JPH0625211A - フラボンカルボン酸誘導体 - Google Patents

フラボンカルボン酸誘導体

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JPH0625211A
JPH0625211A JP18532292A JP18532292A JPH0625211A JP H0625211 A JPH0625211 A JP H0625211A JP 18532292 A JP18532292 A JP 18532292A JP 18532292 A JP18532292 A JP 18532292A JP H0625211 A JPH0625211 A JP H0625211A
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JP
Japan
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compound
formula
mmol
carboxylic acid
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JP18532292A
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English (en)
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Masahiko Morioka
雅彦 森岡
Hiroaki Ueno
裕明 上野
Fumiko Hatanaka
富美子 畑中
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Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記一般式(I) 【化1】 (R:シクロアルキル基で置換されていてもよい総炭素
数6〜9の分岐鎖のアルキル基または低級アルキル基で
置換されていてもよい総炭素数6〜9のシクロアルキル
基)で表されるフラボンカルボン酸誘導体または薬学的
に許容されるその塩。 【効果】 本発明の化合物ならびにその塩は5α−re
dutase阻害剤として有用であり、その作用に基づ
きDHT活性の減少が所望の治療効果を発現する疾患お
よび症状の治療薬としての利用が期待できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なフラボンカルボ
ン酸誘導体に関し、詳細にはジヒドロテストステロン
(以下「DHT」と略す)の産生過剰に起因する前立腺
肥大症、尋常性座瘡、脂漏症、女性多毛症、前立腺癌、
男性型禿頭症等の治療に有用な5α−リダクターゼ阻害
活性を有する新規なフラボンカルボン酸誘導体に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】アン
ドロゲン依存性疾患、例えば前立腺肥大症、尋常性座
瘡、脂漏症、女性多毛症、男性型禿頭症のような、ある
種の好ましくない生理学的徴候は、代謝系におけるアン
ドロゲン性ホルモンの過剰蓄積により引き起こされる。
前立腺組織の分化、発育および維持には、DHTが不可
欠であることは古くから証明されている。また、皮脂腺
や毛根などの器官における男性ホルモンの活性本体はD
HTであることが周知となっている。
【0003】DHTは標的臓器に存在するステロイド5
α−水素添加酵素「5α−リダクターゼ」によって、テ
ストステロンより変換され、受容体と結合することによ
り生物学的活性を発揮する。したがって前立腺、皮脂腺
等のアンドロジエン依存性組織においては、テストステ
ロンは一種のプロホルモンであり、DHTへの生合成を
つかさどる5α−リダクターゼの役割は重要である。
【0004】近年になり、男性ホルモンの過剰のためと
考えられる疾患において、DHT濃度の重大性が認識さ
れ、多くの5α−リダクターゼ阻害剤が報告されてい
る。そのようなものにたとえば、4−a3a−ステロイ
ド誘導体(JMC,27,1690(1984))、3
−カルボン酸ステロイド誘導体(Bioorganic
chem.,17,372(1989),JMC,
,937(1990))、3−ホスホン酸ステロイド
誘導体(特開平2−212499号公報および同2−2
25496号公報)、3−スルホン酸ステロイド誘導体
(特開平2−225494号公報)、3−NO2 ステロ
イド誘導体(特開平3−118325号公報)、等のス
テロイド誘導体、非ステロイドではベンゾイルアミノフ
ェノキシブタン酸誘導体(特開平1−156950号公
報および同1−139558号公報)、微生物由来のW
S−9659A,B(ザ、ジャーナル オブ アンチバ
イオティクス、1230,1235,1989)等があ
る。
【0005】このように5α−リダクターゼ阻害剤はス
テロイド誘導体および非ステロイド誘導体の2つに大別
されているが、ステロイド系では高い薬理活性を有する
ものの副作用が懸念されるという問題があり、また非ス
テロイド系においては今だに良好な活性を有する化合物
が見出されていないのが現状であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、5α−リ
ダクターゼ阻害物質として高い活性がある、非ステロイ
ド構造の有用な化合物を提供することを目的として探
索、検討を重ねた結果、特定のフラボンカルボン酸誘導
体がかかる課題を解決しうることを初めて見出し、本発
明を完成するに至った。即ち、本発明の要旨は、下記一
般式(I)
【0007】
【化2】
【0008】(上記一般式(I)中、Rはシクロアルキ
ル基で置換されていてもよい総炭素数が6〜9の分岐鎖
のアルキル基または低級アルキル基で置換されていても
よい総炭素数が6〜9のシクロアルキル基を表す。)で
表されるフラボンカルボン酸誘導体または薬学的に許容
されるその塩に存する。
【0009】以下、本発明につき詳細に説明する。上記
一般式(I)で表される化合物中、Rで表されるシクロ
アルキル基で置換されていてもよい総炭素数が6〜9の
分岐鎖のアルキル基、または低級アルキル基により置換
されてもよい総炭素数が6〜9のシクロアルキル基とし
ては、たとえば、2,4−ジメチル−3−ペンチル基、
ジシクロプロピルメチル基、シクロヘプチル基、シクロ
ヘキシル基、シクロオクチル基、2,2,4,4−テト
ラメチル−3−ペンチル基、2,5−ジメチルシクロヘ
キシル基、2,6−ジメチルシクロヘプチル基等が挙げ
られる。Rが総炭素数5以下のもの(たとえばn−プロ
ピル、イソプロピル等)の場合、ならびにRが炭素数1
0以上のもの(たとえばアダマンチルメチル基、ジシク
ロヘキシルメチル基等)の場合は、5α−リダクターゼ
阻害作用は低い。
【0010】一方、本発明化合物に構造が類似する化合
物を開示する特許出願としては以下のものが挙げられ
る。英国特許第1049289号公報中、実施例20に
記載されている下記化合物(A)
【0011】
【化3】
【0012】ならびに同実施例18,19,20に記載
されている下記構造異性体(B),(C)および(D)
【0013】
【化4】
【0014】オランダ特許第7407648号公報中に
記載されている下記化合物(E)および(F)
【0015】
【化5】
【0016】特開昭58−4722号公報中に記載され
ている下記化合物(G)
【0017】
【化6】
【0018】しかし、これらの化合物に5α−リダクタ
ーゼ阻害作用を有することを示唆する記載は何もない。
また上述したごとく、本発明の化合物中のアルコキシ基
は極めて限定された構造をとる場合に限り、その強い5
α−リダクターゼ阻害作用が現われる。たとえば上述の
(A)〜(G)までの化合物に構造が類似するが、アル
コキシ基の炭素数の少ない下記化合物(H)および
(J)
【0019】
【化7】
【0020】は、5α−リダクターゼ阻害活性のIC50
の値が>1μMであり、おのおの10 -6Mの濃度で38
%阻害、および36%阻害であったのに対し、本発明化
合物である下記化合物(K)および(L)
【0021】
【化8】
【0022】は、おのおの5α−リダクターゼ阻害作用
のIC50値が0.16μM及び0.12μMという活性
を示した。次に本発明化合物の製造方法につき説明す
る。上記一般式(I)で表される化合物は下記一般式
(II)
【0023】
【化9】
【0024】(R1 はアルキル基を表す。)で表される
化合物をアルキル化し、引き続きアルカリ加水分解して
製造できる。アルキル化反応は公知であり、たとえばテ
トラヒドロフラン、アセトン、DMF等の有機溶媒中、
ナトリウムハイドライド、t−ブトキシカリウム、炭酸
カリウム等の塩基存在下、もしくは非塩基存在下、対応
するアルキルハライドを反応させる。あるいは、テトラ
ヒドロフラン、エーテル、ジオキサン等の有機溶媒中、
アゾジカルボン酸ジエチル、トリフェニルホスフィン等
の存在下、対応するアルキルアルコールを反応させる。
【0025】また、アルカリ加水分解反応も公知であ
り、例えば水と混和しうる有機溶媒(THF、ジオキサ
ン、メタノール、エタノール)の水溶液中、水酸化ナト
リウム等の塩基を用いて行われる。上記一般式(II)で
表される化合物は、下記反応工程(A)に従って製造す
ることができる。反応工程中の各反応は公知である。
【0026】
【化10】
【0027】(上記式中、R1 はアルキル基を表す。)
本発明化合物は、これを医薬として用いるに当たり、通
常の担体とともに投与経路に応じた製剤とする事が出来
る。例えば、経口投与では錠剤、カプセル剤、顆粒剤、
散剤、液剤等の形態に調剤される。経口投与用固形製剤
に調製するに当たり、慣用の賦形剤、結合剤、滑沢剤、
その他着色剤、崩壊剤等を用いることができる。賦形剤
としては、例えば、乳糖、デンプン、タルク、ステアリ
ン酸マグネシウム、結晶セルロース、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、グリセリン、アルギ
ン酸ナトリウム、アラビアゴム等が挙げられ、結合剤と
してはポリビニルアルコール、ポリビニルエーテル、エ
チルセルロース、アラビアゴム、シエラック、白糖等が
挙げられ、滑沢剤としてはステアリン酸マグネシウム、
タルク等が挙げられる。その他、着色剤、崩壊剤も通常
公知のものを用いることができる。なお錠剤は周知の方
法によりコーティングしてもよい。また液状製剤は水性
または油性の懸濁液、溶液、シロップ、エリキシル剤、
その他であってよく、通常用いられる方法にて調製され
る。注射剤を調製する場合は本発明化合物にpH調整
剤、緩衝剤、安定化剤、等張剤、局所麻酔剤等を添加
し、常法により皮下、筋肉内、静脈内用注射剤を製造す
ることができる。坐剤を製造する際の基剤としては、例
えばカカオ脂、ポリエチレングリコール、ウイテプゾー
ル、(登録商標ダイナマイトノーベル社)等の油脂性基
剤を用いることができる。
【0028】かくして調製される製剤の投与量は患者の
症状、体重、年齢等によって異なり、一様に服用するこ
とは出来ないが、通常成人1日当たり本発明化合物を約
0.01−2000mgの範囲となる量とするのがよ
く、これは通常1日1−4回に分けて投与されるのが好
ましい。化合物(I)の塩としては、非毒性の塩基との
塩である。好適な塩としては、ナトリウム塩、カリウム
塩などの無機塩基塩、アンモニウム塩、トリエチルアミ
ン塩などの有機塩基塩が挙げられる。
【0029】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実
施例に限定されるものではない。
【0030】実施例1 6−(2″,4″−ジメチル−3″−ペンチルオキシ)
フラボン−4′−カルボン酸の合成 6−ヒドロキシフラボン−4′−カルボン酸メチルエス
テル(105mg,0.36mmol)、2,4−ジメチル−
3−ペンタノール(0.594ml、4.23mmol)およ
びトリフェニルホスフィン(1.11g,4.24mmo
l)をジオキサン(13ml)に溶解し、氷冷下、ジエチ
ルアゾジカルボン酸およびジエチルエステルを加え96
時間還流させた。その後、氷水に注加し酢酸エチルにて
抽出し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(30g,ヘキサン−酢酸エチル)に
て精製し、黄色粉末固体(131mg)を得た。これをメ
タノール(4ml)、テトラヒドロフラン(2ml)、水
(0.4ml)の混合液に溶解し、水酸化カリウム(19
6mg,95%,3.32mmol)を加え、室温にて4時間
攪拌した。その後、反応液を酸性水溶液に注加し、クロ
ロホルムにて抽出し、濃縮した。得られた残渣をエーテ
ルにてけん洗し、薄黄色結晶の表記化合物(88mg,6
2%)を得た。
【0031】m.p.234−237℃1 H−NMR(CDCl3 +cat CD3 OD,25
0MHz)δ=8.06(d,2H,8.6Hz),
7.89(d,2H,8.6Hz),7.50(d,1
H,3.0Hz),7.42(d,1H,9.2H
z),7.24(dd,1H,3.0Hz,9.2H
z),6.76(s,1H),3.95(t,1H,
6.0Hz),1.85−2.00(m,2H),0.
83(t,12H,6.8Hz) IR(KBr):ν(cm-1)=3409,3081,2
973,2631,1713,1615,1591,1
574,1486,1456,1283,1246,1
196
【0032】実施例2 6−ジシクロプロピルメチルフラボン−4′−カルボン
酸の合成 6−ヒドロキシフラボン−4′−カルボン酸メチルエス
テル(111mg,0.375mmol)とジシクロプロピル
メタノール(500mg,4.46mmol)を用い実施例1
と同様の方法により表記化合物(93mg,79%)を得
た。
【0033】m.p.242℃(decomp) NMR(CDCl3 +cat CD3 OD,250MH
z)δ=8.10(d,2H,8.5Hz),7.92
(d,2H,8.5Hz),7.52(d,1H,3H
z),7.45(d,1H,9.1Hz),7.27
(dd,1H,3.0Hz,9.1Hz),6.79
(s,1H),3.57(t,1H,6.9Hz),
1.0−1.2(m,2H),0.4−0.5(m,4
H),0.2−0.35(m,4H) IR(KBr):ν(cm-1)=3401,3079,3
005,2915,2795,2623,1711,1
616,1588,1572,1481,1460,1
200,862
【0034】実施例3 6−シクロヘプチルオキシフラボン−4′−カルボン酸
の合成 6−ヒドロキシフラボン−4′−カルボン酸メチルエス
テル(156mg,0.527mmol)を炭酸カリウム
(1.25g,9.05mmol)存在下、ジメチルホルム
アミド(3.2ml)に溶解し、これにシクロヘプチルブ
ロマイド(0.89ml,6.46mmol)を加えた。10
0℃にて2時間反応させた後冷水に注加し、酢酸エチル
にて抽出し、濃縮した。これをシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(10g,ヘキサン酢酸エチル)にて精製
し、白色粉末固体を得た。これをメタノール(9ml)、
テトラヒドロフラン(3ml)、水(1ml)の混合液に溶
解し、水酸化カリウム(450mg,95%,7.66mm
ol)を加え、室温で4時間処理した。これを酸性水溶液
中へ注加し、クロロホルムにて抽出し、濃縮した。これ
をジエチルエーテル−エタノールにてけん洗し、白色粉
末の表記化合物(80mg,37%)を得た。
【0035】m.p.234−236℃ NMR(CDCl3 +cat CD3 OD,250MH
z)δ=8.09(d,2H,8.4Hz),7.92
(d,2H,8.4Hz),7.4−7.5(m,1
H),7.20(dd,1H),7.20(dd,1
H,3Hz,9.1Hz),6.79(s,1H),
4.48(ddd−like,4.2Hz,8.1Hz
and 12.0Hz),1.9−2.05(m,2
H),1.35−1.80(m,10H) IR(KBr):ν(cm-1)=3088,2926,2
855,1723,1620,1595,1480,1
453,1358,1304,1208,1115
【0036】参考例1 6−n−プロピルオキシフラボン−4′−カルボン酸の
合成 6−ヒドロキシフラボン−4′−カルボン酸メチルエス
テル(66mg,0.22mmol)、n−プロピルブロマイ
ド(0.27ml,2.97mmol)を用い実施例3と同様
の方法により、表記の化合物(65mg,90%)を得
た。
【0037】NMR(CDCl3 +cat CD3
D,250MHz)δ=8.09(d,2H,8.6H
z),7.92(d,2H,8.6Hz),7.46
(d,1H,3.0Hz),7.46(d,1H,9.
1Hz),7.24(dd,1H,3.0Hz,9.1
Hz),6.80(s,1H),3.94(t,1H,
6.5Hz),1.65−1.85(m,2H),0.
96(t,1H,7.4Hz) IR(KBr):ν(cm-1)=3086,2967,2
880,1717,1618,1578,1487,1
472,1454,1360,1302,1188
【0038】参考例2 6−イソプロピルオキシフラボン−4′−カルボン酸の
合成 6−ヒドロキシフラボン−4′−カルボン酸メチルエス
テル(68mg,0.23mmol)、イソプロピルブロマイ
ド(0.31ml,3.39mmol)を用い実施例3と同様
の方法により、表記化合物(68mg,91%)を得た。
【0039】NMR(CDCl3 +cat CD3
D,250MHz)δ=8.15(d,2H,8.6H
z),7.96(d,2H,8.6Hz),7.54
(d,1H,3.1Hz),7.49(d,1H,9.
1Hz),7.24(dd,1H,3.1Hz,9.1
Hz),6.84(s,1H),4.60−4.75
(m,1H),1.35,1.33(each s,e
ach 3H) IR(KBr):ν(cm-1)=3067,2982,2
936,2612,1713,1618,1593,1
582,1485,1458,1414,1370,1
287,1235,1208,1115
【0040】参考例3 6−(1−アダマンチルメチル)オキシフラボン−4′
−カルボン酸の合成 6−ヒドロキシフラボン−4′−カルボン酸メチルエス
テル(98mg,0.332mmol)、1−アダマンチルメ
タノール(655mg,3.94mmol)を用い実施例1と
同様の方法により、表記化合物(88mg,62%)を得
た。
【0041】NMR(CDCl3 +cat CD3
D,250MHz)δ=8.14(d,2H,8.4H
z),7.96(d,2H,8.4Hz),7.50
(d,1H,2.9Hz),7.48(d,1H,9.
1Hz),7.29(dd,1H,2.9Hz,9.1
Hz),6.85(s,1H),3.57(s,2
H),1.9−2.0(m,2H),1.5−1.8
(m,12H) IR(KBr):ν(cm-1)=3424,3073,2
903,2849,2676,2554,1680,1
632,1582,1485,1453,1358,1
294,1256,1204,1130,1076,1
024
【0042】参考例4 6−ジシクロヘキシルメチルオキシフラボン−4′−カ
ルボン酸の合成 6−ヒドロキシフラボン−4′−カルボン酸メチルエス
テル(98mg,0.331mmol)、ジシクロヘキシルメ
タノール(790mg,4.02mmol)を用い実施例1と
同様の方法により、表記化合物(103mg,68%)を
得た。
【0043】NMR(CDCl3 +cat CD3
D,250MHz)δ=8.25(d,2H,8.4H
z),8.02(d,2H,8.4Hz),7.63
(d,1H,2.8Hz),7.50(d,1H,9.
1Hz),7.31(dd,1H,2.8Hz,9.1
Hz),6.92(s,1H),4.11(t−lik
e,1H),1.5−1.9(m,12H),0.9−
1.3(m,10H) IR(KBr):ν(cm-1)=3079,2926,2
853,1713,1618,1578,1478,1
453,1414,1360,1298,1236,1
204
【0044】合成例 6−ヒドロキシフラボン−4′−カルボン酸メチルエス
テルの合成 2′,5′−ジヒドロキシアセトフェノン(10.0
g,65.7mmol)の1,2−ジクロロエタン(100
ml)溶液に4−ジメチルアミノピリジン(0.80g、
6.57mmol)、ピリジン(13.3ml,164mmo
l)、テレフタル酸モノメチルクロリド(26.8g,
135mmol)を加え、2.5時間還流させた。反応液を
水600ml、飽和重硫酸カリウム水溶液200mlの混合
液に注加し、クロロホルムにより抽出した後濃縮し、白
色結晶(35.9g)を得た。これをジオキサン(54
0ml)に懸濁させ、水素化ナトリウム(10.5g,6
0%,131mmol)を加え、1時間還流させた。その後
反応液を1N塩酸(810ml)に注加し、クロロホルム
にて抽出後、濃縮し、黄色粉末固体(37.5g)を得
た。次にこの黄色粉末固体(37.5g)を酢酸(1.
1リットル)に懸濁させ硫酸(37ml)を加え、0.5
時間還流させた。反応系を室温に戻し、水(1.2リッ
トル)に注加し、そのままクロロホルムにて抽出し、有
機相を飽和食塩水にて洗浄後、濃縮し、薄黄色固体(3
1.2g)を得た。
【0045】この薄黄色固体(31.2g)をメタノー
ル(450ml)とテトラヒドロフラン(450ml)の混
合液に溶解させ、氷冷下、水素化ナトリウム(7.9
g,197mmol)を加え、室温で2時間処理し、これを
そのまま濃縮乾固した。そこに1N塩酸600mlを加え
激しく攪拌した後、ろ過した。ろ物をヘキサン−酢酸エ
チル(1/2)により2回けん洗し、ろ過することによ
り、標題化合物(14.7g,76%)を得た。
【0046】NMR(CDCl3 +cat CD3
D,250MHz)δ=8.10(d,2H,8.7H
z),7.94(d,2H,8.7Hz),7.45
(d,1H,9.2Hz),7.36(d,1H,2.
9Hz),7.21(dd,1H,2.9Hz,9.2
Hz),6.79(s,1H),3.89(s,3H)
【0047】試験例 本発明の化合物の5α−リダクターゼ阻害活性について
評価するため、ヒト前立腺の組織を用いてヒトステロイ
ド5α−リダクターゼを抑制する効能について試験し
た。凍結ヒト前立腺を解凍し、氷冷下で細切(約5m
m3 )後、0.1Mリン酸緩衝液(pH5.5)を加え
て、ポリトロンホモジナイザー(POLYTRON 登
録商標,KINEMATICA AG,Littau/
LUZERN,SWITZERLAND)を用いて2.
5%(w/v)ホモジネート液を調製し、−80℃にて
保存した。
【0048】エタノール中、一定量の〔1α,2α− 3
H(N)〕−テストステロン(2.04TBq/mmol,
New England Nuclear,Bosto
n,MA)及びエタノール中、種々の量の抑制剤を各々
試験管に10μlづつ分注し、さらにNADPH0.5
mgと、前立腺ホモジネート液0.5mlを分注した。試験
管当たりの最終容量は0.1Mリン酸緩衝液(pH5.
5)を加えて1mlに調製した。
【0049】該溶液を37℃にて10分間インキュベー
トした後、氷冷した酢酸エチル2mlを加えることにより
反応を停止した。有機層を別の試験管に移し、窒素ガス
灌流下で蒸発乾固し、残渣にテストステロン、ジヒドロ
テストステロン、エストラジオール、アンドロステンジ
オンおよびアンドロスタンジオールを各々50μg加
え、酢酸エチル0.1mlで管壁を洗い、再度窒素ガス灌
流下で蒸発乾固した。残渣をクロロホルム50μlに溶
かし、5×20cmシリカゲルTLCプレート(LK6D
F No.4866621,Whatman)のそれぞ
れのレーン上にスポッティングし、クロロホルム:メタ
ノール(50:1)で展開した。蛍光発色(254nm)
およびヨード発色にて基質及び生成物のバンドを確認し
た後各々の位置のシリカゲルを掻き取り、トルエン系シ
ンチレーターを加え放射化学含量を測定した。生成物に
変換した回収放射性標識のパーセントを算出し、さらに
抑制剤の代わりに溶媒のみを加えた対照群を100%と
したときの各濃度抑制剤添加群のパーセントを算出し
た。溶媒のみの対照群における基質から生成物への変換
率は35〜45%であった。
【0050】これらの実験から得られたデータより、I
50を求めた。その結果を表−1に示した。表−1は本
発明化合物がヒトステロイド5α−リダクターゼの強力
な抑制剤であることを示している。また、実施例と比較
例を比べると、Rの総炭素数が6〜9のものがより強い
5α−リダクターゼ阻害作用を有することがわかる。
【0051】
【表1】
【0052】
【発明の効果】本発明の化合物ならびにその塩は、5α
−リダクターゼ阻害剤として有用であり、その作用に基
づき、前立腺肥大症、尋常性座瘡、脂漏症、女性多毛
症、前立腺癌、男性型禿頭症等のDHT活性の減少が所
望の治療効果を発現する疾患および症状の治療薬として
の利用が期待できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 (上記一般式(I)中、Rはシクロアルキル基で置換さ
    れていてもよい総炭素数が6〜9の分岐鎖のアルキル基
    または低級アルキル基で置換されていてもよい総炭素数
    が6〜9のシクロアルキル基を表す。)で表されるフラ
    ボンカルボン酸誘導体または薬学的に許容されるその
    塩。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5267600A (en) * 1992-01-21 1993-12-07 Deere & Company Hard facing casting surfaces with wear-resistant sheets
US5299620A (en) * 1992-01-21 1994-04-05 Deere & Company Metal casting surface modification by powder impregnation
WO2004054597A1 (de) * 2002-12-18 2004-07-01 Cognis France S.A. Verwendung eines extraktes aus der pflanze argania spinosa

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