JPH05308947A - アロエワインの製造法 - Google Patents
アロエワインの製造法Info
- Publication number
- JPH05308947A JPH05308947A JP4137588A JP13758892A JPH05308947A JP H05308947 A JPH05308947 A JP H05308947A JP 4137588 A JP4137588 A JP 4137588A JP 13758892 A JP13758892 A JP 13758892A JP H05308947 A JPH05308947 A JP H05308947A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aloe
- fermentation
- alcohol fermentation
- liquefied
- yeast
- Prior art date
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- Pending
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- Alcoholic Beverages (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 表皮を除去したアロエを破砕し、望ましくは
酵素処理により液状化したのち、アルコール発酵用糖源
と酵母を加えてアルコール発酵を生起させる。 【効果】 アロエの薬効成分をすべて吸収しやすい形で
含有し、飲み易く、保存安定性にもすぐれたアルコール
性飲料を能率よく製造し、安価に提供することができ
る。
酵素処理により液状化したのち、アルコール発酵用糖源
と酵母を加えてアルコール発酵を生起させる。 【効果】 アロエの薬効成分をすべて吸収しやすい形で
含有し、飲み易く、保存安定性にもすぐれたアルコール
性飲料を能率よく製造し、安価に提供することができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アロエの薬効成分を飲
用により摂取しようとするとき便利でおいしいアロエワ
インの製造法に関するものである。
用により摂取しようとするとき便利でおいしいアロエワ
インの製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アロエは多くの薬効成分を含み、飲用、
外用、様々な形で利用されている。飲用による利用は、
従来、アロエをアルコールに浸漬し薬効成分を溶出させ
て得られる薬味酒、乾燥粉末、ジュースなどの形でなさ
れてきた。しかしながら、薬味酒とする場合、アロエの
薬効成分は数カ月を費やしてもあまりアルコール中に溶
出せず、利用率が悪いばかりか、製品は苦みが強く飲み
にくいという欠点もある。アロエ粉末も苦みが相当に強
く、服用しやすいものではない。また、アロエジュース
は保存性が非常に悪いから飲用に供しようとすると保存
料の添加が必須であり、味も石鹸水のようで、とうてい
一般的な飲料にはなり得ない。
外用、様々な形で利用されている。飲用による利用は、
従来、アロエをアルコールに浸漬し薬効成分を溶出させ
て得られる薬味酒、乾燥粉末、ジュースなどの形でなさ
れてきた。しかしながら、薬味酒とする場合、アロエの
薬効成分は数カ月を費やしてもあまりアルコール中に溶
出せず、利用率が悪いばかりか、製品は苦みが強く飲み
にくいという欠点もある。アロエ粉末も苦みが相当に強
く、服用しやすいものではない。また、アロエジュース
は保存性が非常に悪いから飲用に供しようとすると保存
料の添加が必須であり、味も石鹸水のようで、とうてい
一般的な飲料にはなり得ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、アロ
エを原料にしてその薬効成分を100%利用可能な、し
かもおいしい飲料を製造する方法を提供しようとするも
のである。
エを原料にしてその薬効成分を100%利用可能な、し
かもおいしい飲料を製造する方法を提供しようとするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、まずアロエ
から表皮を除去し、残ったゼリー状の部分を破砕してス
ラリー状にする。これを、望ましくは酵素処理により液
状化し、アルコール発酵用糖源と酵母を加えてアルコー
ル発酵を生起させる。
から表皮を除去し、残ったゼリー状の部分を破砕してス
ラリー状にする。これを、望ましくは酵素処理により液
状化し、アルコール発酵用糖源と酵母を加えてアルコー
ル発酵を生起させる。
【0005】
【作用】アロエは表皮の部分に苦みが強く、これを除く
ことにより、苦みのない製品を得ることができる。した
がって、原料のアロエとしては大型で剥皮作業が容易な
アロエベラを使用するのが有利であるが、これに限定さ
れるものではない。表皮を除いたアロエは、ゼリー状の
塊である。このゼリー状部分からは、圧搾してもジュー
スを得ることはできない。また、これをそのまま水に投
入してアルコール発酵させても、発酵により溶解が進む
ことはほとんど期待できない。本発明においては、アル
コール発酵を速やかに進行させるため、ゼリー状塊を任
意の手段で破砕してスラリー状にする。しかしながら、
弾力性のあるゼリー状アロエの破砕作業はあまり容易で
はない。このため、ある程度破砕したならば、ペクチナ
ーゼ等、植物体組織を解砕するのに有効な酵素を用いて
処理し、液状化させるのが有利である。
ことにより、苦みのない製品を得ることができる。した
がって、原料のアロエとしては大型で剥皮作業が容易な
アロエベラを使用するのが有利であるが、これに限定さ
れるものではない。表皮を除いたアロエは、ゼリー状の
塊である。このゼリー状部分からは、圧搾してもジュー
スを得ることはできない。また、これをそのまま水に投
入してアルコール発酵させても、発酵により溶解が進む
ことはほとんど期待できない。本発明においては、アル
コール発酵を速やかに進行させるため、ゼリー状塊を任
意の手段で破砕してスラリー状にする。しかしながら、
弾力性のあるゼリー状アロエの破砕作業はあまり容易で
はない。このため、ある程度破砕したならば、ペクチナ
ーゼ等、植物体組織を解砕するのに有効な酵素を用いて
処理し、液状化させるのが有利である。
【0006】細かく解砕したゼリー状アロエもしくは液
状化したアロエに、アルコール発酵の糖源となりうる糖
を適量補給し、最終的にアルコール濃度が約8%以上に
達するアルコール発酵が可能なようにする。補給する糖
としては、単独でも急速発酵を可能にする蜂蜜が最も適
しているが、これに適当な単糖類、蔗糖などを併用して
もよい。アロエ自身が含有するアルコール発酵性糖の量
はあまり多くないから、それのみに依存すると、アルコ
ール濃度の低い、保存性の悪い製品しか得られない。
状化したアロエに、アルコール発酵の糖源となりうる糖
を適量補給し、最終的にアルコール濃度が約8%以上に
達するアルコール発酵が可能なようにする。補給する糖
としては、単独でも急速発酵を可能にする蜂蜜が最も適
しているが、これに適当な単糖類、蔗糖などを併用して
もよい。アロエ自身が含有するアルコール発酵性糖の量
はあまり多くないから、それのみに依存すると、アルコ
ール濃度の低い、保存性の悪い製品しか得られない。
【0007】発酵原料には、アルコール発酵を阻害しな
い限り、ほかにもオリゴ糖、他の植物エキス、果汁等、
任意の成分を配合することができる。糖を補給したアロ
エのスラリーもしくは液状化物にはさらにアルコール発
酵用酵母を加えてアルコール発酵を生起させる。酵母と
しては、酒造用に通常使用されるサッカロミセス属酵母
を使用することができる。発酵は、比較的高温度で、望
ましくは約30〜35℃で、速やかに進行させる。低温
度では、アロエ成分による発酵阻害があるためか発酵の
進行がきわめて遅く、そのため発酵中に変質を起こす危
険性が増す。
い限り、ほかにもオリゴ糖、他の植物エキス、果汁等、
任意の成分を配合することができる。糖を補給したアロ
エのスラリーもしくは液状化物にはさらにアルコール発
酵用酵母を加えてアルコール発酵を生起させる。酵母と
しては、酒造用に通常使用されるサッカロミセス属酵母
を使用することができる。発酵は、比較的高温度で、望
ましくは約30〜35℃で、速やかに進行させる。低温
度では、アロエ成分による発酵阻害があるためか発酵の
進行がきわめて遅く、そのため発酵中に変質を起こす危
険性が増す。
【0008】製造条件が適切な場合、通常5〜6日の発
酵でアルコール濃度は約8〜9%に達する。適当な段階
で発酵を打ち切り、濾過して混濁物質を除き、さらに加
熱殺菌すると、淡黄色で透明なアロエワインが得られ
る。
酵でアルコール濃度は約8〜9%に達する。適当な段階
で発酵を打ち切り、濾過して混濁物質を除き、さらに加
熱殺菌すると、淡黄色で透明なアロエワインが得られ
る。
【0009】
【実施例】米国産アロエベラの表皮部分を取り除き、残
ったゼリー状の部分を粗く破砕したのちペクチナーゼを
添加し、酵素作用により液状化させた。次いでこれを発
酵槽に移し、糖源として蜂蜜を、濃度が24%になるよ
う補給し、さらにワイン醸造用乾燥酵母(サッカロミセ
ス・セレビシェ)を添加し、温度を30〜35℃に維持
しながら5日間発酵させた。
ったゼリー状の部分を粗く破砕したのちペクチナーゼを
添加し、酵素作用により液状化させた。次いでこれを発
酵槽に移し、糖源として蜂蜜を、濃度が24%になるよ
う補給し、さらにワイン醸造用乾燥酵母(サッカロミセ
ス・セレビシェ)を添加し、温度を30〜35℃に維持
しながら5日間発酵させた。
【0010】発酵終了後、火入れして発酵を停止させ、
さらに濾過して、アルコール濃度9%、淡黄色透明のア
ロエワインを得た。製品は、アロエの生臭さや苦みもな
く、甘口ブドウ酒風のおいしいものであった。また、常
温保存してもその品質は長期間安定であった。
さらに濾過して、アルコール濃度9%、淡黄色透明のア
ロエワインを得た。製品は、アロエの生臭さや苦みもな
く、甘口ブドウ酒風のおいしいものであった。また、常
温保存してもその品質は長期間安定であった。
【0011】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、アロエ
の薬効成分をすべて吸収しやすい形で含有し、飲み易
く、保存安定性にもすぐれたアルコール性飲料・アロエ
ワインを能率よく製造して安価に提供することができ
る。
の薬効成分をすべて吸収しやすい形で含有し、飲み易
く、保存安定性にもすぐれたアルコール性飲料・アロエ
ワインを能率よく製造して安価に提供することができ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 表皮を除去したアロエを破砕し、望まし
くは酵素処理により液状化し、アルコール発酵用糖源と
酵母を加えてアルコール発酵を生起させることを特徴と
するアロエワインの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4137588A JPH05308947A (ja) | 1992-05-01 | 1992-05-01 | アロエワインの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4137588A JPH05308947A (ja) | 1992-05-01 | 1992-05-01 | アロエワインの製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05308947A true JPH05308947A (ja) | 1993-11-22 |
Family
ID=15202224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4137588A Pending JPH05308947A (ja) | 1992-05-01 | 1992-05-01 | アロエワインの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05308947A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005021032A (ja) * | 2003-06-30 | 2005-01-27 | Tadao Hiroi | 果物蜂蜜酒の製造方法 |
CN104774720A (zh) * | 2015-04-22 | 2015-07-15 | 黄体善 | 桑葚干红酒无糖酿造酶解工艺 |
CN104830629A (zh) * | 2015-04-22 | 2015-08-12 | 黄体善 | 桑葚干红酒无糖酿造方法 |
-
1992
- 1992-05-01 JP JP4137588A patent/JPH05308947A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005021032A (ja) * | 2003-06-30 | 2005-01-27 | Tadao Hiroi | 果物蜂蜜酒の製造方法 |
CN104774720A (zh) * | 2015-04-22 | 2015-07-15 | 黄体善 | 桑葚干红酒无糖酿造酶解工艺 |
CN104830629A (zh) * | 2015-04-22 | 2015-08-12 | 黄体善 | 桑葚干红酒无糖酿造方法 |
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