JPH0531805U - ダイヤモンドバイト - Google Patents

ダイヤモンドバイト

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JPH0531805U
JPH0531805U JP8955991U JP8955991U JPH0531805U JP H0531805 U JPH0531805 U JP H0531805U JP 8955991 U JP8955991 U JP 8955991U JP 8955991 U JP8955991 U JP 8955991U JP H0531805 U JPH0531805 U JP H0531805U
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JP
Japan
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shank
diamond
tip
sintered body
cutting edge
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Pending
Application number
JP8955991U
Other languages
English (en)
Inventor
壽久 野木森
憲二 鈴木
Original Assignee
豊田バンモツプス株式会社
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Publication date
Application filed by 豊田バンモツプス株式会社 filed Critical 豊田バンモツプス株式会社
Priority to JP8955991U priority Critical patent/JPH0531805U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダイヤモンドチップからなる刃先部の固定を
確実にする。 【構成】 シャンク3の先端部に、シャンクの外径32
を基準にして、座ぐり加工等による取付面31を設け
る。ダイヤモンドチップ1を内部に含んだ焼結体25を
切断し、この切断面を研磨する。この切断面21とシャ
ンク3の取付面31とを金属ローで結合する。この結合
された焼結体25内の焼結金属部2、ダイヤモンドチッ
プ1を加工し、刃先を形成する。 【効果】 ダイヤモンドチップ1からなる刃先部が、焼
結金属部2を介してシャンク3に確実に固定される。刃
先部のバイトテーブル面11は、シャンク3の外径32
を基準にして割出された取付面31、更には、この取付
面31に結合された焼結体25の切断面21によって、
機械的に形成されるので、刃先の寸度が正確に、しかも
機械的に得られる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、貴金属類の彫刻等に用いられるダイヤモンドバイトに関するもので あり、特にバイトテーブル面が丸棒シャンクの中心線上にある回転バイトに関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来における貴金属類表面の彫刻等に用いられる回転バイトは、図6、図7、 図8に示す如く、丸棒からなるシャンク3’の先端部に一定幅dを有するチップ 組込用の溝33’を設け、ここにダイヤモンドチップ1’を挿入し、このダイヤ モンドチップ1’の上面及び下面と上記チップ組込溝33’の接触部P点とをポ ンチ等でカシメ、更に、その左右方向には図7に示すように、銀ロー等の補強材 4を流し込み、これによって上記ダイヤモンドチップ1’を固定し、この固定さ れたダイヤモンドチップ1’の先端部を図6及び図7に示すような刃先角α、β 、δに仕上げることによって形成されるというのが一般的である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のものは、ダイヤモンドチップ1’のバイトテーブル 面11’に垂直な方向の固定方法が図6に示すようにP点におけるポンチカシメ によって行われているという関係上、その固定が十分ではないという欠点があっ た。また、この回転バイトの刃先形状は、その機能上、上記バイトテーブル面1 1’がシャンク3’の中心線に完全に一致しているとともに、左右方向に関して は、図7に示すように、シャンク3’の中心線と刃先先端部12’とが、微小間 隔tに設定されていることが必要とされるものである。従って、上記バイトテー ブル面11’とシャンク3’の中心線とを完全に一致させるように当該ダイヤモ ンドバイトを仕上げて行くこととなるが、この製作工程は、図8に示すような手 準を採って行なわれていたことより、特別の技術的熟練が必要とされていた。
【0004】 すなわち、図8において、まず、チップ組込工程において丸棒からなるシャン ク3’を用意し、このシャンク3’の先端部に外径32’を基準に一定の寸度C を有するところに幅dのチップ組込用の溝33’を設ける。このチップ組込溝3 3’のところに、あらかじめ幅dになるように二面幅加工されたダイヤモンドチ ップ1’を組込み、次にロー付け工程において、上記ダイヤモンドチップ1’が 組込まれた上記チップ組込溝33’の左右空間部に銀ロー等の金属ローを流し込 み補強材4とし、これによって上記ダイヤモンドチップ1’の左右方向の固定を する。次に、カシメ及び面出し工程において、上記ダイヤモンドチップ1’と上 記チップ組込溝33’の先端部との接触部であるP点をポンチカシメすることに よって、上記ダイヤモンドチップ1’をシャンク3’に確実に固定するとともに 、その後で、上記ダイヤモンドチップ1’のバイトテーブル面11’が、上記シ ャンク3’の中心線上に存在するように上記シャンクの外径32’を仕上げる。 ところで、このバイトテーブル面11’を基準面として、この面が中心線上に来 るように外径32’を加工することは、一般的な機械加工によっては行うことが できず、熟練技術者の特別な技術(スキル)によって行われることが必要とされ る。このような特別な熟練技術によって上記面出し工程がなされたものは、次の 刃付け加工工程において、刃先角α、β、δ等を有する所定の諸元に仕上げられ 、ここにダイヤモンドバイトが形成される。このように、従来のものにおいては 機能上及び製作上に多くの問題点を有しているが、これら問題点を解決した、品 質の優れたダイヤモンドバイトを提供しようとするのが本考案の目的(課題)で ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案においては、丸棒からなるシャンクの先端 に、その加工面が上記シャンクの中心線と一致するように座ぐり部を設け、当該 加工面をもって取付面とするとともに、一方、内部にダイヤモンドチップを有す る焼結金属部からなる焼結体を上記ダイヤモンドチップが現れる断面にて切断し 、研磨し、当該研磨された端面を上記シャンク座ぐり部の取付面に金属ローを用 いて結合し、当該結合された焼結体の焼結金属部及びダイヤモンドチップ部を所 定の刃先寸度に仕上げることによって形成される刃先部を有する構成を採ること とした。
【0006】
【作用】
上記構成を採ることにより、本考案のものにおいては、図1、図2、図3に示 す如く、ダイヤモンドチップ1は、ほぼ半球形体の全表面にわたって焼結金属部 2で被われることとなる。そして、このようにダイヤモンドチップ1を被った状 態の焼結体25が、シャンク3の取付面31、更には、この取付面31に垂直な 座ぐり部側面等に金属ローを介して取付けられることとなるので、上記ダイヤモ ンドチップ1は、シャンク3に確実に固定されることとなる。特に、上記シャン ク3は、S45C等の軟鋼、あるいは超硬合金、またはステンレス鋼、更には非 磁性鋼等からなるものであり、また上記焼結金属部2は銅、スズ、タングステン 等の金属からなるものであるため、いずれも金属ローとの融合性が良く、従って 、上記焼結体25は、上記シャンク3に確実に固定されることとなり、延いては 、上記ダイヤモンドチップ1は、上記シャンク3に確実に保持されることとなる 。また、本考案にかかる回転バイトは、その機能上、刃先部のバイトテーブル面 11がシャンク3の中心線上に正確に一致していなければならないが、従来のも のにおいては、この面出し作業が非常に複雑であり、特殊な熟練技術が必要とさ れていた。これに対して、本考案のものにおいては、シャンク3の外径32を基 準に取付面31を加工すれば、あとは必然的にバイトテーブル面11が規定され てくるものであり、しかもこの取付面31の加工は、特別の熟練技術等を要せず 、単純な機械加工により行うことが可能であり、品質の向上、生産性の向上が得 られるようになった。
【0007】
【実施例】
本考案の第一の実施例について図1、図2、図3を基に説明する。本実施例の 構成は図1、図2に示す如く、丸棒からなるシャンク3の先端部に、その加工面 が上記シャンク3の中心線と一致するように座ぐり部31、35を設け、この加 工面をもって取付面31とするとともに、一方内部にダイヤモンドチップ1を包 含する焼結金属部2からなる焼結体25を上記ダイヤモンドチップ1が現われる 断面にて切断し、かつ研磨し、この研磨された端面21を上記シャンク座ぐり部 35の取付面31に金属ローを用いて結合し、当該結合された焼結体25の焼結 金属部2及びダイヤモンドチップ部1を所定の刃先角α、β、δ等に仕上げるこ とによって形成された刃先部等からなることを基本とするものである。なお、こ れら構成において、上記シャンク3は、S45C等の軟鋼、あるいは超硬合金、 更には非磁性鋼等からなる丸棒によって構成されるものであり、また上記焼結金 属部2は銅、スズ、タングステン等からなる金属粉末を焼結することによって形 成されるものである。なお、これらシャンク3と焼結金属部2からなる焼結体2 5とを結合する金属ローとしては、一般に銀ローが用いられている。
【0008】 次に、上記ダイヤモンドバイトの製作工程について、図3を基に説明する。す なわち、シャンク加工工程において、シャンク3の外径32を精度良く仕上げる 。その後、この外径32を基準にして所定の寸法Cを有する面、または中心線を 含む面を座ぐり加工あるいは研削加工等により割出し、この面をもって取付面3 1とする。次に焼結体加工工程において、内部に粒状のダイヤモンドチップ1を 包含する焼結金属部2からなる焼結体25の断面を上記ダイヤモンドチップ1が ほぼ半球形の状態で残存するように切断し、当該切断面を研磨する。次に、ロー 付け工程において、上記焼結体25の端面21と上記シャンク3の取付面31が 接触するように合わせて、当該接触面及び上記シャンク座ぐり部35の側面に銀 ロー等の金属ローを流し込み、上記焼結体25と上記シャンク3とを結合する。 次に、焼結体除去工程において、上記シャンク3に取付けられた焼結体25のう ちの余分な部分を除去する。最後に刃付け加工工程において、シャンク中心線と 刃先先端部12とのオフセット量tと、刃先角α、β、δ等の主要諸元が所定の 値となるように刃付け加工を行う。
【0009】 なお、本実施例においては、上記諸元値としては、t=0.0〜0.02mm、 α≒30゜、β≒35゜、δ≒30゜〜35゜が適当と考えられる。このように して製作された本実施例のダイヤモンドバイトは、そのダイヤモンドチップ1が 、ほぼ半球形体の全表面にわたって、焼結金属部2で被われているため、刃先部 を形成する上記ダイヤモンドチップ1は、確実にシャンク3に保持されることと なる。また、本実施例のものにおいては、上記製作工程のところでも述べた如く 、刃先部のバイトテーブル面11は、シャンク3の外径32を基準面にして取付 面31が設定され、この面に焼結体25の端面21が取付けられることによって 規定されるものであるところから、上記バイトテーブル面11の割出しが、比較 的簡単に、しかも正確に行えることとなり、機械加工等による品質の均一化等を 図ることが可能である。なお、本実施例においては、回転バイトについて説明を してきたが、本考案の技術的思想は、回転バイト以外の例えばボーリングバイト 等にも応用できるものである。その場合、バイトテーブル面11は、シャンク中 心線に合っている必要はなく、取付面31が基準面32に対して、所定の寸度に なるように設定されて居ればよい。
【0010】 次に、本考案にかかる第二の実施例について、図4、図5を基に説明する。本 実施例のものも基本的には第一の実施例のものと同じである。異なるところは、 焼結体25に含まれるダイヤモンドチップ1の形状についてである。すなわち、 図4、図5に示す如く、ダイヤモンドチップ1の端面を一部加工し、ある一定の テーパ角θあるいはψをもたせるようにしたことである。このようなテーパ角を 有するダイヤモンドチップ1を包含する焼結体25を図4あるいは図5に示すよ うに、端面割出しをし、それをシャンク3の取付面31に、金属ローによるロー 付け加工にて結合することによって、刃付け加工されたダイヤモンドチップ1は 、より確実にシャンク3に保持されることとなる。すなわち、ダイヤモンドチッ プ1からなる刃先部が焼結体25から、より離脱しにくくなる。
【0011】
【考案の効果】
本考案によれば、回転バイトとして用いられるダイヤモンドバイトについて、 丸棒からなるシャンクの先端部に座ぐり加工等により得られる取付面を設け、一 方内部にダイヤモンドチップを有する焼結体を上記ダイヤモンドチップが現れる 断面にて切断し、当該切断面を上記取付面に金属ローを用いて結合するとともに 、当該結合された焼結体のダイヤモンドチップ部を所定の寸度に仕上げることに よって形成される刃先部を有する構成からなるようにしたので、ダイヤモンドチ ップからなる刃先の部分が、上記焼結金属部を介してシャンクに確実に保持され るとともに、一般にシャンク中心線上に存在することが必要とされるバイトテー ブル面の割出し作業が、シャンク外径を基準にした単純な機械加工等によって、 効率よく、しかも品質のバラ付きの無い状態で行えるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかるダイヤモンドバイトのダイヤモ
ンドチップ、焼結金属部等からなる刃先部分の構成を示
す部分縦断面図である。
【図2】本考案にかかるダイヤモンドバイトの刃先部分
の構成を示す平面図である。
【図3】本考案にかかるダイヤモンドバイトの製作手準
を示す製作工程図である。
【図4】本考案の第二の実施例にかかるダイヤモンドチ
ップの形状及び焼結体の構成を示す斜視図である。
【図5】本考案の第二の実施例にかかるダイヤモンドチ
ップの形状を示す部分断面図である。
【図6】従来例におけるダイヤモンドバイトの構成を示
す縦断面図である。
【図7】従来例におけるダイヤモンドバイトの刃先部分
の構成を示す平面図である。
【図8】従来例におけるダイヤモンドバイトの製作手準
を示す製作工程図である。
【符号の説明】
1 ダイヤモンドチップ 11 バイトテーブル面 12 刃先先端部 2 焼結金属部 21 端面 25 焼結体 3 シャンク 31 取付面 32 外径 35 座ぐり部 4 補強材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 丸棒からなるシャンクの先端部に、加工
    面が上記シャンクの中心線と一致するように座ぐり部を
    設け、当該加工面をもって取付面とするとともに、内部
    にダイヤモンドチップを有する焼結金属部からなる焼結
    体を上記ダイヤモンドチップが現われる断面にて切断
    し、研磨し、当該研磨された端面を上記シャンク座ぐり
    部の取付面に金属ローを用いて結合し、当該結合された
    焼結体の焼結金属部及びダイヤモンドチップ部を所定の
    刃先寸度に仕上げることによって形成された刃先部を有
    することを特徴とするダイヤモンドバイト。
JP8955991U 1991-10-05 1991-10-05 ダイヤモンドバイト Pending JPH0531805U (ja)

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JP8955991U JPH0531805U (ja) 1991-10-05 1991-10-05 ダイヤモンドバイト

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JP8955991U JPH0531805U (ja) 1991-10-05 1991-10-05 ダイヤモンドバイト

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JPH0531805U true JPH0531805U (ja) 1993-04-27

Family

ID=13974181

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JP8955991U Pending JPH0531805U (ja) 1991-10-05 1991-10-05 ダイヤモンドバイト

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JP (1) JPH0531805U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101508113B1 (ko) * 2013-09-16 2015-04-07 박봉석 팁 일체형 바이트
CN107486583A (zh) * 2017-09-15 2017-12-19 镇江威尔耐车轮制造有限公司 铝合金车轮雕刻用铣刀

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KR101508113B1 (ko) * 2013-09-16 2015-04-07 박봉석 팁 일체형 바이트
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