JP3076152B2 - 歩道の融雪装置 - Google Patents

歩道の融雪装置

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両が通行する道路
脇に設けられる歩道や、車両の通行の少ない歩道の融雪
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】降雪地帯において、積雪量が多い時に
は、交通が麻痺し、通勤や通学、産業活動、日常生活等
に著しく支障を来すことから、道路の融雪装置の完備が
促進されている。しかし、従来、歩道における融雪装置
については、これまでの融雪装置が機能的に適しないた
めに、進展しないままになっているのが現状である。
【0003】従来の融雪装置は、道路の最も高くなって
いる中央部に溝を堀り、その溝に配管される通水パイプ
にノズルを等間隔おきに取り付け、コンクリートで溝を
埋めてその上面にノズルを露出させて構成される。
【0004】ノズルには多数の放水孔が設けられている
ので、水が圧送されると、ノズルから周囲に広く水が噴
出されて路肩に流れるために、道路がほゞ全域に亘って
消雪される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の融雪装置は、比
熱の最も大きい水が使用されるために、氷点に対する温
度差が大きいときには、抜群の消雪能力を発揮するが、
河川水や湖水のように、冬季において氷点近くの温度に
なる水では消雪能力が皆無に等しいために、普通には地
下水が使用される。
【0006】しかし、地下水の獲得できる地域が限られ
ているばかりでなく、地下水が枯渇している今日におい
ては、それを獲得できる地域が限定され、獲得できても
地盤沈下や地下水の枯渇の問題が生じる。
【0007】歩道に融雪装置が設けられなかった理由に
ついては、このような地下水の利用の問題もあるが、そ
れよりも、従来の融雪装置では、通行人に水が掛かる不
都合な放水方式が取られるために、人の往来の障害とな
ることが挙げられる。
【0008】水の豊富な地域においては、歩道の脇に通
水路を設け、多量の水を流しながらその通水路に歩道の
積雪を投入し、下流に流す方法が取られているが、これ
も地域が限定されるばかりでなく、地域ぐるみの労働力
を要し、しかも、多量の積雪があった時点でその作業が
開始されるために、それまでは往来の障害となる。
【0009】この発明は、上記のような実情に鑑みて、
放水方式を取らなく、外観的に歩道の普通の常態が保持
されるために、人の通行に妨げとならなく、人力を要す
ることなく効率的に消雪し得る歩道の融雪装置を提供す
ることを目的とした。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、歩道の下に、巾中央部に沿って埋設
される溝形のコンクリート壁と、その上を封じる鉄板と
により空気室を設け、空気室にその空気を温める熱媒体
を通すパイプを配管し、鉄板を下にして歩道の表面層を
形成して歩道の融雪装置を構成した。
【0011】熱媒体が温風であるときには、それを通す
パイプの上面に温風の吹出孔を列設して、空気室の空気
と鉄板を急速に温めるようにしても良い。
【0012】
【作用】歩道の融雪装置を上記のように構成したから、
パイプに熱媒体が通されると、空気室が温められるが、
温度の高い空気が上昇することから、空気室において
は、上層において温度が高く保持され、熱伝導率の良好
な鉄板を介して、歩道の表面層が温められ、鉄板の上の
必要最小限の範囲において、融雪が効率的に行われ、降
雪時に、歩道の中央に人が支障なく通行し得る道路を確
保することができる。
【0013】また、歩道がアスファルト層で構成されて
おれば、降雪前の適当時からこの融雪装置にて加温して
おけば、アスファルト層は適当な保温効果を発揮する。
同様にこの融雪装置周辺の土層又は砂層も、適当な保温
又は断熱の働きを発揮する。
【0014】空気室から両側への温度の伝導は比較的に
少ないが、融雪が波及するので、両側に積雪が残って
も、通路になだらかな傾斜の残雪となる。
【0015】
【実施例】次に、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1および図2は、一実施例を示したもので、
その歩道の融雪装置は、道路1の脇に設けられている歩
道3において実施したものであるが、所謂細道、或いは
路地等においても同様に実施することができる。
【0016】歩道3は、外観上は一般的なアスファルト
舗装の通路であるが、幅中央部の下に空気室5が通しに
設けられ、その底部にパイプ6が配管されている。空気
室5の構成については、歩道3の地盤7を保温性の高い
砂層または砂礫層として、その中央部を堀り起こし、溝
形にコンクリート壁9を構築し、その上に鉄板11を被
せてある。コンクリート壁9の溝幅は、例えば60〜1
00cm、高さは、15〜30cm程度である。
【0017】歩道3の舗装については、砂礫13を下に
敷き、その上にアスファルト舗装により、表面層15が
形成される。また、道路1の反対側には、民家との境と
なる側溝17が設けられ、道路1側には排水路19が設
けられている。しかし、この排水路19は、道路1に他
の排水手段が設けられておれば必ずしも要しない。
【0018】コンクリート壁9は、底部を幅中央へ順次
低く形成し、その最も低い箇所においてパイプ6を配管
し、また、所々に排水管21を埋設してある。空気室5
が加温されると、コンクリート壁9の内面に結露が生じ
るので、その結露水が排水管21から地盤7に排水さ
れ、地盤7に吸収されるようにしてある。
【0019】パイプ6には、上面に等間隔おきに空気の
吹出孔23,23,・・が穿設され、空調装置25から
圧送されてきた温風がその吹出孔23から空気室5に上
向きに噴出し、鉄板11を直接温める。また、空気室5
においては、加温された空気が空気室5の上部に滞留す
るために、鉄板11が温められる。
【0020】鉄板11は、熱伝導率が良好であり、ま
た、空気室5において最も温められる位置にあるため
に、表面層15においては、鉄板11の上において最も
雪が融けやすい、また、コンクリート壁9を介して地盤
7も温められるために、歩道3全体において融雪され
る。
【0021】鉄板11が最も温められるし、アスファル
トには保温作用があるので、歩道3の幅中央部におい
て、効率的に融雪がなされる結果、降雪量が多くても、
空調装置25の調整により、少なくともそこには通路が
確保される(図1)。両側に雪24,24が残っても、
それは通路へ低くなだらかな傾斜となるので、往来しや
すい通路となる。
【0022】空調装置25は、コンプレッサ26と電熱
器28とからなり、融雪能力が空気の送り量と過熱量と
により調整される。また、日中においては、比較的に高
い外気温と、人の往来とにより融雪が促進されるので、
降雪があっても空調装置25を稼働させることを要しな
く、安価な深夜料金において最小限必要な通路を確保す
ることができる。
【0023】そこで、空調装置25においては、電気の
深夜料金の恩恵を受ける時間帯において、降雪時に作動
する制御装置が装備される。なお、それには降雪センサ
が使用される。
【0024】図3は、他の実施例を示したもので、前記
実施例においては、パイプ6の先端が密栓されるが、こ
の場合であると、パイプ6がコンプレッサとしての送り
装置26aに戻され、この循環方式のために、空気室5
においては、パイプ6が二本通りになっている。また、
吹出孔を設けてなく、パイプ6からの放熱により空気室
5が温められる。このような配管においては、パイプ6
に熱媒体として空気の他に温水を通すようにしても良
い。
【0025】図4は、地下熱を利用して空気室5を温め
るために、熱媒体(空気または水)を通すパイプ6を空
気室5から地下深くに潜らせて循環させるようにしたも
ので、補助的に電気器28が使用される。30がその切
替弁である。
【0026】歩道3の下の地熱が、歩道や道路の舗装、
或いは、民家の密集により、冬季においても保持されて
いるので、地下熱の利用に適している。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、熱媒体を通すパイプにより空気室の空気を温め、そ
の上の歩道の幅中央部を集中的に融雪し、最小のエネル
ギーによって、人が往来に都合の良い最小限の通路を無
駄なく確保することができるために、熱効率が良く省エ
ネに適する。
【0028】熱媒体には、必ずしも地下水を使用しない
ので、設置に地域的な制限がないことはもとより、歩道
にはその普通の常態が保持されるために、水の放出の場
合とは違って、人の通行の障害にならなく、また、歩道
の体裁を保持することができる等の優れた効果がある。
【0029】加えて、歩道の融雪装置の運転に要するエ
ネルギーには、深夜料金の電力だけを利用しても、空気
の保温性から、運転の停止後、空気室に温度が長時間持
続するので、日中においても有効に通路を確保し得る。
【0030】パイプに空気の吹出孔を設けた場合には
(請求項2)、空気室の空気を急速に温め、また、直接
鉄板を温めるので、短時間に多量の降雪があってもそれ
に対応しやすい。また、人や車両等の通行を原因として
吹出孔が目詰まりするというトラブルを招くことは決し
てない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の要部を示す歩道の断面斜視図であ
る。
【図2】同実施例の全体的な説明図である。
【図3】他の実施例の全体的な説明図である。
【図4】他の実施例の全体的な説明図である。
【符号の説明】
3 歩道 5 空気室 6 パイプ 9 コンクリート壁 11 鉄板 15 表面層 23 吹出孔

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歩道の下に、巾中央部に沿って埋設され
    る溝形のコンクリート壁と、その上を封じる鉄板とによ
    り空気室を設け、空気室にその空気を温める熱媒体を通
    すパイプを配管し、鉄板を下にして歩道の表面層を形成
    したことを特徴とする歩道の融雪装置。
  2. 【請求項2】 熱媒体が温風であって、それを通すパイ
    プの上面に温風の吹出孔を列設してあることを特徴とす
    る請求項1記載の歩道の融雪装置。
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