JP2014190649A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱交換器内に冷凍機油が滞留した場合に確実に圧縮機へ回収する冷凍サイクル装置を提供する。
【解決手段】油面検出センサ60は、圧縮機21内に貯留された冷凍機油の油面を検出し、油面高さが所定値よりも低い場合、制御手段100は、第1電磁弁28a、第2電磁弁28b、第3電磁弁28cを開閉制御し一部のパスを閉鎖する。これによって、室外熱交換器23のパスを流れる冷媒の流速を大きくし、室外熱交換器内に滞留した冷凍機油を移動し易くさせ、室外熱交換器内に冷凍機油が滞留した場合に確実に圧縮機へ回収することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍サイクル装置に関わり、より詳細には、熱交換器内に冷凍機油が滞留した場合に確実に圧縮機へ回収する冷凍サイクル装置に関する。
冷凍サイクル装置に備えられる熱交換器としては、多数枚のアルミフィンに冷媒が流れる銅管を挿通したフィン&チューブ型のものが知られている。このような熱交換器では、アルミフィンの単位面積当たりの冷媒通過量を大きくして熱交換器における熱交換能力を向上させるために、銅管を細径化するとともに配置する銅管の本数を増やしている。この場合に、熱交換器に設けられた1か所の冷媒入口から銅管に冷媒を流入させ1か所の冷媒出口から冷媒を銅管より流出させる所謂1パス方式では、銅管内部での冷媒の圧力損失が大きくなる。
そこで、熱交換器に複数の冷媒入口と冷媒出口とを設けて冷媒流路を複数に分けることで圧力損失を低減させる多パス方式の熱交換器が用いられている。多パス方式の熱交換器では、各パスを構成する銅管の一端に各パスを流れる冷媒の状態(冷媒温度や冷媒の乾き度等)を検出する検出手段を設けるとともに、銅管の他端に各パスを流れる冷媒量を調整するための膨張弁等の流量調整手段が設けられており、検出手段で検出した冷媒状態に応じて流量調整手段を制御することで、各パスの冷媒流量を調整するものが提案されている。
一方、冷凍サイクル装置内で冷媒を循環させる圧縮機は、通常、その摺動部等を潤滑するため冷凍機油を内部に有する。圧縮機の運転中、冷凍機油は圧縮機から流出して冷媒と共に冷媒回路内を循環しており、熱交換器内にも流入する。前述したような多パス方式の熱交換器の場合、1パス方式の熱交換器に比べて熱交換器内での冷媒の流速が低下するため、熱交換器内に冷凍機油が滞留する可能性が高まる。この流入した冷凍機油が熱交換器内に滞留すると、圧縮機内部にあるはずの冷凍機油が減少するため、圧縮機摺動部の潤滑が不足してしまい、焼き付け等の不具合が発生するため信頼性が低下する。また、熱交換器内に滞留した冷凍機油は、熱交換器を構成する銅管の内壁に付着するため、実質的に冷媒流路断面積を減小させ、熱交換器内での圧力損失を増大させる。さらに、熱交換器内に滞留した冷凍機油は、冷媒と銅管との間に油膜を形成するため熱伝達率を低下させ、ひいては熱交換器の熱交換能力を低下させる。
上述した問題に対して、定期的に圧縮機の回転数を高くするとともに、減圧装置を大きな開度に制御して冷媒流量を多くすることで冷凍サイクル中に滞留している冷凍機油を移動し易くし、圧縮機内に回収する方法が提案されている。(例えば、特許文献1)しかし、この方法だと圧縮機の回転数を高くするため、圧縮機から吐出する冷凍機油の量も増加することになる。また、この回収方法は運転中の冷凍サイクル装置において、その運転を中断して行うものであるため、油回収中は利用側の熱交換器で所望の温度が得られなくなってしまう。この方法を空気調和機に適用した場合、油回収運転によって室内機側の快適な空調が妨げられることになる。
特開平8−226716号公報
本発明は以上述べた問題点を解決するものであって、熱交換器内に冷凍機油が滞留した場合に運転を中断することなく確実に圧縮機へ回収する冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明の冷凍サイクル装置は、圧縮機と、凝縮器と、減圧手段と、蒸発器とが冷媒配管により順次接続され、前記蒸発器は冷媒を流すための複数系統の冷媒流路を有し、各々の前記冷媒流路に備えられ、同冷媒流路を開閉する開閉手段と、前記圧縮機内に貯留された冷凍機油の油量が所定量以下であった場合、複数ある前記開閉手段のうち少なくとも一つを閉鎖させ、残りを開通する流路限定運転を所定時間行う制御手段とを備え、前記制御手段は、前記蒸発器の複数の冷媒流路すべてが少なくとも1回ずつ閉鎖されるように前記流路限定運転を繰り返す油回収運転を行うことを特徴としている。
さらに、蒸発器に風を流通させる送風ファンが設けられており、前記油回収運転時、前記送風ファンは前記油回収運転に入る前の回転数より上昇させることを特徴としている。
上記のように構成した本発明の冷凍サイクル装置によれば、圧縮機から吐出する冷凍機油の量を増加させることなく熱交換器に滞留した冷凍機油を確実に回収することができる。
本発明の実施例における、空気調和機の冷媒回路図である。 本発明の他の実施例における、空気調和機の室外熱交換器の模式図である。 本発明の実施例における、空気調和機の油回収運転時の制御動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。実施例としては、室外機と室内機とが冷媒配管で接続されている冷凍サイクル装置を備えた空気調和機を例に挙げて説明する。尚、本発明は以下の実施形態に限定されることはなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
図1に示すように、本実施例の空気調和機1は、室外に設置される室外機2と、部屋に設置され室外機2に液管8およびガス管9で接続された室内機3とを備えている。詳細には、液管8は、一端が室内機3の閉鎖弁34に、他端が室外機2の閉鎖弁26に接続されており、ガス管9は、一端が室内機3の閉鎖弁35に、他端が室外機2の閉鎖弁27に接続されている。以上により空気調和機1の冷媒回路10、つまり、本発明の冷凍サイクル装置が構成されている。
室外機2は、冷媒回路10の一部を構成する室外冷媒経路10aを備えている。室外冷媒経路10aは、圧縮機21と、四方弁22と、室外熱交換器23と、アキュムレータ24と、液管8が接続される閉鎖弁26と、ガス管9が接続される閉鎖弁27とを有しており、これらが相互に冷媒配管41、42、51、52、45、46で接続されている。また、室外機2は、室外熱交換器23に通風する室外ファン25を備えている。
圧縮機21は、後述する制御手段100に含まれるインバータにより回転数が制御されるモータ(例えば、3相ブラシレスモータ)によって駆動される能力可変型圧縮機である。圧縮機21の吐出側は冷媒配管41で四方弁22に接続され、圧縮機21の吸入側は冷媒配管46でアキュムレータ24の流出側に接続されている。
四方弁22は、冷媒の流れる方向を切り替えるための弁である。四方弁22は、a〜dの4つのポートを備えており、ポートaと圧縮機21の吐出側とが冷媒配管41で接続されている。また、ポートbと室外熱交換器23の一端とが冷媒配管52で、ポートcとアキュムレータ24の流入側とが冷媒配管45で、ポートdと閉鎖弁27とが冷媒配管42で、それぞれ接続されている。
空気調和機1が暖房運転を行う際は、四方弁22のポートaとdとを連通するよう、また、ポートbとcとを連通するように切り替えて(図1の四方弁22における実線で示す状態)、室外熱交換器23を蒸発器として機能させる。この時、圧縮機21の吐出側は、冷媒配管41、四方弁22、冷媒配管42および閉鎖弁27を介してガス管9に接続されるとともに、圧縮機21の吸入側は、冷媒配管46、アキュムレータ24、冷媒配管45、四方弁22および冷媒配管52を介して室外熱交換器23の一端に接続される。
一方、空気調和機1が冷房運転を行う際は、四方弁22のポートaとbとを連通するよう、また、ポートcとdとを連通するように切り替えて(図1の四方弁22における破線で示す状態)、室外熱交換器23を凝縮器として機能させる。この時、圧縮機21の吐出側は、冷媒配管41、四方弁22および冷媒配管52を介して室外熱交換器23の一端に接続されるとともに、圧縮機21の吸入側は、冷媒配管46、アキュムレータ24、冷媒配管45、四方弁22、冷媒配管42および閉鎖弁27を介してガス管9に接続される。
室外熱交換器23は、第1パス23aと、第2パス23bおよび第3パス23cの3系統の冷媒流路を備えている。第1パス23aは一端が冷媒配管51で閉鎖弁26に接続され、他端が冷媒配管52で四方弁22のポートbに接続される。第2パス23bは、一端が冷媒配管53で冷媒配管51に設けられた接続点Fに接続されている。また、他端が冷媒配管54で冷媒配管52に設けられた接続点Eに接続されている。第3パス23cは、一端が冷媒配管55で冷媒配管51に設けられた接続点Fに接続されている。また、他端が冷媒配管56で冷媒配管52に設けられた接続点Eに接続されている。室外熱交換器23は、上述したように暖房運転時には蒸発器として機能し、冷房運転時には凝縮器として機能する。
冷媒配管51の接続点Fより室外熱交換器23側には第1電磁弁28aが、冷媒配管53には第2電磁弁28bが、冷媒配管55には第3電磁弁28cが、それぞれ組み込まれている。各電磁弁を開閉制御することで、対応するパスを開通、閉鎖させることができる。したがって、室内機3から閉鎖弁26を通過して室外機2に流入した冷媒は、第1電磁弁28a、第2電磁弁28bおよび第3電磁弁28cの開閉に応じて、開通しているパスのみ流通し、その後室外熱交換器23から流出した冷媒は四方弁22のポートbへと流入する。
アキュムレータ24は、流入側と四方弁22のポートcとが冷媒配管45で接続され、流出側と圧縮機21の吸入側とが冷媒配管46で接続されている。アキュムレータ24は冷媒を収容することが可能な容器であり、液冷媒とガス冷媒とを分離してガス冷媒のみを圧縮機21に吸入させる。また、アキュムレータ24の底部と冷媒配管46の分岐点Gとが油戻し管47で接続されている。アキュムレータ24内では、液冷媒と冷凍機油とが分離し、分離した冷凍機油は油戻し管47、冷媒配管46を介して圧縮機へと流入する。
室外ファン25は、図示しないファンモータによって駆動される。室外ファン25が回転することによって、室外機2の図示しない吸込口から室外機2内部に外気を取り込み、室外熱交換器23において冷媒と熱交換させた後、室外機2の図示しない吹出口から室外機2外に排出する。
制御手段100は、室外機2の図示しない電装品箱に格納された制御基板に搭載されており、室外機2の圧縮機21や室外ファン25等の運転制御を行う。
室内機3は、冷媒回路10の一部を構成する室内冷媒経路10bと、室内ファン33とを、室内機3本体内部に備えている。
図1に示すように、室内冷媒経路10bは、室内熱交換器31と、液管8の一端が接続される閉鎖弁34と、ガス管9の一端が接続される閉鎖弁35とを有しており、これらが相互に冷媒配管43、44で接続されている。詳細には、ガス管9に一端が接続される閉鎖弁35は、他端が冷媒配管43で室内熱交換器31の一端に接続される。室内熱交換器31の他端は冷媒配管44で閉鎖弁34の一端に接続される。閉鎖弁34の他端は液管8に接続される。尚、冷媒配管44には減圧手段である膨張弁32が組み込まれている。膨張弁32は、図示しないパルスモータにより駆動される電子膨張弁であり、パルスモータに与えるパルス数によって弁の開度が調整される。減圧手段としては電子膨張弁の他に例えばキャピラリチューブを用いてもよい。
室内熱交換器31は、室外機2の四方弁22が切り替えられることによって、空気調和機1が暖房運転を行う際には凝縮器として室内空気を加熱し、冷房運転を行う際には蒸発器として室内空気を冷却する。
室内ファン33は、図示しないファンモータによって駆動される。室内ファン33が回転することによって室内機3内部に室内空気を取り込み、室内熱交換器31において冷媒と熱交換させた後、熱交換された室内空気を室内機3から室内に供給する。
次に、本実施例の空気調和機1の空調運転時の冷媒回路10における冷媒の流れや各部の動作について、図1を用いて説明する。尚、以下の説明では暖房運転を行う場合について説明し、冷房運転を行う場合については説明を省略している。また、図1では、暖房運転を行っているときの冷媒の流れ方向を実線の矢印で示している。
暖房運転時は、四方弁22は、図1の実線で示される状態、すなわち、ポートaとポートdとを連通し、ポートcとポートbとを連通する状態となる。これにより、室内熱交換器31が凝縮器となり、室外熱交換器23が蒸発器となる。
圧縮機21から吐出された高圧の冷媒は、冷媒配管41を流れて四方弁22に流入し、四方弁22から冷媒配管42を流れ閉鎖弁27を介してガス管9に流入する。ガス管9を流れ閉鎖弁35を介して室内機3に流入した冷媒は、冷媒配管43を介して室内熱交換器31に流入する。室内熱交換器31に流入した高温高圧の冷媒は、室内ファン33の回転により室内機3内部に取り込まれた室内空気と熱交換を行って凝縮する。以上のように、室内熱交換器31が凝縮器として機能し、室内熱交換器31で冷媒と熱交換を行い加熱された室内空気が部屋に吹き出されることによって、室内機3が設置された部屋の暖房が行われる。
室内熱交換器31から流出した冷媒は、冷媒配管44へ流入し膨張弁32を通過する。ここで、膨張弁32を通過した冷媒は減圧され低温低圧の冷媒となり、その後、閉鎖弁34を介して液管8に流入する。液管8を流れ閉鎖弁26を介して室外機2に流入した冷媒は、冷媒配管51を流れているときに接続点Fでその一部が冷媒配管53および冷媒配管55に分流する。ここで、冷媒配管51、53、55にはそれぞれ第1電磁弁28a、第2電磁弁28b、第3電磁弁28cが設けられており、各電磁弁を開閉制御することで、対応する冷媒配管を開通、閉鎖させることができる。尚、各電磁弁は通常運転時は開状態となっている。
冷媒配管51を流れる冷媒は、室外熱交換器23の第1パス23aに流入する。第1パス23aに流入した冷媒は室外ファン25の回転により室外機2内部に取り込まれた室外空気と熱交換を行って蒸発する。
また、冷媒配管53を流れる冷媒は、室外熱交換器23の第2パス23bに流入する。第2パス23bに流入した冷媒は室外ファン25の回転により室外機2内部に取り込まれた室外空気と熱交換を行って蒸発する。
同様に、冷媒配管55を流れる冷媒は、室外熱交換器23の第3パス23cに流入する。第3パス23cに流入した冷媒は室外ファン25の回転により室外機2内部に取り込まれた室外空気と熱交換を行って蒸発する。
第1パス23aから冷媒配管52に流出した冷媒は、第2パス23bおよび第3パス23cから冷媒配管54および冷媒配管56に流出した冷媒と接続点Eで合流し、四方弁22、冷媒配管45、アキュムレータ24、冷媒配管46へと流れ、圧縮機21に吸入されて再び圧縮される。以上のように冷媒回路10を冷媒が循環することで、暖房運転が行われる。
上記した暖房運転を一定時間行うと、室内温度が設定温度に近づいていくので、室内温度を設定温度付近で維持するように、圧縮機21の回転数を空気調和機1の起動直後よりも低い回転数で運転する低負荷運転へ移行する。低負荷運転では、冷媒回路10を流れる冷媒流量が低下する。したがって、高負荷運転時に比べ室外熱交換器23に流れる冷媒流量が少なくなる。さらに、本実施形態のように室外熱交換器23が複数流路の場合において、一つのパスに流れる冷媒流量はより顕著に低下する。流量が少ないと室外熱交換器23内に冷凍機油が滞留し易くなり、圧縮機21摺動部の潤滑不足等の問題が発生する。このことから、室外熱交換器23内に滞留した冷凍機油を圧縮機へ回収することが求められる。そこで、圧縮機21内の冷凍機油が少なくなったら、パスを減らして運転することで、1パスに流れる冷媒流量が多くし室外熱交換器23内に滞留した冷凍機油を回収する。
次に、図1を用いて、本実施例における、圧縮機21内の冷凍機油のオイルレベルに基づいて、室外熱交換器23内に滞留した冷凍機油を回収する運転を開始させる方法について、詳細に説明する。
圧縮機21内には、圧縮機21内に貯留された冷凍機油の油面を検出する油面検出センサ60が設けられている。油面検出センサ60で油面を検知するには、例えばガスと液体の誘電率差から判断する。具体的には、油面検出センサ60の検出値が、液面下降に伴い液体の誘電率からガスの誘電率に変化したとき、圧縮機21内の油面高さが必要最低量を確保出来る油面高さを下回ったと検知できる。油面検出センサ60による油面下降検知は、他に例えばフロート式レベルスイッチや、圧縮機の外郭の温度を検出して油面を推定する手段を用いてもよい。
圧縮機21の運転中、冷凍機油は圧縮機21から流出して冷媒と共に冷媒回路内を循環しており、熱交換器内にも流入する。複数のパスを有する室外熱交換器23は、1パス方式の熱交換器に比べて熱交換器内での冷媒の流速が低下するため、熱交換器内に冷凍機油が滞留する可能性が高まる。上記のように、室外熱交換器23に冷凍機油が滞留する場合は、各パスの冷媒の流速を大きくすることで室外熱交換器23内の冷凍機油を移動し易くさせ、圧縮機21に回収することができる。本発明では、圧縮機21内の冷凍機油の油面を検出し、油面検出センサ60で検出した油面が所定値よりも低い場合、室外熱交換器23内に冷凍機油が滞留していると判断し、油回収運転を行う。これによって、室外熱交換器23内に滞留した冷凍機油は冷媒配管52、54、56へと流出し、その後、四方弁22、冷媒配管45、アキュムレータ24、油戻し管47、冷媒配管46を介して確実に圧縮機21へ回収することができる。以下に各パスの冷媒の流速を大きくするための具体的な制御方法すなわち油回収運転について図3を用いて説明する。
制御手段100は、油面検出センサ60が検出した油面高さの情報を定期的に取り込んでいる。制御手段100は、ST1で検出した油面高さが適正値より低いかどうか判定し、適正値よりも低い場合は、ST2で第1電磁弁28a、第2電磁弁28bおよび第3電磁弁28cをそれぞれ開閉制御して流路限定運転をする。
具体的には、取り込んだ油面高さの検出値が所定値よりも低い場合、制御手段100は、第1電磁弁28aが開、第2電磁弁28bおよび第3電磁弁28cが閉となるように制御して流路限定運転を行う。これにより、室外熱交換器23の第2パス23bおよび第3パス23cが閉鎖されるので、第2パス23bおよび第3パス23cを流通する分の冷媒が第1パス23aに流通する。したがって、第1パス23aを流れる冷媒の流速は大きくなり、第1パス23aに滞留していた冷凍機油が移動し易くなり、圧縮機21へ回収することができる。この後、ST3で所定時間が経過したかどうか判定してST4に移る。この所定時間は、試験などによってあらかじめ流路限定運転時の流速で冷凍機油を回収するために必要な時間を計測し設定したものである。
ST4では、制御手段100は、第2電磁弁28bが開、第1電磁弁28aおよび第3電磁弁28cが閉となるように制御して流路限定運転を所定時間行う。これにより、室外熱交換器23の第1パス23aおよび第3パス23cが閉鎖されるので、第1パス23aおよび第3パス23cを流通する分の冷媒が第2パス23bに流通する。したがって、第2パス23bを流れる冷媒の流速は大きくなり、第2パス23bに滞留していた冷凍機油が移動し易くなり、圧縮機21へ回収することができる。この後、ST5で所定時間が経過したかどうか判定してST6に移る。
ST6では、同様に、制御手段100は、第3電磁弁28cが開、第1電磁弁28aおよび第2電磁弁28bが閉となるように制御して流路限定運転を所定時間行う。これにより、室外熱交換器23の第1パス23aおよび第2パス23bが閉鎖されるので、第1パス23aおよび第2パス23bを流通する分の冷媒が第3パス23cに流通する。したがって、第3パス23cを流れる冷媒の流速は大きくなり、第3パス23cに滞留していた冷凍機油が移動し易くなり、圧縮機21へ回収することができる。この後、ST3で所定時間が経過したかどうか判定してST8で全ての電磁弁28を開となるように制御し、油回収運転は完了となる。尚、本実施形態では室外熱交換器23が3系統の冷媒流路からなり、流路限定時の開通流路を1カ所、閉鎖流路を2カ所としたが、室外熱交換器23内に滞留した冷凍機油を回収するために必要な流速が得られれば、流路限定時の開通流路を2カ所、閉鎖流路を1カ所にする等適宜変更してよい。
以上説明したように、本発明の空気調和機1の油回収運転では、油面検出センサ60が油面高さの情報を検出し、油面高さが所定値よりも低い場合、室外熱交換器23内に冷凍機油が滞留していると判断し、制御手段100が第1電磁弁28a、第2電磁弁28bおよび第3電磁弁28cを開閉制御する。このとき、上記したように1回の油回収運転ですべての電磁弁を順次開通させて、開状態および閉状態を少なくとも1回ずつ行うように流路限定運転を複数回行う。これによって、通常運転時よりも流速の大きい冷媒がすべてのパスに1回は必ず流れるので、室外熱交換器23内の冷凍機油を移動し易くさせ、室外熱交換器23内に冷凍機油が滞留した場合に確実に圧縮機21へ回収することができる。
上記した流路限定運転を行う際に、室外熱交換器23の流通させるパスを減らすことによって室外熱交換器23での熱交換量が下がってしまい、室外熱交換器23内を流れる二相冷媒を気化させるのに必要な熱交換量が得られなくなることで、圧縮機21が液圧縮してしまうという問題が発生する可能性がある。これに対応するため、パス限定運転時の開通しているパスにおける冷媒流量を、高負荷運転時の1流路に流れる冷媒流量以下とし、さらに、パス限定運転時、室外ファン25の回転数を通常運転時より高くする。これにより、パス限定運転時の限定パスにおける冷媒流量であっても、高負荷時の室外ファン25の回転数で送風することで必要な熱交換量が得られることになるので、圧縮機21の液圧縮を防止することができる。
尚、以上説明した実施例では、室外熱交換器23のパス数が3つの場合を例に挙げて説明したが、複数系統であればこの限りでない。また、パス数が多い場合は、複数のパスをパス群として複数に分割し、パス群の各パスに分岐する分岐点より上流にそれぞれ電磁弁を設けることで、パスの数に対して電磁弁の個数を削減することができ、低コスト化を実現できる。
また、他の実施例として、経験則上第1パス23aは冷凍機油が滞留し易いパスであるということがあらかじめわかっている場合は、図2のように第1パス23aにだけ電磁弁を設けずに常時開通させるようにしてもよい。
具体的には、取り込んだ油面高さの検出値が所定値よりも低い場合、制御手段100は、第2電磁弁28bが開、第3電磁弁28cが閉となるように制御を所定時間行う。これにより、室外熱交換器23の第3パス23cが閉鎖されるので、第3パス23cを流通する分の冷媒が第1パス23aおよび第2パス23bに流通する。したがって、第1パス23aおよび第2パス23bを流れる冷媒の流速は大きくなり、第1パス23aおよび第2パス23bに滞留していた冷凍機油が移動し易くなり、圧縮機21へ回収することができる。
その後、制御手段100は、第3電磁弁28cが開、第2電磁弁28bが閉となるように制御を所定時間行う。これにより、室外熱交換器23の第2パス23bが閉鎖されるので、第2パス23bを流通する分の冷媒が第1パス23aおよび第3パス23cに流通する。したがって、第1パス23aおよび第3パス23cを流れる冷媒の流速は大きくなり、第1パス23aおよび第3パス23cに滞留していた冷凍機油が移動し易くなり、圧縮機21へ回収することができる。
1 空気調和機
2 室外機
3 室内機
10 冷媒回路
10a 室外冷媒経路
10b 室内冷媒経路
21 圧縮機
22 四方弁
23 室外熱交換器
23a 第1パス
23b 第2パス
23c 第3パス
25 室外ファン
31 室内熱交換器
32 膨張弁
33 室内ファン
60 油面検出センサ
72 第2パス
100 制御手段

Claims (2)

  1. 圧縮機と、凝縮器と、減圧手段と、蒸発器とが冷媒配管により順次接続され、
    前記蒸発器は冷媒を流すための複数系統の冷媒流路を有し、
    各々の前記冷媒流路に備えられ、同冷媒流路を開閉する開閉手段と、
    前記圧縮機に貯留された冷凍機油の油量が所定量以下であった場合、
    複数ある前記開閉手段のうち少なくとも一つを閉鎖させ、残りを開通する流路限定運転を所定時間行う制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記蒸発器の複数の冷媒流路すべてが少なくとも1回ずつ閉鎖されるように前記流路限定運転を繰り返す油回収運転を行うことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 前記蒸発器に風を流通させる送風ファンが設けられており、前記油回収運転時、前記送風ファンは前記油回収運転に入る前の回転数より上昇させることを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。

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