JPH05308925A - 溶解性繊維富化製品の製造方法 - Google Patents

溶解性繊維富化製品の製造方法

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JPH05308925A
JPH05308925A JP5011821A JP1182193A JPH05308925A JP H05308925 A JPH05308925 A JP H05308925A JP 5011821 A JP5011821 A JP 5011821A JP 1182193 A JP1182193 A JP 1182193A JP H05308925 A JPH05308925 A JP H05308925A
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soluble
fiber
extract
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ハワード・デヴィッド・スタール
Todd Michael Forman
トッド・マイケル・フォアマン
Gerald Sigmund Wasserman
ジェラルド・シグマンド・ワッサーマン
Ronald Harry Skiff
ロナルド・ハリー・スキフ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】溶解性食物繊維含量の高い繊維富化コーヒー製
品の製造方法を提供すること。 【構成】部分的に抽出された焙焼粉砕コーヒーを、使用
済みコーヒーかすと溶解性固体の総乾量を基準にして少
なくとも30重量%の、少なくとも約100,000ダ
ルトンの分子量を有する溶解性繊維を含む溶解性繊維富
化コーヒー抽出物とを製造するために充分な温度におい
て充分な時間、水と接触させる工程と;前記繊維富化コ
ーヒー抽出物を前記使用済みコーヒーかすから分離する
工程とを含む、部分的に抽出された焙焼粉砕コーヒーに
由来する溶解性繊維富化製品の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶解性食物繊維富化コー
ヒー製品と、溶解性食物繊維が100%コーヒー由来
(coffee−derived)である溶解性食物繊
維富化コーヒー製品の製造方法とに関する。さらに詳し
くは、本発明は、例えば100%コーヒー由来溶解性食
物繊維を溶解性固体の乾量基準で30〜70重量%含
む、溶解性コーヒー製品及び焙焼粉砕コーヒー製品のよ
うな、溶解性固体の乾量基準で少なくとも30重量%の
繊維を含む溶解性食物繊維含有コーヒー製品に関する。
他の態様では、本発明は100%コーヒー由来の溶解性
食物繊維富化製品を製造するための焙焼粉砕コーヒーの
抽出方法、並びにやはり100%コーヒー由来の溶解性
食物繊維富化製品を製造する抽出濾過複合方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】食品専門家協会(Institute
of Food Technologists)の食品
安全と栄養専門委員会の意見は、食物繊維の供給源とし
て、食品補充物(supplement)よりもむしろ
食品の摂取を勧告している。繊維摂取のこのアプローチ
は、繊維富化食品を含む食事が疾患の危険性を伴うこと
が少ないという疫学的研究によって支持される。さら
に、B.Schneemanの「溶解性繊維対不溶性繊
維−生理反応の相違−摂取繊維の種類が生理反応に影響
を与えると思われる(Soluble vs.Inso
luble Fiber−Different Phy
siological Responses−The
type of fiber consumed se
ems tohave an impact on t
he physiologicalrespons
e)」,Food Technology,41巻,8
1〜81頁(1987,2月)では、幾つかの有利な生
理反応が溶解性繊維含有食品の摂取の結果として実証さ
れている。
【0003】1991年3月5日発行の米国特許第4,
997,665号も、健康意識の向上が食物繊維補充の
需要を生じており、この需要が1992年までには60
0百万ポンドを越えると予測されることを述べている。
この特許は加水分解によるリグノセルロース植物繊維の
転化による改質不溶性食物繊維の製造方法に関する。ト
ウモロコシふすま、エンバクのふすま、赤褐色小麦のふ
すま、米のふすま及び混合硬木を含めた、この植物繊維
の幾つかの供給源が挙げられている。
【0004】従って、このような製品の可能な健康利益
の見地から、高レベルの溶解性繊維を含む食品の提供が
望ましい目的である。
【0005】文献「食物繊維の摂取量の算出のガイド
(A Guide to Calculating I
ntakes of Dietary Fibr
e)」,Southgate,D.A.T.等,Jou
rnal of Human Nutrition,3
0巻,303〜313頁(1976)は、数種類の食品
の繊維含量を挙げている。これらの中に、非セルロース
多糖類15.55%を含むと言われるインスタントコー
ヒーが挙げられている。この文献はさらに、インスタン
トコーヒー中の高濃度の食物繊維が今後の研究を正当化
すると示唆している。
【0006】1988年のテキストでは、粉末2〜4g
から製造された1カップのインスタントコーヒーが0.
5〜1.5gの範囲内の不消化な多糖を含むと言われ、
この多糖は著者によって食物繊維として特徴づけられて
いる。R.J.ClarkeとR.MacraeのCo
ffee,3巻:Physiology,5章,12
5,126,132,133,139頁,Elsevi
er AppliedScience Publica
tions,ニューヨーク(1988)。しかし、この
文献と、ClarkeとMacraeが引用しているT
haler文献(No.27)とを厳密に考察すると、
この不消化な多糖物質の約1/2が10,000ダルト
ン未満の分子量を有し、残りの中のごく少ない割合がア
ラビノガラクタンに由来することが分かる。多糖類に関
するコーヒー抽出の化学(TheChemistry
of Coffee Extraction in R
elation to Polysaccharide
s),H.Thaler,Food Chemistr
y,4巻,13〜22頁(1970)。
【0007】人間によって消化されない植物細胞壁多糖
類として定義される総食物繊維(TDF)は、不溶性食
物繊維(IDF)と溶解性食物繊維(SDF)との合計
である。SDFは水中に溶解性であり、多糖類、ペクチ
ン、ガム、粘液(mucilage)、及び数種のヘミ
セルロースを含む。合衆国では、酵素−重量測定方法
(Prosky方法)がTDFの測定に用いられてい
る。IDFを濾過によってSDFから分離する「改良P
rosky方法」が開発されている。濾液又はSDF、
典型的に高分子量の多糖類を次に80%アルコール溶液
から沈殿させ、濾過によって糖、オリゴ糖、アミノ酸、
ペプチドから分離する。
【0008】イングランドでは、「Englyst方
法」が薦められている。これは、酸加水分解後の糖成分
を気液クロマトグラフィーによって測定する酵素−化学
方法である。
【0009】我々は、Prosky方法及びEngly
st方法よりもかなり少ない時間を要するにすぎない、
より迅速な方法を開発した。本発明の方法は、コーヒー
固体の溶液を分子量によって分画することができるゲル
透過クロマトグラフィー(GPC)と同じであるサイズ
排除クロマトグラフィー(SEC)である。大きい分子
又は高分子量分子がゲルの孔から排除され、より長い保
持時間を有する。この分析方法は以下で説明する。
【0010】本発明のSEC方法を用いて、我々は商業
的に入手可能な溶解性コーヒー製品の溶解性食物繊維含
量が17〜25.9%であることを測定した。これは商
業的研究室で改良Prosky方法を用いて得られた値
(17.5〜23.2%)に密接に匹敵する。従って、
本発明の対象である「溶解性繊維」はProsky方法
で測定されるような種類の高分子量溶解性食物繊維であ
る。本発明の対象である「溶解性繊維」なる用語は、従
って少なくとも約100,000ダルトンの分子量を有
する溶解性食物繊維として定義され、この用語が本明細
書と特許請求の範囲にこのように用いられる。本発明の
基準によると、本質的に、抽出された炭水化物のアラビ
ノガラクタン画分に由来する繊維のみが、破壊されなか
った少ない割合のアラビノガラクタンと共に、溶解性繊
維としての資格を有する。従って、Clarke等が挙
げたインスタントコーヒー製品は100,000ダルト
ンを越える分子量を有する溶解性繊維をごく少ない割合
で含むに過ぎない。
【0011】このような商業的インスタントコーヒー製
品は、コーヒー抽出物の溶解性繊維画分の有意な加水分
解をもたらし、低分子量を生ずる、かなり厳しいパーコ
レーション(percolation)方法による焙焼
粉砕コーヒーの抽出によって製造される。この商業的製
造方法は一般に60分を越える総滞留時間を有し、19
0℃まで又は190℃を越える温度を用いる多段階抽出
を含む。
【0012】溶解性食物繊維に関する分子量の重要性
は、溶解性コーヒー製品の製造から生ずる使用済みコー
ヒーかすからの溶解性繊維の回収に関する、1991年
1月23日発行の日本公開特許出願「公開」第3(19
91)−15,364号からも明らかである。該使用済
みかすを水酸化ナトリウム水溶液によって20〜50℃
において(又は水酸化ナトリウムなしに120〜180
℃において)8〜24時間処理して、ヘミセルロース富
化抽出物を製造する。スラッジを分離した後に、物質を
酸性化して、ヘミセルロース凝塊を形成する。次に該凝
塊を単離して、酵素基質として用いて、これをキシラン
ス(xylanse)によって処理して、ヘミセルロー
スをオリゴ糖に分解する、これは10糖単位までと約2
000以下の分子量とを有する低分子製品である。従っ
て、これらの物質はProsky方法によって測定され
るような又はここで定義されるような溶解性繊維ではな
い。商業的抽出装置と条件は所望のフレーバー特性を有
する溶解性固体の最大収量を得るように設計されてい
る。概念的に、最も商業的な系は一連の向流バッチ式抽
出装置によって代表される。5〜10カラムから成るパ
ーコレーション列が標準である。高さ対直径比は通常、
4:1から7:1までの範囲である。154〜182℃
のフィード(feed)水温が普通であり、最終抽出物
は通常60〜82℃で存在する。
【0013】商業的抽出では、最終工程から取り出され
る溶解性固体の調整によって収率は一般に制御される。
抽出収率は抽出物の回収重量から算出され、溶解性固体
濃度は比重又は屈折率によって測定される。24〜48
%の溶解性固体収率(焙焼収率)が可能である。使用済
みかすの熱抽出における最も最近のテクノロジーが60
%を越える焙焼収率を可能にする。
【0014】商業的抽出装置における新鮮水フィードは
1気圧を充分に越える圧力と、コーヒー中の多糖類を加
水分解するために充分に高い温度とにおいて供給され
る。最後の抽出工程(最も新しいカラム)は一般に、こ
れらの多糖類の抽出物を未抽出の焙焼粉砕コーヒーと常
圧沸点に近い温度において接触させることを含む。
【0015】部分的に抽出された焙焼粉砕コーヒーを可
溶化する他の加水分解方法は1989年1月17日発行
の米国特許第4,798,730号に開示されている。
このプロセスでは、部分的に抽出された焙焼粉砕コーヒ
ーの固定床に対して、加水分解を生じさせて、マンナン
の少なくとも50%を除去して、55〜68重量%の溶
解性固体収率を得るために充分である30〜120分間
の期間にわたって190〜230℃における第2抽出工
程を実施する。
【0016】コーヒー抽出残渣の第2加水分解方法は1
985年4月2日発行の米国特許第4,508,745
号に開示される。この方法では、目的はDP 1からD
P10までのオリゴマーを有するマンナン オリゴマー
溶液を製造することである。この目的は、商業的パーコ
レーション系からの使用済みかすを酸触媒の存在下で1
60〜260℃の温度、0.5〜4のpHにおいて6〜
60秒間加水分解することによって達成される。これら
の酸加水分解条件はコーヒー中のアラビノガラクタン
を、これらがもはや溶解性繊維の範囲でないように、完
全に加水分解するほど厳しい条件である。
【0017】コーヒー抽出方法の他の態様は1990年
2月13日発行の米国特許第4,900,575号に開
示される。この方法は抽出された焙焼粉砕コーヒーから
の部分的使用済みかすの熱加水分解によって発生する芳
香流(aroma stream)の芳香族成分の回収
に関する。この特許に開示される加水分解方法は200
〜260℃の温度において1〜15分間実施される。こ
の方法では、オリジナル焙焼粉砕コーヒー中に存在する
アラビノガラクタンの大部分は最初の抽出で取り出され
る。それ故、該熱加水分解の出発物質として用いられる
部分的使用済みかすはそのアラビノガラクタン含量が不
充分である。
【0018】最後に、1987年6月1日出願の米国特
許出願第07/057,187号の一部継続出願であ
る、1988年9月14日出願の同時係属米国特許出願
第07/244,205号では、部分的に抽出された焙
焼粉砕コーヒーの可溶化方法が開示される。さらに詳し
くは、この方法はマンナンの少なくとも50%が除去さ
れた製品の収率を10〜60%高めるために、部分的に
抽出された焙焼粉砕コーヒー(最初の抽出中にアラビノ
ガラクタンの大部分をそれから抽出された使用済みか
す)を熱栓流反応器(thermal plug fl
ow reactor)(TPFR)において200〜
260℃、酸触媒の不存在下で1〜15分間加水分解す
ることを含む。
【0019】上記方法の全てでは、焙焼粉砕コーヒー抽
出物の溶解性繊維画分を分解して、溶解性繊維含量の低
い製品を生ずる、かなり厳しい加水分解条件が用いられ
ていた。従って、これらの方法は溶解性繊維含量の高い
コーヒー製品の製造に適さない。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】溶解性食物繊維含量の
高い繊維富化コーヒー製品、特に100%コーヒー由来
であるこのような製品の製造方法を提供することが本発
明の目的である。
【0021】好ましくは100%コーヒー由来である溶
解性食物繊維を溶解性固体の乾量基準で少なくとも30
重量%含む、例えば溶解性又は焙焼粉砕コーヒー製品の
ような、コーヒー製品を提供することが本発明の他の目
的である。
【0022】100%コーヒー由来の溶解性繊維富化製
品の製造方法を提供することが本発明のさらに他の目的
である。
【0023】本発明の上記その他の目的は以下の本発明
の概要及び詳細な説明から明らかになるであろう。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1態様にお
いて、部分的に抽出された焙焼粉砕コーヒーに由来する
溶解性繊維富化製品の製造方法であって、次の工程:部
分的に抽出された焙焼粉砕コーヒーを、使用済みコーヒ
ーかすと、溶解性固体の総乾量を基準にして少なくとも
30重量%の、少なくとも約100,000ダルトンの
分子量を有する溶解性繊維を含む溶解性繊維富化コーヒ
ー抽出物とを製造するために充分な温度において充分な
時間、水と接触させる工程と;前記繊維富化コーヒー抽
出物を前記使用済みコーヒーかすから分離する工程とを
含む方法に関する。
【0025】他の態様では、本発明は約100,000
ダルトンを越える分子量を有する100%コーヒー由来
の溶解性繊維を溶解性固体の総乾量を基準にして少なく
とも30重量%含むコーヒー製品に関する。
【0026】他の態様では、本発明は約100,000
ダルトンを越える分子量を有する100%コーヒー由来
の溶解性繊維を溶解性固体の総乾量を基準にして30〜
70重量%含むコーヒー製品に関する。
【0027】他の態様では、本発明は6オンスカップ一
杯のいれたコーヒーあたり少なくとも0.5gの100
%コーヒー由来の溶解性繊維の充分な含量を有するコー
ヒー製品に関する。
【0028】上述したように、ヒト酵素によって消化さ
れない植物細胞壁多糖類として定義される総食物繊維
は、不溶性食物繊維(IDF)と溶解性食物繊維(SD
F)との合計である。SDFはヒト酵素によって消化さ
れない、水に溶解性である物質であり、多糖類、ペクチ
ン、ガム、粘液及び数種のヘミセルロースを含む。現
在、食物繊維の一般に受容される測定方法には2種類:
酵素−重量測定方法と酵素−化学的方法がある。
【0029】合衆国では、酵素−重量測定方法による総
食物繊維の測定がAOAOによって公式に採用されてい
る(Prosky等、J.Assoc.Off.Ana
l.Chem.68,677〜679頁と、399se
c.s43.A14〜43.A20(1985))。P
rosky等による研究室間の研究(J.Assoc.
Off.Anal.Chem.71巻,5号,1017
〜1023頁(1988))は、IDFをSDFから濾
過によって分離し、重量測定によって定量する、上記公
式方法の改良方法を評価している。SDF、典型的な高
分子量多糖を80%アルコール溶液から沈殿させ、溶解
性で留まる澱粉と蛋白質との酵素消化産物から濾過によ
って分離する。次に、SDFを重量測定によって定量す
る。SDFとIDFとを合計することによって総食物繊
維量を得る。
【0030】英国では、Englystによって開発さ
れた方法(H.N.EnglystとJ.H.Cumm
ings,「植物性食品中の非澱粉多糖類としての食物
繊維の改良測定方法(Improved Method
for the Measurement of D
ietary Fibre as the Non−S
tarch Polysaccharides in
Plant Foods)」,J.Assoc.Of
f.Anal.Chem.71巻,800〜814頁
(1988))が食物繊維の公式測定方法にするように
勧告されている。これは酸加水分解後に気液クロマトグ
ラフィーによる食物繊維中の糖成分を測定する酵素−化
学的方法である。この方法は溶解性と不溶性の食物繊維
の総量を測定する改良を含む。
【0031】本発明のために、コーヒー由来製品中の食
物繊維の迅速で再現可能な機器方法が開発された。コー
ヒーは無視できる程度の澱粉を含み、焙焼後に微量のネ
イティブ蛋白質を含むので、上記分析方法の酵素消化工
程を省略して、時間を節約した。
【0032】本発明によって「溶解性繊維」の測定のた
めに選択した方法はサイズ排除クロマトグラフィーであ
る。McLaughlinとGayの最近の研究[「化
学的特性化による食物繊維供給源の鑑別(Differ
entiation ofDirtary Fiber
Sources by Chemical Char
acterization)」、I.FurdaとC.
Brine編集「食物繊維における新しい開発(New
Developments in Dietary
Fibers)」中、295〜310頁に記載、Ple
num Press,ニューヨーク,(1990)]で
は、幾つかの繊維供給源の水溶性画分の特性化にサイズ
排除クロマトグラフィーが用いられている。
【0033】本発明によって「溶解性繊維」測定に用い
た方法は下記の通りである。最初に、約1〜3%固形分
(solids content)のコーヒー固体の溶
液を調製する。該溶液を0.45ミクロンフィルターに
通して濾過する。溶剤は1.0ml/分の流量を有する
0.22ミクロンフィルターで濾過された脱イオン水で
ある。サンプルの注入量は連続した2個のサイズ排除カ
ラムと、同じ充填材の小ガード(guard)カラムと
を装備したHPLC系へ50〜100μlである。カラ
ムは37℃にセットしたヒーターのジャケット付きであ
る。20〜25分間の分析時間を用いる。繊維カットオ
フマーカー(cutoff marker)として10
0,000ダルトンのプルラン(pullulan)標
準を用いる。
【0034】次に、サンプルの総ゲル透過クロマトグラ
フィー(GPC)面積に比例する、約100,000ダ
ルトンを越えるクロマトグラムの相対的面積を測定する
ことによって、溶解性繊維の%を算出する。
【0035】コーヒー中のアラビノガラクタン画分に由
来する、いれたもの(brew)又は抽出物の固体は、
恐らく約500〜5,000糖単位のDpすなわち約1
00,000から百万ダルトンの分子量の同等値を有す
る高分子量物質でありうる。これはその高い分枝度のた
めに、水中で溶解性であり、低粘度の溶液を生ずる。コ
ーヒーのアラビノガラクタン画分は本発明による溶解性
繊維の主要な供給源である。特定製品のアラビノガラク
タン画分は、J.Saeman等の「方法:木材及びセ
ルロースの定量的糖化(Method:Quantit
ative Saccharification of
Wood and Cellulose)」,In
d.Eng.Chem.,Anal.Ed.35〜37
頁(1945)の方法による定量的糖化によって測定す
ることができる。
【0036】本発明の第1態様では、部分的に抽出され
た焙焼粉砕されたコーヒーに対して、繊維富化抽出物と
使用済みかすとを生ずるために充分な温度において、充
分な時間抽出プロセスを実施する。この工程はその目的
として高濃度の溶解性繊維を含む画分の抽出を有する。
その結果、繊維富化抽出物の溶解性固体は、大部分が使
用済みかす中のアラビノガラクタン画分に由来する、少
なくとも約100,000ダルトンの分子量を有する溶
解性食物繊維を乾量基準で一般に少なくとも30重量
%、好ましくは30〜70重量%、より好ましくは少な
くとも約40〜60重量%含む。
【0037】抽出工程は、液相に水を維持するために充
分な圧力下で抽出水が好ましくは向流で供給される、技
術上公知の通常のパーコレーション装置のオートクレー
ブ部分において実施することができる。
【0038】抽出工程は好ましくは、総乾量基準で少な
くとも30重量%の抽出された溶解性固体含量を生ずる
ような、時間及び温度の条件下で実施される。抽出物量
は一般に時間と温度とに伴って増加するが、溶解性繊維
の抽出量は他の要素、特に可溶化炭水化物ポリマーの加
水分解に依存する。従って、抽出を非常に緩和な条件下
で実施するならば、抽出物の総量は少なく、抽出物中の
溶解性繊維の割合が比較的高いにも拘わらず、溶解性繊
維の収量も少ない。一方、抽出を実質的な加水分解が生
ずるような厳しい条件下で実施するならば、抽出物固体
の総量が比較的大きいのも拘わらず、抽出の厳しい条件
に起因する、アラビノガラクタン由来ポリマーから分子
量100,000未満への加水分解のために抽出物中の
溶解性繊維の割合が比較的少ないので、溶解性繊維の収
量も少なくなる。
【0039】部分的に抽出された焙焼粉砕コーヒーから
のこのような繊維富化抽出物を生ずるために必要な時間
と温度とを決定するために、Arrheniusタイプ
動力学的反応式に基づく抽出工程中に生ずる熱加水分解
反応の式を用いることができる。本明細書で定義したよ
うな溶解性食物繊維の生成とその後の分解に関して、反
応を2つの一次不可逆反応の連続によって表すことがで
きる。O.Levenspielの「化学反応工学:化
学反応器の設計入門(Chemical Reacti
on Engineering:An Introdu
ction to the Design of Ch
emical Reactors)」,172〜73頁
と22〜23頁、John Wiley&Sons,ニ
ューヨーク(1962)に教示されているように、これ
らの2反応のArrhenius動力学式は次式を生ず
る:
【化1】 式中、A0はアラビノガラクタンである、部分的に抽出
された焙焼粉砕コーヒー出発物質の乾量基準の重量分率
(weight fraction)であり、k1はア
ラビノガラクタンから本発明による溶解性繊維への加水
分解の速度定数であり、k2は溶解性繊維から分解生成
物への加水分解の速度定数であり、tは時間であり、B
は約100,000ダルトンを越える分子量を有する溶
解性繊維の乾量基準の重量分率である。
【0040】溶解性食物繊維の大部分が部分的に抽出さ
れた焙焼粉砕コーヒー中のアラビノガラクタン画分の熱
加水分解に由来することが、市販製品中のアラビノガラ
クタン加水分解物対溶解性食物繊維含量の良好な相互関
係から明らかである。従って、A0はこの式の目的のた
めに部分的に抽出された焙焼粉砕コーヒーの初期アラビ
ノガラクタン含量である。部分的に抽出された焙焼粉砕
コーヒーのアラビノガラクタン含量は定量的糖化から算
出することができる。
【0041】2つの不可逆的加水分解反応の速度定数は
それぞれ次式:
【化2】 のよって表される、式中、Rは理想気体定数(gas
law constant)であり、H1とH2は各反応
の活性化エネルギーであり、Tは反応が行われるランキ
ン温度での絶対温度である。該定数は特定の使用済みか
すに関して種々な時間と温度において一連の抽出ランを
実施することによって決定される。理論的には5回の異
なるランで充分であるが、好ましくは少なくとも10回
の異なるランから、より好ましくは少なくとも25,5
0又は100回の異なるランから該定数を計算すること
が好ましい。最初の部分抽出工程において乾量基準で2
5%抽出された、1:3比でのArabicasとRo
bustasとのブレンドである部分的に抽出された焙
焼粉砕コーヒーによる試験ランからのデータの回帰分析
は、定数の下記値を生ずる:
【化3】 それ故、これらの定数の値を式(1)に代入し、定量的
糖化によって部分的に抽出された焙焼粉砕コーヒー中の
アラビノガラクタンの初期重量分率を求め、約100,
000ダルトンを越える分子量を有する溶解性繊維の所
望の重量分率を選択することによって、試行錯誤方法に
より式を解いて、溶解性繊維の所望の重量分率を得るた
めに必要な反応時間と温度とを知ることができる。抽出
方法の唯一の目的が特定の溶解性繊維含量を有する溶解
性繊維富化製品の製造である場合には、式(1)は反応
の時間と温度とを供給する。
【0042】しかし、溶解性繊維の収率を最大にするこ
とが望ましい場合には、第2式を用いて適当な条件を決
定しなければならない。さらに詳しくは、部分的に抽出
された焙焼粉砕コーヒーの熱加水分解によって遊離され
る溶解性固体の総焙焼収率も次式の形式のArrhen
iusタイプ反応動力学関係によって表すことができ
る: E=D0[1−e-kt] (2) 式中、Eは抽出工程によって可溶化される溶解性固体の
総量であり、D0は可溶化可能と考えられる、部分的に
抽出された焙焼粉砕コーヒー中に存在する熱加水分解可
能な物質の初期重量分率であり、kは初期溶解性固体物
質の可溶化(すなわち、D0からEへの転化)の速度定
数であり、tは反応時間である。
【0043】D0は初期の焙焼粉砕コーヒーの総乾燥固
体画分を求め、第1抽出工程からの溶解性固体収量を減
じ、特定の焙焼ブレンドに関する文献からの初期総セル
ロース、脂質等レベルの算出値を減ずることによって算
出される。文献が特定ブレンドの総セルロース、脂質等
レベルを記載していない場合には、このレベルを知るた
めの公知方法を用いることができる。
【0044】速度定数kは式:k=k0-H/RT[式中、
0=1.15x108(秒-1)、H/R=19977゜
ランキン]によって表すことができる。k0とH/Rの
値は回帰分析によって算出される。従って、これらの値
を式(2)に代入して、部分的に抽出された焙焼粉砕コ
ーヒー出発物質中に存在する熱加水分解可能な物質の初
期重量分率を計算することによって、公知の試行錯誤方
法により、溶解性固体の特定の抽出量を得るに必要な時
間と温度との条件を算出することができる。
【0045】式(1)を用いて、溶解性固体の高い収量
を生ずる条件を算出することによってプロセスからの溶
解性繊維の総生産量を最大化することができる。式
(1)と(2)との組合せを用いて、1工程をさらに進
めて、溶解性固体の総生産量を最大にし、同時に比較的
高濃度の溶解性固体を含む製品を生ずることができる。
これらの式の使用の説明は実施例21に述べる。
【0046】焙焼粉砕コーヒーの他のブレンド又は純粋
なコーヒーに関しては、溶解性繊維の製造と分解との動
力学が同様な速度定数と気体定数とを実質的に同じに生
ずる。しかし、異なるコーヒーは異なる量のアラビノガ
ラクタンその他の可溶化可能な固体物質を含むので、A
0とD0の値は個々の各コーヒーブレンドに合わせて調節
しなければならない。
【0047】上記計算によって算出される時間と温度の
条件が実験誤差を受けやすいことが予想される。現在の
結果に基づくと、実験誤差は約10%もしくは15%以
下、好ましくは約5%以下になることが期待される。
【0048】一般に、反応温度は約6分間以下の時間で
は160〜250℃の範囲内であることが適切であり、
さらに低い温度ではさらに長い時間が適当であり、この
逆も同じである。目的は、もちろん、溶解性食物繊維の
回収を最大にすることである。約160℃未満の温度で
は、必要な時間が長く、溶解性食物繊維の回収の減少を
もたらす。約250℃を越える温度では、非常に短い抽
出時間(実際問題として約5秒間の最低時間)も溶解性
食物繊維の回収を減少させる。好ましくは、抽出を18
5〜210℃の範囲内の温度において2分間から5秒間
までの範囲内の時間実施することができ、この場合にも
さらに長い時間がさらに低い温度では適当であり、この
逆も同じであることが理解される。特に高温では、抽出
中に若干の加水分解がもちろん常に生ずる。
【0049】残りの画分、使用済みかすは主として、例
えばコーヒー中のマンナンと、化学的にマンナンと結合
する褐色化生成物(browning produc
t)のような不溶性物質から成る。
【0050】本発明の方法の第2工程では、溶解性繊維
富化コーヒー抽出物を使用済みかすから分離して、溶解
性繊維富化製品を得る。この分離は例えば遠心分離の使
用によるように、液体と固体を分離する通常の方法で達
成することができる。
【0051】本発明の抽出方法に用いる部分的に抽出さ
れた焙焼粉砕コーヒーを製造するために、焙焼粉砕コー
ヒーを抽出して、第1コーヒー抽出物と部分的に抽出さ
れた焙焼粉砕コーヒーとを形成する。この工程はその目
的として芳香、フレーバー、電解質、カフェイン及び有
色物質の大部分を含む、容易に取り出し可能なコンパウ
ンド(compound)の除去である。これらの物質
は第1コーヒー抽出物に含まれる。コーヒーの残りの成
分は部分的に抽出された焙焼粉砕コーヒー中に認められ
る。本発明によると、部分的使用済みかすが焙焼粉砕コ
ーヒーの溶解性食物繊維と溶解性食物繊維の先駆体との
最初の(original)含量の大部分、より好まし
くは少なくとも65重量%を保有することが特に好まし
い。
【0052】第1抽出工程は例えば焙焼粉砕コーヒーの
加水分解に現在用いられるような通常の固定パーコレー
ターで実施することができる。しかし、この抽出工程中
のコーヒーの加水分解を最少にしながら第1コーヒー抽
出物を抽出するために、この抽出工程は比較的緩和な条
件下で実施することが好ましい。従って、この目的によ
ると、コーヒーを15〜40%の焙焼収率まで、より好
ましくは20〜30%の焙焼収率まで抽出する。
【0053】第1抽出工程は適切には常圧条件又は常圧
に近い条件下で実施され、最も好ましくは常圧パルス化
パーコレーションカラムにおいて好ましくは約100〜
250゜F、典型的には約225゜Fの温度の熱水と向
流で実施される。コーヒーの溶解性繊維画分の大きい割
合が第1コーヒー抽出物中に抽出されるのを阻止するた
めに充分に緩和な条件下で第1抽出工程を実施すること
が重要である。従って、第1コーヒー抽出物は好ましく
は最初の焙焼粉砕コーヒー中に含まれる総アラビノガラ
クタンの40重量%以下を含むことが好ましい。さらに
好ましくは、第1コーヒー抽出物は最初の焙焼粉砕コー
ヒーからの総アラビノガラクタンの30重量%未満を含
む。
【0054】さらに、部分的に抽出された焙焼粉砕コー
ヒーは例えばマンナン、一般に多糖中に40d−マンノ
ース単位までを有するd−マンノースの多糖のような付
加的物質をも含む。従って、部分的に抽出された焙焼粉
砕コーヒーは溶解性繊維画分と、例えばマンナンと褐色
化生成物とのような他の物質を含む第2画分とを含む。
【0055】乾燥最終物質が望ましい場合には、この方
法は乾燥工程を含むことができる。例えば噴霧乾燥又は
凍結乾燥のような通常の乾燥方法を用いることができ
る。溶解性繊維含有物質はフレーク又は顆粒として乾燥
することができる。
【0056】さらに、好ましい実施態様では、溶解性繊
維富化画分を抽出する前に、部分的に抽出された焙焼粉
砕コーヒーを微粉砕して平均粒度を500ミクロン未満
に減ずる。この工程は通常の微粉砕装置を用いて実施す
ることができる。粒度のより小さい、部分的に抽出され
た焙焼粉砕コーヒーからはより多量の溶解性繊維が抽出
されることが判明している。
【0057】本発明の方法によって製造されるべき好ま
しい最終製品はその溶解性繊維含量が100%コーヒー
由来である溶解性食物繊維富化製品である。例えば、溶
解性食物繊維富化製品はコーヒー製品に溶解性食物繊維
を加えて強化するために用いることができる。
【0058】このような溶解性食物繊維富化製品は、溶
解性固体の乾量を基準にして、少なくとも30重量%の
100%コーヒー由来溶解性繊維を含む。さらに詳しく
は、このような溶解性食物繊維富化製品は、溶解性食物
繊維富化製品中の溶解性固体の乾量を基準にして、少な
くとも50重量%、最も好ましくは少なくとも70重量
%の100%コーヒー由来溶解性食物繊維を含む。
【0059】本発明の溶解性食物繊維富化製品をコーヒ
ー製品の強化に用いて、6オンスカップ1杯のコーヒー
飲料あたり0.5gの溶解性繊維を供給するコーヒー製
品を提供することができる。この数値は各6オンスカッ
プ1杯のコーヒー飲料中に約0.8〜1.2重量%の溶
解性コーヒー固体が含まれることに基づくものである。
強化されたコーヒー製品は6オンスカップ1杯のコーヒ
ーあたり少なくとも0.7gの溶解性繊維を供給するこ
とが好ましい。
【0060】本発明の他の実施態様では、好ましくは緩
和な条件下での水性抽出から生ずる部分的に抽出された
焙焼粉砕コーヒーに対して溶解性繊維の抽出に適した条
件下での抽出を実施し、次に抽出物に対して濾過を実施
して濃縮された溶解性繊維富化画分を得ることによって
100%コーヒー由来溶解性繊維富化製品を得ることが
できる。上述したように、部分的に抽出された焙焼粉砕
コーヒーは好ましくは、焙焼粉砕コーヒーの溶解性食物
繊維と溶解性食物繊維先駆体との最初の含量の少なくと
も65重量%を保留する。濾過工程は好ましくは、適当
な限外濾過膜を用いる膜分離を含む。一つの適当な膜は
ABCOR#MFK603Moduleである。透析濾
過(diafiltration)が好ましい方法であ
る。
【0061】本発明の溶解性繊維富化製品は好ましくは
溶解性繊維の収量を最大にするために適した条件下で抽
出する。バッチ式透析濾過の典型的な機構は溶液の半分
を限外濾過膜に浸透させ、水を保留物に加えて、保留物
をそれの最初の量に戻して、保留物中の溶解繊維の所望
の濃度が得られるまでプロセスを繰り返す。各連続濾過
によって、保留物中の溶解性繊維の相対的濃度が増加す
る。
【0062】式: R=Cpi/Cri (3) として定義される保留係数によって特定の種の保留を特
徴づけることができる:式中、Cpiは透過物中の特定種
の濃度であり、Criは保留物中の同じ種の濃度である。
限外濾過膜は同様な分子サイズの種に対しては同様に機
能するので、分子量範囲によって種を類別して、各範囲
の種に対して平均値のRを用いることが便利である。
【0063】それ故、約100,000ダルトンの分子
量カットオフを有する種の量を50%減ずるためには、
保留係数は約0.98であり、次式のようになる:
【化4】 このような保留係数を用いて、連続濾過工程後の濃度プ
ロフィルを知ることができる。従って、特定の保留物中
の繊維を特定濃度に濃縮しようと欲する場合には、この
濃度に達するために必要な連続濾過工程数を計算するこ
とができる。
【0064】本発明の溶解性食物繊維含有製品を用い
て、通常の焙焼粉砕コーヒー製品又は溶解性コーヒー製
品に溶解性繊維で強化して、高繊維コーヒー製品を製造
することができる。製品に芳香とフレーバーとを組み合
わせて、高繊維溶解性コーヒー製品を製造することがで
きる。さらに、本発明の溶解性繊維製品を高レベルの1
00%コーヒー由来溶解性繊維が望ましい他の製品に用
いることができる。
【0065】本発明の溶解性繊維富化抽出物にコーヒー
製品を配合する場合に、溶解性繊維富化画分を最初に濃
縮して、これを液体コーヒー抽出物に加えた後に乾燥さ
せて、乾燥溶解性コーヒー製品を形成することができ
る。他の代替え方法は液体コーヒー抽出物と溶解性繊維
富化製品の両方を別々に乾燥させ、次にこれらを一緒に
して、乾燥溶解性コーヒー製品を得ることである。通常
の凝集方法を用いることができる。本発明の溶解性食物
繊維富化抽出物に焙焼粉砕コーヒーを配合する場合に、
好ましい方法は凝集した繊維富化画分に焙焼粉砕コーヒ
ーを混合すること又は焙焼粉砕コーヒーと溶解性繊維富
化製品とを同時凝集させて、生じた混合物を乾燥させる
ことである。他の配合方法を用いることも、もちろん、
可能である。
【0066】本発明の方法の特定の用途は例えば液体コ
ーヒー製品の製造に用いられるような、比較的緩和な条
件下での抽出から生ずる部分的に抽出された焙焼粉砕コ
ーヒーを抽出することにある。このような製品の商業的
製造は高いアラビノガラクタン含量を有する使用済みか
すを多量に発生させる。このような使用済みかすに対し
て本発明による抽出を実施して、抽出物中の溶解性食物
繊維を最大にする。
【0067】焙焼粉砕コーヒーに多段階抽出を行う複合
方法(integrated process)を本発
明によって実施することができる。第1抽出では、コー
ヒーを緩和な抽出条件にさらして、溶解性繊維の抽出は
最少であるが、部分的に抽出された焙焼粉砕コーヒー
と、芳香とフレーバーとに富んだ第1抽出物とを得る。
コーヒーかすは好ましくは焙焼粉砕コーヒー中の溶解性
繊維又はその先駆体の最初の含量の大部分又は好ましく
は65重量%を保留する。第2抽出では、第1抽出から
の部分的に抽出された焙焼粉砕コーヒーを溶解性繊維を
抽出するような条件下でさらに抽出して、溶解性食物繊
維富化画分を製造する。このような複合方法では、第1
抽出の生成物の全てと第2抽出の生成物の全てとを一緒
にして、溶解性繊維含量の高い配合製品を得ることが可
能である。この場合に、各抽出物量はここでは「化学量
論量」として表す。2種類の抽出生成物の一方の量がそ
の化学量論量よりも低くなりうることも考えられる。
【0068】
【実施例】本発明を以下の実施例によってさらに説明す
る。
【0069】実施例1 市販の焙焼粉砕コーヒーを家庭用ドリップフィルターい
れ噐(brewer)で2回いれて、27%焙焼収率の
いれたコーヒーと部分的に抽出されたかすと得る。数バ
ッチのかすを160〜190℃おいて1、2分間抽出し
た。この処置によって放出される溶解性固体の%(かす
の乾量基準)と、サイズ排除クロマトグラフィーによる
分子量スペクトルとを測定した。該フィルターは約10
0,000ダルトンの分子量カットオフを有し、約10
0,000ダルトンを越える画分は殆どアラビノガラク
タンであると見なされる。試験結果は表1に示す。
【0070】
【表1】 時間が長くなる又は温度が上昇すると、高分子量溶解性
固体と低分子量溶解性固体との両方の量が増加すること
と、温度が上昇すると、低分子量固体の割合がより急速
に増加することが認められる。高温では、加水分解のた
めに低分子量溶解性固体の割合が時間と共に急速に増大
する。
【0071】実施例2 市販の焙焼粉砕コーヒー約1200g(12オンス缶)
を単一実験室用サイズ抽出カラム(寸法2x120イン
チ)において210゜Fの約2400gの熱水[2ドロ
ーオフ係数(draw−off factor)]をカ
ラムに上昇させて通すことによって抽出した。熱抽出物
が、カラムを出たときに、氷浴に浸漬させたコイルに通
して抽出物を回収前に室温より低い温度に冷却する。分
析は抽出がコーヒー重量の約29%を生ずることを実証
した。常圧の部分的使用済みかすを次に熱栓流反応器で
処理した(190℃、1分間)。溶解性繊維富化画分の
収率は12.4%焙焼収率である。
【0072】アラビノガラクタン由来溶解性繊維に富ん
だ画分を次に真空濃縮した後に、凍結乾燥した。凍結乾
燥画分中の溶解性繊維含量は総固体を基準にして72.
5%であると算出された。
【0073】実施例3 抽出された固体の溶解性繊維組成に対するコーヒー粒度
の影響を知るために、恒温油浴中で加熱した、小型(2
2ml)磁気撹拌Paarボンベを用いた。パイロット
プラントの第1コーヒー抽出工程の常圧パルス化カラム
を湿式ふるい分けして、4画分を得た:+12米国スク
リーン(主要画分);12通過から20上まで;20通
過から40上まで;及び40通過から140上まで。1
40通過画分(殆どコロイド状)は廃棄した。これらの
画分をこの実施例に用いるために乾燥させた。
【0074】各画分の5%スラリーをPaarボンベに
入れ、175℃油浴中で加熱した。該スラリーは6分間
後に約160℃の温度に達し、これをさらに5.5分間
加熱した(最終温度約175℃)。次にPaarボンベ
を氷浴中で急速に冷却した(最初の1分間に100℃低
下)。実験結果を表2に示す。
【0075】
【表2】 画分 抽出された固体中の繊維* (米国スクリーン) (%d.b.) +12 45.1 12通過から20上まで 47.2 20通過から40上まで 49.7 20通過から140上まで 58.2 (*約100,000ダルトンを越える分子量) この実験は、より小さい粒度のコーヒーかすから溶解性
繊維成分がより効果的に抽出されることを実証した。
【0076】実施例4 油浴の温度を変えた以外は実施例3を繰り返した。結果
は表3に示す。
【0077】
【表3】 画分 油浴温度 抽出された固体中の繊維* 米国スクリーン (℃) (%d.b.) +12 165 48.1 40通過から140上まで 165 63.2 +12 175 49.2 40通過から140上まで 175 61.5 +12 181 39.8 40通過から140上まで 181 48.8 (*約100,000ダルトンを越える分子量) この実施例は再び、より小さい粒度の物質から溶解性繊
維成分がより効果的に抽出されることを実証した。固体
の抽出(GPC面積によって測定)は温度によっても増
加したが、繊維含量は恐らく溶解性繊維の若干の加水分
解の発生のために、減少した。
【0078】実施例5 蒸留水3680g中に100%Robusta起源の商
業的に入手可能な噴霧乾燥コーヒー製品320gを溶解
することによって、8重量%コーヒー抽出物溶液400
0gを得た。この溶液に対して、ジャケット付きフィー
ドタンク、高圧可変速度再循環ポンプ及びらせん巻き膜
カートリッジを含む系において濾過を実施した。この実
施例で用いた膜は主としてポリスルホンである表面を有
し、100,000ダルトンの平均分子量カットオフを
有するらせん巻き限外濾過膜であった。該膜カートリッ
ジ寸法は2x20インチであり、膜総表面積は約9平方
フィートである。コーヒー溶液をフィードタンクから該
カートリッジへ直接供給する。透過物(permeat
e)をらせん巻きカートリッジの中央に配置した回収管
を通して連続的に回収する。保留物(retentat
e)をフィードタンクに戻し、このようにして圧力下で
膜表面を横切って再循環させる。この実施例における操
作形式は透析濾過によるバッチ式であった。この形式で
は、透過物を系から取り出し、保留物を圧力下で膜表面
を横切って再循環させる。正味効果は膜によって拒絶さ
れる有機固体(繊維を含む)の濃度の増加を伴うフィー
ド量の減少である。膜によって拒絶されない有機物質の
濃度は有意に変化しない。しかし、保留物の固体濃度が
あまりに大きくなると、フラックス(flux)すなわ
ち透過物流量は濃度分極(polarization)
のために減少する。これを避けて、保留物中の他の固体
に比べて高い繊維濃度を得るために、保留物に水を加え
て、さらに多くの透過物を系から取り出す。このように
して、膜によって拒絶されない溶解固体が取り出され、
繊維固体が保留物中の他の固体に比べて濃縮される。保
留物中約36%の繊維レベルが得られるまで、この透析
濾過方法を続ける。
【0079】この実施例では、系の温度を48℃に設定
し、再循環圧を平均約60psiに設定した。1リット
ルの透過物が回収された後に、蒸留水1リットルをフィ
ードタンクに加えた。6リットルの蒸留水を加えて、合
計で7100mlの透過物が回収されるまで、より多く
の透過物回収と蒸留水の添加とを繰り返した。データは
下記表に記載する:
【表4】 透過物画分の複合は重量測定によって算出された2.2
%固体であり、これは透析濾過装置において低分子量固
体156gが取り出されたことを示した。
【0080】初期コーヒー、コーヒー抽出物、透過物と
保留物を繊維に関して分析した。固体サンプルの繊維含
量をProsky方法によって測定した。液体サンプル
の繊維含量はゲル透過クロマトグラフィー(GPC)に
よって測定した。結果は下記の通りであった:
【表5】 Prosky法 Prosky法 GPCによる による凍結乾燥 による凍結乾燥 液体サンプル中の サンプル中の サンプル中の 溶解性繊維含量 溶解性繊維含量 不溶性繊維含量*サンプル (%) (%) (%) A初期コーヒー 20.1 25.8 1.5 B透過物 9.8 7.0 0 C保留物 35.6 39.7 0.4 *低い不溶性繊維レベルでは正確ではない GPC法とProsky法との溶解性繊維に関する一致
は良好に思われる。保留物サンプルは1%固体レベルで
水中に再溶解したときに対照よりも暗色を呈し、コーヒ
ーフレーバー特性では多少弱められた。
【0081】実施例6と7 グリーン(green)のRobusta豆を処理済み
活性炭によって水脱カフェインして(water de
caffeinated)から、焙焼した。このコーヒ
ーをオートドリップ粉砕物サイズにまで粉砕した。粉砕
物の40gバッチを家庭用ドリップいれ噐と水1700
mlとを用いて常圧抽出した。各バッチを新鮮水で2回
抽出して、常圧溶解性の主として低分子量の固体の取り
出しを確実にした。
【0082】このようにして生じた使用済みかす700
gを水2300mlによってスラリー化して、コロイド
ミルにおいて約10〜500ミクロンの粒度にまで微粉
砕した。全体で約15kgのスラリー5バッチを調製し
た。該スラリーを実験室用サイズ熱栓流反応器(TPF
R)において熱処理した。この系は氷浴中に吊るされた
1/4インチ ステンレス鋼コイルに直列に接続した、
流動化砂浴中に吊るされた25フィート,3/4インチ
ステンレス鋼コイルに接続したダイヤフラムポンプ
(最大圧1100psi)から構成した。氷浴コイルの
出口は350〜600psiの範囲を有する調節可能な
放出弁に接続した。砂浴は空気によって流動化させ、約
385゜F(196〜199℃)に調節し、平衡させ
た。ポンプ速度は約150g/分に調節し、スラリーを
加熱されたコイルに導入した。
【0083】第1シリーズのラン(実施例6)では、T
PFR中の平均スラリー滞留時間は192.6℃の平均
温度において1.12分間であった。第2シリーズのラ
ン(実施例7)では、平均滞留時間は1.09分間であ
り、平均温度は188.2℃であった。
【0084】TPFR処理後にスラリーの秤量したアリ
コート(約10g)を採取し、それをガラスミクロファ
イバー製フィルター要素を用いる風袋計算(tare
d)Goochるつぼに通して濾過することによって、
熱処理時のスラリー中の使用済みかすの溶解性固体の転
化を測定した。フィルターケーキを蒸留水(約60m
l)によって適当に洗浄した後に、濾液を風袋計算ビー
カー中で105℃において一晩乾燥させることによって
濾液中の固体の重量を測定し、105℃において同じ時
間かけてGoochるつぼを乾燥させることによって残
渣の重量を測定した。同じ方法を熱処理しない対照スラ
リーに対して用いた。
【0085】次に濾液を凍結乾燥させ、分析のために冷
蔵庫に貯蔵した。溶解性繊維を上述GPC法によって測
定し、改良Prosky法を用いる商業的実験室によっ
ても測定した。サンプルを定量的糖化によって炭水化物
含量に関しても分析した。結果を表6と7に示す。
【0086】
【表6】 (溶解性繊維含量) TPFR条件 GPCによる Prosky法による食物繊維 時間/温度 溶解性繊維 溶解性 不溶性*実施例 (分/℃) (重量%) (重量%) (重量%) 6 1.12/192.6 72 62.3 1.7 7 1.09/188.2 70 64.7 0.2 *低い不溶性繊維レベルでは正確ではない
【表7】 実施例8 この実施例は6オンスカップ1杯のコーヒーあたり少な
くとも0.5gの溶解性繊維を供給する焙焼粉砕コーヒ
ーの製造に関する。固形分22重量%において18重量
%の溶解性繊維を含むコーヒー抽出物をパーコレーショ
ンと凍結乾燥とによって製造した。固体基準で約65%
の溶解性繊維を含む実施例7の繊維画分を20%固形分
に濃縮した。次に、濃縮コーヒー抽出物(359g、液
体主成分)に濃縮繊維画分(505g、液体主成分)を
配合し、混合物を凍結乾燥させた。凍結乾燥生成物約1
80gが得られた。該生成物は6オンス熱水中に1.8
g量で溶解したときに、6オンスカップ1杯あたり0.
5gの望ましい溶解性繊維レベルを供給しながら、受容
されるコーヒーフレーバーを有した。
【0087】実施例9 この実施例は6オンスカップ1杯のコーヒーあたり少な
くとも0.5gの溶解性繊維を供給する焙焼粉砕コーヒ
ーの製造に関する。焙焼粉砕Colombianコーヒ
ー30gに実施例7の凍結乾燥繊維画分12g(固体基
準で65%溶解性繊維)を配合した。混合物をNore
lcoコーヒーいれ噐のバスケットに入れ、水1600
mlでいれて、6オンスカップ1杯のコーヒーあたり少
なくとも0.5gの溶解性繊維を供給するコーヒー約1
0杯を得た。
【0088】実施例10と11 この実施例も6オンスカップ1杯のコーヒーあたり少な
くとも0.5gの溶解性繊維を供給するコーヒー製品の
製造に関する。実施例7の溶解性繊維製品に市販のカフ
ェイン含有(caffeinated)及び脱カフェイ
ン(decaffeinated)溶解性コーヒーを配
合することによって、カフェイン添加及び脱カフェイン
コーヒー製品を製造した。最終飲料重量の1%を占める
配合製品を熱水中に溶解し、表8に記載した、6オンス
カップ1杯あたりの繊維量を供給した。
【0089】
【表8】 6オンスカップ1杯あたりの溶解性繊維 成分量 繊維量 実施例 成分 (g) (g) 10 カフェイン含有 1.01 0.19 溶解性コーヒー 実施例7の 0.77 0.47 繊維生成物 6オンスカップあたりの 1.78 0.66 総量 10 脱カフェイン 1.11 0.25 溶解性コーヒー 実施例7の 0.67 0.41 繊維生成物 6オンスカップあたりの 1.78 0.66 総量 多少フレーバーが弱められたコーヒーブレンドは感覚刺
激反応的に(organoleptically)受容
されるものであり、受容されるカップカラー(cup
color)を有し、6オンスカップ1杯あたり少なく
とも0.5gの溶解性食物繊維の望ましいレベルを有し
た。
【0090】実施例11〜15 膜濃縮した溶解性食物繊維画分を有する製品の実施例 焙焼粉砕したArabicasとRobustasとの
25/75ブレンドを低温において部分的に抽出して
(25%)、食物繊維16%(乾量基準)を含む第1抽
出物を得た。部分的抽出済みかすを粉砕し、40%食物
繊維濃度(乾量基準)を有する繊維富化抽出物を追加の
19%溶解性固体(出発焙焼粉砕コーヒー基準)の収量
と共に生ずる時間と温度の条件(420゜F、40秒)
において熱栓流反応噐内で加水分解した。この第2溶解
性繊維富化抽出物を、残留不溶物から分離した後に、膜
透析濾過によって濃縮して、その初期溶解性繊維含量の
80%を保有する乾量基準の溶解性食物繊維濃度を90
%に高めた(50%体積減少を伴う16回連続バッチ式
濾過工程)。この90%溶解性食物繊維富化物質を次に
適当な低温手段(例えば真空蒸発)によって濃縮して、
同様に濃縮した第1抽出物を所望の食物繊維レベルを生
ずるような割合で配合した。配合した抽出物を噴霧乾燥
又は凍結乾燥して、最終製品として包装するのに適した
物質を製造した。
【0091】コーヒー豆のバッチからの第1抽出物の全
てに第1抽出後に残留するコーヒーかすから得られる繊
維富化抽出物の全てを配合する場合に、生成物は「化学
量論的」生成物又は2種の抽出物が「化学量論比」で配
合された生成物であると言われる。2種の抽出物を他の
比で配合することもできると考えられる。例えば、繊維
富化抽出物の化学量論量の2倍を用いることもできる。
表9に示すブレンドを製造した。
【0092】
【表9】 生成物説明 成分 抽出物量 繊維富化 固体 溶解性繊維 抽出物固体の実施例 膜濃縮 化学量論比(2) (lb) (%) (lb) 11 なし 1.0 第1抽出物 25.0 16.0 4.0 繊維富化抽出物 19.0 40.0 7.6 配合製品 44.0 26.4 11.6 12 あり(1) 1.0 第1抽出物 25.0 16 4.0 繊維富化抽出物 6.8 90 6.1 配合製品 31.8 31.8 10.1 13 あり(1) 1.7 第1抽出物 25.0 16.0 4.0 繊維富化抽出物 12.0 90.0 10.8 配合製品 37.0 40.0 14.8 14 あり(1) 3.12 第1抽出物 25.0 16.0 4.0 繊維富化抽出物 21.2 90.0 19.1 配合製品 46.2 50.0 23.1 15 あり(1) 5.40 第1抽出物 25.0 16.0 4.0 繊維富化抽出物 36.7 90.00 33.0 配合製品 61.7 60.00 37.0 (1)90%までに膜濃縮 (2)数値は繊維富化抽出物固体の値であり、その化学量
論量に基づく量である。例えば、膜濃縮した繊維富化抽
出物固体の化学量論量は16.8lbである。実施例1
4で用いた量は21.2ポンドであり、これは化学量論
量の21.1÷6.8(すなわち3.12)倍に等し
い。
【0093】実施例16 この実施例は第1抽出物と繊維富化抽出物とを化学量論
比で配合することによって得られるコーヒー製品の製造
に関する。
【0094】第1ランでは、16%溶解性食物繊維を含
む20%焙焼収率の第1抽出物が25/75Arabi
c/Robustaコーヒーブレンドの常圧抽出によっ
て得られる。次に、TPFR内で481゜Fにおいて5
秒間、部分的使用済みかすの抽出を実施して、50%溶
解性食物繊維を含み、コーヒーブレンドの初期重量を基
準にして17%の追加溶解性固体を含む繊維富化抽出物
をを得る。
【0095】第2ランでは、TPFR内での抽出を38
0゜Fにおいて73秒間実施して、43.8%溶解性食
物繊維を含む14.9%の追加固体を得る。乾燥後に、
第1抽出物と第2抽出物とを配合して、27.8%溶解
性食物繊維を含む化学量論製品ブレンドを得る。
【0096】実施例17〜20 これらの実施例は、化学量論量を越える繊維富化抽出物
を用いて、第1抽出物と繊維富化抽出物とを配合するこ
とによって製造したコーヒー製品の製造に関する。
【0097】実施例16におけるように、第1抽出を実
施して、16%溶解性食物繊維を含む20%焙焼収率の
第1抽出物を製造する。この抽出物にTPFR内での4
81゜Fにおける5秒間の抽出から生ずる繊維富化抽出
物を配合する。この繊維富化抽出物はコーヒーを基準に
して追加の13.4%固体を含み、53.4%溶解性食
物繊維を含有した。結果は表10に示す。
【0098】
【表10】 実施例 量 成分 抽出物量 固体 溶解性繊維 (lb) (%) (lb) 17 1.0x化学量論量 第1抽出物 20.0 16.0 3.2 1.53x化学量論量 第2抽出物 20.6 53.0 11.0 ー 配合製品 40.6 35.0 14.2 18 1.0x化学量論量 第1抽出物 20.0 16.0 3.2 2.66x化学量論量 第2抽出物 35.6 53.4 19.0 ー 配合製品 55.6 40.0 22.2 19 1.0x化学量論量 第1抽出物 20.0 16.0 3.2 5.13x化学量論量 第2抽出物 68.7 53.4 36.7 ー 配合製品 88.7 45.0 39.9 20 1.0x化学量論量 第1抽出物 20.0 16.0 3.2 14.7x化学量論量 第2抽出物 198.0 53.4 105.8 ー 配合製品 218.0 50.0 109.0 60%を越える溶解性繊維を含む繊維富化抽出物を生ず
る条件下で操作するならば、この手段によって60%溶
解性食物繊維を含む完成製品を得ることが可能である。
【0099】実施例21 通常の商業的パーコレーション方法を用いて、中程度焙
焼カラーを有する焙焼粉砕100%Robustaコー
ヒーから第1抽出物を得た。容易に抽出される「常圧
(atmospheric)」固体のみが抽出物中に存
在するように、パーコレーション方法に用いるフィード
水温度は225゜Fである。
【0100】パーコレーション時間と水量とは、最初の
焙焼粉砕物質の20%が抽出されるように、調節した。
【0101】出発焙焼粉砕コーヒー100ポンドに基づ
く物質バランスを表11に示す。部分的に抽出されたコ
ーヒーかす中にアラビノガラクタン11.8/15(7
8.7%)が保留されること、及び乾量基準で第1抽出
物が3.2/20(16%)溶解性食物繊維(上記条件
下で抽出されるアラビノガラクタンの全て)を含むこと
が注目される。出発コーヒーのセルロース、脂質(油)
等の部分は有意な程度には抽出されない。
【0102】
【表11】 部分的に抽出されたコーヒーかすを次に微粉砕して、平
均粒度を減じ、より希薄なスラリー(10%固形分)を
熱栓流反応器中で処理する。この反応のための最適条件
を生成物に設定した目標によって決定することができ
る。この実施例では2つの目標を分析する。
【0103】(A)乾量基準で少なくとも30%が溶解
性食物繊維であるように、第2抽出物固体の生産量を最
大にする。
【0104】(B)化学量論比で第1抽出物と第2抽出
物(この場合も乾量基準で)とを配合することによって
製造される製品中の溶解性食物繊維の%を最大にする。
【0105】サンプル計算 第1計算 熱栓流反応器中での溶解性食物繊維の乾量基準収量
(B)は式(1)によって表される:
【化5】 式中、A0はアラビノガラクタンである、部分的に抽出
された焙焼粉砕コーヒーの重量分率(乾量基準)であ
る。この特定のコーヒーでは、A0は0.162であ
る。(表11から、11.8÷73x100=0.16
2)。k1とk2の表現は本明細書で前述した通りであ
る。
【0106】従って、これらの値の全てを代入した後
に、初期時間と温度とを簡単に選択して、Bを算出す
る。従って、30秒間の時間と859.7゜ランキンの
温度では、繊維収量は部分的に抽出された焙焼粉砕コー
ヒー固体の9.23%である、又は最初の焙焼粉砕物質
の6.74%である。従って、焙焼粉砕コーヒー100
ポンドでは、第2抽出工程の乾量基準収量(B)は溶解
性食物繊維6.74ポンドである。
【0107】第2計算 熱栓流反応器中での総溶解性固体の収量(乾量基準)を
計算するために、式(2)を用いる: E=D0[1−e-kt] 式中、D0は第1抽出工程で抽出される固体を減じた、
操作条件下で抽出可能である最初のコーヒーの重量分率
である。これは最初のコーヒー重量から最初の水分重量
を減じ、セルロース、脂質等の重量を減じ、第1抽出工
程で除去される固体を減じたものと定義することができ
る。この特定のコーヒーでは、D0は0.470であ
る。
【0108】他の値は本明細書において前記で定義した
通りである。従って、30秒間の時間と859.7゜ラ
ンキンの温度では、総溶解性固体の収量は乾量基準で、
最初の焙焼粉砕物質の11.45%である、又は第2抽
出の前の部分的に抽出されたかす固体の15.69%で
ある、又は溶解性食物固体画分を含む溶解性固体11.
45ポンドである。それ故、第1計算の結果を用いる
と、溶解性固体の乾量基準で58.86%(6.74÷
11.45x100)が溶解性食物繊維である。さら
に、繊維富化抽出物に第1抽出物を配合するならば、乾
量基準で31.61%の溶解性食物繊維を含む配合抽出
物が得られる。
【0109】最適化 上述したように、本発明の目的は
部分的使用済みコーヒーかすから、溶解性固体の総乾量
基準で少なくとも30重量%の溶解性繊維を含むコーヒ
ー抽出物を製造することである。この目的を達成するた
めの条件は上述したように計算される。上述したような
通常の商業的パーコレーション後のTPFR内での30
0゜Fと410゜Fにおける部分的使用済み100%R
obustaコーヒーかすの抽出に対するサンプル計算
を表12と13に示す。
【0110】表12の第4欄から、300゜Fにおいて
2160秒までの時間にこの目的が達成可能であること
が分かる。同様に、表13では、この目的は410゜F
において120秒までの時間に達成可能であることが分
かる。
【0111】
【表12】
【表13】 第2目的は少なくとも30%の溶解性繊維含量を有する
溶解性固体量を最大にすることである。これは例えば表
12と表13の示すような計算からも算出される。例え
ば、目的が40%の溶解性繊維含量を有する溶解性固体
量を最大にすることであるならば、表12と13の第4
欄から、300゜Fでは約1000秒まで及び410゜
Fでは66秒までの反応時間においてこの目的が達成さ
れることが分かる。しかし、このような溶解性繊維の総
量は高温では有意に大きい。
【0112】第3目的は、第1抽出物と第2抽出物とを
化学量論比で配合することによって少なくとも30%の
溶解性繊維含量を有する製品を製造できることである。
表12と13の第6欄から、この目的がTPFRを41
0゜Fにおいて操作するときに達成されるが、300゜
Fにおいては達成されないことが分かる。このタイプの
配合製品は第2抽出を410゜Fにおいて約15〜60
秒間実施する場合に得ることができる。
【0113】第4目的、すなわち高繊維配合製品量を最
大にするという目的は図12と13に示した計算結果を
参照しても達成される。例えば、410゜Fにおいて抽
出される、30%を越える溶解性繊維含量を有する配合
製品の最大量(13.5ポンド)は、表13の最後の欄
に示すように、約60秒までの滞留時間に得られる。4
10゜Fにおいて84秒を越えるTPFR内での長い滞
留時間は溶解性繊維の総配合化学量論量を増加させな
い。
【0114】表12と13はTPFR内での2種類の温
度での抽出に関する計算を示す。これらの計算を他の温
度において、好ましくは全温度範囲にわたる多くの温度
において繰り返して、上記目的を達成するために必要な
条件をより正確に指示することができる。
【0115】実施例22 繊維富化抽出物に対して連続透析濾過工程を実施する。
結果は表14に記載する。各工程に対して水による保留
物の再構成を用いた。溶解性繊維の含量は約12%の損
失を伴うが、66%から90%に増加した。
【0116】
【表14】 上記実施例は本発明を具体化し、説明するためにのみ記
載したものであり、本発明の範囲を限定するものと見な
すべきではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によっ
て判定すべきである。
フロントページの続き (72)発明者 トッド・マイケル・フォアマン アメリカ合衆国ニューヨーク州10520,ク ロートン−オン−ハドソン,シィーニッ ク・ドライブ 15−アイ (72)発明者 ジェラルド・シグマンド・ワッサーマン アメリカ合衆国ニュージャージー州07030, ホボケン,ワシントン・ストリート 1200 アパートメント 5シー (72)発明者 ロナルド・ハリー・スキフ アメリカ合衆国ニュージャージー州07981, ホイッパニー,マーリン・ドライブ 28

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部分的に抽出された焙焼粉砕コーヒーに
    由来する溶解性繊維富化製品の製造方法であって、次の
    工程:部分的に抽出された焙焼粉砕コーヒーを、使用済
    みコーヒーかすと溶解性固体の総乾量を基準にして少な
    くとも30重量%の、少なくとも約100,000ダル
    トンの分子量を有する溶解性繊維を含む溶解性繊維富化
    コーヒー抽出物とを製造するために充分な温度において
    充分な時間、水と接触させる工程と;前記繊維富化コー
    ヒー抽出物を前記使用済みコーヒーかすから分離する工
    程とを含む方法。
  2. 【請求項2】 前記接触工程を、溶解性固体の総乾量を
    基準にして30〜70重量%の溶解性繊維を含む繊維富
    化コーヒー抽出物を製造するために充分な温度において
    充分な時間実施する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 焙焼粉砕コーヒーを約37.8℃〜12
    1.1℃(約100゜F〜250゜F)の温度におい
    て、焙焼収率15〜40%を有する第1コーヒー抽出物
    を形成し、その本来の溶解性繊維と溶解性繊維先駆体と
    の大部分を保有する部分的に抽出された焙焼粉砕コーヒ
    ーを形成するために充分な時間抽出することによって、
    前記部分的に抽出された焙焼粉砕コーヒーを製造する請
    求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 6オンスカップ1杯のいれたコーヒーあ
    たりに少なくとも0.5gの溶解性繊維を供給すること
    ができる溶解性コーヒー製品を製造するために、前記繊
    維富化抽出物を前記第1コーヒー抽出物と配合すること
    を含む請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記第1コーヒー抽出物と前記繊維富化
    抽出物の少なくとも一方を配合する前に濃縮する請求項
    4記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記第1コーヒー抽出物と前記繊維富化
    抽出物の少なくとも一方を配合する前に乾燥させる請求
    項4記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記第1抽出物と前記繊維富化抽出物と
    を化学量論比で配合する請求項4記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記第1抽出物と配合する前記繊維富化
    抽出物量が化学量論量より多い請求項4記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記焙焼収率が20〜30%である請求
    項3記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記焙焼粉砕コーヒーの前記抽出を大
    気圧を有意に越えない圧力において実施する請求項9記
    載の方法。
  11. 【請求項11】 前記部分的に抽出された焙焼粉砕コー
    ヒーを水と接触させる前に500μm未満の平均粒度に
    まで微粉砕することをさらに含む請求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記溶解性繊維富化コーヒー抽出物に
    対して濾過を実施して、それから約100,000ダル
    トンを越える分子量を有する前記溶解性繊維を回収する
    工程をさらに含む請求項1記載の方法。
  13. 【請求項13】 回収された溶解性繊維を乾燥させる工
    程をさらに含む請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記繊維富化抽出物の溶解性繊維の充
    分な量を溶解性コーヒー製品と配合して、6オンスカッ
    プ1杯のいれたコーヒーあたり少なくとも0.5gの溶
    解性繊維を供給することができる溶解性コーヒー製品を
    形成することをさらに含む請求項1記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記繊維富化抽出物の前記溶解性繊維
    の充分な量を焙焼粉砕コーヒーと配合して、6オンスカ
    ップ1杯のいれたコーヒーあたり少なくとも0.5gの
    溶解性繊維を供給することができる焙焼粉砕コーヒー製
    品を形成することをさらに含む請求項1記載の方法。
  16. 【請求項16】 コーヒー製品から調製された、6オン
    スカップ1杯のいれたコーヒーあたり少なくとも0.5
    gの100%コーヒー由来溶解性繊維を供給するために
    充分な100%コーヒー由来溶解性繊維を含む焙焼粉砕
    コーヒー製品。
  17. 【請求項17】 コーヒー製品から調製された、6オン
    スカップ1杯のいれたコーヒーあたり約0.7〜1.1
    gの100%コーヒー由来溶解性繊維を供給するために
    充分な100%コーヒー由来溶解性繊維を含む焙焼粉砕
    コーヒー製品。
  18. 【請求項18】 コーヒー製品から調製された、6オン
    スカップ1杯のいれたコーヒーあたり少なくとも0.5
    gのコーヒー由来溶解性繊維を供給するために充分な1
    00%コーヒー由来溶解性繊維を含む溶解性コーヒー製
    品。
  19. 【請求項19】 前記コーヒー由来溶解性繊維の含量が
    コーヒー製品の乾量を基準にして30〜70重量%であ
    る請求項18記載の溶解性コーヒー製品。
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