JPH05302414A - 防水層立上り部の保護構造 - Google Patents

防水層立上り部の保護構造

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JPH05302414A
JPH05302414A JP13447492A JP13447492A JPH05302414A JP H05302414 A JPH05302414 A JP H05302414A JP 13447492 A JP13447492 A JP 13447492A JP 13447492 A JP13447492 A JP 13447492A JP H05302414 A JPH05302414 A JP H05302414A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熟練技術を要することなく施工が簡単で、耐
候性に優れた防水層立上り部の保護構造を提供する。 【構成】 防水層1の端部を押え込むための押え金物2
と、この押え金物2と建築物の躯体3との間を封止する
シーリング材4と、該シーリング材4と上記押え金物2
との間に鉛直方向の連続気泡を有するバックアップ材5
とを備え、押え金物2の底面部7に第1通孔9aを開設
し、浸入した雨水をバックアップ材5を介して第1通孔
9aから下方へ排水する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築物の防水層の保
護構造に関し、特に立上り部の保護を行う防水層立上り
部の保護構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建築物の屋上等にはアスファル
ト等により防水層を形成し、この防水層の上面には当該
防水層を直射日光や風雨から守るために、押えコンクリ
ートが打設してある。また、上記防水層の端部は、パラ
ペット等の躯体に沿って立上り、この立上り部はフレキ
シブルボード等の幕板で保護してある。更に、立上り部
の上端は、パラペット等の躯体に設けた顎状凹部におい
て、押え金具によって止着されると共に、シーリング材
によって封止されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な従来の構造では、顎状凹部を大きく凹陥させなければ
効果的な保護が期待できない。換言すると、パラペット
等に大きな張出部を形成し、この張出部の下面に防水層
の端部を位置させないと、雨水の吹き付け等により防水
層の端部と躯体との間に雨水が浸入し易く、雨漏りや腐
食の原因となる。しかも、大きな張出部を形成するに
は、仮枠の製作やコンクリートの打設に熟練技術を要す
る。そして、張出部が角張って入ると、この角部が破損
し易いし、面取するのは極めて繁雑である。更に、上記
シーリング材は経年変化により劣化すると、水密性が失
われ、躯体との隙間から浸水し、防水層にまで達する。
そして、従来、バックアップ材として一般的に用いられ
ている独立気泡のポリエチレン発泡体は吸水性がない。
本発明は上記に鑑み提案されたもので、熟練技術を要す
ることなく施工が簡単で、耐候性に優れた防水層立上り
部の保護構造を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、建築物の躯体の立面部分に設けた凹陥部
内に、防水層の上端部分を位置させる防水層立上り部の
保護構造において、防水層の上端部分を躯体の立面に密
着させる押え金物には、防水層の上端部分を押え込む立
面部と、この立面部の下縁付近からほゞ直角に延出する
底面部と、該底面部から立ち上がる起立部とを設け、上
記起立部よりも外側の底面部に通孔を開設し、上記押え
金物を止着手段により建築物の躯体に固定して、防水層
の上端部分を当該押え金物により挟着し、上記起立部の
前面側に、透水性のバックアップ材を介在させると共
に、躯体と押え金物との間をシーリング材で封止した。
【0005】
【作用】鉛直方向に連続気泡を有するバックアップ材に
より、万一浸入してきた雨水を下方へ排水することがで
き、防水層の内側への浸水を阻止する。
【0006】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例について説明す
ると、図1は防水層立上り部の上端周辺の縦断面図であ
り、図2は防水層立上り部の下端周辺の縦断面図であ
る。
【0007】本発明に係る防水層立上り部の保護構造
は、防水層1の端部を押え込むための押え金物2と、こ
の押え金物2と建築物の躯体3との間を封止するシーリ
ング材4と、該シーリング材4と上記押え金物2との間
に介在させるバックアップ材5とを備える。
【0008】押え金物2は、例えば、アルミニウム等を
素材とする例えば約2000mmの定尺物であって、防
水層1の立上り部の上端部分に横方向に配設するもので
ある。この押え金物2は、防水層1の上端部分1aを押
え込む立面部6と、この立面部6の下縁付近からほゞ直
角に延出する底面部7と、該底面部7の中間付近から立
ち上がる起立部8とを少なくとも有している。
【0009】また、上記起立部8よりも外側の底面部7
には第1通孔9aを開設すると共に、起立部8と立面部
6との間の底面部7には第2通孔9bを開設する。これ
らの通孔9a,9bは例えば3mm程度の直径を有して
おり、長手方向に沿って200mm程度の間隔で開設し
てある。
【0010】更に、図示の実施例では、立面部6の下縁
から上記第1通孔9a及び第2通孔9bの下方に位置す
るように水避け板10を斜め下方へ延出させ、該水避け
板10の下端には下向きに水切片11を延設する。
【0011】そして、図示の押え金物2には、底面部7
の先端から水切部12を下向きに延設し、この水切部1
2の下端から前方へ向けて緩く下り傾斜するカバー部1
3を延設し、更に、このカバー部13から2枚の受板部
14a,14bが互いに向き合うように垂下させてあ
る。尚、これらの受板部14a,14bは後述する幕板
15の上部受部14を形成し、外側に位置する外側受板
部14aが内側に位置する内側受板部14bよりも若干
長い。
【0012】本発明は、上記のような構成の押え金物2
を止着手段により建築物の躯体3に固定して、防水層1
の上端部分1aを当該押え金物2により挟着する。上記
止着手段は、例えば、パラペット等の躯体3に予め適宜
間隔、例えば500mm間隔でアンカー部材16を埋設
し、このアンカー部材16に対して、立面部6に開設し
た例えば6mm程度の止着孔(図示せず)に通したビス
17をねじ込んで構成する。尚、上記起立部8には上記
止着孔に対応する位置に例えば11mm程度のビス貫通
孔18を開設し、このビス貫通孔18を通して作業す
る。
【0013】上記押え金物2で防水層1の上端部分1a
を挟着する際には、防水層1の上端部分1aと躯体3に
設けた凹陥部19の上面との間に5mm程度の間隙を設
け、この間隙にコーチング材20を充填すると共に、押
え金物2の立面部6と防水層1の上端部分1aとの間に
もコーチング材20をやや盛り上がる程度に塗布し、押
え金物2を固定することによりコーチング材20と押え
金物2とを密着させ、押え金物2の天端よりの雨水の浸
入を防ぐ。
【0014】押え金物2の固定が終了したら、起立部8
の前面側に透水性のバックアップ材5を設ける。このバ
ックアップ材5は、例えば鉛直方向に連続気泡を有する
ポリエチレフォームからなっており、上下の端面からの
吸排水を許すが、側面から吸排水はできない。このよう
なバックアップ材5を設けるには、当該バックアップ材
5の片面に粘着材を施しておき、起立部8に接着し、上
端面を躯体3に設けた凹陥部19の上面19aに当接さ
せる。尚、上記バックアップ材5の下端面と底面部7と
の間には空間が生じていてもよい。
【0015】上記のようなバックアップ材5に用いる発
泡体の材質は、当該バックアップ材5の前面側にはシー
リング材4を充填することにより、躯体3と押え金物2
との密封処理を施すと共に直射日光を遮るなど、外気及
び日光との直接的な接触を断つので、耐水性に優れたポ
リエチレンフォームを想定した。例えば、ウレタンフォ
ームとした場合は、耐候性に優れているが、耐水性につ
いてはポリエチレンフォームに比べてやや難点がある。
【0016】上記のように構成した防水層1の立上り部
の保護構造によれば、シーリング材4と躯体3との間か
ら万一雨水が浸入したとしても、バックアップ材5が連
続気泡を有しているので、この雨水は重力により連続気
泡を通して落下する。そして、底面部7に開設した第1
通孔9aを通して排水される。更に雨水が起立部8を越
えて奥にまで浸入したとしても、起立部8と立面部6と
の間は空間になっているので、雨水は底面部7へ流下
し、第2通孔9bから排水される。尚、冬期においてバ
ックアップ材5内に浸入した水分が凍結融解することが
あるが、バックアップ材5は発泡体で形成してあるの
で、凍結時の膨張力による劣化の虞れはない。
【0017】そして、第1通孔9a及び第2通孔9bか
ら排水された雨水は、下方へ落下することになるが、図
示の実施例においては、両通孔9a,9bの下方に水避
け板10が延在しているので、防水層1に掛かることな
く後述する下方の押えコンクリート21またはクッショ
ン材22の上面へ落下する。
【0018】また、図示の実施例においては、防水層1
の立上り部の前面側に幕板15が設けてある。この幕板
15はフレキシブルボードやセメント板等の板材であっ
て、直射日光、砂塵や雨水の吹き付けを阻止して、防水
層1の劣化や剥離等を防止している。
【0019】上記幕板15は、前記したような押え金物
2に延設した2枚の受板部14a,14bからなる上部
受部14により上縁側を保持され、下縁側は防水層1の
平面部分の上に打設した押えコンクリート21に固定し
たスカート部材23によって支持されている。尚、上記
押えコンクリート21の天端面には適宜水勾配を設け、
防水層1との間にはクッション材22を介在させる。
【0020】上記スカート部材23は、押え金物2と同
様にアルミニウム等を素材とする定尺物であって、断面
形状はほゞL字状をなす。即ち、鉛直な縦板部24と、
この縦板部24の下縁付近から水平方向へ延在する横板
部25とを有し、縦板部24の上縁には横板部25と反
対側へ延在する幅狭な上縁リブ26が設けてある。ま
た、横板部25の前縁には、下向きの水切リブ27が設
けてある。
【0021】上記のような構成のスカート部材23は、
押えコンクリート21の上面に配置したスペーサ28を
介して固定手段により、例えば押えコンクリート21に
予め埋設したアンカー部材29にビス30を螺着して固
定する。
【0022】スカート部材23の固定が終了したら幕板
15を配設する。幕板15の配設も、至って簡単であ
り、幕板15の上縁部を押え金物2の受板部14a,1
4bに挿入し、下縁部をタッピングビス31等によりス
カート部材23の縦板部24に止着すればよい。尚、押
えコンクリート21の上面には水勾配が形成してある
が、スカート部材23の相対的上下動により吸収して幕
板15の下端面を水平に揃える。
【0023】上記のような防水層1立上り部の保護構造
は、躯体3に形成する顎状の凹陥部19が浅くても、例
えば20mm程度でも充分に機能することができ、仮枠
の作製やコンクリートの打設が容易となり、熟練技術が
なくても施工可能となる。
【0024】また、コンクリートの打設時に、図3に示
すような補強部材32を埋め込んでおいてもよい。この
ような補強部材32は、塩化ビニール等の合成樹脂で製
作することができ、適宜突設するアンカー部33により
躯体3に固定する。補強部材32を使用するときは、防
水層1の裏面側に浸入する雨水が極めて減少し、しかも
凹陥部19の角部が破損することもない。
【0025】更に、顎状凹陥部の出隅部を面取りしても
よい。ただし、その場合、面取りの寸法にもよるが、深
さは30mmから40mm程度必要となる。このように
面取り処理を施した場合には、凹陥部の角部が破損する
ことがない。
【0026】以上、本発明を図示の実施例について説明
したが、本発明は上記した実施例に限定されるものでは
なく、特許請求の範囲に記載した構成を変更しない限
り、適宜に実施できる。例えば、バックアップ材は透水
性を有していれば、どのような材質のものであってもよ
い。尚、鉛直方向に透水性を有していれば、浸入した雨
水が重力によって速やかに下方に配設されるので、望ま
しい。
【0027】
【発明の効果】以上、要するに本発明は、建築物の躯体
の立面部分に設けた凹陥部内に、防水層の上端部分を位
置させる防水層立上り部の保護構造において、防水層の
上端部分を躯体の立面に密着させる押え金物には、防水
層の上端部分を押え込む立面部と、この立面部の下縁付
近からほゞ直角に延出する底面部と、該底面部から立ち
上がる起立部とを設け、上記起立部よりも外側の底面部
に通孔を開設し、上記押え金物を止着手段により建築物
の躯体に固定して、防水層の上端部分を当該押え金物に
より挟着し、上記起立部の前面側に、透水性のバックア
ップ材を介在させると共に、躯体と押え金物との間をシ
ーリング材で封止したので、シーリング材を越えて万一
浸入してきた雨水を、バックアップ材を通して下方へ排
水することができ、防水層の内側への浸水を確実に阻止
することができる。また、本発明は、熟練技術を要する
ことなく簡単に施工することのできる躯体の浅い凹陥部
に適用可能であるので、安価且つ短期間で、耐候性に優
れ、しかも効果的な防水層立上り部の保護が、簡単な施
工により提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】防水層立上り部の上端周辺の断面図である。
【図2】防水層立上り部の下端周辺の断面図である。
【図3】補強部材を設けた躯体の凹陥部の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 防水層 2 押え金物 3 躯体 4 シーリング材 5 バックアップ材 6 立面部 7 底面部 8 起立部 9a,9b 通孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の躯体の立面部分に設けた凹陥部
    内に、防水層の上端部分を位置させる防水層立上り部の
    保護構造において、 防水層の上端部分を躯体の立面に密着させる押え金物に
    は、防水層の上端部分を押え込む立面部と、この立面部
    の下縁付近からほゞ直角に延出する底面部と、該底面部
    から立ち上がる起立部とを設け、 上記起立部よりも外側の底面部に通孔を開設し、 上記押え金物を止着手段により建築物の躯体に固定し
    て、防水層の上端部分を当該押え金物により挟着し、 上記起立部の前面側に、透水性のバックアップ材を介在
    させると共に、躯体と押え金物との間をシーリング材で
    封止したことを特徴とする防水層立上り部の保護構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005171531A (ja) * 2003-12-09 2005-06-30 Yoshimichi Okawa 防水シートの立ち上がり壁面の納め構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005171531A (ja) * 2003-12-09 2005-06-30 Yoshimichi Okawa 防水シートの立ち上がり壁面の納め構造

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