JPH05322325A - 冷凍装置の運転制御装置 - Google Patents

冷凍装置の運転制御装置

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JPH05322325A
JPH05322325A JP4123784A JP12378492A JPH05322325A JP H05322325 A JPH05322325 A JP H05322325A JP 4123784 A JP4123784 A JP 4123784A JP 12378492 A JP12378492 A JP 12378492A JP H05322325 A JPH05322325 A JP H05322325A
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Naoki Ueno
直樹 上野
Hiroshi Okada
博 岡田
Hiroshi Asazuma
洋 朝妻
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮機の潤滑油圧力が下限値に達すると異常
停止させるようにした冷凍装置において、無駄な油回収
や誤検知による異常停止を回避する。 【構成】 冷凍装置の運転中、油圧が下限値以下になる
と作動して、冷凍装置を異常停止させる油圧保護装置を
設ける。冷凍装置の運転中、油圧を検出し、圧縮機1の
積算運転時間が所定時間に達する前に油圧が下限値より
も高く設定された設定値以下になると、油回収運転制御
手段51により冷凍装置の油回収運転を行う。また、圧
縮機1の積算運転時間が所定時間に達する前に油圧が設
定値以下になると、設定値以下になってからの油圧の低
下速度が一定値以上か否かを低下速度判別手段52によ
り判断し、リトライ制御手段53により、一定値以上で
あれば異常停止させ、一定値よりも小さければ油回収運
転を行う。これにより、無駄な油回収運転や誤検知によ
る異常停止を回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍装置の油回収運転
制御装置に係り、特に油回収運転の信頼性の向上対策に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷凍装置の油回収運転制御装
置として、例えば特開昭63−73052号公報に開示
されるごとく、冷凍装置の運転時間を積算し、その積算
時間が一定値に達すると、冷房運転中にはそのままのサ
イクルで、暖房運転中には冷房サイクルに切り換えて、
圧縮機を大容量で、かつ各電動膨張弁の開度を大開度に
して、冷媒流量を増大させ、冷媒状態を湿り気味の運転
条件とすることにより、蒸発器や冷媒配管の特に管壁付
近に滞溜する油を冷媒と共に圧縮機に戻すよう制御する
ことにより、圧縮機の潤滑油の不足に起因する圧縮機の
焼付き等を生じない油圧を保持し、円滑な運転の継続を
図ろうとするものは公知の技術である。
【0003】また、特公平3−10865号公報に開示
されるごとく、圧縮機の潤滑油の圧力が下限値以下にな
るときを検出する油圧保護圧力開閉器を備え、油圧保護
圧力開閉器が作動すると冷凍装置の油回収運転を行う一
方、油回収運転終了後にも油圧保護圧力開閉器が作動す
ると、はじめて冷凍装置を異常停止させることにより、
特に低外気温時における油圧保護圧力開閉器の誤作動に
よる冷凍装置の異常停止を回避しようとするものも公知
の技術である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
公報のものでは、以下のような問題があった。
【0005】すなわち、前者の場合には、最悪の状態を
想定して油回収運転に突入する所定時間を設定しなけれ
ばならないので、ほとんどの場合、潤滑油がそれほど不
足してなかったり、十分油が圧縮機に戻りやすい条件下
においても油回収運転を行うことが多く、その結果、運
転効率の低下や空調の快適性の悪化を招いていた。
【0006】後者の場合には、油圧保護圧力開閉器の作
動に応じて油回収運転を行うので、前者のような問題は
ないが、反面、油圧圧力保護開閉器が作動する下限値に
なったときには圧縮機内の潤滑油量が非常に少ないの
で、かかる状態で油回収運転を行うと、圧縮機の負担が
大きく、寿命を低下させる虞れがあった。
【0007】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、潤滑油の圧力が異常停止させなけれ
ばならない下限値よりも高い比較的余裕のある状態で油
回収運転への突入を判断することにより、不必要な油回
収運転を回避して運転効率と空調の快適性とを良好に維
持しながら、信頼性の向上を図ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の講じた手段は、図1に示すよう
に、圧縮機(1)の潤滑油の圧力が下限値以下に達する
と作動して、冷凍装置を異常停止させる油圧保護装置
(63QL)を備えた冷凍装置を前提とする。
【0009】そして、冷凍装置の運転制御装置として、
上記圧縮機(1)の潤滑油の圧力を検出する油圧検出手
段(OP)と、該油圧検出手段(OP)で検出される潤
滑油圧力が上記油圧保護装置(63QL)が作動する下限
値よりも高く設定された設定値以下になり、かつ圧縮機
(1)の前回の油回収運転後の積算運転時間が所定時間
に達すると、油回収運転を行うよう制御する油回収運転
制御手段(51)とを設ける構成としたものである。
【0010】請求項2の発明の講じた手段は、上記請求
項1の発明において、図1の破線部分に示すように、圧
縮機(1)の前回の油回収運転後の積算運転時間が所定
時間に達する前に潤滑油圧力が上記設定値以下になった
とき、潤滑油圧力が設定値以下になった後における潤滑
油圧力の低下速度が一定値よりも低いか否かを判別する
低下速度判別手段(52)と、該低下速度判別手段(5
2)の判別を受けて、潤滑油圧力の低下速度が一定値以
上のときには、冷凍装置を異常停止させる一方、潤滑油
圧力の低下速度が一定値よりも小さいときには、油回収
運転を行うよう制御するリトライ制御手段(53)とを
設けたものである。
【0011】
【作用】以上の構成により、請求項1の発明では、冷凍
装置の運転中、油圧が下限値以下になると、油圧保護装
置(63QL)が作動し、冷凍装置が異常停止されるが、
その下限値よりも高い設定値以下になり、かつ圧縮機
(1)の積算運転時間が所定時間に達しているときに
は、油回収運転制御手段(51)により油回収運転が行
われるので、油圧に余裕がある状態で油回収運転が行わ
れ、油圧保護装置(63QL)が作動したときはじめて油
回収運転を行う場合のように圧縮機(1)に負担を掛け
ることがない。また、単に圧縮機(1)の積算運転時間
が所定時間に達すると一律に油回収運転を行うのではな
く、油圧が設定値以下になってから油回収運転が行われ
るので、無駄な油回収運転が回避され、運転効率や空調
の快適性が良好に維持されることになる。
【0012】請求項2の発明では、圧縮機(1)の積算
運転時間が所定時間に達する前に油圧が設定値になった
ときには、低下速度判別手段(52)により、そのとき
以後の油圧の低下速度が一定値以上か否かが判別され、
低下速度が一定値よりも小さければ、リトライ制御手段
(53)により、油回収運転が行われるので、油圧系統
の故障でない単に冷媒状態や外気温度等の外部的要因に
よる油圧の低下で異常停止させる場合のごとき空気調和
装置の無駄な異常停止が回避される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図2以下の
図面に基づき説明する。
【0014】図2は本発明の実施例に係るマルチ型空気
調和装置の冷媒配管系統を示し、(X)は室外ユニッ
ト、(Y1),(Y2),…は該室外ユニット(X)に
並列に接続された室内ユニットである。上記室外ユニッ
ト(X)の内部には、2つの三方切換弁(SV1),(S
V2)の切換えにより、運転容量が100%,67%,3
3%の3段階に調節される圧縮機(1)と、上記圧縮機
(1)から吐出されるガス冷媒中の油を分離する第1,
第2油分離器(4a),(4b)と、冷房運転時には図
中実線の如く切換わり暖房運転時には図中破線の如く切
換わる四路切換弁(5)と、冷房運転時に凝縮器、暖房
運転時に蒸発器となる一対の室外熱交換器(6a),
(6b)及び該室外熱交換器(6a),(6b)に付設
された2台の室外ファン(F1),(F2)とが配設さ
れている。上記各室外熱交換器(6a),(6b)は、
回路中で並列に配置されており、各室外熱交換器(6
a),(6b)に対して、冷房運転時には冷媒流量を調
節し、暖房運転時には冷媒の絞り作用を行う一対の室外
電動膨張弁(8a1),(8a2)及び(8b1),(8b2)
が配設されている。さらに室外ユニット(X)には、液
化した冷媒を貯蔵するためのレシ―バ(9)と、一対の
第1,第2アキュムレータ(10a),(10b)とが
配設されていて、該各機器(1)〜(10b)は、順次
冷媒配管(11)により冷媒の流通可能に接続されてい
る。また上記室内ユニット(Y1),(Y2),…は同
一構成であり、各々、冷房運転時には蒸発器、暖房運転
時には凝縮器となる室内熱交換器(12)およびそのフ
ァン(12a)と、暖房運転時に冷媒流量を調節し、冷
房運転時に冷媒の絞り作用を行う室内電動膨張弁(1
3)とがそれぞれ配設され、合流後液側手動閉鎖弁(1
7)及びガス側手動閉鎖弁(18)を介し液側連絡配管
(11a)及びガス側連絡配管(11b)によって室外
ユニット(X)との間を接続されている。すなわち、以
上の各機器は冷媒配管(11)により、冷媒の流通可能
に接続されていて、室外空気との熱交換により得た熱を
室内空気に放出するようにした主冷媒回路(14)が構
成されている。
【0015】次に、上記各主要機器以外に補助用の諸機
器が設けられている。吐出管と吸入管との間には、圧縮
機(1)の停止時等に高圧側圧力と低圧側圧力とを均圧
化するための均圧ホットガスバイパス路(11d)が設
けられ、該均圧ホットガスバイパス路(11d)には、
サ―モオフ状態等による圧縮機(1)の停止時、再起動
前に一定時間開作動する均圧用開閉弁(21)が介設さ
れている。また、上記第1,第2油分離器(4a),
(4b)から第2アキュムレータ(10b)出口の立上
がり配管まで、キャピラリチュ―ブ(32)を介して油
を戻すための油戻し管(33)が設けられている。さら
に、上記油分離器(4a),(4b)−四路切換弁
(5)間の吐出管とレシーバ(9)上部とを接続する暖
房過負荷制御回路(11e)が設けられており、該暖房
過負荷制御回路(11e)には、吐出管側から順に、補
助熱交換器(6c)、キャピラリチュ―ブ(23)、過
負荷制御開閉弁(SVS)が介設されている。また、各室
外電動膨張弁(8a1)〜(8b2)−レシーバ(9)間の
液管とアキュムレータ(10)上流側の吸入管とをバイ
パス接続するリキッドインジェクションバイパス路(1
1f)が設けられており、該バイパス路(11f)に
は、吸入冷媒の過熱を調節すべく開閉するインジェクシ
ョン開閉弁(SVL)が介設されている。なお、(GP)
はゲ―ジポ―トである。
【0016】また、装置には多くのセンサ類が配置され
ていて、(Th1a),(Th1b)は各室外熱交換器(6a),
(6b)のガス管温度を検出するガス管センサ、(Th2
a),(Th2b)は各室外熱交換器(6a),(6b)の液管
温度を検出する液管センサ、(Thd)は圧縮機(1)の
吐出管温度を検出する吐出管センサ、(Thr)は各室内
ユニット(Y1)の空気吸込口に配設され、吸込空気温
度(室温)を検出する室内吸込センサ、(LP)は吸入
圧力(低圧側圧力)を検出する低圧センサ、(OP)は
潤滑油の圧力と吸入圧力との圧力差から油圧Po を検出
する油圧検出手段としての油圧センサ、(63QL)は潤
滑油の圧力と吸入圧力との圧力差である油圧Po が下限
値1.5(kg/cm2 )以下になると作動して空気調和装
置を異常停止させる油圧保護装置としての差圧スイッ
チ、(HP)は吐出圧力(高圧側圧力)を検出する高圧
センサ、(63H)は圧縮機保護用の高圧圧力開閉器で
あって、これらのセンサ類の信号は、空気調和装置のコ
ントローラ(図示せず)に入力可能になされている。
【0017】図2において、空気調和装置の冷房運転
時、四路切換弁(5)が図中実線側に切換わり、圧縮機
(1)で圧縮された冷媒が各室外熱交換器(6a),
(6b)で凝縮され、レシーバ(9)に貯溜された後、
液側連絡配管(11a)を経て各室内ユニット(Y
1),(Y2),…に分岐して送られる。各室内ユニッ
ト(Y1),(Y2),…では、冷媒が各室内電動膨張
弁(13)で減圧され、各室内熱交換器(12)で蒸発
した後合流して、ガス側連絡配管(11b)を経て室外
ユニット(X)に戻り、アキュムレータ(10a),
(10b)で混入している液冷媒が除去されてから、圧
縮機(1)に吸入されるように循環する。
【0018】また、暖房運転時には、四路切換弁(5)
が図中破線側に切換わり、冷媒の流れは上記冷房運転時
と逆となって、圧縮機(1)で圧縮された冷媒が各室内
熱交換器(12),(12),…で凝縮され、合流して
液状態で室外ユニット(X)に流れ、レシーバ(9)に
貯溜される。そして、各室外電動膨張弁(8a1)〜(8
b2)により減圧され、各室外熱交換器(6a),(6
b)で蒸発した後圧縮機(1)に戻るように循環する。
【0019】次に、空気調和装置の電気回路について、
図3に基づき説明する。図3において、三相交流電源
(TeS)には、外部機器回路(100)が接続されてい
るとともに、三相交流電源中の二相配線に、メイン機器
駆動用基板(110)と、弁駆動用基板(120)とが
接続されている。さらに、上記メイン機器駆動用基板
(110)に対し、第1変圧器(Tr1)を介して制御用
基板(130)が接続されている。
【0020】上記外部機器回路(100)において、
(MC)は圧縮機(1)を駆動するための圧縮機モー
タ、(MF1),(MF2)はそれぞれ二台の室外ファン
(F1),(F2)を駆動するためのファンモータであ
って、上記圧縮機モータ(MC)には、後述の起動,停
止用の電磁リレー(52C)の常開接点(52C-1)と、後
述の過電流保護スイッチ(51C)を開作動させるための
ヒューズ(51C-f)とが直列に接続され、さらに、起動
時制御用の電磁リレー(42C),(6C)の常開接点
(42C-1),(6C-1)が付設されている。また、各フ
ァンモータ(MF1),(MF2)には、後述の起動,停止
用の電磁リレー(52F1),(52F2)の常開接点(52F1-
1),(52F2-1)と、過電流保護スイッチ(51F1),(51
F2)を開作動させるためのヒューズ(51F1-f),(51F2
-f)とが直列に接続されている。
【0021】また、メイン機器駆動用基板(110)に
は、高圧保護用スイッチ(63H),圧縮機(1)の過電
流保護スイッチ(51C),圧縮機(1)の温度上昇保護
スイッチ(49C)及びファン過電流保護スイッチ(51F
1),(51F2)とを配置してなる保護回路(111)
と、各々常開のリレー接点(RY2),(RY4),(RY
6),(RY7)及び(RY8)に直列に接続されたファン
駆動用電磁リレー(52F1),(52F2),圧縮機駆動用電
磁リレー(52C)及び圧縮機起動制御用電磁リレー(42
C),(6C)を配設してなる第1アクチュエータ駆動
回路(112)と、各々常開のリレー接点(RY9)〜
(RY15 )に直列に接続された異常表示用電磁リレー
(WL),上記四路切換弁(2)を切換えるための電磁
リレー(20S),上記アンローダ用三方切換弁(SV
1),(SV2)を切換えるための電磁リレー(20RS1),
(20RS2),上記均圧用開閉弁(SVP)を開閉するための
電磁リレー(20R1),上記過負荷制御開閉弁(SVS)を
開閉するための電磁リレー(20R2)及び上記インジェ
クション開閉弁(SVL)を開閉するための電磁リレー
(20R3)を配設してなる第2アクチュエータ駆動回路
(113)とが主要回路として設けられている。
【0022】なお、(CH)はクランクケースヒータ、
(52C-2)は上記圧縮機駆動用電磁リレー(52C)の常
開接点であって、上記クランクケースヒータ(CH)を
オン.オフするもの、(Q1)は電源生成用パワートラ
ンジスタである。
【0023】一方、上記弁駆動用基板(120)には、
第2変圧器(Tr2)を介して、4個の室外電動膨張弁
(8a1)〜(8b2)のパルスモータ(20E1) 〜(20E4)が
配設されている。
【0024】さらに、上記制御用基板(130)には、
サービスモード切換スイッチ(DS1),圧縮機強制運転
又は油圧保護リセット設定スイッチ(SS1)、低騒音入
力切換スイッチ(SS2)、冷暖切換スイッチ(SS3)、
配管長設定スイッチ(SS4)、高圧調節スイッチ(SS
5)、デフロスト切換スイッチ(SS6)及び圧縮機強制
運転ボタンスイッチ又は油圧保護リセットボタンスイッ
チ(BS1)が設けられているとともに、上記油圧センサ
(OP)、油圧の差圧スイッチ(63QL)、各ガス管セ
ンサ(Th1a),(Th1b)、吐出管センサ(Thd)、各液管
センサ(Th2b),(Th2b)、高圧センサ(HP)及び低圧
センサ(LP)が信号線を介して接続されている。
【0025】次に、上記油圧の油圧センサ(OP)の信
号に応じた油圧保護及び油回収運転の制御内容につい
て、図4のフロ―チャ―ト図及び図5の時間変化図に基
づき説明する。
【0026】まず、ステップST1で、通常運転を行っ
ている間、ステップST2で、上記油圧センサ(OP)
で検出される油圧Po が、上記差圧スイッチ(63QL)
が作動する下限値1.5(kg/cm2 )よりも高い値に設
定された設定値1.75(kg/cm2 )以下になったか否
かを判別し、Po ≦1.75になるまでは、通常運転を
行い、Po ≦1.75(kg/cm2 )になると(図5の時
刻to )、圧縮機(1)の潤滑油が不足してきていると
判断し、ステップST3に進み、前回の油回収運転(暖
房運転中には油回収運転又はデフロスト運転)からの圧
縮機(1)の積算運転時間が所定時間、つまり100%
又は76%ロードで8時間以上、或いは33%ロードで
4時間以上に達したか否かを判別する。そして、判別が
YESであれば、ステップST4で油回収運転を行った
後、ステップST1の通常運転に戻る。なお、この油回
収運転中には、室外電動膨張弁(8a1)〜(8b2)及び
各室内電動膨張弁(13),…を全開に、室外ファン
(F1),(F2)を標準風量「H」に、圧縮機(1)
の容量を100%に制御する。
【0027】一方、上記ステップST3の判別結果がN
Oのとき、つまり圧縮機(1)の積算運転時間が所定時
間に達していないときには、下記のリトライ制御を行
う。すなわち、ステップST5で、油圧Po が設定値
1.75(kg/cm2 )に達してからの油圧Po の低下速
度ΔPo が30min 間で0.1(kg/cm2 )以上か否
か、(つまり30min 後の油圧Po が1.65(kg/cm
2 )以下か否か)を判別し、判別結果がNOであれば、
それほどの油不足ではないと判断して、ステップST4
に移行して、油回収運転を行ったあとステップST1の
制御に戻る。また、ステップST5における判別の結果
がYESであれば、ステップST6に進んで、さらに、
油圧Po が設定値1.75(kg/cm2 )に達してからの
油圧Po の低下速度ΔPo が1Hr間で0.25(kg/cm
2 )以上か否か(つまり、1Hr後の油圧Po が1.5
(kg/cm2 )以下か否か)を判別し、判別結果がYES
であれば、油圧Po の低下速度が速いことから潤滑油系
統の故障であると判断して、ステップST7で、空気調
和装置を異常停止させる(図5の時刻t2 )。
【0028】一方、上記ステップST5,ST6のいず
れかにおいて、判別結果がNOのときには(図5の時刻
t1 )、油圧の低下速度ΔTがそれほど速くないことか
ら油回収運転で復帰可能と判断して、上記ステップST
4に移行し、油回収運転を行う。
【0029】つまり、圧縮機(1)の積算運転時間が所
定時間に達していれば、油圧Po が設定値1.75(kg
/cm2 )以下になったことで、すぐに油回収運転を行う
(図5の油回収領域A)一方、圧縮機(1)の積算運転
時間が所定時間以上に達していなければ、油圧Po が設
定値1.75(kg/cm2 )以下になっても、すぐに油回
収を行うことなくしばらく油圧Po の低下を見ながら、
通常運転を行ってできる限り油回収や異常停止への突入
を回避しながら油圧Po の低下の原因を判断する(図5
のリトライ制御領域B)。すなわち、通常圧縮機(1)
の積算運転時間の所定時間は、最悪の条件を想定して設
定されているので、この所定時間内に油圧Po が設定値
1.5(kg/cm2 )以下に低下することは、油圧系統に
何等かの異常が生じている可能性が大きいが、外気温度
が非常に低いような外部的要因でも生じうるからであ
る。そして、油圧の低下速度がそれほどでもなければ、
30分経過後或いは1時間経過後に油回収運転に突入し
て、油不足の解消を図る。なお、その間に油圧Po の低
下速度が著しければ油回収では解消されない油圧系統の
故障である可能性が大きいので、空気調和装置を異常停
止させる。なお、その間に、油圧Po が下限値1.5
(kg/cm2 )以下になると、差圧スイッチ(63QL)が
作動して、空気調和装置が異常停止される(図5の油圧
保護領域C)ので、圧縮機(1)の故障をきたすことは
ない。
【0030】以上のフローにおいて、ステップST3及
びST4の制御により、油回収運転制御手段(51)が
構成されている。
【0031】また、ステップST5及びST6の制御に
より、請求項2の発明にいう低下速度判別手段(52)
が構成され、ステップST6からST7に移行する制御
及びステップST5,ST6からST4に移行する制御
により、リトライ制御手段(53)が構成されている。
【0032】したがって、上記実施例では、空気調和装
置の運転中、油圧Po が下限値1.5(kg/cm2 )に達
すると、油圧の差圧スイッチ(63QL)の作動により冷
凍装置が異常停止されるが、その下限値1.5(kg/cm
2 )よりも高い設定値1.75(kg/cm2 )達し、かつ
圧縮機(1)の積算運転時間が所定時間(上記実施例で
は、100%,67%ロードで8Hr、33%ロードで4
Hr)に達しているときには、油回収運転制御手段(5
1)により、油回収運転が行われるので、油圧に余裕が
ある状態で油回収運転が行われ、差圧スイッチ(63Q
L)が作動したときつまり下限値1.5(kg/cm2 )に
なったときにはじめて油回収運転を行う場合のように圧
縮機(1)に負担を掛けることがなく、寿命の低下を有
効に防止できる。
【0033】また、単に圧縮機(1)の積算運転時間が
所定時間に達すると一律に油回収運転を行うのではな
く、油圧Po が設定値1.75(kg/cm2 )以下になっ
てから油回収運転が行われるので、無駄な油回収運転が
回避され、運転効率を良好に維持することができ、空調
の快適性も維持しうる。
【0034】よって、運転効率と空調の快適性とを良好
に維持しながら、信頼性の向上を図ることができるので
ある。
【0035】特に、圧縮機(1)の積算運転時間が所定
時間に達する前に油圧Po が設定値1.75(kg/c
m2 )になったときには、低下速度判別手段(52)に
より、そのとき以後の油圧Po の低下速度ΔPo が一定
値(上記実施例では、30min/に0.1(kg/cm2 )又
は1Hrに0.25(kg/cm2 )の低下速度)以上か否か
が判別され、低下速度ΔPo が一定値よりも小さけれ
ば、リトライ制御手段(53)により、油回収運転が行
われるので、油圧系統の故障でない単に外気温度等の要
因による油圧Po の低下で異常停止させる場合のごとき
空気調和装置の無駄な異常停止を回避でき、よって、円
滑な連続運転を確保することができる。
【0036】また、油圧Po が下限値1.5(kg/c
m2 )になったときに空気調和装置を異常停止させる手
段として、差圧スイッチ(63QL)だけでなく、油圧セ
ンサ(OP)の信号による判断(上記実施例の図4にお
けるステップSTST6)によっても行うようにしてい
るので、差圧スイッチ(6QL)が故障したときにも、油
圧センサ(OP)の信号を利用して油圧系統の異常を発
見し、圧縮機(1)の保護を行うことができ、信頼性が
向上する。
【0037】なお、上記実施例では、本発明を空気調和
装置に適用した例について説明したが、本発明はかかる
実施例に限定されるものではなく、給湯装置,チラー,
コンテナ冷凍機等に使用される冷凍装置にも適用するこ
とができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、冷凍装置の運転中、油圧が下限値に達すると油
圧保護装置により冷凍装置を異常停止させるとともに、
油圧がその下限値よりも高い設定値に達し、かつ圧縮機
の積算運転時間が所定時間に達しているときには、油回
収運転を行うようにしたので、油圧に余裕がある状態
で、かつ油圧が設定値以下になって油回収が必要な時点
で油回収運転を行うことにより、運転効率や空調の快適
性を良好に維持しながら、信頼性の向上を図ることがで
きる。特に、油圧が下限値になったときに冷凍装置を異
常停止させる手段として、通常の圧力スイッチ等だけで
なく、油圧検出手段の信号によっても判断することによ
り、圧力スイッチ等の油圧保護装置の故障時にも、油圧
系統の異常を発見して圧縮機の保護を行うことができ、
信頼性がさらに向上する。
【0039】請求項2の発明によれば、上記請求項1の
発明において、圧縮機の積算運転時間が所定時間に達す
る前に油圧が設定値になったときには、そのとき以後の
油圧の低下速度が一定値以上か否かを判別し、低下速度
が一定値よりも小さければ油回収運転を行うリトライ制
御を行うようにしたので、油圧系統の故障でない要因に
よる無駄な異常停止を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】実施例に係る空気調和装置の冷媒配管系統図で
ある
【図3】空気調和装置の電気配線図である。
【図4】油圧保護制御の内容を示すフロ―チャ―ト図で
ある。
【図5】圧縮機の積算運転時間と油圧の変化及び油圧保
護制御との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 圧縮機 51 油回収運転制御手段 52 低下速度判別手段 53 リトライ制御手段 63QL 差圧スイッチ(油圧保護装置) OP 油圧センサ(油圧検出手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(1)の潤滑油の圧力が下限値以
    下に達すると作動して、冷凍装置を異常停止させる油圧
    保護装置(63QL)を備えた冷凍装置において、 上記圧縮機(1)の潤滑油の圧力を検出する油圧検出手
    段(OP)と、 該油圧検出手段(OP)で検出される潤滑油圧力が上記
    油圧保護装置(63QL)が作動する下限値よりも高く設
    定された設定値以下になり、かつ圧縮機(1)の前回の
    油回収運転後の積算運転時間が所定時間に達すると、油
    回収運転を行うよう制御する油回収運転制御手段(5
    1)とを備えたことを特徴とする冷凍装置の運転制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の冷凍装置の運転制御装置
    において、 圧縮機(1)の前回の油回収運転後の積算運転時間が所
    定時間に達する前に潤滑油圧力が上記設定値以下になっ
    たとき、潤滑油圧力が設定値以下になった後における潤
    滑油圧力の低下速度が一定値よりも低いか否かを判別す
    る低下速度判別手段(52)と、 該低下速度判別手段(52)の判別を受けて、潤滑油圧
    力の低下速度が一定値以上のときには、冷凍装置を異常
    停止させる一方、潤滑油圧力の低下速度が一定値よりも
    小さいときには、油回収運転を行うよう制御するリトラ
    イ制御手段(53)を備えたことを特徴とする冷凍装置
    の運転制御装置。
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