JPH0531247U - 電子部品用ソケツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 単なる接続機能だけでなく各種の電気部品を
容易に接続して、回路変更を容易に行なえる。 【構成】 集積回路のピンを挿入するピン挿入部２と、
プリント基板に接続する。接続ピン部４を有し、かつこ
の両部２，４をソケット本体１内で断線状態としてあ
る。第１，第２端子３，５は両部２，４にそれぞれ導通
し、ソケット本体１の外にそれぞれ突設している。回路
変更の際、第１，第２端子３，５間に電気部品６を直列
に挿入すると、プリント基板の改版や改造せずに容易に
回路変更できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電子部品（特に集積回路）とプリント基板とを電気的に接続する電 子部品用ソケットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

電子部品の一種である集積回路とプリント基板とを電気的に接続するソケット としては、従来、図３に示すようなソケット４０がある。 このソケット４０は、プラスチックなどの絶縁体材料で形成されたソケット本 体４１と、その上部に設けて集積回路のピンを挿入するピン挿入部４２と、ソケ ット本体４１の下部に設けてプリント基板に接続する接続ピン４３とで構成され ている。 また、ピン挿入部４２と接続ピン４３とは、ソケット本体４１内において導通 状態となっており、集積回路のピンをピン挿入部４２に挿入し、接続ピン４３を プリント基板に接続すれば、集積回路とプリント基板とが電気的に接続される。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来のソケットでは、回路変更に応じて集積回路ピンとプリン ト基板との間に、電気部品を直列に挿入することができず、プリント基板の改版 や改造を必要とする問題がある。

【０００４】 本考案は、上記問題点にかんがみなされたもので、単なる接続機能だけでなく 各種の電気部品を容易に接続できる電子部品用ソケットを提供することを目的と する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、請求項１にかかる本考案は、電子部品のピンを挿入 するピン挿入部と、プリント基板に挿入する接続ピンとをソケット本体の上下に 設けた電子部品用ソケットにおいて、上記ピン挿入部と上記接続ピン部をソケッ ト本体内で断線状態とし、かつ上記ピン挿入部と導通する第１端子と、上記接続 ピン部と導通する第２端子をソケット本体の外側に突き出して形成した構成とし てある。 また、請求項２にかかる本考案は、上記第１端子と上記第２端子との間に、任 意の電気部品を接続した構成としてある。 また、請求項３にかかる本考案は、上記第１端子と上記第２端子との間に導線 を接続して、上記ピン挿入部と上記接続ピン部とを導通状態にする構成としてあ る。

【０００６】

【作用】

上記のように構成した請求項１にかかる本考案においては、第１端子と第２端 子との間に必要な電気部品を直列に挿入接続することによって回線変更に対応で きる。 また、請求項２にかかる本考案においては、使用頻度の高い電気部品をあらか じめ接続したソケットを用意できる。 また、請求項３にかかる本考案においては、従来のソケットと同様に使用でき 、回路変更が生じたとき、第１端子と第２端子との間を切断して必要な電気部品 を、この切断箇所に接続する。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図１にもとづいて説明する。 図１はソケット１０の断面図を示しており、１はソケット本体であって、絶縁 性合成樹脂材をほぼ直方体に成形したものである。 そして、ソケット本体１の上面には、図示しない集積回路のピンを挿入できる ピン挿入部２が、導体を用いて適宜必要数設けられており、さらに、このピン挿 入部２に導通した第１端子３が、ソケット本体１の側面から突き出た状態で設け られている。

【０００８】 他方、ソケット本体１の下面には、図示しないプリント基板に接続できる接続 ピン４が上記ピン挿入部２と同数だけ設けられ、さらに、この接続ピン４に導通 している第２端子５が、上記第１端子３の突き出たソケット本体１側面に同様に 突設されている。 ここで、ソケット本体１内において、図１に示す通り、ピン挿入部２と接続ピ ン４とは導通しておらずに断線状態となっている。

【０００９】 このソケット１０によれば、回路の変更が生じたとき、変更箇所に相当する第 １端子３と第２端子５との間に、必要な抵抗器などの電気部品を直列に挿入接続 すれば、プリント基板の改版や改造をすることなく、回路変更を容易に行える。

【００１０】 次に、他の第２実施例について、図２を参照して説明する。 図２は、第２実施例のソケット２０の要部断面図を示しており、上記第１実施 例と異なる点は、第１端子３と第２端子５との間に抵抗器やコンデンサなどの電 気部品６をあらかじめ接続してある点であり、他の部分は同じである。 このソケット２０は、使用頻度の高い電気部品６をあらかじめ接続しておくこ とで、より効率的に回路変更に対応でき、また、電気部品６の接続してない回路 との特性の比較を容易に行える。

【００１１】 さらに、第３実施例としては、第２実施例に対して、電気部品６の代わりに導 体を接続したソケットである。 このソケットは、通常時において従来のソケット４０と同様に使用できるが、 回路変更が生じた場合に第１端子３と第２端子５との間の導体を切り取り、必要 な電気部品を接続すれば、回路変更が容易に行える。

【００１２】

【考案の効果】

以上のように請求項１にかかる本考案によると、電子部品のピンを挿入するピ ン挿入部とプリント基板に接続する接続ピン部とを、ソケット本体内で断線状態 とし、それぞれに導通する第１，第２端子をソケット本体外にそれぞれ突設した ので、回路変更が生じても、第１，第２端子間に電気部品を直列に挿入すれば、 プリント基板の改版や改造せずに容易に回路変更できる。

【００１３】 また、請求項２にかかる本考案によると、第１，第２端子間に電気部品を予め 挿入したので、効率的に回路変更できるだけでなく、電気部品を挿入しない回路 との特性の比較を容易に行える。

【００１４】 また、請求項３にかかる本考案によると、第１第２端子間に導体を接続したの で、通常時には従来のソケットとして使用でき、回路変更の必要時に、この導体 を取り去って電気部品を挿入して、回路変更に容易に対応できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例のソケットの断面図である。

【図２】第２実施例のソケットの要部を示す断面図であ
る。

【図３】従来のソケットの断面図である。

【符号の説明】

１０，２０，４０ ソケット １ ソケット本体 ２ ピン挿入部 ３ 第１端子 ４ 接続ピン部 ５ 第２端子 ６ 電気部品

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電子部品のピンを挿入するピン挿入部
   と、プリント基板に挿入する接続ピン部とをソケット本
   体の上下に設けた電子部品用ソケットにおいて、 上記ピン挿入部と上記接続ピン部をソケット本体内で断
   線状態とし、かつ上記ピン挿入部と導通する第１端子
   と、上記接続ピン部と導通する第２端子をソケット本体
   の外側に突き出して形成したことを特徴とする電子部品
   用ソケット。
2. 【請求項２】 上記第１端子と上記第２端子との間に、
   任意の電気部品を接続したことを特徴とする請求項１に
   記載した電子部品用ソケット。
3. 【請求項３】 上記第１端子と上記第２端子との間に導
   線を接続して、上記ピン挿入部と上記接続ピン部とを導
   通状態にすることを特徴とする請求項１に記載した電子
   部品用ソケット。