JPH05321109A - 吸水性能の優れた不織布 - Google Patents

吸水性能の優れた不織布

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JPH05321109A
JPH05321109A JP14877392A JP14877392A JPH05321109A JP H05321109 A JPH05321109 A JP H05321109A JP 14877392 A JP14877392 A JP 14877392A JP 14877392 A JP14877392 A JP 14877392A JP H05321109 A JPH05321109 A JP H05321109A
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和彦 田中
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勤 三浦
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Abstract

(57)【要約】 【目的】平滑な面を有する強度の高い、かつ柔軟なドレ
−プ性のある優れた吸水性能を有する不織布を提供す
る。 【構成】特定の側鎖型ポリオキシアルキレン基含有化合
物、特定の主鎖型ポリオキシアルキレン基含有化合物お
よびスルホン酸金属塩基を有する化合物がそれぞれ所定
量共重合されたポリエステルを含む2種以上のポリマ−
からなる易分割繊維を構成要素としてなる不織布。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,吸水性能の要求される
フェ−シング材、ワイピングクロス芯地、衣料、ディス
ポ−ザブル手術衣等の医療用途などに使用するのに好適
な不織布に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、表層が緻密に交絡した極細繊維層
からなり、その下部が極細繊維束状繊維の絡合層からな
る交絡不織布は、紡糸直後で極細繊維を集束して部分的
に接着して1本にした繊維、1成分を他成分間に放射状
に介在させた菊花状断面の繊維、多層バイメタル型繊
維、2成分以上からなる海島型繊維、繊維軸方向に連続
した極細繊維が多数配列集合し他の成分で結合および/
または一部結合され1本の繊維を形成した高分子相互配
列体繊維などのいわゆる極細繊維形成性繊維(以下、易
分割繊維と称する場合がある)を用いて繊維ウエッブと
し、これをニ−ドルパンチした後、高速流体流を接触さ
せてフィブリル化させながら緻密に交絡させて不織布構
造体とする方法等により製造されている。このような方
法によって得られた不織布は、例えば、緻密な交絡不織
布を銀面層とした皮革様シ−トとして使用されている。
【0003】また、近年、繊維分野、特に不織布分野に
おいてポリエチレンテレフタレ−トで代表されるポリエ
ステル繊維の使用頻度が多くなってきている。例えばベ
ビ−おむつ、おむつライナ−、生理用品等の衛生材料分
野、外食産業向けのカウンタ−クロス、台所用品の流し
台の水切り袋等の非衛生材料分野、シップ薬の基布や固
定シ−ト、病院用手術衣、マスク等のメディカル分野に
ポリエステル繊維製の不織布が広く使用されてきてい
る。これらの不織布製品の中で特にベビ−おむつ、生理
用品等については、従来のもの以上に耐久性のある吸水
性能が求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の極細繊維形成性
繊維で作った繊維ウエッブに高速流体流を接触させて易
分割型繊維を極細繊維または極細繊維の束に枝分かれさ
せると同時に緻密に交絡させた不織布構造体、または表
面層がそのような構造になっている不織布構造体は、不
織布単独で使用する分野においては極細繊維が毛羽立ち
して手や肌にまとわりついたり、また柔らかすぎて腰が
なく、製品形態を維持できないという欠点を有してい
る。さらに、極細繊維の断面形状が比較的均質であるこ
とから絡みの強度が十分でなく、不織布としての強度が
なく、用途によっては必ずしも好ましいものではなかっ
た。
【0005】吸水性能においても、従来は不織布の表面
を油剤等で処理する、いわゆる後加工方法により付与さ
れていたが、この方法は初期性能はあっても、ある程度
使用した場合に不織布の表面油剤が脱落し、吸水性能が
極端に低下するという欠点を有しているので用途に限界
がある。特に、おむつの表面材や生理用パットの表面材
に使用されている湿式用不織布は、製造工程上必ず水中
での抄紙工程を経るため、繊維表面への親水化剤のコ−
ティング方法では抄紙時に親水化剤が脱落してしまい、
最終製品では十分な性能が保持されていないものが多
い。
【0006】本発明の目的は、少なくとも片面側は繊維
が緻密に絡合し、嵩高性で腰があり、不織布強度が高く
しかも耐久性のある優れた吸水性能を有する不織布を提
供することにある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明によれば、上記
の目的は、物理的または化学的に異なる2種類以上のポ
リマ−からなる易分割繊維を主体構成繊維とし、下記式
(1)を満足する不織布であって、該繊維を構成するポ
リマ−の一成分が、主として、ジカルボン酸単位、ジオ
−ル単位、一般式(I)
【化3】 [式中、xおよびyはそれぞれ0または1を表し、Zは
式 −O−(R↓2−O)n↓1−R↓1 (式中、R↓1は炭素数1〜18の炭化水素基を表し、
R↓2はアルキレン基を表し、n↓1は平均重合度を表
す10〜100の数である)で示される1価の基を表
す]
【0008】で示される構造単位、一般式(II)
【0009】−O−(R↓3−O)n↓2−
【0010】(式中、R↓3はアルキレン基を表し、n
↓2は平均重合度を表す10〜100の数である)
【0011】で示される構造単位、および一般式(II
I)
【0012】
【化4】
【0013】(式中、Arは3価の芳香族基を表し、M
は金属原子を表す)
【0014】で示される構造単位からなり、一般式
(I)および一般式(II)で示される構造単位の含有
率がそれぞれ1〜49重量%であり、一般式(I)およ
び一般式(II)で示される構造単位の含有率の合計が
2〜50重量%であり、一般式(III)で示される構
造単位の含有率が、該共重合ポリエステルを構成する全
酸成分に対して0〜10モル%であり、かつ極限粘度が
0.5dl/g以上である共重合ポリエステルであるこ
とを特徴とする吸水性に優れた不織布を提供することに
よって達成される。
【0015】L×ρ≧7 (1)
【0016】[式中、Lは10回洗濯後の吸上長(m
m)であり、ρは不織布の見掛密度(g/cm↑3)で
ある]
【0017】上記の共重合ポリエステルの構成単位の1
つであるジカルボン酸単位は、ジカルボン酸の分子から
2個のカルボキシル基中の2個の水酸基を除いた形の構
造単位であり、一般式
【0018】
【化5】
【0019】(式中、R↓4は2価の有機基を表す)
【0020】で示される。R↓4で表される2価の有機
基としては、例えばp−フェニレン基、m−フェニレン
基、ナフタレンジイル基、(ビフェニル)ジイル基等の
2価の芳香族炭化水素基;オクタメチレン基、テトラメ
チレン基等の2価の脂肪族炭化水素基;1,4−シクロ
ヘキシル基等の2価の脂環式炭化水素基などが挙げられ
る。
【0021】そして共重合ポリエステル中に含まれるジ
カルボン酸単位は1種のみであっても、2種以上であっ
てもよいが、繊維用途において要求される優れた機械的
性能を有する共重合ポリエステルが得られる点から、ジ
カルボン酸単位の70モル%以上がテレフタロイル基で
あることが好ましい。
【0022】上記の共重合ポリエステルの構成単位の1
つであるジオ−ル単位は、ジオ−ルの分子から2個の水
酸基中の2個の水素原子を除いた形の構造単位であり、
一般式
【0023】−0−R↓5−O−
【0024】(式中、R↓5は2価の有機基を表す)
【0025】で示される。R↓5で示される2価の有機
基としては、例えばエチレン基、トリメチレン基、ペン
タメチレン基、ヘキサメチレン基、2,2−ジメチルト
リメチレン基、3−メチルペンタメチレン基、ノナメチ
レン基、2−メチルオクタメチレン基等の2価の脂肪族
炭化水素基;ジメチルシクロヘキサン−α,α´−ジイ
ル基等の2価の脂環式炭化水素基;2,2−ジフェニル
プロパン−4´,4´´−ジイル基、ジフェニルスルホ
ン−4,4´−ジイル基等の2価の芳香族基などが挙げ
られる。
【0026】そして重合ポリエステル中に含まれるジオ
−ル単位は1種のみであっても、2種以上であってもよ
いが、繊維用途において要求される優れた機械的性能を
有する共重合ポリエステルが得られる点から、ジオ−ル
単位の70モル%以上がエチレンジオキシ基、トリメチ
レンジオキシ基、テトラメチレンジオキシ基、ペンタメ
チレンジオキシ基、ヘキサメチレンジオキシ基等のごと
き、炭素数2〜6の直鎖状アルキレングリコ−ルの分子
から2個の水酸基中の2個の水素原子を除いた形の2価
の構造単位であることが好ましい。
【0027】上記の共重合ポリエステルの構造単位の1
つである一般式(I)で示される構造単位は、一般式
(I−1)
【0028】
【化6】
【0029】(式中、Zは上記定義のとおりである)
【0030】で示される構造単位、一般式(I−2)
【0031】
【化7】
【0032】(式中、Zは上記定義のとおりである)
【0033】で示される構造単位、一般式(I−3)
【0034】
【化8】
【0035】(式中、Zは上記定義のとおりである)
【0036】で示される構造単位等を包含する。一般式
(I)で示される構造単位は通常、それら同士または上
記ジカルボン酸単位、ジオ−ル単位等の他の構造単位と
の間で、エステル結合(−CO−O−)またはエ−テル
結合(−O−)を形成して本発明の共重合ポリエステル
の主鎖中に組み込まれ、側鎖型ポリオキシアルキレン構
造をなしている。基Zを表す式中のR↓1が示す炭化水
素基としてはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロ
ピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、te
rt−ブチル、n−ペンチル、n−オクチル、2−エチ
ルヘキシル、n−ドデシル、n−ステアリル等の炭素数
1〜18のアルキル基;シクロヘキシル等の炭素数3〜
18のシクロアルキル基;フェニル、ノニルフェニル等
の炭素数6〜18のアリ−ル基などが好ましい。炭化水
素基R↓1の炭素数が19以上である場合には、表面濡
れ易さに優れ、吸水性および保水性に優れる繊維が得ら
れない。また基Zを表す式中のR↓2が示すアルキレン
基としてはエチレン基、プロピレン基等の炭素数2〜4
のアルキレン基が好ましく、表面濡れ易さ、吸水性およ
び保水性に優れた繊維が得られることから、エチレン基
がより好ましい。R↓2としてはエチレン基とプロピレ
ン基との組み合わせのように複数種のアルキレン基が同
時に存在してもよい。基Zを表す式中のn↓1はポリオ
キシアルキレン部分の平均重合度を表す数であり、10
〜100の範囲内の数である。n↓1が10未満の数で
ある場合には表面濡れ易さ、吸水性および保水性に優れ
た繊維は得られない。一方、n↓1が100を越える数
である場合には、表面濡れ易さ、吸水性、保水性等の効
果は飽和に達し、むしろ繊維に着色が生じ易くなる。表
面濡れ易さ、吸水性、保水性および着色等の点において
n↓1は20〜90の範囲内の数であることが好まし
い。
【0037】上記の共重合ポリエステルの構成単位の1
つである一般式(II)で示される構造単位は、通常上
記ジカルボン酸単位または一般式(III)で示される
構造単位との間でエステル結合を形成して共重合ポリエ
ステルの主鎖中に組み込まれ、主鎖型ポリアルキレン構
造を形成している。一般式(II)中のR↓3が示すア
ルキレン基としてはエチレン基、プロピレン基等の炭素
数2〜4のアルキレン基が好ましく、表面濡れ易さ、吸
水性および保水性に優れた繊維が得られることから、エ
チレン基がより好ましい。R↓3としてはエチレン基と
プロピレン基との組み合わせのように複数種のアルキレ
ン基が同時に存在してもよい。一般式(II)中のn↓
2はポリオキシアルキレン部分の平均重合度を表す数で
あり、10〜100の範囲内の数である。n↓2が10
未満の数である場合には表面濡れ易さ、吸水性および保
水性に優れた繊維は得られない。一方、n↓2が100
を越える数である場合には、表面濡れ易さ、吸水性、保
水性等の効果は飽和に達し、むしろ繊維に着色が生じ易
くなる。表面濡れ易さ、吸水性、保水性および着色等の
点においてn↓2は20〜90の範囲内の数であること
が好ましい。
【0038】共重合ポリエステルに含まれる一般式
(I)で示される構造単位および一般式(II)で示さ
れる構造単位は、それぞれ1種のみであっても、また2
種以上であってもよいが、一般式(I)で示される構造
単位および一般式(II)で示される構造単位の含有率
がそれぞれ1〜49重量%の範囲内となる量であり、か
つ一般式(I)で示される構造単位および一般式(I
I)で示される構造単位の含有率の合計が共重合ポリエ
ステルに対して2〜50重量%の範囲内であることが必
要であり、3〜40重量%の範囲内が好ましく、5〜3
0重量%の範囲内が特に好ましい。一般式(I)で示さ
れる構造単位および一般式(II)で示される構造単位
の含有率の合計が2重量%未満の場合には、得られる繊
維の表面濡れ性が不充分となることがあり、50重量%
を越える場合には、得られる繊維の強度等の機械的性能
が低下することがある。
【0039】上記の共重合ポリエステルの構造単位の1
つである一般式(III)で示される構造単位は、通常
上記ジオ−ル単位、一般式(I)で示される構造単位、
または一般式(II)で示される構造単位との間でエス
テル結合を形成して共重合ポリエステルの主鎖中に組み
込まれている。一般式(III)中のArは3価の芳香
族基を表し、1,3,5−ベンゼントリイル基、1,
2,3−ベンゼントリイル基、1,2,4−ベンゼント
リイル基等のベンゼントリイル基;1,3,6−ナフタ
レントリイル基、1,3,7−ナフタレントリイル基、
1,4,5−ナフタレントリイル基、1,4,6−ナフ
タレントリイル基等のナフタレントリイル基などが挙げ
られる。またMは金属原子を表し、リチウム、ナトリウ
ム、カリウム等のアルカリ金属が好ましい。
【0040】共重合ポリエステルに含まれる一般式(I
II)で示される構造単位は1種のみであっても、また
2種以上であってもよいが、一般式(III)で示され
る構造単位の含有率は、該共重合ポリエステルに含有さ
れる全酸成分の中で0〜10モル%の範囲内となる量で
あり、0.5〜7モル%の範囲内の量であることが好ま
しい。一般式(III)で示される構造単位の含有率が
10モル%を越える場合、一般式(III)で示される
構造単位中の金属スルホネ−ト成分のイオン間相互作用
により重縮合反応中に増粘が起こり、生成ポリエステル
が所望の極限粘度を有するようになるまで重縮合反応を
行うことが困難になることがある。
【0041】一般式(I)で示される構造単位および一
般式(II)で示される構造単位の含有率と一般式(I
II)で示される構造単位の含有率の相対割合について
は、生成する共重合ポリステル基準での一般式(I)で
示される構造単位および一般式(II)で示される構造
単位の占める重量百分率の合計をY↓0(重量%)、含
有される全酸成分基準での一般式(III)で示される
構造単位の占めるモル百分率をZ↓0(モル%)で表す
場合、Y↓0/Z↓0の値が2〜40の範囲内であるこ
とが、表面濡れ性および機械的性能の両方が特に高めら
れた繊維が得られることから好ましい。
【0042】上記の共重合ポリエステルは、主として、
上記のごときジカルボン酸単位、ジオ−ル単位、一般式
(I)で示される構造単位、一般式(II)で示される
構造単位および一般式(III)で示される構造単位か
らなるが、他の構造単位を本発明の作用・効果が失われ
ない程度の量で有していてもよい。かかる任意に有して
いてもよい構造単位としては、p−オキシ安息香酸単
位、p−(β−オキシエトキシ)安息香酸単位等のヒド
ロキシカルボン酸単位;グリセリン単位、トリメチロ−
ルプロパン単位等のトリオ−ル単位;ペンタエリスリト
−ル単位等のテトラオ−ル単位;トリメリット酸単位、
トリメシン酸単位等のトリカルボン酸単位;ピロメリッ
ト酸単位等のテトラカルボン酸単位などが挙げられる。
【0043】上記共重合ポリエステルは、フェノ−ルと
テトラクロロエタン(重量比1:1)の混合溶媒に溶解
して、30℃で測定した極限粘度が0.5dl/g以上
であることが好ましい。共重合ポリエステルの極限粘度
が0.5dl/g未満の場合、溶融紡糸時の断糸が著し
く、一方、極限粘度が大きすぎる場合、溶融粘度が大き
くなりすぎて紡糸性が不良となることがあるので、繊維
化工程上のトラブルを軽減する点から、共重合ポリエス
テルの極限粘度は0.55〜1.5dl/gの範囲内、
特に0.6〜1.0dl/gの範囲内であることが好ま
しい。
【0044】上記の共重合ポリエステルは公知の方法に
準じて製造することができる。例えば、ジカルボン酸ま
たはそのエステル形成性誘導体とジオ−ルまたはそのエ
ステル形成性誘導体とを重縮合反応させてポリエステル
を製造するに際し、さらに他のモノマ−として、側鎖型
ポリオキシアルキレン基含有コモノマ−、主鎖型ポリオ
キシアルキレン基含有コモノマ−および金属スルホネ−
ト基含有コモノマ−のそれぞれの所望量を重縮合反応が
完了するまでの任意の段階で反応系に添加し、極限粘度
が0.5dl/g以上の所望の値となるまで重縮合反応
を行うことによって製造される。
【0045】上記ジカルボン酸としてはテレフタル酸、
イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジ
カルボン酸等の芳香族ジカルボン酸;1,4−シクロヘ
キサンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸;セバシン
酸、アジピン酸等の脂肪族ジカルボン酸などが挙げられ
る。ジカルボン酸のエステル形成性誘導体としては、上
記例示のジカルボン酸ジメチルエステル、ジエチルエス
テル等の低級アルキルエステルなどが挙げられる。ま
た、上記ジオ−ルとしてはエチレングリコ−ル、1,3
−プロパンジオ−ル、1,4−ブタンジオ−ル、1,5
−ペンタンジオ−ル、1,6−ヘキサンジオ−ル、ネオ
ペンチルグリコ−ル、3−メチル−1,5−ペンタンジ
オ−ル、1,9−ノナンジオ−ル、2−メチル−1,8
−オクタンジオ−ル等の脂肪族ジオ−ル;1,4−シク
ロヘキサンジメタノ−ル等の脂環式ジオ−ル;2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、4,4´−
スルホニルビスフェノ−ル等の芳香族ジオ−ルなどが挙
げられる。ジオ−ルのエステル形成性誘導体としてはエ
チレンオキシド等が挙げられる。
【0046】上記の側鎖型ポリオキシアルキレン基含有
コモノマ−は一般式(I)で示される構造単位を与える
ものであり、例えばポリオキシエチレングリコ−ル−メ
チル−グリシジルエ−テル、ポリオキシエチレングリコ
−ル−メチル−2,3−ジヒドロキシプロピルエ−テ
ル、ポリオキシエチレングリコ−ル−エチル−グリシジ
ルエ−テル、ポリオキシエチレングリコ−ル−エチル−
2,3−ジヒドロキシプロピルエ−テル、ポリオキシエ
チレングリコ−ル−n−プロピル−グリシジルエ−テ
ル、ポリオキシエチレングリコ−ル−n−プロピル−
2,3−ジヒドロキシプロピルエ−テル、ポリオキシエ
チレングリコ−ル−t−ブチル−グリシジルエ−テル、
ポリオキシエチレングリコ−ル−t−ブチル−2,3−
ジヒドロキシプロピルエ−テル、ポリオキシエチレング
リコ−ル−n−オクチル−グリシジルエ−テル、ポリオ
キシエチレングリコ−ル−n−オクチル−2,3−ジヒ
ドロキシプロピルエ−テル、ポリオキシエチレングリコ
−ル−2−エチルヘキシル−グリシジルエ−テル、ポリ
オキシエチレングリコ−ル−2−エチルヘキシル−2,
3−ジヒドロキシプロピルエ−テル、ポリオキシエチレ
ングリコ−ル−n−ドデシル−グリシジルエ−テル、ポ
リオキシエチレングリコ−ル−n−ドデシル−2,3−
ジヒドロキシプロピルエ−テル、ポリオキシエチレング
リコ−ル−n−ステアリル−グリシジルエ−テル、ポリ
オキシエチレングリコ−ル−n−ステアリル−2,3−
ジヒドロキシプロピルエ−テル、ポリオキシエチレング
リコ−ル−フェニル−グリシジルエ−テル、ポリオキシ
エチレングリコ−ル−フェニル−2,3−ジヒドロキシ
プロピルエ−テル、ポリオキシエチレングリコ−ル−ノ
ニルフェニル−グリシジルエ−テル、ポリオキシエチレ
ングリコ−ル−ノニルフェニル−2,3−ジヒドロキシ
プロピルエ−テル、ポリオキシエチレングリコ−ル−シ
クロヘキシル−グリシジルエ−テル、ポリオキシエチレ
ングリコ−ル−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロキシ
プロピルエ−テル、ポリオキシエチレングリコ−ル/ポ
リオキシプロピレングリコ−ル共重合体のメチル−グリ
シジルエ−テル、ポリオキシエチレングリコ−ル/ポリ
オキシプロピレングリコ−ル共重合体のメチル−2,3
−ジヒドロキシプロピルエ−テル、ポリオキシエチレン
グリコ−ル/ポリオキシプロピレングリコ−ル共重合体
のn−プロピル−グリシジルエ−テル、ポリオキシエチ
レングリコ−ル/ポリオキシプロピレングリコ−ル共重
合体のn−プロピル−2,3−ジヒドロキシプロピルエ
−テル等から1種または2種以上を選択して使用するこ
とができる。
【0047】上記の主鎖型ポリオキシアルキレン基含有
コモノマ−は一般式(II)で示される構造単位を与え
るものであり、例えばポリオキシエチレングリコ−ル、
ポリオキシプロピレングリコ−ル、ポリオキシエチレン
グリコ−ル/ポリオキシプロピレングリコ−ル共重合体
等から1種または2種以上を選択して使用することがで
きる。
【0048】上記の金属スルホネ−ト基含有コモノマ−
は一般式(III)で示される構造単位を与えるもので
あり、例えば5−ナトリウムスルホイソフタル酸、5−
ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチルエステル、5−
ナトリウムスルホイソフタル酸ジエチルエステル、5−
カリウムスルホイソフタル酸、5−カリウムスルホイソ
フタル酸ジメチルエステル、5−カリウムスルホイソフ
タル酸ジエチルエステル、5−リチウムスルホイソフタ
ル酸、5−リチウムスルホイソフタル酸ジメチルエステ
ル、2−ナトリウムスルホテレフタル酸等の金属スルホ
ン酸化されたベンゼンジカルボン酸またはその低級アル
キルエステル;4−ナトリウムスルホ−2,7−ナフタ
レンジカルボン酸、4−ナトリウムスルホ−2,6−ナ
フタレンジカルボン酸、4−ナトリウムスルホ−2,6
−ナフタレンジカルボン酸ジメチルエステル、6−ナト
リウムスルホ−1,4−ナフタレンジカルボン酸、5−
ナトリウムスルホ−1,4−ナフタレンジカルボン酸等
の金属スルホン化されたナフタレンジカルボン酸または
その低級アルキルエステルなどが挙げられる。
【0049】上記の共重合ポリエステルには、通常のポ
リエステルを製造するうえで使用されている公知の触
媒、例えば酢酸亜鉛、炭酸亜鉛等の亜鉛化合物、酢酸マ
ンガン、炭酸マンガン等のマンガン化合物、酢酸カルシ
ウム、炭酸カルシウム等のカルシウム化合物、酢酸コバ
ルト、炭酸コバルト等のコバルト化合物、酢酸バリウ
ム、炭酸バリウム等のバリウム化合物などのエステル交
換触媒;酸化アンチモン等のアンチモン化合物、酢酸ゲ
ルマニウム等のゲルマニウム化合物、オルトチタン酸テ
トライソプロピル、蓚酸チタンカリウム等の重縮合触媒
などが挙げられる。
【0050】上記の共重合ポリエステルには、必要に応
じて任意の添加剤、例えば着色防止剤、耐熱剤、蛍光漂
白剤、難燃剤、酸化防止剤、艶消剤、着色剤、無機微粒
子が含まれていてもよい。
【0051】一般にポリオキシアルキレンは、空気中の
酸素により酸化され易いことが知られている。上記の共
重合ポリエステルにおいてもポリオキシアルキレン鎖部
分が重縮合反応や溶融紡糸条件下のような高温条件下に
おいて酸化されて、重合度低下や繊維の着色といった不
都合を生じるおそれがあるため、色調および機械的性能
の良好な繊維を得るために酸化防止剤を添加することが
好ましい。酸化防止剤はその作用機構から連鎖開始阻害
剤、ラジカル連鎖禁止剤、過酸化物分解剤等に分類でき
るが、効果の点でラジカル連鎖禁止剤に分類される酸化
防止剤が優れており、なかでもヒンダ−ドフェノ−ル系
酸化防止剤が適している。かかるヒンダ−ドフェノ−ル
系酸化防止剤とはそのフェノ−ル性水酸基を有する炭素
原子に隣接する2個の炭素原子の両方または一方に立体
障害性置換基を有するフェノ−ル系化合物であり、Ir
ganox1010(チバ・ガイギ−社製)、Irga
nox1330(チバ・ガイギ−社製)、Godrit
e3114(Goodrich社製)等として市販され
ているものが使用できる。
【0052】上記ヒンダ−ドフェノ−ル系酸化防止剤は
1種だけを使用しても、また2種以上を併用してもよ
い。さらに他の酸化防止剤と併用してもよく、特にトリ
フェニルホスファイト等のリン系酸化防止剤、ジラウリ
ルジチオプロピオネ−ト等の硫黄系酸化防止剤などの過
酸化物分解剤に分類される酸化防止剤を併用した場合に
は、ヒンダ−ドフェノ−ル系酸化防止剤との相乗効果に
より、より高い酸化防止効果が得られることがある。
【0053】このヒンダ−ドフェノ−ル系酸化防止剤の
使用量は、一般式(I)で示される構造単位および一般
式(II)で示される構造単位の合計に対して0.2〜
20重量%の範囲内となる量であることが好ましく、
0.5〜10重量%の範囲内となる量であることがより
好ましい。フンダ−ドフェノ−ル系酸化防止剤の使用量
が0.2重量%未満の場合、得られる繊維の酸化防止効
果が不充分となるおそれがあり、一方20重量%を越え
る場合、得られる繊維の酸化防止効果は飽和に達し、著
しい効果の向上は認められず、逆に紡糸工程での単糸切
れ等のトラブルを招くおそれがあり、得られる繊維の機
械的性能が低下するおそれがある。またヒンダ−ドフェ
ノ−ル系酸化防止剤は、上記の共重合ポリエステルの重
縮合反応が完了するまで、または完了後の任意の段階で
添加することができる。
【0054】上記の共重合ポリエステル以外のポリマ−
としては、該共重合ポリエステルと物理的または化学的
に異なればその種類に限定されないが、該共重合ポリエ
ステルとの相溶性、接着性、分割性等の点においてポリ
アミド系ポリマ−、ポリオレフィン系ポリマ−が好まし
い。具体的にはナイロン6、ナイロン66、ナイロン6
10、メタキシレンジアミンナイロン、ナイロン12、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリプロピレン/ポリ
エチレンのランダムまたはブロック共重合体等が適用し
得る。
【0055】本発明における易分割繊維を構成するポリ
マ−には少量の染料、顔料、着色防止剤、紫外線吸収
剤、蛍光増白剤、安定剤、艶消剤、発泡剤、難燃剤、制
電剤等の添加剤が含有されていてもよい。
【0056】上記の共重合ポリエステルと他のポリマ−
との2成分から易分割繊維を製造する場合、その複合比
率として重量比で15/85〜85/15(前者/後
者)の範囲が適用し得るが、目的によってその重量比率
を変えることが可能である。例えば、不織布に優れた吸
水性能を付与するためには、上記の共重合ポリエステル
を主体としたもの、すなわち、30/70〜85/15
の範囲が特に好ましい。どちらか一方のポリマ−が15
重量%未満となると紡糸性が不良となる場合があり好ま
しくない。
【0057】本発明における易分割繊維は、上記の共重
合ポリエステルを含む各ポリマ−を用いて、特公昭47
−15535号公報等に記載の混合紡糸法によって製造
することができる。すなわち、各ポリマ−を2個のエク
スツル−ダ−で溶融押し出して紡糸パック内で多層状に
細分化混合し、、口金より紡出して、延伸、捲縮、熱固
定等を行って製造することができる。単糸繊度は1〜1
2デニ−ルの範囲内が好ましい。特に、得られる不織布
の風合の点から1〜5デニ−ルの範囲内が好ましい。こ
のようにして得られた易分割繊維の横断面の形状は、使
用するノズルの形状を選択することにより円形、三〜八
葉形等の多葉形、T形などの異形の任意の断面形状を有
することができ、中実繊維でも中空繊維でもよい。また
各ポリマ−は繊維の横断面において菊花状、多層バイメ
タル状、海島状、星雲状等の多層混合構造をなしてお
り、横断面全体が多層混合構造であってもよく、また横
断面の一部が多層混合構造であってもよい。さらに本発
明における易分割繊維は分割処理により細繊度でかつ異
繊度になることが好ましく、分割した微細繊維の横断面
形状が異なることが絡合性、不織布強度、風合等の点か
ら好ましい。
【0058】上記のようにして得られた易分割繊維を、
例えば30〜130mmに切断してステ−プル繊維と
し、これをカ−ド、ランダムウエバ−に通してランダム
ウエッブ、パラレルウエッブ、クロスラップウエッブ等
の繊維ウエッブにする。繊維ウエッブには次の処理工程
に移動させたり、後工程での処理で変形しないようにニ
−ドルパンチ法で繊維の絡合を行なっておくことが好ま
しい。ニ−ドルパンチのパンチ密度は繊維ウエッブの厚
さで異なるが、一般に10〜100パンチ/cm↑2の
範囲のパンチ密度でよい。また、厚みの薄い繊維ウエッ
ブではニ−ドルパンチを施す必要がない場合もある。こ
のようにして得られた繊維シ−ト(不織布)に高圧噴射
流体流を少なくともその片面に当てて繊維の交絡、繊維
の割裂による微細繊維の形成、ひげ状微細繊維の形成等
を行なうと共にそれらを交絡させる。高圧噴射流体流と
しては水が好ましく、常温の水、35〜80℃程度に加
温した水等が使用でき、繊維の分割、割裂を促進させる
ための処理剤を含んでいてもよい。また、水圧は繊維の
分割、割裂のし易さで決定するが、通常は10〜200
kg/cm↑2の範囲で設定される。高圧噴射流体流に
よる繊維の絡合処理は、流体流が接触した繊維シ−ト面
側の層の見掛け密度が他の面側または該繊維シ−トの中
間層の見掛け密度よりも0.03g/cm↑3以上高く
なるまで行なうことが、繊維シ−トの平滑性、繊維シ−
トに腰のある風合を付与することから好ましい。例え
ば、片面が流体流で処理された繊維シ−トの場合、接触
面側の層の見掛け密度が他の面側の層の見掛け密度より
も0.03g/cm↑3以上高いことが好ましく、ま
た、両面が流体流で処理された繊維シ−トの場合、両面
の層が共に中間層の見掛け密度よりも0.03g/cm
↑3以上高いことが好ましい。このように繊維シ−トに
見掛け密度の勾配を付けるために、繊維シ−トの見掛け
密度は0.13g/cm↑3以上、特に0.15g/c
m↑3以上であることが好ましい。
【0059】また、上記の繊維シ−トの製造方法におい
て、軟化温度の比較的低いポリマ−を鞘成分とした熱バ
インダ−繊維を、不織布を基準にして5〜40重量%の
範囲で混綿して繊維間を固定しておくことも、繊維シ−
トの形態安定性が要求される用途には好ましい。
【0060】このようにして得られた不織布は、繊維が
密に交絡した面を加熱したカレンダ−に接触させて平滑
化処理を施したり、加熱してエンボス加工処理を施した
り、染色、捺染等による着色処理を施したりして製品と
される。
【0061】本発明の不織布の高圧流体流処理された面
側の層は、該層を構成する易分割繊維の一部が割裂され
て形成した微細繊維同志、または該微細繊維と未分割繊
維とが交絡した状態を有している。
【0062】そして、不織布の目付はその用途によって
異なり、例えば、衛生材のフェシ−ング材では15〜4
0g/m↑2、払拭用繊維シ−ト、ワイピングクロス、
芯地衣料、シ−ツ、テ−ブルクロス、メディカル用ガウ
ン、合成皮革の基布等では30〜200g/m↑2、土
木・工業用材料等では50〜2000g/m↑2であ
る。また、本発明の不織布はその見掛け密度(ρ)とそ
れを10回洗濯後の吸上長(mm)との積が7、特に1
0以上であることが必要である。積が7未満では不織布
の耐久親水性能が劣り、目的とする用途に不適である。
【0063】本発明の不織布の大きな特徴は、優れた吸
水性能が洗濯処理した後でも殆ど低下しないという耐久
性を有することである。通常、ポリエステル繊維はその
表面に種々の加工剤、処理剤、仕上剤等を被覆させるこ
とにより、吸水性能を付与させている。例えば、ポリビ
ニルアルコ−系処理剤、ポリエスルエ−テル系親水防汚
加工剤、ノニオン、アニオン、カチオン系の各種親水性
油剤、またはこれらの組み合わせの加工剤などである。
これら加工剤が被覆された繊維で構成された不織布は、
いずれも初期の吸水性能は若干あるものの、洗濯処理を
施すと極端にその性能が低下してしまう。それに対し
て、本発明の不織布は洗濯後の吸水性能がほとんど低下
しないことが確認された。
【0064】本発明の不織布が優れた吸水性能を有する
理由は明確ではないが、本発明の不織布が微細なキャピ
ラリ−効果を有する一部分割フィブリル化構造を有する
ことと、優れた親水性を有する共重合ポリエステルを一
構成成分としていることの相乗効果によるものと推定さ
れる。
【0065】本発明の不織布は生理用ナプキン、おむ
つ、母乳パット等の衛生材のフェ−シング材、払拭用繊
維シ−ト、ワイピングクロス、芯地、中入れ綿、衣料、
ディスポ−サブル手術衣等の医療用品、シ−ツ、テ−ブ
ルクロス、カバ−、袋物、土木・工業用材料などの用途
に有用である。
【0066】
【実施例】以下に実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。また、実施例中の各物性値は以下の方法にしたがっ
て測定して得られた値である。
【0067】(1)共重合ポリエステルの極限粘度
[η](dl/g) フェノ−ルとテトラクロロエタンの混合溶媒(重量比
1:1)に、ポリエステルを0.25g/dl、0.5
0g/dl、1.0g/dlの各濃度で溶解させ、各溶
液について30℃の温度で測定した3種の還元粘度から
求めた。
【0068】(2)吸上長L(mm) バイレックス法により吸水長を測定した。すなわち、単
糸繊度2デニ−ル、カット長51mmの原綿をカ−ド、
ランダムウエバ−にかけ平均目付60g/m↑2の繊維
ウエッブとし、これを2枚積層して針番手#40のニ−
ドルで70パンチ/cm↑2のニ−ドルパンチを行なっ
て、繊維シ−トを得る。次いで孔径0.25mmのノズ
ルが一列に配置された高圧水流噴射ノズルを用いて、水
圧30kg/cm↑2から徐々に150kg/cm↑2
までの柱状水流を噴射させ、移動する金網支持体上の繊
維シ−トの片面に3段処理を行ない、風乾して、さらに
オ−トドライヤ−にて150℃、1分間の条件で熱処理
したものを吸水性測定用の不織布とした。この測定用不
織布を赤インクで着色された水中に一部浸漬させた状態
で吊し、10分後の吸上長を測定した。吸上長の測定
は、不織布のタテ方向とヨコ方向各n=10で実施し、
タテ・ヨコ各平均値を合計した値を吸上長とした。試料
の洗濯処理は、JISL0217−103法にしたがっ
て実施した。すなわち、40℃の水1リットルに2gの
割合で衣料用合成洗剤を添加、溶解して洗濯液とする。
この洗濯液に浴比が1対30となるように試料および必
要に応じて負荷布を投入して家庭用洗濯機の運転を開始
する。5分間処理した後運転を止め、試料および負荷布
を遠心式脱水機で脱水し、次に洗濯液を常温の新しい水
に替えて同一の浴比で2分間濯ぎ洗いをした後脱水す
る。再び2分間濯ぎ洗いを行い風乾させる。以上の操作
を合計10回繰り返すことによって10回洗濯後の試料
を得た。
【0069】(3)不織布の見掛け密度(g/cm↑
3) 不織布の厚み(cm)を20g/cm↑2荷重下で測定
し、その目付(g/m↑2)をその厚みで除した値を見
掛け密度とした。
【0070】実施例1〜3 テレフタル酸971.9g、5−ナトリウムスルホイソ
フタル酸40.2gおよびエチレングリコ−ル750g
をエステル化反応器に仕込み、230℃で2.5kg/
cm↑2の圧力下で3時間エステル化反応を行った。次
いで得られた反応生成物をあらかじめ230℃に加熱し
てある重縮合器に移し、この系に式
【0071】
【化9】
【0072】で示される側鎖型ポリオキシアルキレン基
含有化合物と式 HO−(CH↓2CH↓2O)↓45−H で示される主鎖型ポリオキシアルキレン基含有化合物を
表1に示される量だけ添加し、さらにこれらのポリオキ
シアルキレン基含有化合物の合計量に対して5重量%の
量の1,3,5−トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロ
キシ−2,6−ジメチルベンジル)−1,3,5−トリ
アジン−2,4,6−(1H,3H,5H)−トリオン
[アメリカンサイアナミッド社製、サイアノックス17
90]、三酸化アンチモン0.4g、亜リン酸0.12
gおよび消泡剤0.29gを添加して重縮合反応系を調
整した。重縮合反応系の温度を230℃から280℃に
45分かけて昇温しつつ、徐々に0.3mmHgまで減
圧にし、以後280℃で系の溶融粘度が、極限粘度0.
60dl/gのポリエチレンテレフタレ−トの280℃
での溶融粘度にほぼ一致する時点まで重縮合反応を継続
することによって、それぞれ対応する共重合ポリエステ
ルを得、次いでこのポリエステルを150℃真空下で結
晶処理した。
【0073】得られた共重合ポリエステル(Aポリマ
−)と、30℃、m−クレゾ−ル中での極限粘度[η]
が1.16のナイロン−6(Bポリマ−)を用い、各ポ
リマ−を別々に溶融して押出し、紡糸ヘッドに供給した
後、紡糸ヘッドで溶融ポリマ−AとBとをA/B=70
/30(重量比)の割合で合流させ、スタティックミキ
サ−により接合−分割を5回繰り返し、紡糸温度270
℃で紡糸して第2図(ハ)の断面形状に類似の易分割繊
維を得た。この繊維を延伸、捲縮、熱固定して単糸繊度
2デニ−ルの延伸繊維を得た。得られた繊維を51mm
長に切断してステ−プル繊維とし、カ−ド、ランダムウ
エバ−を経て作製された平均目付60g/m↑2の繊維
ウエッブを2枚積層して、針番手#40のニ−ドルで7
0パンチ/cm↑2のニ−ドルパンチを行なって、繊維
シ−トを得た。次いで、孔径0.25mmのノズルが一
列に配置された高圧水流噴射ノズルを用いて、水圧30
kg/cm↑2から徐々に150kg/cm↑2までの
柱状水流を噴射させ、移動する金網支持体上の繊維シ−
トの片面に3段処理を行ない、厚み0.508mm、見
掛け密度0.236g/cm↑3の不織布を得た。
【0074】この不織布は、水流処理した面側に多数の
ひげ状の微細繊維が発生しており、また未分割繊維と分
割した微細繊維とが緻密に交絡した状態となっており、
該面の下部、すなわち不織布の中間層と他の表面層の大
部分は繊維の縦配向を主体とした絡合状態であった。こ
の不織布の厚さのほぼ中間あたりをバンドマシンナイフ
で2分割にスライスして、それぞれの見掛け密度を測定
したところ、水流のあたった面側は0.27g/cm↑
3、他の面側は0.21g/cm↑3であった。次いで
不織布の水流があたった面を130℃に加熱したカレン
ダ−面に押し当てて平滑化処理を施した。最終製品であ
る不織布は柔軟でドレ−プ性がよく、切断強力が0.4
7kg/mm↑2と高く、衣料用、テ−ブルクロス等の
用途に好適であった。
【0075】得られた不織布の吸上長を標準状態(25
℃、65%RH)下で測定した。結果を表2に示した。
表2より明らかなように、本発明の不織布は耐久性のあ
る良好な吸水性を有していた。
【0076】実施例4〜8 実施例1において、Aポリマ−を構成する側鎖型ポリオ
キシアルキレン基含有化合物として、下記式で示される
対応する側鎖型ポリオキシアルキレン基含有化合物をそ
れぞれ表1に示される量だけ使用した以外は同様にして
それぞれ対応する共重合ポリエステルを得た。 実施例4で使用したコモノマ−:
【化10】 実施例5で使用したコモノマ−:
【化11】 実施例6で使用したコモノマ−:
【化12】 実施例7で使用したコモノマ−:
【化13】 実施例8で使用したコモノマ−:
【化14】 得られたポリエステルとナイロン6とを実施例1と同様
にして紡糸し、高圧水流にて交絡させて不織布を得た。
この不織布を評価し、結果を表2に示す。いずれも易分
割繊維の繊維化工程性が良好で、しかも得られた不織布
は良好な吸水性を有していた。
【0077】実施例9および10 実施例1において、Aポリマ−を構成する主鎖型ポリオ
キシアルキレン基含有化合物として、下記式で示される
対応する主鎖型ポリオキシアルキレン基含有化合物をそ
れぞれ表1に示される量だけ使用した以外は同様にして
それぞれ対応する共重合ポリエステルを得た。 実施例9で使用したコモノマ−: HO−(CH↓2CH↓2O)↓20−H 実施例10で使用したコモノマ−: HO−(CH↓2CH↓2O)↓70−H 得られたポリエステルとナイロン6とを実施例1と同様
にして紡糸し、高圧水流にて交絡させて不織布を得た。
この不織布を評価し、結果を表2に示す。いずれも易分
割繊維の繊維化工程性が良好で、しかも得られた不織布
は良好な吸水性を有していた。
【0078】実施例11 実施例1において、Aポリマ−を構成するテレフタル酸
971.9gおよび5−ナトリウムスルホイソフタル酸
40.2gの代わりに、それぞれテレフタル酸986.
8gおよび5−ナトリウムスルホイソフタル酸16.1
gを使用した以外は同様にして対応する共重合ポリエス
テルを得た。得られたポリエステルとナイロン6とを実
施例1と同様にして紡糸し、高圧水流にて交絡させて不
織布を得た。この不織布を評価し、結果を表2に示す。
いずれも易分割繊維の繊維化工程性が良好で、しかも得
られた不織布は良好な吸水性を有していた。
【0079】実施例12 実施例1において、Aポリマ−を構成するテレフタル酸
971.9gおよび5−ナトリウムスルホイソフタル酸
40.2gの代わりにそれぞれテレフタル酸947.0
gおよび5−ナトリウムスルホイソフタル酸80.41
gを使用した以外は同様にして対応する共重合ポリエス
テルを得た。得られたポリエステルとナイロン6とを実
施例1と同様にして紡糸し、高圧水流にて交絡させて不
織布を得た。この不織布を評価し、結果を表2に示す。
いずれも易分割繊維の繊維化工程性が良好で、しかも得
られた不織布は良好な吸水性を有していた。
【0080】実施例13および14 実施例1において、Aポリマ−とBポリマ−の複合比率
を50/50(実施例13)、30/70(実施例1
4)にする以外は同様にして紡糸し、高圧水流にて交絡
させて不織布を得た。この不織布を評価し、結果を表2
に示す。いずれも易分割繊維の繊維化工程性が良好で、
しかも得られた不織布は良好な吸水性を有していた。
【0081】実施例15および16 実施例1において、Aポリマ−を構成するエチレングリ
コ−ル750gの代わりに、1,4−ブタンジオ−ル1
089g(実施例15)、1,6−ヘキサンジオ−ル1
427g(実施例16)を使用した以外は同様にして対
応する共重合ポリエステルを得た。得られたポリエステ
ルとナイロン6とを実施例1と同様にして紡糸し、高圧
水流にて交絡させて不織布を得た。この不織布を評価
し、結果を表2に示す。いずれも易分割繊維の繊維化工
程性が良好で、しかも得られた不織布は良好な吸水性を
有していた。
【0082】実施例17および18 実施例1において、Bポリマ−として30℃、m−クレ
ゾ−ル中での極限粘度[η]が1.0のナイロン−12
(実施例17)、メルトインデックス(MI)が30の
ポリプロピレン(実施例18)を用いる以外は同様にし
て紡糸し、高圧水流にて交絡させて不織布を得た。この
不織布を評価し、結果を表2に示す。いずれも易分割繊
維の繊維化工程性が良好で、しかも得られた不織布は良
好な吸水性を有していた。
【0083】実施例19 実施例1において、易分割繊維の横断面形状を第2図
(ハ)の代わりに第2図(イ)にする以外は同様にして
紡糸し、高圧水流にて交絡させて不織布を得た。この不
織布を評価し、結果を表2に示す。いずれも易分割繊維
の繊維化工程性が良好で、しかも得られた不織布は良好
な吸水性を有していた。
【0084】実施例20 実施例1と同じ単糸繊度2デニ−ルの易分割繊維75
部、芯がポリエチレンテレフタレ−トであり、鞘がエス
テル共重合体である単糸繊度3デニ−ルの芯鞘型形状で
ある熱バインダ−繊維25部を混繊し、ランダムウエバ
−を通して平均目付25g/m↑2の繊維ウエッブを
得、支持体上で実施例1と同様にして高圧水流処理を施
して、見掛け密度0.28g/cm↑3の繊維絡合不織
布を作製した。次いで、この不織布の水流を当てた緻密
な面を135℃の加熱カレンダ−面に押し当てて、平滑
化処理と熱バインダ−繊維の溶融による繊維間の接着を
行なった。得られた不織布は吸水性能に優れており、生
理用ナプキンのフェ−シング材として好適であった。
【0085】
【表1】
【0086】
【表2】
【0087】比較例1 単糸繊度2デニ−ル、カット長51mmのポリエチレン
テレフタレ−ト単独ステ−プル繊維を用いて実施例1と
同様にして不織布を作製し吸水性能を測定したが、吸水
性はほとんどなかった。
【0088】比較例2 実施例1において、Aポリマ−として共重合ポリエステ
ルの代わりにポリエチレンテレフタレ−トを用いる以外
は同様にして紡糸し、高圧水流にて交絡させて不織布を
得た。この不織布を評価し、結果を表4に示す。不織布
の吸水性は非常に低いレベルであった。
【0089】比較例3 実施例1において、Aポリマ−を構成するポリオキシア
ルキレン基含有化合物を全く用いない以外は同様にして
共重合ポリエステルを得た。得られたポリエステルとナ
イロン6とを実施例1と同様にして紡糸し、高圧水流に
て交絡させて不織布を得た。この不織布を評価し、結果
を表4に示す。不織布の吸水性は非常に低いレベルであ
った。
【0090】比較例4 実施例1において、Aポリマ−を構成する側鎖型ポリオ
キシアルキレン基含有化合物を全く用いない以外は同様
にして共重合ポリエステルを得た。得られたポリエステ
ルとナイロン6とを実施例1と同様にして紡糸し、高圧
水流にて交絡させて不織布を得た。この不織布を評価
し、結果を表4に示す。不織布の吸水性は非常に低いレ
ベルであった。
【0091】比較例5 実施例1において、Aポリマ−を構成する主鎖型ポリオ
キシアルキレン基含有化合物を全く用いない以外は同様
にして共重合ポリエステルを得た。得られたポリエステ
ルとナイロン6とを実施例1と同様にして紡糸し、高圧
水流にて交絡させて不織布を得た。この不織布を評価
し、結果を表4に示す。不織布の吸水性は非常に低いレ
ベルであった。
【0092】比較例6 実施例1において、Aポリマ−を構成する側鎖型ポリオ
キシアルキレン基含有化合物として下記式で示される対
応する側鎖型ポリオキシアルキレン基含有化合物を表3
に示される量だけ使用した以外は同様にして対応する共
重合ポリエステルを得た。
【化15】 得られたポリエステルとナイロン6とを実施例1と同様
にして紡糸したが、紡糸時の耐熱性がやや悪く、紡糸性
が不良であった。また、得られた繊維を水中に浸漬し、
溶出性をTOCメ−タ−(TOC−500、島津製作所
製)で測定したところ、上記の側鎖型ポリオキシアルキ
レン基含有化合物と思われる化合物が繊維中より溶出
し、ポリエステルの共重合性が不充分であることがわか
った。繊維中よりの溶出物が多いため、商品としての使
用は不適当であり、不織布としての評価までいたらなか
った。
【0093】比較例7 実施例1において、Aポリマ−を構成する側鎖型ポリオ
キシアルキレン基含有化合物として下記式で示される対
応する側鎖型ポリオキシアルキレン基含有化合物を表3
に示される量だけ使用した以外は同様にして対応する共
重合ポリエステルを得た。
【化16】 得られたポリエステルとナイロン6とを実施例1と同様
にして紡糸し、高圧水流にて交絡させて不織布を得た。
この不織布を評価し、結果を表4に示す。不織布の吸水
性は非常に低いレベルであった。
【0094】比較例8および9 実施例1において、Aポリマ−を構成する主鎖型ポリオ
キシアルキレン基含有化合物として下記式で示される対
応する主鎖型ポリオキシアルキレン基含有化合物を表3
に示される量だけ使用した以外は同様にしてそれぞれ対
応する共重合ポリエステルを得た。 比較例8で使用したコモノマ−: HO−(CH↓2CH↓2O)↓5−H 比較例9で使用したコモノマ−: HO−(CH↓2CH↓2O)↓200−H 得られたポリエステルとナイロン6とを実施例1と同様
にして紡糸し、高圧水流にて交絡させて不織布を得た。
この不織布を評価し、結果を表4に示す。Aポリマ−の
重合時の着色が激しく、また繊維からの溶出物も多く、
不織布としての評価までいたらなかった。
【0095】比較例10 実施例1において、Aポリマ−を構成する同じ側鎖型ポ
リオキシアルキレン基含有化合物を30重量%および同
じ主鎖型ポリオキシアルキレン基含有化合物を30重量
%共重合させたポリエステルを得た。得られたポリエス
テルとナイロン6とを実施例1と同様にして紡糸した
が、紡糸時の単糸切れ、断糸が頻発した。さらに延伸性
も不良であったので不織布としての評価までいたらなか
った。
【0096】比較例11 実施例1において、Aポリマ−を構成するテレフタル酸
971.9gおよび5−ナトリウムスルホイソフタル酸
40.2gの代わりにそれぞれテレフタル酸886.4
gおよび5−ナトリウムスルホイソフタル酸176.9
gを使用した以外は同様にして対応する共重合ポリエス
テルを得た。得られたポリエステルの[η]は0.40
dl/gであった。このポリエステルとナイロン6とを
実施例1と同様にして紡糸を行ったところ、紡糸時の単
糸切れ、断糸が頻発した。さらに延伸性も不良であった
ので不織布としての評価までいたらなかった。
【0097】
【表3】
【0098】
【表4】
【0099】
【発明の効果】本発明の不織布は、特定の化合物を特定
量共重合してなるポリエステルを含む2種以上のポリマ
−からなる易分割繊維で構成され、不織布の少なくとも
片面側の表面は易分割繊維が分割・割裂されて微細繊維
となっており、この微細繊維同志または微細繊維と未分
割繊維との緻密な交絡により、平滑な面を有する強度の
高い、また柔軟なドレ−プ性のある優れた吸水性能を有
するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の不織布の断面を模式的に表した断面図
であり、図中(イ)は片面が緻密に交絡した不織布、
(ロ)は両面が緻密に交絡した不織布である。
【図2】(イ)〜(ハ)は本発明の不織布を構成する易
分割繊維の代表的な横断面図である。
【図3】絡合処理で分割、割裂した繊維の状態を表す斜
視図である。
【符号の説明】
1 :不織布 2 :緻密に交絡した繊維層 3 :粗な交絡の繊維層 4、4´:微細繊維成分 5 :未分割の繊維部分 6 :分割、割裂した微細繊維

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物理的または化学的に異なる2種類以上の
    ポリマ−からなる易分割繊維を主体構成繊維とし、下記
    式(1)を満足する不織布であって、該繊維を構成する
    ポリマ−の一成分が、主として、ジカルボン酸単位、ジ
    オ−ル単位、一般式(I) 【化1】 [式中、xおよびyはそれぞれ0または1を表し、Zは
    式 −O−(R↓2−O)n↓1−R↓1 (式中、R↓1は炭素数1〜18の炭化水素基を表し、
    R↓2はアルキレン基を表し、n↓1は平均重合度を表
    す10〜100の数である)で示される1価の基を表
    す]で示される構造単位、一般式(II) −O−(R↓3−O)n↓2− (式中、R↓3はアルキレン基を表し、n↓2は平均重
    合度を表す10〜100の数である)で示される構造単
    位、および一般式(III) 【化2】 (式中、Arは3価の芳香族基を表し、Mは金属原子を
    表す)で示される構造単位からなり、一般式(I)およ
    び一般式(II)で示される構造単位の含有率がそれぞ
    れ1〜49重量%であり、一般式(I)および一般式
    (II)で示される構造単位の含有率の合計が2〜50
    重量%であり、一般式(III)で示される構造単位の
    含有率が、該共重合ポリエステルを構成する全酸成分に
    対して0〜10モル%であり、かつ極限粘度が0.5d
    l/g以上である共重合ポリエステルであることを特徴
    とする吸水性に優れた不織布。 L×ρ≧7 (1) [式中、Lは10回洗濯後の吸上長(mm)であり、ρ
    は不織布の見掛密度(g/cm↑3)である]
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JP2011504208A (ja) * 2007-08-02 2011-02-03 セラニーズ アセテート,エルエルシー バルク化フィラメントトウ由来の不織材料

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