JP2011127777A - ヒートポンプ装置及びヒートポンプ装置の運転方法 - Google Patents

ヒートポンプ装置及びヒートポンプ装置の運転方法 Download PDF

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Abstract

【課題】アキュムレータ内において、液冷媒の上に冷凍機油が浮いた状態となった場合に、圧縮機へ確実に返油するとともに、圧縮機への液冷媒の戻りを抑制することを目的とする。
【解決手段】ヒートポンプ装置100は、アキュムレータ5の異なる高さ位置に接続された返油回路21,22,23であって、途中に流量調整弁V1,V2,V3が設けられた返油回路21,22,23を備える。アキュムレータ5における液冷媒の密度が冷凍機油の密度よりも高い場合には、流量調整弁V1を閉める。また、一旦流量調整弁V2を開けて、返油回路22を流れる流体の内部熱交換器6の入口側における温度と出口側における温度との温度差を計測し、計測した温度差に応じて、流量調整弁V2,V3の開閉を制御する。
【選択図】図1

Description

この発明は、アキュムレータを備えるヒートポンプ装置に関するものであり、アキュムレータに溜まった冷凍機油を圧縮機へ戻して、圧縮機の潤滑部へ供給するヒートポンプ装置に関するものである。
冷媒としてCOを用い、冷凍機油としてPAG(ポリアルキレングリコール)系の油を用いた場合、冷媒と冷凍機油との相溶性は低い。また、通常、液冷媒の密度は冷凍機油の密度よりも低い。したがって、アキュムレータ内では、底部に冷凍機油が溜まり、冷凍機油の上に液冷媒が浮く状態となる。そのため、通常、アキュムレータの底部に返油配管を接続して、アキュムレータの底部に溜まった冷凍機油を圧縮機へ戻している。
しかし、運転条件により、液冷媒の密度が冷凍機油の密度よりも高くなる場合がある。この場合、アキュムレータ内では、底部に液冷媒が溜まり、液冷媒の上に冷凍機油が浮く状態となる。
特許文献1には、液冷媒の密度が冷凍機油の密度より低くなる場合には、冷凍機油をアキュムレータの下部に設けられた返油配管から戻し、液冷媒の密度が冷凍機油の密度より高くなる場合には、冷凍機油をアキュムレータの上部に設けられた返油配管から戻す冷凍空調装置についての記載がある。
特開2003−262418号公報
アキュムレータに溜まった液冷媒の量は運転条件によって異なる。そのため、液冷媒の上に冷凍機油が浮いた状態となった場合、冷凍機油の存在する高さ位置はアキュムレータに溜まった液冷媒の量に応じて変化する。したがって、アキュムレータに溜まった液冷媒の量によっては、アキュムレータの上部に設けられた返油配管の接続位置にも液冷媒が存在する虞がある。この場合、アキュムレータの上部に設けられた返油配管から圧縮機へ液冷媒が戻り、液圧縮や軸焼付き等の不具合が生じる虞がある。
この発明は、液冷媒の上に冷凍機油が浮いた状態となった場合において、圧縮機へ確実に返油するとともに、圧縮機への液冷媒の戻りを抑制することを目的とする。
この発明に係るヒートポンプ装置は、
圧縮機と、放熱器と、膨張機構と、蒸発器と、アキュムレータとが順次接続され、冷媒が循環する冷媒回路と、
前記アキュムレータに溜まった冷凍機油を前記圧縮機へ返油するための第1返油回路であって、前記アキュムレータの所定の位置に接続され、途中に第1流量調整弁が設けられた第1返油回路と、
前記アキュムレータに溜まった冷凍機油を前記圧縮機へ返油するための第2返油回路であって、前記第1返油回路よりも高い位置で前記アキュムレータに接続され、途中に第2流量調整弁が設けられた第2返油回路と、
冷媒と冷凍機油との少なくともいずれかである流体であって、前記第2返油回路を流れる流体を加熱する加熱器と、
前記アキュムレータにおける前記冷媒の密度が前記冷凍機油の密度よりも高い場合には、前記第1流量調整弁の開度を所定の開度より小さくするとともに、一旦前記第2流量調整弁の開度を所定の開度より大きくし、前記第2返油回路を流れる流体の前記加熱器の入口側における温度と出口側における温度との温度差を計測し、計測した温度差に応じて、前記第2流量調整弁の開度を制御する制御部と
を備えることを特徴とする。
この発明に係るヒートポンプ装置では、加熱器の入口側の温度と出口側の温度との温度差により、流体が冷凍機油であるか液冷媒であるかを判定することが可能である。したがって、温度差に応じて、各返油回路を流れる流体の流量を制御することにより、液冷媒の上に冷凍機油が浮いた状態となった場合に、圧縮機へ確実に返油するとともに、圧縮機への液冷媒の戻りを抑制することができる。
実施の形態1に係るヒートポンプ装置100の構成図。 COとPAG油との温度に対する密度の変化を示す図。 制御部10の制御の流れを示すフローチャート。 返油回路21,22,23とアキュムレータ5との接続位置を示す図。 返油回路21,22,23とアキュムレータ5との接続位置を示す図。 ディストリビュータ型分岐管43を設けた場合を示す図。 実施の形態1に係るヒートポンプ装置100の他の構成図。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るヒートポンプ装置100の構成図である。
ヒートポンプ装置100は、圧縮機1と、放熱器2と、膨張機構3と、蒸発器4と、アキュムレータ5とが順次配管7により接続され、冷媒が循環する冷媒回路を備える。また、冷媒回路における放熱器2と膨張機構3との間には、内部熱交換器6が接続される。
また、ヒートポンプ装置100は、アキュムレータ5に溜まった冷凍機油を圧縮機1へ返油するための返油回路21,22,23であって、アキュムレータ5の異なる高さ位置に接続された返油回路21,22,23を備える。返油回路21,22,23にはそれぞれ、返油回路21,22,23を流れる冷凍機油あるいは冷媒(以下、流体)の流量を調整する流量調整弁V1,V2,V3が設けられる。返油回路21,22,23は合流して1本の返油回路24となり、合流点25でアキュムレータ5と圧縮機1とを繋ぐ配管7(流出配管9)に接続される。返油回路24は、冷媒回路に接続された内部熱交換器6に接続される。
なお、ここでは、返油回路21(第1返油回路)は、アキュムレータ5の底部に接続されている。また、返油回路22(第2返油回路)は、返油回路21よりも高い位置でアキュムレータ5に接続されている。返油回路23(第3返油回路)は、返油回路22よりも高い位置でアキュムレータ5に接続されている。
また、ヒートポンプ装置100は、温度検出部11,12,13,14を備える。温度検出部11は、返油回路21のアキュムレータ5付近に設けられ、返油回路21を流れる流体の温度を計測する。温度検出部12は、返油回路24における内部熱交換器6の入口側に設けられ、返油回路24を流れ内部熱交換器6へ流入する流体の温度を計測する。温度検出部13は、返油回路24における内部熱交換器6の出口側に設けられ、返油回路24を流れ内部熱交換器6から流出した流体の温度を計測する。温度検出部14は、冷媒回路における蒸発器4の出口側に設けられ、冷媒回路を流れ蒸発器4から流出した冷媒の温度を計測する。
また、ヒートポンプ装置100は、制御部10を備える。制御部10は、温度検出部11,12,13,14が計測した温度等に基づき、返油回路21,22,23に設けられた流量調整弁V1,V2,V3を制御して、返油回路21,22,23を流れる流体の流量を調整する。
なお、温度検出部11,12,13,14は、例えば、サーミスタである。また、制御部10は、例えば、マイクロコンピュータ等のコンピュータである。
ここでは、冷媒としてCOを用い、冷凍機油としてPAG系の油(以下、PAG油)を用いるものとする。
冷媒と冷凍機油との流れについて説明する。
圧縮機1から吐出された高温・高圧の超臨界状態の冷媒は、放熱器2で放熱して温度が低下し、さらに内部熱交換器6で冷却され、中温・高圧の冷媒となる。中温・高圧の冷媒は、膨張機構3で減圧されて低温・低圧の二相冷媒となる。低温・低圧の二相冷媒は、蒸発器4で蒸発して流入配管8からアキュムレータ5に流入する。
蒸発器4から流出した冷媒が過熱状態の場合、アキュムレータ5に流入した冷凍機油を含む冷媒は、過熱ガス冷媒と冷凍機油とに分離し、過熱ガス冷媒は流出配管9から流出する。一方、冷凍機油は、制御部10の制御に従い、返油回路21,22,23の少なくとも1つから内部熱交換器6を通って流出配管9を流れる過熱ガス冷媒と合流する。そして、過熱ガス冷媒と冷凍機油とは、圧縮機1へ吸入される。
また、蒸発器4から流出した冷媒が飽和状態の場合、アキュムレータ5に流入した冷凍機油を含む冷媒は、ガス冷媒と液冷媒とに分離し、ガス冷媒は流出配管9から流出する。また、分離された液冷媒には冷凍機油が含まれる。CO冷媒とPAG油とは相溶性が低いため、冷凍機油を含む液冷媒は、液冷媒と冷凍機油とに分離して2層になる。分離した冷凍機油は、制御部10の制御に従い、返油回路21,22,23の少なくとも1つから内部熱交換器6を通って流出配管9を流れるガス冷媒と合流する。そして、ガス冷媒と冷凍機油とは、圧縮機1へ吸入される。
なお、液冷媒と冷凍機油とは分離して2層になったとき、液冷媒の密度と冷凍機油の密度との高低関係により、液冷媒と冷凍機油との上下位置関係が決まる。つまり、密度の高い方が下側になり、密度の低い方が上側になる。
図2は、COとPAG油との温度に対する密度の変化を示す図である。
図2に示すように、冷媒と冷凍機油の密度は、温度に応じてその高低関係が逆転する。具体的には、−15℃以上では冷媒であるCOの液密度が冷凍機油であるPAG油の密度より低く、−15℃未満では冷媒であるCOの液密度が冷凍機油であるPAG油の密度より高くなる。
そのため、アキュムレータ5内の温度が−15℃以上の場合、冷凍機油が下側となり、液冷媒が冷凍機油の上側に浮く状態になる。一方、アキュムレータ5内の温度が−15℃未満の場合、液冷媒が下側となり、冷凍機油が液冷媒の上側に浮く状態になる。
制御部10の制御について説明する。
図3は、制御部10の制御の流れを示すフローチャートである。
(S1)では、制御部10は、アキュムレータ5へ流入した冷媒が飽和状態であるか、過熱状態であるかを判定する。
具体的には、制御部10は、温度検出部11が検出した温度TH1と、飽和ガス温度Tsgとの温度差(TH1−Tsg)が、予め設定された温度(例えば、5℃)未満か否かを判定する。制御部10は、温度差(TH1−Tsg)が5℃未満の場合、アキュムレータ5内の冷媒が飽和状態であると判断する。一方、制御部10は、温度差(TH1−Tsg)が5℃以上の場合、アキュムレータ5内の冷媒が過熱状態であると判断する。
そして、制御部10は、アキュムレータ5内の冷媒が飽和状態であると判断した場合(S1でYes)、(S2)へ処理を進める。一方、アキュムレータ5内の冷媒が過熱状態であると判断した場合(S1でNo)、(S3)へ処理を進める。
なお、飽和ガス温度Tsgは、蒸発器4の出口付近に圧力検出装置を設け、圧力検出装置により検出された蒸発器4の出口における冷媒の圧力から得ることができる。しかし、ここでは、飽和ガス温度Tsgを、温度検出部14が検出した温度としている。蒸発器4内の圧力損失が小さい場合には、温度検出部14が検出した温度を飽和ガス温度Tsgとしても、無視できる程度の誤差しか生じない。
(S2)では、制御部10は、アキュムレータ5内の冷媒が飽和状態であり、アキュムレータ5内に液冷媒と冷凍機油とが存在しているため、液冷媒と冷凍機油との上下位置関係を判定する。
具体的には、制御部10は、温度検出部11が検出した温度TH1が−15℃未満であるか否かを判定する。ここで、−15℃とは、液冷媒と冷凍機油との密度の高低関係が逆転する温度である。制御部10は、温度TH1が−15℃未満の場合、液冷媒が下側となり、冷凍機油が液冷媒の上側に浮く状態であると判断する。一方、制御部10は、温度TH1が−15℃以上の場合、冷凍機油が下側となり、液冷媒が冷凍機油の上側に浮く状態であると判断する。
そして、制御部10は、冷凍機油が下側となり、液冷媒が冷凍機油の上側に浮く状態であると判断した場合(S2でNo)、(S3)へ処理を進める。一方、制御部10は、液冷媒が下側となり、冷凍機油が液冷媒の上側に浮く状態であると判断した場合(S2でYes)、(S4)へ処理を進める。
(S3)では、制御部10は、アキュムレータ5内の冷媒が過熱状態である場合、及び、冷凍機油が下側となり、液冷媒が冷凍機油の上側に浮く状態である場合、アキュムレータ5の底部には冷凍機油が存在していることがわかる。そこで、(S3)では、制御部10は、アキュムレータ5の底部に接続された返油回路21から冷凍機油を圧縮機1へ戻す。
具体的には、制御部10は、流量調整弁V1の開度を所定の開度より大きくし、流量調整弁V2,V3の開度を所定の開度より小さくする。なお、制御部10は、流量調整弁V2,V3を完全に閉塞して、返油回路22,23を流体が流れないように制御してもよい。
(S4)と(S5)とでは、制御部10は、一旦、流量調整弁V2の開度を所定の開度より大きくして、返油回路22のアキュムレータ5との接続位置に、冷媒が存在するか冷凍機油が存在するかを判断する。
まず、(S4)では、制御部10は、流量調整弁V2の開度を所定の開度より大きくし、流量調整弁V1,V3の開度を所定の開度より小さくする。
次に、(S5)では、制御部10は、冷凍機油の比熱と液冷媒の潜熱の関係を利用して、返油回路22のアキュムレータ5との接続位置に、液冷媒が存在するか冷凍機油が存在するかを判断する。
具体的には、制御部10は、温度検出部13が計測した温度TH3と、温度検出部12が計測した温度TH2との温度差(TH3−TH2)が、予め設定された判定温度ΔT以下であるか否かを判定する。
ここで、温度差(TH3−TH2)が、予め設定された判定温度ΔT以下の場合、冷媒の潜熱変化(=冷媒の質量流量×潜熱)が主体となる温度変化であると推定される。潜熱変化であるため、内部熱交換器6で熱交換されても温度が大きく変化していないと考えられるためである。そこで、制御部10は、温度差(TH3−TH2)が、予め設定された判定温度ΔT以下の場合、返油回路22のアキュムレータ5との接続位置には、液冷媒が存在すると判断する。
一方、温度差(TH3−TH2)が、予め設定された判定温度ΔTより大きい場合、冷凍機油の顕熱変化(=冷凍機油の質量流量×比熱×温度上昇幅)が主体となる温度変化であると推定される。顕熱変化であるため、内部熱交換器6で熱交換されることで温度が大きく変化したと考えられるためである。そこで、制御部10は、温度差(TH3−TH2)が、予め設定された判定温度ΔTより大きい場合、返油回路22のアキュムレータ5との接続位置には、冷凍機油が存在すると判断する。
そして、制御部10は、冷凍機油が存在すると判断した場合(S5でNo)、処理を(S6)へ進める。一方、制御部10は、液冷媒が存在すると判断した場合(S5でYes)、処理を(S7)へ進める。
なお、判定温度ΔTは、外気温度、室内温度、負荷(あるいは圧縮機1の運転周波数)などの運転条件によって変化する。そのため、予め運転条件に対する判定温度ΔTをテーブル等として記憶しておくとしてもよい。
(S6)では、制御部10は、返油回路22のアキュムレータ5との接続位置には、冷凍機油が存在するため、返油回路22から冷凍機油を圧縮機1へ戻す。また、返油回路22のアキュムレータ5との接続位置よりも上側に液冷媒が存在することはないため、制御部10は、返油回路22からだけでなく、返油回路23からも冷凍機油を圧縮機1へ戻す。
具体的には、制御部10は、流量調整弁V2,V3の開度を所定の開度より大きくし、流量調整弁V1の開度を所定の開度より小さくする。
ここで、返油回路23のアキュムレータ5との接続位置には、液冷媒は存在しないものの、ガス冷媒が存在する場合がある。しかし、仮に、返油回路23のアキュムレータ5との接続位置にガス冷媒が存在し、返油回路23からガス冷媒が圧縮機1へ吸入されたとしても特段支障はない。
(S7)では、制御部10は、返油回路22のアキュムレータ5との接続位置には、液冷媒が存在するため、最も上側でアキュムレータ5に接続された返油回路23から冷凍機油を圧縮機1へ戻す。
具体的には、制御部10は、流量調整弁V3の開度を所定の開度より大きくし、流量調整弁V1,V2の開度を所定の開度より小さくする。
ここで、返油回路23のアキュムレータ5との接続位置には、液冷媒が存在する場合がある。この場合には、圧縮機1へ液戻りが発生してしまう。そのため、この液戻りを避けるため、返油回路23のアキュムレータ5との接続位置に液冷媒が存在するか冷凍機油が存在するかを判断して、冷凍機油が存在する場合に流量調整弁V3を開け、返油回路23から冷凍機油を圧縮機1へ戻してもよい。また、返油回路23のアキュムレータ5との接続位置に液冷媒が存在する場合には、流量調整弁V1,V2,V3を閉めて、返油回路21,22,23のいずれからも冷凍機油を圧縮機1へ戻さないように制御してもよい。しかし、この場合、流出配管9からガス冷媒とともに流出した冷凍機油だけが圧縮機1へ戻り、他からは冷凍機油が圧縮機1へ戻らなくなり、圧縮機1で潤滑油が不足してしまう虞がある。したがって、多少の液戻りを許して、返油回路23のアキュムレータ5との接続位置に液冷媒が存在するか冷凍機油が存在するかを判断することなく、流量調整弁V3を開けてもよい。なお、流量調整弁V3の開度を制御することにより、圧縮機1へ戻ってしまう液冷媒の量を調節することも可能である。
なお、返油回路23のアキュムレータ5との接続位置に液冷媒が存在するか冷凍機油が存在するかを判断するには、流量調整弁V3の開度を所定の開度より大きくし、流量調整弁V1,V2の開度を所定の開度より小さくして、内部熱交換器6の入口側と出口側との温度差が判定温度以下か否かを判定すればよい。
また、返油回路23のアキュムレータ5との接続位置には、ガス冷媒が存在する場合もある。しかし、仮に、返油回路23のアキュムレータ5との接続位置にガス冷媒が存在し、返油回路23からガス冷媒が圧縮機1へ吸入されたとしても特段支障はない。
以上のように、ヒートポンプ装置100は、アキュムレータ5内における液冷媒と冷凍機油との上下位置が逆転した場合であっても、アキュムレータ5内における冷凍機油が存在する高さ位置を検出できる。そのため、ヒートポンプ装置100は、アキュムレータ5内における液冷媒と冷凍機油との上下位置が逆転した場合であっても、確実に圧縮機1へ返油できるとともに、圧縮機1への液戻りを抑制することができる。
また、返油回路21,22,23から圧縮機1へ液戻りする場合であっても、液冷媒が内部熱交換器6を通り加熱されることにより、圧縮機1への液戻りを抑制することができる。さらに、内部熱交換器6により液冷媒が加熱されて圧縮機1へ吸入されるため、ヒートポンプ装置100の性能も高くなる。
また、返油回路21,22,23のいずれかから圧縮機1へ返油する場合に、流量調整弁V1,V2,V3の開度を制御することで、返油量を制御することもできる。特に、(S6)の場合にように、2つの返油回路22,23から返油する場合には、返油量の制御をより柔軟に行うことができる。
なお、上記説明では、返油回路21,22,23や流出配管9のアキュムレータ5と接続位置を、アキュムレータ5の側面とした。しかし、アキュムレータ5との接続位置は、これに限るものではなく、図4や図5に示すように、アキュムレータ5の上部あるいは下部からの配管を挿入した方式としてもよい。
また、図6に示すように、配管を1つに束ねることができるディストリビュータ型分岐管31を設ければ、配管を集約することで、アキュムレータ5上部の有効空間を大きくできる。さらに、配管を集約することで、返油回路21,22,23を構成する配管がいわゆる邪魔板の役割をして、流出配管9から液冷媒が流出することが防止されるため、アキュムレータ5の気液分離効果を高めることができる。
また、上記説明では、返油回路を3本設けたが、返油回路は4本以上であってもよい。返油回路は3本以上が望ましいが、2本であってもよい。
また、各返油回路がアキュムレータ5と接続された位置の高さの差は、冷媒と冷凍機油の境界位置の検知精度を考慮すると20mm以上が望ましい。しかし、過剰に大きいと過度の液戻りが生じ易くなるため、100mm以下が望ましい。
また、図7に示すように、流出配管9のアキュムレータ5と合流点25との間に、流量調整弁V4(第4流量調整弁)を設けてもよい。この場合、通常運転時((S4)(S5)以外のとき)には、流量調整弁V4を絞って、流出配管9から流出するガス冷媒量を制限しておく。一方、冷凍機油の位置を検出するとき((S4)(S5)のとき)に流量調整弁V4を開放して、流出配管9から流出するガス冷媒量を増やし、返油回路22から内部熱交換器6へ流れる流体の流量を減らす。内部熱交換器6へ流れる流量が減ることにより、冷凍機油か液冷媒かの判定精度を高くすることができる。
また、上記説明では、内部熱交換器6は、冷媒回路における放熱器2と膨張機構3との間に接続されているとした。しかし、内部熱交換器6は、冷媒回路における圧縮機1と放熱器2との間に接続されていてもよい。
また、上記説明では、返油回路22を流れる流体を加熱する加熱器の一例として内部熱交換器6を用いた。しかし、加熱器は、電気ヒータなどの別熱源であってもよい。
また、上記説明では、冷媒としてCOを用い、冷凍機油としてPAG油を用いるとした。しかし、冷媒や冷凍機油はこれに限らず、相溶性が低く、運転条件によって液冷媒の密度と冷凍機油の密度とが逆転するものであればよい。例えば、冷媒としてCOを用いた場合に、冷凍機油として鉱油やアルキルベンゼン油を用いてもよい。また、冷媒として、HFC系冷媒、HC系冷媒等を用いてもよい。
1 圧縮機、2 放熱器、3 膨張機構、4 蒸発器、5 アキュムレータ、6 内部熱交換器、7 配管、8 流入配管、9 流出配管、10 制御部、11,12,13,14 温度検出部、21,22,23,24 返油回路、25 合流点、31 ディストリビュータ型分岐管、100 ヒートポンプ装置、V1,V2,V3,V4 流量調整弁。

Claims (9)

  1. 圧縮機と、放熱器と、膨張機構と、蒸発器と、アキュムレータとが順次接続され、冷媒が循環する冷媒回路と、
    前記アキュムレータに溜まった冷凍機油を前記圧縮機へ返油するための第1返油回路であって、前記アキュムレータの所定の位置に接続され、途中に第1流量調整弁が設けられた第1返油回路と、
    前記アキュムレータに溜まった冷凍機油を前記圧縮機へ返油するための第2返油回路であって、前記第1返油回路よりも高い位置で前記アキュムレータに接続され、途中に第2流量調整弁が設けられた第2返油回路と、
    冷媒と冷凍機油との少なくともいずれかである流体であって、前記第2返油回路を流れる流体を加熱する加熱器と、
    前記アキュムレータにおける前記冷媒の密度が前記冷凍機油の密度よりも高い場合には、前記第1流量調整弁の開度を所定の開度より小さくするとともに、一旦前記第2流量調整弁の開度を所定の開度より大きくし、前記第2返油回路を流れる流体の前記加熱器の入口側における温度と出口側における温度との温度差を計測し、計測した温度差に応じて、前記第2流量調整弁の開度を制御する制御部と
    を備えることを特徴とするヒートポンプ装置。
  2. 前記制御部は、前記温度差が予め設定された判定温度より大きい場合、前記第2流量調整弁の開度を所定の開度よりも大きくする
    ことを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ装置。
  3. 前記制御部は、前記温度差が予め設定された判定温度以下の場合、前記第2流量調整弁の開度を所定の開度よりも小さくする
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のヒートポンプ装置。
  4. 前記ヒートポンプ装置は、さらに、前記アキュムレータに溜まった冷凍機油を前記圧縮機へ返油するための第3返油回路であって、前記第2返油回路よりも高い位置で前記アキュムレータに接続され、途中に第3流量調整弁が設けられた第3返油回路を備え、
    前記制御部は、前記温度差が予め設定された判定温度より大きい場合、前記第2流量調整弁の開度と第3流量調整弁の開度とを所定の開度よりも大きくする
    ことを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載のヒートポンプ装置。
  5. 前記制御部は、前記温度差が予め設定された判定温度以下の場合、前記第2流量調整弁の開度を所定の開度より小さくするとともに、第3流量調整弁の開度を所定の開度よりも大きくする
    ことを特徴とする請求項4に記載のヒートポンプ装置。
  6. 前記制御部は、前記アキュムレータにおける前記冷媒の密度が前記冷凍機油の密度よりも低い場合には、前記第1流量調整弁の開度を所定の開度より大きくするとともに、前記第1流量調整弁以外の流量調整弁の開度を所定の開度より小さくする
    ことを特徴とする請求項1から5までのいずれかに記載のヒートポンプ装置。
  7. 前記加熱器は、前記第2返油回路を流れる流体と、前記冷媒回路における前記圧縮機から前記膨張機構までの間を流れる冷媒とを熱交換させる熱交換器である
    ことを特徴とする請求項1から6までのいずれかに記載のヒートポンプ装置。
  8. 前記冷媒回路における前記アキュムレータと前記圧縮機との間に第4流量調整弁が設けられ、
    前記制御部は、前記温度差を計測する場合に前記第4流量調整弁の開度を所定の開度よりも大きくする
    ことを特徴とする請求項1から7までのいずれかに記載のヒートポンプ装置。
  9. 圧縮機と、放熱器と、膨張機構と、蒸発器と、アキュムレータとが順次接続され、冷媒が循環する冷媒回路と、
    前記アキュムレータに溜まった冷凍機油を前記圧縮機へ返油するための第1返油回路であって、前記アキュムレータの所定の位置に接続され、途中に第1流量調整弁が設けられた第1返油回路と、
    前記アキュムレータに溜まった冷凍機油を前記圧縮機へ返油するための第2返油回路であって、前記第1返油回路よりも高い位置で前記アキュムレータに接続され、途中に第2流量調整弁が設けられた第2返油回路と、
    冷媒と冷凍機油との少なくともいずれかである流体であって、前記第2返油回路を流れる流体を加熱する加熱器とを備えるヒートポンプ装置の運転制御方法であり、
    前記アキュムレータにおける前記冷媒の密度が前記冷凍機油の密度よりも高い場合には、前記第1流量調整弁の開度を所定の開度より小さくするとともに、一旦前記第2流量調整弁の開度を所定の開度より大きくし、前記第2返油回路を流れる流体の前記加熱器の入口側における温度と出口側における温度との温度差を計測し、計測した温度差に応じて、前記第2流量調整弁の開度を制御する
    ことを特徴とするヒートポンプ装置の運転制御方法。
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