JPH0532048A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JPH0532048A
JPH0532048A JP3211608A JP21160891A JPH0532048A JP H0532048 A JPH0532048 A JP H0532048A JP 3211608 A JP3211608 A JP 3211608A JP 21160891 A JP21160891 A JP 21160891A JP H0532048 A JPH0532048 A JP H0532048A
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JP
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color
bis
leuco dye
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JP3211608A
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Haruyoshi Kondo
春義 近藤
Hiromi Furuya
浩美 古屋
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発色濃度、感度に優れ、しかも地肌白色度の
高い感熱記録材料を提供する。 【構成】 ロイコ染料と、顕色剤とを含む感熱記録材料
において、感度向上剤として、下記化1又は化2で表わ
される化合物を用いたことを特徴とする感熱記録材料。 【化1】 (式中、X1、Y1及びZ1はそれぞれ独立に水素原子、
アルキル基又はハロゲン原子を表わす) 【化2】 (式中、X2、Y2及びZ2は水素原子、ハロゲン原子、
低級アルキル基、低級アルコキシ基、またはニトロ基を
表わす。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録材料に関し、特
に発色性の優れた感熱記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】無色若しくは淡色のロイコ染料と顕色剤
との間の、熱、圧力等による発色反応を利用した記録材
料は種々提案されている。その一つの感熱記録材料は、
現像、定着等の煩雑な処理を施す必要がなく、比較的簡
単な装置で短時間に記録ができること、騒音の発生が少
ないこと、更にコストが安いことなどの利点により、電
子計算機、ファクシミリ、券売機、ラベル、レコーダー
等の種々の記録材料として有用である。感熱記録材料に
用いられる発色性染料としては、例えばラクトン、ラク
タム又はスピロピラン環を有する無色又は淡色のロイコ
染料が、また顕色剤としては従来から有機酸、フェノー
ル性物質等が用いられている。このロイコ染料と顕色剤
を用いた記録材料は、画像濃度が高く且つ地肌の白色度
が高いことから広く利用されている。
【0003】一方、近年感熱記録方式の需要が増大する
につれて、記録の高速化に対する要求が高まってきた。
このため記録装置自体の高速化は勿論、これに対応し得
る記録材料の開発が強く望まれている。
【0004】記録の高速化に対応するために、高感度顕
色剤として、例えば特開昭56−144193号公報等
にp−ヒドロキシ安息香酸エステルが、特開昭59−2
2793号公報等にヒドロキシナフトエ酸エステルが提
案されているが、該化合物を用いた記録材料は画像部の
保存性に問題を有する。更に、特開昭59−16568
0公報にチオエステル系化合物を顕色剤として用いるこ
とが提案されているが、該化合物を用いた記録材料は画
像部の油脂等に対する堅牢度は高いものの高感度とは言
い難い。また、各種熱可融性物質を添加することによる
高感度化についても種々の提案があり、例えば特開昭5
8−87094号公報等にナフトール誘導体が、特開昭
60−82382号公報等にベンジルビフェニル等が提
案されている。しかしながら、これらの顕色剤あるいは
熱可融性物質を使用した感熱記録材料は、発色感度、地
肌白色度、保存性(画像褪色、白粉発生等)等の点で、未
だ充分なものであるとは言い難い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、発色感度に
優れ、高速記録用として適し、しかも地肌白色度が高い
感熱記録材料を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、無色若
しくは淡色のロイコ染料と該ロイコ染料を接触時発色せ
しめる顕色剤との間の発色反応を利用した記録材料にお
いて、下記化1又は化2で表わされる化合物を用いたこ
とを特徴とする感熱記録材料が提供される。
【化1】 (式中、X1、Y1及びZ1はそれぞれ独立に水素原子、
アルキル基又はハロゲン原子を表わす)
【化2】 (式中、X2、Y2及びZ2は水素原子、ハロゲン原子、
低級アルキル基、低級アルコキシ基、またはニトロ基を
表わす。)
【0007】本発明の感熱記録材料は、感度向上剤とし
て、前記化1で表わされるジスルホン酸エステル系化合
物又は前記化2で表わされるテレフタル酸エステル系化
合物を用いたことから、発色感度に優れ、高速記録用と
して適したものになり、しかも地肌白色度の高いものと
なる。
【0008】本発明で使用する前記化1で表わされるジ
スルホン酸エステル系化合物の具体例を下記表1に挙げ
るが、本発明はこれらに限られるわけではない。
【0009】
【表1】
【0010】また、本発明で使用する前記化2で表わさ
れるテレフタル酸エステル系化合物の具体例を下記表2
に挙げるが本発明はこれらに限定されるものではない。
【0011】
【表2−1】
【表2−2】
【0012】本発明において用いられるロイコ染料とし
ては、一般にこの種のロイコ系記録材料において知られ
ているロイコ染料が適用され、例えば、トリフエニルメ
タン系、フルオラン系、フエノチアジン系、オーラミン
系、スピロピラン系等の染料のロイコ化合物が好ましく
用いられる。このようなロイコ染料の具体例としては、
例えば、以下に示すようなものが挙げられる。3,3−
ビス(p−ジメチルアミノフエニル)−フタリド、3,
3−ビス(p−ジメチルアミノフエニル)−6−ジメチ
ルアミノフタリド(別名クリスタルバイオレツトラクト
ン)、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフエニル)−6
−ジエチルアミノフタリド、3,3−ビス(p−ジメチ
ルアミノフエニル)−6−クロルフタリド、3,3−ビ
ス(p−ジブチルアミノフエニル)フタリド、3−シク
ロヘキシルアミノ−6−クロルフルオラン、3−ジメチ
ルアミノ−5,7−ジメチルフルオラン、3−ジエチル
アミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−
7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7,8−
ベンズフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−
7−クロルフルオラン、3−(N−p−トリル−N−エ
チルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、2−{N−(3'−トリフルオルメチルフエニル)
アミノ}−6−ジエチルアミノフルオラン、2−{3,
6−ビス(ジエチルアミノ)−9−(o−クロルアニリ
ノ)キサンチル安息香酸ラクタム}、3−ジエチルアミ
ノ−6−メチル−7−(m−トリクロロメチルアニリ
ノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロ
ルアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−
(o−クロルアニリノ)フルオラン、3−N−メチル−
N−アミルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N,N
−ジエチルアミノ)−5−メチル−7−(N,N−ジベ
ンジルアミノ)フルオラン、ベンゾイルロイコメチレン
ブル−、6'−クロロ−8'−メトキシ−ベンゾインドリ
ノ−ピリロスピラン、6'−ブロモ−3'−メトキシ−ベ
ンゾインドリノ−ピリロスピラン、3−(2'−ヒドロ
キシ−4'−ジメチルアミノフエニル)−3−(2'−メ
トキシ−5'−クロルフエニル)フタリド、3−(2'−
ヒドロキシ−4'−ジメチルアミノフエニル)−3−
(2'−メトキシ−5'−ニトロフエニル)フタリド、3
−(2'−ヒドロキシ−4'−ジエチルアミノフエニル)
−3−(2'−メトキシ−5'−メチルフエニル)フタリ
ド、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(2',4'
−ジメチルアニリノ)フルオラン、3−(2'−メトキ
シ−4'−ジメチルアミノフエニル)−3−(2'−ヒド
ロキシ−4'−クロル−5'−メチルフエニル)フタリ
ド、3−モルホリノ−7−(N−プロピル−トリフルオ
ロメチルアニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−7−
トリフルオロメチルアニリノフルオラン、3−ジエチル
アミノ−5−クロロ−7−(N−ベンジル−トリフルオ
ロメチルアニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−7−
(ジ−p−クロルフエニル)メチルアミノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−5−クロル−7−(α−フエニル
エチルアミノ)フルオラン、3−(N−エチル−p−ト
ルイジノ)−7−(α−フエニルエチルアミノ)フルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−メトキシカルボ
ニルフエニルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ
−5−メチル−7−(α−フエニルエチルアミノ)フル
オラン、3−ジエチルアミノ−7−ピペリジノフルオラ
ン、 2−クロロ−3−(N−メチルトルイジノ)−
7−(pーn−ブチルアニリノ)フルオラン、3−(N
−ベンジル−N−シクロヘキシルアミノ)−5、6−ベ
ンゾ−7−α−ナフチルアミノ−4´−ブロモフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−メシチジノ
−4´、5´−ベンゾフルオラン、3−ジエチルアミノ
−6−メチル−7−(2',4'−ジメチルアニリノ)フ
ルオラン等。3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3
−{1,1−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)エチ
レン−2−イル}フタリド、3−(p−ジメチルアミノ
フェニル)−3−{1,1−ビス(p−ジメチルアミノ
フェニル)エチレン−2−イル}−6−ジメチルアミノ
フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−
(1−p−ジメチルアミノフェニル−1−フェニルエチ
レン−2−イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノ
フェニル)−3−(1−p−ジメチルアミノフェニル−
1−p−クロロフェニルエチレン−2−イル)−6−ジ
メチルアミノフタリド、3−(4'−ジメチルアミノ−
2'−メトキシ)−3−(1''−p−ジメチルアミノフ
ェニル−1''−p−クロロフェニル−1'',3''−ブタ
ジエン−4''−イル)ベンゾフタリド、3−(4'−ジ
メチルアミノ−2'−ベンジルオキシ)−3−(1''−
p−ジメチルアミノフェニル−1''−フェニル−1'',
3''−ブタジエン−4''−イル)ベンゾフタリド、3−
ジメチルアミノ−6−ジメチルアミノ−フルオレン−9
−スピロ−3'−(6'−ジメチルアミノ)フタリド、
3,3−ビス{2−(p−ジメチルアミノフェニル)−
2−(p−メトキシフェニル)エテニル}−4,5,
6,7−テトラクロロフタリド、3−ビス{1,1−ビ
ス(4−ピロリジノフェニル)エチレン−2−イル}−
5,6−ジクロロ−4,7−ジブロモフタリド、ビス
(p−ジメチルアミノスチリル)−1−ナフタレンスル
ホニルメタン、ビス(p−ジメチルアミノスチリル)−
p−トリルスルホニルメタン等。
【0013】また本発明においては顕色剤として電子受
容性の種々の化合物、例えばフェノール性化合物、チオ
フェノール性化合物、チオ尿素誘導体、有機酸及びその
金属塩等を適用することができ、その具体例としては以
下に示すようなものが挙げられる。4,4'−イソプロピ
リデンビスフェノール、3,4'−イソプロピリデンビス
フェノール、4,4'−イソプロピリデンビス(o−メチ
ルフェノール)、4,4'−セカンダリーブチリデンビス
フェノール 4,4'−イソプロピリデンビス(o−ターシャリーブチ
ルフェノール)、4,4'−シクロヘキシリデンジフェノ
ール、4,4'−イソプロピリデンビス(2−クロロフェ
ノール)、2,2'−メチレンビス(4−メチル−6−タ
ーシャリーブチルフェノール)、2,2'ーメチレンビス
(4−エチル−6−ターシャリーブチルフェノール)、
4,4'−ブチリデンビス(6−ターシャリーブチル−2
−メチル)フェノール、1,1,3−トリス(2−メチル
−4−ヒドロキシ−5−ターシャリブチルフェニル)ブ
タン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ
−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、4,4'−チオ
ビス(6−ターシャリーブチル−2−メチル)フェノー
ル、4,4'−ジフェノールスルホン、4,2'−ジフェノ
ールスルホン、4−イソプロポキシ−4'−ヒドロキシ
ジフェニルスルホン、4−ベンジロキシ−4'−ヒドロ
キシジフェニルスルホン、4,4'−ジフェノールスルホ
キシド、P−ヒドロキシ安息香酸イソプロピル、P−ヒ
ドロキシ安息香酸ベンジル、プロトカテキユ酸ベンジ
ル、没食子酸ステアリル、没食子酸ラウリル、没食子酸
オクチル、1,7−ビス(4−ヒドロキシフェニルチ
オ)−3,5−ジオキサヘプタン、1,5−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニルチオ)−3−オキサペンタン、1,3
−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−プロパン、
2,2'−メチレンビス(4−エチル−6−ターシャリブ
チルフェノール)、1,3−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニルチオ)−2−ヒドロキシプロパン、N,N'−ジフェ
ニルチオ尿素、N,N'−ジ(m−クロロフェニル)チオ
尿素、サリチルアニリド、5−クロロ−サリチルアニリ
ド、サリチル−o−クロロアニリド、2−ヒドロキシ−
3−ナフトエ酸、チオシアン酸亜鉛のアンチピリン錯
体、2−アセチルオキシ−3−ナフトエ酸の亜鉛塩、2
−ヒドロキシ−1−ナフトエ酸、1−ヒドロキシ−2−
ナフトエ酸、ヒドロキシナフトエ酸の亜鉛、アルミニウ
ム、カルシウム等の金属塩 ビス−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸メチルエステ
ル、ビス−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジルエ
ステル、4−{β−(p−メトキシフェノキシ)エトキ
シ}サリチル酸、1,3−ビス(4−ヒドロキシクミ
ル)ベンゼン、1,4−ビス(4−ヒドロキシクミル)
ベンゼン、2,4'−ジフェノールスルホン、3,3'−ジ
アリル−4,4'−ジフェノールスルホン、α,α−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)−α−メチルトルエンチオ
シアン酸亜鉛のアンチピリン錯体、 テトラブロモビス
フェノールA、テトラブロモビスフェノールS、4,4'
−チオビス(2−メチルフェノール)、4,4'−チオビ
ス(2−クロロフェノール)等。
【0014】本発明の感熱記録材料を得るために、ロイ
コ染料、顕色剤及び前記補助成分を支持体上に結合支持
させればよい。この場合の結合剤としては、慣用の種々
の結合剤を適宜用いることができる。このような結合剤
の具体例を挙げると、例えば、以下のものが挙げられ
る。ポリビニルアルコール、澱粉及びその誘導体、メト
キシセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセル
ロース等のセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、
ポリビニルピロリドン、アクリルアミド/アクリル酸エ
ステル共重合体、アクリルアミド/アクリル酸エステル
/メタクリル酸三元共重合体、スチレン/無水マレイン
酸共重合体アルカリ塩、イソブチレン/無水マレイン酸
共重合体アルカリ塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸
ソーダ、ゼラチン、カゼイン等の水溶性高分子の他、ポ
リ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアクリル酸エステ
ル、ポリメタクリル酸エステル、塩化ビニル/酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体等のエマル
ジョンやスチレン/ブタジエン共重合体、スチレン/ブ
タジエン/アクリル系共重合体等のラテックス類。
【0015】また、本発明により感熱記録材料を得る場
合は、感度向上剤として前記化1又は化2で表わされる
化合物を用いるが、必要に応じて、更に種々の熱可融性
物質を使用することができ、その具体例としては次の化
合物が挙げられる。ステアリン酸、ベヘン酸等の脂肪酸
類、ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミド等の脂肪
酸アミド類、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニ
ウム、ステアリン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛、ベ
ヘン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩類、p−ベンジルビフェニ
ル、ターフェニル、トリフェニルメタン、p−ベンジル
オキシ安息香酸ベンジル、β−ベンジルオキシナフタレ
ン、β−ナフトエ酸フェニルエステル、1−ヒドロキシ
−2−ナフトエ酸フェニルエステル、1−ヒドロキシ−
2−ナフトエ酸メチルエステル、ジフェニルカーボネー
ト、テレフタル酸ジベンジルエステル、テレフタル酸ジ
メチルエステル、1,4−ジメトキシナフタレン、1,4−ジ
エトキシナフタレン、1,4−ジベンジルオキシナフタレ
ン、1,2−ビス(フェノキシ)エタン、1,2−ビス(3−
メチルフェノキシ)エタン、1,2−ビス(4−メチルフ
ェノキシ)エタン、1,4−ビス(フェノキシ)ブタン、
1,4−ビス(フェノキシ)−2−ブテン、1,2−ビス(4
−メトキシフェニルチオ)エタン、ジベンゾイルメタ
ン、1,4−ビス(フェニルチオ)ブタン、1,4−ビス(フ
ェニルチオ)−2−ブテン、1,2−ビス(4−メトキ
シフェニルチオ)エタン、1,3−ビス(2−ビニルオキ
シエトキシ)ベンゼン、1,4−ビス(2−ビニルオキシ
エトキシ)ベンゼン、p−(2−ビニルオキシエトキ
シ)ビフェニル、p−アリールオキシビフェニル、p−
プロパギルオキシビフェニル、ジベンゾイルオキシメタ
ン、1,3−ジベンゾイルオキシプロパン、ジベンジルジ
スルフィド、1,1−ジフェニルエタノール、1,1−ジフェ
ニルプロパノール、p−(ベンジルオキシ)ベンジルア
ルコール、1,3−ジフェノキシ−2−プロパノール、N
−オクタデシルカルバモイル−p−メトキシカルボニル
ベンゼン、N−オクタデシルカルバモイルベンゼン、蓚
酸ジベンジルエステル、1,5−ビス(p−メトキシフェ
ニルオキシ)−3−オキサペンタン等。
【0016】また、本発明においては、必要に応じ、こ
の種感熱記録材料に慣用される補助添加成分、例えば、
填料、界面活性剤等を併用することができる。この場
合、填料としては、例えば、炭酸カルシウム、シリカ、
酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化亜
鉛、硫酸バリウム、クレー、タルク、表面処理されたカ
ルシウムやシリカ等の無機系微粉末の他、尿素−ホルマ
リン樹脂、スチレン/メタクリル酸共重合体、ポリスチ
レン樹脂、塩化ビニリデン樹脂等の有機系の微粉末を挙
げることができ、滑剤としては、高級脂肪酸及びその金
属塩、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸エステル、動物
性、植物性、鉱物性又は石油系の各種ワックス類等があ
げられる。
【0017】また、層構成に関しては、単層でも多層で
もよく、必要に応じてオーバー層、アンダー層、バック
層を設けることができる。
【0018】本発明において、ロイコ染料、顕色剤、増
感剤の使用量はロイコ染料1重量部に対して、顕色剤
0.5〜10.0重量部、増感剤0.5〜10.0重量
部、好ましくは1〜5重量部が好ましい。
【0019】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。なお、以下に示す部及び%は何れも重量基準であ
る。
【0020】実施例1 下記の混合物をそれぞれ磁性ボールミル中で2日間粉砕
して〔A液〕、〔B液〕、〔C液〕及び〔D液〕を調製
した。 〔A液〕 3−(N−メチル−N−シクロヘキシル)アミノ 20部 −6−メチル−7−アニリノフルオラン ポリビニルアルコールの10%水溶液 20部 水 60部 〔B液〕 4,4'−イソプロピリデンジフェノール 20部 ポリビニルアルコールの10%水溶液 20部 水 60部 〔C液〕 t−ブチルハイドロキノンビス−p− 20部 トリルスルホン酸エステル (表1の具体例No.(3)の化合物) ポリビニルアルコールの10%水溶液 20部 水 60部 〔D液〕 炭酸カルシウム 20部 メチルセルロースの5%水溶液 20部 水 60部 次に〔A液〕10部、〔B液〕30部、〔C液〕20部
及び〔D液〕40部及び中京油脂製ステアリン酸亜鉛分
散液(商品名ハイドリンZ730、濃度30%)を混合
して感熱発色層形成液とし、これを秤量50g/m2
上質紙上に乾燥後の染料付着量が0.5g/m2となる
ように塗布乾燥して感熱色層を設けた後、更にその表面
平滑度が500〜600秒になるよう層表面をカレンダ
ー掛けして感熱記録材料を作成した。
【0021】実施例2 実施例1中の〔C液〕のかわりに下記〔E液〕を用いた
他はすへて実施例1と同様にして感熱記録材料を作成し
た。 〔E液〕 テレフタル酸メチルフェニルエステル 20部 ポリビニルアルコールの10%水溶液 20部 水 60部
【0022】実施例3 実施例1中の〔C液〕の代りに下記〔F液〕を用いた他
は実施例1と同様にして感熱記録材料を作成した。 〔F液〕 テレフタル酸メチル−m−トリルエステル 20部 ポリビニルアルコールの10%水溶液 20部 水 60部
【0023】比較例1 実施例1中の〔C液〕の代りに下記〔G液〕を用いた他
は実施例1と同様にして感熱記録材料を作成した。 〔G液〕 ステアリン酸亜鉛 20部 水 20部 ポリビニルアルコールの10%水溶液 60部
【0023】比較例2 実施例1中の〔C液〕の代りに下記〔H液〕を用いた他
は実施例1と同様にして感熱記録材料を作成した。 〔H液〕 テレフタル酸ジメチルエステル 20部 水 20部 ポリビニルアルコールの10%水溶液 60部
【0024】比較例3 実施例1中の〔C液〕の代りに下記〔I液〕を用いた他
は実施例1と同様にして感熱記録材料を作成した。 〔I液〕 テレフタル酸ジフェニルエステル 20部 水 20部 ポリビニルアルコールの10%水溶液 60部
【0025】以上の様にして作成した感熱記録材料を、
大倉電機(株)製感熱紙発色性試験装置にて印字し、そ
の発色濃度をマクベス濃度計RD−914にて濃度測定
をした。以上の結果を表3に示す。
【0027】
【表3】
【0028】次に感熱記録材料を60℃乾燥条件下にて
21時間保存し、地肌濃度を測定した。結果を表−4に
示す。
【表4】 以上の結果から明らかな様に、本発明のジスルホン酸
エステル化合物及びテレフタル酸エステル化合物を用い
た感熱記録材料は発色感度、濃度にすぐれ地肌、かぶれ
のない極めてすぐれたものであることがわかる。
【0029】
【発明の効果】感度向上剤として、前記化1で表わされ
るジスルホン酸エステル化合物、前記化2で表わされる
テレフタル酸エステル化合物を用いたことにより、本発
明の感熱記録材料は、発色濃度、感度に優れ、且つ地肌
白色度の高いと言う効果が得られる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無色もしくは淡色のロイコ染料と、該ロ
    イコ染料を接触時発色せしめる顕色剤との間の発色反応
    を利用した感熱記録材料に於て、感度向上剤として下記
    化1で表わされるジスルホン酸エステル系化合物の少く
    とも一種を用いたことを特徴とする感熱記録材料。 【化1】 (式中、X1、Y1及びZ1はそれぞれ独立に水素原子、
    アルキル基又はハロゲン原子を表わす)
  2. 【請求項2】 無色もしくは淡色のロイコ染料と、該ロ
    イコ染料を接触時発色せしめる顕色剤との間の発色反応
    を利用した感熱記録材料に於て、感度向上剤として下記
    化2で表わされるテレフタル酸エステル系化合物を用い
    たことを特徴とする感熱記録材料。 【化2】 (式中、X2、Y2及びZ2は水素原子、ハロゲン原子、
    低級アルキル基、低級アルコキシ基、またはニトロ基を
    表わす。)
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