JP2011027415A - 冷媒回路の運転制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】圧縮機1、凝縮器2、受液器3、減圧器4及び冷却器5を配管6によって順次接続して構成される冷媒回路に、圧縮機1内の油圧を検知する油圧検知器12及び冷媒回路の油戻し運転を行なう油戻し制御装置7を備える。油戻し制御装置7は、油圧検知器12により、油圧が所定値以下に低下した状態が所定時間継続して検知されると、動作して冷媒回路の油戻し運転を行なう。
【選択図】図5
Description
圧縮機1にて圧縮された高温、高圧のガス冷媒は冷媒配管6を経て凝縮器2に流入し放熱、凝縮して液化され受液器3に蓄えられる。受液器3を出た液冷媒は、減圧器4で減圧された後、冷却器5で吸熱・蒸発する。
冷却器5を出たガス冷媒は圧縮機1に戻るというサイクルを繰り返す。
一方、油戻し制御装置7は、冷媒回路の運転時間を単純に積算し、所定時間経過毎に油戻しのための圧縮機1の強制停止を実施する。圧縮機の強制停止の意図は、停止後の再起動時に圧縮機が全台数でしかも冷媒が高循環量で運転をするため、冷媒が冷媒配管や冷却器などに滞留した油を押し流しながら循環し、圧縮機に油を回収することを期待したものである。
しかし、複数台の圧縮機を搭載したユニットでは圧縮機1の強制停止を実施する時の圧縮機の運転台数を検知し、全台数が運転状態の時は油戻しのための圧縮機の強制停止は行なわないようにしていた。
不要な時の圧縮機の停止は、圧縮機の発停回数を増加させ、結果として圧縮機の寿命を縮めるなどの不利益をこうむる危険性を含んでいた。
油戻し運転が必要であるにも関わらず圧縮機の油戻し停止が行なわれない場合には、最悪、圧縮機内の油の枯渇による圧縮機故障に至ることがあった。
以下、この発明の実施の形態1を図にもとづいて説明する。図1は、実施の形態1の構成を示す冷媒回路図である。この図において、図8と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図8と異なる点は、冷媒回路の運転状態を検知すると共に、運転状態に応じた信号を油戻し制御装置7に送る検知器8を設けた点である。
圧縮機1にて圧縮された高温、高圧のガス冷媒は冷媒配管6を経て凝縮器2に流入し放熱、凝縮して液化され受液器3に蓄えられる。受液器3を出た液冷媒は、減圧器4で減圧された後、冷却器5で吸熱・蒸発する。冷却器5を出たガス冷媒は圧縮機1に戻るというサイクルを繰り返す。
一方、検知器8は冷媒回路の運転状態を検知し、運転状態に応じた信号を油戻し制御装置7に送る。
この結果、圧縮機1が油枯渇によって故障することのない信頼性の高い冷媒回路を確保することができる。
次に、この発明の実施の形態2を図にもとづいて説明する。図2は、実施の形態2の構成を示す冷媒回路図である。この図において、図8と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図8と異なる点は、圧縮機1の吸入圧力を検知して吸入圧力に応じた信号を油戻し制御装置7に送る吸入圧力検知器9を設けた点である。
冷媒回路における冷媒の流れは、図1と同様のため説明を省略する。ここで、冷媒配管6内の油は温度が低いほど粘度が高くなり冷媒配管内に滞留しやすい。また、油は一定値以下の流速になると立ち上り配管を昇ることができず、一旦圧縮機を出た油は圧縮機に戻ってこなくなる。油の温度及び流速は圧縮機1の吸入圧力(冷媒蒸発温度)により決定されるため、圧縮機1の吸入圧力が所定値以下に低下したことを検知すれば油枯渇の可能性について判断できる。従って、運転中の圧縮機1の吸入圧力を吸入圧力検知器9で検知し、油戻し制御装置7に送る。油戻し制御装置7は、吸入圧力が所定値以下となり油枯渇の危険性のある運転が所定時間継続していると判定した場合は油戻し運転を行ない、圧縮機1を強制的に停止させる。この結果、圧縮機1が油枯渇によって故障することのない信頼性の高い冷媒回路を確保することができる。
次に、この発明の実施の形態3を図にもとづいて説明する。図3は、実施の形態3の構成を示す冷媒回路図である。この図において、図8と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図8と異なる点は、冷媒の循環量を検知すると共に、冷媒の循環量に応じた信号を油戻し制御装置7に送る冷媒循環量検知器10を設けた点である。
冷媒回路における冷媒の流れは、図1と同様のため説明を省略する。ここで、油の流速は冷媒の循環量によって決定されるため、冷媒循環量を検知すれば冷媒の流速(油の流速)が計算でき、油枯渇の可能性について判断できる。
従って、運転中の冷媒循環量を冷媒循環量検知器10によって検知し、油戻し制御装置7に送る。油戻し制御装置7は、冷媒の循環量が所定量以下に低下し、油枯渇の危険性のある運転が所定時間継続していると判定した場合は油戻し運転を行ない、圧縮機1を強制的に停止させる。この結果、圧縮機1が油枯渇で故障することのない信頼性の高い冷媒回路を確保することができる。
次に、この発明の実施の形態4を図にもとづいて説明する。図4は、実施の形態4の構成を示す冷媒回路図である。この図において、図8と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図8と異なる点は、圧縮機内の油量を検知すると共に、油量に応じた信号を油戻し制御装置7に送る油量検知器11を設けた点である。
冷媒回路における冷媒の流れは、図1と同様のため説明を省略する。ここで、圧縮機1には所定量以下の油量になると圧縮機1内の潤滑不良が生じ故障に至る危険性があるクリティカル油量が存在する。従って、運転中の圧縮機内の油量を油量検知器11によって検知し、油戻し制御装置7に送る。油戻し制御装置7は、圧縮機内の油量が所定量以下に低下し、油枯渇の危険性のある運転が所定時間継続していると判定した場合は油戻し運転を行ない、圧縮機1を強制的に停止させる。この結果、圧縮機が油枯渇で故障することのない信頼性の高い冷媒回路を確保することができる。
次に、この発明の実施の形態5を図にもとづいて説明する。図5は、実施の形態5の構成を示す冷媒回路図である。この図において、図8と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図8と異なる点は、圧縮機内の油圧を検知すると共に、油圧に応じた信号を油戻し制御装置7に送る油圧検知器12を設けた点である。
冷媒回路における冷媒の流れは、図1と同様のため説明を省略する。ここで、圧縮機1内の油が減少した場合には圧縮機1内の油保有部の油圧が急激に変化(低下)する。従って、運転中の圧縮機1内の油圧を油圧検知器12によって検知し、油戻し制御装置7に送る。油戻し制御装置7は、圧縮機内の油圧が所定値以下に低下し、油枯渇の危険性のある運転が所定時間継続していると判定した場合は油戻し運転を行ない、圧縮機1を強制的に停止させる。この結果、圧縮機1が油枯渇で故障することのない信頼性の高い冷媒回路を確保することができる。
次に、この発明の実施の形態6を図にもとづいて説明する。図6は、実施の形態6の構成を示す冷媒回路図である。この図において、図1と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。この実施の形態の特徴は、圧縮機を強制的に停止させることで油戻し運転を行なうようにした点である。
冷媒回路における冷媒の流れは、図1と同様のため説明を省略する。ここで、冷媒回路内の油を回収する方法としては、冷媒の流速を増加させ、冷媒回路内に溜まった油を圧縮機1に押し返す方法が有効である。また、圧縮機1は吸入圧力が高いほど冷媒の流速が速く、冷却器5での冷却物の温度が高いほど吸入圧力が高くなる。従って、検知器8によって吸入圧力を検知して吸入圧力に応じた信号を油戻し制御装置7に送る。油戻し制御装置7は、吸入圧力が所定値以下に低下し、油枯渇が懸念される運転が所定時間継続していると判定した場合は、強制的に圧縮機1を停止させる。それにより冷却器5の冷却物の温度が上昇し、所定時間の圧縮機停止後の再起動時には圧縮機が全台数でしかも高い蒸発温度で運転する可能性が高く、冷媒回路内の油を圧縮機へ回収することが可能となる。
この結果、圧縮機1が油枯渇で故障することのない信頼性の高い冷媒回路を確保することができる。
次に、この発明の実施の形態7を図にもとづいて説明する。図7は、実施の形態7の構成を示す冷媒回路図である。この図において、図1と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図1と異なる点は、冷却器と並列に接続された付加冷却器を設けた点である。即ち図7において、5Aは冷却器5と並列に接続された付加冷却器、4Aは付加冷却器5Aに接続された減圧器、13、14は冷媒切換え弁である。
冷媒回路における冷媒の流れは、図1と同様のため説明を省略する。
通常の運転時には、付加冷却器5Aへの冷媒の流れを開閉する冷媒切換え弁13、14は閉止する。ここで、油回収の方法としては冷媒循環量を増加させて冷媒回路内の油を圧縮機1に回収する方法が有効である。そこで、検知器8による運転状態の検知にもとづいて油戻し制御装置7が、油枯渇が懸念される運転が所定時間継続していると判定した場合には、冷媒切換え弁13、14を開き冷媒が冷却器5と並列に接続された付加冷却器5Aにも循環するようにする。冷却器5に加え、付加冷却器5Aが負荷となり負荷が増加する。負荷の増加は冷媒循環量の増加を招き冷媒回路内の油を圧縮機1へ回収することが可能となる。
この結果、圧縮機1が油枯渇で故障することのない信頼性の高い冷媒回路を確保することができる。
Claims (2)
- 圧縮機、凝縮器、受液器、減圧器及び冷却器を配管によって順次接続して構成される冷媒回路に運転状態を検知する検知器及び上記冷媒回路の油戻し運転を行なう油戻し制御装置を備え、上記検知器の検知結果にもとづいて上記圧縮機への油戻りが必要な状態での運転が所定時間継続していると上記油戻し制御装置が判定した時、上記冷媒回路の油戻し運転を行なうようにし、
上記検知器は、圧縮機内の油圧を検知するようにされ、
上記油圧が所定値以下に低下した状態が所定時間継続した時、油戻し制御装置が動作して油戻し運転を行なうようにした
ことを特徴とする冷媒回路の運転制御装置。 - 上記油戻し運転は、上記冷却器及びこの冷却器に付加された付加冷却器に冷媒を循環させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の冷媒回路の運転制御装置。
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JP2010250623A JP2011027415A (ja) | 2010-11-09 | 2010-11-09 | 冷媒回路の運転制御装置 |
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JP2014190649A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-06 | Fujitsu General Ltd | 冷凍サイクル装置 |
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