JPH05315896A - 自動周波数制御回路 - Google Patents

自動周波数制御回路

Info

Publication number
JPH05315896A
JPH05315896A JP11375292A JP11375292A JPH05315896A JP H05315896 A JPH05315896 A JP H05315896A JP 11375292 A JP11375292 A JP 11375292A JP 11375292 A JP11375292 A JP 11375292A JP H05315896 A JPH05315896 A JP H05315896A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
signal
oscillation
intermediate frequency
divider
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11375292A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Minematsu
徹 峰松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP11375292A priority Critical patent/JPH05315896A/ja
Publication of JPH05315896A publication Critical patent/JPH05315896A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Channel Selection Circuits, Automatic Tuning Circuits (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】中間周波信号を目標周波数に精度よく保つ。 【構成】発振器15からの基準周波数信号を分周器16
を介して比較器17に供給する。アンプ8からの中間周
波信号を分周器18を介して比較器17に供給する。目
標周波数をfg、基準発振器15の基準周波数をfr、比
較器17における比較周波数をfcとし、分周器16,
18の分周数をfr/fc、fg/fcにする。比較器17
からの比較結果をマイコン6に供給し、中間周波信号の
周波数と復調器9が要求する目標周波数fgとのずれを
判断し、同調電圧Vcを変更して中間周波信号が目標周
波数fgとなるように制御する。所定チャネルにチュー
ニング後に復調器9が初めて復調を始めるとき、局部発
振周波数に所定のオフセットを加減し、かつ分周器1
6,18の出力位相が一致するように分周数を制御し、
位相比較器17の認識周波数のノイズ成分によるずれを
補正し、目標周波数fgの誤認を回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばCS音声放送
受信機等に適用して好適な自動周波数制御回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図5は、CS音声放送受信機の一例の構
成を示すものである。
【0003】同図において、アンテナ1からの受信信号
はダウンコンバータ2に供給されて第1中間周波信号に
変換される。この第1中間周波信号は広帯域アンプ3で
増幅された後、混合回路4に供給されて局部発振器5か
らの局部発振信号と乗算され、第2中間周波信号が得ら
れる。この場合、ユーザーのキーパネル7の操作に基づ
き、マイコン6より局部発振器5に供給される同調電圧
Vcが変更され、従って局部発振信号の周波数が変更さ
れて選局が行なわれる。
【0004】混合回路4より出力される第2中間周波信
号は、AGCアンプ8でレベルが一定とされた後、MS
K復調器9に供給されて復調される。
【0005】ここで、第2中間周波信号の周波数の変動
が一定範囲にないときは、復調器9で充分な復調性能を
得ることができなくなる。そのため、AGCアンプ8の
出力信号がFM検波器10に供給され、その検波出力が
マイコン6に供給される。マイコン6では検波出力が基
準電圧(正規の同調状態の電圧)と比較され、その誤差
電圧に応じて同調電圧Vcが制御され、第2中間周波信
号の周波数が規定値となるように制御される。
【0006】復調器9からの復調信号(ディジタルデー
タ)は復号器11に供給されて復号処理、誤り訂正処
理、デスクランブル処理等が行なわれる。また、ユーザ
ーのキーパネル7の操作に基づき、マイコン6より復号
器11にチャネル選択信号が供給されてチャネルの選択
が行なわれる。復号器11より出力される選択されたチ
ャネルのディジタル音声データは、D/A変換器12で
アナログ信号に変換された後スピーカ13に供給され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図5に示す受信機にお
いては、混合回路4より出力される第2中間周波信号の
周波数を調整するのに、第2中間周波信号をFM検波
し、その検波出力に基づいて局部発振信号の周波数を制
御するものである。そのため、局部発振器5から安定し
た周波数の局部発振信号を得ることができず、第2中間
周波信号の周波数を精度よく保つことが困難であった。
上述せずもMSK復調器9では、同期検波による復調が
行なわれるため、第2中間周波信号の周波数を、例えば
規定値±100KHz以内に精度よく制御する必要があ
る。
【0008】そこで、第2中間周波信号の周波数を精度
よく保つために、水晶発振器等の高精度の基準発振器を
備え、基準発振器からの基準周波数信号と第2中間周波
信号とを比較し、その比較結果に応じて局部発振信号の
周波数を制御する方式が考えられる。しかし、この方式
でも、周波数軸上でキャリア周波数に対して非対称なノ
イズ成分が存在する場合、第2中間周波信号の目標周波
数を誤認し、局部発振信号の周波数を誤った値に制御す
るおそれがあり不十分である。
【0009】また、MSK復調器9のロック検出信号等
を利用して受信できているか否かを判断し、受信できて
いる場合には局部発振信号の周波数制御を行なわないよ
うにする方式も考えられる。しかし、この方式では受信
機の入力信号の周波数が漂動したような場合、入力周波
数が正しくないために受信できなくなる。
【0010】この発明では、中間周波信号を目標周波数
に精度よく保つことができる自動周波数制御回路を提供
するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る自動周波数制御回路は、局部発振信号を出力する局部
発振器と、高周波入力信号に上記局部発振信号を混合し
て中間周波信号を得る混合回路とを備え、混合回路より
出力される中間周波信号またはそれに関連する信号と基
準信号またはそれに関連する信号の比較結果に基づい
て、中間周波信号が目標周波数となるように局部発振器
の発振周波数を制御する自動周波数制御回路において、
所定チャネルにチューニング後に初めて受信したと判定
したとき、制御方向に対応して局部発振器の発振周波数
に所定のオフセット周波数を加算または減算すると共
に、このときの上記比較結果を中間周波信号が目標周波
数であるときのものとみなして以後の局部発振器の発振
周波数の制御を行なうものである。
【0012】請求項2記載の発明に係る自動周波数制御
回路は、局部発振信号を出力する局部発振器と、高周波
入力信号に上記局部発振信号を混合して中間周波信号を
得る混合回路と、この混合回路より出力される中間周波
信号を分周する第1の分周器と、基準発振器より出力さ
れる基準周波数信号を分周する第2の分周器と、第1お
よび第2の分周器の出力信号の位相を比較する位相比較
器と、この位相比較器の比較結果に基づいて第1および
第2の分周器の出力信号の位相が一致するように局部発
振器の発振周波数を制御すると共に、所定チャネルにチ
ューニング後に中間周波信号を復調する復調器が初めて
ロックするとき、局部発振器の発振周波数に所定のオフ
セット周波数を加算または減算し、さらに位相比較器の
比較結果に基づいて第1および第2の分周器の出力信号
の位相が一致するように第1および第2の分周器の一方
または双方の分周数を制御する制御手段とを備えてなる
ものである。
【0013】請求項3記載の発明に係る自動周波数制御
回路は、局部発振信号を出力する局部発振器と、高周波
入力信号に局部発振信号を混合して中間周波信号を得る
混合回路と、この混合回路より出力される中間周波信号
を分周する第1の分周器と、基準発振器より出力される
基準周波数信号を分周する第2の分周器と、第1および
第2の分周器の出力信号の位相を比較する位相比較器
と、この位相比較器の比較結果に基づいて第1および第
2の分周器の出力信号の位相が一致するように局部発振
器の発振周波数を制御すると共に、所定チャネルにチュ
ーニング後に中間周波信号の復調信号を復号する復号器
が初めて所定の同期信号を発生するとき、局部発振器の
発振周波数に所定のオフセット周波数を加算または減算
し、さらに位相比較器の比較結果に基づいて第1および
第2の分周器の出力信号の位相が一致するように第1お
よび第2の分周器の一方または双方の分周数を制御する
制御手段とを備えてなるものである。
【0014】請求項4記載の発明に係る自動周波数制御
回路は、請求項1、2または3記載の発明において、オ
フセット周波数を受信限界目標C/N比でのキャプチャ
レンジの中心と境界との差に設定するものである。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明においては、所定チャネル
にチューニング後に初めて受信したと判定したとき(中
間周波信号の周波数はキャプチャレンジの境界上にあ
る)、制御方向に対応して局部発振器5の発振周波数に
所定のオフセット周波数を加算または減算すると共に、
このときの中間周波信号またはそれに関連する信号と基
準信号またはそれに関連する信号の比較結果を中間周波
信号が目標周波数であるときのものとみなして以後の局
部発振器5の発振周波数の制御を行なうため、中間周波
信号またはそれに関連した信号の認識周波数でノイズ成
分によるずれ分が補正される。これにより、AFCが中
間周波信号の目標周波数を誤認し、中間周波信号が目標
周波数に制御されなくなるのを回避し得る。
【0016】請求項2記載の発明においては、所定チャ
ネルにチューニング後に中間周波信号を復調する復調器
9が初めてロックして復調動作を始めるとき(中間周波
信号の周波数はキャプチャレンジの境界上にある)、局
部発振器5の発振周波数に所定のオフセット周波数を加
算または減算し、さらに位相比較器17の比較結果に基
づいて第1および第2の分周器18,16の出力信号の
位相が一致するように第1および第2の分周器18,1
6の一方または双方の分周数を制御するため、位相比較
器17が認識する第1の分周器18の出力信号の周波数
のノイズによるずれ分が補正される。これにより、AF
Cが中間周波信号の目標周波数を誤認し、中間周波信号
が目標周波数に制御されなくなるのを回避し得る。
【0017】請求項3記載の発明においては、所定チャ
ネルにチューニング後に中間周波信号の復調信号を復号
する復号器11が初めて復号動作を始めて所定の同期信
号を発生するとき(中間周波信号の周波数はキャプチャ
レンジの境界上にある)、局部発振器5の発振周波数に
所定のオフセット周波数を加算または減算し、さらに位
相比較器17の比較結果に基づいて第1および第2の分
周器18,16の出力信号の位相が一致するように第1
および第2の分周器18,16の一方または双方の分周
数を制御するため、位相比較器17が認識する第1の分
周器18の出力信号の周波数のノイズによるずれ分が補
正される。これにより、AFCが中間周波信号の目標周
波数を誤認し、中間周波信号が目標周波数に制御されな
くなるのを回避し得る。
【0018】請求項4記載の発明においては、請求項
1、2または3記載の発明と同様の作用を得る他、受信
限界目標C/N比でのキャプチャレンジの中心と境界と
の差をオフセット周波数として設定するため、広い範囲
で動作可能となる。
【0019】
【実施例】以下、図1を参照しながら、この発明の一実
施例について説明する。この図1において、図5と対応
する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略す
る。
【0020】本例において、15は基準発振器であり、
この基準発振器15より出力される基準周波数信号は分
周器16で分周されて位相比較器17に供給される。ま
た、この位相比較器17には、AGCアンプ8より出力
される第2中間周波信号が分周器18で分周されて供給
される。ここで、第2中間周波信号の目標周波数をf
g、基準発振器15における基準周波数をfr、位相比較
器17における比較周波数をfcとすると、分周器16
の分周数はfr/fcに設定されると共に、分周器18の
分周数はfg/fcに設定される。
【0021】位相比較器17より出力される比較結果信
号はマイコン6に供給される。この比較結果信号に基づ
き、マイコン6では第2中間周波信号の周波数とMSK
復調器9が要求する目標周波数fg(MSK復調器9が
正しく復調動作をすることができるMSK変調波のキャ
リア周波数、または周波数範囲)とのずれ具合いが判断
される。第2中間周波信号の周波数が目標周波数fgと
一致するとき、分周器16,18の出力信号の周波数は
等しくなり、位相比較器17からは一定値の比較結果信
号が出力される。そして、マイコン6によって局部発振
器5に供給される同調電圧Vcが変更され、第2中間周
波信号が目標周波数fgとなるように自動周波数制御
(AFC)が行なわれる。
【0022】ここで、AFCの動作について、さらに詳
細に説明する。
【0023】MSK変調波は、キャリア周波数を中心に
した左右対称の山型の周波数分布をしている(図2参
照)。位相比較器17では第2中間周波信号の分周器1
8を介した信号の周波数がその平均値として認識され
る。そのため、第2中間周波信号がMSK変調波のみの
場合は、MSK変調波のキャリア周波数のfc/fg倍と
して認識されるため、第2中間周波信号が目標周波数f
gとなるようにAFC動作をする。
【0024】第2中間周波信号にはMSK変調波の他
に、ノイズが含まれているが、このノイズの電力が完全
に均一であれば、平均化によって個々のノイズ成分の影
響が相殺されるためやはり正しく動作する。しかし、ノ
イズの電力に片寄りがあると(特定の周波数成分のノイ
ズが多い、周波数が高くなるにつれてノイズが多くなる
等)、ノイズ成分の平均周波数の影響で、位相比較器1
7の認識周波数がMSK変調波のキャリア周波数のfc
/fg倍よりずれたものとなる。この周波数のずれの度
合はMSK変調波とノイズの電力の割合で変わる。
【0025】相対的にノイズ成分が少ない場合、すなわ
ちC/N比が良い場合は、ノイズ成分の平均周波数の影
響をほとんど受けず、位相比較器17が認識する第2中
間周波信号の周波数はMSK変調波のキャリア周波数の
fc/fg倍とほぼ同じくなってノイズのない場合とほと
んど変わらない。しかし、相対的にノイズ成分が多い場
合、すなわちC/N比が悪い場合は、ノイズ成分の平均
周波数の影響を大きく受け、位相比較器17が認識する
第2中間周波信号の周波数はMSK変調波のキャリア周
波数のfc/fg倍より大きくずれ、第2中間周波信号の
周波数を目標周波数fgに制御することが困難となる。
【0026】そこで、本例においては、MSK復調器9
より得られる復調動作を始めたことを示すロック検出信
号SLOがマイコン6に供給される。マイコン6は、チュ
ーニング後に初めてロック検出信号SLOが得られるとき
は、同調電圧Vcを制御して局部発振信号の周波数にオ
フセット周波数を加減すると共に、分周器18に分周数
修正信号SCDを供給して分周数を制御して位相比較器1
7の比較結果が一致となるようにする。
【0027】なお、上述せずも分周器18としては、マ
イコン6による分周数の修正が可能なタイプのものが使
用される。
【0028】次に、図3のフローチャートを使用して、
本例のAFCの動作について説明する。マイコン6が図
3に示すような処理を行なうルーチンを一定周期で実行
することで、自動周波数制御が実現される。
【0029】まず、位相比較器17より出力される比較
結果信号に基づき、現在の第2中間周波信号の周波数が
目標周波数fgよりずれているか否かを判断する(ステ
ップ101)。ずれていない場合には処理を終了する。
ずれている場合には、比較結果信号に基づき、どちら側
にずれているかを調べて、局部発振周波数を上げるか下
げるか判断する(ステップ102)。
【0030】ステップ102で、局部発振周波数を上げ
ると判断するときは、局部発振周波数を1ステップ(C
S音声放送受信機では20KHz〜100KHz程度)
だけ上げ(ステップ104)、一方局部発振周波数を下
げると判断するときは局部発振周波数を1ステップだけ
下げる(ステップ109)。
【0031】従来の制御方式においては、ここまでで処
理を終了するが、本例においてはさらに処理が行なわれ
る。
【0032】すなわち、ステップ104で局部発振周波
数を1ステップ上げた後、MSK復調器9が復調動作を
始めたことを示すロック検出信号SLOが得られたか否か
を判断する(ステップ105)。ロック検出信号SLOが
得られないときは処理を終了する。ロック検出信号SLO
が得られるときは、そのチャネルにチューニングし始め
てから初めてのものか否かを判断する(ステップ10
6)。初めてでないときは処理を終了する。初めてであ
るときは同調電圧Vcを制御して局部発振周波数に予め
設定されたオフセット周波数を加える(ステップ10
7)。
【0033】次に、位相比較器17より出力される比較
結果信号に基づき、マイコン6より分周器18に分周数
修正信号SCDを供給して比較結果が一致となるように分
周数を変え(ステップ108)、処理を終了する。
【0034】また、ステップ109で局部発振周波数を
1ステップ下げた後、MSK復調器9が復調動作を始め
たことを示すロック検出信号SLOが得られたか否かを判
断する(ステップ110)。ロック検出信号SLOが得ら
れないときは処理を終了する。ロック検出信号SLOが得
られるときは、そのチャネルにチューニングし始めてか
ら初めてのものか否かを判断する(ステップ111)。
初めてでないときは処理を終了する。初めてであるとき
は同調電圧Vcを制御して局部発振周波数に予め設定さ
れたオフセット周波数を差し引き(ステップ112)、
ステップ108に進む。
【0035】以上の処理によって、C/N比が悪い場合
で、位相比較器17が認識する分周器18の出力信号の
周波数がMSK変調波のキャリア周波数のfc/fg倍よ
りずれているとき、ノイズ成分の平均周波数の影響でず
れた分の補正が行なわれ、AFCが目標周波数fgを誤
認し、第2中間周波信号が目標周波数fgに制御されな
くなるという事態を回避することができる。
【0036】勿論、C/N比が良い場合には、位相比較
器17が認識する分周器18の出力信号の周波数がMS
K変調波のキャリア周波数のfc/fg倍よりそれほどず
れないため、上述したような補正処理をしようとして
も、ほとんど分周器18の分周数を変えることなく、位
相比較器17における比較結果が一致となるため、何等
悪影響を及ぼすことはない。
【0037】ここで、上述したオフセット周波数につい
て、さらに詳細に説明する。
【0038】MSK復調器9の復調動作が開始してロッ
ク検出信号SLOが初めて得られるときの周波数はキャプ
チャレンジ(アンロック状態からロック状態へ変わるこ
とができる周波数範囲)の境界上の周波数である。キャ
プチャレンジに比べてロックレンジ(ロック状態を維持
することができる周波数範囲)は広いのが普通である
が、AFCの周波数変動幅もあるので、安定した動作を
望む場合は、より中心に近いところで動作することが望
ましい。
【0039】そこで、キャプチャレンジの中心と境界の
差をオフセット周波数として加減することで、ロック検
出信号SLOが初めて得られるときにキャプチャレンジの
中心に第2中間周波信号の周波数を持っていくものであ
る。キャプチャレンジはC/N比によって変わるので、
受信限界目標C/N比でのキャプチャレンジの中心と境
界との差をオフセット周波数として設定すると、広い範
囲で動作するようにできる。また、ROM等に複数種の
オフセット周波数情報を記憶しておき、C/N比に応じ
て読み出すようにしてもよい。図4には、MSK復調器
9のキャプチャレンジとC/N比の関係を示している。
【0040】なお、上述実施例においては、分周器18
の分周数を修正するようにしたものであるが、この代わ
りに分周器16の分周数を修正するようにしてもよく、
さらには双方を修正するようにしてもよい。
【0041】また、上述実施例においては、MSK復調
器9のロック検出信号SLOを単独で用いた例を示した
が、同様にして復号器11が正しく復号動作を始めたこ
とを示す同期信号を単独で用いてもよく、さらには双方
を用いてもよい。
【0042】また、上述実施例においては、位相比較器
17を用いて第2中間周波信号の周波数と目標周波数f
gとのずれを検出するようにしたものであるが、例えば
周波数カウンタで第2中間周波信号の周波数を検出し、
その検出信号をマイコン6に供給する構成とすることも
できる。その場合、マイコン6は第2中間周波信号の周
波数の目標周波数fgを内部データとして持ち、分周数
を修正する代わりに、目標周波数fgを修正することに
なる。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、所定チャ
ネルにチューニング後に初めて受信したと判定したと
き、制御方向に対応して局部発振周波数に所定のオフセ
ットを加減算すると共に、このとき中間周波信号が目標
周波数にあるとみなして以後の局部発振周波数の制御を
行なうため、ノイズによってAFCが中間周波信号の目
標周波数を誤認し、中間周波信号が目標周波数に制御さ
れなくなるのを回避できる。
【0044】請求項2記載の発明によれば、所定チャネ
ルにチューニング後に復調器が初めて復調動作を始める
とき、局部発振周波数に所定のオフセットを加減し、さ
らに位相比較器の比較結果に基づいて第1および第2の
分周器の出力信号の位相が一致するように分周数を制御
するため、位相比較器が認識する第1の分周器の出力信
号の周波数のノイズによるずれが補正され、AFCが中
間周波信号の目標周波数を誤認し、中間周波信号が目標
周波数に制御されなくなるのを回避できる。
【0045】請求項3記載の発明によれば、所定チャネ
ルにチューニング後に復号器が初めて復号動作を始める
とき、局部発振周波数に所定のオフセットを加減し、さ
らに位相比較器の比較結果に基づいて第1および第2の
分周器の出力信号の位相が一致するように分周数を制御
するため、位相比較器が認識する第1の分周器の出力信
号の周波数のノイズによるずれが補正され、AFCが中
間周波信号の目標周波数を誤認し、中間周波信号が目標
周波数に制御されなくなるのを回避できる。
【0046】請求項4記載の発明においては、請求項
1、2または3記載の発明と同様の効果を得ることがで
きる他、受信限界目標C/N比でのキャプチャレンジの
中心と境界との差をオフセット周波数として設定するた
め、広い範囲で動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】MSK変調波の周波数分布を示す図である。
【図3】図1の例における自動周波数制御の動作を示す
フローチャートである。
【図4】MSK復調器のキャプチャレンジとC/N比の
関係を示す図である。
【図5】従来例の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 ダウンコンバータ 4 混合回路 5 局部発振器 6 マイコン 9 MSK復調器 11 復号器 15 基準発振器 16,18 分周器 17 位相比較器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 局部発振信号を出力する局部発振器と、 高周波入力信号に上記局部発振信号を混合して中間周波
    信号を得る混合回路とを備え、上記混合回路より出力さ
    れる中間周波信号またはそれに関連する信号と基準信号
    またはそれに関連する信号の比較結果に基づいて、上記
    中間周波信号が目標周波数となるように上記局部発振器
    の発振周波数を制御する自動周波数制御回路において、 所定チャネルにチューニング後に初めて受信したと判定
    したとき、制御方向に対応して上記局部発振器の発振周
    波数に所定のオフセット周波数を加算または減算すると
    共に、このときの上記比較結果を上記中間周波信号が目
    標周波数であるときのものとみなして以後の上記局部発
    振器の発振周波数の制御を行なうことを特徴とする自動
    周波数制御回路。
  2. 【請求項2】 局部発振信号を出力する局部発振器と、 高周波入力信号に上記局部発振信号を混合して中間周波
    信号を得る混合回路と、 この混合回路より出力される中間周波信号を分周する第
    1の分周器と、 基準発振器より出力される基準周波数信号を分周する第
    2の分周器と、 上記第1および第2の分周器の出力信号の位相を比較す
    る位相比較器と、 この位相比較器の比較結果に基づいて上記第1および第
    2の分周器の出力信号の位相が一致するように上記局部
    発振器の発振周波数を制御すると共に、所定チャネルに
    チューニング後に上記中間周波信号を復調する復調器が
    初めてロックするとき、上記局部発振器の発振周波数に
    所定のオフセット周波数を加算または減算し、さらに上
    記位相比較器の比較結果に基づいて上記第1および第2
    の分周器の出力信号の位相が一致するように上記第1お
    よび第2の分周器の一方または双方の分周数を制御する
    制御手段とを備えてなる自動周波数制御回路。
  3. 【請求項3】 局部発振信号を出力する局部発振器と、 高周波入力信号に上記局部発振信号を混合して中間周波
    信号を得る混合回路と、 この混合回路より出力される中間周波信号を分周する第
    1の分周器と、 基準発振器より出力される基準周波数信号を分周する第
    2の分周器と、 上記第1および第2の分周器の出力信号の位相を比較す
    る位相比較器と、 この位相比較器の比較結果に基づいて上記第1および第
    2の分周器の出力信号の位相が一致するように上記局部
    発振器の発振周波数を制御すると共に、所定チャネルに
    チューニング後に上記中間周波信号の復調信号を復号す
    る復号器が初めて所定の同期信号を発生するとき、上記
    局部発振器の発振周波数に所定のオフセット周波数を加
    算または減算し、さらに上記位相比較器の比較結果に基
    づいて上記第1および第2の分周器の出力信号の位相が
    一致するように上記第1および第2の分周器の一方また
    は双方の分周数を制御する制御手段とを備えてなる自動
    周波数制御回路。
  4. 【請求項4】 上記オフセット周波数を受信限界目標C
    /N比でのキャプチャレンジの中心と境界との差に設定
    することを特徴とする請求項1、2または3記載の自動
    周波数制御回路。
JP11375292A 1992-05-06 1992-05-06 自動周波数制御回路 Pending JPH05315896A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11375292A JPH05315896A (ja) 1992-05-06 1992-05-06 自動周波数制御回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11375292A JPH05315896A (ja) 1992-05-06 1992-05-06 自動周波数制御回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05315896A true JPH05315896A (ja) 1993-11-26

Family

ID=14620233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11375292A Pending JPH05315896A (ja) 1992-05-06 1992-05-06 自動周波数制御回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05315896A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997040585A1 (fr) * 1996-04-19 1997-10-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Recepteur de signaux a haute frequence
WO2005115220A1 (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 送信機、受信機と送受信システム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997040585A1 (fr) * 1996-04-19 1997-10-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Recepteur de signaux a haute frequence
US6115432A (en) * 1996-04-19 2000-09-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. High-frequency signal receiving apparatus
WO2005115220A1 (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 送信機、受信機と送受信システム
EP1757216A1 (en) * 2004-05-27 2007-02-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Transmitter, receiver, and transmission/reception system
EP1757216A4 (en) * 2004-05-27 2009-08-05 Panasonic Corp TRANSMITTER; RECEIVER AND TRANSMIT RECEIVER SYSTEM

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0545342B1 (en) Method of calibrating a superheterodyne receiver
KR860001437B1 (ko) 개선된 위상 동기를 갖는 위상 동기 루프 장치
JP2002515205A (ja) 衛星受信機
US5517678A (en) Satellite radio receiver
JPH0993090A (ja) 受信機
US5940747A (en) Apparatus and method of acquiring a carrier signal in a wireless receiver
KR0158187B1 (ko) 위성 방송 수신기
JPH05315896A (ja) 自動周波数制御回路
JP2001285033A (ja) シンセサイザ受信機
JPH10107590A (ja) ディジタル受信機の周波数調整方法及び周波数調整回路
JP2911458B2 (ja) 自動周波数制御装置
JP2567634B2 (ja) Rds受信機
US4796102A (en) Automatic frequency control system
JPH0619218Y2 (ja) 受信機
JPH0342807B2 (ja)
JPS5924191Y2 (ja) シンセサイザ−受信機のafc回路
JP2822378B2 (ja) Fm受信機の中間周波数自動調整方式
JPH09186947A (ja) 自動周波数制御回路
JPH10178599A (ja) ディジタル衛星放送受信機
JPH03284016A (ja) 衛星放送受信機のafc回路
JPH0563511A (ja) 自動周波数制御回路
JP3038726B2 (ja) 電子選局装置
JPH079456Y2 (ja) 周波数シンセサイザ方式の受信機におけるaft装置
JPH0715482A (ja) 自動周波数制御装置
JP2001086183A (ja) デジタル変調信号受信機