JPH0531707Y2

JPH0531707Y2 -

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Publication number: JPH0531707Y2
Application number: JP1986120156U
Authority: JP
Priority date: 1986-08-05
Filing date: 1986-08-05
Publication date: 1993-08-16
Anticipated expiration: 2001-08-05
Also published as: JPS6329251U

Description

【考案の詳細な説明】以下の順序で本考案を説明する。

Ａ産業上の利用分野Ｂ考案の概要Ｃ従来の技術Ｄ考案が解決しようとする問題点Ｅ問題点を解決するための手段Ｆ作用Ｇ実施例 G₁ デイスクプレーヤのデイスクローデイン
グ装置の説明（第６図） G₂ デイスクチヤツキング装置の説明（第１
Ａ図〜第５図）Ｈ考案の効果Ａ産業上の利用分野この考案は、例えば光学式デイスクプレーヤに
適用するのに最適なデイスク装着装置であつて、
デイスクをデイスクプレーヤ内のデイスクテーブ
ルの真上位置までほぼ水平に引き込んだ後、ほぼ
垂直に下降させてデイスクテーブル上に水平に装
着させるようにしたものに関する。

Ｂ考案の概要この考案は、デイスクをデイスクプレーヤ内の
デイスクテーブルの真上位置まで引き込んだ後、
このデイスクを上記デイスクテーブルに設けられ
たデイスク装着面上に載置させるように構成した
デイスク装着装置において、上記デイスク装着面
から突出されて上記デイスクの中心孔と係合し、
このデイスクを位置決めするセンタガイドと、そ
の一端に突起を有し、位置決めされた上記デイス
クがこの突起によつて上記デイスク装着面に押着
される位置および、上記突起が上記センターガイ
ドの頂面から突出されない位置の間を上記位置決
めされたデイスクの中心孔を通つて自在に往復で
きるチヤツクアームと、上記デイスクテーブルと
同軸にて回動される部材に設けられかつ上記チヤ
ツクアームの他端を支持してこのチヤツクアーム
を上記２つの位置間で移動させるカム手段と、上
記部材を駆動させる駆動機構とを設けることによ
り、デイスクプレーヤの薄形化を可能にしたもの
である。

Ｃ従来の技術光学式デイスクプレーヤに適用されるデイスク
装着装置の従来例として、例えば特開昭60−
164952号公報がある。

この従来例は本考案の出願人によつて出願され
た発明であつて、第７図に示す如く、デイスクテ
ーブル１の中央付近に複数のチヤツクアーム２を
設け、これらのチヤツクアーム２は、垂直な支軸
３の周りに水平方向に回転自在であると共に、そ
の支軸３に沿つて垂直方向にも移動自在に構成し
ている。そして、デイスク４をデイスクテーブル
１のデイスク装着面１ａ上に水平に装着して、そ
のデイスク４の中心孔５をデイスク装着面１ａの
中央上部に突出して設けたセンターガイド６の外
周のテーパ面６ａに係合して位置決めする。そし
てこのデイスク装着により、デイスク４の中心孔
５に挿通されてデイスク４の上方に突出された複
数のチヤツクアーム４を、支軸３と中心に中心孔
５の外周側に水平回動した後、支軸３に沿つて垂
直下降して、これら複数のチヤツクアーム４によ
つてデイスク４の中心孔５の外周部分４ａをデイ
スク装着面１ａ上に押圧して固定させるようにし
たものである。

この従来例によれば、デイスクテーブル１の上
部で昇降されるデイスククランパーを省略でき
て、デイスクプレーヤの可成りの薄形化を期待す
ることができる。

Ｄ考案が解決しようとする問題点しかしながら、この従来例では、複数のチヤツ
クアーム２をデイスク装着面１ａ上に水平に装着
されたデイスク４の上方位置で水平回動及び垂直
移動させる構造であるために、これら複数のチヤ
ツクアーム２及びこれらの上端を支持する支持機
構７がセンターガイド６の上端面６ｂより上方に
高さh₁だけ突出されていた。

従つて、この従来例では、デイスク装着面１ａ
に対するセンターガイド６の上端面６ｂの高さh₂
とほぼぎりぎりの高さで、デイスク４をデイスク
プレーヤ内に水平に引き込もうとすると、複数の
チヤツクアーム２及び支持機構７が障害になつて
しまう。

この結果、この従来例では、デイスク４をデイ
スクプレーヤ内に水平に引き込む際の、デイスク
装着面１ａに対するデイスク引き込み高さh₃を、
h₁＋h₂＋α＝h₃（但しαは余裕分）となるように
可成り高くしなければならない。そのため、デイ
スクプレーヤ内においてデイスクを水平に引き込
むために必要なデイスクテーブルの上部の空間を
可成り高くしなければならず、デイスクプレーヤ
全体の高さは可成り高くならざるを得なかつた。

この考案は、以上述べた問題点を解決するため
に考案されたものであつて、デイスクテーブルの
デイスク装着面に対するセンターガイドの上端面
の高さとほぼぎりぎりの高さで、デイスクをデイ
スクプレーヤ内にほぼ水平に引き込むことができ
るようなデイスク装着装置を提供しようとするも
のである。

Ｅ問題点を解決するための手段この考案はデイスクをデイスクプレーヤ内に配
されたデイスクテーブルの真上位置まで引き込ん
だ後、このデイスクを上記デイスクテーブルに設
けられてデイスク装着面上に載置させるように構
成したデイスク装着装置において、上記デイスク
装着面の中央位置で上向きに突出され、上記デイ
スクの中心孔と係合してこのデイスクを位置決め
するセンターガイドと、上記デイスク装着面の半
径方向外方へ向かう突起をその一端に有し、上記
センターガイドにて位置決めされた上記デイスク
がこの突起によつて上記デイスク装着面に押着さ
れる往動位置および上記突起が上記センターガイ
ドの頂面から突出されない復動位置の間を上記位
置決めされたデイスクの中心孔を通つて自在に往
復動できる複数のチヤツクアームと、上記デイス
クテーブルと同軸に枢支されて回転駆動される円
板内に設けられると共に、上記チヤツクアームの
他端を支持してこのチヤツクアームを上記往動位
置と復動位置との間で移動制御するカム手段と、
上記円板を回転駆動させる駆動機構とを備え、上
記往動位置に往動された複数のチヤツクアームの
突起によつて、上記デイスクの中心孔の周縁を上
記デイスク装着面に押圧させて上記デイスクを固
定するように構成したものである。

Ｆ作用以上の如きこの考案のデイスク装着装置によれ
ば、デイスクをデイスクプレーヤ内にほぼ水平に
引き込むまでは、複数のチヤツクアームの上端を
センターガイドの上端面より上方には突出させな
い位置に下降させておくことができるから、デイ
スクをデイスクプレーヤ内にほぼ水平に引き込む
際に、複数のチヤツクアームが何等障害になら
ず、デイスクテーブルのデイスク装着面に対する
センターガイドの上端面の高さとほぼぎりぎりの
高さで、デイスクをデイスクプレーヤ内にほぼ水
平に引き込むことができる。またチヤツクアーム
はカムを有する円板の回転駆動によつて所定の軌
跡の下で移動制御できるから、装置の構成を簡略
化することができ、またその駆動力が小さくて済
む。

Ｇ実施例以下に、この考案にかかるデイスク装着装置の
一実施例を図面によつて説明する。

G₁ 先ず、第６図によつて、デイスクプレー
ヤ１１のデイスクローデイング装置１２を説
明する。

デイスクプレーヤ１１の内部にはデイスクテー
ブル１３が水平に配置され、そのスピンドル１４
は下部に配置されたモータ１５によつて回転駆動
される。一方、デイスクローデイング装置１２の
デイスクトレー１６は、点線で示す如くデイスク
プレーヤ１１の前面開口１２外に引き出された位
置と、鎖線で示す如くデイスクプレーヤ１１内の
デイスクテーブル１３の真上位置に引き込まれた
位置との間で矢印ａ，a′方向に水平に移動自在に
構成され、また、このデイスクトレー１６は、デ
イスクプレーヤ１１内で前記引き込まれた位置と
実線で示す下降された位置との間で矢印ｂ，b′方
向に垂直に移動自在に構成されている。

そして、記録媒体であるデイスク１８は中心孔
１９を有していて、このデイスク１８は、デイス
クプレーヤ１１外でデイスクトレー１６上に水平
に載置された後、デイスクトレー１６によつて、
デイスクプレーヤ１１内のデイスクテーブル１３
の真上位置まで矢印ａ方向に水平に引き込まれて
停止される。そして、この後、デイスク１８はデ
イスクトレー１６によつて、矢印ｂ方向に垂直に
下降されて、デイスクテーブル１３の上面のデイ
スク装着面１３ａ上に水平に装着され、かつ、後
述するデイスクチヤツキング装置によつてチヤツ
キングされる。なおこのデイスクチヤツキング後
に、モータ１５によつてスピンドル１４及びデイ
スクテーブル１３と一体にデイスク１８が高速で
水平回転されて所望の記録又は再生が行われる。

G₂ 次に、第１Ａ図〜第５図によつて、デイ
スクチヤツキング装置２０を説明する。

先ず、デイスクテーブル１３はスピンドル１４
に固着され、そのデイスクテーブル１３の上面に
形成されたデイスス装着面１３ａの中央部には円
形の凹部２１が設けられている。そして、センタ
ーガイド２２がデイスク装着面１３ａの中央上部
に突出された状態で凹部２１内に設けられてい
る。なお、このセンターガイド２２は平面形状が
ほぼＹ形をなしていて、放射状をなす３つのガイ
ドアーム２３を有し、中央に設けられた貫通孔２
４をスピンドル１４の上端に上下移動自在に挿入
され、３つのガイドアーム２３の先端２３ａを凹
部２１の外周に設けられた３つの係合部２５に上
下移動自在に係止されている。従つて、このセン
ターガイド２２はデイスクテーブル１３と一体に
回転される上に、デイスクテーブル１３に対して
一定範囲内で上下移動自在に構成されている。な
お、このセンターガイド２２はスピンドル１４の
外周に嵌装された圧縮コイルばねである付勢ばね
２６によつて上方に移動付勢され、また、このセ
ンターガイド２２の外周には、テーパ面２７が形
成されている。

次に、凹部２１内でセンターガイド２２の３つ
をガイドアーム２３間に、デイスクテーブル１３
の上下に貫通する３つの貫通孔２８が設けられて
いる。なお、これらの貫通孔２８はデイスクテー
ブル１３の中心に対して放射状に延びる長孔に構
成されていて、各貫通孔２８の両側面の上部には
各々一対のガイド板２９が垂直状に設けられてい
る。そして、これら３つの貫通孔２８内に３つの
チヤツクアーム３０が上下に貫通して設けられて
いる。これら３つのチヤツクアーム３０は側面形
状がほぼコ形をなしていて、上端にはデイスク装
着面１３ａの外周側へ向かつて突出する突起３１
が設けられている。従つて３つのチヤツクアーム
３０はデイスクテーブル１３の中心に対して放射
状に配置されていて、これらのチヤツクアーム３
０は貫通孔２８内で、デイスク装着面１３ａに対
して直角な方向である上下方向及びデイスク装着
面１３ａに対して平行な方向である水平方向（デ
イスクテーブル１３の半径方向）との２方向に移
動自在に構成されている。

次に、３つのチヤツクアーム３０を同時に駆動
する駆動機構３３がデイスクテーブル１３の下部
に設けられている。この駆動機構３３はカムを有
する円板３４（以下、「カム円板３４」と略す）
を有し、このカム円板３４は、スピンドル１４の
外周に設けられたスリーブ３５の外周に中央に設
けられた貫通孔３６によつて回転自在であると共
に上下移動自在に挿入されている。なお、このカ
ム円板３４はスリーブ３５の外周に嵌装された圧
縮コイルばねである圧着ばね３７によつて下方に
移動付勢されてスリーブ３５の段部３５ａ上に押
圧されている。そして、このカム円板３４には３
つのカム溝３８が設けられ、これらのカム溝３８
の両側に沿つて上下相似形状のカム山３９がカム
円板３４の上下両面３４ａ，３４ｂに設けられて
いる。

なお、３つのカム溝３８は、各々第４図に示す
如く、カム円板３４の中心から小半径r₁及び大半
径r₂の円弧状に形成された小半径部３８ａ及び大
半径部３８ｃと、これら両者間を斜めに接続する
中間部３８ｂとの３構成になつている。また、３
つのカム山３９は、各々第５図に示す如く、各カ
ム溝３８の中間部３８ｃ部分においてカム円板３
４の上下両面３４ａ，３４ｂに対して高さH₁だ
け上方に突出されて水平となつた高所部３９ａに
形成され、その高所部３９ａの両端はカム溝３８
の小半径分部３８ａ及び大半径部３８ｂに向かつ
て斜め下方に傾斜された傾斜部３９ｂ，３９ｃに
形成されている。

そして、３つのチヤツクアーム３０の下端３０
ａがカム円板３４の上面３４ａによつて支持さ
れ、その各々の下端３０ａから下方に垂直に突出
された３つの垂直ピン４０が３つのカム溝３８に
貫通され、その各々の垂直ピン４０の下端に各カ
ム溝３８と直交する状態で水平に突出された３つ
の水平ピン４１がカム円板３４の下面３４ｂに当
接されている。

次に、デイスクテーブル１３の下面及びカム円
板３４の外周にギヤ４３、４４が設けられ、これ
ら両ギヤ４３，４４に噛合、離脱自在のギヤ４
５，４６が設けられている。なお、ギヤ４５は支
点軸４７を中心に回動自在に構成された制御レバ
ー４８の先端に形成された部分ギヤであり、ギヤ
４６はその制御レバー４８に支軸４９を介して回
転自在に取付けられた広巾ギヤである。そして、
モータ（図示せず）によつて回転制御される制御
ギヤ５０がギヤ４６に噛合された状態で支点軸４
７に回動自在に取付けられている。

次に、第１Ａ図〜第５図によつて、デイスクチ
ヤツキング装置の動作を説明する。

先ず、第６図で示したデイスクプレーヤ１１
内への矢印ａ方向へのデイスク１８の水平引込
み動作開始前においては、第１Ａ図及び第２Ａ
図に示す如く３つのチヤツクアーム３０がデイ
スクテーブル１３の中心P₁に距離l₁に近接され
た位置P₂にあつて、なおかつ、これらの上端
の突起３１をセンターガイド２２の上端面２２
ａの位置L₁より上方には突出させない位置L₂
にこれら３つのチヤツクアーム３０を下降させ
た復動位置にある。

即ち、この時には、第４図の実線で示す如く
３つのチヤツクアーム３０の垂直ピン４０及び
水平ピン４１がカム溝３８の小半径部３８ａ内
に位置されているので、これらのチヤツクアー
ム３０がデイスクテーブル１３の中心位置P₁
側に引き寄せられている。また、第１Ａ図に示
す如く圧着ばね３７によつて下降されたカム円
板３４の下面３４ａが第５図に示す如く水平ピ
ン４１を介して３つのチヤツクアーム３０を下
降させている。なおここでは、第１Ａ図に示す
如く３つのチヤツクアーム３０の上端の突起３
１はセンターガイド２２の上端面２２ａの位置
L₁より低い位置L₂に下降されている。

次に、第６図で示したデイスクプレーヤ１１
内への矢印ａ方向のデイスク１８の水平引き込
み動作が行われて、第１Ａ図に示す如くデイス
ク１８がデイスクテーブル１３の真上位置まで
水平に引き込まれた後、垂直に下降されて、第
１Ｂ図に示す如くデイスク１８がデイスクテー
ブル１３のデイスク装着面１３ａ上に水平に装
着される。なおこの時、デイスク１８の中心孔
１９がセンターガイド２２の外周のテーパ面２
７に係合されて位置決め（センターリング）が
行われる。

しかして、この際、第１Ａ図に示す如く３つ
のチヤツクアーム３０の上端の突起３１がセン
ターガイド２２の上端面２２ａの位置L₁より
低い位置L₂に下降されているので、デイスク
１８をデイスクテーブル１３の真上位置まで水
平に引き込む際に、前記突起３１が何等障害に
ならず、デイスク装着面１３ａに対するセンタ
ーガイド２２の上端面２２ａの高さH₂＋α（但
しαは余裕分）なる非常に低い高さH₃（上端面
２２ａの高さH₂とほぼぎりぎりの高さ）で、
デイスク１８を水平に引き込むことができる。

次に、当初第２Ａ図に示す如く矢印ｃ方向に
回動されていた制御レバー４８が制御手段（図
示せず）によつて支点軸４７を中心に第２Ｂ図
に示す如く矢印c′方向に回動されて、第１Ｂ図
及び第２Ｂ図に示す如く両ギヤ４５，４６が両
ギヤ４３，４４に噛合される。すると、制御レ
バー４８、ギヤ４５，４４によつてデイスクテ
ーブル１３が回転不能な状態にロツクされる。
そしてこの状態で、制御ギヤ５０がモータによ
つて第２Ｂ図で矢印ｄ方向に一定時間駆動され
て、その制御ギヤ５０によりギヤ４６，４４を
介してカム円板３４がデイスクテーブル１３に
対して第２Ｂ図、第４図及び第５図で矢印ｅ方
向に回転される。すると、３つのチヤツクアー
ム３０の垂直ピン４０及び水平ピン４１が第４
図及び第５図に実線で示すカム溝３８の小半径
部３８ａから１点鎖線で示す中間部３８ｂを経
て２点鎖線で示す大半径部３８ｃまで矢印fa，
fb，fc方向に相対的に移動される。

しかしてこの際、カム円板３４の矢印ｅ方向
への回転初期において、第１Ｂ図に示す如く３
つのチヤツクアーム３０が前記中心P₁に近接
された位置P₂でそのまゝ矢印Ａ方向に垂直に
上昇されて、これらの上端の突起３１がデイス
ク１８の中心孔１９を挿通して、これらの突起
３１がデイスク１８の上方に突出された位置
L₃まで上昇される。

即ち、このカム円板３４の回転初期において
は、第４図及び第５図に示す如く３つのチヤツ
クピン３０の垂直ピン４０及び水平ピン４１が
カム溝３８の小半径部３８ａ内を矢印fa方向に
小半径r₁で移動し、チヤツクピン３０の下端３
０ａがカム円板３４の上面３４ａ上からカム山
３９の傾斜部３９ｂを経て高所部３９ａまで高
さH₁だけカム作用によつて矢印Ａ方向に押上
げられる。この結果、第１Ｂ図に示す如く３つ
のチヤツクアーム３０の上端の突起３１が前記
下降された位置L₂から高さH₁だけ矢印Ａ方向
に上昇される。

次に、矢印ｅ方向に引き続き回転されるカム
円板３４の回転中期において、第１Ｃ図及び第
２Ｂ図に示す如く３つのチヤツクアーム３０が
前記中心P₁に近接された位置P₂からデイスク
１８の中心孔１９の外周側へ移動された位置
P₃までデイスクテーブル１３の半径方向外方
に向つて矢印Ｂ方向に水平に移動される。

即ち、このカム円板３４の回転中期において
は、第４図及び第５図に示す如く３つのチヤツ
クアーム３０の垂直ピン４０及び水平ピン４１
がカム溝３８の中間部３８ｂ内を小半径r₁と大
半径r₂との半径差l₂だけカム作用によつて矢印
fb方向である半径方向外方に向つて移動され、
チヤツクアーム３０の下端３０ａはカム山３９
の水平な高所部３９ａ上を水平に移動される。
この結果、第１Ｂ図及び第２Ｂ図に示す如く３
つのチヤツクアーム３０の上端の突起３１が前
記中心P₁に近接された位置P₂から距離l₂だけ矢
印Ｂ方向に水平に移動される。

次に、矢印ｅ方向に引き続き回転されるカム
円板３４の回転終期において、第１Ｄ図に示す
如く３つのチヤツクアーム３０が前記外周側へ
移動された位置P₃でそのまゝ矢印Ｃ方向に垂
直に下降されて、これらの上端の突起３１がデ
イスク装着面１３ａ側に引き寄せられた往動位
置まで往動（下降）される。そして、この時
に、圧着ばね３７の圧縮反発力を利用して、３
つのチヤツクアーム３０の突起３１によつてデ
イスク１８の中心孔１９の円周部分１８ａをデ
イスク装着面１３ａ上に上方から弾性的に押圧
して固定するデイスク１８のチヤツキングが行
われる。

即ち、このカム円板３４の回転終期において
は、第４図及び第５図に示す如く３つのチヤツ
クピン３０の垂直ピン４０及び水平ピン４１が
カム溝３８の大半径部３８ｃ内を矢印fc方向に
大半径r₂で移動し、チヤツクアーム３０の水平
ピン４１がカム山３９の高所部３９ａから傾斜
部３９ｃを経てカム円板３４の下面３４ｂまで
高さH₁だけカム作用によつて矢印Ｃ方向に押
上げられる。しかしこの際、第１Ｄ図に示す如
くチヤツクアーム３０の突起３１は前記上昇さ
れた位置L₃から高さH₄だけ矢印Ｃ方向に下降
されてデイスク１８の上面に当接された高さ
L₄で停止されて、それ以上は下降できない。
この結果、チヤツクアーム３０とは逆にカム円
板３４が圧着ばね３７を圧縮して上方に引き上
げられることになり、このカム円板３４がデイ
スク１８の板厚Ｔだけ上昇され、H₁−Ｔ＝H₄
となる。そして、３つのチヤツクアーム３０の
突起３１が圧着ばね３７の圧縮反発力によつて
デイスク１８をデイスク装着面１３ａ上に弾性
的に押圧することになる。

なおこの際、上記の如きデイスク１８のチヤ
ツキングによつて、カム円板３４がデイスク１
８の板厚Ｔだけ上昇されるので、そのカム円板
３４の高さの変化を光センサー等によつて検出
するようにして、デイスク１８のミスチヤツキ
ングの有無を容易に判別することができる。

以上により、一連のデイスクチヤツキング動
作が完了し、その後に、第１Ａ図及び第２Ａ図
に示す如く制御レバー４８が矢印ｃ方向に回動
されて、両ギヤ４５，４６が両ギヤ４３，４４
から離脱され、デイスクテーブル１３が自由に
回転できる状態になる。そして、このデイスク
チヤツキング完了後に、モータ１５によつてス
ピンドル１４及びデイスクテーブル１３と一体
にデイスク１８が高速で水平回転されるが、そ
の際に、３つのチヤツクアーム３０及びカム円
板３４はそのデイスクテーブル１３と一体に回
転される。

この際、第５図において、カム円板３４の下
面３４ｂで、チヤツクアーム３０の水平ピン４
１を係止しているカム溝３８の大半径部３８ｃ
の下面部分が水平であつても、垂直ピン４０が
大半径部３８ｃ内から中間部３８ｂ側へ不測に
移動することはないが、特に、第５図に示す如
く、上記大半径部３８ｃの下面部分に中間部３
８ｂ側とは反対方向の上方に向つて傾斜する傾
斜面５１又は上方に凹んだ凹部等の水平ピン４
１の係止部を設けておけば、垂直ピン４０を大
半径部３８ｃ内に確実に係止させて置くことが
できる。

また、前述したデイスクチヤツキング時におい
て、カム円板３４が圧着ばね３７を圧縮する際
に、上昇範囲に限りがあるため、デイスクテーブ
ル１３の回転中にジヤイロ効果によりチヤツクア
ーム３０が持ち上げられても、カム円板３４が上
昇範囲内に止められて、デイスク１８から外れる
ことはない。

ところで、このデイスクチヤツキング装置によ
れば、カム円板３４をデイスクテーブル１３に対
して相対的に回転させて、チヤツクアーム３０を
移動させ、デイスク１８のデイスク装着面１３ａ
への圧着を行うのが目的であり、カム円板３４の
回転制御の制約を受けない。従つて、例えばカム
円板３４の回転を止めて、デイスクテーブル１３
をモータ１５によつて回転制御することも可能で
ある。また、デイスクチヤツキング動作の順序に
ついては、デイスク８がデイスクテーブル１３の
真上位置まで水平に引き込まれて停止された後、
チヤツクアーム３０を垂直に上昇させてから、デ
イスク１８を垂直に下降させても良いし、デイス
ク１８の垂直下降とチヤツクアーム３０の垂直上
昇とをほぼ同時に行うようにして、時間短縮を図
ることも可能である。

なお、デイスク１８のチヤツキング解除は、前
述したチヤツキング動作の逆動作となる。

しかして、以上述べたこのデイスク装着装置に
よれば、第６図に示す如くデイスク１８をデイス
クプレーヤ１１内に水平に引き込む際に、複数の
チヤツクアーム３０が何等障害にならず、第１Ａ
図に示す如くデイスクテーブル１３のデイスク装
着面１３ａに対するセンターガイド２２の上端面
２２ａの高さH₂とほぼぎりぎりの高さH₃で、デ
イスク１８をデイスクプレーヤ内に水平に引き込
むことができるので、第６図に示す如くデイスク
プレーヤ１１内においてデイスクトレー１６を水
平に引き込むために必要な、デイスクテーブル１
３の上部の空間の高さH₅を大巾に縮小すること
ができて、デイスクプレーヤ１１全体の高さH₆
を非常に薄くすることができる。

以上、この考案の実施例に付き述べたが、この
考案は実施例に限定されることなく、この考案の
技術的思想に基づいて各種の有効な変更が可能で
ある。

またこの考案は、各種の記録方式の各種のデイ
スクを用いる各種デイスクプレーヤのデイスク装
着装置に適用可能である。

Ｈ考案の効果以上述べたように、この考案のデイスク装着装
置は、デイスクをデイスクプレーヤ内にほぼ水平
に引き込む際、複数のチヤツクアームの上端をセ
ンターガイドの上端面より上方には突出させない
位置に下降させておくことができるようにして、
デイスクをデイスクプレーヤ内にほぼ水平に引き
込む際に、複数のチヤツクアームが何等障害にな
らず、デイスクテーブルのデイスク装着面に対す
るセンターガイドの上端面の高さとほぼぎりぎり
の高さで、デイスクをデイスクプレーヤ内にほぼ
水平に引き込むことができるようにしたので、デ
イスクプレーヤ内においてデイスクをほぼ水平に
引き込むために必要なデイスクテーブルの上部の
空間の高さを最小限に小さくすることができて、
デイスクプレーヤ全体の高さを従来例より大巾に
薄くすることができる。

また、チヤツクアームはカムを有する円板の回
転駆動により所定の軌跡で移動制御されるので、
装置の構成を簡単にすることができ、その駆動力
が小さくて済む。

しかも、デイスク装着面に載置されるデイスク
の位置決めはセンターガイドによつて行い、チヤ
ツクアームはそのデイスクをデイスク装着面に押
圧するだけであるから、チヤツクアーム及びその
移動制御手段であるカムの加工精度、位置決め精
度について高い精度を必要とせず容易に加工及び
組み立てができる。

【図面の簡単な説明】

第１Ａ図〜第６図はこの考案の一実施例を示し
たものであつて、第１Ａ図〜第１Ｄ図はデイスク
チヤツキング装置の動作を説明する断面図、第２
Ａ図及び第２Ｂ図は同上の平面図、第３図は要部
の分解斜視図、第４図はカム円板のカム溝部分を
示した平面図、第５図は同上のカム溝部分の展開
断面図、第６図はデイスクプレーヤの断面図であ
る。第７図は従来例の断面図である。なお図面に用いた符号において、１１……デイ
スクプレーヤ、１２……デイスクローデイング装
置、１３……デイスクテーブル、１３ａ……デイ
スク装着面、１８……デイスク、１８ａ……中心
孔の周縁部分、１９……デイスクの中心孔、２０
……デイスクチヤツキング装置、２２……センタ
ーガイド、２２ａ……上端面、３０……チヤツク
アーム、３０ａ……下端（カム手段）、３１……
チヤツクアームの突起、３３……駆動機構、３４
……カム円板、３８……カム溝（カム手段）、３
９……カム山（カム手段）、である。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】デイスクをデイスクプレーヤ内に配されたデイ
スクテーブルの真上位置まで引き込んだ後、この
デイスクを上記デイスクテーブルに設けられたデ
イスク装置面上に載置させるように構成したデイ
スク装着装置において、上記デイスク装着面の中央位置で上向きに突出
され、上記デイスクの中心孔と係合してこのデイ
スクを位置決めするセンターガイドと、上記デイスク装着面の半径方向外方へ向かう突
起をその一端に有し、上記センターガイドにて位
置決めされた上記デイスクがこの突起によつて上
記デイスク装着面に押着される往動位置および上
記突起が上記センターガイドの頂面から突出され
ない復動位置の間を上記位置決めされたデイスク
の中心孔を通つて自在に往復動できる複数のチヤ
ツクアームと、上記デイスクテーブルと同軸に枢支されて回転
駆動される円板内に設けられると共に、上記チヤ
ツクアームの他端を支持してこのチヤツクアーム
を上記往動位置と復動位置との間で移動制御する
カム手段と、上記円板を回転駆動させる駆動機構とを備え、上記往動位置に往動された複数のチヤツクアー
ムの突起によつて、上記デイスクの中心孔の周縁
を上記デイスク装着面に押圧させて上記デイスク
を固定するように構成したことを特徴とするデイ
スク装着装置。