JPH0431305Y2 - - Google Patents

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JPH0431305Y2
JPH0431305Y2 JP5406887U JP5406887U JPH0431305Y2 JP H0431305 Y2 JPH0431305 Y2 JP H0431305Y2 JP 5406887 U JP5406887 U JP 5406887U JP 5406887 U JP5406887 U JP 5406887U JP H0431305 Y2 JPH0431305 Y2 JP H0431305Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野 この考案は北国地方において降雪した雪や集雪
を、廃油、及び灯油を燃料とした装置を使用し
て、所定の盤上にて雪をとかす融雪処理装置に関
する。
ロ 従来の技術 東北、北海道方面における毎年冬期間の降雪量
は莫大なもので、このため交通路面、及び住宅周
辺において発生する雪害を排除するための、機能
的、経済的にも効果の良い融雪処理装置に関して
は、いまだ開発されていない。現在行なわれてい
るものを大別すれば次の方法である。
(1) 除雪車(ブルトーザー)などを使用して路面
に積もつた雪を押し左右に排除する作業か、石
油エンジンを内装した除雪機の回転翼により雪
を胴体に回収し、これを筒より遠くに吹き飛ば
す方法であるが、これには特定の場所以外は排
除し積み上げた雪をトラツク等により、別な排
雪場所まで運搬しなければならない作業が必要
である。
(2) 北海道は深夜の凍結度が高いので採用してい
ないが、東北地方ではホテルの入口付近の舗装
路の地下にパイプを埋め込み、要所要所に噴射
口を設けて、このパイプに水を通し降雪を溶か
すような装置をしている。
(3) 北海道地方の人員の多く出入するデパート、
銀行などの舗装路面を「ロード・ヒーテイン
グ」と称して、予め路面を掘り起し地盤に電線
を配設し、これをタイル板などにて覆い、この
電線に電流を流し、放熱によつて降雪を溶かす
方法などが行なわれているのが従来の技術であ
る。
ハ 考案が解決しようとする問題点 北海道、東北、北陸地方には相当量の降雪があ
り、交通障害発生の原因ともなるので、関係官庁
や民間においても、巨額な除雪費計上して対策を
施している現況である。然るに従来の技術的な手
段としては前記した(1)、(2)、(3)の方法であるが、
その欠点を列記するならば(1)の方法は従来より一
番多く利用され現在に至つているが、除雪した雪
をダンプカー等によつて運搬し、適当な廃棄場所
に捨てることになるので、この除雪費に要する金
額は、一市のみでも数10億円を要している現況で
ある。
(2)の方法は東北地方の深夜の温度が低温下しな
いところは良いが、北海道地方の如く零下数10度
となると機能が不可能となる欠点と、東北地方に
ても日中の温暖の場合は噴水が舗装路の両側面の
凹地に溜り交通に不便を生ずるのと、水の使用料
金も高額となる。
(3)の方法は前記した特殊な建物の舗装路面にの
み採用されているもので、一般的には不向きな装
置費用が高額となり、故障の場合、地下を掘り直
さなければならない欠点と電力使用料も高額出費
となる。
以上の点に鑑み、本考案は最初所定の場所に設
置するのみで高度の技術を必要とせず、故障も少
なく、資材なども中古品の利用も可能であるの
で、予算に合致した工事費により製作が可能であ
る利点がある。
又、燃料は工場よりの廃油、及び灯油を利用す
るので安価であり、公共施設、学校、工場などの
敷地の広い場所に設置すれば、前記した雪捨て場
の役目も兼用可能な融雪処理装置として、前記の
欠点を解決しようとするものである。
ニ 問題点を解決するための手段 以下、図面により本考案の構造と実施態様を詳
細に説明する。
第1図は本考案の一実施例を示すもので、廃
油、及び灯油を燃料として、下水熱をダクトより
取り入れるボイラー本体2Aと溶水留桝1Dと湯
循環ポンプ2Nと不凍液循環ポンプ2Mが、それ
ぞれ配設されているコンクリート製のピツトより
成る伝熱装置体Aと、これを配管により連結され
て、降雪と積雪した雪を運搬して投入したものを
融雪する融雪盤体Bをみた全体の斜視図である。
図示により伝熱経路を記述すれば、湯の経路は
コンクリートピツト1Gを完全に密閉したピツト
蓋1Jによりボイラー本体2Aにて発生する燃焼
時の騒音を外部と遮断するボイラーの燃料は廃
油、及び灯油を燃焼させ、その熱を利用し湯沸管
2B,2B′の管で熱湯にして、湯循環ポンプ2
Nにより湯配管(出)2Gの配管を通つて、伸縮
自在噴射管4Aに入り、噴射口4Cより噴射させ
て融雪する。溶けた熱水は融雪盤3Aを流れ、危
険防止グレーチング1Iを通過し、溶水溝1Fを
通じ、溶水管路1Eを経て、動物進入防護トラツ
プ1E′を通り溶水留桝1Dに入る。
該溶水留桝内の溶水はオーバーフローした分を
溶水排水管1Cを通じて下水道へ排水処理をす
る。溜つた一方の溶水は、更にコンクリートビツ
ト1J内で温められ、溶水取口配管2Jを通つて
湯沸管2B,2B′にリサイクルする構造。
動物進入防護トラツプはU字状とし、雪溶け作
業終了時は取付けてある湯抜き栓を用い凍結防止
の湯抜きを完全に行なうものである。
次に、不凍液の経路を説明するならば、第2図
に図示の不凍液沸釜2Cを温められた不凍液は不
凍液配管(出)2Eを通じて、不凍液循環ポンプ
2Mを通りヒーテイング管2E′に入り、融雪盤3
Aを温め融雪処理し、不凍液配管(入)2Fを通
り、不凍液沸釜2Cへサイクルする。
不凍液の補充は、不凍液補給口2Hより行う。
次に、排熱経路を説明すると、第1図に図示の
通り下水道熱取込みダクト1Nより取り入れた下
水道熱を燃焼用送風機2Kの機力によりコンクリ
ートピツチにて燃焼室へ送り、燃焼後、排気管2
Dを通じて排気熱を利用し、融雪盤を温めて融雪
する。排気扇1Kにより排気ガスを増し、燃焼の
効果を上るのに利用する。
以上が熱の経路の順序である。
第2図は本考案に使用する熱源であるボイラー
本体2Aの内部断面と配管図である。
燃焼は工場等にて使用済みの廃油、及び灯油を
使用する。本体の形状は円錐形の底面を2組合せ
たように成形され、その外面と内面には、この熱
を利用して沸かす湯沸管2B,2B′が密接して
配管されている。又、内部の中心より、やゝ上の
位置には底面を弧状とした円形の不凍液沸釜2C
が取付け固定されている。
この中に挿入されている不凍液配管(出)2E
と不凍液配管(入)2Fと、不凍液循環ポンプ2
Mのリサイクルにより、効果的な融雪処理の働き
をする。特に寒帯地方にては不凍液を混入しなけ
れば、深夜に管内の凍結が発生する。
前記の燃料により湯沸管2B,2B′で熱湯に
なつた湯は、湯循環ポンプ2Nの操動により伸縮
自在噴射管4Aに送られ、融雪盤3Aに置かれた
積雪を噴射口より熱湯を噴射させ雪を溶かすもの
である。
第3図は融雪盤3Aの一部断面の斜視図である
が、盤体は3層より成り、施行地の最底温度の差
により層の厚さを選定する。その第1層の耐圧盤
3Bには溶水管路2Eを適当な間隙をもつて蛇行
状に伸縮自在噴射管の連結口まで直状に湯配管
(出)2Gを埋没させ、セメントにより保護舗装
とする。
第2層である基礎砕石層3Cには排気管2Dを
上、下に余裕を残して埋込れる程度の深さを有
し、砕石などを充分に打ち固めた層とする。
第3層である断熱盤3Dには隣接地よりの凍上
による凍結防止に耐えるスタイロホーム材などの
断熱材を使用する。
第4図は設置する融雪盤体の大きさにより適合
するよう、伸縮自在噴射管4Aで継手4Bに合う
よう噴射管を作るもので、適数の噴射口4Cが貫
通している。
第5図は融雪盤上に集雪した場合の枠本体5A
の斜視で、前記の噴射管の寸法に合せ外側を覆う
もので、大きさの調整できる仕組みの調整金具5
Bと、集雪の耐圧に耐えるよう補強ロープ5Cな
どが装備されているので調整して使用する。
第6図はコンクリートピツト1Gに密着して密
閉され、必要に上、下動に開き、必要以外は施錠
して置くようにしてある。
以上が本考案の構造と施行例であるが、その場
所の条件や予算額などにより構造の原理に反しな
い限り設計の変更が可能である。
ホ 効果 この考案は、約半年間雪積地方に住む人々の雪
害による交通障害や、落雪による人身障害や環境
障害を改善するものであり、その範囲は小規模で
は玄関前、車庫前、通路、又、多数の出入りする
集合場、学校の校庭などに利用することが可能
で、前記の雪捨て場所としても遠距離まで運搬す
る経費の経済となり設備に要する資材は古材の活
用も可能で、予算に合せた工費で施行が可能で、
年間莫大な積雪排除に使用する経費の節約に効果
の大なる考案を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例を示すもので、第1図は
本考案に係る全体斜視図(一部断面)。第2図は
熱源ボイラー断面と配管状態図。第3図は第1図
のC〜C′断面図。第4図は伸縮自在噴射管の平面
図。第5図は融雪用伸縮枠の斜視図。第6図はコ
ンクリートピツト蓋の斜視図。 A……伝熱装置体、B……融雪盤体、1A……
公共桝、1B……私設桝、1C……溶水排水管、
1D……溶水留桝、1E……溶水管路、1E′……
動物進入防護トラツプ、1F……溶水溝、1G…
…コンクリートピツト、1I……危険防止グレー
チング、1J……ピツト蓋、1K……排気扇、1
N……下水道熱取込みダクト、1H……湯抜き
栓、2A……ボイラー本体、2B,2B′……湯
沸管、2C……不凍液沸釜、2D……排気管、2
E……不凍液配管(出)、2F……不凍液配管
(入)、2G……湯配管(出)、2H……不凍液補
給口、2J……溶水取口配管、2K……燃焼用送
風機、2M……不凍液循環ポンプ、2N……湯循
環ポンプ、3A……融雪盤、3B……耐圧盤、3
C……基礎砕石層、3D……断熱盤、4A……伸
縮自在噴射管、4B……継手、4C……噴射口、
5A……枠本体、5B……調整金具、5C……補
強ロープ、2E′……ヒーテイグ管。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 下記の条件を有する、伝熱装置体Aと融雪盤体
    Bからなることを特徴とする、廃油、及び灯油使
    用による融雪処理装置。 イ 上記伝熱装置体Aは平面視は長方形状の深さ
    をもつたコンクリートピツトの底面やゝ中央に
    はボイラー本体2Aを、その前面側には溶水留
    桝1Dを、背面側には湯循環ポンプ2Nと不凍
    液循環ポンプ2Mをそれぞれ配設されており、
    該ボイラー本体には円錐状の胴体の内、外に円
    筒形の湯沸管2B,2B′が装着され、中心よ
    り上方には底面を半月状とした円形の不凍液湯
    沸釜2Cが装設されており、この上面より不凍
    液配管(出)2Eと不凍液配管(入)2Fを密
    嵌し固着し、又、該溶水留桝は円形にして胴体
    に溶水管路1Eと溶水排水管1C、及び溶水取
    口配管2Jが密嵌され固着され、該湯循環ポン
    プ2Nに連結されている。該不凍液循環ポンプ
    2Mには不凍液配管(出)2Eが連結されてい
    ること。 ロ 融雪盤体Bは所定の形状と厚みを有する3層
    以上より成る盤体にして、上面より1層部分に
    は、不凍液配管(出)2E、不凍液配管(入)
    2F、湯配管(出)2Gがそれぞれ直状、又は
    蛇行状に敷設され、これを耐圧を保持する材料
    より固化され、2層には排気管2Dを敷設し、
    前記と同様に固化、3層は断熱材を用いた断熱
    盤3Dをもつて敷設する。 融雪盤体の上面の輪郭には、伸縮自在噴射管
    4Aと枠本体5Aを固設し、又、溶水溝1Fが
    設けられていること。
JP5406887U 1987-04-08 1987-04-08 Expired JPH0431305Y2 (ja)

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JPS63161920U JPS63161920U (ja) 1988-10-21
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