JPH11286904A - 道路等の融雪方法および同融雪装置 - Google Patents

道路等の融雪方法および同融雪装置

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JPH11286904A
JPH11286904A JP10699198A JP10699198A JPH11286904A JP H11286904 A JPH11286904 A JP H11286904A JP 10699198 A JP10699198 A JP 10699198A JP 10699198 A JP10699198 A JP 10699198A JP H11286904 A JPH11286904 A JP H11286904A
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Japan
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water
road
surface layer
permeable surface
permeable
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JP10699198A
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Michio Tokizawa
通夫 常澤
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Contec Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 道路等の表面に形成された積雪、凍結層を除
去するについて、従来散水、化学品散布、道路自体を温
める等各種の方法が試みられているが、いずれの方法も
解融し排水する一連の作用が効率よく、迅速に働かず、
その上、施工および管理の面でコスト高を来たすと共
に、道路面に直接散布する方法では、作業中通行を妨
げ、また残留物を有するものにあっては、排水に支障を
来たすなど様々な問題を抱え、満足できるものでなかっ
た。 【解決手段】 路盤6、不透水基層5、透水表層4で構
成する道路等の透水表層4を利用して、その内部に加圧
温風を噴射する機能を備えた融解装置1の送風パイプ
2,2群を埋設してなり、送風パイプ2,2に穿設した
噴出孔2a,2aから透水表層4に向けて圧出させた加
圧温風を、透水表層4の互いに連通する空隙部2a,2
aを通して道路等の表面に噴出させ、道路表面に形成す
る凍結層等を融解排水させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は降雪、凍結水の融解
方法および同融解装置に関し、より詳しくは車道、歩道
あるいは青空駐車場などの構造物における降雪、凍結水
の融解方法および同融解装置に関する。
【0002】
【従来の技術】道路に対するニーズの多様化・高度化に
伴い、走行車両の安全性、騒音低減を目的として排水性
舗装が普及しており、この排水性舗装の一つとして、不
透水性基層面に空隙率の大きい多孔質アスファルト混合
物を主体とする表面層(排水性機能層)を積層すること
によって、雨水あるいは積雪の融水の主体は、透水性表
面層内に浸透して、浸透水は不透水性基層面上を流下
し、排水処理施設に速やかに排出されて、道路面の帯水
状態を迅速に解消せしめることを意図している。
【0003】道路面上での帯水状態の効率的な解消は、
滑り抵抗の向上及び水はね、さらに水しぶきの緩和によ
る視認性の向上、ヘッドライトによる路面反射の緩和及
び路面標識の視認性の向上、走行車両による騒音の低減
などの面より、車両の安全走行、沿道環境の改善などな
ど幾多の高効果を奏せしめている。
【0004】近年スパイクタイヤの使用禁止に伴う、ス
タッドレスタイヤの一般化は、スリップ事故を多発せし
め、交通渋滞、坂道の登坂能力の低下など幾多の問題点
を惹起せしめていて、積雪、凍結状態の路面において顕
著に現れている。このためにも道路における信頼性の高
い融雪装置の設置が急務となる。特に、上記排水性に優
れ、かつ帯水性の排除にも効果のある空隙率の高い透水
性表面層を設けた排水性舗装道路にあって、この空隙に
よる透過性を利用して効率のよい融雪装置をこれに併設
することにより、積雪、凍結層に起因するスリップで発
進不能、走行中の方向操作不能、制動不能などによる交
通マヒの解消により大きな効果が期待できる。
【0005】従来より採用されている道路などに対する
融雪方法としては、 (1)散水方式:路面上、直接散水して降雪を解かす方
法。 (2)塩化カルシウム散布方式:塩化カルシウムを降雪
上に散布して、積雪の融点を強制的に降下せしめる方
法。 (3)ロードヒーティング方式:道路面を直接暖めて、
その放熱にて雪を解かす方法。 などがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記、空隙率の大きい
多孔群を内部に保有する排水性舗装において、該舗装性
能を十分高め得る融雪方法を考えるとき、前記散水方式
にあっては、融雪の面でその確実性、効率性、管理面に
問題があり、特に透水性舗装道路の場合、散水した水が
舗装内に浸透して道路面を流れないため、その融雪除去
効果がその分低下する傾向にある。
【0007】また前記、塩化カルシウム散布方式にあっ
ては、これも散水方式の場合と同様連続性ある降雪時に
あっては、同じく確実性、効率性、管理面にて問題があ
り、さらに道路面に散在する塩化カルシウムは排水性舗
装の透水性を劣化せしめる懸念がある。
【0008】また、前記ロードヒーティング方式にあっ
ては、その熱源には電熱式と温水式とがあるが、融雪に
必要な表層の昇温に長時間を要するために、事前に降雪
を予知して、降雪前より装置を運転して表層部分を予め
昇温しておく必要があり、ランニングコストが高くなる
結果となり、さらに変化する降雪状況に対して迅速に対
応することに困難が伴う。特に通常の舗装に比べて本発
明に係る排水性舗装は空隙率が高いため熱伝導率がその
分低く、加熱効率面で十分満足を得ることが難しく、こ
のように従来の融雪方法は、空隙率の大きい多孔群を保
有する本発明が実施する透水性舗装道路に対しては最適
ではなかった。
【0009】以上のような従来技術の問題点に鑑み、本
発明は道路等の表層部の透水性構造による連通空隙を利
用して、道路等の表面に滞積している雪層、凍結層を効
率よく融解させ、透水表層面から内部に導入して排出さ
せることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記せる目的を
達成させるため、車道、歩道、青空駐車場など道路等を
構成する高い密粒度のアスファルト混合物からなる不透
水基層の表面に、空隙率の高い多孔質なアスファルト混
合物からなる連通せる多孔空隙部を有する透水表層を積
層し、該透水表層の多孔空隙部を利用して、透水表層内
から表面方向に向けて加圧温風を噴射させることを特徴
とする道路等の融雪方法を提案する。
【0011】次に、その融雪装置として、高い密粒度の
アスファルト混合物からなる不透水基層と、その全面に
空隙率の高い多孔質なアスファルト混合物を投設して、
連通せる多孔空隙部を有する透水表層をもって道路等の
構造物表面部を構成し、該透水表層内の底部分に、透水
表層の表面方向に向けて噴出する加圧温風の噴出孔群を
穿設せしめた送風パイプ群を埋設してなる道路等の融雪
装置を提案するものである。
【0012】また、他の手段として、不透水基層と透水
表層とからなる道路等の表層部において、透水表層内の
底部分に透水表層の表面方向に向けて地下水など外気温
より温かい加圧温水を噴出させる噴出孔群を穿設せしめ
た送水パイプ群を埋設してなる道路等の融雪装置によ
り、透水表層の多孔空隙部を利用して、透水表層内から
表面に向けて加圧温水を噴射させて、道路等の表面に形
成された雪層等を融解させることを特徴とする方法およ
び装置を提案する。
【0013】さらに、他の手段として、上記手段と同様
に不透水基層と透水表層とからなる道路等の表層部に埋
設した噴出孔群を穿設せるパイプ群を、温風と地下水な
ど外気温より温かい温水との両流体を圧送すべく共用
し、該パイプ群の基管部上に切換バルブなどの切換装置
を設置してなる道路等の融雪装置を提案し、これによっ
て一つの融解装置を切換装置を操作することにより、各
種の状況に応じて透水表層に噴出させる流体を温風と温
水のいずれかに使い分け、道路等の表面に形成される積
雪層、凍結層等を効率よく融解させて排出させるもので
ある。
【0014】
【発明の実施の形態】よく締め固めた砕石等からなる横
断面で、中央から両側縁に向かって下方に緩やかに傾斜
せる道路等の路盤上に、同様に傾斜すべく高い密粒度を
有するアスファルト混合物を打設して不透水基層を形成
し、該不透水基層の表面に空隙率の高い多孔質のアスフ
ァルト混合物を打設して全面に亘り連通せる多孔空隙部
を有する透水表層を積層して形成し、これら各層の打設
形成時に、透水表層内の底部分において、上方に向けて
加圧温風を噴射すべく噴出孔群を並列穿設した送風パイ
プ群からなる融解装置を埋設して道路等における融雪装
置を構成する。
【0015】送風パイプ群は、道路等の長手方向に沿う
一方または両方の側縁部に埋設した主管に連通し、該主
管に連設した温風加圧送風機により、加圧温風が主管、
送風パイプ群を経て各噴出孔から透水表層の多孔空隙部
を通して表面に向けて噴射させる融雪方法により、道路
等の透水表層面上に滞積せる雪層、凍結層を融解させ、
この融解水を多孔空隙部を用いて透水表層内部に導入
し、横断面で傾斜する不透水基層の表面を伝って両側縁
に集め導いて排出するものである。
【0016】
【実施例】発明の実施の形態を実施例に基づき図面を用
いて説明する。
【0017】図1は本発明を実施せる融雪装置を装備し
た道路の要部を示す横断面図、図2は融雪装置における
送風パイプ群の実施例を示す要部の平面図、図3は送風
パイプ要部の拡大断面図、図4,5はいずれも送風パイ
プ群の道路等での埋設状態を示す要部の断面図、図6は
送風パイプ群の他の実施例を示す要部の平面図であり、
1は融解装置、2は送風パイプ、3は主管、4は透水表
層、5は不透水基層、6は路盤を示す。
【0018】図1〜4において、道路等の横断面で長手
方向に沿う表面中央から両側縁に向かって下方に緩やか
に傾斜するよう打設形成した砕石等からなる路盤6上
に、密粒度の高いアスファルト混合物を同様に傾斜すべ
く打設して不透水基層5を形成するについて、以下に説
明する融解装置1を埋設装備する。
【0019】融解装置1は、図2に示すように亜鉛メッ
キ、塗装などの処理を施した比較的径の大きい鋼管、ス
テンレス管等からなる主管3上に、同様に亜鉛メッキ等
を施した比較的径の小さい鋼管、ステンレス管等の一方
を密閉し、断面上半円弧面に多数の噴出孔2a,2aを
長手方向に沿って適宜間隔をおいて並列穿設してなる送
風パイプ2を、多数適宜間隔をおいて一旦上方に向けて
連通植設した後、水平方向の櫛歯状に屈曲形成して送風
パイプ2,2群を形成し、主管3の基部には加圧温風を
圧送する送風機3aを連設して構成する。
【0020】前記不透水基層5の打設時に融解装置1を
設置するについて、一対の融解装置1,1の主管3,3
を道路の長手方向に沿う左右の両側縁に埋設し、送風パ
イプ2,2群が不透水基層5の表面上に両側縁から中央
部に向かって互いに突き合う状態で対向すべく載置し
て、高密粒度の不透水性アスファルト混合物を打設して
不透水基層5を形成し、主管3および送風パイプ2,2
群を仮固定する。
【0021】図面は省略したが、この融解装置1の送風
パイプ2,2群を主管3側辺に、水平方向に向けて直接
櫛歯状に連通植設することにより、打設後の不透水基層
5上に送風パイプ2,2群、主管3を共に載置して仮固
定することも可能である。
【0022】次に、該不透水基層5上に粒度の粗い透水
性アスファルト混合物を打設して、前記送風パイプ2,
2群を埋め覆って固定すると共に、連通する多数の空隙
部4a,4aを有する透水表層4を不透水基層5同様に
傾斜させて形成し、道路の融雪装置を構成する。7は道
路の両側縁部に設けた側溝を示す。
【0023】透水表層4の厚みについては、従来の一般
的な構成から道路等の状況により30〜50mm程度に
形成し、透水表層4の厚みによっては、通行による送風
パイプ2,2群への荷重量を緩和させるため、図5に示
すように噴出孔2aの噴出作用に影響しない程度に送風
パイプ2,2群を不透水基層5内に埋没させ、層厚を確
保することも可能である。
【0024】このような構成から、融解装置1の稼動時
における送風機3aからの加圧温風は、主管3を経て送
風パイプ2,2群に圧送して噴出孔2a,2aから圧出
し、該圧出温風は透水表層4の全面に亘って連通する空
隙部4a,4aを潜り抜けて表面に噴出し、該噴出温風
で透水表層4の表面に形成された積雪、凍結層を融解さ
せ、融解された水は一般の透水性舗装の道路と同様に、
透水表層4の空隙部4a,4aを潜り伝って不透水基層
5の傾斜表面を利用して道路の両側縁へと導き、誘導口
(図示省略)より側溝7,7へと排水する。
【0025】融解装置1における送風パイプ2につい
て、道路等の規模により外径を20〜30mm程度、噴
出孔2aの径は1〜3mm程度に形成し、上記で説明し
た鋼管、ステンレス管などのほか、道路等における通行
量、荷重量などの状況によっては塩化ビニルなど任意の
合成樹脂製管を用いることも可能である。
【0026】また、噴出孔2aの穿設位置についても、
透水表層4内における送風パイプ2の長手方向に沿う上
面のみに一列に並設することができ、さらに送風パイプ
2の側面に噴出孔2aを穿設することによっても、各空
隙部4a,4aに連通する通気性を利用して透水表層4
内に圧出した温風を表面に噴出させることができるもの
である。
【0027】上記説明では、融解装置1について道路の
両側縁に沿って配した主管3に対し、送風パイプ2,2
群を互いに道路中央に向かって櫛歯状に対向して突き合
わせて配置連設すべく形成することを述べているが、こ
の構成に限定することなく、例えば主管3を道路中央に
長手方向に沿って、または長手方向に直交する幅方向に
沿って配置することも可能で、送風パイプ2についても
道路の長手方向に沿って、または長手方向に対し斜めに
配して設置することも可能である。
【0028】さらに、道路における状況によっては、融
解装置1の主管3を道路の一方の側縁に沿って配し、送
風パイプ2,2群を道路幅全域に亘り延長配置すること
もできると共に、図6に示すように主管3に連通植設し
た送風パイプ2は、密閉側をUターン状に曲がりくねら
せて延長し、噴出孔2a,2aを穿設して構成すること
もでき、施工時には図5に示すように送風パイプ2の噴
出孔2a部が僅かに透水表層4内に臨むようその殆どを
不透水基層5内に埋没させることにより、透水表層4を
透過した融解水が不透水基層5表面を流動するときの円
滑さを図ることができる。なお、主管3についても、一
部に送風パイプ同様に噴出孔を穿設して温風噴出機能を
有せしめ、図5のように不透水基層5で固定することに
より、道路における融解作用を拡大させることもでき
る。
【0029】本発明の道路等の融雪装置は、シーズンオ
フにおいて随時送風機3aを稼動させ、温度調節機能に
よる常温風を圧送し、透水表層4内に噴出させることに
より、空隙部4a,4aに付着する砂塵を払い落し透水
表層4の表面に運び出して、空隙部4a,4aの目詰ま
りを一掃し、透水表層4の水捌けを良くすることがで
き、さらに融解装置1の主管3、送風パイプ2,2群を
利用して併設した送水機で洗浄水を圧送することによ
り、噴出孔2a,2aから噴出させた洗浄水で空隙部4
a,4aの砂塵を洗い出して透水表層4の表面に吹き出
させることで、透水表層4の透水性を一層効率よく回復
させることができる。
【0030】
【発明の実施の態様】前述の送風パイプ群による融雪装
置と同様、路盤、不透水基層、透水表層の順に形成した
傾斜せる道路等において、各層を打設するについて、形
成された不透水基層上に地下水など外気温よりも温かい
温水を加圧噴射すべく噴出孔群を並列穿設した送水パイ
プ群からなる融解装置を配置し、透水表層で埋設して道
路等の融雪装置を構成する。
【0031】
【実施例】上記発明の実施の形態を実施例に基づいて図
7を用いて説明する。
【0032】図7は本発明を実施せる道路等の融雪装置
における送水パイプ群の実施例を示す要部の平面図で、
8は融解装置、9は送水パイプ、9aは噴出孔、10は
主管、10aは送水機を示す。
【0033】図面は省略したが、融解装置8における温
水の送水パイプ9,9群、主管10の埋設構成は、前述
の温風による融雪装置と同様に道路等を形成する不透水
基層、透水表層の打設時に同様の構造および手順により
配置し埋設されるもので、融解装置8は、図7に示すよ
うに亜鉛メッキ等の処理を施した大径の鋼管、ステンレ
ス管等からなる主管10の側辺に、同様の構成の小径の
鋼管等の一方を密閉し、上半円弧面に噴出孔9a,9a
を多数長手方向に並列穿設させた送水パイプ9を、多数
適宜間隔をおいて櫛歯状に連通植設して送水パイプ9,
9群を形成し、主管10の基部には温水を加圧送水する
送水ポンプなどの送水機10aを連設して構成し、温水
としては外気温に比し温かい地下水、または水道水を加
熱して用いる。
【0034】このような構成から、融解装置8の送水パ
イプ9,9群から噴出された温水は、透水表層の空隙部
を利用して道路等の表面に向けて浸潤して、雪層等を効
率よく融解させ融解水として再び透水表層の空隙部を介
して排出させる。この排出作用は前述の温風による融雪
装置と全く同じである。
【0035】
【発明の実施の態様】また、前述の送風パイプおよび送
水パイプによる両融雪装置と同様に、路盤、不透水基
層、透水表層の順に形成した傾斜せる道路等において、
透水表層の底部分に、噴出孔群を穿設せる温風および温
水を共用して加圧送行させるパイプ群からなる融解装置
を配置して透水表層で埋設し、該パイプ群の主管基部に
送風機および送水機を各々連通させて併設し、主管上に
送風および送水を切換える装置を設けて道路等の融雪装
置を構成する。
【0036】
【実施例】上記発明の実施の形態を実施例に基づいて図
8を用いて説明する。
【0037】図8は本発明を実施せる道路等の融雪装置
における流体を圧送するパイプ群の実施例を示す要部の
平面図で、11は融解装置、12はパイプ、12aは噴
出孔、13は主管、13aは送風機、13bは送水機、
14は切換装置を示す。
【0038】図面は省略したが、融解装置11における
パイプ12,12群、主管13の埋設構成は、前述の温
風および温水による融雪装置と同様の構造および手順に
より配置、埋設されるもので、図8に示すように主管1
3を基部において分岐させ、送風機13aと送水機13
bにそれぞれ接続連通させて両機13a,13bを併設
し、分岐管上に切換バルブなどの切換装置14を設置し
てなる。
【0039】道路等の表面に形成された積雪、凍結層、
その他地域、気象など各種の状況に応じて、温風または
外気温より温かい地下水などの温水のいずれかを適宜選
んで、互いに共用するパイプ12,12群の噴出孔12
a,12aから噴出させるべく切換装置14を操作し
て、道路等の表面に形成された積雪層などを効率よく融
解するもので、排出作用は前述の他の実施例と同様であ
る。
【0040】
【発明の効果】本発明は、上記で説明した構成からな
り、透水表層の全面に連通する通気性を利用し、透水表
層内部から道路表面に向けて温風、温水を噴出させて、
道路表面に形成されている凍結層等を融解させ、この融
解水を透水表層の透水性を利用して透水表層内に導入排
出させる方法および装置であるから、従来の各方式と異
なり、道路等の内部から通行を邪魔することなく迅速に
融解作動させることができると共に、排水溝同様の低コ
ストで装備し、管理することができる。
【0041】しかも、道路内部から道路表面に噴出させ
る温風、温水を、凍結層等が融破されるまで連続して接
触させる融解方法であるため、従来の散水方法のように
融解作用をもつ散き水が透水表層内に逃げ込むことがな
く、且つ化学品散布とは異なり透水表層の目詰まりによ
る透水性の低下を来たすことがないので、道路等の表面
における凍結層等を効率よく迅速に融解排出させ、車の
走行および歩行するについて道路表面の凍結層等による
スリップ事故を未然に防ぐことができる。
【0042】さらに、シーズン中の稼動時は勿論、シー
ズンオフにおいても加圧送風、加圧送水することによ
り、透水表層の空隙部に付着せる砂塵などの障害物を効
率よく吹き落し噴出させて透通性を回復させ、降雨水な
どの透水表層内への導入排出を迅速にして道路表面での
滞水を確実に阻止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施せる道路等の融雪装置を示す道路
要部の断面図である。
【図2】融雪装置における送風パイプ群の実施例を示す
要部の平面図である。
【図3】融雪装置における送風パイプ要部の断面図であ
る。
【図4】図1のA−A線からの拡大断面図である。
【図5】融雪装置における送風パイプ群の他の埋設状態
を示す要部の断面図である。
【図6】融雪装置における送風パイプ群の他の実施例を
示す要部の平面図である。
【図7】本発明を実施せる道路等の融雪装置における送
水パイプ群の実施例を示す要部の平面図である。
【図8】本発明を実施せる道路等の融雪装置における流
体を圧送するパイプ群の実施例を示す要部の平面図であ
る。
【符号の説明】
1 融解装置 2 送風パイプ 2a 噴出孔 3 主管 3a 送風機 4 透水表層 4a 空隙部 5 不透水基層 6 路盤 8 融解装置 9 送水パイプ 9a 噴出孔 10 主管 10a 送水機 11 融解装置 12 パイプ 12a 噴出孔 13 主管 13a 送風機 13b 送水機 14 切換装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路等を構成する不透水基層の表面に、
    連通せる多孔空隙部を有する透水表層を積層し、該透水
    表層の多孔空隙部を介して透水表層に向け、加圧温風を
    噴射せしめてなる道路等の融雪方法。
  2. 【請求項2】 道路等を構成する不透水基層の表面に、
    連通せる多孔空隙部を有する透水表層を積層し、該透水
    表層の多孔空隙部を介して透水表層に向け、地下水等の
    加圧温水を噴射せしめてなる道路等の融雪方法。
  3. 【請求項3】 道路等を構成する不透水基層の表面に、
    連通せる多孔空隙部を有する透水表層を積層し、該透水
    表層の多孔空隙部を介して透水表層に向け、温風と地下
    水などの温水の加圧流体を適宜切換えて噴射せしめてな
    る道路等の融雪方法。
  4. 【請求項4】 不透水基層とその全面に打設された連通
    せる多孔空隙部を有する透水表層をもって道路等の構造
    物表面部を構成し、該透水表層内の底部分に、透水表層
    に向け、加圧温風の噴出孔群を穿設せしめた送風パイプ
    群を埋設せしめてなる道路等の融雪装置。
  5. 【請求項5】 不透水基層とその全面に打設された連通
    せる多孔空隙部を有する透水表層をもって道路等の構造
    物表面部を構成し、該透水表層内の底部分に、透水表層
    に向け、地下水などの加圧温水の噴出孔群を穿設せしめ
    た温水パイプ群を埋設せしめてなる道路等の融雪装置。
  6. 【請求項6】 不透水基層とその全面に打設された連通
    せる多孔空隙部を有する透水表層をもって道路等の構造
    物表面部を構成し、該透水表層内の底部分に、透水表層
    に向け、温風と地下水などの温水の加圧流体を共用して
    噴出する噴出孔群を穿設せしめたパイプ群を埋設し、切
    換装置により温風と温水を適宜切換えて噴出すべくなる
    道路等の融雪装置。
JP10699198A 1998-04-01 1998-04-01 道路等の融雪方法および同融雪装置 Pending JPH11286904A (ja)

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