JPH05318085A - 金属製品に硬質耐磨耗表面層を含ませる方法及びその方法によって製造される物品 - Google Patents
金属製品に硬質耐磨耗表面層を含ませる方法及びその方法によって製造される物品Info
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- JPH05318085A JPH05318085A JP5026223A JP2622393A JPH05318085A JP H05318085 A JPH05318085 A JP H05318085A JP 5026223 A JP5026223 A JP 5026223A JP 2622393 A JP2622393 A JP 2622393A JP H05318085 A JPH05318085 A JP H05318085A
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- metal
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D19/00—Casting in, on, or around objects which form part of the product
- B22D19/08—Casting in, on, or around objects which form part of the product for building-up linings or coverings, e.g. of anti-frictional metal
Abstract
(57)【要約】
【構成】 内部に一以上の止め手段を形成した部分焼結
シート形態の耐摩耗層を準備するステップ；型の表面に
その耐摩耗層を張り付けるステップ；及び溶融金属を注
型して、耐摩耗材料表面層を有する金属製品を製造する
ステップからなる。型表面はサンドコアであって、シー
トに六角形パターンを成形して複数の止め手段を形成す
ることが好ましい。 【効果】 製造費用を大幅に下げることができる。
シート形態の耐摩耗層を準備するステップ；型の表面に
その耐摩耗層を張り付けるステップ；及び溶融金属を注
型して、耐摩耗材料表面層を有する金属製品を製造する
ステップからなる。型表面はサンドコアであって、シー
トに六角形パターンを成形して複数の止め手段を形成す
ることが好ましい。 【効果】 製造費用を大幅に下げることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は硬質耐摩耗材料を含む表
面を金属製品に含ませる（impregnating)方法に関す
る。
面を金属製品に含ませる（impregnating)方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】鉄などの金属に硬質耐摩耗性表面を含ま
せる技術には各種のものが知られており、炎スプレー被
覆やプラズマスプレー被覆が含まれる。しかしながら、
これらの各被覆技術には被覆過程及び使役時に表面層の
破砕に係る問題があると共に、本技術の使用には特に多
額の費用を要する。
せる技術には各種のものが知られており、炎スプレー被
覆やプラズマスプレー被覆が含まれる。しかしながら、
これらの各被覆技術には被覆過程及び使役時に表面層の
破砕に係る問題があると共に、本技術の使用には特に多
額の費用を要する。
【０００３】炭化物粒子を型内に配置後に溶鉄を注型す
るキャストインカーバイド（cast-in-carbides）も公知
である。例えば、エックマー（Eckmer）等の米国特許第
4,119,459号の議論を参照されたい。しかしながら、こ
のような鋳造法では、炭化物粒子を所望の位置及び規則
正しい分布パターンに正確に維持することは困難であ
る。
るキャストインカーバイド（cast-in-carbides）も公知
である。例えば、エックマー（Eckmer）等の米国特許第
4,119,459号の議論を参照されたい。しかしながら、こ
のような鋳造法では、炭化物粒子を所望の位置及び規則
正しい分布パターンに正確に維持することは困難であ
る。
【０００４】これに加えて、ポリスチレンパターンと共
に使用するキャストオンハードサーフェシング（cast-o
n hard surfacing）技術も当該技術分野で知られてい
る。例えば、ハンセン（Hansen）等の「ポリスチレンパ
ターン鋳造物へのフェロクロム系ハードサーフェシング
の適用（"Application of Cast-On Ferrochrome-BasedH
ard Surfacing to Polystyrene Pattern Castings"）」
（米国内務省、鉱山局研究報告第8942号、1985年）を参
照されたい。
に使用するキャストオンハードサーフェシング（cast-o
n hard surfacing）技術も当該技術分野で知られてい
る。例えば、ハンセン（Hansen）等の「ポリスチレンパ
ターン鋳造物へのフェロクロム系ハードサーフェシング
の適用（"Application of Cast-On Ferrochrome-BasedH
ard Surfacing to Polystyrene Pattern Castings"）」
（米国内務省、鉱山局研究報告第8942号、1985年）を参
照されたい。
【０００５】しかしながら、この方法には、耐摩耗層例
えば炭化タングステンと発泡体パターンとの間に形成さ
れる結合の信頼性が低いという問題がある。このため、
鉄は固化前に炭化物層に浸透せず、従って炭化物は鉄を
含まずに製品から剥がれ落ちる。
えば炭化タングステンと発泡体パターンとの間に形成さ
れる結合の信頼性が低いという問題がある。このため、
鉄は固化前に炭化物層に浸透せず、従って炭化物は鉄を
含まずに製品から剥がれ落ちる。
【０００６】本発明者は、鋳造過程で鉄などの金属の表
面に炭化物を更に効果的に含ませようと試みたその他の
方法にも注目した。例えば、蒸発パターン鋳造法（ＥＰ
Ｃ）を用いて鋳鉄に炭化物を含ませる米国特許第5,027,
878号明細書やサンドコア（sand core）を用いて鋳鉄及
びアルミニウム合金鋳物に炭化物を含ませる米国特許出
願第564,184号及び同第564,185号明細書が注目される。
面に炭化物を更に効果的に含ませようと試みたその他の
方法にも注目した。例えば、蒸発パターン鋳造法（ＥＰ
Ｃ）を用いて鋳鉄に炭化物を含ませる米国特許第5,027,
878号明細書やサンドコア（sand core）を用いて鋳鉄及
びアルミニウム合金鋳物に炭化物を含ませる米国特許出
願第564,184号及び同第564,185号明細書が注目される。
【０００７】しかしながら、これらの方法は効果的であ
ったにも係らず、幾つかの欠陥もあった。例えば、ＥＰ
Ｃ法の実施には従来の鋳造工場内に特殊装置を設置する
必要がある。更に、この方法で製造される鋳物は、発泡
プラスチックレプリカの変形に基づく変形を受ける可能
性を有する。他方、前述のサンドコアを用いる炭化物鋳
造法は炭化物球を使用する方法であり、その使用がプロ
セス費用に加わる。この費用は平らな耐摩耗表面を所望
する場合には更に高まる可能性がある。この場合には、
球径の半分以上の厚みの表面層を機械研削する必要があ
るからである。
ったにも係らず、幾つかの欠陥もあった。例えば、ＥＰ
Ｃ法の実施には従来の鋳造工場内に特殊装置を設置する
必要がある。更に、この方法で製造される鋳物は、発泡
プラスチックレプリカの変形に基づく変形を受ける可能
性を有する。他方、前述のサンドコアを用いる炭化物鋳
造法は炭化物球を使用する方法であり、その使用がプロ
セス費用に加わる。この費用は平らな耐摩耗表面を所望
する場合には更に高まる可能性がある。この場合には、
球径の半分以上の厚みの表面層を機械研削する必要があ
るからである。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】従って、公知技術に係
わる問題を克服できるような、金属表面とくに鉄表面に
硬質耐摩耗材料を含ませる方法が今尚求められている。
わる問題を克服できるような、金属表面とくに鉄表面に
硬質耐摩耗材料を含ませる方法が今尚求められている。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の一面として、金
属製品に硬質耐摩耗材料表面を含ませる方法であって、
好ましくは硬質耐摩耗材料製の複数の「止め手段（pe
g）」を付与するよう形成された、部分焼結「スリップ
（slip）」を使用する方法を開示する。この「止め手
段」は、例えば焼結炭化物の球を使用する時よりも、耐
摩耗材料と金属との結合を良好にすることができる。
属製品に硬質耐摩耗材料表面を含ませる方法であって、
好ましくは硬質耐摩耗材料製の複数の「止め手段（pe
g）」を付与するよう形成された、部分焼結「スリップ
（slip）」を使用する方法を開示する。この「止め手
段」は、例えば焼結炭化物の球を使用する時よりも、耐
摩耗材料と金属との結合を良好にすることができる。
【００１０】特に本発明は、金属製品に硬質耐摩耗性表
面層を含ませる方法であって、 （ａ）内部に一以上の止め手段を含む焼結シート形態の
耐摩耗層を準備するステップ； （ｂ）その耐摩耗層を型表面に張り付けるステップ；及
び （ｃ）溶融金属を注型して耐摩耗材料表面層を有する金
属製品を製造するステップ；を包含する方法に関する。
面層を含ませる方法であって、 （ａ）内部に一以上の止め手段を含む焼結シート形態の
耐摩耗層を準備するステップ； （ｂ）その耐摩耗層を型表面に張り付けるステップ；及
び （ｃ）溶融金属を注型して耐摩耗材料表面層を有する金
属製品を製造するステップ；を包含する方法に関する。
【００１１】本発明は、別の面として、この方法により
製造される製品に関する。
製造される製品に関する。
【００１２】本発明は、炭化物表面を湿らせることがで
きる当該技術分野で公知の事実上全ての金属種たとえば
鉄、アルミニウムなどの鋳造に使用することができる。
しかしながら、最も一般的な耐摩耗性炭化物たとえば炭
化クロム等には、鋳鉄とくにダクタイル鋳鉄又は鼠鋳鉄
が好適である。
きる当該技術分野で公知の事実上全ての金属種たとえば
鉄、アルミニウムなどの鋳造に使用することができる。
しかしながら、最も一般的な耐摩耗性炭化物たとえば炭
化クロム等には、鋳鉄とくにダクタイル鋳鉄又は鼠鋳鉄
が好適である。
【００１３】本発明の最初のステップには、耐摩耗材料
を含むシートの形成が含まれる。硬質耐摩耗材料の選択
に関しては、本発明は何れの硬質相も、例えば当該技術
分野で知られている炭化タングステン、炭化クロム等の
炭化物、アルミナイド（aluminide）などは何れも効果
的に使用することができる。更には、それらの硬質相を
鉄等のマトリックス材料又は当該技術分野で既知のその
他のマトリックス材料又は合金に濡れる任意の金属、金
属間化合物又はセラミックスの粉末に代えることもでき
る。例えば、アルミニウムを用いてアルミナイド金属間
化合物を形成することにより、鉄又はニッケルの鋳物の
表面耐摩耗性を高めることができる。更に、アルミニウ
ム鋳物では、ニッケル又は鉄等の好適材料を使用するこ
とができる。
を含むシートの形成が含まれる。硬質耐摩耗材料の選択
に関しては、本発明は何れの硬質相も、例えば当該技術
分野で知られている炭化タングステン、炭化クロム等の
炭化物、アルミナイド（aluminide）などは何れも効果
的に使用することができる。更には、それらの硬質相を
鉄等のマトリックス材料又は当該技術分野で既知のその
他のマトリックス材料又は合金に濡れる任意の金属、金
属間化合物又はセラミックスの粉末に代えることもでき
る。例えば、アルミニウムを用いてアルミナイド金属間
化合物を形成することにより、鉄又はニッケルの鋳物の
表面耐摩耗性を高めることができる。更に、アルミニウ
ム鋳物では、ニッケル又は鉄等の好適材料を使用するこ
とができる。
【００１４】鉄を鋳造する場合の一好適実施態様では、
耐摩耗材料はＦe族結合剤のような金属結合剤を含むこ
ともできて、炭化タングステンに使用するにはＣｏが、
炭化クロム等にはＮiが好ましい。特に鋳造金属として
ダクタイル鋳鉄を使用する場合には、１４−１７重量％
のコバルトを含む炭化タングステンの粒子が好適であ
る。
耐摩耗材料はＦe族結合剤のような金属結合剤を含むこ
ともできて、炭化タングステンに使用するにはＣｏが、
炭化クロム等にはＮiが好ましい。特に鋳造金属として
ダクタイル鋳鉄を使用する場合には、１４−１７重量％
のコバルトを含む炭化タングステンの粒子が好適であ
る。
【００１５】粒径は本発明に重要ではないが、例えばメ
ッシュ寸法が１４０／３２５又はそれより細かい耐摩耗
材料微粒子を使用することが好ましい。
ッシュ寸法が１４０／３２５又はそれより細かい耐摩耗
材料微粒子を使用することが好ましい。
【００１６】硬質耐摩耗性材料の粉末を適当な有機結合
剤たとえば１０％ポリビニルアルコール（ＰＶＡ）溶液
及び適当な可塑剤たとえば２−エチルヘキシルジフェニ
ルホスフェート、ホスフェートエステル可塑剤（例えば
ＦＭＣ社のクロニテックス（KRONITEX）３６００）又は
そのような可塑剤の混合物と混合して、シートにできる
ような適当なレオロジー特性を有するスリップを形成す
ることによりシートを形成する。この点に関しては、個
々の硬質耐摩耗材料に効果的に使用できる可塑剤及び／
又は有機結合剤は、何れも本発明用に好適である。
剤たとえば１０％ポリビニルアルコール（ＰＶＡ）溶液
及び適当な可塑剤たとえば２−エチルヘキシルジフェニ
ルホスフェート、ホスフェートエステル可塑剤（例えば
ＦＭＣ社のクロニテックス（KRONITEX）３６００）又は
そのような可塑剤の混合物と混合して、シートにできる
ような適当なレオロジー特性を有するスリップを形成す
ることによりシートを形成する。この点に関しては、個
々の硬質耐摩耗材料に効果的に使用できる可塑剤及び／
又は有機結合剤は、何れも本発明用に好適である。
【００１７】次に、鉄の含浸をより良好にするようなテ
キスチャー（texture）のパターンをシートの外表面に
付与する。一以上の「止め手段」を与え、従って鋳造時
にシートの横移動を効果的に防止するようなパターンな
らば、何れのパターン形状も使用することができる。例
えば、シートの表面上に六角形又はワッフル形状のテキ
スチャーをパターン化することができる。例えば図１を
参照されたい。その他の好適パターンには円形、楕円形
等のパターンがある。
キスチャー（texture）のパターンをシートの外表面に
付与する。一以上の「止め手段」を与え、従って鋳造時
にシートの横移動を効果的に防止するようなパターンな
らば、何れのパターン形状も使用することができる。例
えば、シートの表面上に六角形又はワッフル形状のテキ
スチャーをパターン化することができる。例えば図１を
参照されたい。その他の好適パターンには円形、楕円形
等のパターンがある。
【００１８】実際、これらの「止め手段」は、鋳造過程
で「止め手段」塊を経由する金属浸透距離を減らすよう
な所望の外形を与えるものならば事実上任意の形状をと
ることができる。
で「止め手段」塊を経由する金属浸透距離を減らすよう
な所望の外形を与えるものならば事実上任意の形状をと
ることができる。
【００１９】更には、このパターンは、任意の適当な手
段により、例えばシートが未硬化の可塑状態にある間に
シート表面上に所要パターンをもったダイをプレスして
形成することができる。
段により、例えばシートが未硬化の可塑状態にある間に
シート表面上に所要パターンをもったダイをプレスして
形成することができる。
【００２０】次に、このシートを例えば１００℃のオー
ブン内で「剛性」固体になるまで乾燥する。次に、十分
な有孔率を有して更なる取り扱い及び／又は処理に耐え
得るようなシートにしうる適当な条件下で、このシート
を部分的に焼結する。好適条件は、例えば真空下約１２
００−１２５０℃で３００−３６０分間行なう焼結であ
る。
ブン内で「剛性」固体になるまで乾燥する。次に、十分
な有孔率を有して更なる取り扱い及び／又は処理に耐え
得るようなシートにしうる適当な条件下で、このシート
を部分的に焼結する。好適条件は、例えば真空下約１２
００−１２５０℃で３００−３６０分間行なう焼結であ
る。
【００２１】上記の部分焼結シートは、高密化された多
孔質粉末塊を部分的に含有する。例えば図２を参照され
たい。
孔質粉末塊を部分的に含有する。例えば図２を参照され
たい。
【００２２】次に、この部分焼結シートを適当な型表面
たとえばサンドコアの上に、パターン化された表面が型
と接触するよう、当該技術分野で既知の手段により張り
付けることができる。例えば、一実施態様では、高温接
着剤を使用し、接着剤層を例えば１００℃のオーブン内
で加熱して水分を追い出し、接着剤を硬化させる。
たとえばサンドコアの上に、パターン化された表面が型
と接触するよう、当該技術分野で既知の手段により張り
付けることができる。例えば、一実施態様では、高温接
着剤を使用し、接着剤層を例えば１００℃のオーブン内
で加熱して水分を追い出し、接着剤を硬化させる。
【００２３】高温とは、接着剤が金属注入温度よりも高
い融点を有することを意味する。本発明には適当な任意
の接着剤が使用可能であり、無機高温接着剤が好適であ
る。例えば金属としてダクタイル鋳鉄を使用する実施態
様では、結合剤はアレムコ（AREMCO）のセラマボンド
（Ceramabond）５６９のような高温セラミック接着剤で
あることが好ましい。セラマボンド５６９は、例えばア
ルミニウム、ケイ素及びカリウムの酸化物を水性コロイ
ド懸濁体として含有し、最高使用温度が約１６５０℃の
アレムコ社専有の高温結合剤である。（セラマボンドは
アレムコプロダクツ社（Aremco Products Inc.）の商標
である。）この時点で、当該技術分野で伝統的に使用さ
れている何れかの鋳造技術、例えば重力供給鋳造、圧潰
鋳造（squeez cast）又は真空鋳造等を用いて、硬質耐
摩耗材料層の周囲に液体金属を注型する。しかしなが
ら、使い易さの点で金属の重力供給が好適である。
い融点を有することを意味する。本発明には適当な任意
の接着剤が使用可能であり、無機高温接着剤が好適であ
る。例えば金属としてダクタイル鋳鉄を使用する実施態
様では、結合剤はアレムコ（AREMCO）のセラマボンド
（Ceramabond）５６９のような高温セラミック接着剤で
あることが好ましい。セラマボンド５６９は、例えばア
ルミニウム、ケイ素及びカリウムの酸化物を水性コロイ
ド懸濁体として含有し、最高使用温度が約１６５０℃の
アレムコ社専有の高温結合剤である。（セラマボンドは
アレムコプロダクツ社（Aremco Products Inc.）の商標
である。）この時点で、当該技術分野で伝統的に使用さ
れている何れかの鋳造技術、例えば重力供給鋳造、圧潰
鋳造（squeez cast）又は真空鋳造等を用いて、硬質耐
摩耗材料層の周囲に液体金属を注型する。しかしなが
ら、使い易さの点で金属の重力供給が好適である。
【００２４】適当に鋳造されると、耐摩耗材料は溶融金
属中に部分溶解し、固化時に再沈殿する。例えば、炭化
クロムは溶鉄中に部分溶解した後、再沈殿する。このよ
うな複合物のミクロ構造を図３に示すが、図３は複合物
が容易に剥離しないような仕方で鉄基材中に接合されて
いる様子も示している。
属中に部分溶解し、固化時に再沈殿する。例えば、炭化
クロムは溶鉄中に部分溶解した後、再沈殿する。このよ
うな複合物のミクロ構造を図３に示すが、図３は複合物
が容易に剥離しないような仕方で鉄基材中に接合されて
いる様子も示している。
【００２５】次に、当該技術分野で既知の適当な技術を
用いて製品に仕上げ処理を施こすことができる。図４は
複合物の研削表面を示すものであり、複合物「止め手
段」の周囲にある鉄の「ネットワーク」が明瞭に認めら
れる。
用いて製品に仕上げ処理を施こすことができる。図４は
複合物の研削表面を示すものであり、複合物「止め手
段」の周囲にある鉄の「ネットワーク」が明瞭に認めら
れる。
【００２６】本発明の方法は、広範な用途をもった金属
製品の製造に使用できる。更には、前述のように、この
方法は各種金属及びその合金に適用することができる。
製品の製造に使用できる。更には、前述のように、この
方法は各種金属及びその合金に適用することができる。
【００２７】鋳鉄の特定ケースでは治金学的な反応も生
起し、その反応が鉄−炭化物の結合を更に強化する。こ
の反応は、シート上のパターンにより促進される。
起し、その反応が鉄−炭化物の結合を更に強化する。こ
の反応は、シート上のパターンにより促進される。
【００２８】
【発明の効果】本発明の方法は、先行技術システムと比
較して製品の製造費用を大幅に減らすこともできる。特
に、後工程でのろう付けや溶接を要することなく、かつ
またＥＰＣシステムが必要とした追加鋳造設備を必要と
することなく、鋳造過程で効果的に表面を変性すること
ができる。実際、この方法はサンドコア鋳造の実際的方
法に容易に採用することができる。
較して製品の製造費用を大幅に減らすこともできる。特
に、後工程でのろう付けや溶接を要することなく、かつ
またＥＰＣシステムが必要とした追加鋳造設備を必要と
することなく、鋳造過程で効果的に表面を変性すること
ができる。実際、この方法はサンドコア鋳造の実際的方
法に容易に採用することができる。
【００２９】
【実施例】本発明及びその利点を更に説明するため以下
に特定実施例を示す。但し、この実施例は説明のためだ
けのものであって、本発明を限定するものではない。
に特定実施例を示す。但し、この実施例は説明のためだ
けのものであって、本発明を限定するものではない。
【００３０】微細な炭化クロム粉末（１４０／３２５又
はそれより細かい）を１０％ポリビニルアルコール水溶
液及び２−エチルヘキシルジフェニルホスフェートすな
わちクロニテックス（KRONITEX ）３６００と混合し、
鋳造又はロール加工によりシートにできるような適当な
レオロジー特性を有するスリップを形成する。次に、図
１に示すように、「六角形」テキスチャーパターンを形
成する。次に、このシートを１００℃の空気中オーブン
内で乾燥し、真空下１２００−１２５０℃で３００−３
６０分間にわたり焼結する。
はそれより細かい）を１０％ポリビニルアルコール水溶
液及び２−エチルヘキシルジフェニルホスフェートすな
わちクロニテックス（KRONITEX ）３６００と混合し、
鋳造又はロール加工によりシートにできるような適当な
レオロジー特性を有するスリップを形成する。次に、図
１に示すように、「六角形」テキスチャーパターンを形
成する。次に、このシートを１００℃の空気中オーブン
内で乾燥し、真空下１２００−１２５０℃で３００−３
６０分間にわたり焼結する。
【００３１】次に、アレムコ社のセラマボンド５６９を
用いて、炭化物シートをサンドコア上に張り付け、この
砂型／シートを１００℃のオーブン内で６０−１２０分
間加熱して結合剤から水分を追い出して硬化させる。次
に、通常の鋳造法を用いて、鋳鉄をシートの周囲に注型
して金属の固形時に炭化物シートが鋳造の表面にしっか
りと付くようにする。
用いて、炭化物シートをサンドコア上に張り付け、この
砂型／シートを１００℃のオーブン内で６０−１２０分
間加熱して結合剤から水分を追い出して硬化させる。次
に、通常の鋳造法を用いて、鋳鉄をシートの周囲に注型
して金属の固形時に炭化物シートが鋳造の表面にしっか
りと付くようにする。
【図１】焼結前の炭化クロム粉末スリップのパターンを
示す光学写真である。
示す光学写真である。
【図２】予備焼結した炭化クロム止め手段の表面のＳＥ
Ｍ写真である。
Ｍ写真である。
【図３】ダクタイル鋳鉄／炭化クロム複合物表面のミク
ロ構造を示す写真である。
ロ構造を示す写真である。
【図４】本発明に従って製造された製品の研削及び研磨
された複合物表面を示す光学写真である。
された複合物表面を示す光学写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダニエル・リー・デルー アメリカ合衆国イリノイ州61241，コロナ, アールアール ナンバー１，ボックス 82 イー
Claims (14)
- 【請求項１】 金属製品に硬質耐摩耗表面層を含ませる
方法であって、 （ａ）内部に一以上の止め手段を形成した部分焼結シー
ト形態の耐摩耗層を準備するステップ； （ｂ）該耐摩耗層を型表面に張り付けるステップ；及び （ｃ）溶融金属を注型して耐摩耗材料表面層を有する金
属製品を製造するステップ；を包含することを特徴とす
る方法。 - 【請求項２】 該型表面がサンドコアであり、かつ、該
シートが複数の止め手段を形成するよう成形された六角
形のパターンを有する請求項１の方法。 - 【請求項３】 高温接着剤を用いて該層をサンドコアに
張付ける請求項２の方法。 - 【請求項４】 該高温接着剤が、高温セラミック接着剤
である請求項３の方法。 - 【請求項５】 耐摩耗材料の粉末、有機結合剤及び一種
以上の可塑剤の混合物から該シートを形成する請求項２
の方法。 - 【請求項６】 該混合物を該シート内に注型する請求項
５の方法。 - 【請求項７】 該金属が鉄である請求項２の方法。
- 【請求項８】 該鉄がダクタイル鋳鉄である請求項７の
方法。 - 【請求項９】 該硬質耐摩耗材料が炭化クロムである請
求項８の方法。 - 【請求項１０】 該金属がアルミニウムである請求項２
の方法。 - 【請求項１１】 該硬質耐摩耗材料がニッケル又は鉄の
アルミナイド金属間化合物である請求項１０の方法。 - 【請求項１２】 該耐摩耗材料が炭化物又はアルミナイ
ドであり、かつ、該シートを耐摩耗材料の粉末、有機結
合剤及び一種以上の可塑剤の混合物から鋳造する請求項
２の方法。 - 【請求項１３】 請求項１の方法により製造される製
品。 - 【請求項１４】 請求項１２の方法により製造される製
品。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US07/822,903 US5299620A (en) | 1992-01-21 | 1992-01-21 | Metal casting surface modification by powder impregnation |
| US822903 | 1992-01-21 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05318085A true JPH05318085A (ja) | 1993-12-03 |
Family
ID=25237294
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5026223A Pending JPH05318085A (ja) | 1992-01-21 | 1993-01-21 | 金属製品に硬質耐磨耗表面層を含ませる方法及びその方法によって製造される物品 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5299620A (ja) |
| EP (1) | EP0554683A1 (ja) |
| JP (1) | JPH05318085A (ja) |
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