JPH078640Y2 - トンネル内待避所の防水構造 - Google Patents

トンネル内待避所の防水構造

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JPH078640Y2
JPH078640Y2 JP5047292U JP5047292U JPH078640Y2 JP H078640 Y2 JPH078640 Y2 JP H078640Y2 JP 5047292 U JP5047292 U JP 5047292U JP 5047292 U JP5047292 U JP 5047292U JP H078640 Y2 JPH078640 Y2 JP H078640Y2
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JP
Japan
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shelter
water
waterproof sheet
side wall
tunnel
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JP5047292U
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JPH064200U (ja
Inventor
孝雄 宮坂
春夫 中島
一 神戸
Original Assignee
宮坂ゴム株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はトンネル内待避所の防水
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】列車をとおすトンネルなどでは図1に示
すように、列車の通過待ち等のための待避所10を設け
ている。この待避所は人がはいって待避できるようにト
ンネルの壁面から一定の深さ陥没させて設ける。ふつう
は、図のように天井部をアーチ状にした小トンネル状に
形成している。トンネル内では地下水がトンネルの壁面
から浸み出すことによる漏水がしばしば生じるが、この
漏水はコンクリート打ちの際に形成される打継目部分か
ら地下水が浸み出したり、コンクリートのひび割れ部分
から浸み出すことによって生じる。
【0003】上記の待避所においても漏水の問題は同様
である。すなわち、待避所でもコンクリート打ち後にひ
び割れが生じたりして、ひび割れ部分から地下水が浸み
出し漏水が発生することがしばしばある。待避所で漏水
が発生した場合は、避難のために待避所にはいった際に
濡れてしまい非常に不都合であったり、濡れないように
するためかえって危険にさらされるという問題がある。
また、待避所で生じた漏水が軌道内まで影響を及ぼして
列車の軌道に障害を与えたり、待避所内で漏水が凍結し
て待避所内が滑りやすくなって危険になる場合もある。
待避所ではアーチ状に形成した天井部でひび割れが生じ
ることが多く、待避所内の漏水はトンネル内の防水構造
として無視することができない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記のように待避所内
での漏水は、待避所の使いやすさやトンネル内の軌道に
障害を与えるといった実際上での問題になることが多
く、従来も待避所での漏水を防止する方策がとられてい
る。防水構造としてふつう行われている方法は、待避所
の壁面に防水シートを貼って、壁面からの水の浸み出し
を防止するものである。この方法は壁面にできたひび割
れ部分を防水シートで覆って塞ぐことによって水の浸み
出しを阻止するものであるが、防水シートによる被覆は
必ずしも完全にはできないから、水の浸み出し量が多か
ったりすると漏水が生じることが避けられない。
【0005】また、冬期などで外気温が下がる場合は防
水シートの内側に浸み出した地下水が凍結して防水シー
トを剥がすように作用し、これによって防水シートの防
水性を低下させてしまう場合もある。そこで、本考案は
上記問題点を解消すべくなされたものであり、その目的
とするところは、トンネル内の待避所で漏水が生じた場
合でも、水濡れから人を好適に守ることができ、列車の
軌道等に対する障害等をなくして安全に利用することの
できるトンネル内待避所の防水構造を提供しようとする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、トンネル内に設
けた待避所における防水構造において、前記待避所内の
上部のアーチ部についてはアーチ部から生じる漏水を受
けて側方に流下させる防水シートをアーチ部の壁面から
若干離間させて取り付け、前記待避所の側壁部について
は、接着剤を用いて防水シートを側壁に接合して側壁部
からの漏水の浸み出しを防止するとともに、前記アーチ
部から流下した水を表側を伝って流下すべく設けたこと
を特徴とする。
【0007】
【作用】待避所の天井部のアーチ部ではアーチ部壁面か
ら若干離間させて防水シートを設け、アーチ部から浸み
出た地下水を防水シートの裏面で受けて待避所の側壁部
方向に流下させる。これによってアーチ部での漏水によ
る水濡れを防止する。アーチ部から側壁部に流下した水
は側壁部に接合した防水シートの表側を伝って流下し排
水される。側壁部の設けた防水シートは側壁部からの漏
水を防止する作用をなす。
【0008】
【実施例】以下、本考案の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。図2は本考案に係るトンネル内
待避所の防水構造を示す説明図である。図は待避所を正
面方向から見た状態を示す。本考案に係る防水構造は待
避所のアーチ部および側壁部をゴムシート等の防水シー
トで覆うことによって防水するものであるが、アーチ部
と側壁部とにおける防水シートの取り付け方を適切にす
ることによって効果的な防水ができるようにしたことを
特徴とする。
【0009】すなわち、待避所の天井部となるアーチ部
12については防水シート14と壁面との間に所々スペ
ーサ16を挟み、アーチ部12の内壁と防水シート14
との間に若干隙間をあけて防水シート14を取り付け
る。防水シート14は待避所の深さ方向にアーチ部12
の天井全体を覆う幅で設ける。なお、防水シート14の
前縁には水が外部に溢れ出さないよう突縁を設けてもよ
い。
【0010】アーチ部12については上記のように壁面
と防水シート14とを若干離して取り付けるのに対し
て、側壁部18については図のように壁面にじかに防水
シート14を貼りつけて取り付ける。防水シート14は
側壁の全幅を遮蔽する幅で取り付けるもので、側壁部1
8にひび割れが生じている場合にはひび割れ部分に接着
剤を詰めるようにして漏水止めをしつつ防水シート14
を貼着する。図のように、アーチ部12に設ける防水シ
ート14と側壁部18に設ける防水シート14はおよそ
アーチ部から側壁部へ連絡する位置でつなぐように取り
付ける。
【0011】このようにアーチ部12と側壁部18とで
防水シート14の取り付け方を変えているのは、アーチ
部12では漏水が比較的多量に発生することが多く、し
たがってアーチ部12では漏水を止めるよりもアーチ部
12で発生した漏水を側壁方向に流下させる方が効果的
であることによる。すなわち、アーチ部12で発生した
漏水は、アーチ状に取り付けた防水シート14とアーチ
部12との隙間部分を流路とし、防水シート14の裏面
で側壁方向に流下する。
【0012】アーチ部12から側方に流下した水は側壁
部からは防水シート14の表面を伝わって流下する。そ
して、防水シート14の表面を流下した水は側溝に導か
れて排水される。アーチ部12では防水シート14の裏
側で水を流すようにするのに対して側壁部18では防水
シート14の表側を流すようにしているのは、側壁部1
8においてはひび割れ等が生じても比較的漏水量が少な
く、したがって防水シート14を貼着することで一定の
防水効果が得られること、また、外気温が低い場合には
側壁部分まで水が流下してくると水が冷やされて凍結す
るが、水が凍結した際には表側で凍結させる方が簡単に
氷を割って取り除くことができて便利だからである。側
壁部18でも防水シート14の裏側を流下させるように
すると、もしも防水シート14の裏側で水が凍結する
と、続いて流下した水が次々に凍結して凍結部分が拡大
し、防水シート14を壊してしまうという問題が生じ
る。
【0013】したがって、上記のようにアーチ部12に
おいては防水シート14の裏面で漏水を流下させるよう
にし、側壁部18では防水シート14の表面を伝って流
下させるようにすることによって、アーチ部12でかな
りの漏水が生じた場合でも効果的に排水でき水濡れを有
効に防止することができる。また、側壁部18において
は水の浸み出しを抑えてかつ水を好適に流下させること
によって効果的な排水を行うことができる。
【0014】なお、図2では待避所の基台部20を滑り
防止のため、表面を凹凸面としたラバーによって形成し
た例を示す。このように基台部20に防滑性をもたせる
ことによって、待避所の安全性を高めることができる。
前記防水シートは一定の防水性および耐候性、断熱性を
有する材料、たとえばバラスシートなどが好適に使用で
きる。断熱性を有する防水シートを用いることによって
漏水の凍結を防止する効果があり有効である。
【0015】
【考案の効果】本考案に係るトンネル内待避所の防水構
造によれば、上述したように、待避所内での漏水による
水濡れから効果的に保護することができて、使いやすく
安全な待避所とすることができる。また、かなりの漏水
量がある場合でも有効に防水することができ防水構造の
耐久性も向上して効果的な防水構造とすることができる
等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】トンネル内待避所の設置例を示す説明図であ
る。
【図2】トンネル内待避所の防水構造を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10 待避所 12 アーチ部 14 防水シート 16 スペーサ 18 側壁部 20 基台部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル内に設けた待避所における防水
    構造において、 前記待避所内の上部のアーチ部についてはアーチ部から
    生じる漏水を受けて側方に流下させる防水シートをアー
    チ部の壁面から若干離間させて取り付け、 前記待避所の側壁部については、接着剤を用いて防水シ
    ートを側壁に接合して側壁部からの漏水の浸み出しを防
    止するとともに、前記アーチ部から流下した水を表側を
    伝って流下すべく設けたことを特徴とするトンネル内待
    避所の防水構造。
JP5047292U 1992-06-24 1992-06-24 トンネル内待避所の防水構造 Expired - Lifetime JPH078640Y2 (ja)

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JP5047292U JPH078640Y2 (ja) 1992-06-24 1992-06-24 トンネル内待避所の防水構造

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JP5047292U JPH078640Y2 (ja) 1992-06-24 1992-06-24 トンネル内待避所の防水構造

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Publication Number Publication Date
JPH064200U JPH064200U (ja) 1994-01-18
JPH078640Y2 true JPH078640Y2 (ja) 1995-03-01

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