテレビ用のカラー反転フィルム、カラ
ーペーパー、カラーポジフィルム及びカラー反転ペーパ
ーなどを代表例として挙げることができる。本発明に使
用できる適当な支持体は、例えば、前述のRD.No.1
7643の28頁、同No.18716の647頁右欄か
ら648頁左欄、及び同No.307105の897頁に
記載されている。本発明の感光材料は、乳剤層を有する
側の全親水性コロイド層の膜厚の総和が28μm以下で
あることが好ましく、23μm以下がより好ましく、1
8μm以下がさらに好ましく、16μm以下が特に好ま
しい。また、膜膨潤速度T1/2 は30秒以下が好まし
く、20秒以下がより好ましい。膜厚は、25℃相対湿
度55%調湿下(2日)で測定した膜厚を意味し、膜膨
潤速度T1/2 は、当該技術分野において公知の手法に従
って測定することができる。例えば、エー・グリーン
(A. Green)らによりフォトグラフィック・サイエンス
・アンド・エンジニアリング(Photogr. Sci., Eng.
),19巻、2号、124〜129頁に記載の型のス
エロメーター(膨潤計)を使用することにより、測定で
き、T1/2 は発色現像液で30℃、3分15秒処理した
時に到達する最大膨潤膜厚の90%を飽和膜厚とし、飽
和膜厚の1/2に到達するまでの時間と定義する。膜膨
潤速度T1/2 は、バインダーとしてのゼラチンに硬膜剤
を加えること、あるいは塗布後の経時条件を変えること
によって調整することができる。また、膨潤率は150
〜400%が好ましい。膨潤率とは、さきに述べた条件
下での最大膨潤膜厚から、式:(最大膨潤膜厚−膜厚)
/膜厚 に従って計算できる。本発明の感光材料は、乳
剤層を有する側の反対側に、乾燥膜厚の総和が2μm〜
20μmの親水性コロイド層(バック層と称す)を設け
ることが好ましい。このバック層には、前述の光吸収
剤、フィルター染料、紫外線吸収剤、スタチック防止
剤、硬膜剤、バインダー、可塑剤、潤滑剤、塗布助剤、
表面活性剤等を含有させることが好ましい。このバック
層の膨潤率は150〜500%が好ましい。
ルアルコールや特開昭63−257747号、同62−
272248号、及び特開平1−80941号に記載の
1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、n−ブチル
p−ヒドロキシベンゾエート、フェノール、4−クロ
ル−3,5−ジメチルフェノール、2−フェノキシエタ
ノール、2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール等
の各種の防腐剤もしくは防黴剤を添加することが好まし
い。本発明は種々のカラー感光材料に適用することがで
きる。一般用もしくは映画用のカラーネガフィルム、ス
ライド用もしくはテレビ用のカラー反転フィルム、カラ
ーペーパー、カラーポジフィルム及びカラー反転ペーパ
ーなどを代表例として挙げることができる。本発明に使
用できる適当な支持体は、例えば、前述のRD.No.1
7643の28頁、同No.18716の647頁右欄か
ら648頁左欄、及び同No.307105の897頁に
記載されている。本発明の感光材料は、乳剤層を有する
側の全親水性コロイド層の膜厚の総和が28μm以下で
あることが好ましく、23μm以下がより好ましく、1
8μm以下がさらに好ましく、16μm以下が特に好ま
しい。また、膜膨潤速度T1/2 は30秒以下が好まし
く、20秒以下がより好ましい。膜厚は、25℃相対湿
度55%調湿下(2日)で測定した膜厚を意味し、膜膨
潤速度T1/2 は、当該技術分野において公知の手法に従
って測定することができる。例えば、エー・グリーン
(A. Green)らによりフォトグラフィック・サイエンス
・アンド・エンジニアリング(Photogr. Sci., Eng.
),19巻、2号、124〜129頁に記載の型のス
エロメーター(膨潤計)を使用することにより、測定で
き、T1/2 は発色現像液で30℃、3分15秒処理した
時に到達する最大膨潤膜厚の90%を飽和膜厚とし、飽
和膜厚の1/2に到達するまでの時間と定義する。膜膨
潤速度T1/2 は、バインダーとしてのゼラチンに硬膜剤
を加えること、あるいは塗布後の経時条件を変えること
によって調整することができる。また、膨潤率は150
〜400%が好ましい。膨潤率とは、さきに述べた条件
下での最大膨潤膜厚から、式:(最大膨潤膜厚−膜厚)
/膜厚 に従って計算できる。本発明の感光材料は、乳
剤層を有する側の反対側に、乾燥膜厚の総和が2μm〜
20μmの親水性コロイド層(バック層と称す)を設け
ることが好ましい。このバック層には、前述の光吸収
剤、フィルター染料、紫外線吸収剤、スタチック防止
剤、硬膜剤、バインダー、可塑剤、潤滑剤、塗布助剤、
表面活性剤等を含有させることが好ましい。このバック
層の膨潤率は150〜500%が好ましい。
【0088】本発明に従ったカラー写真感光材料は、前
述のRD.No.17643の28〜29頁、同No.18
716の651左欄〜右欄、及び同No.307105の
880〜881頁に記載された通常の方法によって現像
処理することができる。本発明の感光材料の現像処理に
用いる発色現像液は、好ましくは芳香族第一級アミン系
発色現像主薬を主成分とするアルカリ性水溶液である。
この発色現像主薬としては、アミノフェノール系化合物
も有用であるが、p−フェニレンジアミン系化合物が好
ましく使用され、その代表例としては3−メチル−4−
アミノ−N,N−ジエチルアニリン、3−メチル−4−
アミノ−N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアニリ
ン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β−メ
タンスルホンアミドエチルアニリン、3−メチル−4−
アミノ−N−エチル−N−β−メトキシエチルアニリ
ン、4−アミノ−3−メチル−N−メチル−N−(3−
ヒドロキシプロピル)アニリン、4−アミノ−3−メチ
ル−N−エチル−N−(3−ヒドロキシプロピル)アニ
リン、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(2
−ヒドロキシプロピル)アニリン、4−アミノ−3−エ
チル−N−エチル−N−(3−ヒドロキシプロピル)ア
ニリン、4−アミノ−3−メチル−N−プロピル−N−
(3−ヒドロキシプロピル)アニリン、4−アミノ−3
−プロピル−N−メチル−N−(3−ヒドロキシプロピ
ル)アニリン、4−アミノ−3−メチル−N−メチル−
N−(4−ヒドロキシブチル)アニリン、4−アミノ−
3−メチル−N−エチル−N−(4−ヒドロキシブチ
ル)アニリン、4−アミノ−3−メチル−N−プロピル
−N−(4−ヒドロキシブチル)アニリン、4−アミノ
−3−エチル−N−エチル−N−(3−ヒドロキシ−2
−メチルプロピル)アニリン、4−アミノ−3−メチル
−N,N−ビス(4−ヒドロキシブチル)アニリン、4
−アミノ−3−メチル−N,N−ビス(5−ヒドロキシ
ペンチル)アニリン、4−アミノ−3−メチル−N−
(5−ヒドロキシペンチル)−N−(4−ヒドロキシブ
チル)アニリン、4−アミノ−3−メトキシ−N−エチ
ル−N−(4−ヒドロキシブチル)アニリン、4−アミ
ノ−3−エトキシ−N,N−ビス(5−ヒドロキシペン
チル)アニリン、4−アミノ−3−プロピル−N−(4
−ヒドロキシブチル)アニリン、及びこれらの硫酸塩、
塩酸塩もしくはp−トルエンスルホン酸塩など挙げられ
る。これらの中で、特に3−メチル−4−アミノ−N−
エチル−N−β−ヒドロキシエチルアニリン、4−アミ
ノ−3−メチル−N−エチル−N−(3−ヒドロキシプ
ロピル)アニリン、4−アミノ−3−メチル−N−エチ
ル−N−(4−ヒドロキシブチル)アニリン、及びこれ
らの塩酸塩、p−トルエンスルホン酸塩もしくは硫酸塩
が好ましい。これらの化合物は目的に応じ2種以上併用
することもできる。発色現像液はアルカリ金属の炭酸
塩、ホウ酸塩もしくはリン酸塩のようなpH緩衝剤、塩
化物塩、臭化物塩、沃化物塩、ベンズイミダゾール類、
ベンゾチアゾール類もしくはメルカプト化合物のような
現像抑制剤またはカブリ防止剤などを含むのが一般的で
ある。また必要に応じて、ヒドロキシルアミン、ジエチ
ルヒドロキシルアミン、亜硫酸塩、N,N−ビスカルボ
キシメチルヒドラジンの如きヒドラジン類、フェニルセ
ミカルバジド類、トリエタノールアミン、カテコールス
ルホン酸類の如き各種保恒剤、エチレングリコール、ジ
エチレングリコールのような有機溶剤、ベンジルアルコ
ール、ポリエチレングリコール、四級アンモニウム塩、
アミン類のような現像促進剤、色素形成カプラー、競争
カプラー、1−フェニル−3−ピラゾリドンのような補
助現像主薬、粘性付与剤、アミノポリカルボン酸、アミ
ノポリホスホン酸、アルキルホスホン酸、ホスホノカル
ボン酸に代表されるような各種キレート剤、例えば、エ
チレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチレント
リアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、ヒド
ロキシエチルイミノジ酢酸、1−ヒドロキシエチリデン
−1,1−ジホスホン酸、ニトリロ−N,N,N−トリ
メチレンホスホン酸、エチレンジアミン−N,N,N,
N−テトラメチレンホスホン酸、エチレンジアミン−ジ
(o−ヒドロキシフェニル酢酸)及びそれらの塩を代表
例として挙げることができる。
述のRD.No.17643の28〜29頁、同No.18
716の651左欄〜右欄、及び同No.307105の
880〜881頁に記載された通常の方法によって現像
処理することができる。本発明の感光材料の現像処理に
用いる発色現像液は、好ましくは芳香族第一級アミン系
発色現像主薬を主成分とするアルカリ性水溶液である。
この発色現像主薬としては、アミノフェノール系化合物
も有用であるが、p−フェニレンジアミン系化合物が好
ましく使用され、その代表例としては3−メチル−4−
アミノ−N,N−ジエチルアニリン、3−メチル−4−
アミノ−N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアニリ
ン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β−メ
タンスルホンアミドエチルアニリン、3−メチル−4−
アミノ−N−エチル−N−β−メトキシエチルアニリ
ン、4−アミノ−3−メチル−N−メチル−N−(3−
ヒドロキシプロピル)アニリン、4−アミノ−3−メチ
ル−N−エチル−N−(3−ヒドロキシプロピル)アニ
リン、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(2
−ヒドロキシプロピル)アニリン、4−アミノ−3−エ
チル−N−エチル−N−(3−ヒドロキシプロピル)ア
ニリン、4−アミノ−3−メチル−N−プロピル−N−
(3−ヒドロキシプロピル)アニリン、4−アミノ−3
−プロピル−N−メチル−N−(3−ヒドロキシプロピ
ル)アニリン、4−アミノ−3−メチル−N−メチル−
N−(4−ヒドロキシブチル)アニリン、4−アミノ−
3−メチル−N−エチル−N−(4−ヒドロキシブチ
ル)アニリン、4−アミノ−3−メチル−N−プロピル
−N−(4−ヒドロキシブチル)アニリン、4−アミノ
−3−エチル−N−エチル−N−(3−ヒドロキシ−2
−メチルプロピル)アニリン、4−アミノ−3−メチル
−N,N−ビス(4−ヒドロキシブチル)アニリン、4
−アミノ−3−メチル−N,N−ビス(5−ヒドロキシ
ペンチル)アニリン、4−アミノ−3−メチル−N−
(5−ヒドロキシペンチル)−N−(4−ヒドロキシブ
チル)アニリン、4−アミノ−3−メトキシ−N−エチ
ル−N−(4−ヒドロキシブチル)アニリン、4−アミ
ノ−3−エトキシ−N,N−ビス(5−ヒドロキシペン
チル)アニリン、4−アミノ−3−プロピル−N−(4
−ヒドロキシブチル)アニリン、及びこれらの硫酸塩、
塩酸塩もしくはp−トルエンスルホン酸塩など挙げられ
る。これらの中で、特に3−メチル−4−アミノ−N−
エチル−N−β−ヒドロキシエチルアニリン、4−アミ
ノ−3−メチル−N−エチル−N−(3−ヒドロキシプ
ロピル)アニリン、4−アミノ−3−メチル−N−エチ
ル−N−(4−ヒドロキシブチル)アニリン、及びこれ
らの塩酸塩、p−トルエンスルホン酸塩もしくは硫酸塩
が好ましい。これらの化合物は目的に応じ2種以上併用
することもできる。発色現像液はアルカリ金属の炭酸
塩、ホウ酸塩もしくはリン酸塩のようなpH緩衝剤、塩
化物塩、臭化物塩、沃化物塩、ベンズイミダゾール類、
ベンゾチアゾール類もしくはメルカプト化合物のような
現像抑制剤またはカブリ防止剤などを含むのが一般的で
ある。また必要に応じて、ヒドロキシルアミン、ジエチ
ルヒドロキシルアミン、亜硫酸塩、N,N−ビスカルボ
キシメチルヒドラジンの如きヒドラジン類、フェニルセ
ミカルバジド類、トリエタノールアミン、カテコールス
ルホン酸類の如き各種保恒剤、エチレングリコール、ジ
エチレングリコールのような有機溶剤、ベンジルアルコ
ール、ポリエチレングリコール、四級アンモニウム塩、
アミン類のような現像促進剤、色素形成カプラー、競争
カプラー、1−フェニル−3−ピラゾリドンのような補
助現像主薬、粘性付与剤、アミノポリカルボン酸、アミ
ノポリホスホン酸、アルキルホスホン酸、ホスホノカル
ボン酸に代表されるような各種キレート剤、例えば、エ
チレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチレント
リアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、ヒド
ロキシエチルイミノジ酢酸、1−ヒドロキシエチリデン
−1,1−ジホスホン酸、ニトリロ−N,N,N−トリ
メチレンホスホン酸、エチレンジアミン−N,N,N,
N−テトラメチレンホスホン酸、エチレンジアミン−ジ
(o−ヒドロキシフェニル酢酸)及びそれらの塩を代表
例として挙げることができる。
【0089】また反転処理を実施する場合は通常黒白現
像を行ってから発色現像する。この黒白現像液には、ハ
イドロキノンなどのジヒドロキシベンゼン類、1−フェ
ニル−3−ピラゾリドンなどの3−ピラゾリドン類また
はN−メチル−p−アミノフェノールなどのアミノフェ
ノール類など公知の黒白現像主薬を単独であるいは組み
合わせて用いることができる。これらの発色現像液及び
黒白現像液のpHは9〜12であることが一般的であ
る。またこれらの現像液の補充量は、処理するカラー写
真感光材料にもよるが、一般に感光材料1平方メートル
当たり3リットル以下であり、補充液中の臭化物イオン
濃度を低減させておくことにより500ml以下にする
こともできる。補充量を低減する場合には処理槽の空気
との接触面積を小さくすることによって液の蒸発、空気
酸化を防止することが好ましい。処理槽での写真処理液
と空気との接触面積は、以下に定義する開口率で表わす
ことができる。すなわち 開口率=[処理液と空気との接触面積(cm2) ]÷[処理
液の容量(cm3) ] 上記の開口率は、0.1以下であることが好ましく、よ
り好ましくは0.001〜0.05である。このように
開口率を低減させる方法としては、処理槽の写真処理液
面に浮き蓋等の遮蔽物を設けるほかに、特開平1−82
033号に記載された可動蓋を用いる方法、特開昭63
−216050号に記載されたスリット現像処理方法を
挙げることができる。開口率を低減させることは、発色
現像及び黒白現像の両工程のみならず、後続の諸工程、
例えば、漂白、漂白定着、定着、水洗、安定化などの全
ての工程において適用することが好ましい。また現像液
中の臭化物イオンの蓄積を抑える手段を用いることによ
り補充量を低減することもできる。発色現像処理の時間
は、通常2〜5分の間で設定されるが、高温高pHと
し、かつ発色現像主薬を高濃度に使用することにより、
さらに処理時間の短縮を図ることもできる。
像を行ってから発色現像する。この黒白現像液には、ハ
イドロキノンなどのジヒドロキシベンゼン類、1−フェ
ニル−3−ピラゾリドンなどの3−ピラゾリドン類また
はN−メチル−p−アミノフェノールなどのアミノフェ
ノール類など公知の黒白現像主薬を単独であるいは組み
合わせて用いることができる。これらの発色現像液及び
黒白現像液のpHは9〜12であることが一般的であ
る。またこれらの現像液の補充量は、処理するカラー写
真感光材料にもよるが、一般に感光材料1平方メートル
当たり3リットル以下であり、補充液中の臭化物イオン
濃度を低減させておくことにより500ml以下にする
こともできる。補充量を低減する場合には処理槽の空気
との接触面積を小さくすることによって液の蒸発、空気
酸化を防止することが好ましい。処理槽での写真処理液
と空気との接触面積は、以下に定義する開口率で表わす
ことができる。すなわち 開口率=[処理液と空気との接触面積(cm2) ]÷[処理
液の容量(cm3) ] 上記の開口率は、0.1以下であることが好ましく、よ
り好ましくは0.001〜0.05である。このように
開口率を低減させる方法としては、処理槽の写真処理液
面に浮き蓋等の遮蔽物を設けるほかに、特開平1−82
033号に記載された可動蓋を用いる方法、特開昭63
−216050号に記載されたスリット現像処理方法を
挙げることができる。開口率を低減させることは、発色
現像及び黒白現像の両工程のみならず、後続の諸工程、
例えば、漂白、漂白定着、定着、水洗、安定化などの全
ての工程において適用することが好ましい。また現像液
中の臭化物イオンの蓄積を抑える手段を用いることによ
り補充量を低減することもできる。発色現像処理の時間
は、通常2〜5分の間で設定されるが、高温高pHと
し、かつ発色現像主薬を高濃度に使用することにより、
さらに処理時間の短縮を図ることもできる。
【0090】発色現像後の写真乳剤層は通常漂白処理さ
れる。漂白処理は定着処理と同時に行われてもよいし
(漂白定着処理)、個別に行われてもよい。さらに処理
の迅速化を図るため、漂白処理後漂白定着処理する処理
方法でもよい。さらに二槽の連続した漂白定着浴で処理
すること、漂白定着処理の前に定着処理すること、また
は漂白定着処理後漂白処理することも目的に応じ任意に
実施できる。漂白剤としては、例えば鉄(III) などの多
価金属の化合物、過酸類、キノン類、ニトロ化合物等が
用いられる。代表的漂白剤としては鉄(III) の有機錯
塩、例えばエチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリア
ミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、メチルイ
ミノ二酢酸、1,3−ジアミノプロパン四酢酸、グリコ
ールエーテルジアミン四酢酸、などのアミノポリカルボ
ン酸類もしくはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの錯塩
などを用いることができる。これらのうちエチレンジア
ミン四酢酸鉄(III) 錯塩、及び1,3−ジアミノプロパ
ン四酢酸鉄(III) 錯塩を始めとするアミノポリカルボン
酸鉄(III) 錯塩は迅速処理と環境汚染防止の観点から好
ましい。さらにアミノポリカルボン酸鉄(III) 錯塩は漂
白液においても、漂白定着液においても特に有用であ
る。これらのアミノポリカルボン酸鉄(III) 錯塩を用い
た漂白液又は漂白定着液のpHは通常4.0〜8である
が、処理の迅速化のためにさらに低いpHで処理するこ
ともできる。
れる。漂白処理は定着処理と同時に行われてもよいし
(漂白定着処理)、個別に行われてもよい。さらに処理
の迅速化を図るため、漂白処理後漂白定着処理する処理
方法でもよい。さらに二槽の連続した漂白定着浴で処理
すること、漂白定着処理の前に定着処理すること、また
は漂白定着処理後漂白処理することも目的に応じ任意に
実施できる。漂白剤としては、例えば鉄(III) などの多
価金属の化合物、過酸類、キノン類、ニトロ化合物等が
用いられる。代表的漂白剤としては鉄(III) の有機錯
塩、例えばエチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリア
ミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、メチルイ
ミノ二酢酸、1,3−ジアミノプロパン四酢酸、グリコ
ールエーテルジアミン四酢酸、などのアミノポリカルボ
ン酸類もしくはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの錯塩
などを用いることができる。これらのうちエチレンジア
ミン四酢酸鉄(III) 錯塩、及び1,3−ジアミノプロパ
ン四酢酸鉄(III) 錯塩を始めとするアミノポリカルボン
酸鉄(III) 錯塩は迅速処理と環境汚染防止の観点から好
ましい。さらにアミノポリカルボン酸鉄(III) 錯塩は漂
白液においても、漂白定着液においても特に有用であ
る。これらのアミノポリカルボン酸鉄(III) 錯塩を用い
た漂白液又は漂白定着液のpHは通常4.0〜8である
が、処理の迅速化のためにさらに低いpHで処理するこ
ともできる。
【0091】漂白液、漂白定着液及びそれらの前浴に
は、必要に応じて漂白促進剤を使用することができる。
有用な漂白促進剤の具体例は、次の明細書に記載されて
いる:米国特許第3,893,858号、西独特許第
1,290,812号、同2,059,988号、特開
昭53−32736号、同53−57831号、同53
−37418号、同53−72623号、同53−95
630号、同53−95631号、同53−10423
2号、同53−124424号、同53−141623
号、同53−28426号、リサーチ・ディスクロージ
ャーNo.17129号(1978年7月)などに記載の
メルカプト基またはジスルフィド基を有する化合物;特
開昭50−140129号に記載のチアゾリジン誘導
体;特公昭45−8506号、特開昭52−20832
号、同53−32735号、米国特許第3,706,5
61号に記載のチオ尿素誘導体;西独特許第1,12
7,715号、特開昭58−16235号に記載の沃化
物塩;西独特許第966,410号、同2,748,4
30号に記載のポリオキシエチレン化合物類;特公昭4
5−8836号記載のポリアミン化合物;その他特開昭
49−40943号、同49−59644号、同53−
94927号、同54−35727号、同55−265
06号、同58−163940号記載の化合物;臭化物
イオン等が使用できる。なかでもメルカプト基またはジ
スルフィド基を有する化合物が促進効果が大きい観点で
好ましく、特に米国特許第3,893,858号、西独
特許第1,290,812号、特開昭53−95630
号に記載の化合物が好ましい。さらに、米国特許第4,
552,834号に記載の化合物も好ましい。これらの
漂白促進剤は感材中に添加してもよい。撮影用のカラー
感光材料を漂白定着するときにこれらの漂白促進剤は特
に有効である。漂白液や漂白定着液には上記の化合物の
他に、漂白ステインを防止する目的で有機酸を含有させ
ることが好ましい。特に好ましい有機酸は、酸解離定数
(pka)が2〜5である化合物で、具体的には酢酸、
プロピオン酸、ヒドロキシ酢酸などが好ましい。定着液
や漂白定着液に用いられる定着剤としてはチオ硫酸塩、
チオシアン酸塩、チオエーテル系化合物、チオ尿素類、
多量の沃化物塩等をあげることができるが、チオ硫酸塩
の使用が一般的であり、特にチオ硫酸アンモニウムが最
も広範に使用できる。また、チオ硫酸塩とチオシアン酸
塩、チオエーテル系化合物、チオ尿素などの併用も好ま
しい。定着液や漂白定着液の保恒剤としては、亜硫酸
塩、重亜硫酸塩、カルボニル重亜硫酸付加物あるいは欧
州特許第294769A号に記載のスルフィン酸化合物
が好ましい。さらに、定着液や漂白定着液には液の安定
化の目的で各種アミノポリカルボン酸類や、有機ホスホ
ン酸類の添加が好ましい。本発明において、定着液また
は漂白定着液には、pH調整のためにpKaが6.0〜
9.0の化合物、好ましくは、イミダゾール、1−メチ
ルイミダゾール、1−エチルイミダゾール、2−メチル
イミダゾールの如きイミダゾール類を0.1〜10モル
/リットル添加することが好ましい。
は、必要に応じて漂白促進剤を使用することができる。
有用な漂白促進剤の具体例は、次の明細書に記載されて
いる:米国特許第3,893,858号、西独特許第
1,290,812号、同2,059,988号、特開
昭53−32736号、同53−57831号、同53
−37418号、同53−72623号、同53−95
630号、同53−95631号、同53−10423
2号、同53−124424号、同53−141623
号、同53−28426号、リサーチ・ディスクロージ
ャーNo.17129号(1978年7月)などに記載の
メルカプト基またはジスルフィド基を有する化合物;特
開昭50−140129号に記載のチアゾリジン誘導
体;特公昭45−8506号、特開昭52−20832
号、同53−32735号、米国特許第3,706,5
61号に記載のチオ尿素誘導体;西独特許第1,12
7,715号、特開昭58−16235号に記載の沃化
物塩;西独特許第966,410号、同2,748,4
30号に記載のポリオキシエチレン化合物類;特公昭4
5−8836号記載のポリアミン化合物;その他特開昭
49−40943号、同49−59644号、同53−
94927号、同54−35727号、同55−265
06号、同58−163940号記載の化合物;臭化物
イオン等が使用できる。なかでもメルカプト基またはジ
スルフィド基を有する化合物が促進効果が大きい観点で
好ましく、特に米国特許第3,893,858号、西独
特許第1,290,812号、特開昭53−95630
号に記載の化合物が好ましい。さらに、米国特許第4,
552,834号に記載の化合物も好ましい。これらの
漂白促進剤は感材中に添加してもよい。撮影用のカラー
感光材料を漂白定着するときにこれらの漂白促進剤は特
に有効である。漂白液や漂白定着液には上記の化合物の
他に、漂白ステインを防止する目的で有機酸を含有させ
ることが好ましい。特に好ましい有機酸は、酸解離定数
(pka)が2〜5である化合物で、具体的には酢酸、
プロピオン酸、ヒドロキシ酢酸などが好ましい。定着液
や漂白定着液に用いられる定着剤としてはチオ硫酸塩、
チオシアン酸塩、チオエーテル系化合物、チオ尿素類、
多量の沃化物塩等をあげることができるが、チオ硫酸塩
の使用が一般的であり、特にチオ硫酸アンモニウムが最
も広範に使用できる。また、チオ硫酸塩とチオシアン酸
塩、チオエーテル系化合物、チオ尿素などの併用も好ま
しい。定着液や漂白定着液の保恒剤としては、亜硫酸
塩、重亜硫酸塩、カルボニル重亜硫酸付加物あるいは欧
州特許第294769A号に記載のスルフィン酸化合物
が好ましい。さらに、定着液や漂白定着液には液の安定
化の目的で各種アミノポリカルボン酸類や、有機ホスホ
ン酸類の添加が好ましい。本発明において、定着液また
は漂白定着液には、pH調整のためにpKaが6.0〜
9.0の化合物、好ましくは、イミダゾール、1−メチ
ルイミダゾール、1−エチルイミダゾール、2−メチル
イミダゾールの如きイミダゾール類を0.1〜10モル
/リットル添加することが好ましい。
【0092】脱銀工程の時間の合計は、脱銀不良が生じ
ない範囲で短い方が好ましい。好ましい時間は1分〜3
分、さらに好ましくは1分〜2分である。また、処理温
度は25℃〜50℃、好ましくは35℃〜45℃であ
る。好ましい温度範囲においては、脱銀速度が向上し、
かつ処理後のステイン発生が有効に防止される。脱銀工
程においては、撹拌ができるだけ強化されていることが
好ましい。撹拌強化の具体的方法としては、特開昭62
−183460号に記載の感光材料の乳剤面に処理液の
噴流を衝突させる方法や、特開昭62−183461号
の回転手段を用いて撹拌効果を上げる方法、さらには液
中に設けられたワイパーブレードと乳剤面を接触させな
がら感光材料を移動させ、乳剤表面を乱流化することに
よってより撹拌効果を向上させる方法、処理液全体の循
環流量を増加させる方法が挙げられる。このような撹拌
向上手段は、漂白液、漂白定着液、定着液のいずれにお
いても有効である。撹拌の向上は乳剤膜中への漂白剤、
定着剤の供給を速め、結果として脱銀速度を高めるもの
と考えられる。また前記の撹拌向上手段は、漂白促進剤
を使用した場合により有効であり、促進効果を著しく増
加させたり漂白促進剤による定着阻害作用を解消させる
ことができる。本発明の感光材料に用いられる自動現像
機は、特開昭60−191257号、同60−1912
58号、同60−191259号に記載の感光材料搬送
手段を有していることが好ましい。前記の特開昭60−
191257号に記載のとおり、このような搬送手段は
前浴から後浴への処理液の持込みを著しく削減でき、処
理液の性能劣化を防止する効果が高い。このような効果
は各工程における処理時間の短縮や、処理液補充量の低
減に特に有効である。
ない範囲で短い方が好ましい。好ましい時間は1分〜3
分、さらに好ましくは1分〜2分である。また、処理温
度は25℃〜50℃、好ましくは35℃〜45℃であ
る。好ましい温度範囲においては、脱銀速度が向上し、
かつ処理後のステイン発生が有効に防止される。脱銀工
程においては、撹拌ができるだけ強化されていることが
好ましい。撹拌強化の具体的方法としては、特開昭62
−183460号に記載の感光材料の乳剤面に処理液の
噴流を衝突させる方法や、特開昭62−183461号
の回転手段を用いて撹拌効果を上げる方法、さらには液
中に設けられたワイパーブレードと乳剤面を接触させな
がら感光材料を移動させ、乳剤表面を乱流化することに
よってより撹拌効果を向上させる方法、処理液全体の循
環流量を増加させる方法が挙げられる。このような撹拌
向上手段は、漂白液、漂白定着液、定着液のいずれにお
いても有効である。撹拌の向上は乳剤膜中への漂白剤、
定着剤の供給を速め、結果として脱銀速度を高めるもの
と考えられる。また前記の撹拌向上手段は、漂白促進剤
を使用した場合により有効であり、促進効果を著しく増
加させたり漂白促進剤による定着阻害作用を解消させる
ことができる。本発明の感光材料に用いられる自動現像
機は、特開昭60−191257号、同60−1912
58号、同60−191259号に記載の感光材料搬送
手段を有していることが好ましい。前記の特開昭60−
191257号に記載のとおり、このような搬送手段は
前浴から後浴への処理液の持込みを著しく削減でき、処
理液の性能劣化を防止する効果が高い。このような効果
は各工程における処理時間の短縮や、処理液補充量の低
減に特に有効である。
【0093】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
は、脱銀処理後、水洗及び/又は安定工程を経るのが一
般的である。水洗工程での水洗水量は、感光材料の特性
(例えばカプラー等使用素材による)、用途、さらには
水洗水温、水洗タンクの数(段数)、向流、順流等の補
充方式、その他種々の条件によって広範囲に設定し得
る。このうち、多段向流方式における水洗タンク数と水
量の関係は、Journal ofthe Society of Motion Pictur
e and Television Engineers 第64巻、p.248〜
253(1955年5月号)に記載の方法で、求めるこ
とができる。前記文献に記載の多段向流方式によれば、
水洗水量を大幅に減少し得るが、タンク内における水の
滞留時間の増加により、バクテリアが繁殖し、生成した
浮遊物が感光材料に付着する等の問題が生じる。本発明
のカラー感光材料の処理において、このような問題の解
決策として、特開昭62−288838号に記載のカル
シウムイオン、マグネシウムイオンを低減させる方法を
極めて有効に用いることができる。また、特開昭57−
8542号に記載のイソチアゾロン化合物やサイアベン
ダゾール類、塩素化イソシアヌール酸ナトリウム等の塩
素系殺菌剤、その他ベンゾトリアゾール等、堀口博著
「防菌防黴剤の化学」(1986年)三共出版、衛生技
術会編「微生物の滅菌、殺菌、防黴技術」(1982
年)工業技術会、日本防菌防黴学会編「防菌防黴剤事
典」(1986年)に記載の殺菌剤を用いることもでき
る。本発明の感光材料の処理における水洗水のpHは、
4〜9であり、好ましくは5〜8である。水洗水温、水
洗時間も、感光材料の特性、用途等で種々設定し得る
が、一般には、15〜45℃で20秒〜10分、好まし
くは25〜40℃で30秒〜5分の範囲が選択される。
さらに、本発明の感光材料は、上記水洗に代わり、直接
安定液によって処理することもできる。このような安定
化処理においては、特開昭57−8543号、同58−
14834号、同60−220345号に記載の公知の
方法はすべて用いることができる。また、前記水洗処理
に続いて、さらに安定化処理する場合もあり、その例と
して、撮影用カラー感光材料の最終浴として使用され
る、色素安定化剤と界面活性剤を含有する安定浴を挙げ
ることができる。色素安定化剤としては、ホルマリンや
グルタルアルデヒドなどのアルデヒド類、N−メチロー
ル化合物、ヘキサメチレンテトラミンあるいはアルデヒ
ド亜硫酸付加物などを挙げることができる。この安定浴
にも各種キレート剤や防黴剤を加えることもできる。
は、脱銀処理後、水洗及び/又は安定工程を経るのが一
般的である。水洗工程での水洗水量は、感光材料の特性
(例えばカプラー等使用素材による)、用途、さらには
水洗水温、水洗タンクの数(段数)、向流、順流等の補
充方式、その他種々の条件によって広範囲に設定し得
る。このうち、多段向流方式における水洗タンク数と水
量の関係は、Journal ofthe Society of Motion Pictur
e and Television Engineers 第64巻、p.248〜
253(1955年5月号)に記載の方法で、求めるこ
とができる。前記文献に記載の多段向流方式によれば、
水洗水量を大幅に減少し得るが、タンク内における水の
滞留時間の増加により、バクテリアが繁殖し、生成した
浮遊物が感光材料に付着する等の問題が生じる。本発明
のカラー感光材料の処理において、このような問題の解
決策として、特開昭62−288838号に記載のカル
シウムイオン、マグネシウムイオンを低減させる方法を
極めて有効に用いることができる。また、特開昭57−
8542号に記載のイソチアゾロン化合物やサイアベン
ダゾール類、塩素化イソシアヌール酸ナトリウム等の塩
素系殺菌剤、その他ベンゾトリアゾール等、堀口博著
「防菌防黴剤の化学」(1986年)三共出版、衛生技
術会編「微生物の滅菌、殺菌、防黴技術」(1982
年)工業技術会、日本防菌防黴学会編「防菌防黴剤事
典」(1986年)に記載の殺菌剤を用いることもでき
る。本発明の感光材料の処理における水洗水のpHは、
4〜9であり、好ましくは5〜8である。水洗水温、水
洗時間も、感光材料の特性、用途等で種々設定し得る
が、一般には、15〜45℃で20秒〜10分、好まし
くは25〜40℃で30秒〜5分の範囲が選択される。
さらに、本発明の感光材料は、上記水洗に代わり、直接
安定液によって処理することもできる。このような安定
化処理においては、特開昭57−8543号、同58−
14834号、同60−220345号に記載の公知の
方法はすべて用いることができる。また、前記水洗処理
に続いて、さらに安定化処理する場合もあり、その例と
して、撮影用カラー感光材料の最終浴として使用され
る、色素安定化剤と界面活性剤を含有する安定浴を挙げ
ることができる。色素安定化剤としては、ホルマリンや
グルタルアルデヒドなどのアルデヒド類、N−メチロー
ル化合物、ヘキサメチレンテトラミンあるいはアルデヒ
ド亜硫酸付加物などを挙げることができる。この安定浴
にも各種キレート剤や防黴剤を加えることもできる。
【0094】上記水洗及び/又は安定液の補充に伴うオ
ーバーフロー液は脱銀工程等他の工程において再利用す
ることもできる。自動現像機などを用いた処理におい
て、上記の各処理液が蒸発により濃縮化する場合には、
水を加えて濃縮補正することが好ましい。本発明のハロ
ゲン化銀カラー感光材料には処理の簡略化及び迅速化の
目的で発色現像主薬を内蔵してもよい。内蔵するために
は、発色現像主薬の各種プレカーサーを用いるのが好ま
しい。例えば米国特許第3,342,597号記載のイ
ンドアニリン系化合物、同第3,342,599号、リ
サーチ・ディスクロージャーNo.14850号及び同N
o.15159号に記載のシッフ塩基型化合物、同No.1
3924号記載のアルドール化合物、米国特許第3,7
19,492号記載の金属塩錯体、特開昭53−135
628号記載のウレタン系化合物を挙げることができ
る。本発明のハロゲン化銀カラー感光材料は、必要に応
じて、発色現像を促進する目的で、各種の1−フェニル
−3−ピラゾリドン類を内蔵してもよい。典型的な化合
物は特開昭56−64339号、同57−144547
号、及び同58−115438号等に記載されている。
本発明における各種処理液は10℃〜50℃において使
用される。通常は33℃〜38℃の温度が標準的である
が、より高温にして処理を促進し処理時間を短縮した
り、逆により低温にして画質の向上や処理液の安定性の
改良を達成することができる。
ーバーフロー液は脱銀工程等他の工程において再利用す
ることもできる。自動現像機などを用いた処理におい
て、上記の各処理液が蒸発により濃縮化する場合には、
水を加えて濃縮補正することが好ましい。本発明のハロ
ゲン化銀カラー感光材料には処理の簡略化及び迅速化の
目的で発色現像主薬を内蔵してもよい。内蔵するために
は、発色現像主薬の各種プレカーサーを用いるのが好ま
しい。例えば米国特許第3,342,597号記載のイ
ンドアニリン系化合物、同第3,342,599号、リ
サーチ・ディスクロージャーNo.14850号及び同N
o.15159号に記載のシッフ塩基型化合物、同No.1
3924号記載のアルドール化合物、米国特許第3,7
19,492号記載の金属塩錯体、特開昭53−135
628号記載のウレタン系化合物を挙げることができ
る。本発明のハロゲン化銀カラー感光材料は、必要に応
じて、発色現像を促進する目的で、各種の1−フェニル
−3−ピラゾリドン類を内蔵してもよい。典型的な化合
物は特開昭56−64339号、同57−144547
号、及び同58−115438号等に記載されている。
本発明における各種処理液は10℃〜50℃において使
用される。通常は33℃〜38℃の温度が標準的である
が、より高温にして処理を促進し処理時間を短縮した
り、逆により低温にして画質の向上や処理液の安定性の
改良を達成することができる。
【0095】
【実施例】次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説
明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではな
い。 実施例1 下塗りを施した三酢酸セルロースフィルム支持体上に、
下記に示すような組成の各層を重層塗布し、多層カラー
感光材料である試料101を作製した。 (感光層組成) 各層に使用する素材の主なものは下記のように分類され
ている; ExC:シアンカプラー UV :紫外線吸収
剤 ExM:マゼンタカプラー HBS:高沸点有機
溶剤 ExY:イエローカプラー H :ゼラチン硬
化剤 ExS:増感色素 各成分に対応する数字は、g/m2 単位で表わした塗布
量を示し、ハロゲン化銀については、銀換算の塗布量を
示す。ただし増感色素については、同一層のハロゲン化
銀1モルに対する塗布量をモル単位で示す。
明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではな
い。 実施例1 下塗りを施した三酢酸セルロースフィルム支持体上に、
下記に示すような組成の各層を重層塗布し、多層カラー
感光材料である試料101を作製した。 (感光層組成) 各層に使用する素材の主なものは下記のように分類され
ている; ExC:シアンカプラー UV :紫外線吸収
剤 ExM:マゼンタカプラー HBS:高沸点有機
溶剤 ExY:イエローカプラー H :ゼラチン硬
化剤 ExS:増感色素 各成分に対応する数字は、g/m2 単位で表わした塗布
量を示し、ハロゲン化銀については、銀換算の塗布量を
示す。ただし増感色素については、同一層のハロゲン化
銀1モルに対する塗布量をモル単位で示す。
【0096】 (試料101) 第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 銀 0.18 ゼラチン 1.40 ExM−1 0.18 ExF−1 2.0×10-3 HBS−1 0.20 第2層(中間層) 乳剤G 銀 0.065 2,5−ジ−t−ペンタデシルハイドロキノン 0.18 ExC−2 0.020 UV−1 0.060 UV−2 0.080 UV−3 0.10 HBS−1 0.10 HBS−2 0.020 ゼラチン 1.04
【0097】 第3層(低感度赤感乳剤層) 乳剤A 銀 0.25 乳剤B 銀 0.25 ExS−1 6.9×10-5 ExS−2 1.8×10-5 ExS−3 3.1×10-4 ExC−1 0.17 ExC−3 0.030 ExC−4 0.10 ExC−5 0.020 ExC−7 0.0050 ExC−8 0.010 Cpd−2 0.025 HBS−1 0.010 ゼラチン 0.87
【0098】 第4層(中感度赤感乳剤層) 乳剤D 銀 0.70 ExS−1 3.5×10-4 ExS−2 1.6×10-5 ExS−3 5.1×10-4 ExC−1 0.13 ExC−2 0.060 ExC−3 0.0070 ExC−4 0.090 ExC−5 0.025 ExC−7 0.0010 ExC−8 0.0070 Cpd−2 0.023 HBS−1 0.010 ゼラチン 0.75
【0099】 第5層(高感度赤感乳剤層) 乳剤E 銀 1.40 ExS−1 2.4×10-4 ExS−2 1.0×10-4 ExS−3 3.4×10-4 ExC−1 0.12 ExC−3 0.045 ExC−6 0.020 ExC−8 0.025 Cpd−2 0.050 HBS−1 0.22 HBS−2 0.10 ゼラチン 1.20 第6層(中間層) Cpd−1 0.010 HBS−1 0.50 ゼラチン 1.10
【0100】 第7層(低感度緑感乳剤層) 乳剤C 銀 0.35 ExS−4 3.0×10-5 ExS−5 2.1×10-4 ExS−6 8.0×10-4 ExM−1 0.010 ExM−2 0.33 ExM−3 0.086 ExY−1 0.015 HBS−1 0.30 HBS−3 0.010 ゼラチン 0.73 第8層(中感度緑感乳剤層) 乳剤D 銀 0.80 ExS−4 3.2×10-5 ExS−5 2.2×10-4 ExS−6 8.4×10-4 ExM−2 0.13 ExM−3 0.030 ExY−1 0.018 HBS−1 0.16 HBS−3 8.0×10-3 ゼラチン 0.90
【0101】 第9層(高感度緑感乳剤層) 乳剤E 銀 1.25 ExS−4 3.7×10-5 ExS−5 8.1×10-5 ExS−6 3.2×10-4 ExC−1 0.010 ExM−1 0.030 ExM−4 0.040 ExM−5 0.019 Cpd−3 0.040 HBS−1 0.25 HBS−2 0.10 ゼラチン 1.44 第10層(イエローフィルター層) 黄色コロイド銀 銀 0.030 Cpd−1 0.16 HBS−1 0.60 ゼラチン 0.60
【0102】 第11層(低感度青感乳剤層) 乳剤C 銀 0.25 ExS−7 8.6×10-4 ExY−1 0.040 ExY−2 0.094 HBS−1 0.28 ゼラチン 1.10 第12層(中感度青感乳剤層) 乳剤D 銀 0.56 ExS−7 7.4×10-4 ExC−7 7.0×10-3 ExY−2 0.196 HBS−1 0.050 ゼラチン 0.78
【0103】 第13層(高感度青感乳剤層) 乳剤F 銀 1.00 ExS−7 4.0×10-4 ExY−2 0.26 HBS−1 0.070 ゼラチン 0.86 第14層(第1保護層) 乳剤G 銀 0.20 UV−4 0.11 UV−5 0.17 HBS−1 5.0×10-2 ゼラチン 1.00 第15層(第2保護層) H−1 0.40 B−1(直径1.7μm) 5.0×10-2 B−2(直径1.7μm) 0.10 B−3 0.10 S−1 0.20 ゼラチン 1.20
【0104】さらに、各層に適宜、保存性、処理性、圧
力耐性、防黴・防菌性、帯電防止性及び塗布性をよくす
るために、W−1ないしW−3、B−4ないしB−6、
F−1ないしF−17及び、鉄塩、鉛塩、金塩、白金
塩、イリジウム塩、ロジウム塩が含有されている。
力耐性、防黴・防菌性、帯電防止性及び塗布性をよくす
るために、W−1ないしW−3、B−4ないしB−6、
F−1ないしF−17及び、鉄塩、鉛塩、金塩、白金
塩、イリジウム塩、ロジウム塩が含有されている。
【0105】
【表7】
【0106】表7において、 (1)乳剤A〜Fは特開平2−191938号の実施例
に従い、二酸化チオ尿素とチオスルフォン酸を用いて粒
子調製時に還元増感されている。 (2)乳剤A〜Fは特開平3−237450号の実施例
に従い、各感光層に記載の分光増感色素とチオシアン酸
ナトリウムの存在下に金増感、硫黄増感とセレン増感が
施されている。 (3)平板状粒子の調製には特開平1−158426号
の実施例に従い、低分子量ゼラチンを使用している。 (4)平板状粒子及び粒子構造を有する正常晶粒子には
特開平3−237450号に記載されているような転位
線が高圧電子顕微鏡を用いて観察されている。
に従い、二酸化チオ尿素とチオスルフォン酸を用いて粒
子調製時に還元増感されている。 (2)乳剤A〜Fは特開平3−237450号の実施例
に従い、各感光層に記載の分光増感色素とチオシアン酸
ナトリウムの存在下に金増感、硫黄増感とセレン増感が
施されている。 (3)平板状粒子の調製には特開平1−158426号
の実施例に従い、低分子量ゼラチンを使用している。 (4)平板状粒子及び粒子構造を有する正常晶粒子には
特開平3−237450号に記載されているような転位
線が高圧電子顕微鏡を用いて観察されている。
【0107】
【化34】
【0108】
【化35】
【0109】
【化36】
【0110】
【化37】
【0111】
【化38】
【0112】
【化39】
【0113】
【化40】
【0114】
【化41】
【0115】
【化42】
【0116】
【化43】
【0117】
【化44】
【0118】
【化45】
【0119】
【化46】
【0120】
【化47】
【0121】
【化48】
【0122】試料101の第3層の銀及びExC−1、
ExC−4、第4層の銀及びExC−1、ExC−4、
第11層の銀及びExC−2、第12層の銀及びExC
−2を表8、表9及び表10に示す通りに置き換え、試
料102〜130を作成した。
ExC−4、第4層の銀及びExC−1、ExC−4、
第11層の銀及びExC−2、第12層の銀及びExC
−2を表8、表9及び表10に示す通りに置き換え、試
料102〜130を作成した。
【0123】
【表8】
【0124】
【表9】
【0125】
【表10】
【0126】ここでExC−1は米国特許第4,33
3,999号に記載の例示カプラー7であり、ExC−
4は同特許請求の範囲に包含されるカプラーであり、と
もに2位にウレイド基を有するフェノール型シアンカプ
ラーである。また、ExC−2はResearch Disclosure
誌18053号(1979年)に記載の例示カプラー
(14)であり、ピバロイルアセトアニリド型イエロー
カプラーである。以上の試料について、発色性能、脱銀
性能及び潜像保存性能のテストを行った。テストの概要
は次の通りであり、結果は表8、結果は9、表10に示
した。
3,999号に記載の例示カプラー7であり、ExC−
4は同特許請求の範囲に包含されるカプラーであり、と
もに2位にウレイド基を有するフェノール型シアンカプ
ラーである。また、ExC−2はResearch Disclosure
誌18053号(1979年)に記載の例示カプラー
(14)であり、ピバロイルアセトアニリド型イエロー
カプラーである。以上の試料について、発色性能、脱銀
性能及び潜像保存性能のテストを行った。テストの概要
は次の通りであり、結果は表8、結果は9、表10に示
した。
【0127】(1)発色性能 センシトメトリー用ウェッジを通して白色露光を行った
後、処理工程Aにより処理を行い、赤色光及び青色光に
てセンシトメトリーを行う。ここで残存銀(脱銀不良に
よる)のセンシトメトリーへの影響を排除するため脱銀
工程へを2回通し、十分に脱銀が行われる。赤色光によ
るセンシトメトリーカーブにおける最小濃度+1.2の
露光点におけるガンマ値(γR )及び同じく青色光によ
るセンシトメトリーカーブにおける最小濃度+1.2の
露光点におけるガンマ値(γB )を求め、発色性能を評
価する。
後、処理工程Aにより処理を行い、赤色光及び青色光に
てセンシトメトリーを行う。ここで残存銀(脱銀不良に
よる)のセンシトメトリーへの影響を排除するため脱銀
工程へを2回通し、十分に脱銀が行われる。赤色光によ
るセンシトメトリーカーブにおける最小濃度+1.2の
露光点におけるガンマ値(γR )及び同じく青色光によ
るセンシトメトリーカーブにおける最小濃度+1.2の
露光点におけるガンマ値(γB )を求め、発色性能を評
価する。
【0128】(2)脱銀性能 センシトメトリー用ウェッジを通して白色露光を行った
後処理工程A及びBの別々の処理を行い、青色光にてセ
ンシトメトリーを行う。次に所定の露光点(高露光部)
における処理工程BとAとの濃度差ΔDB を求める。こ
こでΔDB が大きいほど残存銀量が多い(脱銀不良)と
言える。 (3)保存性能 センシトメトリー用ウェッジを通して露光後、一方をフ
リーザーに入れて14日間保存し、もう一方を30℃相
対湿度80%の条件で14日間保存し、両者を処理工程
Aにて処理した。次に赤色光にてセンシトメトリーを行
い、フリーザー保存品に対する最小濃度の差(ΔDR :
カブリ濃度)を求める。
後処理工程A及びBの別々の処理を行い、青色光にてセ
ンシトメトリーを行う。次に所定の露光点(高露光部)
における処理工程BとAとの濃度差ΔDB を求める。こ
こでΔDB が大きいほど残存銀量が多い(脱銀不良)と
言える。 (3)保存性能 センシトメトリー用ウェッジを通して露光後、一方をフ
リーザーに入れて14日間保存し、もう一方を30℃相
対湿度80%の条件で14日間保存し、両者を処理工程
Aにて処理した。次に赤色光にてセンシトメトリーを行
い、フリーザー保存品に対する最小濃度の差(ΔDR :
カブリ濃度)を求める。
【0129】処理方法 工程A 処理時間 処理温度 発色現像 3分15秒 38℃ 漂 白 3分00秒 38℃ 水 洗 30秒 24℃ 定 着 3分00秒 38℃ 水 洗 (1) 30秒 24℃ 水 洗 (2) 30秒 24℃ 定 着 3分00秒 38℃ 水 洗 (1) 30秒 24℃ 水 洗 (2) 30秒 24℃ 安 定 30秒 38℃ 乾 燥 4分20秒 55℃
【0130】 工程B 処理時間 処理温度 発色現像 3分15秒 38℃ 漂 白 3分00秒 38℃ 水 洗 30秒 24℃ 定 着 3分00秒 38℃ 水 洗 (1) 30秒 24℃ 水 洗 (2) 30秒 24℃ 安 定 30秒 38℃ 乾 燥 4分20秒 55℃
【0131】次に、処理液の組成を示す。 (発色現像液) (単位g) ジエチレントリアミン五酢酸 1.0 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 3.0 亜硫酸ナトリウム 4.0 炭酸カリウム 30.0 臭化カリウム 1.4 ヨウ化カリウム 1.5mg ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4 4−〔N−エチル−N−β−ヒドロキシエチル アミノ〕−2−メチルアニリン硫酸塩 4.5 水を加えて 1.0リットル pH 10.05 (漂白液) (単位g) エチレンジアミン四酢酸第二鉄ナトリウム三水塩 100.0 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 10.0 3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール 0.08 臭化アンモニウム 140.0 硝酸アンモニウム 30.0 アンモニア水(27%) 6.5ml 水を加えて 1.0リットル pH 6.0
【0132】 (定着液) (単位g) エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 0.5 亜硫酸アンモニウム 20.0 チオ硫酸アンモニウム水溶液 (700g/リットル) 290.0ml 水を加えて 1.0リットル pH 6.7 (安定液) (単位g) p−トルエンスルフィン酸ナトリウム 0.03 ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニル エーテル(平均重合度10) 0.2 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 0.05 1,2,4−トリアゾール 1.3 1,4−ビス(1,2,4−トリアゾール−1− イルメチル)ピペラジン 0.75 水を加えて 1.0リットル pH 8.5
【0133】表8、表9、表10において、第3、第
4、第11及び第12層のカプラー量及び銀量は試料1
01の値を100とする相対モル比で示した。表8、表
9、表10より、本発明のイエローカプラー及びシアン
カプラーを使用した場合に、銀量を大幅に削減しても比
較試料と同等以上のガンマ値を与え、かつ脱銀性能に優
れ、しかも保存性能に優れていることがわかる。
4、第11及び第12層のカプラー量及び銀量は試料1
01の値を100とする相対モル比で示した。表8、表
9、表10より、本発明のイエローカプラー及びシアン
カプラーを使用した場合に、銀量を大幅に削減しても比
較試料と同等以上のガンマ値を与え、かつ脱銀性能に優
れ、しかも保存性能に優れていることがわかる。
【0134】実施例2 実施例1の試料101〜130をそれぞれ135サイズ
に裁断し、パーフォレーション加工を行った後、特開平
1−116638号明細書第25ページ第1図に示す撮
影機能を賦与した感光材料包装ユニットを作製した。次
にこれらの試料について実施例1と同様のテストを行っ
たところ、実施例1と同様の効果が得られた。 実施例3 ポリエチレンで両面ラミネートした紙支持体表面にコロ
ナ放電処理を施した後、ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウムを含むゼラチン下塗層を設け、さらに種々の写
真構成層を塗布して以下に示す層構成の多層カラー印画
紙(301)を作製した。塗布液は下記のようにして調
製した。
に裁断し、パーフォレーション加工を行った後、特開平
1−116638号明細書第25ページ第1図に示す撮
影機能を賦与した感光材料包装ユニットを作製した。次
にこれらの試料について実施例1と同様のテストを行っ
たところ、実施例1と同様の効果が得られた。 実施例3 ポリエチレンで両面ラミネートした紙支持体表面にコロ
ナ放電処理を施した後、ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウムを含むゼラチン下塗層を設け、さらに種々の写
真構成層を塗布して以下に示す層構成の多層カラー印画
紙(301)を作製した。塗布液は下記のようにして調
製した。
【0135】第一層塗布液調製 イエローカプラー(ExY)153.0g、色像安定剤
(Cpd−1)15.0g、色像安定剤(Cpd−2)
7.5g、色像安定剤(Cpd−3)16.0gを、溶
媒(Solv−1)25g、溶媒(Solv−2)25
g及び酢酸エチル180ccに溶解し、この溶液を10
%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム60cc及び
クエン酸10gを含む10%ゼラチン水溶液1000g
に乳化分散させて乳化分散物Aを調製した。一方、塩臭
化銀乳剤A(立方体、平均粒子サイズ0.88μmの大
サイズ乳剤Aと0.70μmの小サイズ乳剤Aとの3:
7混合物(銀モル比)。粒子サイズ分布の変動係数は、
それぞれ0.08と0.10、各サイズ乳剤とも臭化銀
0.3モル%を粒子表面の一部に局在含有)が調製され
た。この乳剤には下記に示す青感性増感色素A,Bが銀
1モル当たり大サイズ乳剤Aに対しては、それぞれ2.
0×10-4、また小サイズ乳剤Aに対しては、それぞれ
2.5×10-4モル添加されている。また、この乳剤の
化学熟成は硫黄増感と金増感剤が添加して行われた。前
記の乳化分散物Aとこの塩臭化銀乳剤Aとを混合溶解
し、以下に示す組成となるように第一層塗布液を調製し
た。第二層から第七層用の塗布液も第一層塗布液と同様
の方法で調製した。各層のゼラチン硬化剤としては、1
−オキシ−3,5−ジクロロ−s−トリアジンナトリウ
ム塩を用いた。また、各層にCpd−14とCpd−1
5をそれぞれ全量が25.0mg/m2 と50mg/m
2 となるように添加した。各感光性乳剤層の塩臭化銀乳
剤には下記の分光増感色素をそれぞれ用いた。
(Cpd−1)15.0g、色像安定剤(Cpd−2)
7.5g、色像安定剤(Cpd−3)16.0gを、溶
媒(Solv−1)25g、溶媒(Solv−2)25
g及び酢酸エチル180ccに溶解し、この溶液を10
%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム60cc及び
クエン酸10gを含む10%ゼラチン水溶液1000g
に乳化分散させて乳化分散物Aを調製した。一方、塩臭
化銀乳剤A(立方体、平均粒子サイズ0.88μmの大
サイズ乳剤Aと0.70μmの小サイズ乳剤Aとの3:
7混合物(銀モル比)。粒子サイズ分布の変動係数は、
それぞれ0.08と0.10、各サイズ乳剤とも臭化銀
0.3モル%を粒子表面の一部に局在含有)が調製され
た。この乳剤には下記に示す青感性増感色素A,Bが銀
1モル当たり大サイズ乳剤Aに対しては、それぞれ2.
0×10-4、また小サイズ乳剤Aに対しては、それぞれ
2.5×10-4モル添加されている。また、この乳剤の
化学熟成は硫黄増感と金増感剤が添加して行われた。前
記の乳化分散物Aとこの塩臭化銀乳剤Aとを混合溶解
し、以下に示す組成となるように第一層塗布液を調製し
た。第二層から第七層用の塗布液も第一層塗布液と同様
の方法で調製した。各層のゼラチン硬化剤としては、1
−オキシ−3,5−ジクロロ−s−トリアジンナトリウ
ム塩を用いた。また、各層にCpd−14とCpd−1
5をそれぞれ全量が25.0mg/m2 と50mg/m
2 となるように添加した。各感光性乳剤層の塩臭化銀乳
剤には下記の分光増感色素をそれぞれ用いた。
【0136】
【表11】
【0137】
【表12】
【0138】
【表13】
【0139】また、青感性乳剤層、緑感性乳剤層、赤感
性乳剤層に対し、1−(5−メチルウレイドフェニル)
−5−メルカプトテトラゾールをそれぞれハロゲン化銀
1モル当たり8.5×10-5モル、7.7×10-4、
2.5×10-4モル添加した。また、青感性乳剤層と緑
感性乳剤層に対し、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,
3,3a,7−テトラザインデンをそれぞれハロゲン化
銀1モル当たり、1×10-4モルと2×10-4モル添加
した。また、イラジエーション防止のために、乳剤層に
下記の染料(カッコ内は塗布量を表わす)を添加した。
性乳剤層に対し、1−(5−メチルウレイドフェニル)
−5−メルカプトテトラゾールをそれぞれハロゲン化銀
1モル当たり8.5×10-5モル、7.7×10-4、
2.5×10-4モル添加した。また、青感性乳剤層と緑
感性乳剤層に対し、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,
3,3a,7−テトラザインデンをそれぞれハロゲン化
銀1モル当たり、1×10-4モルと2×10-4モル添加
した。また、イラジエーション防止のために、乳剤層に
下記の染料(カッコ内は塗布量を表わす)を添加した。
【0140】
【化49】
【0141】試料(301)の構成を表14〜表17に
示した。また表におけるカプラー等添加物の化学構造は
以下の通りである。
示した。また表におけるカプラー等添加物の化学構造は
以下の通りである。
【0142】
【表14】
【0143】
【表15】
【0144】
【表16】
【0145】
【表17】
【0146】
【化50】
【0147】
【化51】
【0148】
【化52】
【0149】
【化53】
【0150】
【化54】
【0151】
【化55】
【0152】
【化56】
【0153】
【化57】
【0154】試料(303)の第一層のイエローカプラ
ー、イエローカプラー量、銀量及び第五層のシアンカプ
ラー、シアンカプラー量、銀量を表18、表19に示す
通りに置き換え、試料(301)〜(320)を作製し
た。ここで、表においてカプラー量、銀量は試料(30
1)の値を100とする相対モル比で示した。
ー、イエローカプラー量、銀量及び第五層のシアンカプ
ラー、シアンカプラー量、銀量を表18、表19に示す
通りに置き換え、試料(301)〜(320)を作製し
た。ここで、表においてカプラー量、銀量は試料(30
1)の値を100とする相対モル比で示した。
【0155】
【表18】
【0156】
【表19】
【0157】上記感光材料を光学くさびを通して露光
後、次の工程で処理した。 処理工程 温度 時間 カラー現像 35℃ 45秒 漂白定着 35℃ 45秒 リンス(1) 35℃ 30秒 リンス(2) 35℃ 30秒 リンス(3) 35℃ 30秒 乾 燥 80℃ 60秒 (リンスは(3)から(1)への3タンク向流方式とし
た。)
後、次の工程で処理した。 処理工程 温度 時間 カラー現像 35℃ 45秒 漂白定着 35℃ 45秒 リンス(1) 35℃ 30秒 リンス(2) 35℃ 30秒 リンス(3) 35℃ 30秒 乾 燥 80℃ 60秒 (リンスは(3)から(1)への3タンク向流方式とし
た。)
【0158】各処理液の組成は以下の通りである。 〔カラー現像液〕 水 800ml エチレンジアミン四酢酸 3.0g 4,5−ジヒドロキシベンゼン−1,3 −ジスルホン酸2ナトリウム塩 0.5g トリエタノールアミン 12.0g 塩化カリウム 2.5g 臭化カリウム 0.01g 炭酸カリウム 27.0g 蛍光像白剤 (WHITEX 4 住友化学製) 1.0g 亜硫酸ナトリウム 0.1g ジナトリウム−N,N−ビス (スルホナートエチル)ヒドロキシルアミン 5.0g N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミド エチル)−3−メチル−4−アミノアニリン・ 3/2硫酸・1水塩 5.0g 水を加えて 1000ml pH(25℃/水酸化カリウム及び硫酸にて) 10.05
【0159】 〔漂白定着液〕 水 600ml チオ硫酸アンモニウム(700g/リットル) 100ml 亜硫酸アンモニウム 40g エチレンジアミン四酢酸鉄(III) アンモニウム 55g エチレンジアミン四酢酸 5g 臭化アンモニウム 40g 硝酸(67%) 30g 水を加えて 1000ml pH(25℃/酢酸及びアンモニア水にて) 5.8 〔リンス液〕 塩素化イソシアヌール酸ナトリウム 0.02g 脱イオン水(導電率5μs/cm以下) 1000ml pH 6.5
【0160】表18及び表19において、DB は青色光
で濃度測定を行ったときの最大発色濃度を、DR は赤色
光で濃度測定を行ったときの最大発色濃度をそれぞれ表
わす。表18及び表19より、本発明のシアンカプラー
とイエローカプラーとを組み合わせることにより、銀量
を大幅に削減しても十分な発色濃度を与えることがわか
る。またこれら本発明の感光材料は脱銀性能、保存性能
も良好である。
で濃度測定を行ったときの最大発色濃度を、DR は赤色
光で濃度測定を行ったときの最大発色濃度をそれぞれ表
わす。表18及び表19より、本発明のシアンカプラー
とイエローカプラーとを組み合わせることにより、銀量
を大幅に削減しても十分な発色濃度を与えることがわか
る。またこれら本発明の感光材料は脱銀性能、保存性能
も良好である。
【0161】
【発明の効果】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材
料は、使用銀量を低減して十分な発色濃度を与え、脱銀
性能、保存性能も優れる。
料は、使用銀量を低減して十分な発色濃度を与え、脱銀
性能、保存性能も優れる。
Claims (1)
- 【請求項1】 支持体上に少なくとも一層の感光性乳剤
層を有するハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料において、下記一般式(I)で表わさ
れるシアンカプラーを含有し、かつ下記一般式(Y−
1)、(Y−2)または(Y−3)で表わされるイエロ
ーカプラーを含有することを特徴とするハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料。 一般式(I) 【化1】 (式中、R1 は水素原子または置換基を、R2 は置換基
を、Xは水素原子または発色現像主薬の酸化体とのカッ
プリング反応により離脱し得る基を、Z1 は含窒素6員
複素環を形成するのに必要な非金属原子群をそれぞれ表
わす。ただし、該複素環に少なくとも一つの解離基を有
する。) 一般式(Y−1) 【化2】 一般式(Y−2) 【化3】 一般式(Y−3) 【化4】 (一般式(Y−1)〜(Y−3)において、Arはアリ
ール基を、R1 は水素原子を除く置換基を、QはCとと
もに3〜5員の炭化水素環または複素環を形成するのに
必要な非金属原子群を、X1 及びX2 はアルキル基、ア
リール基または複素環基を、Xは水素原子または発色現
像主薬の酸化体とのカップリング反応により離脱し得る
基を、Yはアルキル基、アリール基または複素環基を、
それぞれ表わす。ただし、R1 はQと結合していてもよ
く、X1 とX2 は互いに結合してNとともに複素環を形
成するのに必要な非金属原子群であってもよい。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12678292A JPH05297540A (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12678292A JPH05297540A (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05297540A true JPH05297540A (ja) | 1993-11-12 |
Family
ID=14943806
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12678292A Pending JPH05297540A (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05297540A (ja) |
-
1992
- 1992-04-20 JP JP12678292A patent/JPH05297540A/ja active Pending
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