JP4807367B2 - ヒートポンプ式給湯機 - Google Patents

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本発明は、ヒートポンプ式給湯機に関するものである。
従来の冷凍装置に用いられる空気―冷媒熱交換器において、地球温暖化防止を目的として冷媒量を削減するため、液冷媒側の伝熱管の内径の総断面積がガス冷媒側の伝熱管の内径の総断面積よりも小さいことを特徴とする熱交換器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−266426号公報
上記特許文献1では、液冷媒側の伝熱管の内径の総断面積をガス冷媒側の伝熱管の総面積よりも小さくして、ガス冷媒側における圧力損失を小さくし、かつ液冷媒側における熱交換の効率を高めようとするものであった。
ヒートポンプ式給湯機では、水と冷媒を熱交換する熱交換器を用いて、給水温度に近い温度まで冷媒が冷却されるため、放熱器として動作する熱交換器出口の冷媒の過冷却度が高くなる。そのため、熱交換器内の冷媒に対して、密度の高い液相状態の冷媒の占める割合が大きくなり、必要な冷媒充填量が増加する。特許文献1のように、伝熱管内を冷媒が流れ、伝熱管の外部を空気が流れる構成で、空気と冷媒を熱交換する熱交換器では、冷媒側の伝熱管のみを縮小することで冷媒充填量の削減が可能となる。水と冷媒を熱交換する熱交換器では、例えば二重管式熱交換器のような形状となり、冷媒流路と水流路を有する。この構成で冷媒量削減を図って冷媒側の伝熱管を縮小すると、冷媒側の流路断面積が縮小するので冷媒側の流速は増加して冷媒配管内熱伝達率は増加する。ところが、冷媒配管伝熱面積となる冷媒側の管表面積は減少する。このことから、冷媒配管内熱伝達率X冷媒配管伝熱面積に大きく影響される熱交換性能が低下する可能性がある。また、冷媒側の伝熱管のみを縮小すると、相対的に水側の伝熱管の流路断面積が拡大するため、水側の流速は減少して水配管内熱伝達率は減少し、これも熱交換性能の低下につながる。このように従来の技術では、水―冷媒熱交換器において、熱交換性能を低下させることなく冷媒量を削減できなかった。
本発明は、上記のような課題を解消するためになされたもので、熱交換性能を低下させることなく、充填冷媒量を削減できるヒートポンプ式給湯機を提供することを目的とする。
本発明に係るヒートポンプ式給湯機は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機、冷媒流路と水流路を有し前記圧縮機から吐出された冷媒と給湯回路を循環する水とを熱交換する第1放熱器、冷媒流路と水流路を有し前記第1放熱器から流出した冷媒と前記給湯回路を循環する水とを熱交換する第2放熱器、前記第2放熱器から流出した冷媒を減圧する膨張弁、減圧された前記冷媒を蒸発する蒸発器、を環状に接続して成る冷凍サイクルと、前記第1放熱器の出口近傍の冷媒温度T1を検出する第1温度検出手段と、前記第2放熱器の入口近傍の冷媒温度T2を検出する第2温度検出手段と、前記冷媒温度T1、T2を入力して前記冷凍サイクル及び前記給湯回路の運転状態を制御する制御手段と、を備え、前記第1放熱器の前記冷媒流路の流れ方向に垂直な断面積を合計した総断面積よりも前記第2放熱器の前記冷媒流路の流れ方向に垂直な断面積を合計した総断面積を小さくなるように、また前記第1放熱器の前記水流路の流れ方向に垂直な断面積を合計した総断面積よりも前記第2放熱器の前記水流路の流れ方向に垂直な断面積を合計した総断面積を小さくなるように構成すると共に、前記制御手段は、前記第1、第2温度検出手段で検出した冷媒温度の温度差T1−T2が0より大きい所定値以上となるように、前記第1放熱器及び前記第2放熱器に流入する冷媒又は水の流量を制御するものである。
また、本発明に係るヒートポンプ式給湯機は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機、冷媒流路と水流路を有し前記圧縮機から吐出された冷媒と給湯回路を循環する水とを熱交換する第1放熱器、冷媒流路と水流路を有し前記第1放熱器から流出した冷媒と前記給湯回路を循環する水とを熱交換する第2放熱器、前記第2放熱器から流出した冷媒を減圧する膨張弁、前記膨張弁にて減圧された冷媒を蒸発する蒸発器、を環状に接続して成る冷凍サイクルと、前記第1放熱器の出口近傍又は前記第2放熱器の入口近傍の冷媒圧力Pを検出する圧力検出手段と、前記冷媒圧力Pの検出位置近傍の冷媒温度Tを検出する温度検出手段と、前記冷媒圧力P及び前記冷媒温度Tを入力して前記冷凍サイクル及び前記給湯回路の運転状態を制御する制御手段と、を備え、前記第1放熱器の前記冷媒流路の流れ方向に垂直な断面積を合計した総断面積よりも前記第2放熱器の前記冷媒流路の流れ方向に垂直な断面積を合計した総断面積を小さくなるように、また前記第1放熱器の前記水流路の流れ方向に垂直な断面積を合計した総断面積よりも前記第2放熱器の前記水流路の流れ方向に垂直な断面積を合計した総断面積を小さくなるように構成すると共に、前記制御手段は、検出した前記冷媒圧力P及び前記冷媒温度Tから前記第2放熱器に流入する冷媒の冷媒状態を推定し、この推定した冷媒状態が液相状態となるように、前記第1放熱器及び前記第2放熱器に流入する冷媒又は水の流量を制御するものである。
本発明に係わるヒートポンプ式給湯機によれば、第2放熱器での圧力損失の増加を防止でき、熱交換性能を低下させることなく、冷凍サイクル全体の冷媒充填量を削減することができる効果が得られる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係わるヒートポンプ式給湯機を示す回路構成図である。冷凍サイクル100は、圧縮機1、第1放熱器11、第2放熱器12、膨張弁2、蒸発器3を冷媒配管で環状に接続し、冷媒として、例えばプロパンを充填する。蒸発器3の周辺には蒸発器用送風機4を配置する。冷媒としてプロパンを使用しているので、冷凍サイクル100の放熱器11、12でプロパンは凝縮し、蒸発器3で蒸発する。ここでは第1放熱器11を第1凝縮器11、第2放熱器12を第2凝縮器として説明する。また、給湯回路200は、貯湯タンク21、第2凝縮器12、第1凝縮器11、水循環ポンプ22を水配管で環状に接続し、負荷媒体として例えば水を循環させる。
冷凍サイクル100を循環する冷媒と、給湯回路200を循環する水とは、第1凝縮器11及び第2凝縮器12で熱交換する。この熱交換によって水は温水になり、貯湯タンク21に貯湯される。貯湯タンク21には例えば400リットル程度の温水を貯湯する。
図2は本実施の形態に係わる熱交換器11、12の構成を示す説明図であり、水流路及び冷媒流路の2つの流路がわかるように透視して示す。これは第1凝縮器11及び第2凝縮器12を、共に例えば二重管で構成し、例えば二重になった内側に冷媒を流通させ、外側に水を流通させる。冷媒と水の温度差は熱交換器の各部分で常に安定して差がついている方が熱交換効率はよい。このため、第1凝縮器11及び第2凝縮器12で、冷媒と水とを逆方向から流通させる。即ち、冷媒は第1凝縮器11、第2凝縮器12の順に循環させ、水は第2凝縮器12、第1凝縮器11の順に循環させる。また、冷凍サイクル100を構成する第1凝縮器11及び第2凝縮器12において、第1凝縮器11の水の流れ方向に垂直な水流路断面積に対して、第2凝縮器12の水流路断面積を小さくなるように構成している。さらに、第1凝縮器11の冷媒の流れ方向に垂直な冷媒流路断面積に対して、第2凝縮器12の冷媒流路断面積を小さくなるように構成する。これによって、所定の熱交換性能が得られるように考慮した時、1つの凝縮器で構成した場合に比べて、第1凝縮器11と第2凝縮器12とを合計した内容積を低減している。
図3は、図2のIIIa−IIIa線断面、及びIIIb−IIIb線断面を示す説明図であり、図3(a)は第2凝縮器12の水及び冷媒の流れ方向に垂直な断面を示し、図3(b)は第1凝縮器11の水及び冷媒の流れ方向に垂直な断面を示す。この断面において、斜線で示した部分は冷媒流路であり、空白で示した部分は水流路である。また、第1凝縮器11の冷媒流路断面積をA11、第1凝縮器11の水流路断面積をB11、第2凝縮器12の冷媒流路断面積をA12、第2凝縮器12の水流路断面積をB12とするとき、A11>A12、B11>B12となるように構成する。この構成では、第1、第2凝縮器11、12は共に入口部から出口部まで分岐することなく1つのパスで構成されているので、冷媒流路総断面積=冷媒流路断面積であり、水流路総断面積=水流路断面積である。このように、第1凝縮器11の冷媒流路総断面積A11よりも第2凝縮器12の冷媒流路総断面積A12が小さくなるように構成すると共に、第1凝縮器11の水流路総断面積B11よりも第2凝縮器12の水流路総断面積B12が小さくなるように構成する。
ここで、各凝縮器11、12の入口部から出口部までの流路で、その流れ方向に垂直な断面において、冷媒の流路断面積を合計したものを冷媒流路総断面積と称し、水の流路断面積を合計したものを水流路総断面積と称する。例えば、各凝縮器11、12の入口部から出口部までの流路が、入口部で分岐されて出口部で合流するような複数の並列する流路で構成されている場合には、各パスの冷媒流路断面積を合計して冷媒流路総断面積が得られ、各パスの水流路断面積を合計して水流路総断面積が得られることになる。
以下、本実施の形態における冷媒の動きと負荷媒体である水の動きについて説明する。
図4は、冷凍サイクルにおいて、冷媒としてプロパンを用いたときの動作状態をモリエル線図上に示すグラフである。図において、横軸はエンタルピ(kJ/kg)、縦軸は圧力(MPa)を示す。Aは、冷凍サイクルにおける冷媒の状態変化を示し、Bはプロパンの飽和線を示す。Bで囲まれた領域のプロパンの状態は気液ニ相状態となり、Bの向かって右側は気相、左側は液相となる。図中、(ア)が凝縮器入口部、(イ)が気相と二相の相変化点、(ウ)が二相と液相の相変化点、(エ)が凝縮器出口部を示す。ここで、凝縮器入口部及び凝縮器出口部における凝縮器とは、冷凍サイクルで冷媒が放熱して凝縮される部分としての凝縮器を意味し、本実施の形態では第1凝縮器11及び第2凝縮器12で冷媒が放熱して凝縮されるので、凝縮器入口部(ア)は第1凝縮器11の入口部に対応し、凝縮器出口部(エ)は第2凝縮器12の出口部に対応する。
圧縮機1で圧縮されて吐出された冷媒は、80〜110℃程度の高温・高圧の気相状態となり、第1凝縮器11に流入する(図4ではア)。第1凝縮器11に流入した高温・高圧の冷媒は、第1凝縮器11に流入する水と熱交換することで、温度が低下して凝縮し、30〜50℃程度の液相状態(図4ではウ)、又は気相から液相に相変化している30〜50℃程度の気液二相状態(図4ではイ〜ウの間)となって、第2凝縮器12に流入する。第2凝縮器12に流入した冷媒は、第2凝縮器12の水流路に流入する水温、水道水から供給される場合には水道水の温度である9〜20℃付近まで冷却され、高圧・低温の液相状態となる。このとき、負荷媒体である水は、第2凝縮器12から第1凝縮器11を順次通過する間に加熱されて、65℃〜90℃程度の高温の水となって第1凝縮器11から流出し、貯湯タンク21に貯溜される。一方、第2凝縮器12を流出した高圧・低温状態の冷媒は、膨張弁2で減圧され、低圧・低温の液相状態となり、蒸発器3に流入する。そして、蒸発器用送風機4で送風される空気と熱交換して蒸発し、低圧・低温の気相状態となって蒸発器3より流出し、圧縮機1に再び吸入される。貯湯タンク21に貯溜されている温水は、必要に応じて給湯されて使われていくが、使用された分だけ水道水などから補充される。
次に、凝縮器を2つに分割し、気液二相状態で密度が小さい冷媒を流通させる第1凝縮器11と、液相状態で密度が大きい冷媒を流通させる第2凝縮器12で分割したことによる作用効果について述べる。
まず、熱交換性能AKについて記載する。
冷媒―水熱交換器の熱交換性能は以下の式(1)で見積もることができ、熱交換器の冷媒流路及び水流路の伝熱面積と伝熱管内の流速によって増減する。
Figure 0004807367
また、管内流体が単相であるときの管内熱伝達率を算出する式として、以下の式(2)で表されるDittus−Boelterの実験式を用いる。また、式(2)で用いる無次元数であるRe数とPr数は、式(3)、(4)で表される。
Figure 0004807367
上記の式(2)、(3)、(4)の関係から、下記の式(5)の関係が得られる。
Figure 0004807367
従来の技術で記載したように、1台の熱交換器で例えば二重管式熱交換器のような形状とし、液冷媒側、即ち凝縮器の出口側で冷媒流路となる伝熱管の断面積を縮小するとする。冷媒流路を流れる流速u(冷媒)は増加するため、式(5)の関係より、冷媒管内熱伝達率h(冷媒)は増加する。相対的に、流路直径D(水)は大きくなり、水配管側の流速u(水)は減少するため、水配管内熱伝達率h(水)が減少する。また、冷媒流路断面積を縮小するため、伝熱面積も減少する。式(1)において、冷媒管内熱伝達率h0は増加するが、水配管伝熱面積Ai、水配管内熱伝達率hi、冷媒配管伝熱面積A0が減少するので、全体として凝縮器の液冷媒側で熱交換性能AKが低下する可能性が生じる。
これに対し本実施の形態では、図2に示したように2台の凝縮器11、12を設け、液相状態の冷媒側に配置する第2凝縮器12は、気液二相状態の冷媒側に配置する第1凝縮器11に対して、冷媒流路及び水流路の両方において、流れ方向に垂直な断面の総断面積を小さくする。このため、第2凝縮器12では冷媒流路を流れる流速u(冷媒)及び水流路を流れる流速u(水)が増加する。式(1)において、水配管伝熱面積Aiと冷媒配管伝熱面積A0は減少するが、冷媒管内熱伝達率h0と水配管内熱伝達率hiは増加するので、全体として液冷媒側の熱交換性能AKを維持することができる。
このように、液相状態の冷媒側に配置する第2凝縮器12と気液二相状態の冷媒側に配置する第1凝縮器11で凝縮器を構成し、第2凝縮器12の冷媒流路と水流路の流路断面積を共に小さくすることで、熱交換性能AKの低減を抑制できる。且つ、液相状態の冷媒が流通する第2凝縮器12の冷媒流路の内容積を小さくできるので、充填冷媒量を低減できる。
ここで、凝縮器11、12を流通する流体の圧力損失について説明する。圧力損失△Pは、以下の式(6)で表される。また、凝縮器11、12を通過する冷媒の流速uは、以下の式(7)で表される。
Figure 0004807367
式(6)より、流速uが速いほど圧力損失△Pが大きくなることがわかり、式(7)より、密度ρが小さいほど、流路断面積Aが小さいほど、流速uが速くなることがわかる。つまり、流通する冷媒の密度ρが小さいほど、流路断面積Aが小さいほど、圧力損失△Pが大きくなる。凝縮器の圧力損失△Pが大きいほど、ヒートポンプ給湯機の消費電力量は増加する。このため、冷媒の密度ρが小さい領域の冷媒が流通する第1凝縮器11では、流路断面積Aを大きくしたり、流速uを遅くすることで圧力損失△Pの増加を抑制するように構成すると、消費電力量の増加を抑制できる。
図5は冷凍サイクル100の凝縮器11、12の入口部から出口部までの冷媒の密度変化を示すグラフである。図において、横軸はエンタルピ(kJ/kg)、縦軸は密度(kg/m)を示す。図4と同様、(ア)が第1凝縮器11の入口部、(イ)が気相と二相の相変化点、(ウ)が二相と液相の変化点、(エ)が第2凝縮器12の出口部を示す。
図5に示すように、高圧側冷媒の密度は、(イ)から(ウ)の間で急激に増加し、(エ)で最大となる。(ア)〜(ウ)の間は平均密度の低いので、流路の総断面積が大きい第1凝縮器11を用いることで、圧力損失△Pの増加を抑制して、消費電力量の増加を抑制できる。ただし、液冷媒の様に冷媒の密度が高い液相域に至るまで、流路の総断面積が大きな熱交換器を用いると、熱交換器の内容積が大きくなるため、冷媒充填量が増加する。そこで、平均密度の大きい(ウ)から(エ)は、式7より流路断面積を小さくしても流速はそれほど増加せず、圧力損失増加による消費電力量の増加はほぼ無視することができる。この領域では、水流路・冷媒流路共に流路総断面積が小さい第2凝縮器12を用いる。これにより、冷媒流路のみの流路断面積を縮小する場合に比べ、水流路を流れる流速が低下することがないため、必要な熱交換性能を維持することができる。さらに、第1凝縮器11では冷媒の圧力損失の増加を抑制できる。さらにまた、第1、第2凝縮器11、12全体で内容積を低減して冷媒充填量を削減することができる。
ここで、第1凝縮器11と第2凝縮器12で冷媒が負荷媒体である水に与える熱量は、それぞれの入口部と出口部のエンタルピー差と冷媒流量との積になるので、第1凝縮器11の入口部(ア)と出口部(ウ)のエンタルピー差と、第2凝縮器12の入口部(ウ)と出口部(エ)のエンタルピー差とを考慮すると、例えば3:2程度である。
なお、図2の二重管式熱交換器で、内側に冷媒の流路、外側に水の流路を構成してもよい。
また、図6に示すように、流路断面積が同様である熱交換器を複数、例えば3台備え、第1凝縮器11を2台の熱交換器で並列に流れるように構成し、第2凝縮器12を1台の熱交換器で構成してもよい。図6は本実施の形態に係わる第1凝縮器と第2凝縮器の他の構成例を示す説明図である。例えば図3(a)に示した冷媒流路断面積=A12、水流路断面積=B12の二重管式熱交換器を3台設けたとする。第1凝縮器11として2台を2パスで構成しているので、冷媒流路総断面積=2XA12、水流路総断面積=2XB12となる。このように構成しても、第1凝縮器11の冷媒の流路総断面積(2XA12)よりも第2凝縮器12の冷媒の流路総断面積(A12)が小さくなるように構成すると共に、第1凝縮器11の水の流路総断面積(2XB12)よりも第2凝縮器12の水の流路総断面積(B12)が小さくなるように構成できる。もちろん3台に限るものではなく、もっと多くてもよい。また、第2凝縮器12も複数パスで構成してもよい。
ここで、1パス及び複数パスで構成する凝縮器を比較すると、同程度の流路総断面積の場合には、パス数の多いほうが冷媒と水との接触面積が大きく取れるので、熱交換効率が良好となる。
また、第1凝縮器11及び第2凝縮器12は二重管式熱交換器に限るものではなく、プレート式熱交換器などで構成してもよい。冷媒として例えば二酸化炭素のように圧力の高くなる冷媒を用いる場合には、プレート式熱交換器よりも二重管式熱交換器の方が一般的に耐圧性が高いので好ましい。
本実施の形態では、流路総断面積の小さい第2凝縮器12へ流入する冷媒の状態が液相状態となるように構成することが必要となる。気相状態で第1凝縮器11へ流入した冷媒が第1凝縮器11を流出するときに液相状態となる条件は、第1凝縮器11の熱交換性能、第1凝縮器11へ流入する冷媒の流量、第1凝縮器11と第2凝縮器12を流通する負荷媒体である水の流量などに影響される。例えば第1凝縮器11の熱交換性能に注目して第2凝縮器12へ流入する冷媒の状態が液相状態とするためには、使用が予想される環境条件で、液相状態となって第1凝縮器11から流出するように、解析的又は実験的に求めて選定すればよい。
ヒートポンプ式給湯機は、ヒートポンプユニットとタンクユニットに分けられ、ヒートポンプユニット内に、一般的に、圧縮機1、第1、第2凝縮器11、12、膨張弁2、蒸発器3、蒸発器用送風機4が収納される。一方、タンクユニット内には貯湯タンク21と水循環ポンプ22が収納される。そして、ヒートポンプユニットとタンクユニット間は、水配管で接続される。本実施の形態では、第1凝縮器11と第2凝縮器12を分割しているため、それぞれの第1、第2凝縮器11、12は、ヒートポンプユニット又はタンクユニットのどちらかの同一ユニット内に設置しても良いし、凝縮器11、12を別々のユニットにそれぞれ設置することが可能である。
即ち、凝縮器を2つに分割したことにより、凝縮器の格納場所の自由度が増え、設置条件などに応じて都合のよい方に凝縮器11、12を格納すればよい。
また、凝縮器を2つに分割した構成例を記載したが、3つ以上の複数の凝縮器で構成してもよい。例えば、図5の(イ)〜(ウ)の間をさらに2つに分割し、密度の高くなった領域の冷媒と水とを、第3凝縮器で熱交換するように構成してもよい。この場合、第3凝縮器は、第1凝縮器11と第2凝縮器12の間に配置し、水流路総断面積及び冷媒流路総断面積共に、第1凝縮器11より小さく、第2凝縮器12より大きく構成すればよい。
以上述べたように、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機1と、冷媒流路と水流路を有し圧縮機1から吐出した冷媒と給湯回路200を循環する水とを熱交換する第1放熱器11と、冷媒流路と水流路を有し第1放熱器11をから流出した冷媒と給湯回路200を循環する水とを熱交換する第2放熱器12と、第2放熱器12から流出した冷媒を減圧する膨張弁2と、減圧された冷媒を蒸発する蒸発器3と、を環状に接続して成る冷凍サイクル100を備え、第1放熱器11の冷媒流路の流れ方向に垂直な断面積を合計した総断面積よりも第2放熱器12の冷媒流路の流れ方向に垂直な断面積を合計した総断面積を小さくなるように構成すると共に、第1放熱器11の水流路の流れ方向に垂直な断面積を合計した総断面積よりも第2放熱器12の水流路の流れ方向に垂直な断面積を合計した総断面積を小さくなるように構成したことにより、熱交換性能を低下させることなく、冷凍サイクル全体の冷媒充填量を削減できるヒートポンプ式給湯機が得られる効果がある。
実施の形態2.
実施の形態1では、第1放熱器例えば第1凝縮器11及び第2放熱器例えば第2凝縮器12として、二重管式の熱交換器を用いた例を示した。本発明の実施の形態2では、別の構成の熱交換器を用いた構成例について説明する。図7は本実施の形態に係わる第1凝縮器11及び第2凝縮器12を示す斜視図である。なお、ヒートポンプ式給湯機の他の構成は、実施の形態1と同様であり、ここではその説明を省略する。
図7に示す構成では、第1凝縮器11及び第2凝縮器12共、プレート式熱交換器で構成した。プレート式熱交換器は、板状の壁で分離された複数の流路を有し、冷媒流路と水流路とが隣り合うように構成される。プレート式熱交換器に流入した冷媒は入口部で複数のパスに分岐し、冷媒流路を流れて出口部で再び合流して流出する。水流路も同様に、プレート式熱交換器に流入した水は入口部で複数のパスに分岐し、水流路を流れて出口部で再び合流して流出する。冷媒流路及び水流路共に、第1凝縮器11のパス数より第2凝縮器12のパス数を少なくして、第1凝縮器11の流路総断面積よりも第2凝縮器12の流路総断面積を小さく構成する。
図8は図7のVIII−VIII線断面を示す説明図である。第2凝縮器12の入口部から出口部までの流路に対して垂直な断面を図8(a)に示し、第1凝縮器11の入口部から出口部までの流路に対して垂直な断面を図8(b)に示している。図において、斜線部分が冷媒流路であり、空白部分が水流路である。図8(a)に示すように、プレート式熱交換器である第2凝縮器12は、例えば冷媒及び水共に入口付近で2分岐され、出口付近で合流する2パスの構成である。1つの冷媒流路断面積をA12とすると、冷媒流路総断面積=2XA12となり、1つの水流路断面積をB12とすると、水流路総断面積=2XB12となる。同様に、図8(b)に示すように、プレート式熱交換器である第1凝縮器11は、例えば冷媒及び水共に入口付近で4分岐され、出口付近で合流する4パスの構成である。1つの冷媒流路断面積をA11とすると、冷媒流路総断面積=4XA11となり、1つの水流路断面積をB11とすると、水流路総断面積=4XB11となる。4XA11>2XA12、4XB11>2XB12となるように構成することで、冷媒流路及び水流路共に第1凝縮器11の流路総断面積よりも第2凝縮器12の流路総断面積を小さくしている。
このように、気液二相状態の密度の小さい領域の冷媒が流れる第1凝縮器11では冷媒流路及び水流路共に流路総断面積を大きくすることで、圧力損失が大きくなるのを抑制でき、消費電力量の増加を抑制できる。一方、液相状態の密度の大きい領域の冷媒が流れる第2凝縮器12では冷媒流路及び水流路共に流路断面積を小さくすることで、熱交換性能の低減を抑制できると共に冷媒必要量を削減できる。
さらにプレート式熱交換器を用いることで、大きさをそれほど大きくせずに並列する流路数を多くできる。特に第1凝縮器11をプレート式熱交換器で構成することで、コンパクトな大きさで流路総断面積を大きくすることができる。また、並列する流路数を多くすれば、水と冷媒とが隣り合う面積が大きくなるので、熱交換効率がよい。
なお、ここでは、第1、第2凝縮器11、12共にプレート式熱交換器を用いた例を示したが、これに限るものではなく、プレート式熱交換器と二重管式熱交換器を混在させて構成してもよい。
図9は、第1凝縮器11にプレート式熱交換器を用い、第2凝縮器12に二重管式熱交換器を用いた構成を示す説明図である。
図9に示すように、第1凝縮器11にプレート式熱交換器などの水流路及び冷媒流路共に流路数が多く、流路の総断面積が大きなプレート式熱交換器を用い、第2凝縮器12に水流路及び冷媒流路共に流路数が少なく、流路の総断面積が小さな二重管式熱交換器を用いてもよい。このように組み合わせることで、既存の熱交換器を組み合わせて用いることができ、コンパクトな構成の凝縮器11、12を容易に実現できる。
また、図7及び図9に示すように、冷媒流路は第1凝縮器11を通過した後に第2凝縮器12に流入させ、水流路は逆に第2凝縮器12を通過した後に第1凝縮器11に流入させる。これにより、第1、第2凝縮器11、12のどの部分においても、冷媒と水との温度差が同程度になり、効率よく熱交換を行うことができる。
以上述べたように、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機1と、冷媒流路と水流路を有し圧縮機1から吐出した冷媒と給湯回路200を循環する水とを熱交換する第1放熱器11と、冷媒流路と水流路を有し第1放熱器11から流出した冷媒と給湯回路200を循環する水とを熱交換する第2放熱器12と、第2放熱器12から流出した冷媒を減圧する膨張弁2と、減圧された冷媒を蒸発する蒸発器3と、を環状に接続して成る冷凍サイクル100を備え、第1放熱器11の冷媒流路の流れ方向に垂直な断面積を合計した総断面積よりも第2放熱器12の冷媒流路の流れ方向に垂直な断面積を合計した総断面積を小さくなるように構成すると共に、第1放熱器11の水流路の流れ方向に垂直な断面積を合計した総断面積よりも第2放熱器12の水流路の流れ方向に垂直な断面積を合計した総断面積を小さくなるように構成したことにより、熱交換性能を低下させることなく、冷凍サイクル全体の冷媒充填量を削減できるヒートポンプ式給湯機が得られる効果がある。
また、第1放熱器11の冷媒流路及び水流路のそれぞれを、複数の並列する流路で構成したことにより、冷媒流路及び水流路共に総断面積の異なる第1放熱器11及び第2放熱器12を容易に構成でき、熱交換性能を低下させることなく、冷凍サイクル全体の冷媒充填量を削減できるヒートポンプ式給湯機が得られる効果がある。
また、第2放熱器12の冷媒流路及び水流路のそれぞれを、第1放熱器11よりも少ない複数の並列する流路又は1つの流路で構成したことにより、冷媒流路及び水流路共に総断面積の異なる第1放熱器11及び第2放熱器12を容易に構成でき、熱交換性能を低下させることなく、冷凍サイクル全体の冷媒充填量を削減できるヒートポンプ式給湯機が得られる効果がある。
また、第1放熱器11はプレート式熱交換器であり、第2放熱器12はプレート式熱交換器又は二重管式熱交換器であることを特徴とすることにより、冷媒流路及び水流路共に総断面積の異なる第1放熱器11及び第2放熱器12を容易に構成でき、熱交換性能を低下させることなく、冷凍サイクル全体の冷媒充填量を削減できるヒートポンプ式給湯機が得られる効果がある。
なお、第1凝縮器11と第2凝縮器12とは、図2のように一体に構成してもよいし、図7のように分離し、その間を配管で接続するように構成してもよい。
実施の形態3.
図10は本発明の実施の形態3に係わるヒートポンプ式給湯機を示す回路構成図である。ここで、冷凍サイクル100の冷媒回路内の第1放熱器例えば第1凝縮器11と第2放熱器例えば第2凝縮器12の間に、気液分離器30を設けている。第1凝縮器11から流出した冷媒を気液分離器30の気相側に流入し、液相状態の冷媒を第2凝縮器12に流入するように接続する。他の各部分の構成において、実施の形態1又は実施の形態2と同一符号は、同一又は相当部分であり、ここではその説明を省略する。
第1凝縮器11の出口側に気液分離器30を設けると、液相状態又は気液二相状態で第1凝縮器11から流出して気液分離器30に流入した冷媒を、気液分離器30で気体と液体に分離し、液相状態の冷媒のみを第2凝縮器12に流入させることができる。
図11は図5と同様、エンタルピ(kJ/kg)に対する冷媒の密度(kg/m)を示すグラフで、冷媒としてプロパンの場合を示している。冷媒の密度が(ア)の状態で第1凝縮器11に流入し、例えば(オ)の状態で流出したとする。このまま第2凝縮器12に流入させると、密度がまだ小さい冷媒が流路断面積の小さな第2凝縮器12に流入することになって、圧力損失が大きくなったり、熱交換性能が低減する。本実施の形態では、第1凝縮器11の出口側に気液分離器30を設けており、確実に(ウ)の液相状態の冷媒を第2凝縮器12に流入させることができる。このため、第2凝縮器12での圧力損失が増加するのを防止でき、電力量の増加を抑制できる。
本実施の形態では、冷凍サイクル100の冷媒回路に気液分離器30を設けるという簡単な構成で、第2凝縮器12に確実に液相状態の冷媒を流入させることでき、圧力損失の増加を抑制できる。
ただし、図2に示すように第1凝縮器11と第2凝縮器12を一体で構成した場合には、気液分離器30を接続することができないので、第1凝縮器11と第2凝縮器12とを分離して構成することが必要である。冷媒回路における第1凝縮器11の出口部と気液分離器30の気相側を接続し、気液分離器30の液相側と第2凝縮器12の入口部とを接続すればよい。
また、運転中にヒートポンプ式給湯機の運転状態が変化して冷凍サイクルの高圧側が上方向又は下方向に多少移動することもある。このように状態が変化すると、冷凍サイクルの必要冷媒量が変化することがあるが、図10のように気液分離器30を設けることで、必要冷媒量の変化に対応することができる。例えば、冷凍サイクル内の冷媒が多ときには気液分離器30に余分な冷媒を貯溜し、冷凍サイクル内の冷媒が少ないときには気液分離器30に貯溜されている冷媒を使用すればよい。このように、冷凍サイクルの必要冷媒量が変化しても気液分離器30内の冷媒を使うことで対応できる。
また、第1凝縮器11と第2凝縮器12の間で冷媒流路総断面積は縮小するのであるが、第1凝縮器11から急に縮小して第2凝縮器12に流入するよりも気液分離器30があることで安定して第2凝縮器12に流入することができる。
以上述べたように、第1凝縮器11から流出する冷媒を気液分離する気液分離器30を備え、気液分離器30によって分離された液相状態の冷媒を第2放熱器12に流入させることを特徴とすることにより、圧力損失の増加を確実に抑制でき充填冷媒量を低減できるヒートポンプ式給湯機が得られる効果がある。
実施の形態4.
図12は本発明の実施の形態4に係わるヒートポンプ式給湯機を示す回路構成図である。本実施の形態では、液相状態の冷媒を第2放熱器例えば第2凝縮器12に流入させるように、制御手段例えば制御装置40で運転制御する。この制御装置40は、例えばヒートポンプ式給湯機の圧縮機1、膨張弁2、蒸発器用送風機4などの運転制御を行うために備わっている制御装置で、マイクロコンピュータなどで構成されている。また、第1放熱器例えば第1凝縮器11の出口部に、第1凝縮器11から流出する冷媒の温度を検出する第1温度検出手段例えば第1温度センサ51を設け、さらに第2凝縮器12の入口部に、第2温度検出手段例えば第2凝縮器12に流入する冷媒の温度を検出する第2温度センサ52を設ける。ここで、制御装置40と圧縮機1、膨張弁2、蒸発器用送風機4、第1、第2温度センサ51、52とを接続する信号線は図示を省略する。また、実施の形態1〜実施の形態3と同一符号は、同一又は相当部分であり、ここではその説明を省略する。
第1、第2凝縮器11、12を通過する冷媒は、気相状態から二相状態に至るまで温度が低下し、二相状態では温度がほぼ一定となり、二相状態から液相状態の間で再度温度が低下する。つまり、第1凝縮器11の出口付近と第2凝縮器12の入口付近の冷媒の状態が共に二相状態であるときはほとんど温度差が生じないが、第1凝縮器11の出口付近が二相状態又は液相状態であり、第2凝縮器12の入口付近が液相状態であるときは温度差が生じる。そこで、第1凝縮器11の出口部に第1温度センサ51、第2凝縮器12の入口部に第2温度センサ52を設け、これらの温度センサ51、52によって検出される温度差が0℃より大きい所定値、例えば3℃以上となるように、運転状態を制御する。ここで、運転状態の制御対象は、第1凝縮器11へ流入する冷媒の流量を調節するために、膨張弁2の開度を制御するか、圧縮機1の回転数を調節する。また、第1凝縮器11と第2凝縮器12を流通する水の流量を調節するために、水循環ポンプ22の回転数を制御してもよい。
図13は、本実施の形態に係わる制御装置40で行う制御工程の一例を示すフローチャートである。まず、第1温度センサ51で第1凝縮器11から流出する冷媒温度T1を検出する(ST1)。次に又はST1と同時に、第2温度センサ52で第2凝縮器12に流入する冷媒温度T2を検出する(ST2)。次に、T1−T2を演算してこれが例えば3℃以上かどうかを判断する(ST3)。T1−T2≧3の場合には、温度T2は液相状態の冷媒温度を検出していると判断でき、その運転状態を継続する。また、ST3の判断で、T1−T2<3の場合には、温度T2は気液二相状態の冷媒温度を検出していると判断できるので、液相状態を検出するように運転状態を制御する(ST4)。具体的には、圧縮機1の回転数を下げる、又は膨張弁2の開度を絞ることで、第1凝縮器11へ流入する冷媒の流量を減少させる。また、水循環ポンプ22によって給湯回路200を流れる水の量を増加させる。
このように制御装置40で制御することで、気液ニ相状態の冷媒が第2凝縮器12に流入するのを防止して、確実に液相状態の冷媒を第2凝縮器12に流入させることができる。このため、第2凝縮器12での圧力損失が増加するのを防止でき、熱交換性能を低下させることなく、冷凍サイクル100全体の冷媒充填量を削減させることができる。
なお、ST3で設定した温度差は3℃に限るものではなく、2℃や5℃など、0より大きい所定値を設定すればよく、用いる冷媒や冷凍サイクル100に応じて適した値に設定すればよい。
以上述べたように、第1放熱器11の出口近傍の冷媒温度T1を検出する第1温度検出手段51と、第2放熱器12の入口近傍の冷媒温度T2を検出する第2温度検出手段52と、冷媒温度T1、T2を入力して冷凍サイクル100及び給湯回路200の運転状態を制御する制御手段40を備え、制御手段40は、第1、第2温度検出手段51、52で検出した冷媒温度の温度差T1−T2が0より大きい所定値以上となるように、第1放熱器11及び第2放熱器12に流入する冷媒の流量又は水の流量を制御することにより、第2放熱器12での圧力損失が増加するのを防止でき、熱交換性能を低下させることなく、冷凍サイクル100全体の冷媒充填量を削減させることができる。
また、制御手段40は、圧縮機1の回転数若しくは膨張弁2の開度を制御することで第1放熱器11及び第2放熱器12に流入する冷媒の流量を制御する、又は給湯回路200の水循環量を制御することで第1放熱器11及び第2放熱器12に流入する水の流量を制御することを特徴とすることにより、第2放熱器12での圧力損失が増加するのを防止でき、熱交換性能を低下させることなく、冷凍サイクル100全体の冷媒充填量を削減させることができる。
図12及び図13に示した制御は、第2凝縮器12に流入する冷媒の状態を、確実に液相状態とするためのものである。しかし、運転中になんらかの原因で第1凝縮器11の途中ですでに冷媒が液相状態になることもある。図14及び図15に示した構成例によってこれを防止することができる。
図14は、本発明の実施の形態4に係わるヒートポンプ式給湯機の他の構成を示す回路構成図である。図12の構成に加え、第1凝縮器11内を流通している冷媒の温度を、第3温度検出手段、例えば第3温度センサ53で検出する。
図15は、図14のように構成したヒートポンプ式給湯機における制御装置40で行う制御工程の一例を示すフローチャートである。まず、第1温度センサ51で第1凝縮器11から流出する冷媒温度T1を検出する(ST1)。次に又はST1と同時に、第2温度センサ52で第2凝縮器12に流入する冷媒温度T2を検出する(ST2)。次に又はST1及びST2と同時に、第3温度センサ52で第1凝縮器11内を流れる冷媒温度T3を検出する(ST5)。気液ニ相状態の冷媒は理想的には一定温度で凝縮するので、第3温度センサ52は第1凝縮器11内のどこにあっても同じ温度を検出するはずであるが、安定して温度を検出するため、第1凝縮器11内のほぼ中央部分に設置する。
次にT3−T1を演算してこれが例えば1℃以下かどうかを判断する(ST6)。T3−T1>1の場合には、温度T1は気液二相状態ではなく、液相状態の冷媒温度を検出していると判断できる。このため、第1凝縮器11から流出する冷媒を気液ニ相状態にするように、運転状態を制御する(ST7)。具体的には、圧縮機1の回転数を上げる、又は膨張弁2の開度を開くことで、第1凝縮器11へ流入する冷媒の流量を増加させる。また、水循環ポンプ22によって給湯回路200を流れる水の量を減少させる。
ST6の判断でT3−T1≦1℃の場合、温度T1及びT3は気液ニ相状態であると判断できる。そこで、T1−T2を演算してこれが例えば3℃以上かどうかを判断する(ST3)。T1−T2≧3の場合には、温度T2は液相状態の冷媒温度を検出していると判断でき、その運転状態を継続する。また、ST3の判断で、T1−T2<3の場合には、温度T2は気液二相状態の冷媒温度を検出していると判断できるので、液相状態を検出するように運転状態を制御する(ST4)。具体的には、圧縮機1の回転数を下げる、又は膨張弁2の開度を絞ることで、第1凝縮器11へ流入する冷媒の流量を減少させる。また、水循環ポンプ22によって給湯回路200を流れる水の量を増加させる。
このように制御装置40で制御することで、確実に第1凝縮器11から気液ニ相状態の冷媒を流出させ、かつ確実に液相状態の冷媒を第2凝縮器12に流入させることができる。このため、第2凝縮器12での圧力損失が増加するのを防止でき、熱交換性能を低下させることなく、冷凍サイクル200全体の冷媒充填量を確実に削減させることができる。
なお、前記と同様、ST6、ST3で設定した温度差は1℃や3℃に限るものではなく、用いる冷媒や冷凍サイクル100に応じて適した値に設定すればよい。ST3で用いる所定値は前述のように、0より大きい所定値とする。ST6で用いる所定値は理想的には温度変化がないので0と比較するのであるが、現実的には誤差もあり、ここでは1℃以下の場合に気液二相状態であると判断した。
また、図15において、ST2の冷媒温度T2を検出する処理は、ST6の判断で冷媒温度T2を必要としていないので、ST6でYESと判断した後に移動してもよい。
以上述べたように、第1凝縮器11内の冷媒温度T3を検出する第3温度温度検出手段53を備え、制御手段40は、第1、第3温度検出手段で検出した冷媒温度の温度差T3−T1が例えば1℃の第1所定値以下で、且つ第1、第2温度検出手段で検出した冷媒温度の温度差T2−T1が0より大きい例えば3℃の第2所定値以上になるように、第1凝縮器11及び第2凝縮器12に流入する冷媒の流量又は水の流量を制御することにより、第2凝縮器12での圧力損失が増加するのを防止でき、熱交換性能を低下させることなく、冷凍サイクル100全体の冷媒充填量を確実に削減させることができる。
なお、液相状態の冷媒を確実に第2凝縮器12に流入させる制御としては、図16に示したような構成でもよい。この構成では、第2凝縮器12に流入する冷媒の温度を検出する温度検出手段、例えば温度センサ50、及びほぼ同一箇所の冷媒の圧力を検出する圧力検出手段例えば圧力センサ60を備える。そして、第2凝縮器12に流入する冷媒の温度及び圧力から、冷媒が第2凝縮器12に流入する冷媒が液相状態であるかないかを判断する。冷媒の状態は、その温度と圧力によって一意的に決定するので、これを利用して液相状態であることを判断できる。液相状態でない場合の制御は、図13のST4と同様にすればよい。
ここで、圧力と温度とから冷媒状態を判断するには、演算によってもよいし、圧力及び温度のテーブルを記憶しておき、このテーブルを参照して判断してもよい。また、第2凝縮器12の入口近傍の冷媒温度と冷媒圧力を検出する場合には、検出値を用いて第2凝縮器12に流入する冷媒状態を容易に推定できる。また、第1凝縮器12出口近傍の冷媒温度と冷媒圧力を検出する場合には、第1凝縮器11の出口部から第2凝縮器12の入口部までに冷媒状態が多少変化することもある。この場合には、検出値を用い、推定される変化分を考慮して第2凝縮器12に流入する冷媒状態を推定すればよい。
以上述べたように、第1放熱器11の出口近傍又は第2放熱器12の入口近傍の冷媒圧力Pを検出する圧力検出手段60と、冷媒圧力の検出位置近傍の冷媒温度Tを検出する温度検出手段50と、冷媒圧力P及び冷媒温度Tを入力して冷凍サイクル100及び給湯回路200の運転状態を制御する制御手段40を備え、制御手段40は、検出した冷媒圧力P及び冷媒温度Tから第2放熱器に流入する冷媒の冷媒状態を推定し、この推定した冷媒状態が液相状態となるように、第1放熱器11及び第2放熱器12に流入する冷媒の流量又は水の流量を制御することを特徴とすることにより、第2放熱器12での圧力損失が増加するのを防止でき、熱交換性能を低下させることなく、冷凍サイクル100全体の冷媒充填量を削減させることができる。
また、この構成でも制御手段40は、圧縮機1の回転数若しくは膨張弁2の開度を制御することで第1放熱器11及び第2放熱器12に流入する冷媒の流量を制御する、又は給湯回路200の水循環量を制御することで第1放熱器11及び第2放熱器12に流入する水の流量を制御することを特徴とすることにより、第2放熱器12での圧力損失が増加するのを防止でき、熱交換性能を低下させることなく、冷凍サイクル100全体の冷媒充填量を削減させることができる。
図16における圧力センサ60の代わりに、外気温度を検出する外気温度検出手段を設けてもよい。外気温度と冷媒の温度とから、第2凝縮器12に流入する冷媒の冷媒状態を推定してもよい。これを利用して、第2凝縮器12に流入する冷媒状態を推定し、この推定した冷媒状態を液相状態になるように制御してもよい。また、外気温度の代わりに、例えば水道水から供給される供給水の温度を検出し、これと冷媒の温度から第2凝縮器12に流入する冷媒状態を判断してもよい。この供給水の温度は、第2凝縮器12の冷媒側では出口温度を検出していることと同等である。
また、通常圧縮機1の吐出温度を検出する温度センサを有するので、この温度と第2凝縮器12に流入する冷媒温度から第2凝縮器12に流入する冷媒状態を推定してもよい。この場合にも、予めシュミレーションや予備運転を行い、検出した状態値から第2凝縮器12に流入する冷媒状態を推定しうるようにデータを記憶しておく必要がある。
本発明に係わるヒートポンプ式給湯機は、飽和液相線を超えて液相状態である冷媒を流路総断面積の小さな第2凝縮器に流通させ、熱交換器の流路総断面積が小さくなれば、熱交換器の内容積も小さくなるため、高圧側液相状態の冷媒量を減少させることが可能となり、熱交換性能を低下させることなく、冷凍サイクル全体の冷媒充填量を削減させる効果が得られる。
なお、実施の形態1〜実施の形態4に対し、ヒートポンプ式給湯機の全体構成は図1、図10、図12、図14、図16に限るものではなく、給湯タンク21内の温水を浴槽に循環させる浴槽循環回路や、床暖房用パネルに循環させる床暖房回路や、室内暖房用パネルに循環させる室内暖房回路などを備えていてもよい。
また、実施の形態1〜実施の形態4ではヒートポンプ式給湯機で、冷凍サイクル100と給湯回路200を有し、給湯回路200を循環する負荷媒体は水として記載したが、これに限るものではない。例えば、負荷媒体として他の冷媒やブラインを循環させるような負荷側回路であっても、第1放熱器と第2放熱器を備えることで、同様の効果を奏する。
また、冷媒は例えばプロパンとしたが、これに限るものではない。オゾン層破壊係数が0であるR410Aの他、HFC系冷媒としては例えばR407C、R404A、R507A、R32などであってもよい。また、自然冷媒であるプロパン、ブタン、イソブタンなどの炭化水素系冷媒や二酸化炭素を用いてもよい。
特に、二酸化炭素を冷媒として用いると、地球環境を破壊することがないので好ましい。ただし、冷媒が二酸化炭素の場合、図4に示したグラフ上で、冷媒の変化が多少異なり、冷凍サイクルにおける二酸化炭素の状態変化Aは、全体的に上方にシフトする。そして、第1、第2放熱器内で冷媒は凝縮せずに超臨界状態のままで温度が下がる。二酸化炭素を用いた時の密度の変化は、圧力一定で温度が低下するに従って密度は上昇する。このことから、冷媒として二酸化炭素を使用した場合でも、密度の大きい状態の冷媒を第2放熱器12で水と熱交換することで、熱交換性能を保持したまま冷媒量の削減及び装置のコンパクト化を図ることができる。この場合には、第1放熱器11から流出する冷媒状態は液相状態ではないが、熱交換性能が確保でき、且つ適正な冷媒量となるように第2放熱器12に流入させる冷媒状態、例えば温度と圧力を決めればよい。
HFC系冷媒を用いた場合には、炭化水素系冷媒と同様、液相状態の冷媒を第2放熱器12に流入させることで、冷媒量の削減を図ることができる。
また、冷媒に可燃性を有する炭化水素系冷媒を使用した場合には、冷媒量の削減によって、大幅に安全性を高めることになり信頼性を向上できるヒートポンプ式給湯機が得られる。
以上述べたように、冷媒は、炭化水素系冷媒又は二酸化炭素であることを特徴とすることにより、自然冷媒を用い、さらに充填冷媒量を効果的に削減できるヒートポンプ式給湯機が得られる。
本発明の実施の形態1に係わるヒートポンプ式給湯機を示す回路構成図である。 本発明の実施の形態1に係わる第1凝縮器と第2凝縮器の構成を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係わる第1凝縮器と第2凝縮器の流路断面を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係わるヒートポンプ式給湯機の運転状態における冷媒のエンタルピに対する圧力を示すグラフで、横軸にエンタルピ(kJ/kg)、縦軸に圧力(MPa)を示す。 本発明の実施の形態1に係わるヒートポンプ式給湯機の運転状態における凝縮器内の冷媒のエンタルピに対する密度を示すグラフで、横軸にエンタルピ(kJ/kg)、縦軸に密度(kg/m)を示す。 本発明の実施の形態1に係わる第1凝縮器と第2凝縮器の他の構成例を示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係わる第1凝縮器と第2凝縮器を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係わり、図7のVIII−VIII線断面を示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係わる第1凝縮器と第2凝縮器の他の構成例を示す説明図である。 本発明の実施の形態3に係わるヒートポンプ式給湯機を示す回路構成図である。 本発明の実施の形態3に係わるヒートポンプ式給湯機の運転状態における凝縮器内の冷媒のエンタルピに対する密度を示すグラフで、横軸にエンタルピ(kJ/kg)、縦軸に密度(kg/m)を示す。 本発明の実施の形態4に係わるヒートポンプ式給湯機の回路構成図である。 本発明の実施の形態4に係わる制御装置の制御工程を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4に係わるヒートポンプ式給湯機の他の構成例を示す回路構成図である。 本発明の実施の形態4に係わる制御装置の制御工程を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4に係わるヒートポンプ式給湯機のさらに他の構成例を示す回路構成図である。
符号の説明
1 圧縮機
2 膨張弁
3 蒸発器
11 第1放熱器
12 第2放熱器
21 貯湯タンク
22 水循環ポンプ
30 気液分離器
40 制御手段
50、51、52、53 温度検出手段
60 圧力検出手段
100 冷凍サイクル
200 給湯回路

Claims (8)

  1. 冷媒を圧縮して吐出する圧縮機、冷媒流路と水流路を有し前記圧縮機から吐出された冷媒と給湯回路を循環する水とを熱交換する第1放熱器、冷媒流路と水流路を有し前記第1放熱器から流出した冷媒と前記給湯回路を循環する水とを熱交換する第2放熱器、前記第2放熱器から流出した冷媒を減圧する膨張弁、前記膨張弁にて減圧された冷媒を蒸発する蒸発器、を環状に接続して成る冷凍サイクルと、
    前記第1放熱器の出口近傍の冷媒温度T1を検出する第1温度検出手段と、
    前記第2放熱器の入口近傍の冷媒温度T2を検出する第2温度検出手段と、
    前記冷媒温度T1、T2を入力して前記冷凍サイクル及び前記給湯回路の運転状態を制御する制御手段と、を備え、
    前記第1放熱器の前記冷媒流路の流れ方向に垂直な断面積を合計した総断面積よりも前記第2放熱器の前記冷媒流路の流れ方向に垂直な断面積を合計した総断面積を小さくなるように、また前記第1放熱器の前記水流路の流れ方向に垂直な断面積を合計した総断面積よりも前記第2放熱器の前記水流路の流れ方向に垂直な断面積を合計した総断面積を小さくなるように構成すると共に、
    前記制御手段は、前記第1、第2温度検出手段で検出した冷媒温度の温度差T1−T2が0より大きい所定値以上となるように、前記第1放熱器及び前記第2放熱器に流入する冷媒又は水の流量を制御することを特徴とするヒートポンプ式給湯機。
  2. 冷媒を圧縮して吐出する圧縮機、冷媒流路と水流路を有し前記圧縮機から吐出された冷媒と給湯回路を循環する水とを熱交換する第1放熱器、冷媒流路と水流路を有し前記第1放熱器から流出した冷媒と前記給湯回路を循環する水とを熱交換する第2放熱器、前記第2放熱器から流出した冷媒を減圧する膨張弁、前記膨張弁にて減圧された冷媒を蒸発する蒸発器、を環状に接続して成る冷凍サイクルと、
    前記第1放熱器の出口近傍又は前記第2放熱器の入口近傍の冷媒圧力Pを検出する圧力検出手段と、
    前記冷媒圧力の検出位置近傍の冷媒温度Tを検出する温度検出手段と、
    前記冷媒圧力P及び前記冷媒温度Tを入力して前記冷凍サイクル及び前記給湯回路の運転状態を制御する制御手段と、を備え、
    前記第1放熱器の前記冷媒流路の流れ方向に垂直な断面積を合計した総断面積よりも前記第2放熱器の前記冷媒流路の流れ方向に垂直な断面積を合計した総断面積を小さくなるように、また前記第1放熱器の前記水流路の流れ方向に垂直な断面積を合計した総断面積よりも前記第2放熱器の前記水流路の流れ方向に垂直な断面積を合計した総断面積を小さくなるように構成すると共に、
    前記制御手段は、検出した前記冷媒圧力P及び前記冷媒温度Tから前記第2放熱器に流入する冷媒の冷媒状態を推定し、この推定した冷媒状態が液相状態となるように、前記第1放熱器及び前記第2放熱器に流入する冷媒又は水の流量を制御することを特徴とするヒートポンプ式給湯機。
  3. 前記制御手段は、前記圧縮機の回転数若しくは前記膨張弁の開度を制御することで前記第1放熱器及び前記第2放熱器に流入する冷媒の流量を制御する、又は前記給湯回路の水循環量を制御することで前記第1放熱器及び前記第2放熱器に流入する水の流量を制御することを特徴とする請求項又は2に記載のヒートポンプ式給湯機。
  4. 前記第1放熱器の冷媒流路及び水流路のそれぞれを、複数の並列する流路で構成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のヒートポンプ式給湯機。
  5. 前記第2放熱器の冷媒流路及び水流路のそれぞれを、前記第1放熱器よりも少ない複数の並列する流路又は1つの流路で構成したことを特徴とする請求項に記載のヒートポンプ式給湯機。
  6. 前記第1放熱器はプレート式熱交換器であり、前記第2放熱器はプレート式熱交換器又は二重管式熱交換器であることを特徴とする請求項に記載のヒートポンプ式給湯機。
  7. 前記第1放熱器から流出する冷媒を気液分離する気液分離器を備え、前記気液分離器によって分離された液相状態の冷媒を前記第2放熱器に流入させることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のヒートポンプ式給湯機。
  8. 前記冷媒炭化水素系冷媒であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のヒートポンプ式給湯機。
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