JPH05316318A - ファクシミリ装置およびその交信方法 - Google Patents

ファクシミリ装置およびその交信方法

Info

Publication number
JPH05316318A
JPH05316318A JP4121798A JP12179892A JPH05316318A JP H05316318 A JPH05316318 A JP H05316318A JP 4121798 A JP4121798 A JP 4121798A JP 12179892 A JP12179892 A JP 12179892A JP H05316318 A JPH05316318 A JP H05316318A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reception
calling side
switching
crp
command
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4121798A
Other languages
English (en)
Inventor
Kaoru Hashimoto
薫 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP4121798A priority Critical patent/JPH05316318A/ja
Publication of JPH05316318A publication Critical patent/JPH05316318A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimile Transmission Control (AREA)
  • Communication Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 強制受信切換コマンドの受信機能を実現する
ことにより、着呼側の意志で発呼側を受信モードに切り
換えることができるファクシミリ装置を提供することを
目的としている。 【構成】 通信制御部18は、G3プロトコルに従って
送受信を実現するために、発呼側にあっては送信処理
を、また着呼側にあっては受信処理を実行する。ここ
で、通信制御部18は着呼側にあってはコマンド付加部
として、図1(b)に示すように、G3プロトコル上に
発呼側を受信モードに切り換える強制受信切換コマンド
CRPを付加する。一方、通信制御部18は発呼側にあ
っては処理切換部として、通信プロトコル上に付加され
た強制受信切換コマンドCRPを解析し、実行中の送信
処理を受信処理に切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばG3プロトコル
に従ってファクシミリ電文を送受信するファクシミリ装
置およびその交信方法に関し、特に着呼側にて発呼側を
強制的に受信モードに切り換えるファクシミリ装置およ
びその交信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、G3等の通信プロトコルに従って
ファクシミリ電文を送受信するファクシミリ装置が多用
されているが、一般的に発呼側は送信を行い、着呼側が
受信を行う。ここで、発呼側が着呼側から原稿等を受信
する必要がある場合には、ポーリング機能を発呼側のオ
ペレータが選択し、G3交信プロトコルの非標準機能命
令信号NSC(Non-Standard Facilities Command)
や、ディジタル送信命令信号DTC(Digital Transmit
Command)を送出することにより、着呼側からの電文を
入手している。従来のこの種のファクシミリ装置は、例
えば特開平2−235478号公報等に記載されてい
る。
【0003】また、例えば特開平2−254860号公
報等には、受信完了時に予め決められた確認メッセージ
を着呼側から発呼側に送付するファクシミリ装置が記載
されている。さらに、着呼側から発呼側に電文を送信す
る例としては、着呼局を初めから送信局に設定してお
き、この着呼局に発呼した発呼側のオペレータが着呼局
からの音声ガイダンスを受けて特定のPB操作をするな
どにより、情報サービス等を受ける構成が知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のファクシミリ装置およびその交信方法にあっ
ては、あくまで発呼側のオペレータの判断により送受信
の関係を逆転する構成となっており、着呼側の意志によ
り発呼側を受信モードに変更することはできなかった。
【0005】ところが、ファクシミリ交信を行う上で
は、例えば留守番電話機で音声情報を発呼側に通知する
のと同様に、着呼側でも発呼側に何らかの情報を知らせ
たいという要求がある。そこで、請求項1記載の発明
は、通信プロトコルに強制受信切換コマンドを付加する
ことにより、着呼側の意志で発呼側を受信モードに切り
換えることができるファクシミリ装置の交信方法を提供
することを目的としている。
【0006】また、請求項2記載の発明は、強制受信切
換コマンドの受信機能を実現することにより、着呼側の
意志で発呼側を受信モードに切り換えることができるフ
ァクシミリ装置を提供することを目的としている。ま
た、請求項3記載の発明は、コマンド送出タイミングを
指定することにより、発呼側を受信モードに切り換える
タイミングを適宜選定できるファクシミリ装置を提供す
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記目的を達成するために、所定の通信プロトコルに従
って発呼側から着呼側に対してファクシミリ電文を送信
するファクシミリ装置の交信方法において、前記着呼側
から送出される通信プロトコル上に発呼側を強制的に受
信モードに切り換える強制受信切換コマンドを付加する
ことを特徴とする。
【0008】また、請求項2記載の発明は、上記目的を
達成するために、所定の通信プロトコルに従って発呼側
としての送信処理または着呼側としての受信処理を実行
し、発呼側から着呼側に対してファクシミリ電文を送信
する通信制御部を備えたファクシミリ装置において、前
記着呼側にあって通信プロトコル上に発呼側を受信モー
ドに切り換える強制受信切換コマンドを付加するコマン
ド付加部と、前記発呼側にあって通信プロトコル上に付
加された強制受信切換コマンドを解析し、実行中の送信
処理を受信処理に切り換える処理切換部と、を備えたこ
とを特徴とするものである。
【0009】また、請求項3記載の発明は、上記目的を
達成するために、請求項2記載のファクシミリ装置にお
いて、着呼があった際に通常受信を行うか強制受信切換
を行うかいずれか一方を選択する選択部と、強制受信切
換が選択された場合に通信プロトコル上でのコマンド送
出タイミングを指定する指定部と、指定されたタイミン
グで発呼側に強制受信させる画情報を予め蓄積待機して
おくメモリ蓄積部と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
【作用】上記構成を有する請求項1記載の発明に係るフ
ァクシミリ装置の交信方法においては、着呼側から送出
される通信プロトコル上に強制受信切換コマンドを付加
し、発呼側を強制的に受信モードに切り換える。また、
上記構成を有する請求項2記載の発明に係るファクシミ
リ装置においては、コマンド付加部が着呼側にあって通
信プロトコル上に発呼側を受信モードに切り換える強制
受信切換コマンドを付加し、また処理切換部が発呼側に
あって通信プロトコル上に付加された強制受信切換コマ
ンドを解析し、実行中の送信処理を受信処理に切り換え
る。
【0011】また、上記構成を有する請求項3記載の発
明に係るファクシミリ装置においては、着呼があった際
に通常受信を行うか強制受信切換を行うかを選択部に選
択し、強制受信切換が選択された場合は更に指定部によ
り通信プロトコル上でのコマンド送出タイミングを指定
し、指定されたタイミングで発呼側に強制受信させる画
情報をメモリ蓄積部に予め蓄積待機しておく。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
図1は請求項1〜3いずれかに記載された発明の一実施
例に係るファクシミリ装置およびその交信方法を示す図
であり、同図(a)はファクシミリ装置のブロック図、
同図(b)は強制受信切換コマンドのフォーマット例を
示すフレーム構成図である。
【0013】まず、構成を説明する。図1(a)におい
て、スキャナ部11は、例えば送信原稿やコピー原稿の
画情報を所定の解像度で読み取る画像読取装置である。
プロッタ部12は、受信した画情報や前記スキャナ部1
1で読み取った画情報、あるいは受信したことを知らせ
るための受信レポート等をプリントアウトする記録部で
ある。符号化復号化部13は、送信する画情報を所定の
方式で符号化してその情報量を圧縮すると共に、受信時
に符号化されている画情報を復号化して元の画情報に復
元する。メモリ蓄積部14は、送受信に係る画情報を蓄
積する画像メモリである。
【0014】システム制御部15は、所定のプログラム
に従って本ファクシミリ装置全体を制御する。操作表示
部16は、本ファクシミリ装置を操作するために必要な
表示装置またはキー入力装置等から構成されている。シ
ステムメモリ部17は、前記システム制御部15の動作
に必要なワークエリアやデータを記憶する。通信制御部
18は、所定の伝送制御手順たとえばG3プロトコルに
従ってファクシミリ伝送を実行するものであり、例えば
公衆電話回線網等の伝送回線を介して、発呼側から着呼
側にファクシミリ電文を送信する。
【0015】上記構成を有するファクシミリ装置の交信
方法において、本発明は、着呼側から送出されるG3プ
ロトコル上に強制受信切換コマンドを付加し、発呼側を
強制的に受信モードに切り換える交信方法を実現する。
このために、G3プロトコル(V21.300bps)
におけるフレーム構成が図1(b)に示され、本発明の
強制切換コマンド(以下、CRPという)は、ファクシ
ミリコントロールフィールドFCFに、受信準備確認信
号CFR(Confirmation to Receive)やメッセージ確
認信号MCF(Message Confirmation)等と同一フォー
マットでビットアサインされる。なお、このCRPは、
現在のG3ファクシミリコントロールフィールドで定義
されているコード以外で定義するものとし、またインフ
ォメーションフィールドは持たないものとする。
【0016】ところで、前記通信制御部18は、G3プ
ロトコルに従って送受信を実現するために、発呼側にあ
っては送信処理を、また着呼側にあっては受信処理を実
行する。ここで、通信制御部18は着呼側にあってはコ
マンド付加部として、図1(b)に示すように、G3プ
ロトコル上に発呼側を受信モードに切り換える強制受信
切換コマンドCRPを付加する。一方、通信制御部18
は発呼側にあっては処理切換部として、通信プロトコル
上に付加された強制受信切換コマンドCRPを解析し、
実行中の送信処理を受信処理に切り換える。ここで、前
記操作表示部16には、着呼があった際に通常受信を行
うか強制受信切換を行うか、いずれか一方を選択する選
択部が例えばスイッチとして設けられており、また、こ
の選択スイッチにより強制受信切換が選択された場合
に、G3プロトコル上でのコマンド送出タイミングを指
定する指定部がやはりスイッチとして設けられている。
なお、この指定スイッチにより指定されたタイミングで
発呼側に強制受信させる画情報は、タイミング指定時点
で予めメモリ蓄積部14に蓄積待機しておくものとす
る。
【0017】図2はG3交信フローにおける強制受信切
換コマンドCRPの送出タイミング例を示すもので、同
図(a)はNSS、DCS受付後のCRP送出タイミン
グを示し、同図(b)は画情報受付後のCRP送出タイ
ミングを示し、同図(c)はリンギング受付後のCRP
送出タイミングを示す。なお、これらのCRP送出タイ
ミングは、前記操作表示部16の指定スイッチにより指
定することができる。
【0018】基本的にCRP送出タイミングは、図2
(a)〜(c)に示すように、三通りのタイミングが考
えられる。発呼側では、図2(a)〜(c)に示すどの
タイミングにおいてもCRPを受信した場合は、非標準
機能識別信号NSF(Non-Standard Facilities)およ
びデジタル識別信号DIS(Digital Identification S
ignal)を応答し、受信モードに切り換わるものとす
る。発呼側が受信モードに切り換わった後のフローは、
通常のG3交信における送受信の立場を入れ替えて同様
に行われる。
【0019】まず、図2(a)は、着呼後、通常交信で
あれば着呼側から受信準備確認信号CFRを返送するタ
イミングでCRPを送出する交信フローである。これは
CRP送出に先立ち、送信側の非標準機能設定信号NS
S(Non-Standard Facilities Set-up)およびデジタル
命令信号DCS(Digital Command Signal)を受信する
ことにより、発呼側がG3送信局であることを判断して
から切換える方法である。
【0020】次に、図2(b)は、発呼側からの送信さ
れるべき原稿すなわち画情報PIX−Tを全て受信完了
してからCRPを送出する交信フローである。CRP送
出後、発呼側を強制的に受信モードに切り換えて、着呼
側から発呼側に画情報PIX−Rを送信する。次に、図
2(c)は、着呼して直ちにCRPを送出し、発呼側を
受信モードに切り換える交信フローである。これは着呼
側のファクシミリ装置が何らかの理由で画情報を受信で
きない態勢にあるときに、画情報PIX−Rによって発
呼側にその旨を通知するものである。
【0021】以上のCRP送出タイミングを踏まえて、
本実施例の作用を説明する。図3〜5は発呼側のフェー
ズ処理を示すフローチャートであり、図6、7は着呼側
のフェーズ処理を示すフローチャートである。まず、図
3に示す発呼側のファクシミリ装置は、呼の設定および
回線確立のためにフェーズ1において発呼処理を行う
(ステップS1)。この発呼処理の過程で、相手端末、
伝送路などの状態や機能等を確認するフェーズ2に移行
する。フェーズ2においては、通信プロトコルが予め命
令されており確定しているかどうかを判断し(ステップ
S2)、確定している場合は、この通信プロトコルに従
って通信処理(TX)に移行するが、通信プロトコルが
未定の場合は、相手端末からグループ識別信号GI(Gr
oup Identification Signal)を受信するか(ステップ
S3)、NSPを要求されるか(ステップS4)、を判
断する。ここで、GIを受信するとアナログファクシミ
リに適用されるトーナル手順に移行し(ステップS
5)、またNSPを要求されると非標準のファクシミリ
に適用される非設定手順に移行する(ステップS6)。
以上の通信プロトコルの確定処理は、T1=35±5秒
経過するまで繰り返し実行され(ステップS7)、この
間、発呼側が非音声端末であることを示す呼び出し信号
CNG(Calling tone)すなわちリンギングが送出され
る(ステップS8)。
【0022】前記発呼処理(ステップS1)に対して図
6に示す着呼側のファクシミリ装置は、リンギングを受
け付けて着呼処理を行う(ステップP1)。まず、着呼
側は図2に示すように、被呼端末識別信号CED(Call
ed Station Identification)を送出し、このタイミン
グで強制受信切換コマンドCRPの送出が指定されてい
るかどうかを判断する(ステップP2)。すなわち、こ
のタイミングでCRP送出が指定されていると、図2
(c)に示すように、リンギング受付後にCRPを送出
し(ステップP3)、発呼側からの命令受信を待機する
(ステップP4)。ここで、非標準機能識別信号NSF
またはデジタル識別信号DISを受信すると(ステップ
P5)、着呼側のファクシミリ装置は、図3に発呼側の
処理として示す送信処理(TX)に移行する。
【0023】この場合は、図2(c)に示すように、着
呼後すぐにCRPを送出するので、着呼側で受信する意
志のない場合に適用されるCRP送出タイミングであ
る。すなわち、着呼側のオペレータが不在の場合や、ま
た何らかの事情でファクシミリ装置が受信不能な場合な
ど、着呼後即時に発呼側を受信モードに切換え、その旨
を知らせる電文を送信する等の処理を可能にする。ただ
し、発呼側でCRPの受信が可能でなければ、3回試行
後(ステップP6)、図7に示すBに進み、着呼側で回
線を開放する(ステップP100)。
【0024】一方、ステップP2の判断でNOすなわち
このタイミングでのCRP送出が指定されていなけれ
ば、通常通りの受信処理(RX)に移行する。すなわ
ち、図2(a)、(b)に示すように、非標準機能識別
信号NSFまたはデジタル識別信号DISを送出し(ス
テップP7)、応答受信かどうかを判断する(ステップ
P8)。ここで、応答受信でなければ、グループ命令信
号GC(Group Command Signal)の受信を待機し(ステ
ップP9)、受信したらトーナル手順に移行する(ステ
ップP10)。一方、GC受信は3回試行され(ステッ
プP11)、3回試行した時点で非設定手順に移行し
(ステップP12)、T1秒経過するまで(ステップP
13)、ステップP7からの処理を繰り返し、T1秒経
過したら図5に示すCに進み、切断命令信号DCN(Di
sconnect)を送出し(ステップS100)、回線を切断
する(ステップS101)。
【0025】ところで、図3において、発呼側のファク
シミリ装置が送信処理(TX)に移行すると、まず着呼
側の処理ステップP3(図6参照)に対応してCRPを
受信するか否かを判断し(ステップS9)、受信した場
合は実行中の送信処理(TX)を、図6に示す受信処理
(RX)に切り換えるが、受信しなかった場合は、続い
てデジタル識別信号DISまたはディジタル送信命令信
号DTCを受信するか否かを判断し(ステップS1
0)、受信すると相手端末と適合するか否かを判断する
(ステップS11)。適合する場合、送信原稿が適正に
あるかどうかを判断し(ステップS12)、ある場合は
モードを設定し(ステップS13)、図2(a)、
(b)に示すように、非標準機能設定信号NSSまたは
デジタル命令信号DCSを送出し(ステップS14)、
トレーニングTCFを送出する(ステップS15)。ト
レーニングTCF送出後、着呼側からの応答を待機し
(ステップS16)、応答がない場合は3回までトレー
ニングを試行する(ステップS17)。
【0026】ここで、応答受信があると、それが図2
(a)に示す強制受信切換コマンドCRPであるか(ス
テップS18)、トレーニング失敗信号FTT(Failur
e to Train)であるか(ステップS19)、または図2
(b)に示す受信準備確認信号CFRであるか(ステッ
プS20)、をそれぞれ判断する。ステップS19の判
断でYESすなわちFTTを受信すると、トレーニング
を再試行するかどうかを判断し(ステップS21)、再
試行(D)または回線切断(C)いずれかを実行する。
【0027】これら一連の発呼側における応答受信に対
応して、図6の処理ステップP8に示す着呼側の応答受
信が設けられており、ディジタル送信命令信号DTCを
送出するか(ステップP14)、デジタル識別信号DI
Sを送出するか(ステップP15)、またはデジタル命
令信号DCSを受信するか(ステップP16)、をきっ
かけとしてトレーニングTCFを受信する(ステップP
17)。
【0028】トレーニングTCFを受信すると、このタ
イミングで強制受信切換コマンドCRPの送出が指定さ
れているかどうかを判断し(ステップP18)、指定さ
れている場合は、Gに進みステップP3から以降の処理
を実行して、発呼側にCRPを送出する。このタイミン
グでCRPを送出した際の交信フローが図2(a)であ
り、CRP送出をきっかけとして発呼側/着呼側の送受
信処理が逆転する。
【0029】すなわち、図3に示す処理ステップS18
の判断でYESとなり、発呼側は受信モード(RX)に
切り換り、図2(a)に示すように、非標準機能識別信
号NSFまたはデジタル識別信号DISを送出する。着
呼側では、図6の処理ステップP5に示すように、これ
らの信号を受信すると送信モード(TX)に切り換り、
送信を開始する。このように、図2(a)においては、
フェーズ2における信号の交換により、着呼側で、発呼
側がG3交信可能なファクシミリ装置であると判断され
ると、強制受信切換信号CRPを送出するように設定さ
れている。このため、着呼側は発呼側のNSFまたはD
ISとトレーニング(TCF)を受信した後にCRPを
送出する。ここで発呼側にCRPの受信能力のない場合
は、発呼側でDCNを送出し、回線は切断される。着呼
側では当初より発呼側の画情報を受信する意志はないた
め、受信に関して問題にはならない。
【0030】なお、図2(a)のタイミングで発呼側を
受信モードに切り換える場合、着呼側では例えば発呼側
の被呼端末識別信号CSIや、送信先確認表示RTI
(Receiver Terminal Identification)等の識別情報を
監視し、予め登録されていないCSI、RTI局からの
着呼に対してCRPを返送し、受信できない旨の電文を
発呼側に送信することが可能となる。
【0031】一方、図6の処理ステップP18の判断で
NOすなわちCRP送出が指定されていなければ、トレ
ーニングの成否をチェックし(ステップP19)、OK
ならば図2(b)に示すように受信準備確認信号CFR
を(ステップP20)、またNGならばトレーニング失
敗信号FTTを(ステップP21)、それぞれ発呼側に
送出する。
【0032】それぞれの応答信号が発呼側に送出される
とFに進み、命令受信であるかどうかを判断し(ステッ
プP22)、NOならばT2=6±1秒遅延するか(ス
テップP23)、メッセージ終了信号EOM(End of M
essage)か(ステップP24)、またはローカル割り込
みか(ステップP25)、を判断する。ステップP23
の判断でT2秒遅延しない場合は、メッセージ搬送波を
受信するかを判断し(ステップP26)、受信の場合
は、図7に示すように、トレーニングを受信して(ステ
ップP27)、ファクシミリメッセージを受信し(ステ
ップP28)、制御復帰信号RTC(Return to Contro
l)と共に(ステップP29)、メッセージ搬送波受信
(ステップP30)を待機する。
【0033】一方、図6の処理ステップP20を経て受
信準備確認信号CFRが送出されると、図3の処理ステ
ップS20の判断がYESとなり、メッセージを伝送す
るためにフェーズ3に移行する。フェーズ3にあっては
図4に示すように、トレーニングを送出し(ステップS
22)、ファクシミリメッセージすなわち図2(b)に
示す画情報PIX−Tを送出する(ステップS23)。
画情報PIX−Tの送出と共に、制御復帰信号RTCを
送出し(ステップS24)、最終原稿であるかどうかを
判断する(ステップS25)。
【0034】最終原稿でない場合は、マルチページ信号
MPS(Multipage Signal)を送出し(ステップS2
6)、応答受信を3回まで試行しながら(ステップS2
7、S28)、応答受信に成功すると手順中断否定信号
PIN(Procedure InterruptNegative)または手順中
断肯定信号PIP(Procedure Interrupt Positive)
(ステップS29)、メッセージ確認信号MCF(ステ
ップS30)、リトレーニング肯定信号RTP(Retrai
n Positive)(ステップS31)、およびリトレーニン
グ否定信号RTN(Retrain Negative)(ステップS3
2)、全てを未確認の場合にCに進み回線を切断する。
【0035】一方、ステップS25の判断で最終原稿の
場合は、メッセージ後手順であるフェーズ4に移行し、
モード変更の有無を確認し(ステップS33)、変更有
りの場合はステップS34〜S40までを、前記ステッ
プS26〜S32までと同様に処理し、リトレーニング
否定信号RTNを確認できない場合は(ステップS4
0)、図3に示すフェーズ2の先頭にジャンプする。
【0036】また、ステップS33の判断でモード変更
が無い場合はステップS43〜S48までを、前記ステ
ップS26〜S32までと同様に処理し、リトレーニン
グ否定信号RTNを確認できない場合は(ステップS4
8)、再送信能力がないことを確認した後(ステップS
49)、着呼側からCRPが受信されるかどうかを判断
する(ステップS50)。
【0037】ここで、着呼側からCRPを受信した交信
フローが図2(b)に示され、発呼側からの原稿送信が
終了した時点で、着呼側よりCRPが送信される場合で
ある。この場合は、図2(b)に示す手順終了信号EO
P(End of Procedures)が発呼側から送出された後
に、着呼側からメッセージ確認信号MCFと連続してC
RPが送出されて、図6に示す受信処理(RX)に切り
換えるが、CRP受信能力のないファクシミリ装置であ
ればそのまま送信を終了することになる。図2(b)に
示す交信フローを実現した場合は、発呼側からの送信電
文PIX−Tを受けたことを知らせる電文PIX−Rを
返送することも可能である。
【0038】図4の処理ステップS29、S37、S3
5において、手順中断否定信号PINまたは手順中断肯
定信号PIPを確認すると、図5に示す呼復旧のフェー
ズ5に移行し、オペレータに警報が発せられ(ステップ
S51)、回線要求(ステップS52)をT3=10±
5秒間維持して(ステップS53)、会話要求PRI−
Qを送出する(ステップS54)。この際、ファクシミ
リに接続されている回線を電話に切替え(ステップS5
5)、接続可能ならば(ステップS56)、図6に示す
フェーズ2の先頭にジャンプする。
【0039】一方、図7に示す着呼側のフェーズ4にお
いては、発呼側からの画情報PIX−Tを受信後、会話
要求PRI−Qが無く(ステップP31)、マルチペー
ジ信号MPSが無く(ステップP32)、手順終了信号
EOPが無く(ステップP33)、メッセージ終了信号
EOMが有ることを条件に(ステップP34)、さらに
ローカル割込みの有無(ステップP35)、画品質(ス
テップP36)、トレーニング再試行の有無(ステップ
P37)、を判断する。
【0040】ここで、トレーニングを再試行しない場合
のメッセージ確認信号MCF(ステップP38)、トレ
ーニングを再試行する場合のリトレーニング肯定信号R
TP(ステップP39)、または画品質が不良の場合の
リトレーニング否定信号RTN(ステップP40)いず
れかを発呼側に応答した時点で、強制受信切換コマンド
CRPの送出が指定されているかどうかを判断する(ス
テップP41)。すなわち、このタイミングでCRP送
出が指定されていると、図4の処理ステップS50の判
断がYESとなり、前述したように図2(b)に示す交
信フローが実現する。
【0041】なお、ステップP35の判断でローカル割
込みがある場合は、画品質が良好か否かを判断し(ステ
ップP42)、不良の場合は手順中断否定信号PINを
送出し(ステップP43)、良好の場合は手順中断肯定
信号PIPを送出する(ステップP44)。一方、ステ
ップP31の判断で会話要求PRI−Qがあると、オペ
レータに警報が発せられ(ステップP45)、回線要求
(ステップP46)を3回まで要求する(ステップP4
7)。3回までに回線要求が成ると、手順中断否定信号
PINまたは手順中断肯定信号PIPを送出し(ステッ
プP48)、このファクシミリに接続されている回線を
電話に切替え(ステップP49)、接続可能ならば(ス
テップP50)、図6に示すフェーズ2の先頭にジャン
プする。
【0042】図8は発呼側に強制受信させる画情報の入
力処理を示すフローチャートである。まず、発呼側に強
制受信させる原稿を図1(a)のスキャナ部11にセッ
トし(ステップT1)、操作表示部16に設けられた選
択スイッチにより強制受信切換を選択する(ステップT
2)。ここで、着呼後すぐに発呼側を受信モードに切り
換えたい場合は、操作表示部16に設けられた指定スイ
ッチにより無条件切換を指定し(ステップT3)、プロ
トコル上での強制受信切換コマンドCRP送出タイミン
グを、図2(c)に示すリンギング受け付け後に設定す
る(ステップT4)。
【0043】一方、図2(a)に示す発呼端末の機能を
確認したうえで発呼側を受信モードに切り換えたい場合
は、操作表示部16に設けられた指定スイッチにより相
手機を判断しての切換を指定し(ステップT5)、発呼
側の機能判定条件である例えば非標準機能設定信号NS
S、デジタル識別信号DIS、または送信端末識別信号
TSI(Transmitting Subscriber Identification)等
を入力設定する(ステップT6)。なお、送信端末識別
信号TSIに含まれる発呼局番号をその判断とする場合
は、例えば操作表示部16からその番号を入力し、その
入力番号とTSIにより送信されて来る番号との一致性
を確認し、強制受信切換コマンドCRPを送出すること
になる。また、時刻を入力し、指定時刻のみ作動させる
ことも可能である。
【0044】次に、発呼側からの画情報受け付け後に発
呼側を受信モードに切り換えたい場合は、操作表示部1
6に設けられた指定スイッチにより受信完了後での切換
を指定し(ステップT7)、プロトコル上での強制受信
切換コマンドCRP送出タイミングを、図2(b)に示
す受信完了後に設定する(ステップT8)。以上の設定
操作が終了すると、例えばスタートボタンを押下するこ
とにより、送信原稿の読み込みを開始し(ステップT
9)、読み取った原稿情報をメモリ蓄積部14にストア
し、かつ着呼のあった場合には、指定されたタイミング
でCRPを送出すべく、原稿の待機状態となる(ステッ
プT10)。
【0045】このように、本実施例においては、例えば
標準のG3プロトコルに強制受信切換コマンドCRPを
付加することにより、ファクシミリ装置の通信アプリケ
ーションを柔軟かつ大いに発展させるものである。従来
のファクシミリ装置はその原稿情報を送信するという点
においては発呼側のオペレータ判断による一方向性の通
信を可能にするものであった(ポーリング等においても
発呼側オペレータの判断による点では一方向的である。
これは発呼側で意志決定された通信形態のみ可能という
意味)。しかし、本実施例に示すように、ファクシミリ
装置相互での会話型通信が標準的に可能となるため、着
呼側の意志による受信切換が可能となる。これらの例は
一例であるが、本発明によりG3ファクシミリ装置の交
信や操作の点で、多くのアプリケーションに適用可能で
ある。また、G3のみならず他の通信プロトコルにおい
ても適用可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明に係るファクシミリ装置の交信方法によれば、着呼側
から送出される通信プロトコル上に強制受信切換コマン
ドを付加し、発呼側を強制的に受信モードに切り換える
ので、着呼側の意志で発呼側を受信モードに切り換える
ことができる。
【0047】また、請求項2記載の発明に係るファクシ
ミリ装置によれば、コマンド付加部が着呼側にあって通
信プロトコル上に発呼側を受信モードに切り換える強制
受信切換コマンドを付加し、また処理切換部が発呼側に
あって通信プロトコル上に付加された強制受信切換コマ
ンドを解析し、実行中の送信処理を受信処理に切り換え
るので、着呼側の意志で発呼側を受信モードに切り換え
ることができる。
【0048】また、請求項3記載の発明に係るファクシ
ミリ装置によれば、着呼があった際に通常受信を行うか
強制受信切換を行うかを選択部に選択し、強制受信切換
が選択された場合は更に指定部により通信プロトコル上
でのコマンド送出タイミングを指定し、指定されたタイ
ミングで発呼側に強制受信させる画情報をメモリ蓄積部
に予め蓄積待機しておくので、発呼側を受信モードに切
り換えるタイミングを適宜選定でき、その際に強制受信
させる画情報をも適宜選定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜3いずれかに記載された発明の一実
施例に係るファクシミリ装置およびその交信方法を示す
図であり、同図(a)はファクシミリ装置のブロック
図、同図(b)は強制受信切換コマンドのフォーマット
例を示すフレーム構成図である。
【図2】G3交信フローにおける強制受信切換コマンド
CRPの送出タイミング例を示すもので、同図(a)は
NSS、DCS受付後のCRP送出タイミングを示し、
同図(b)は画情報受付後のCRP送出タイミングを示
し、同図(c)はリンギング受付後のCRP送出タイミ
ングを示す。
【図3】発呼側のフェーズ処理を示すフローチャートで
ある。
【図4】図3から連続する発呼側のフェーズ処理を示す
フローチャートである。
【図5】図4から連続する発呼側のフェーズ処理を示す
フローチャートである。
【図6】着呼側のフェーズ処理を示すフローチャートで
ある。
【図7】図6から連続する着呼側のフェーズ処理を示す
フローチャートである。
【図8】発呼側に強制受信させる画情報の入力処理を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
11 スキャナ部 12 プロッタ部 13 符号化復号化部 14 メモリ蓄積部 15 システム制御部 16 操作表示部(選択部、指定部) 17 システムメモリ部 18 通信制御部(コマンド付加部、処理切換部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の通信プロトコルに従って発呼側から
    着呼側に対してファクシミリ電文を送信するファクシミ
    リ装置の交信方法において、 前記着呼側から送出される通信プロトコル上に発呼側を
    強制的に受信モードに切り換える強制受信切換コマンド
    を付加することを特徴とするファクシミリ装置の交信方
    法。
  2. 【請求項2】所定の通信プロトコルに従って発呼側とし
    ての送信処理または着呼側としての受信処理を実行し、
    発呼側から着呼側に対してファクシミリ電文を送信する
    通信制御部を備えたファクシミリ装置において、 前記着呼側にあって通信プロトコル上に発呼側を受信モ
    ードに切り換える強制受信切換コマンドを付加するコマ
    ンド付加部と、 前記発呼側にあって通信プロトコル上に付加された強制
    受信切換コマンドを解析し、実行中の送信処理を受信処
    理に切り換える処理切換部と、を備えたことを特徴とす
    るファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載のファクシミリ装置におい
    て、 着呼があった際に通常受信を行うか強制受信切換を行う
    かいずれか一方を選択する選択部と、 強制受信切換が選択された場合に通信プロトコル上での
    コマンド送出タイミングを指定する指定部と、 指定されたタイミングで発呼側に強制受信させる画情報
    を予め蓄積待機しておくメモリ蓄積部と、を備えたこと
    を特徴とするファクシミリ装置。
JP4121798A 1992-05-14 1992-05-14 ファクシミリ装置およびその交信方法 Pending JPH05316318A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4121798A JPH05316318A (ja) 1992-05-14 1992-05-14 ファクシミリ装置およびその交信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4121798A JPH05316318A (ja) 1992-05-14 1992-05-14 ファクシミリ装置およびその交信方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05316318A true JPH05316318A (ja) 1993-11-26

Family

ID=14820186

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4121798A Pending JPH05316318A (ja) 1992-05-14 1992-05-14 ファクシミリ装置およびその交信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05316318A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05316318A (ja) ファクシミリ装置およびその交信方法
JP3430654B2 (ja) ファクシミリ装置
JP3562090B2 (ja) ファクシミリ通信方法及びファクシミリ装置
JP3025522B2 (ja) ファクシミリ装置の伝送制御方式
JP2642532B2 (ja) 回線切換装置
JP3611739B2 (ja) データ通信装置
JPH0851503A (ja) マルチメディアサーバー
JPH07226810A (ja) 電話機
JPH07221957A (ja) ファクシミリ装置における通信制御装置
JPH07131624A (ja) ファクシミリ装置
JPH0630215A (ja) ファクシミリ通信システム
JPH10107996A (ja) 間違い電話検出装置
JPH07177335A (ja) ファクシミリ装置の回線接続方式
JPH08336033A (ja) 無線通信システム
JPH1174987A (ja) ファクシミリ装置
JPH09261445A (ja) 通信装置
JPH04306957A (ja) ファクシミリ装置
JPH11308375A (ja) ファクシミリ装置の制御方法
JPH07288597A (ja) ファクシミリ装置
JPS63234665A (ja) 有線・無線両用フアクシミリ装置
JPH07203172A (ja) ファクシミリ装置
JP2004072689A (ja) 通信端末装置
JPH07288600A (ja) ファクシミリ装置
JPH05308446A (ja) ファクシミリ装置
JPH04341053A (ja) ファクシミリ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040827

A977 Report on retrieval

Effective date: 20060125

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20060530

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02