JP2516142Y2 - ディスクのチャッキング装置 - Google Patents

ディスクのチャッキング装置

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JP2516142Y2
JP2516142Y2 JP1991036322U JP3632291U JP2516142Y2 JP 2516142 Y2 JP2516142 Y2 JP 2516142Y2 JP 1991036322 U JP1991036322 U JP 1991036322U JP 3632291 U JP3632291 U JP 3632291U JP 2516142 Y2 JP2516142 Y2 JP 2516142Y2
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disc
centering
chuck
disk
turntable
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龍二 青木
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Funai Electric Co Ltd
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は情報を記録した、ある
いは情報を記録しうるディスク(光学式、静電式、光磁
気式など)の記録または再生装置におけるディスクのチ
ャッキング装置に関し、詳しくはその両面に情報を記録
しうるディスクをも記録または再生できる装置における
ディスクのチャッキング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、両面に情報を記録しうるディス
ク(以下両面ディスクと称する)は、製造上の制約によ
り、片面に情報を記録したあるいは記録しうるディスク
(以下片面ディスクと称する)2枚を貼り合わせて1枚
の両面ディスクとしている。したがって、貼り合わせて
1枚ものとした両面ディスクの中心(中心孔)が表裏で
微小にずれていることが往々にしてある(図8)。しか
し、その場合でも片面ディスクそれぞれの中心孔はその
片面ディスクの情報記録ピットの中心と正確に一致して
いるので、両面ディスクの記録または再生装置(以下プ
レーヤという)では次のようにして回転時の偏心ぶれを
防止している。
【0003】すなわち、上記プレーヤでは両面ディスク
のチャッキング装置として両面ディスクを上下から挟む
ターンテーブルとチャック部材とを有しており、ディス
クを下方から支承するターンテーブルにはディスクの下
面(裏面)側の中心孔に嵌まって芯出しをする下センタ
リング部材が設けてあり、上方からターンテーブル上の
ディスクへ下降してきてそれを下方へ押圧するチャック
部材にはディスクの上面(表面)側の中心孔に嵌まって
芯出しをする上センタリング部材が設けてある。
【0004】そして、主にチャック部材のディスク方向
(下方)への押下げ量の大小に応じて、上記上下のセン
タリング部材が、交互にディスクの表面と裏面の中心孔
に嵌まり込むようにしてある。
【0005】つまり、ディスクの裏面に記録、または裏
面を再生する際には、上記下センタリングをディスク裏
面の中心孔に嵌込ませてディスクの裏面側がターンテー
ブルに対して正確に中心ずれなく回転するようにし、デ
ィスクの表面に記録、または表面を再生する際には、上
記上センタリングをディスク表面の中心孔に嵌込ませて
ディスクの表面側がターンテーブルに対して正確に回転
するようにしている。
【0006】上センタリングがディスクに嵌入するか、
下センタリングがディスクに嵌入するかは上センタリン
グの下方への押下げ量に応じて変化し、上センタリング
の下方への(ディスク面への)押下げ量はチャック部材
の下方への(ディスク面への)下降量を可変することに
より行われ、具体的にはチャック部材を、上下数段にわ
たって昇降する支持フレームに、上下方向では追随し回
転方向では自在に回転するようにベアリング等を介して
支持してある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】すなわち、チャック部
材を支持する支持フレームの位置を数段階にわたって上
下動することにより、チャック部材のディスクに対する
接近距離を変化させるのであるが、支持フレームとチャ
ック部材とが上記ベアリング等によりリジッドに(半固
定的に)連結されているために、プレーヤの駆動部等か
らの振動が支持フレームを介してチャック部材に伝達す
るという欠点があった。
【0008】つまり、振動が回転しているチャック部材
に伝わると、このチャック部材により挟持されているデ
ィスクの正常な回転が阻害されて、ディスク回転に偏心
ぶれが生じるおそれがある。
【0009】そこで、チャック部材と支持フレームとの
連結を上記ベアリング等のようなリジッドな連結ではな
く、互いに上下方向へは若干量移動しうるルーズな連結
とし、かつ支持フレームに対してチャック部材が一方方
向へ付勢されるようにするため両者に互いに反発する磁
石を設ける構造を本考案の考案者は先に提案しているが
(実願平3−6012号)、この提案の構造において
も、反発する磁石同士の間で両者間の距離の変動により
反発力の増減が生じ、若干の振動の伝達があった。そこ
で、この考案はチャック部材がターンテーブルとの間で
ディスクを挟んで回転する際には、チャック部材は支持
フレームに対し、完全に非接触で分離し、支持フレーム
からチャック部材にフレーム側の振動が伝わらないチャ
ッキング装置を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この考案に係るディスク
のチャッキング装置は、ターンテーブルには該ターンテ
ーブルに対して上方へ付勢されたディスク裏面の芯出し
用下センタリングを有し、支持フレームに支持されて上
下動するチャック部材は下センタリングに対して上下動
するディスク表面の芯出し用上センタリングと、該上セ
ンタリングに上下動自在に支持されディスク上面に圧接
するチャック円板装置とからなり、上記上センタリング
はその上部を支持フレームにルーズに連結されると共
に、チャック円板装置に対して相対的に下降した第1の
位置と、チャック円板装置に対して上昇した第2の位置
との2位置において、交替保持手段により交替的に保持
されるディスクのチャッキング装置において、第1の発
明は、上記上センタリングを上下にそれぞれフランジ部
を有し、中間が軸筒部となった形状に成すと共に、該軸
筒部に上記チャック円板装置を上下動自在に挿通させ、
該チャック円板装置に磁石を設け、上記上下のフランジ
部の該磁石に対向する位置にそれぞれ被吸着部材を設け
て、この上下2位置の被吸着部材と上記磁石とで交替保
持手段を構成したものであり、第2の発明は、上記上セ
ンタリングを上下にそれぞれフランジ部を有する形状に
成すと共に、上記チャック円板装置を、上記下側のフラ
ンジ部付近で上下動自在に支承し、該チャック円板装置
の下側フランジ部よりも下方になる位置にリング状磁石
を設け、上記下側フランジ部の該リング状磁石の上面に
対向する位置に被吸着部材を設け、かつリング状磁石の
内周面に対向する位置に別の被吸着部材を設けて、上記
2位置の被吸着部材と上記磁石とで交替保持手段を構成
したものであり、第3の発明は、上記上センタリングを
軸筒部の上下にそれぞれフランジ部を有する形状に成す
と共に、該軸筒部に上記チャック円板装置を上下動自在
に挿通させ、該チャック円板装置を挿通させた軸筒部位
置に上下方向に沿ってその軸筒部の厚さが変化する山形
のカムを形成すると共に、チャック円板装置には上記カ
ムに係合するスプリングを設けて、このカムとスプリン
グとで交替保持手段を構成したものである。
【0011】
【実施例】図1〜3および7に基づいて第1の実施例を
説明する。図7はこの考案に係るチャッキング装置を備
えたディスクプレーヤの全体斜視図であり、ハウジング
(1)に対しスライド式に進退するトレイ(2)を有
し、このトレイ(2)に両面ディスク(3)を載せてハ
ウジング(1)内に進入させ、所定位置にローディング
するようになっている。そして、所定のローディング位
置の下方には後に詳述するターンテーブル装置が設けて
あり、上方にはチャッキング装置のチャック部材を上下
昇降自在に支持する支持フレーム(4)が設けてある。
【0012】支持フレーム(4)は両端を下方に折曲
げ、中央部にチャック部材の支持枠(5)を固定した板
状体からなり、両端折曲部(4a)から側方へ突出した
ピン(6)を、ハウジング(1)内で前後に往復動する
カム板(7)に係合することにより、図示しないモータ
により該カム板(7)を前後動させれば、ピン(6)が
カム長穴(8)によって誘導されて支持フレーム(4)
全体が垂直に上下動するようになっている。
【0013】なお、カム長穴(8)はほぼ直線状に傾斜
した部分(8a)の一方に2段の高さに分かれた階段部
分(8b)を有し、支持フレーム(4)が最も高い最高
位置と最も低い第1の低位置と、最低位置よりは若干高
い第2の低位置との3位置間で上下動するようになって
いる。
【0014】次に図1〜3に基づいてターンテーブル
(9)およびチャック部材(10)について説明する。
ターンテーブル(9)はモータ(11)の回転軸(1
2)に嵌入固定したディスク支承部材(13)と、該支
承部材(13)の上方において昇降自在なように回転軸
(12)に挿通された下センタリング(14)とからな
り、下センタリング(14)はスプリング(15)によ
り上方へ付勢してある。(14a)は下センタリング
(14)の上方への抜け止めフックである。また、下セ
ンタリング(14)の外周上端は、それがスプリング
(15)により上方へ移動されてディスク(3)の裏面
側の中心孔(3a)(図8)に嵌入した際にディスク
(3)の中心と回転軸(12)とが正確に一致するよう
にテーパ状(14b)としてある。
【0015】(16)はディスク支承部材(13)の下
面から、下センタリング(14)の一部にあけた窓孔を
貫いて上方へ突出した磁石吸着用の鉄部材部分であり、
後述するチャック部材が前記支持フレーム(4)の下降
動により第1、第2の低位置に到った際にチャック部材
の磁石がこの鉄部材(16)に吸着してディスク(3)
を上方から確実に保持しうるようになっている。
【0016】次にチャック部材(10)について説明す
る。この第1の実施例のチャック部材(10)は、前記
支持フレーム(4)の中央にあけた円形開孔(17)に
回転自在かつ上下動自在に挿通した上センタリング(1
8)と、この上センタリング(18)の中間部に該上セ
ンタリング(18)に対し昇降自在に支持させたディス
クの押圧部材(19)とからなる。
【0017】すなわち、上センタリング(18)はその
上部に第1のフランジ部(18a)を有し、下部に第2
のフランジ部(18b)を有する略こま形状をなしてお
り、その回転軸に相当する軸筒部(18c)の中間に上
記ディスクの押圧部材(19)を挿通させてあるが、上
記第1のフランジ部(18a)が前記円形開孔(17)
に係止することにより落下止めがなされており、第2の
フランジ部(18b)の外周下端が前記下センタリング
(14)の外周のテーパ状(14b)と同様に、ディス
クの表面側の中心孔(3b)(図8)に嵌入しうるセン
タリング用のテーパ状(18d)に形成してある。
【0018】また、前記軸筒部(18c)は、チャック
部材(10)が支持フレーム(4)の下降動作により下
降してきた際に、この軸筒部(18c)下端がモータの
回転軸(12)に嵌まり込み、上センタリング(18)
の回転中心が正確にモータの回転軸芯と一致するように
なっている。
【0019】次にディスクの押圧部材(19)について
説明する。この第1実施例のディスク押圧部材(19)
は上記軸筒部(18c)に昇降自在に挿通された円板
(20)と、さらにこの円板(20)に対しピン(2
1)により上下動自在に連結されたディスクの押圧リン
グ(22)と、円板(20)の下面および中央部に固定
された第1、第2の磁石(23)(24)とから構成さ
れている。上記円板(20)と押圧リング(22)とで
チャック円板装置が構成される。第1の磁石(23)は
前記鉄部材(16)に吸着し、第2のリング状磁石(2
4)は、上センタリング(18)の第1のフランジ部
(18a)または第2のフランジ部(18b)に選択的
に吸着するようになっている。すなわち、第2のリング
状磁石(24)に向き合う第1のフランジ部(18a)
の下面および第2のフランジ部(18b)の上面の一部
は少くともそれぞれ磁石が吸着しうる鉄等の被吸着部材
(25)(26)になしてある。
【0020】押圧リング(22)はピン(21)に介装
したスプリング(27)により円板(20)に対して常
時下方へ付勢されている。もちろん、上記ピン(21)
およびスプリング(27)は、円板(20)の平面視に
おける3カ所以上に設けてあり、押圧リング(22)が
片寄って下方へ押圧されないようになっている。また、
押圧リング(22)の適当カ所からはフック部(22
a)が立設されると共に、そのフック部(22a)が円
板(20)外周の凹所(20a)に引掛かるようにし
て、押圧リング(22)の落下止めがなされている。
【0021】第1の実施例の構成は以上の通りであり、
前記支持フレーム(4)を前述の3つの高さに変位させ
れば、それぞれチャッキング装置がデイスクの表面(上
面)位置決め支持と、裏面(下面)の位置決め支持と、
チャックの解放状態とに変化する。以下、その動作を説
明する。
【0022】すなわち、支持フレーム(4)が前記の最
高位置にあれば、図1のように、押圧リング(22)が
上センタリング(18)もろとも持上げられて両面ディ
スク(3)は押圧されないが、支持フレーム(4)が前
記第2の低位置に下降して来ると(図2)、上センタリ
ング(18)と押圧リング(22)が共に下降してき
て、前記第1の磁石(23)がディスク支承部材(1
3)の鉄部材(16)に吸着し、ディスク押圧部材(1
9)の円板(20)をターンテーブル(9)に対して所
定の高さに保持する。その結果前記スプリング(27)
を介してディスクの押圧リング(22)が下方へと押圧
されて、ディスクの上面を押圧する。但し、この際の上
センタリング(18)の下降位置はまだ比較的高位置な
ので、上センタリング(18)は下センタリング(1
4)を押し下げ得ず、ディスク(3)の中心孔には下セ
ンタリング(14)のテーパ(14b)が嵌まったまま
で、ディスク(3)を裏面(下面)からセンタリングす
る。この際、上センタリング(18)は磁石(24)と
被吸着部材(26)との吸着により一定高さに支持さ
れ、上センタリング(18)の第1のフランジ部(18
a)は支持枠(5)内でどこにも触れずに自由回転す
る。
【0023】そして、次に支持フレーム(4)を最も低
い位置(第1の低位置)にまで下げれば、今度は、円板
(20)は磁石(23)が鉄部材(16)に吸着して位
置保持されたままなので、上センタリング(18)のみ
が支持枠(5)の下面(5a)によって押されて下降さ
れ、上センタリング(18)の軸筒部(18c)下端が
下センタリング(14)を押下げて、ディスク中心孔
(3b)には上センタリング(18)のテーパ(18
d)が嵌まり込み、ディスク(3)を表面(上面)から
センタリングすると共に、磁石(24)と被吸着部材
(26)との吸着が外れ、替わって磁石(24)は被吸
着部材(25)へと吸着する。
【0024】すなわち、この交替的吸着によって、上セ
ンタリング(18)は支持フレーム(4)のさらなる下
降により最も低い位置まで下げられた(図2→図3)に
も関わらず、依然として押圧部材(10)により先の位
置とは異った高さに保持され、上センタリング(18)
の第1のフランジ部(18a)は支持枠(5)内でどこ
にも接触することなく自由回転することができる。もち
ろん、再び図1の解放状態に戻すには支持フレーム
(4)を最高位置に持上げさえすれば良い。この時に
は、磁石(24)はその吸着相手が第1フランジ部(1
8a)の被吸着部材(25)から第2フランジ部(18
b)の被吸着部材(26)へと逆に移行する。
【0025】次に、上記実施例における円板(20)上
の2つの磁石(23)(24)の作用を1つのリング状
磁石で奏しうる第2の実施例について説明する。(但
し、第1実施例と同一部材については同一の図番を付し
て説明を略する。)すなわち、図4、5に示すように、
この第2実施例では上センタリング(18)の第2のフ
ランジ部(18b)を、第1の実施例におけるような単
なる円板形状ではなく、内部に環状の空間(18e)を
有する略筒状に形成し、この環状空間(18e)を構成
する天井面と側面にそれぞれ鉄等の被吸着部材(30)
(31)を埋設してある。(18f)は筒状の第2フラ
ンジ部(18b)にあけたスリット部である。
【0026】また、この第2実施例ではディスク押圧部
材(19)の円板(20)を、第1の実施例におけるよ
うな単なる円板形状ではなく、前記スリット部(18
f)から前記環状空間(18e)内に進入しうるアーム
(20b)を有した特別な円板形になしてあり、このア
ーム(20b)端に1つのリング状磁石(32)を固定
してある。そして、前記被吸着部材(30)はこの磁石
(32)の上面に吸着し、被吸着部材(31)はこの磁
石(32)の内周面に吸着するようになっている。リン
グ状磁石(32)の内周面には被吸着部材(31)が安
定して吸着しやすいように段部(32a)が形成してあ
る。
【0027】従って、この第2の実施例では第1の実施
例における2つの磁石(23)(24)の作用を、1つ
のリング状磁石(32)で奏しているが、ディスク
(3)の裏面(下面)を下センタリング(14)でセン
タリングする状態が図4に示されており、この状態では
上センタリング(18)の被吸着部材(31)が磁石
(32)に吸着し、ディスク(3)の表面(上面)を上
センタリング(18)でセンタリングする状態(図5)
では、上センタリング(18)のもう一方の被吸着部材
(30)が磁石(32)に吸着する。もちろん、上述の
2つの状態のいずれでも磁石(32)はターンテーブル
(9)側の鉄部材(16)とも吸着している。したがっ
て、いずれの状態でも上センタリング(18)の第1の
フランジ部(18a)は支持枠(5)に対し完全に自由
な状態で回転する。
【0028】次に、交替保持手段をカムとスプリングで
構成した第3の実施例を図6に基づいて説明する。すな
わち、図6に示したように、この第3実施例の場合も上
センタリング(18)の第2のフランジ部(18b)
は、第2実施例と同様に、スリット部(18f)と環状
空間(18e)を有する略筒状になっており、ディスク
押圧部材(19)の円板(20)も第2の実施例と同様
に、上記スリット(18f)に進入するアーム(20
b)を有した特別な円板形になっているが、このアーム
(20b)の先端には内向きに板バネ(33)を設ける
と共に、上センタリング(18)の軸筒部(18c)に
はこの板バネ(33)に係合するカム(34)を形成し
てある。このカム(34)は板バネ(33)が上下に乗
り越えうる台形をしており、該台形が板バネ(33)の
上方に位置する時(図6実線)には、上センタリング
(18)がディスク押圧部材(19)に対して比較的上
方になってディスク(3)には下センタリング(14)
が嵌入し、該台形が板バネ(33)の下方に位置する時
(図6鎖線)には、上センタリング(18)がディスク
押圧部材(19)に対して比較的下方になり、ディスク
(3)には上センタリング(18)が嵌入する。
【0029】もちろん、上記カム(34)および板バネ
(33)の形状はその他の形状でも良いし、上センタリ
ング(18)側に板バネ(スプリング)を設け、ディス
ク押圧部材(19)側にカムを設けてもよい。
【0030】本考案において、上または下はターンテー
ブルを基準水平面として表現している。従って、ターン
テーブルが垂直に取付けられチャッキング装置が右方に
ある場合には右が「上」で左が「下」という関係にな
り、ターンテーブルが下向きに取付けられチャッキング
装置が下方にある場合には下が「上」で上が「下」とい
う関係になる。
【0031】
【考案の効果】以上のように、この考案に係るチャッキ
ング装置では、両面ディスクの表裏面を良好にチャック
できる上に、いずれのチャック時にもチャック部材は支
持フレームに対して何の接触もせず、しかも冒頭に述べ
た先願のように、磁石同士の反発力のような間接的な作
用さえも全く受けないので、支持フレーム側の振動がチ
ャック部材側(つまり回転しているディスク側)に伝わ
らず、ディスクは正確な偏心ぶれのない回転をする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る第1の実施例としてのディスク
チャッキング装置の、ディスク解放状態の縦断面図。
【図2】 同じくディスクを裏面からセンタリングして
保持した状態の縦断面図。
【図3】 同じくディスクを表面からセンタリングして
保持した状態の縦断面図。
【図4】 同じく第2の実施例としてのディスクチャッ
キング装置のディスク裏面からのセンタリング保持状態
を示す縦断面図。
【図5】 同じく第2実施例のディスク表面からのセン
タリング保持状態を示す縦断面図。
【図6】 同じく第3の実施例としてのディスクチャッ
キング装置の縦断面図。
【図7】 この考案に係るディスクチャッキング装置を
備えたディスクプレーヤの全体斜視図。
【図8】 両面ディスクの中心孔部分の拡大断面図。
【符号の説明】 (3) 両面ディスク (4) 支持フレーム (9) ターンテーブル (10) チャック部材 (14) 下センタリング (15) スプリング (18) 上センタリング (19) ディスク押圧部材 (20) 円板 (22) 押圧リング (24) 磁石 (25) 被吸着部材 (26) 被吸着部材 (30) 被吸着部材 (31) 被吸着部材 (32) 磁石 (33) 板バネ(スプリング) (34) カム

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ターンテーブル上に載置したディスクに
    上方からチャック部材を圧接してディスクを保持するチ
    ャッキング装置であり、ターンテーブルには該ターンテ
    ーブルに対し上方へ付勢されたディスク裏面の芯出し用
    下センタリングを有し、上記チャック部材は、上記下セ
    ンタリングに対して上下動するディスク表面の芯出し用
    上センタリングと、該上センタリングに上下動自在に支
    持されディスク上面に圧接するチャック円板装置とから
    なり、上記上センタリングはその上部フランジ部をチャ
    ック部材上下動用の支持フレームにルーズに連結される
    と共に、チャック円板装置に対して相対的に下降した第
    1の位置と、チャック円板装置に対して上昇した第2の
    位置との2位置において、交替保持手段により交替的に
    保持されるディスクのチャッキング装置において、上記
    上センタリングを上下にそれぞれフランジ部を有し、中
    間が軸筒部となった形状に成すと共に、該軸筒部に上記
    チャック円板装置を上下動自在に挿通させ、該チャック
    円板装置に磁石を設け、上記上下のフランジ部の該磁石
    に対向する位置にそれぞれ被吸着部材を設けて、この上
    下2位置の被吸着部材と上記磁石とで交替保持手段を構
    成したことを特徴とするディスクのチャッキング装置。
  2. 【請求項2】 ターンテーブル上に載置したディスクに
    上方からチャック部材を圧接してディスクを保持するチ
    ャッキング装置であり、ターンテーブルには該ターンテ
    ーブルに対し上方へ付勢されたディスク裏面の芯出し用
    下センタリングを有し、上記チャック部材は、上記下セ
    ンタリングに対して上下動するディスク表面の芯出し用
    上センタリングと、該上センタリングに上下動自在に支
    持されディスク上面に圧接するチャック円板装置とから
    なり、上記上センタリングはその上部フランジ部をチャ
    ック部材上下動用の支持フレームにルーズに連結される
    と共に、チャック円板装置に対して相対的に下降した第
    1の位置と、チャック円板装置に対して上昇した第2の
    位置との2位置において、交替保持手段により交替的に
    保持されるディスクのチャッキング装置において、上記
    上センタリングを上下にそれぞれフランジ部を有する形
    状に成すと共に、上記チャック円板装置を、上記下側の
    フランジ部付近で上下動自在に支承し、該チャック円板
    装置の下側フランジ部よりも下方になる位置にリング状
    磁石を設け、上記下側フランジ部の 該リング状磁石の上
    面に対向する位置に被吸着部材を設け、かつリング状磁
    石の内周面に対向する位置に別の被吸着部材を設けて、
    上記2位置の被吸着部材と上記磁石とで交替保持手段を
    構成したことを特徴とするディスクのチャッキング装
    置。
  3. 【請求項3】 ターンテーブル上に載置したディスクに
    上方からチャック部材を圧接してディスクを保持するチ
    ャッキング装置であり、ターンテーブルには該ターンテ
    ーブルに対し上方へ付勢されたディスク裏面の芯出し用
    下センタリングを有し、上記チャック部材は、上記下セ
    ンタリングに対して上下動するディスク表面の芯出し用
    上センタリングと、該上センタリングに上下動自在に支
    持されディスク上面に圧接するチャック円板装置とから
    なり、上記上センタリングはその上部フランジ部をチャ
    ック部材上下動用の支持フレームにルーズに連結される
    と共に、チャック円板装置に対して相対的に下降した第
    1の位置と、チャック円板装置に対して上昇した第2の
    位置との2位置において、交替保持手段により交替的に
    保持されるディスクのチャッキング装置において、上記
    上センタリングを軸筒部の上下にそれぞれフランジ部を
    有する形状に成すと共に、該軸筒部に上記チャック円板
    装置を上下動自在に挿通させ、該チャック円板装置を挿
    通させた軸筒部位置に上下方向に沿ってその軸筒部の厚
    さが変化する山形のカムを形成すると共に、チャック円
    板装置には上記カムに係合するスプリングを設けて、こ
    のカムとスプリングとで交替保持手段を構成したことを
    特徴とするディスクのチャッキング装置。
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