JP3245947B2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP3245947B2 JP10110292A JP10110292A JP3245947B2 JP 3245947 B2 JP3245947 B2 JP 3245947B2 JP 10110292 A JP10110292 A JP 10110292A JP 10110292 A JP10110292 A JP 10110292A JP 3245947 B2 JP3245947 B2 JP 3245947B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室外ユニットの熱源側
熱交換器に補助熱交換器を並列配置した空気調和装置に
係り、特に停止中における圧縮機への液戻り防止対策に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平2−75862
号公報に開示されるごとく、空気調和装置の冷媒回路に
おいて、吐出管とレシーバ−室外電動膨張弁間の液ライ
ンとの間に過負荷制御用バイパス路を設け、このバイパ
ス路に、凝縮能力を補助するための補助熱交換器を介設
し、例えば暖房運転中の過負荷時に補助熱交換器を使用
することで、室内側の負荷の低減を補い、或いは冷房運
転中に室外熱交換器の能力を補助し、もって、冷媒状態
を適正に維持しようとするものは公知の技術である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のもののように、補助熱交換器をバイパス路に介設し
たものでは、下記のような問題があった。
【0004】すなわち、圧縮機が停止すると、ガスライ
ンでは高圧側と低圧側とが連通され、均圧化されてこの
均圧制御により高低差圧がほぼ解消している。しかる
に、補助熱交換器の出口付近から室内熱交換器に至る液
ラインには、なお中間圧が残存しており、この中間圧と
均圧化され低圧になっている圧縮機の吐出側圧力との差
圧によって、液冷媒が圧縮機の吐出側に流入することが
ある。そして、この逆流した冷媒が、圧縮機の吐出側に
配設された油分離器の油戻し通路を介して圧縮機の油ド
ーム内に流入すると、その後、長時間停止してから圧縮
機を起動するときに、油のフォーミングを生じて油圧保
護スイッチが作動したり、液圧縮を生じる等の虞れがあ
った。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、空気調和装置の停止中に、液冷媒が
液ライン側から圧縮機のドーム内に逆流するのを阻止す
る手段を講ずることにより、油のフォーミングや液圧縮
等を有効に防止し、もって、信頼性の向上を図ることに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の講じた手段は、図1に示すよう
に、圧縮機(1)、室外熱交換器(6)、レシーバ
(9)及び室内熱交換器(12)を順次接続してなる主
冷媒回路(14)を備えた空気調和装置を対象とする。
【0007】そして、空気調和装置に、上記圧縮機
(1)の吐出側に設けられた油分離器(4)と、該油分
離器(4)から油を圧縮機(1)の吸入側に戻すための
油戻し通路(33)と、上記圧縮機(1)の油分離器
(4)下流側の吐出管と液ラインとの間を開閉弁(SV
S)を介してバイパス接続する補助用バイパス路(11
e)と、該補助用バイパス路(11e)に介設され、凝
縮能力を補助するための補助熱交換器(6c)とを設け
るものとする。
【0008】さらに、上記補助用バイパス路(11e)
の液ライン側端部を、レシーバ(9)上部に接続する構
成としたものである。
【0009】請求項2の発明の講じた手段は、上記請求
項1の発明において、主冷媒回路(14)には圧縮機
(1)の吸入側に液冷媒除去用のアキュムレータ(1
0)が配設され、油戻し通路(33)の出口側端部は、
上記アキュムレータ(10)出口の立上がり配管に接続
される構成としたものである。
【0010】請求項3の発明の講じた手段は、上記請求
項1の発明において、圧縮機(1)の吸入側に、冷媒中
の液冷媒除去用のアキュムレータ(10)を配設し、圧
縮機(1)の吐出側に油分離器(4)を設け、油を該油
分離器(4)から圧縮機(1)の吸入側に戻すための油
戻し通路(33)を設ける。
【0011】そして、該油戻し通路(33)の出口側端
部を、上記アキュムレータ(10)出口の立上がり配管
に接続する構成としたものである。
【0012】
【作用】以上の構成により、請求項1の発明では、補助
用バイパス路(11e)の出口側端部がレシーバ(9)
の上部に接続されているので、圧縮機(1)の停止中に
おいて、ガス冷媒の逆流は生じても液冷媒が補助用バイ
パス路(11e)に流入することはなく、油分離器
(4)から油戻し通路(33)を介して圧縮機(1)内
に流入するのが阻止され、圧縮機(1)の再起動時に
も、油圧保護による異常停止や液圧縮が防止されること
になる。
【0013】請求項2の発明では、油分離器(4)から
延びる油戻し通路(33)の出口側端部がアキュムレー
タ(10)の立上がり配管に接続されているので、圧縮
機(1)の停止後、補助用バイパス路(11e)や主冷
媒回路(14)から液冷媒が油分離器(4)に流入して
も、液冷媒が油と共にアキュムレータ(10)内に流下
し、アキュムレータ(10)で液冷媒が除去されてから
圧縮機(1)に吸入される。したがって、圧縮機(1)
の再起動時にも、油圧保護による異常停止や液圧縮等が
防止されることになる。
【0014】請求項3の発明では、圧縮機(1)の停止
後、補助用バイパス路(11e)への液冷媒の流入が阻
止されるとともに、室外熱交換器(6)や補助熱交換器
(6c)から圧縮機(1)の吐出側に液冷媒が逆流して
も、油分離器(4)から圧縮機(1)に直接液冷媒が流
入することなくアキュムレータ(10)で除去される。
したがって、より確実に圧縮機(1)への液戻りが防止
されることになる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面に基づ
き説明する。
【0016】図1は本発明の実施例に係るマルチ型空気
調和装置の冷媒配管系統を示し、(X)は室外ユニッ
ト、(Y1),(Y2),…は該室外ユニット(X)に
並列に接続された室内ユニットである。上記室外ユニッ
ト(X)の内部には、2つの三方切換弁(SV1),(S
V2)の切換えにより、運転容量が100%,67%,3
3%の3段階に調節される圧縮機(1)と、上記圧縮機
(1)から吐出されるガス冷媒中の油を分離する第1,
第2油分離器(4a),(4b)と、冷房運転時には図
中実線の如く切換わり暖房運転時には図中破線の如く切
換わる四路切換弁(5)と、冷房運転時に凝縮器、暖房
運転時に蒸発器となる一対の室外熱交換器(6a),
(6b)及び該室外熱交換器(6a),(6b)に付設
された2台の室外ファン(F1),(F2)とが配設さ
れている。上記各室外熱交換器(6a),(6b)は、
回路中で並列に配置されており、各室外熱交換器(6
a),(6b)に対して、冷房運転時には冷媒流量を調
節し、暖房運転時には冷媒の絞り作用を行う一対の室外
電動膨張弁(8a1),(8a2)及び(8b1),(8b2)
が配設されている。さらに室外ユニット(X)には、液
化した冷媒を貯蔵するためのレシーバ(9)と、一対の
第1,第2アキュムレータ(10a),(10b)とが
配設されていて、該各機器(1)〜(10b)は、順次
冷媒配管(11)により冷媒の流通可能に接続されてい
る。また上記室内ユニット(Y1),(Y2),…は同
一構成であり、各々、冷房運転時には蒸発器、暖房運転
時には凝縮器となる室内熱交換器(12)およびそのフ
ァン(12a)と、暖房運転時に冷媒流量を調節し、冷
房運転時に冷媒の絞り作用を行う室内電動膨張弁(1
3)とがそれぞれ配設され、合流後液側手動閉鎖弁(1
7)及びガス側手動閉鎖弁(18)を介し液側連絡配管
(11a)及びガス側連絡配管(11b)によって室外
ユニット(X)との間を接続されている。すなわち、以
上の各機器は冷媒配管(11)により、冷媒の流通可能
に接続されていて、室外空気との熱交換により得た熱を
室内空気に放出するようにした主冷媒回路(14)が構
成されている。
【0017】次に、上記各主要機器以外に補助用の諸機
器が設けられている。吐出管と吸入管との間には、圧縮
機(1)の停止時等に高圧側圧力と低圧側圧力とを均圧
化するための均圧ホットガスバイパス路(11d)が設
けられ、該均圧ホットガスバイパス路(11d)には、
サ―モオフ状態等による圧縮機(1)の停止時、再起動
前に一定時間開作動する均圧用開閉弁(21)が介設さ
れている。また、各室外電動膨張弁(8a1)〜(8b2)
−レシーバ(9)間の液管とアキュムレータ(10)上
流側の吸入管とをバイパス接続するリキッドインジェク
ションバイパス路(11f)が設けられており、該バイ
パス路(11f)には、吸入冷媒の過熱を調節すべく開
閉するインジェクション開閉弁(SVL)が介設されてい
る。なお、(GP)はゲ―ジポ―トである。
【0018】ここで、本発明の特徴として、上記油分離
器(4a),(4b)−四路切換弁(5)間の吐出管と
レシーバ(9)上部とを接続する本発明でいう補助用バ
イパス路としての暖房過負荷制御回路(11e)が設け
られており、該暖房過負荷制御回路(11e)には、吐
出管側から順に、補助熱交換器(6c)、キャピラリチ
ュ―ブ(23)、過負荷制御開閉弁(SVS)が介設され
ている。すなわち、暖房運転時に室内側の負荷が小さい
場合、開閉弁(SVS)を開けて、吐出冷媒を暖房過負荷
制御回路(11e)に流入させ、補助熱交換器(6c)
を凝縮器として機能させることにより、室内側の凝縮能
力を補ったり、冷房運転時に室外熱交換器(6a),
(6b)の凝縮能力を補うようになされている。また、
圧縮機(1)の停止中にも、もっぱらガス冷媒だけが存
在するレシーバ(9)上部から液冷媒が逆流しないよう
にして、暖房過負荷制御回路(11e)を介して圧縮機
(1)の吐出側に液冷媒が流入しないようになされてい
る。
【0019】さらに、本発明のもう一つの特徴として、
上記第1,第2油分離器(4a),(4b)から第2ア
キュムレータ(10b)出口の立上がり配管まで、キャ
ピラリチュ―ブ(32)を介して油を戻すための油戻し
通路(33)が設けられている。すなわち、運転中に油
分離器(4a),(4b)で分離された油を圧縮機
(1)の吸入側に戻すとともに、停止中に液ライン側か
ら液冷媒が逆流しても、液冷媒を第2アキュムレータ
(10b)の立上がり配管に戻し、第2アキュムレータ
(10b)内に流下させることにより、圧縮機(1)に
液冷媒が戻らないようになされている。
【0020】なお、装置には多くのセンサ類が配置され
ていて、(Th1a),(Th1b)は各室外熱交換器(6a),
(6b)のガス管温度を検出するガス管センサ、(Th2
a),(Th2b)は各室外熱交換器(6a),(6b)の液管
温度を検出する液管センサ、(Thd)は圧縮機(1)の
吐出管温度を検出する吐出管センサ、(Thr)は各室内
ユニット(Y1)の空気吸込口に配設され、吸込空気温
度(室温)を検出する室内吸込センサ、(LP)は吸入
圧力(低圧側圧力)を検出する低圧センサ、(63QL)
は油圧の高低圧力差を検出する差圧センサ、(HP)は
吐出圧力(高圧側圧力)を検出する高圧センサ、(63
H)は圧縮機保護用の高圧圧力開閉器であって、これら
のセンサ類の信号は、空気調和装置のコントローラ(図
示せず)に入力可能になされている。
【0021】図1において、空気調和装置の冷房運転
時、四路切換弁(5)が図中実線側に切換わり、圧縮機
(1)で圧縮された冷媒が各室外熱交換器(6a),
(6b)で凝縮され、レシーバ(9)に貯溜された後、
液側連絡配管(11a)を経て各室内ユニット(Y
1),(Y2),…に分岐して送られる。各室内ユニッ
ト(Y1),(Y2),…では、冷媒が各室内電動膨張
弁(13)で減圧され、各室内熱交換器(12)で蒸発
した後合流して、ガス側連絡配管(11b)を経て室外
ユニット(X)に戻り、アキュムレータ(10a),
(10b)で混入している液冷媒が除去されてから、圧
縮機(1)に吸入されるように循環する。
【0022】また、暖房運転時には、四路切換弁(5)
が図中破線側に切換わり、冷媒の流れは上記冷房運転時
と逆となって、圧縮機(1)で圧縮された冷媒が各室内
熱交換器(12),(12),…で凝縮され、合流して
液状態で室外ユニット(X)に流れ、レシーバ(9)に
貯溜される。そして、各室外電動膨張弁(8a1)〜(8
b2)により減圧され、各室外熱交換器(6a),(6
b)で蒸発した後圧縮機(1)に戻るように循環する。
【0023】次に、空気調和装置の電気回路について、
図2に基づき説明する。図2において、三相交流電源
(TeS)には、外部機器回路(100)が接続されてい
るとともに、三相交流電源中の二相配線に、メイン機器
駆動用基板(110)と、弁駆動用基板(120)とが
接続されている。さらに、上記メイン機器駆動用基板
(110)に対し、第1変圧器(Tr1)を介して制御用
基板(130)が接続されている。
【0024】上記外部機器回路(100)において、
(MC)は圧縮機(1)を駆動するための圧縮機モー
タ、(MF1),(MF2)はそれぞれ二台の室外ファン
(F1),(F2)を駆動するためのファンモータであ
って、上記圧縮機モータ(MC)には、後述の起動,停
止用の電磁リレー(52C)の常開接点(52C-1)と、後
述の過電流保護スイッチ(51C)を開作動させるための
ヒューズ(51C-f)とが直列に接続され、さらに、起動
時制御用の電磁リレー(42C),(6C)の常開接点
(42C-1),(6C-1)が付設されている。また、各フ
ァンモータ(MF1),(MF2)には、後述の起動,停止
用の電磁リレー(52F1),(52F2)の常開接点(52F1-
1),(52F2-1)と、過電流保護スイッチ(51F1),(51
F2)を開作動させるためのヒューズ(51F1-f),(51F2
-f)とが直列に接続されている。
【0025】また、メイン機器駆動用基板(110)に
は、高圧保護用スイッチ(63H),圧縮機(1)の過電
流保護スイッチ(51C),圧縮機(1)の温度上昇保護
スイッチ(49C)及びファン過電流保護スイッチ(51F
1),(51F2)とを配置してなる保護回路(111)
と、各々常開のリレー接点(RY2),(RY4),(RY
6),(RY7)及び(RY8)に直列に接続されたファン
駆動用電磁リレー(52F1),(52F2),圧縮機駆動用電
磁リレー(52C)及び圧縮機起動制御用電磁リレー(42
C),(6C)を配設してなる第1アクチュエータ駆動
回路(112)と、各々常開のリレー接点((RY9)〜
(RY15 )に直列に接続された異常表示用電磁リレー
(WL),上記四路切換弁(2)を切換えるための電磁
リレー(20S),上記アンローダ用三方切換弁(SV
1),(SV2)を切換えるための電磁リレー(20RS1),
(20RS2),上記均圧用開閉弁(SVP)を開閉するための
電磁リレー(20R1),上記過負荷制御開閉弁(SVS)を
開閉するための電磁リレー(20R2)及び上記インジェ
クション開閉弁(SVL)を開閉するための電磁リレー
(20R3)を配設してなる第2アクチュエータ駆動回路
(113)とが主要回路として設けられている。
【0026】なお、(CH)はクランクケースヒータ、
(52C-2)は上記圧縮機駆動用電磁リレー(52C)の常
開接点であって、上記クランクケースヒータ(CH)を
オン.オフするもの、(Q1)は電源生成用パワートラ
ンジスタである。
【0027】一方、上記弁駆動用基板(120)には、
第2変圧器(Tr2)を介して、4個の室外電動膨張弁
(8a1)〜(8b2)のパルスモータ(20E1) 〜(20E4)が
配設されている。
【0028】さらに、上記制御用基板(130)には、
サービスモード切換スイッチ(DS1),圧縮機強制運転
又は油圧保護リセット設定スイッチ(SS1)、低騒音入
力切換スイッチ(SS2)、冷暖切換スイッチ(SS3)、
配管長設定スイッチ(SS4)、高圧調節スイッチ(SS
5)、デフロスト切換スイッチ(SS6)及び圧縮機強制
運転ボタンスイッチ又は油圧保護リセットボタンスイッ
チ(BS1)が設けられているとともに、上記油圧の差圧
センサ(63QL)、各ガス管センサ(Th1a),(Th1b)、
吐出管センサ(Thd)、各液管センサ(Th2b),(Th2
b)、高圧センサ(HP)及び低圧センサ(LP)が信号
線を介して接続されている。
【0029】したがって、上記実施例では、暖房過負荷
制御用バイパス路(11e)の出口側端部がレシーバ
(9)の上部に接続されているので、圧縮機(1)の停
止中に液冷媒が液ラインから圧縮機(1)の吐出側に逆
流するのが阻止される。すなわち、従来のように、暖房
過負荷制御回路(11e)の出口側端部をレシーバ
(9)と室外電動膨張弁(8a1)〜(8b2)との間の液
管に接続すると、圧縮機(1)の停止後、中間圧力とな
っている液ラインから低圧側と均圧化された圧縮機
(1)の吐出側に向かって、バイパス路(11e)から
液冷媒が逆流し、油分離器(4a),(4b)を介して
圧縮機(1)の吸入側に流入する。そして、長時間停止
後に圧縮機(1)を運転すると、圧縮機(1)の油ドー
ム内で油がフォームングを生じ、その結果、上記油圧の
差圧センサ(63QL)からの信号で装置が異常停止した
り、液圧縮が生じる等の虞れがある。
【0030】それに対し、上記実施例のように、暖房過
負荷制御回路(11e)の出口側端部をレシーバ(9)
の上部に接続することで、ガス冷媒しか暖房過負荷制御
回路(11e)側に逆流せず、液冷媒がバイパス路(1
1e)内に流入するのが回避される。したがって、圧縮
機(1)の吐出側への液冷媒の逆流を有効に防止するこ
とができ、信頼性の向上を図ることができる。
【0031】また、上記実施例では、油分離器(4
a),(4b)から延びる油戻し通路(33)の出口側
端部が第2アキュムレータ(10b)の立上がり配管に
接続されているので、圧縮機(1)の停止後、暖房過負
荷制御回路(11e)や主冷媒回路(14)から液冷媒
が油分離器(4a),(4b)に流入しても、直接圧縮
機(1)に戻されるのではなく、第2アキュムレータ
(10b)内に流下して、第2アキュムレータ(10
b)で液冷媒が除去されてから圧縮機(1)に吸入され
ることになる。したがって、圧縮機(1)の再起動時に
も、油圧保護による異常停止や液圧縮等を有効に防止す
ることができ、信頼性の向上を図ることができるのであ
る。
【0032】なお、上記実施例では、油分離器(4
a),(4b)を一対設けたが、本発明はかかる実施例
に限定されるものではなく、単一の油分離器であっても
よく、また、アキュムレータ(10a),(10b)も
一対設ける必要はなく、単一でよいことはいうまでもな
い。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、暖房運転時に凝縮能力を補助するための補助熱
交換器を備えた空気調和装置の構成として、補助熱交換
器に吐出冷媒をバイパスするための補助用バイパス路の
出口側端部をレシーバの上部に接続するようにしたの
で、圧縮機の停止時にも液冷媒が液ライン側から補助用
バイパス路を介して圧縮機に流入するのを阻止すること
で、圧縮機の再起動時に油圧保護の作動による異常停止
や液圧縮を有効に防止することができ、よって、信頼性
の向上を図ることができる。
【0034】請求項2の発明によれば、圧縮機の吐出側
に油分離器を設け、油分離器から油戻し通路を介して圧
縮機の吸入側に油を戻すようにした空気調和装置の構成
として、油戻し通路の出口側端部をアキュムレータ出口
の立上がり配管に接続するようにしたので、圧縮機の停
止後、液ライン側から液冷媒が逆流したときにも、液冷
媒をアキュムレータ内に流下させ、アキュムレータで液
冷媒を除去した後圧縮機に戻すことで、圧縮機の再起動
時に油圧保護の作動による異常停止や液圧縮を有効に防
止することができ、よって、信頼性の向上を図ることが
できる。
【0035】請求項3の発明によれば、上記請求項1の
発明において、油分離器から圧縮機の吸入側に油を戻す
ための油戻し通路の出口側端部をアキュムレータ出口の
立上がり配管に接続したので、圧縮機の停止後、補助用
バイパス路や主冷媒回路側から液冷媒が圧縮機に戻る液
戻りを確実に防止することができ、著効を発揮すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る空気調和装置の冷媒配管系統図で
ある。
【図2】実施例に係る空気調和装置の電気回路図であ
る。
【符号の説明】
1 圧縮機 4a,4b 油分離器 6a,6b 室外熱交換器 6c 補助熱交換器 10a,10b アキュムレータ 11e 暖房過負荷制御回路(補助用バイパス路) 12 室内熱交換器 14 主冷媒回路 33 油戻し通路 SVS 過負荷制御開閉弁
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−75862(JP,A) 実開 昭63−72454(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 1/00 - 6/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(1)、室外熱交換器(6)、レ
    シーバ(9)及び室内熱交換器(12)を順次接続して
    なる主冷媒回路(14)を備えた空気調和装置におい
    て、 上記圧縮機(1)の吐出側に設けられた油分離器(4)
    と、該油分離器(4)から油を圧縮機(1)の吸入側に
    戻すための油戻し通路(33)と、上記圧縮機(1)の
    油分離器(4)下流側の吐出管と液ラインとの間を開閉
    弁(SVS)を介してバイパス接続する補助用バイパス路
    (11e)と、該補助用バイパス路(11e)に介設さ
    れ、凝縮能力を補助するための補助熱交換器(6c)と
    を備えるとともに、 上記補助用バイパス路(11e)の液ライン側端部は、
    レシーバ(9)上部に接続されていることを特徴とする
    空気調和装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の空気調和装置において、 主冷媒回路(14)には 圧縮機(1)の吸入側に液冷媒
    除去用のアキュムレータ(10)が配設され、 油戻し通路(33)の出口側端部は、上記アキュムレー
    タ(10)出口の立上がり配管に接続されていることを
    特徴とする空気調和装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の空気調和装置において、 圧縮機(1)の吸入側に配設され、冷媒中の液冷媒除去
    用のアキュムレータ(10)と、圧縮機(1)の吐出側
    に設けられた油分離器(4)と、油を該油分離器(4)
    から圧縮機(1)の吸入側に戻すための油戻し通路(3
    3)とを備えるとともに、 該油戻し通路(33)の出口側端部は、上記アキュムレ
    ータ(10)出口の立上がり配管に接続されていること
    を特徴とする空気調和装置。
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