JPH05320529A - 熱硬化性組成物、熱潜在性酸触媒、塗装仕上げ方法及び塗装物品 - Google Patents

熱硬化性組成物、熱潜在性酸触媒、塗装仕上げ方法及び塗装物品

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JPH05320529A
JPH05320529A JP4255847A JP25584792A JPH05320529A JP H05320529 A JPH05320529 A JP H05320529A JP 4255847 A JP4255847 A JP 4255847A JP 25584792 A JP25584792 A JP 25584792A JP H05320529 A JPH05320529 A JP H05320529A
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岸夫 柴藤
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惠司 河本
Kenji Shibamoto
健二 芝本
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光行 間下
Osamu Oe
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Abstract

(57)【要約】 【構成】(A)一分子中に、特定の化合物でブロック化
されたカルボキシル基から成る官能基2個以上を有する
化合物、(B)1分子中に、前記官能基と加熱により化
学結合を形成しうる反応性官能基2個以上を有する化合
物を含有し、さらに上記カルボキシル基のブロック化に
用いられる特定の化合物及び(C)加熱硬化時に活性を
示す熱潜在性酸触媒を必須成分とするか、又は(F)ル
イス酸とブレンステッド酸あるいはブレンステッド塩と
から成る錯体化合物の熱潜在性酸触媒を必須成分とする
か、あるいは(B)成分の官能基がオキサゾリン基であ
る場合には(A)成分及び(B)成分を必須成分をして
含有して成る熱硬化性組成物及び該熱硬化性組成物を使
用した塗装方法。 【効果】比較的低い温度において、化学性能、物理性
能、さらには耐候性などに優れる硬化物を与えることが
でき、かつ良好な貯蔵安定性を有し、ハイソリッド一液
型として利用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な熱硬化性組成物、
熱潜在性酸触媒、塗装仕上げ方法及び塗装物品に関す
る。さらに詳しくいえば、本発明は、良好な化学性能、
物理性能及び耐候性を与えるとともに、貯蔵安定性に優
れる熱硬化性組成物、並びにこれらを上塗塗料として用
いた、上記塗膜性能及び仕上がり外観性に優れる塗装仕
上げ方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カルボキシル基を有する化合物
と、該カルボキシル基と加熱により化学結合を形成しう
る反応性官能基、例えばエポキシ基、オキサゾリン基、
シラノール基、アルコキシシラン基、アミノ基、イミノ
基、イソシアネート基、ブロック化イソシアネート基、
シクロカーボネート基、ビニルエーテル基、ビニルチオ
エーテル基、アミノメチロール基、アルキルアミノメチ
ロール基、アセタール基、ケタール基などを有する化合
物との組合せから成る熱硬化性組成物は公知である。そ
のような公知技術として、例えばカルボキシル基とエポ
キシ基との組合せから成る組成物としては、日本国特許
公開公報、特開昭51−114429号、欧州特許公開
公報29,595号、米国特許4,371,667号、同
4,650,718号、同4,618,811号、同4,7
03,101号、同4,764,430号に公開されてい
る。また、カルボキシル基とオキサゾリン基との組合せ
から成る組成物としては、米国特許3,505,297
号、日本国特許公開公報、特開昭60−88038号、
同特開平2−115238号に公開されている。これら
熱硬化性組成物は、得られる硬化物の化学性能、物理性
能、さらには耐候性などが優れていることから、例えば
塗料、インク、接着剤、あるいはプラスチック成形品な
どの分野において広く利用されている。しかしながら、
カルボキシル基と前記反応性官能基とは反応性が高いた
め、カルボキシル基含有化合物と該反応性官能基を含有
する化合物とが共存する組成物においては、貯蔵中にゲ
ル化を起こしたり、可使時間が短くなるなどの問題が生
じる。また従来の上記熱硬化性組成物に使用されるカル
ボキシル基含有化合物は、カルボキシル基の強い水素結
合性の故に、汎用有機溶媒への溶解性が低い、あるいは
カルボキシル基と反応する官能基を有する化合物との相
溶性が悪いといった欠点があり、この熱硬化性組成物を
上塗塗料として用いた場合には、ハイソリッド化が困難
である、あるいは仕上がり外観性が劣るといった問題を
有している。このような問題を解決する方法として、例
えばカルボキシル基をt−ブチルエステルとしてブロッ
ク化し、加熱によりイソブテン脱離分解により遊離のカ
ルボキシル基に再生するといった方法が提案されている
(特開平1−104646号公報)。しかしながら、こ
の方法は、t−ブチル基の熱分解に170〜200℃程
度の高温を必要とすること、及び、分解反応生成物であ
るイソブテンガスの発泡により、脱泡跡が硬化物表面に
残るといった問題があり、必ずしも十分に満足しうる方
法とはいえない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、比較的低い
温度において、化学性能、物理性能、さらには耐候性な
どに優れる硬化物を与え、かつ良好な貯蔵安定性を有
し、ハイソリッド一液型として利用可能な熱硬化性組成
物を提供することを目的としてなされたものであり、ま
た本発明の別の目的は、良好な貯蔵安定性と優れた硬化
性を両立する熱潜在性酸触媒を提供することを目的とし
てなされたものである。さらに本発明の別の目的は、有
機溶剤の排出量が少なく、優れた仕上がり外観性を与え
ることが可能な塗装仕上げ方法及びその方法によって得
られた物品を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の好
ましい性質を有する熱硬化性組成物を開発すべく鋭意研
究を重ねた結果、(A)特定なビニルエーテル基、ビニ
ルチオエーテル基、あるいは酸素原子又はイオウ原子を
ヘテロ原子とするビニル型二重結合をもつ複素環式基で
ブロック化されたカルボキシル基2個以上を1分子中に
有する化合物、(B)該ブロック化されたカルボキシル
基と加熱により化学結合を形成しうる反応性官能基2個
以上を有する化合物、(E)特定のビニルエーテル類あ
るいはビニルチオエーテル類、及び場合により用いられ
る(C)加熱硬化時に活性を示す熱潜在性酸触媒を必須
成分として含有して成る組成物により、あるいは(D)
1分子中に前記ブロック化されたカルボキシル基1個以
上と、このブロック化されたカルボキシル基と加熱によ
り化学結合を形成しうる反応性官能基1個以上とを有す
る自己架橋型化合物、(E)特定のビニルエーテル類あ
るいはビニルチオエーテル類、及び場合により用いられ
る前記(C)成分を必須成分とし、さらに場合により前
記(A)成分及び/又は(B)成分を含有して成る組成
物により、あるいは前記(A)成分、(B)成分、およ
び(F)加熱硬化時に活性を示す特殊な熱潜在性酸触媒
を必須成分として含有して成る組成物により、あるい
は、前記(D)成分、(F)成分及び場合により前記
(A)成分及び/又は(B)成分を含有して成る組成物
により、さらには、前記(A)成分、(G)1分子中に
オキサゾリン基を2個以上有する化合物、及び場合によ
り用いられる(C)加熱硬化時に活性を示す熱潜在性酸
触媒を必須成分として含有して成る組成物により、その
目的を達成しうることを見い出すとともに、さらに前記
の好ましい性質を有する熱硬化性組成物を上塗塗料とし
て用いた塗装仕上げ方法が、有機溶剤の排出量が少な
く、優れた仕上がり外観性を提供できることを見い出
し、これらの知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本発明は、(A)1分子中に、一般式
[1]
【0005】
【化10】
【0006】(式中のR1、R2及びR3はそれぞれ水素
原子又は炭素数1〜18の有機基、R4は炭素数1〜1
8の有機基であって、R3とR4はたがいに結合してY1
をヘテロ原子とする複素環を形成していてもよく、Y1
は酸素原子又はイオウ原子である)で表される官能基2
個以上を有する化合物、(B)1分子中に、前記官能基
と加熱により化学結合を形成しうる反応性官能基2個以
上を有する化合物、(E)一般式[2]
【0007】
【化11】
【0008】(式中のR1、R2、R3、R4及びY1は前
記と同じ意味を持つ)で表される化合物及び場合により
用いられる(C)加熱硬化時に活性を示す熱潜在性酸触
媒を必須成分として含有して成る熱硬化性組成物を提供
するものである。また、本発明は、(D)1分子中に、
(イ)一般式[3]
【0009】
【化12】
【0010】(式中のR5、R6及びR7はそれぞれ水素
原子又は炭素数1〜18の有機基、R8は炭素数1〜1
8の有機基であって、R7とR8はたがいに結合してY2
をヘテロ原子とする複素環を形成していてもよく、Y2
は酸素原子又はイオウ原子である)で表される官能基1
個以上と、(ロ)該官能基と加熱により化学結合を形成
しうる反応性官能基1個以上とを有する自己架橋型化合
物、(E)一般式[2]
【0011】
【化13】
【0012】(式中のR1、R2、R3、R4及びY1は前
記と同じ意味を持つ)で表される化合物及び場合により
用いられる(C)加熱硬化時に活性を示す熱潜在性酸触
媒を必須成分とし、さらに場合により、前記(A)成分
及び/又は(B)1分子中に、前記一般式[3]で表さ
れる官能基又は前記一般式[1]で表される官能基ある
いはその両方と加熱により化学結合を形成しうる反応性
官能基2個以上を有する化合物を含有して成る熱硬化性
組成物を提供するものである。また、本発明は、(A)
一分子中に、一般式[1]
【0013】
【化14】
【0014】(式中のR1、R2及びR3はそれぞれ水素
原子又は炭素数1〜18の有機基、R4は炭素数1〜1
8の有機基であって、R3とR4はたがいに結合してY1
をヘテロ原子とする複素環を形成していてもよく、Y1
は酸素原子又はイオウ原子である)で表される官能基2
個以上を有する化合物、(B)1分子中に、前記官能基
と加熱により化学結合を形成しうる反応性官能基2個以
上を有する化合物、及び(F)ルイス酸とブレンステッ
ド酸あるいはルイス酸とブレンステッド塩とから成る錯
体化合物より選ばれる少なくとも1種の熱潜在性酸触媒
を必須成分として含有して成る熱硬化性組成物を提供す
るものである。また、本発明は、(D)1分子中に、
(イ)一般式[3]
【0015】
【化15】
【0016】(式中のR5、R6及びR7はそれぞれ水素
原子又は炭素数1〜18の有機基、R8は炭素数1〜1
8の有機基であって、R7とR8はたがいに結合してY2
をヘテロ原子とする複素環を形成していてもよく、Y2
は酸素原子又はイオウ原子である)で表される官能基1
個以上と、(ロ)該官能基と加熱により化学結合を形成
しうる反応性官能基1個以上とを有する自己架橋型化合
物、及び(F)ルイス酸とブレンステッド酸あるいはル
イス酸とブレンステッド塩とから成る錯体化合物より選
ばれる少なくとも1種の熱潜在性酸触媒を必須成分と
し、さらに場合により前記(A)成分及び(B)1分子
中に前記一般式[3]で表される官能基又は前記一般式
[1]で表される官能基あるいはその両方と加熱により
化学結合を形成しうる反応性官能基2個以上を有する化
合物を含有して成る熱硬化性組成物を提供するものであ
る。また、本発明は、(A)一分子中に、一般式
【0017】
【化16】
【0018】(式中のR1、R2及びR3はそれぞれ水素
原子又は炭素数1〜18の有機基、R4は炭素数1〜1
8の有機基であって、R3とR4はたがいに結合してY1
をヘテロ原子とする複素環を形成していてもよく、Y1
は酸素原子又はイオウ原子である)で表される官能基2
個以上を有する化合物、(G)1分子中にオキサゾリン
基を2個以上を有する化合物及び場合により用いられる
(C)加熱硬化時に活性を示す熱潜在性酸触媒を必須成
分として含有して成る熱硬化性組成物を提供するもので
ある。さらに、本発明は、ルイス酸とブレンステッド酸
あるいはルイス酸とブレンステッド塩との錯体から成る
熱潜在性酸触媒を提供するものである。また、本発明
は、上記熱硬化性組成物を上塗塗料として用いた塗装仕
上げ方法及びこの塗装仕上げ方法により塗布された物品
を提供するものである。以下、本発明を詳細に説明す
る。本発明組成物において、(A)成分として用いられ
る化合物は、一般式[1]
【0019】
【化17】
【0020】(式中のR1、R2、R3、R4及びY1は前
記と同じ意味を持つ)で表される官能基2個以上、好ま
しくは2〜50個を1分子中に有する化合物であって、
前記一般式[1]で表される官能基は、カルボキシル基
と、一般式[2]
【0021】
【化18】
【0022】(式中のR1、R2、R3、R4及びY1は前
記と同じ意味を持つ)で表されるビニルエーテル化合
物、ビニルチオエーテル化合物、あるいは酸素原子又は
イオウ原子をヘテロ原子とするビニル型二重結合をもつ
複素環式化合物との反応により、容易に形成させること
ができる。前記一般式[1]及び[2]におけるR1
2及びR3は、それぞれ水素原子又は炭素数1〜18の
アルキル基、アリール基、アルカリール基などの有機
基、R4は炭素数1〜18のアルキル基、アリール基、
アルカリール基などの有機基であって、これらの有機基
は適当な置換基を有していてもよく、また、R3とR
4は、たがいに結合してY1をヘテロ原子とする置換基を
有しない又は有する複素環を形成していてもよい。前記
一般式[2]で表される化合物の具体例としては、メチ
ルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、イソプロピ
ルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、n−
ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、2
−エチルヘキシルビニルエーテル、シクロヘキシルビニ
ルエーテルなどの脂肪族ビニルエーテル化合物及びこれ
らに対応する脂肪族ビニルチオエーテル化合物、さらに
は2,3−ジヒドロフラン、3,4−ジヒドロフラン、
2,3−ジヒドロ−2H−ピラン、3,4−ジヒドロ−2
H−ピラン、3,4−ジヒドロ−2−メトキシ−2H−
ピラン、3,4−ジヒドロ−4,4−ジメチル−2H−ピ
ラン−2−オン、3,4−ジヒドロ−2−エトキシ−2
H−ピラン、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−2−カ
ルボン酸ナトリウムなどの環状ビニルエーテル化合物及
びこれらに対応する環状ビニルチオエーテル化合物など
が挙げられる。
【0023】該(A)成分の化合物は、1分子中に2個
以上、好ましくは2〜50個のカルボキシル基を有する
化合物と、前記一般式[2]で表される化合物との反応
により得ることができる。1分子中に2個以上のカルボ
キシル基を有する化合物としては、例えばコハク酸、ア
ジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカメチレンジ
カルボン酸などの炭素数2〜22の脂肪族ポリカルボン
酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリ
ット酸、ピロメリット酸などの芳香族ポリカルボン酸、
テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、メチル
ヘキサヒドロフタル酸などの脂環式ポリカルボン酸、及
び1分子中にカルボキシル基2個以上を有するポリエス
テル樹脂、アクリル樹脂、マレイン化ポリブタジエン樹
脂などが挙げられる。また、前記1分子中に2個以上の
カルボキシル基を有する化合物は、例えば(1)1分子
当たりヒドロキシル基2個以上、好ましくは2〜50個
を有するポリオールと酸無水物とをハーフエステル化さ
せる、(2)1分子当たりイソシアネート基2個以上、
好ましくは2〜50個を有するポリイソシアネート化合
物とヒドロキシカルボン酸又はアミノ酸とを付加させ
る、(3)カルボキシル基含有α,β−不飽和単量体を
単独重合又は他のα,β−不飽和単量体と共重合させ
る、(4)カルボキシル基末端のポリエステル樹脂を合
成する、などの方法により得られる。
【0024】前記1分子当たりヒドロキシル基2個以上
を有するポリオールとしては、例えばエチレングリコー
ル、1,2−及び1,3−プロピレングリコール、1,3
−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブ
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレン
グリコール、ペンタンジオール、ジメチルブタンジオー
ル、水添ビスフェノールA、グリセリン、ソルビトー
ル、ネオペンチルグリコール、1,8−オクタンジオー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール、2−メチル
−1,3−プロパンジオール、1,2,6−ヘキサントリ
オール、1,2,4−ブタントリオール、トリメチロール
エタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトー
ル、キニトール、マニトール、トリスヒドロキシエチル
イソシアヌレート、ジペンタエリスリトールなどの多価
アルコール類;これらの多価アルコール類とγ−ブチロ
ラクトンやε−カプロラクトンなどのラクトン化合物と
の開環付加体;該多価アルコール類と、トリレンジイソ
シアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ートなどのイソシアネート化合物とのアルコール過剰下
での付加体;該多価アルコール類とエチレングリコール
ジビニルエーテル、ポリエチレングリコールジビニルエ
ーテル、ブタンジオールジビニルエーテル、ペンタンジ
オールジビニルエーテル、ヘキサンジオールジビニルエ
ーテル、1,4−シクロヘキサンジメタノールジビニル
エーテルなどのビニルエーテル化合物とのアルコール過
剰下での付加体;及び該多価アルコール類とアルコキシ
シリコーン化合物、例えばKR−213、KR−21
7、KR−9218[いずれも商品名、信越化学工業
(株)製、]などとのアルコール過剰下での縮合体などを
挙げることができる。一方、これらのポリオールと反応
させる酸無水物としては、例えばコハク酸、グルタル
酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカメチ
レンジカルボン酸、フタル酸、マレイン酸、トリメリッ
ト酸、ピロメリット酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサ
ヒドロフタル酸、メチルヘキサヒドロフタル酸などの多
価カルボン酸の酸無水物体を挙げることができる。
【0025】また、1分子当たりイソシアネート基2個
以上を有するポリイソシアネート化合物としては、例え
ば、p−フェニレンジイソシアネート、ビフェニルジイ
ソシアネート、トリレンジイソシアネート、3,3'−ジ
メチル−4,4'−ビフェニレンジイソシアネート、1,
4−テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサン−
1,6−ジイソシアネート、メチレンビス(フェニルイ
ソシアネート)、リジンメチルエステルジイソシアネー
ト、ビス(イソシアネートエチル)フマレート、イソホ
ロンジイソシアネート、メチルシクロヘキシルジイソシ
アネート、2−イソシアネートエチル−2,6−ジイソ
シアネートヘキサノエート及びこれらのビュレット体、
イソシアヌレート体などを挙げることができる。また、
ヒドロキシカルボン酸としては、例えば乳酸、クエン
酸、ヒドロキシピバリン酸、12−ヒドロキシステアリ
ン酸、リンゴ酸などを挙げることができ、アミノ酸とし
ては、例えば、DL−アラニン、L−グルタミン酸、グ
リシン、L−テアニン、グリシルグリシン、γ−アミノ
カプロン酸、L−アスパラギン酸、L−チトルリン、L
−アルギニン、L−ロイシン、L−セリンなどを挙げる
ことができる。さらに、カルボキシル基含有α,β−不
飽和単量体としては、例えば、アクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、メサコン酸、マレイン酸、フマル酸な
どを挙げることができ、他のα,β−不飽和単量体とし
ては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレ
ート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル
(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレー
ト、sec−ブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキ
シル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、
スチレン、α−メチルスチレン、p−ビニルトルエン、
アクリロニトリルなどを挙げることができる。
【0026】また、カルボキシル基末端のポリエステル
樹脂は、多価アルコールに対して多塩基酸過剰下での通
常のポリエステル樹脂の合成法に従い、容易に形成させ
ることができる。このようにして得られた1分子中にカ
ルボキシル基2個以上を有する化合物と前記一般式
[2]で表される化合物との反応は、通常酸性触媒の存
在下、室温ないし100℃の範囲の温度において行われ
る。本発明組成物においては、この(A)成分の化合物
は1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いて
もよい。本発明組成物において、(B)成分として用い
られる化合物としては、前記(A)成分の化合物におけ
る一般式[1]で表されるブロック化官能基が加熱によ
り遊離カルボキシル基に再生した際、これと反応して化
学結合を形成しうる反応性官能基2個以上、好ましくは
2〜50個を1分子中に有するものが使用される。該反
応性官能基については前記性質を有するものであればよ
く、特に制限はないが、例えばエポキシ基、オキサゾリ
ン基、シラノール基、アルコキシシラン基、ヒドロキシ
ル基、アミノ基、イミノ基、イソシアネート基、ブロッ
ク化イソシアネート基、シクロカーボネート基、ビニル
エーテル基、ビニルチオエーテル基、アミノメチロール
基、アルキル化アミノメチロール基、アセタール基、ケ
タール基などが好ましく挙げられる。これらの反応性官
能基は1種含まれていてもよいし、2種以上が含まれて
いてもよい。
【0027】このような(B)成分の化合物の具体例と
しては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、脂環式エポキ
シ樹脂、グリシジル(メタ)アクリレートや3,4−エ
ポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレートなど
の単独重合体又は共重合体、ポリカルボン酸あるいはポ
リオールとエピクロルヒドリンとの反応により得られる
ポリグリシジル化合物などのエポキシ基含有化合物;
1,2−ビス(2−オキサゾリニル−2)エタン、1,4
−ビス(2−オキサゾリニル−2)ブタン、1,6−ビ
ス(2−オキサゾリニル−2)ヘキサン、1,8−ビス
(2−オキサゾリニル−2)オクタン、1,4−ビス
(2−オキサゾリニル−2)シクロヘキサンなどのアル
キル鎖にオキサゾリン環が結合したオキサゾリン化合
物、1,2−ビス(2−オキサゾリニル−2)ベンゼ
ン、1,3−ビス(2−オキサゾリニル−2)ベンゼ
ン、1,4−ビス(2−オキサゾリニル−2)ベンゼ
ン、5,5'−ジメチル−2,2'−ビス(2−オキサゾリ
ニル−2)ベンゼン、4,4,4',4'−テトラメチル−
2,2'−ビス(2−オキサゾリニル−2)ベンゼン、
1,2−ビス(5−メチル−2−オキサゾニル−2)ベ
ンゼン、1,3−ビス(5−メチル−2−オキサゾニル
−2)ベンゼン、1,4−ビス(5−メチル−2−オキ
サゾニル−2)ベンゼンなどの芳香核に2個のオキサゾ
リン環が結合したオキサゾリン化合物、及び2,2'−ビ
ス(2−オキサゾン)、2,2'−ビス(4−メチル−2
−オキサゾリン)、2,2'−ビス(5−メチル−2−オ
キサゾリン)などのビス−(2−オキサゾリン)化合
物、ヒドロキシアルキル−2−オキサゾリンと前述ポリ
イソシアネート化合物との反応により得られる多価オキ
サゾリン化合物、さらには、2−ビニル−2−オキサゾ
リン、2−ビニル−4−メチル−2−オキサゾリン、2
−ビニル−5−メチル−2−オキサゾリン、2−イソプ
ロペニル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−4
−メチル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−5
−エチル−2−オキサゾンなどの単独重合体、又は共重
合体などのオキサゾリン基含有化合物、さらには、市販
されているオキサゾリン基含有化合物、例えば商品名C
X−RS−1200、CX−RS−3200(いずれ
も、(株)日本触媒製)、一般式 (R10)nSi(OR11)4-n …[4] (式中のR10及びR11は、それぞれ炭素数1〜18のア
ルキル基又はアリール基、nは0、1又は2である)で
表される化合物の縮合体、アクリロイルオキシプロピル
トリメトキシシラン、メタクリロイルオキシプロピルト
リメトキシシラン、メタクリロイルオキシプロピルトリ
−n−ブトキシシランなどのα,β−不飽和シラン化合
物の単独重合体又は共重合体、及びこれらの化合物の加
水分解生成物などのシラノール基やアルコキシシラン基
含有化合物;脂肪族ポリオール類、フェノール類、ポリ
アルキレンオキシグリコール類、2−ヒドロキシ(メ
タ)アクリレートや2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレートなどのα,β−不飽和化合物の単独重合体又
は共重合体、及びこれらのポリオール類のε−カプロラ
クトン付加物などのヒドロキシル基含有化合物;脂肪
族、芳香族のジアミノ化合物やポリアミノ化合物及び前
記ポリオールのシアノエチル化反応生成物を還元して得
られるポリアミノ化合物などのアミノ基含有化合物;脂
肪族、芳香族ポリイミノ化合物などのイミノ基含有化合
物;p−フェニレンジイソシアネート、ビフェニルジイ
ソシアネート、トリレンジイソシアネート、3,3'−ジ
メチル−4,4'−ビフェニレンジイソシアネート、1,
4−テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサン−
1,6−ジイソシアネート、メチレンビス(フェニルイ
ソシアネート)、リジンメチルエステルジイソシアネー
ト、ビス(イソシアネートエチル)フマレート、イソホ
ロンジイソシアネート、メチルシクロヘキシルジイソシ
アネート、2−イソシアネートエチル−2,6−ジイソ
シアネートヘキサノエート及びこれらのビュレット体や
イソシアヌレート体、さらにはこれらのイソシアネート
類と前記ポリオールとのアダクト化合物などのイソシア
ネート基含有化合物;前記イソシアネート基含有化合物
のフェノール類、ラクタム類、活性メチレン類、アルコ
ール類、酸アミド類、イミド類、アミン類、イミダゾー
ル類、尿素類、イミン類、オキシム類によるブロック体
などのブロック化イソシアネート基含有化合物;3−
(メタ)アクリロイルオキシプロピレンカーボネートの
単独重合体又は共重合体、前記エポキシ基含有化合物と
二酸化炭素との反応により得られる多価シクロカーボネ
ート基含有化合物などのシクロカーボネート基含有化合
物;前記多価ヒドロキシル基含有化合物とハロゲン化ア
ルキルビニルエーテル類との反応によって得られる多価
ビニルエーテル化合物、ヒドロキシアルキルビニルエー
テル類と多価カルボキシル基含有化合物や前記ポリイソ
シアネート化合物との反応により得られるポリビニルエ
ーテル化合物、ビニルオキシアルキル(メタ)アクリレ
ート類とα,β−不飽和化合物との共重合体などのビニ
ルエーテル化合物、及びこれらに対応するビニルチオエ
ーテル化合物などのビニルエーテル基やビニルチオエー
テル基含有化合物;メラミンホルムアルデヒド樹脂、グ
リコルリルホルムアルデヒド樹脂、尿素ホルムアルデヒ
ド樹脂、アミノメチロール基やアルキル化アミノメチロ
ール基含有α,β−不飽和化合物の単独重合体又は共重
合体などのアミノメチロール基やアルキル化アミノメチ
ロール基含有化合物;多価ケトン、多価アルデヒド化合
物、前記多価ビニルエーテル化合物などとアルコール類
やオルソ酸エステル類との反応によって得られる多価ア
セタール化合物、及びこれらとポリオール化合物との縮
合体、さらには前記ビニルオキシアルキル(メタ)アク
リレートとアルコール類やオルソ酸エステルとの付加物
の単独重合体又は共重合体などのアセタール基やケター
ル基含有化合物などが挙げられる。
【0028】本発明組成物においては、(B)成分の化
合物として、1種の反応性官能基を有する前記化合物の
他に、反応性官能基2種以上を有する化合物を用いても
よいし、また該(B)成分は2種以上を組み合わせて用
いてもよい。ただし、この際、それぞれの官能基がたが
いに活性である組合せは貯蔵安定性が損なわれ好ましく
ない。このような好ましくない組合せとしては、例えば
エポキシ基、イソシアネート基、ビニルエーテル基、ビ
ニルチオエーテル基、シクロカーボネート基及びシラノ
ール基の中から選ばれる官能基とアミノ基又はイミノ基
との組合せ、イソシアネート基又はビニルエーテル基と
ヒドロキシル基との組合せなどが挙げられる。本発明組
成物は、前記(A)成分の化合物と(B)成分の化合物
とを含有するものであってもよいし、(D)1分子中
に、(イ)一般式[3]
【0029】
【化19】
【0030】(式中のR5、R6、R7、R8及びY2は前
記と同じ意味を持つ)で表される官能基1個以上、好ま
しくは1〜50個と、(ロ)該官能基と加熱により化学
結合を形成しうる反応性官能基1個以上、好ましくは1
〜50個とを有する自己架橋型化合物を含有するもので
あってもよい。さらに、この(D)成分の化合物と前記
(A)成分の化合物及び/又は(B)成分の化合物とを
含有するものであってもよい。この場合、該(B)成分
の反応性官能基は、前記一般式[3]で表される官能基
及び/又は一般式[1]で表される官能基と加熱により
化学結合を形成する。該(D)成分の化合物における
(イ)一般式[3]で表される官能基としては、前記
(A)成分における官能基、すなわち一般式[1]で表
される官能基の説明において例示したものと同じものを
挙げることができる。また、(ロ)反応性官能基として
は、前記(B)成分の化合物における反応性官能基とし
て例示したものと同じものを挙げることができる。
【0031】この(D)成分の化合物は、1分子中にカ
ルボキシル基1個以上、好ましくは1〜50個と該反応
性官能基1個以上、好ましくは1〜50個とを有する化
合物を出発原料とし、前記(A)成分の化合物の製法で
説明したのと同様な方法で製造することができるし、あ
るいは前記一般式[3]で表される官能基を有する不飽
和化合物と前記の反応性官能基を有する不飽和化合物と
を共重合させることによっても製造することができる。
該(D)成分の化合物は、前記一般式[3]で表される
官能基とともに、該反応性官能基を2種以上含有するも
のであってもよいが、この場合、前記(B)成分の化合
物と同様に、それぞれの官能基がたがいに活性である組
合せは貯蔵安定性が損なわれ、好ましくない。本発明の
熱硬化性組成物において用いられる(G)1分子当たり
オキサゾリン基を2個以上含有する化合物としては、前
述したオキサゾリン基含有化合物が挙げられる。この
(G)成分の化合物は、低温硬化性、塗装硬度などの性
能において優れている。本発明の熱硬化性組成物におい
ては、前記(A)成分及び/又は(B)成分、あるいは
(D)成分及び場合により用いられる(A)成分及び/
又は(B)成分、(A)成分及び/又は(G)成分の中
から選ばれた少なくとも1つがα,β−不飽和化合物の
重合体又はポリエステル樹脂であることが好ましく、ま
た、該組成物中の前記一般式[1]あるいは[3]で表
される官能基と、これと加熱により化学結合を形成しう
る反応性官能基とが当量比0.2:1.0ないし1.0:
0.2の割合になるように各成分を含有させることが望
ましい。
【0032】本発明の(A)成分及び(D)成分の一般
式[1]、及び[3]で表される官能基は加熱下におい
て、遊離カルボキシル基を再生し、(B)成分、(D)
成分及び(G)成分の反応性官能基と化学結合を形成す
るものであるが、この反応の他に分子内分極構造に基づ
く、いわゆる活性エステルとして(B)成分あるいは
(D)成分あるいは(G)成分の反応性官能基に付加反
応を起こし得る。この際には、架橋反応時に脱離反応を
伴わないため、揮発性有機物質の排出低減にも貢献する
ことができる。本発明の熱硬化性組成物に用いられる一
般式[2]で表される(E)成分は、当該熱硬化性組成
物に水分が存在した際に、ブロック化されたカルボキシ
ル基の加水分解反応により生じた遊離カルボキシル基を
再度ブロック化し、貯蔵安定性を高める役割を有する。
水分が熱硬化性組成物中に0.1重量%以上含まれる場
合は、特に加水分解反応が起こり易く、(E)成分を含
有させることが極めて有効である。
【0033】(E)成分として用いられる前記一般式
[2]で表される化合物としては、前述カルボキシル基
ブロック化の際に用いた化合物と同様のビニルエーテル
類あるいはビニルチオエーテル類を使用でき、具体的に
は、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、イ
ソプロピルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテ
ル、n−ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエー
テル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、シクロヘキ
シルビニルエーテルなどの脂肪族ビニルエーテル化合物
及びこれらに対応する脂肪族ビニルチオエーテル化合
物、さらには2,3−ジヒドロフラン、3,4−ジヒドロ
フラン、2,3−ジヒドロ−2H−ピラン、3,4−ジヒ
ドロ−2H−ピラン、3,4−ジヒドロ−2−メトキシ
−2H−ピラン、3,4−ジヒドロ−4,4−ジメチル−
2H−ピラン−2−オン、3,4−ジヒドロ−2−エト
キシ−2H−ピラン、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン
−2−カルボン酸ナトリウムなどの環状ビニルエーテル
化合物及びこれらに対応する環状ビニルチオエーテル化
合物などが挙げられ、好ましくはエチルビニルエーテ
ル、イソプロピルビニルエーテル、n−プロピルビニル
エーテル、n−ブチルビニルエーテル、イソブチルビニ
ルエーテルなどが挙げられる。本発明における(E)成
分の使用量は、当該熱硬化性組成物に対し0.1〜20
重量%の範囲が好ましく、特に1〜10重量%の範囲が
好ましい。(E)成分が0.1重量%を下回る場合に
は、貯蔵安定性への改良効果が十分でない場合があり、
また、それが20重量%を超える場合には、当該熱硬化
性組成物の固形分を低下させることがあるので好ましく
ない。
【0034】本発明においては、これらの組成物に、場
合により該組成物の長期にわたる貯蔵安定性を良好に保
ち、かつ低温にて短時間で硬化する際、硬化反応を促進
し、硬化物に良好な化学性能及び物理性能を付与する目
的で、(C)成分として加熱硬化時に活性を示す熱潜在
性酸触媒を含有させることができる。この熱潜在性酸触
媒は、60℃以上の温度において、酸触媒活性を示す化
合物が望ましい。この熱潜在性酸触媒が60℃未満の温
度で酸触媒活性を示す場合、得られる組成物は貯蔵中に
増粘したり、ゲル化するなど、好ましくない事態を招来
するおそれがある。該(C)成分の熱潜在性酸触媒とし
ては、ブレンステッド酸あるいはルイス酸をルイス塩基
で中和した化合物、ルイス酸とブレンステッド酸あるい
はルイス酸とブレンステッド塩とから成る錯体化合物、
スルホン酸エステル類、リン酸エステル類、及びオニウ
ム化合物が挙げられる。上記の熱潜在性酸触媒を構成す
るブレンステッド酸は、プロトンを解離させ酸性を示す
物質であり、硫酸、スルホン酸、リン酸、ホウ酸、カル
ボン酸及びこれらの誘導体などが好ましい。その具体例
としては、例えば硫酸、硫酸モノエステル、リン酸、リ
ン酸モノ及びジエステル、ポリリン酸エステル、ホウ酸
モノ及びジエステル、スルホン酸、カルボン酸、ハロゲ
ノカルボン酸などが挙げられ、好ましくはドデシルベン
ゼンスルホン酸などの炭素数1〜50のアルキルベンゼ
ンスルホン酸、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸などの炭素数
1〜50のモノもしくはジハロゲノカルボン酸、リン酸
モノメチル、リン酸ジメチルなどの炭素数1〜50のリ
ン酸アルキルモノエステル及びジエステルなどが挙げら
れる。これらのブレンステッド酸は、1種用いても良い
し、2種以上を組み合わせて用いても良い。
【0035】上記の熱潜在性酸触媒を構成するルイス酸
は、電子受体性を示す化合物であり、下記一般式で示さ
れる金属ハロゲン化物及び有機金属化合物が好ましい。 (R9)n−M (式中のR9はハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキ
ル基、アリール基、アルコキシ基、アシルオキシ基、又
は活性メチレン基に隣接したカルボニル基から選ばれる
1種又は2種以上の有機基、MはB、Mg、Al、C
a、Sn、Pb又は長周期表における第4周期から第6
周期のうち3A族から7A族、8族、1B族及び2B族
に属する遷移金属原子、nは1〜6の整数である)尚、
上記ルイス酸を構成する金属原子の長周期表における分
類は1988年度、IUPAC無機化学命名法による。
その具体例としては、例えば、三フッ化ホウ素、三塩化
アルミニウム、塩化第一チタン、塩化第二チタン、塩化
第一鉄、塩化第二鉄、塩化亜鉛、臭化亜鉛、塩化第一ス
ズ、塩化第二スズ、臭化第一スズ、臭化第二スズといっ
た金属ハロゲン化物、トリアルキルホウ素、トリアルキ
ルアルミニウム、ジアルキルハロゲン化アルミニウム、
モノアルキルハロゲン化アルミニウム、テトラアルキル
スズ、アルミニウムアセチルアセトネート、鉄アセチル
アセトネート、ジルコニウムアセチルアセトネート、ジ
ブチルスズアセチルアセトネート、ジブチルスズジラウ
レート、ジオクチルスズエステルマレート、ナフテン酸
マグネシウム、ナフテン酸カルシウム、ナフテン酸マン
ガン、ナフテン酸鉄、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸
銅、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸ジルコニウム、ナフテ
ン酸鉛、オクチル酸カルシウム、オクチル酸マンガン、
オクチル酸鉄、オクチル酸コバルト、オクチル酸亜鉛、
オクチル酸ジルコニウム、オクチル酸スズ、オクチル酸
鉛、ラウリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステ
アリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステ
アリン酸コバルト、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸鉛
などの有機金属化合物が挙げられる。これらの有機金属
化合物は1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて
用いてもよい。
【0036】上記のブレンステッド酸及びルイス酸を中
和するのに使用されるルイス塩基は、電子供与体性を示
す化合物であり、より具体的には、アンモニア、トリエ
チルアミン、ピリジン、アニリン、モルホリン、N−メ
チルモルホリン、ピロリジン、N−メチルピロリジン、
ピペリジン、N−メチルピペリジン、シクロヘキシルア
ミン、n−ブチルアミン、ジメチルオキサゾリン、イミ
ダゾール、N−メチルイミダゾール、N,N−ジメチル
エタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミ
ン、N,N−ジプロピルエタノールアミン、N,N−ジブ
チルエタノールアミン、N,N−ジメチルイソプロパノ
ールアミン、N,N−ジエチルイソプロパノールアミ
ン、N,N−ジプロピルイソプロパノールアミン、N,N
−ジブチルイソプロパノールアミン、N−メチルジエタ
ノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、N−プ
ロピルジエタノールアミン、N−ブチルジエタノールア
ミン、N−メチルジイソプロパノールアミン、N−エチ
ルジイソプロパノールアミン、N−プロピルジイソプロ
パノールアミン、N−ブチルジイソプロパノールアミ
ン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミ
ン、トリ−s−ブタノールアミンなどのアミン類、N,
N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトア
ミド、N−メチルピロリドン、ヘキサメチルリン酸トリ
アミドのようなアミド系化合物、ジメチルスルホキシド
のようなスルホキシド系化合物、ジエチルエーテルやテ
トラヒドロフランのようなエーテル系化合物、ジメチル
スルフィドのようなチオエーテル系化合物、トリメチル
リン酸やトリエチルリン酸及びトリブチルリン酸のよう
なリン酸エステル系化合物、トリメチルホウ酸のような
ホウ酸エステル系化合物、酢酸エチルや酢酸ブチルのよ
うなカルボン酸エステル系化合物、炭酸エチレンのよう
な炭酸エステル系化合物、あるいは、トリブチルホスフ
ィンのようなトリアルキルホスフィン系化合物が挙げら
れる。前述のブレンステッド酸あるいはルイス酸を上記
ルイス塩基で中和して得られる熱潜在性酸触媒は、各々
の酸の酸活性に対し、ルイス塩基の塩基活性の比率が
0.1〜10の範囲にあるのが好ましく、このモル比が
0.1未満では貯蔵時に酸化合物の触媒活性を十分に抑
制することができない恐れがあり、また10を超えると
加熱時に触媒活性を発揮しにくくなる傾向がみられ好ま
しくない。該(C)成分の熱潜在性酸触媒として使用さ
れる該スルホン酸エステル類としては、例えば一般式
[4]
【0037】
【化20】
【0038】(式中のR12はフェニル基、置換フェニル
基、ナフチル基、置換ナフチル基又はアルキル基、R13
は一級炭素又は二級炭素を介してスルホニルオキシ基と
結合している炭素数3〜18のアルキル基、アルケニル
基、アリール基、アルカリール基、アルカノール基、飽
和若しくは不飽和のシクロアルキル又はヒドロキシシク
ロアルキル基である)で表される化合物、具体的にはメ
タンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン
酸、ノニルナフタレンスルホン酸などのスルホン酸類
と、n−プロパノール、n−ブタノール、n−ヘキサノ
ール、n−オクタノールなどの第一級アルコール類又は
イソプロパノール、2−ブタノール、2−ヘキサノー
ル、2−オクタノール、シクロヘキサノールなどの第二
級アルコール類とのエステル化物、さらには前記スルホ
ン酸類とオキシラン基含有化合物との反応により得られ
るβ−ヒドロキシアルキルスルホン酸エステル類などが
挙げられる。該リン酸エステル類としては、例えば一般
式[5]
【0039】
【化21】
【0040】(式中のR14は炭素数3〜10のアルキル
基、シクロアルキル基又はアリール基、mは1又は2で
ある)で表される化合物が挙げられ、より具体的には、
n−プロパノール、n−ブタノール、n−ヘキサノー
ル、n−オクタノール、2−エチルヘキサノールといっ
た第一級アルコール類、及びイソプロパノール、2−ブ
タノール、2−ヘキサノール、2−オクタノール、シク
ロヘキサノールといった第二級アルコール類のリン酸モ
ノエステル類あるいはリン酸ジエステル類が挙げられ
る。またこの他にもリン酸とオキシラン化合物との反応
により得られるβ−ヒドロキシエステル化合物も挙げら
れる。また該オニウム化合物としては、例えば一般式 [R15 3NR16]+- …[6] [R15 3PR16]+- …[7] [R15 2OR16]+- …[8] 及び [R15 2SR16]+- …[9] (式中のR15は炭素数1〜12のアルキル基、アルケニ
ル基、アリール基、アルカリール基、アルカノール基又
はシクロアルキル基であって、2個のR15はたがいに結
合してN、P、O又はSをヘテロ原子とする複素環を形
成していてもよく、R16は水素原子、炭素数1〜12の
アルキル基、アルケニル基、アリール基、アルカリール
基、X-はSbF6 -、AsF6 -、PF6 -又はBF4 -であ
る)で表される化合物などが挙げられる。
【0041】本発明組成物に使用される熱潜在性酸触媒
(C)成分のうち、ルイス酸とブレンステッド酸あるい
はルイス酸とブレンステッド塩とから成る錯体化合物
(F)成分は、本発明の熱硬化性組成物に特に有用な新
規な熱潜在性酸触媒であり、ルイス酸とブレンステッド
酸とから成る錯体化合物が最も優れた熱潜在性酸触媒で
ある。この錯体化合物(F)成分は、その他の熱潜在性
酸触媒に比べて、貯蔵安定性及び熱硬化反応性、その他
低温硬化性において優れている。(F)成分を構成する
ブレンステッド塩は、前述したブレンステッド酸を塩基
物質で中和した化合物であり、例えば硫酸、硫酸モノエ
ステル、リン酸、リン酸モノ及びジエステル、ポリリン
酸エステル、ホウ酸モノ及びジエステル、スルホン酸、
カルボン酸、ハロゲノカルボン酸などのブレンステッド
酸を、アンモニア、トリエチルアミン、ピリジン、アニ
リン、モルホリン、N−メチルモルホリン、ピロリジ
ン、N−メチルピロリジン、ピペリジン、N−メチルピ
ペリジン、シクロヘキシルアミン、n−ブチルアミン、
ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イミダゾ
ール、N−メチルイミダゾールなどの各種アミン、ある
いはトリブチルホスフィンのようなトリアルキルホスフ
ィン、トリフェニルホスフィンのようなトリアリールホ
スフィンでブロックした化合物、さらには、酸−塩基ブ
ロック化触媒として市販されているネイキュア2500
X、3525、5225(商品名、キングインダストリ
ー社製)などが挙げられる。新規な熱潜在性酸触媒
(F)成分は、ルイス酸の触媒活性を示す、空の電子軌
道にブレンステッド酸もしくはブレンステッド塩の共役
塩基が配位し、錯体化した化合物であり、前記したルイ
ス酸と前記したブレンステッド酸、もしくは、上記ブレ
ンステッド塩とを該ルイス酸の空の電子軌道に対し、ブ
レンステッド酸もしくはブレンステッド塩をモル比で
0.1〜4の範囲で混合して容易に得ることができる。
このモル比が0.1未満では貯蔵時にルイス酸の活用を
十分に抑制することができないおそれがあるし、4を超
えると加熱時に触媒活性を発揮しにくくなる傾向がみら
れる。
【0042】本発明においては、該(C)成分あるいは
該(F)成分の熱潜在性酸触媒は1種用いてもよいし、
2種以上を組み合わせて用いてもよく、またその配合量
は(A)成分と(B)成分、あるいは(D)成分と場合
により用いられる(A)成分及び/又は(B)成分ある
いは(A)成分と(G)成分との総固形分量100重量
部当たり、通常0.01〜10重量部の範囲、好ましく
は0.02〜5重量部の範囲で選ばれる。本発明の熱硬
化性組成物の硬化に要する温度及び時間については、前
記一般式[1]又は[3]で表されるブロック化官能基
から、遊離カルボキシル基を再生する温度、反応性官能
基の種類、熱潜在性酸触媒の種類などにより異なるが、
通常50〜200℃の範囲の温度で、2分ないし10時
間程度加熱することにより、硬化が完了する。なお、本
発明の熱硬化性組成物の熱硬化は、160℃以下の温度
でも十分起こすことができ、高温度を必要としない特徴
も合わせ持っている。
【0043】本発明の熱硬化性組成物はそのままで、あ
るいは必要に応じ、着色顔料、フィラー、溶剤、紫外線
吸収剤、酸化防止剤などを配合して、塗料、インク、接
着剤、成形品などに用いることができる。また、本発明
の熱硬化性組成物を上塗塗料として用いた場合には、有
機溶剤の排出量が少なく、優れた仕上がり外観性を有す
る塗装仕上げ方法が実現でき、自動車塗装等の工業塗装
分野において極めて有用である。この上塗塗料の場合、
熱硬化性組成物100重量部当たり、顔料を0〜100
重量部配合させることが好ましく、特に0〜5重量部配
合させることが好ましい。また、本発明の熱硬化性組成
物を、着色ベースコートをクリアコートとから成る複数
層に塗装された物品にを調整する方法に適用すると、極
めて優れた塗装仕上がり外観を得ることができる。ベー
スコートのフイルム形成性組成物は、樹脂バインダーと
顔料とを含有する。樹脂バインダーとしては、本発明の
熱硬化性組成物の他、従来のアクリルポリマー、ポリエ
ステル(アルキッド樹脂を含む)及びポリウレタンなど
が挙げられる。また、ベースコートのフイルム形成性組
成物に含まれる顔料としては、それぞれに表面処理を施
したアルミニウム、銅、真ちゅう、青銅、ステンレスス
チール、あるいは雲母状酸化鉄、鱗片状メタリック粉
体、酸化チタンや酸化鉄で被覆された雲母片などの金属
顔料が用いられる。また、その他、二酸化チタン、酸化
鉄、黄色酸化鉄、カーボンブラックなどの無機願料、フ
タロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、キナク
リドン系赤色顔料などの有機顔料、沈降性硫酸バリウ
ム、クレー、シリカ、タルクなどの体質顔料などが挙げ
られる。
【0044】なお、ベースコートのフイルム形成性組成
物には、通常用いられる各種添加剤、例えば界面活性
剤、レベリング剤、チクソトロピー剤、充填剤、抗発泡
剤、有機共溶剤、触媒などを添加することができる。ベ
ースコートのフイルム形成性組成物を塗布する基材とし
ては、特に限定されるものではなく、種々の基材を用い
ることができ、例えば木、ガラス、金属、布、プラスチ
ック、発泡体、弾性体などが挙げられる。ベースコート
の厚さは、特に限定されるものではないが、通常約5〜
40μm、好ましくは10〜30μmである。ベースコ
ートフイルム形成性組成物を基材に塗布した後、ベース
コートフイルムが形成される。これは、溶媒として有機
溶剤又は水をベースコートフイルムから加熱又は単に風
乾することにより得られる。ベースコートフイルムが形
成された後、その上にクリアコートフイルム形成性組成
物が塗布される。クリアコートフイルム形成性組成物
は、本発明の熱硬化性組成物である。クリアコートフイ
ルム形成性組成物には、必要に応じて、透明性を損なわ
ない程度に上述の顔料、各種添加剤や耐候性の良好な染
料などを添加することができる。クリアコートの厚さ
は、特に限定されるものではないが、通常約20〜10
0μm、好ましくは20〜50μmである。ベースコー
ト及びクリアコートの塗装方法としては、通常用いられ
る方法、例えばハケ塗り塗装、スプレー塗装、浸漬塗
装、流れ塗装などが挙げられるが、スプレー塗装が好ま
しい。次に、ベースコート及びクリアコートを塗装後、
1〜20分間室温に放置した後、5〜200℃で2〜1
0時間焼付した後、本発明の塗装物品が得られる。
【0045】
【実施例】次に、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定さ
れるものではない。なお、塗膜性能は次のようにして求
めた。
【0046】(1)耐酸性−1 40wt%硫酸2mlを試験片上にスポット状に乗せ、20
℃で48時間放置後、塗膜の異常を目視にて判定した。 (2)耐酸性−2 40wt%硫酸2mlを試験片上にスポット状に乗せ、60
℃で30分間加熱後、塗膜の異常を目視にて判定した。 (3)耐酸性−3 試験片を0.1規定硫酸中に浸漬し、60℃で24時間
保ったのち、塗膜の異常を目視にて判定した。 (4)耐衝撃性 衝撃変形試験器[JIS K-5400(1990)8.
3.2 デュポン式]を用い、半径6.35mmの撃ち型に
試験片をはさみ、500gのおもりを40cmの高さから
落下させた際の塗膜の損傷を目視にて判定した。 (5)耐候性 サンシャインウェザーメーター[JIS K-5400
(1990)9.8.1]を用いて1000時間又は30
00時間曝露後、塗膜の60度鏡面光沢度値[JIS
K-5400(1990)7.6 度鏡面光沢度]を測定
し、塗膜の異常を目視にて判定又は未曝露時の光沢度値
と比較した。 (6)ヌープ硬度 (株)島津製作所製のM型微小硬度計にて20℃で測定し
た。数値の大きいほど硬いことを示す。
【0047】製造例1〜3 (A)成分化合物A−1〜A−3溶液の製造 (1)α,β−不飽和化合物の製造 温度計、還流冷却器、撹拌機を備えた4つ口フラスコ
に、それぞれ第1表の組成の混合物を仕込み、50℃を
保ちながら撹拌した。混合物の酸価が30以下となった
ところで反応を終了し、放冷後分液ロートに生成物を移
した。得られた生成物は、分液ロート中で10wt%炭酸
水素ナトリウム水溶液100重量部でアルカリ洗浄後、
洗浄液のpHが7以下になるまで200重量部の脱イオン
水で水洗を繰り返した。その後、有機層中にモレキュラ
ーシーブ4A1/16[和光純薬(株)製]を加え、室温
で3日間乾燥することによって、それぞれ第1表記載の
有効分含有量を有するα,β−不飽和化合物A−1
(a)〜A−3(a)を得た。
【0048】(2)化合物A−1〜A−3溶液の製造 温度計、還流冷却器、撹拌機、滴下ロートを備えた4つ
口フラスコに、それぞれ第2表記載の量の初期仕込み溶
剤(キシレン)を仕込み、撹拌下で加熱し、80℃を保
った。次に80℃の温度で、第2表記載の組成の単量体
及び重合開始剤混合物(滴下成分)を2時間かけて滴下
ロートより等速滴下した。滴下終了後、80℃の温度を
1時間保ち、第2表記載の組成の重合開始剤溶液(追加
触媒)を添加し、さらに80℃の温度を4時間保ったと
ころで反応を終了することによって、それぞれ第2表記
載の特性を有する化合物A−1〜A−3溶液を得た。
【0049】
【表1】
【0050】注 1)有効分含有量はガスクロマトグラフィーにより求め
た。
【0051】
【表2】
【0052】注 1)不揮発分測定条件、50℃、0.1mmHgで3時間 2)粘度:ガードナー粘度(25℃) [JIS K-5400(1990)4.5.1ガードナー型
泡粘度法による]
【0053】製造例4 (A)成分化合物A−4溶液の製造 (1)ポリカルボン酸化合物A−4−aの製造 温度計、還流冷却器、撹拌機、滴下ロートを備えた4つ
口フラスコに下記成分を仕込み、撹拌下で加熱し120
℃に昇温した。 ペンタエリスリトール 136.0重量部 メチルイソブチルケトン 538.7重量部 次いで、120℃を保ちながらメチルヘキサヒドロフタ
ル酸無水物672.0重量部を2時間かけて滴下し、混
合物の酸価(ピリジン/水重量比=9/1混合液で約5
0重量倍に希釈し、90℃で30分間加熱処理した溶液
を水酸化カリウム標準溶液で滴定)が、170以下にな
るまで加熱撹拌を継続することによって、4官能ポリカ
ルボン酸化合物A−4−a溶液を得た。
【0054】(2)化合物A−4溶液の製造 前記の方法で得られたポリカルボン酸化合物溶液を用い
て、前記と同様のフラスコ中に下記組成の混合物を仕込
み、50℃を保ちながら撹拌した。 前記(1)のポリカルボン酸化合物溶液 336.7
重量部 イソブチルビニルエーテル 120.2
重量部 35wt%塩酸 0.2
重量部 メチルイソブチルケトン 46.3
重量部 混合物の酸価が12以下となったところで反応を終了
し、放冷後分液ロートに生成物を移した。得られた生成
物は、分液ロート中で10wt%炭酸ナトリウム水溶液1
00重量部でアルカリ洗浄後、洗浄液のpHが7以下にな
るまで300重量部の脱イオン水で水洗を繰り返した。
その後、有機層中にモレキュラーシーブ4A1/16を
加え、室温で3日間乾燥することによって、不揮発分6
0.0wt%、ガードナー粘度E−F(25℃)の化合物
A−4溶液を得た。
【0055】(3)化合物A−5溶液の製造 前記の方法で得られたポリカルボン酸化合物溶液を用い
て、前記と同様のフラスコ中に下記組成の混合物を仕込
み、60℃を保ちながら撹拌した。 前記(1)のポリカルボン酸化合物溶液 1277.
5重量部 n−プロピルビニルエーテル 447.
9重量部 2−エチルヘキシルホスフェート 0.
8重量部 混合物の酸価から求めた反応率が98%以上となった段
階で、加温を止め、過剰のビニルエーテルおよびメチル
イソブチルケトン348.2重量部を減圧留去し、有効
分60重量%、ガードナー粘度(25℃)[JIS K-
5400(1990)4.5.1ガードナー泡粘度計法に
よる]Iの化合物A−5溶液を得た。 製造例5、6 (B)成分化合物B−1及びB−2溶液の製造 温度計、還流冷却器、撹拌機、滴下ロートを備えた4つ
口フラスコに、それぞれ初期仕込み溶剤(キシレン)4
0.0重量部を仕込み、撹拌下で加熱し、100℃を保
った。次に100℃の温度で、第3表記載の組成の単量
体及び重合開始剤混合物(滴下成分)を2時間かけて滴
下ロートより等速滴下した。滴下終了後、100℃の温
度を1時間保ち、第3表記載の組成の重合開始剤溶液
(追加触媒)を添加し、さらに100℃の温度を2時間
保ったところで反応を終了し、それぞれ第3表記載の特
性を有する化合物B−1及びB−2溶液を得た。
【0056】
【表3】
【0057】注 1)GMA:グリシジルメタクリレート TMSPMA:メタクリロイルオキシプロピルトリメト
キシシラン MZ−11:ケミタイトMZ−11、日本触媒化学工業
(株)製、2−(1−アジリジニル)エチルメタクリレー
ト BMA:n−ブチルメタクリレート MMA:メチルメタクリレート EHA:2−エチルヘキシルアクリレート AIBN:2,2'−アゾビスイソブチロニトリル 2)不揮発分:50℃、0.1mmHgで3時間乾燥 ガードナー粘度(25℃):JIS K-5400(19
90)4.5.1 ガードナー型泡粘度計法による。
【0058】製造例7、8 (D)成分化合物D−1及びD−2溶液の製造 温度計、還流冷却器、撹拌機、滴下ロートを備えた4つ
口フラスコに、それぞれ第4表記載の量の初期仕込み溶
剤(キシレン)を仕込み、撹拌下で加熱し、80℃を保
った。次に80℃の温度で、第4表記載の組成の単量体
及び重合開始剤混合物(滴下成分)を2時間かけて滴下
ロートより等速滴下した。滴下終了後、80℃の温度を
1時間保ち、第4表記載の組成の重合開始剤溶液(追加
触媒)を添加し、さらに80℃の温度を4時間保ったと
ころで反応を終了し、それぞれ第4表記載の特性を有す
る化合物D−1及びD−2溶液を得た。
【0059】
【表4】
【0060】注 1)不揮発分測定条件、50℃、0.1mmHgで3時間 2)粘度:ガードナー粘度(25℃) [JIS K-5400(1990)4.5.1ガードナー型
泡粘度法による]
【0061】1コートソリッドカラーへの応用 実施例1〜11 (1)塗料の製造 第5表の組成において、実施例1ではデナコールEX−
421、実施例2では化合物B−2、実施例3ではケミ
タイトPZ−33、実施例4では化合物A−4、実施例
5ではコロネートEH、実施例6ではサイメル303、
実施例7では化合物B−1、実施例8ではKR−21
4、実施例9では化合物B−7、実施例11ではサイメ
ル303を除いた混合物を、また、実施例10では全原
料をサンドミルに仕込み、粒度が10μm以下になるま
で分散した。その後、実施例10ではそのまま、また実
施例1〜9及び実施例11では顔料分散時に除いた原料
をそれぞれ添加混合し、一液型塗料とした。得られた各
塗料はキシレンと酢酸ブチルで1ポイズ(ブルックフィ
ールド型粘度計による20℃での測定値)に希釈したの
ち、水分濃度が0.3重量%となるよう脱イオン水を加
え、30℃で密封貯蔵した。30℃で30日間貯蔵後、
再び粘度測定したところ、それぞれ第6表に示すよう
に、相当量の水分が存在しているにもかかわらず、優れ
た貯蔵安定性を示した。
【0062】
【表5】
【0063】
【表6】
【0064】注 1)デナコールEX−421:商品名、ナガセ化学工業
(株)製、ポリエポキシ化合物、エポキシ当量155 2)ケミタイトPZ−33:商品名、日本触媒化学工業
(株)製、ポリアジリジン、アジリジン含有量6.2mol/
kg 3)コロネートEH:商品名、日本ポリウレタン工業
(株)製、ヘキサメチレンジイソシアネート三量体、イソ
シアネート含有量21wt% 4)サイメル303:商品名、三井サイアナミド(株)
製、メチル化メラミン樹脂、不揮発分98wt% 5)KR−214:商品名、信越化学工業(株)製、シリ
コーンワニス、水酸基当量490、不揮発分70wt% 6)二酸化チタンJR−602:商品名、帝国化工(株)
製、ルチル型二酸化チタン 7)モダフロー:商品名、モンサント社製、レベリング
剤 8)10%PTSA:p−トルエンスルホン酸の10wt
%イソプロピルアルコール溶液 9)10%N−メチルモルホリン:N−メチルモルホリ
ンの10wt%キシレン溶液
【0065】(2)試験片の作製 リン酸亜鉛処理軟鋼板にカチオン電着塗料アクアNo.
4200[商品名、日本油脂(株)製]を乾燥膜厚20μ
mとなるよう電着塗料して175℃で25分間焼き付
け、さらに中塗塗料エピコNo.1500CPシーラー
[商品名、日本油脂(株)製]を乾燥膜厚40μmとなる
ようにエアスプレー塗装し、140℃で30分間焼き付
けることにより試験板を作成した。次いで、前記(1)
の生塗料をそれぞれシンナー(キシレン/n−酢酸ブチ
ル=8/2重量比)で塗装粘度(フォードカップNo.
4、20℃で25秒)に希釈後、前記の方法で作成した
試験板にエアスプレーにて塗装し、第6表記載の条件で
焼き付けて試験片を作成した。塗膜性能を第6表に示す
が、いずれの場合も均一でツヤのある塗膜が得られ、1
40℃の焼付条件下では優れた耐酸性、耐衝撃性、耐候
性、硬度を示した。
【0066】
【表7】
【0067】
【表8】
【0068】
【表9】
【0069】
【表10】
【0070】注 1)耐候性:サンシャインウェザーメーター[JIS
K-5400(1990)9.8.1]を用いて1000
時間曝露後、塗膜の60度鏡面光沢度値[JISK-5
400(1990)7.6 鏡面光沢度]を測定し、未
露光時の光沢値と比較。
【0071】比較例1〜11 第5表の組成において、比較例1〜11では(E)成分
を含まない塗料を実施例1〜11と同様の手順で作成し
た。尚比較例1〜11では塗料の粘度を調整する際に
は、(E)成分に対応する部分はキシレンを使用した。
得られた塗料を実施例1〜11と同様にして貯蔵安定性
試験を行ったところ比較例1〜11では、相当量存在す
る水分により遊離のカルボキシル基が再生し、これを再
度ブロックするための(E)成分が含有されていないた
め、経時的に著しく粘度増加し、最終的には、いずれも
20日でゲル化した。
【0072】2コート1ベークメタリックカラーへの応
実施例12〜17 (1)クリヤー塗料の製造 第7表の組成の原料を混合し一液型クリヤー塗料とし
た。得られた各塗料は、実施例1〜11と同様にして貯
蔵安定性試験を行ったところ、第8表に示すように、い
ずれの場合も相当量の水分が存在しているにもかかわら
ず、優れた貯蔵安定性を示した。
【0073】(2)試験片の作製 得られた各生塗料は、実施例1〜11と同様にして希釈
した。次いで、実施例1〜11と同様の方法で作成した
試験板に、ベルコートNo.6000シルバーメタリッ
クベースコート塗料[商品名、日本油脂(株)製]をエア
スプレーにてインターバル1分30秒、2ステージで乾
燥膜厚15μmになるように塗装し、20℃で3分間セ
ット後、前記の各希釈クリヤー塗料をエアスプレー塗装
し第13表記載の条件で焼き付けて試験片を作成した。
塗膜性能を第8表に示すが、いずれの場合も均一でツヤ
のある塗膜が得られ、140℃の焼き付け条件下では優
れた耐酸性、耐衝撃性、耐候性、硬度を示した。
【0074】
【表11】
【0075】注 1)CX−RS−3200:(株)日本触媒製、ポリオキ
サゾリン化合物、固形分50%、ガラス転移点10℃、
重量平均分子量18000、オキサゾリン当量分子量5
55
【0076】
【表12】
【0077】
【表13】
【0078】
【表14】
【0079】注 1)耐候性は第6表と同じ方法により測定した。
【0080】比較例12〜17 第7表の組成において比較例12〜17では(E)成分
を含まない塗料を実施例12〜17と同様の手順で作成
した。尚、比較例12〜17では塗料の粘度を調整する
際には、(E)成分に対応する部分はキシレンを使用し
た。得られた塗料を実施例12〜17と同様にして貯蔵
安定性試験を行ったところ、比較例12〜17では、相
当量存在する水分により遊離のカルボキシル基が再生
し、これを再ブロックするための(E)成分が含有され
ていないため、経時的に著しく粘度増加し、最終的には
20日でゲル化した。
【0081】実施例18〜21熱潜在性酸触媒F−1〜F−4の製造 試験管中にそれぞれメチルイソブチルケトン/酢酸エチ
ル(重量比1/1)混合溶媒50.0重量部を仕込み、
これにそれぞれ第9表の組成となるように各化合物を撹
拌しながら混合した。その後、試験管を3時間静置する
ことにより、熱潜在性酸触媒F−1〜F−4の50重量
%溶液を得た。
【0082】
【表15】
【0083】1コートソリッドカラーへの応用 実施例22〜26 (1)塗料の製造 第10表の組成において、実施例22ではデナコールE
X−421、実施例23では化合物B−2、実施例24
では化合物B−1、実施例25では化合物A−4を除い
た混合物を、また、実施例26では全原料をサンドミル
に仕込み、粒度が10μm以下になるまで分散した。そ
の後、実施例26ではそのまま、また実施例22〜25
では顔料分散時に除いた原料をそれぞれ添加混合し、一
液型塗料とした。得られた各塗料はシンナー(キシレン
/酢酸n−ブチル=8/2重量比)で1ポイズ(ブルッ
クフィールド型粘度計による20℃での測定値)に希釈
したのち、50℃で密封貯蔵した。50℃で30日間貯
蔵後、再び粘度測定したところ、それぞれ第11表に示
すように、ほとんど粘度増加が認められず、優れた貯蔵
安定性を示した。
【0084】
【表16】
【0085】注 1)デナコールEX−421:商品名、ナガセ化学工業
(株)製、ポリエポキシ化合物、エポキシ当量155 2)二酸化チタンJR−602:商品名、帝国化工(株)
製、ルチル型二酸化チタン 3)モダフロー:商品名、モンサント社製、レベリング
【0086】(2)試験片の作成 リン酸亜鉛処理軟鋼板にカチオン電着塗料アクアNo.
4200[商品名、日本油脂(株)製]を乾燥膜厚20μ
mとなるよう電着塗料して175℃で25分間焼き付
け、さらに中塗塗料エピコNo.1500CPシーラー
[商品名、日本油脂(株)製]を乾燥膜厚40μmとなる
ようにエアスプレー塗装し、140℃で30分間焼き付
けることにより試験板を作成した。次いで、前記(1)
の生塗料をそれぞれシンナー(キシレン/酢酸ブチル=
8/2重量比)で塗装粘度(フォードカップNo.4、
20℃で25秒)に希釈後、前記の方法で作成した試験
板にエアスプレーにて塗装し、第11表記載の条件で焼
き付けて試験片を作成した。塗膜性能を第11表に示す
が、いずれの場合も均一でツヤのある塗膜が得られ、優
れた耐酸性、耐衝撃性、耐候性、硬度を示した。
【0087】
【表17】
【0088】
【表18】
【0089】注 1)耐候性は、第6表と同じ方法により測定した。
【0090】比較例18、19 第12表の組成において、比較例18では製造例A−4
(a)のポリカルボン酸、比較例19では化合物A−4
を除いて、実施例22〜26と同様に顔料分散後、塗料
化した。得られた塗料を実施例22〜26と同様にして
貯蔵安定性試験を行ったところ比較例18では第13表
に示すようにカルボキシル基及びエポキシ基はなんらブ
ロックされていないため、両者の架橋反応により、経時
的に著しく粘度増加し、最終的には5日でゲル化した。
【0091】
【表19】
【0092】
【表20】
【0093】注 1)耐候性は、第6表と同じ方法により測定した。
【0094】2コート1ベークメタリックカラーへの応
実施例27〜29 (1)クリヤー塗料の製造 第14表の組成の原料を混合し一液型クリヤー塗料とし
た。得られた各塗料は、実施例22〜26と同様にして
貯蔵安定性試験を行ったところ、第15表に示すよう
に、いずれの場合もほとんど粘度増加が認められず、優
れた貯蔵安定性を示した。
【0095】
【表21】
【0096】(2)試験片の作製 得られた各生塗料は、実施例22〜26と同様にして希
釈した。次いで、実施例22〜26と同様の方法で作成
した試験板に、ベルコートNo.6000シルバーメタ
リックベースコート塗料[商品名、日本油脂(株)製]を
エアスプレーにてインターバル1分30秒、2ステージ
で乾燥膜厚15μmになるように塗装し、20℃で3分
間セット後、前記の各希釈クリヤー塗料をエアスプレー
塗装し第15表記載の条件で焼き付けて試験片を作成し
た。塗膜性能を第15表に示すが、いずれの場合も均一
でツヤのある塗膜が得られ、優れた耐酸性、耐衝撃性、
耐候性、硬度を示した。
【0097】
【表22】
【0098】注 1)耐候性は、第6表と同じ方法により測定した。
【0099】比較例20、21 第16表の組成の原料を用いて、クリヤー塗料を作成
し、実施例22〜26と同様にして貯蔵安定性紙面を行
ったところ、比較例20では、第18表に示すようにカ
ルボキシル基とエポキシ基はなんらブロックされていな
いため、両者の架橋反応により、経時的に著しく粘度増
加し、最終的には5日でゲル化した。また、比較例21
では第18表に示すように有機金属化合物がなんら熱潜
在化されていないため、遊離カルボキシル基の再生反応
及びそのカルボキシル基とエポキシ基の架橋反応によ
り、経時的に著しく粘度増加し、最終的には2日でゲル
化した。
【0100】
【表23】
【0101】
【表24】
【0102】注 1)耐候性は、第6表と同じ方法により測定した。
【0103】実施例30〜47熱潜在性酸触媒F−5〜F22の製造 試験管にそれぞれメチルイソブチルケトン/酢酸エチル
(重量比1/1)混合溶媒10重量%を仕込んだ後、こ
れにそれぞれ第18表の組成となるように各化合物を撹
拌しながら混合した。3時間試験管を静置し、次いで使
用した溶媒を減圧下除去して、第18表に記載した収量
及び収率で熱潜在性酸触媒F−5〜F21を得た。
【0104】
【表25】
【0105】
【表26】
【0106】
【表27】
【0107】1コートソリッドカラーへの応用 実施例48〜57 (1)塗料の製造 第19表の組成において、実施例48ではデナコールE
X−421、実施例49では化合物B−2、実施例50
ではケミタイトPZ−33、実施例51では化合物A−
4、実施例52ではコロネートEH、実施例53ではサ
イメル303、実施例54では化合物B−1、実施例5
5ではKR−214、実施例57ではサイメル303を
除いた混合物を、また、実施例56では全原料をサンド
ミルに仕込み、粒度が10μm以下になるまで分散し
た。その後、実施例56ではそのまま、また実施例48
〜55及び実施例57では顔料分散時に除いた原料をそ
れぞれ添加混合し、一液型塗料とした。得られた各塗料
はシンナー(キシレン/酢酸ブチル=8/2重量比)で
1ポイズ(ブルックフィールド型粘度計による20℃で
の測定値)に希釈したのち、50℃で密封貯蔵した。5
0℃で30日間貯蔵後、再び粘度測定したところ、それ
ぞれ第20表に示すように、ほとんど粘度増加が認めら
れず、優れた貯蔵安定性を示した。
【0108】
【表28】
【0109】
【表29】
【0110】注 1)デナコールEX−421:商品名、ナガセ化学工業
(株)製、ポリエポキシ化合物、エポキシ当量155 2)ケミタイトPZ−33:商品名、日本触媒化学工業
(株)製、ポリアジリジン、アジリジン含有量6.2mol/
kg 3)コロネートEH:商品名、日本ポリウレタン工業
(株)製、ヘキサメチレンジイソシアネート三量体、イソ
シアネート含有量21wt% 4)サイメル303:商品名、三井サイアナミド(株)
製、メチル化メラミン樹脂、不揮発分98wt% 5)KR−214:商品名、信越化学工業(株)製、シリ
コーンワニス、水酸基当量490、不揮発分70wt% 6)二酸化チタンJR−602:商品名、帝国化工(株)
製、ルチル型二酸化チタン 7)モダフロー:商品名、モンサント社製、レベリング
【0111】(2)試験片の作成 リン酸亜鉛処理軟鋼板にカチオン電着塗料アクアNo.
4200[商品名、日本油脂(株)製]を乾燥膜厚20μ
mとなるよう電着塗料して175℃で25分間焼き付
け、さらに中塗塗料エピコNo.1500CPシーラー
[商品名、日本油脂(株)製]を乾燥膜厚40μmとなる
ようにエアスプレー塗装し、140℃で30分間焼き付
けることにより試験板を作成した。次いで、前記(1)
の生塗料をそれぞれシンナー(キシレン/酢酸ブチル=
8/2重量比)で塗装粘度(フォードカップNo.4、
20℃で25秒)に希釈後、前記の方法で作成した試験
板にエアスプレーにて塗装し、第20表記載の条件で焼
き付けて試験片を作成した。塗膜性能を第20表に示す
が、いずれの場合も均一でツヤのある塗膜が得られ、優
れた耐酸性、耐衝撃性、耐候性、硬度を示した。
【0112】
【表30】
【0113】
【表31】
【0114】
【表32】
【0115】
【表33】
【0116】注 1)耐候性は、第6表と同じ方法によ
り測定した。
【0117】2コート1ベークメタリックカラーへの応
実施例58〜64 (1)クリヤー塗料の製造 第21表の組成の原料を混合し一液型クリヤー塗料とし
た。得られた各塗料は、実施例48〜57と同様にして
貯蔵安定性試験を行ったところ、第22表に示すよう
に、いずれの場合もほとんど粘度増加が認められず、優
れた貯蔵安定性を示した。
【0118】
【表34】
【0119】(2)試験片の作成作製 得られた各生塗料は、実施例48〜57と同様にして希
釈した。次いで、実施例48〜57と同様の方法で作成
した試験板に、ベルコートNo.6000シルバーメタ
リックベースコート塗料[商品名、日本油脂(株)製]を
エアスプレーにてインターバル1分30秒、2ステージ
で乾燥膜厚15μmになるように塗装し、20℃で3分
間セット後、前記の各希釈クリヤー塗料をエアスプレー
塗装し第22表記載の条件で焼き付けて試験片を作成し
た。塗膜性能を第22表に示すが、いずれの場合も均一
でツヤのある塗膜が得られ、優れた耐酸性、耐衝撃性、
耐候性、硬度を示した。
【0120】
【表35】
【0121】
【表36】
【0122】注 1)耐候性は、第6表と同じ方法により測定した。
【0123】実施例65〜71熱潜在性酸触媒F−23〜F−29 試験管にそれぞれ酢酸エチル10重量部を仕込んだの
ち、これにそれぞれ第23表の組成となるように各化合
物を撹拌しながら混合した。その後試験管を3時間静置
してから、溶媒を留去することにより第23表に記載す
る熱潜在性酸触媒F−23〜F−29を得た。
【0124】
【表37】
【0125】注 1)リン酸モノメチルとリン酸ジメチルの混合物
【0126】実施例72 製造例9、カルボキシル基含有アクリル樹脂H−1の合
成 冷却管、温度計、撹拌装置及び滴下ロートを装備した2
リットルの4つ口フラスコにメチルイソブチルケトン4
88重量部を仕込み、100℃に加熱したのち、これに
メタクリル酸77重量部、メチルメタクリレート194
重量部、n−ブチルアクリレート、221重量部、2,
2'−アゾビスイソブチロニトリル20重量部の混合物
を2時間かけて滴下した。滴下終了後、100℃で2.
5時間反応を続けた結果、酸価100mgKOH/g、固形分
51.6重量%、数平均分子量3000の樹脂溶液、H
−1を得た。製造例1で得られたポリカルボン酸溶液H
−1 100重量部とエポキシ硬化剤ERL−4221
(ユニオンカーバイト社製、商品名)11.9重量部と
キシレン45重量部とを混合したものに、実施例65で
得られた熱潜在性触媒F−23 3.85重量部を添加
し、熱硬化性組成物を調製した。次に、この組成物をブ
リキ板に流し塗りしたのち、140℃で30分間焼き付
けた。このようにして得られたknoop硬度(AST
M D−1474による)を測定することでその触媒能
を評価した。また、各組成物を30℃で貯蔵したときの
ゲル化するまでの日数を求め、その触媒の熱潜在性を評
価した。熱硬化性組成物の組成及び評価結果を第24表
に示す。
【0127】実施例73〜78 熱潜在性触媒として実施例66〜71で得られたものを
それぞれ用い、実施例69と同様にして実施した。その
結果を第24表に示す。
【0128】
【表38】
【0129】注 1)ERL−4221:商品名、ユニオンカーバイト社
製、エポキシ硬化剤
【0130】比較例22 実施例69において、熱潜在性触媒を用いなかったこと
以外は、実施例69と同様にして実施した。その結果を
第24表に示す。 比較例23 実施例69において、熱潜在性触媒の代わりに塩化亜鉛
を用いた以外は、実施例69と同様にして実施した。そ
の結果を第24表に示す。第24表の結果から分かるよ
うに、本発明の熱潜在性触媒を用いた熱硬化性組成物
は、貯蔵安定性に優れるとともに熱硬化反応が十分に起
こる、これに対し、触媒を用いなかったものは(比較例
22)、貯蔵安定性には問題はないものの、熱硬化反応
が不十分であり、また塩化亜鉛触媒を用いたものは(比
較例23)、熱硬化反応は問題がないものの、貯蔵安定
性が不十分である。
【0131】実施例79〜812コート1ベークメタリックカラーへの応用 第25表の組成の原料を混合し一液型クリヤー塗料とし
た。得られた各塗料は、30℃での貯蔵安定性試験を行
ったところ、第26表に示すように、いずれの場合もほ
とんど粘度増加が認められず、優れた貯蔵安定性を示し
た。
【0132】
【表39】
【0133】(2)試験片の作成 得られた各生塗料は、実施例1〜11と同様にして希釈
した。次いで、実施例1〜11と同様の方法で作成した
試験板に、ベルコートNo.6000シルバーメタリッ
クベースコート塗料[商品名、日本油脂(株)製]をエア
スプレーにてインターバル1分30秒、2ステージで乾
燥膜厚15μmになるように塗装し、20℃で3分間セ
ット後、前記の各希釈クリヤー塗料をエアスプレー塗装
し第26表記載の条件で焼き付けて試験片を作成した。
塗膜性能を第26表に示すが、いずれの場合も均一でツ
ヤのある塗膜が得られ、優れた耐酸性、耐衝撃性、耐候
性、硬度を示した。
【0134】
【表40】
【0135】注 1)耐候性は、第6表と同じ方法により測定した。
【0136】実施例82〜85オキサゾン基含有化合物の応用 (1)クリヤー塗料の製造 第27表の組成の原料を混合し、一液型クリヤー塗料と
した。得られた各塗料はシンナー(キシレン/酢酸ブチ
ル=8/2重量比)で1ポイズ(ブルックフィールド型
粘度計による20℃での測定値)に希釈したのち、30
℃で密封貯蔵した。30℃で30日間貯蔵後、再び粘度
測定したところ、それぞれ第27表に示すように、ほと
んど粘度増加が認められず、優れた貯蔵安定性を示し
た。
【0137】(2)試験片の作成 リン酸亜鉛処理軟鋼板にカチオン電着塗料アクアNo.
4200[商品名、日本油脂(株)製]を乾燥膜厚20μ
mとなるよう電着塗料して175℃で25分間焼き付
け、さらに中塗塗料ハイエピコNo.1500シーラー
[商品名、日本油脂(株)製]を乾燥膜厚40μmとなる
ようにエアスプレー塗装し、140℃で30分間焼き付
けることにより試験板を作成した。次いで、ベルコート
No.6000シルバーメタリックベースコート塗料
[商品名、日本油脂(株)製]をエアスプレーにてインタ
ーバル1分30秒、2ステージで乾燥膜厚15μmにな
るように塗装し、20℃で3分間セット後、前記(1)
の各クリヤー塗料を塗装粘度(フォードカップNo.
4、20℃で25秒)に希釈した各塗料をエアスプレー
塗装し、140℃×30分で焼き付けて試験片を作成し
た。塗膜性能を第27表に示すが、いずれの場合も均一
でツヤのある塗膜が得られ、優れた耐酸性、耐衝撃性、
耐候性、硬度を示した。
【0138】
【表41】
【0139】注 1)CX−RS−1200:(株)日本触媒製ポリオキサ
ゾリン化合物、固形分50%、ガラス転移点10℃、重
量平均分子量18000、オキサゾリン当量分子量55
5。 2)CX−RS−3200:(株)日本触媒製ポリオキサ
ゾリン化合物、固形分50%、ガラス転移点10℃、重
量平均分子量14000、オキサゾリン当量分子量55
5。 3)酸触媒A:オクチル酸亜鉛とリン酸トリエチル錯
体、オクチル酸亜鉛含有量12重量% 4)酸触媒B:ドデシルベンゼンスルホン酸のN−メチ
ルモルホリン塩の45重量%酢酸エチル溶液
【0140】比較例24〜25 第28表の組成の原料を用いてクリヤー塗料を作成し、
実施例82〜85と同様にして貯蔵安定性試験を行った
ところ、潜在化カルボキシル化合物を用いていないた
め、14日後にゲル化した。
【0141】
【表42】
【0142】注 1)CX−RS−1200:(株)日本触媒製ポリオキサ
ゾリン化合物、固形分50%、ガラス転移点10℃、重
量平均分子量18000、オキサゾリン当量分子量55
5。 2)CX−RS−3200:(株)日本触媒製ポリオキサ
ゾリン化合物、固形分50%、ガラス転移点10℃、重
量平均分子量14000、オキサゾリン当量分子量55
5。 3)酸触媒B:ドデシルベンゼンスルホン酸のN−メチ
ルモルホリン塩の45重量%酢酸エチル溶液
【0143】
【発明の効果】本発明の熱硬化性組成物は、化学性能、
物理性能及び耐候性に優れる硬化物を与えるとともに、
貯蔵安定性にも優れており、例えば、塗料、インク、接
着剤、成形品などに好適に用いられる。特に、上塗塗料
として用いた場合には、有機溶剤の排出量が少なく、優
れた仕上がり外観性を有する塗装仕上げを行うことがで
き、自動車塗装などの工業塗装分野において極めて有用
である。また、本発明の熱潜在性酸触媒は、熱硬化性組
成物に用いられた場合、貯蔵安定性及び熱硬化反応性が
優れており、極めて有用である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】なお、ベースコートのフイルム形成性組成
物には、通常用いられる各種添加剤、例えば界面活性
剤、レベリング剤、チクソトロピー剤、充填剤、抗発泡
剤、有機共溶剤、触媒などを添加することができる。ベ
ースコートのフイルム形成性組成物を塗布する基材とし
ては、特に限定されるものではなく、種々の基材を用い
ることができ、例えば木、ガラス、金属、布、プラスチ
ック、発泡体、弾性体などが挙げられる。ベースコート
の厚さは、特に限定されるものではないが、通常約5〜
40μm、好ましくは10〜30μmである。ベースコ
ートフイルム形成性組成物を基材に塗布した後、ベース
コートフイルムが形成される。これは、溶媒として有機
溶剤又は水をベースコートフイルムから加熱又は単に風
乾することにより得られる。ベースコートフイルムが形
成された後、その上にクリアコートフイルム形成性組成
物が塗布される。クリアコートフイルム形成性組成物
は、本発明の熱硬化性組成物である。クリアコートフイ
ルム形成性組成物には、必要に応じて、透明性を損なわ
ない程度に上述の顔料、各種添加剤や耐候性の良好な染
料などを添加することができる。クリアコートの厚さ
は、特に限定されるものではないが、通常約20〜10
0μm、好ましくは20〜50μmである。ベースコー
ト及びクリアコートの塗装方法としては、通常用いられ
る方法、例えばハケ塗り塗装、スプレー塗装、浸漬塗
装、流れ塗装などが挙げられるが、スプレー塗装が好ま
しい。次に、ベースコート及びクリアコートを塗装後、
1〜20分間室温に放置した後、5〜200℃で2分〜
10時間焼付した後、本発明の塗装物品が得られる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】(1)耐酸性−1 40wt%硫酸2mlを試験片上にスポット状に乗せ、
20℃で48時間放置後、塗膜の異常を目視にて判定し
た。 (2)耐酸性−2 40wt%硫酸2mlを試験片上にスポット状に乗せ、
60℃で30分間加熱後、塗膜の異常を目視にて判定し
た。 (3)耐酸性−3 試験片を0.1規定硫酸中に浸漬し、60℃で24時間
保ったのち、塗膜の異常を目視にて判定した。 (4)耐衝撃性 衝撃変形試験器[JISK−5400(1990)8.
3.2 デュポン式」を用い、半径6.35mmの撃ち
型に試験片をはさみ、500gのおもりを40cmの高
さから落下させた際の塗膜の損傷を目視にて判定した。 (5)耐候性 サンシャインウェザーメーター[JISK−5400
(1990)9.8.1]を用いて1000時間又は3
000時間曝露後、塗膜の60度鏡面光沢度値[JIS
K−5400(1990)7.6鏡面光沢度]を測定
し、塗膜の異常を目視にて判定又は未曝露時の光沢度値
と比較した。 (6)ヌープ硬度 (株)島津製作所製のM型微小硬度計にて20℃で測定
した。数値の大きいほど硬いことを示す。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0141
【補正方法】変更
【補正内容】
【0141】
【表42】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 201/06 PDF 7415−4J (31)優先権主張番号 特願平3−287129 (32)優先日 平3(1991)10月7日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平4−91985 (32)優先日 平4(1992)3月18日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平4−92240 (32)優先日 平4(1992)3月18日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平4−97058 (32)優先日 平4(1992)3月24日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平4−97057 (32)優先日 平4(1992)3月24日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平4−97055 (32)優先日 平4(1992)3月24日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 間下 光行 神奈川県横浜市港南区東芹ケ谷13番1− 308 (72)発明者 大江 収 神奈川県横浜市保土ケ谷区保土ケ谷町1− 74−2 オーベル保土ケ谷702

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)一分子中に、一般式[1] 【化1】 (式中のR1、R2及びR3はそれぞれ水素原子又は炭素
    数1〜18の有機基、R4は炭素数1〜18の有機基で
    あって、R3とR4はたがいに結合してY1をヘテロ原子
    とする複素環を形成していてもよく、Y1は酸素原子又
    はイオウ原子である)で表される官能基2個以上を有す
    る化合物、(B)1分子中に、前記官能基と加熱により
    化学結合を形成しうる反応性官能基2個以上を有する化
    合物、(E)一般式[2] 【化2】 (式中のR1、R2、R3、R4及びY1は前記と同じ意味
    を持つ)で表される化合物及び場合により用いられる
    (C)加熱硬化時に活性を示す熱潜在性酸触媒を必須成
    分として含有して成る熱硬化性組成物。
  2. 【請求項2】(B)成分の反応性官能基がエポキシ基、
    オキサゾリン基、シラノール基、アルコキシシラン基、
    ヒドロキシル基、アミノ基、イミノ基、イソシアネート
    基、ブロック化イソシアネート基、シクロカーボネート
    基、ビニルエーテル基、ビニルチオエーテル基、アミノ
    メチロール基、アルキル化アミノメチロール基、アセタ
    ール基及びケタール基の中から選ばれた少なくとも1種
    である請求項1記載の熱硬化性組成物。
  3. 【請求項3】(C)成分の熱潜在性酸触媒がブレンステ
    ッド酸あるいはルイス酸をルイス塩基で中和した化合
    物、ルイス酸とブレンステッド酸あるいはルイス酸とブ
    レンステッド塩とから成る錯体化合物、スルホン酸エス
    テル類、リン酸エステル類及びオニウム化合物の中から
    選ばれた少なくとも1種である請求項1又は2記載の熱
    硬化性組成物。
  4. 【請求項4】(A)成分及び/又は(B)成分がα,β
    −不飽和化合物の重合体である請求項1、2又は3記載
    の熱硬化性組成物。
  5. 【請求項5】(A)成分及び/又は(B)成分がポリエ
    ステル樹脂である請求項1、2又は3記載の熱硬化性組
    成物。
  6. 【請求項6】(D)1分子中に、(イ)一般式[3] 【化3】 (式中のR5、R6及びR7はそれぞれ水素原子又は炭素
    数1〜18の有機基、R8は炭素数1〜18の有機基で
    あって、R7とR8はたがいに結合してY2をヘテロ原子
    とする複素環を形成していてもよく、Y2は酸素原子又
    はイオウ原子である)で表される官能基1個以上と、
    (ロ)該官能基と加熱により化学結合を形成しうる反応
    性官能基1個以上とを有する自己架橋型化合物、(E)
    一般式[2] 【化4】 (式中のR1、R2、R3、R4及びY1は前記と同じ意味
    を持つ)で表される化合物及び場合により用いられる
    (C)加熱硬化時に活性を示す熱潜在性酸触媒を必須成
    分とし、さらに場合により(A)1分子中に、一般式
    [1] 【化5】 (式中のR1、R2及びR3はそれぞれ水素原子又は炭素
    数1〜18の有機基、R4は炭素数1〜18の有機基で
    あって、R3とR4はたがいに結合してY1をヘテロ原子
    とする複素環を形成していてもよく、Y1は酸素原子又
    はイオウ原子である)で表される官能基2個以上を有す
    る化合物、及び/又は(B)1分子中に、前記一般式
    [3]で表わされる官能基又は前記一般式[1]で表さ
    れる官能基あるいはその両方と加熱により化学結合を形
    成しうる反応性官能基2個以上を有する化合物を含有し
    て成る熱硬化性組成物。
  7. 【請求項7】(D)成分及び場合により用いられる
    (B)成分の反応性官能基がエポキシ基、オキサゾリン
    基、シラノール基、アルコキシシラン基、ヒドロキシル
    基、アミノ基、イミノ基、イソシアネート基、ブロック
    化イソシアネート基、シクロカーボネート基、ビニルエ
    ーテル基、ビニルチオエーテル基、アミノメチロール
    基、アルキル化アミノメチロール基、アセタール基及び
    ケタール基の中から選ばれた少なくとも1種である請求
    項6記載の熱硬化性組成物。
  8. 【請求項8】(C)成分の熱潜在性酸触媒がブレンステ
    ッド酸あるいはルイス酸をルイス塩基で中和した化合
    物、ルイス酸とブレンステッド酸あるいはルイス酸とブ
    レンステッド塩とから成る錯体化合物、スルホン酸エス
    テル類、リン酸エステル類及びオニウム化合物の中から
    選ばれた少なくとも1種である請求項6又は7記載の熱
    硬化性組成物。
  9. 【請求項9】(D)成分及び場合により用いられる
    (A)成分及び/又は(B)成分の中から選ばれた少な
    くとも1種がα,β−不飽和化合物の重合体である請求
    項6、7又は8記載の熱硬化性組成物。
  10. 【請求項10】(D)成分及び場合により用いられる
    (A)成分及び/又は(B)成分の中から選ばれた少な
    くとも1種がポリエステル樹脂である請求項6、7又は
    8記載の熱硬化性組成物。
  11. 【請求項11】(A)一分子中に、一般式[1] 【化6】 (式中のR1、R2及びR3はそれぞれ水素原子又は炭素
    数1〜18の有機基、R4は炭素数1〜18の有機基で
    あって、R3とR4はたがいに結合してY1をヘテロ原子
    とする複素環を形成していてもよく、Y1は酸素原子又
    はイオウ原子である)で表される官能基2個以上を有す
    る化合物、(B)1分子中に、前記官能基と加熱により
    化学結合を形成しうる反応性官能基2個以上を有する化
    合物、及び(F)ルイス酸とブレンステッド酸あるいは
    ルイス酸とブレンステッド塩とから成る錯体化合物より
    選ばれる少なくとも1種の熱潜在性酸触媒を必須成分と
    して含有して成る熱硬化性組成物。
  12. 【請求項12】(B)成分の反応性官能基がエポキシ
    基、オキサゾリン基、シラノール基、アルコキシシラン
    基、ヒドロキシル基、アミノ基、イミノ基、イソシアネ
    ート基、ブロック化イソシアネート基、シクロカーボネ
    ート基、ビニルエーテル基、ビニルチオエーテル基、ア
    ミノメチロール基、アルキル化アミノメチロール基、ア
    セタール基及びケタール基の中から選ばれた少なくとも
    1種である請求項11記載の熱硬化性組成物。
  13. 【請求項13】(A)成分及び/又は(B)成分がα,
    β−不飽和化合物の重合体である請求項11又は12記
    載の熱硬化性組成物。
  14. 【請求項14】(A)成分及び/又は(B)成分がポリ
    エステル樹脂である請求項11又は12記載の熱硬化性
    組成物。
  15. 【請求項15】(D)1分子中に、(イ)一般式[3] 【化7】 (式中のR5、R6及びR7はそれぞれ水素原子又は炭素
    数1〜18の有機基、R8は炭素数1〜18の有機基で
    あって、R7とR8はたがいに結合してY2をヘテロ原子
    とする複素環を形成していてもよく、Y2は酸素原子又
    はイオウ原子である)で表される官能基1個以上と、
    (ロ)該官能基と加熱により化学結合を形成しうる反応
    性官能基1個以上とを有する自己架橋型化合物、及び
    (F)ルイス酸とブレンステッド酸あるいはルイス酸と
    ブレンステッド塩とから成る錯体化合物より選ばれる少
    なくとも1種の熱潜在性酸触媒を必須成分とし、さらに
    場合により(A)1分子中に、一般式[1] 【化8】 (式中のR1、R2及びR3はそれぞれ水素原子又は炭素
    数1〜18の有機基、R4は炭素数1〜18の有機基で
    あって、R3とR4はたがいに結合してY1をヘテロ原子
    とする複素環を形成していてもよく、Y1は酸素原子又
    はイオウ原子である)で表される官能基2個以上を有す
    る化合物、及び/又は(B)1分子中に、前記一般式
    [3]で表わされる官能基又は前記一般式[1]で表さ
    れる官能基あるいはその両方と加熱により化学結合を形
    成しうる反応性官能基2個以上を有する化合物を含有し
    て成る熱硬化性組成物。
  16. 【請求項16】(D)成分及び場合により用いられる
    (B)成分の反応性官能基がエポキシ基、オキサゾリン
    基、シラノール基、アルコキシシラン基、ヒドロキシル
    基、アミノ基、イミノ基、イソシアネート基、ブロック
    化イソシアネート基、シクロカーボネート基、ビニルエ
    ーテル基、ビニルチオエーテル基、アミノメチロール
    基、アルキル化アミノメチロール基、アセタール基及び
    ケタール基の中から選ばれた少なくとも1種である請求
    項15記載の熱硬化性組成物。
  17. 【請求項17】(D)成分及び場合により用いられる
    (A)成分及び/又は(B)成分の中から選ばれた少な
    くとも1種がα,β−不飽和化合物の重合体である請求
    項15又は16記載の熱硬化性組成物。
  18. 【請求項18】(D)成分及び場合により用いられる
    (A)成分及び/又は(B)成分の中から選ばれた少な
    くとも1種がポリエステル樹脂である請求項15又は1
    6記載の熱硬化性組成物。
  19. 【請求項19】(A)一分子中に、一般式[1] 【化9】 (式中のR1、R2及びR3はそれぞれ水素原子又は炭素
    数1〜18の有機基、R4は炭素数1〜18の有機基で
    あって、R3とR4はたがいに結合してY1をヘテロ原子
    とする複素環を形成していてもよく、Y1は酸素原子又
    はイオウ原子である)で表される官能基2個以上を有す
    る化合物、(G)1分子中に、オキサゾリン基を2個以
    上有する化合物、及び場合により用いられる(C)加熱
    硬化時に活性を示す熱潜在性酸触媒を必須成分として含
    有して成る熱硬化性組成物。
  20. 【請求項20】(C)成分の熱潜在性酸触媒がブレンス
    テッド酸あるいはルイス酸をルイス塩基で中和した化合
    物、ルイス酸とブレンステッド酸あるいはルイス酸とブ
    レンステッド塩とから成る錯体化合物、スルホン酸エス
    テル類、リン酸エステル類及びオニウム化合物の中から
    選ばれた少なくとも1種である請求項19記載の熱硬化
    性組成物。
  21. 【請求項21】(A)成分及び/又は(G)成分がα,
    β−不飽和化合物の重合体である請求項19又は20記
    載の熱硬化性組成物。
  22. 【請求項22】(A)成分及び/又は(G)成分がポリ
    エステル樹脂である請求項19又は20記載の熱硬化性
    組成物。
  23. 【請求項23】ルイス酸の中から選ばれた少なくとも1
    種と、ブレンステッド塩の中から選ばれた少なくとも1
    種との錯体から成る熱潜在性酸触媒。
  24. 【請求項24】ルイス酸が一般式 (R9)n−M (式中のR9はハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキ
    ル基、アリール基、アルコキシ基、アシルオキシ基、又
    は活性メチレン基に隣接したカルボニル基から選ばれる
    1種又は2種以上の有機基、MはB、Mg、Al、C
    a、Sn、Pb又は長周期表における第4周期から第6
    周期のうち3A族から7A族、8族、1B族及び2B族
    に属する遷移金属原子、nは1〜6の整数である)で表
    されるものであり、かつブレンステッド塩が硫酸、スル
    ホン酸、リン酸、カルボン酸、ホウ酸及びこれらの誘導
    体の中から選ばれた少なくとも1種のブレンステッド酸
    成分と、アミン類、ホスフィン類、ホスファイト類、ア
    ルカリ金属、アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属及
    びアルカリ土類金属化合物の中から選ばれた少なくとも
    1種の塩基成分とを組み合わせることにより得られたも
    のである請求項23記載の熱潜在性酸触媒。
  25. 【請求項25】ルイス酸の中から選ばれた少なくとも1
    種と、ブレンステッド酸の中から選ばれた少なくとも1
    種との錯体から成る熱潜在性酸触媒。
  26. 【請求項26】ルイス酸が一般式 (R9)n−M (式中のR9はハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキ
    ル基、アリール基、アルコキシ基、アシルオキシ基、又
    は活性メチレン基に隣接したカルボニル基から選ばれる
    1種又は2種以上の有機基、MはB、Mg、Al、C
    a、Sn、Pb又は長周期表における第4周期から第6
    周期のうち3A族から7A族、8族、1B族及び2B族
    に属する遷移金属原子、nは1〜6の整数である)で表
    されるものであり、ブレンステッド酸が硫酸、スルホン
    酸、リン酸、ホウ酸、カルボン酸及びこれらの誘導体の
    中から選ばれた少なくとも1種のブレンステッド酸であ
    る請求項25記載の熱潜在性酸触媒。
  27. 【請求項27】請求項1又は6又は11又は15又は1
    9記載の熱硬化性組成物のいずれか100重量部に当た
    り、顔料を0〜100重量部含有する上塗塗料を被塗装
    体に塗装することを特徴とする塗装仕上げ方法。
  28. 【請求項28】基材上に着色フイルム形成性組成物を塗
    布してベースコートを形成し、次いで該ベースコートに
    クリアーフイルム形成性組成物を塗布して透明トップコ
    ートを形成することから成る被塗装体に複合被膜を塗布
    する方法において、該トップコートクリアーフイルム形
    成性組成物のみが、あるいは、該トップコートクリアー
    フイルム形成性組成物及び着色フイルム形成性組成物の
    いずれもが、請求項1又は6又は11又は15又は19
    記載の熱硬化性組成物のいずれかを含有する上塗塗料で
    あることを特徴とする塗装仕上げ方法。
  29. 【請求項29】請求項27又は28記載の塗装仕上げ方
    法により塗装された物品。
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