JP2797012B2 - 舗装装置 - Google Patents

舗装装置

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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、歩道または車道に実施される舗装装置に
係り、さらに云えば、冷寒期の足元(歩道)の保温や融
雪、あるいは炎暑期の足元(歩道)の冷却など、人間生
活空間の体感的環境をより快適なものとすること、及び
付加価値を高める目的で歩道あるいは車道の舗装に実施
される舗装装置に関する。
従来の技術 現在のところ、道路の舗装は、セメントコンクリート
舗装やアスファルトコンクリート舗装が主流である。歩
道の舗装は、前者以外に雨水の排水効果が良い透水性の
舗装体、あるいは美観を高め付加価値を高める石張り舗
装やレンガ敷き舗装、自然石舗装などが実施されてい
る。
本発明が解決しようとする課題 従来の道路舗装は、機能面の向上を重視したものと、
美観の向上を重視したものとに大別される程度にすぎ
ず、人の体感的な環境の向上を重視した舗装は未だ見聞
されない。
本発明の目的は、透水性の良い開粒度舗装内に水又は
温水を充満させ又は流通させることによって当該舗装体
の温度を一定に保ち又はコントロールし、いわゆる鍾乳
洞効果と同様に特に歩道を歩く歩行者にとって足元が夏
期には涼しく、冬期には暖かいという良好な体感的環境
をシステム的に可能ならしめ、更には歩道及び車道の融
雪歩道としても実施することが可能な構成の舗装装置を
提供することにある。
課題を解決するための手段 上記従来技術の課題を解決するための手段として、こ
の発明に係る舗装装置は、図面に実施例を示したとお
り、 止水性のコンクリート舗装体1の上に給水管2と排水
管3の対を所定の間隔でほぼ平行に設置し、少なくとも
前記給水管2及び排水管3の天端レベルまで透水性の良
い開粒混合物4を舗設した。そして、給水管2に水を供
給する上流タンク5、及び排水管3に到達した水を収容
する下流タンク6、並びに下流タンク6の水を上流タン
ク5へ運送する循環ポンプ7と水循環用配管8を設置し
たことを特徴とする。
本発明の舗装装置はまた、止水性のコンクリート舗装
体1の上に給水管2と排水管3を所定の間隔でほぼ平行
に設置し、少なくとも前記給水管2及び排水管3の天端
レベルまで透水性の良い開粒混合物4を舗設し、さらに
この開粒混合物層4の上に透水性のある自然石舗層10を
敷設した。そして、給水管2に水を供給する上流タンク
5、及び排水管3に到達した水を収容する下流タンク
6、並び下流タンク6の水を上流タンク5へ運送する循
環ポンプ7と水循環用配管8をそれぞれ設置したことも
特徴とする。
本発明において、開粒混合物4は、バインダーとして
の熱硬化性エポキシ樹脂で5号砕石を混練したものであ
ること、 循環ポンプ7は、上流タンク5及び下流タンク6に設
置された水位センサー13、14、並びに降雨センサー15に
より自動制御されること、 そして、上流タンク5と給水管2との間には目詰まり
清掃用の圧水ポンプ11を設置し、排水管3と下流ポンプ
6との間に目詰まり清掃用の止水弁12を設置したこと、 もそれぞれ特徴とする。
作用 上流タンク5から給水管2へ供給された水(又は温
水、以下同じ)は、止水性のコンクリート舗装体1の上
の開粒混合物層4に充満し、排水管3到達して下流タン
ク6へと流れる。そして、下流タンク6の水は循環ポン
プ7が循環用配管8を通じて上流タンク5へと戻し、も
って水の閉鎖的循環系が形成される。上流タンク5及び
下流タンク6の水位の上り過ぎ又は下り過ぎを防ぐた
め、水位センサーの検出信号に基いて循環ポンプ7を自
動制御し、各々の水位が一定に保たれる。
夏期には開粒混合物層4に充満し又は流通する水を冷
熱(蒸発気化熱)によって歩道面の涼しさが得られる。
冬期には開粒混合物層4に温水を充満させ又は流通させ
ると、その温熱によって歩道面の温かさが得られる。降
雪時には、温水の熱によって融雪作用も奏される。
降雨時にこれを降雨センサー15が検出すると、循環ポ
ンプ7は停止され、給水管2への給水はストップする。
舗装面に降った雨は速やかに開粒混合物層4内へ浸透
し、排水管3から下流タンク6へと流れ、同下流タンク
6をオーバーフローして側溝や植栽地下などへ放流され
る。
長期間の供用によって特に開粒混合物層4に目詰まり
を起した場合には、清掃用の止水弁12を全閉とし、圧水
ポンプ11を始動すると、開粒混合物層4中に圧入された
加圧水は舗装表面に噴き出して目詰まりの原因となった
ほこりなどを押し流す。
実 施 例 次に、図示した本発明の実施例を説明する。
第1図は、歩道(又は車道の場合を含む、以下同じ)
の基盤であり、かつ止水板となる止水性のコンクリート
舗装体1が30〜50cmの厚さ施工され、その上に歩道のお
よそ両サイドに位置し、かつ歩道の長手方向に長い配置
で一対をなす給水管2と排水管3が敷設されている。も
っとも給水管2と排水管3の対は、歩道の幅寸の大きさ
によっては、歩道の幅寸内に複数対を設置することもあ
る。給水管2及び排水管3には、その全面又は主に通水
方向にのみスリット状又は多孔状の通水孔をもつ構造の
管体、又は透水管として知られるポーラス構造又は網状
構造の管体が使用されている。こうした給水管3、排水
管3の外径は40〜60cm位とされている。給水管2の一端
に上流タンク5が接続され、排水管3の一端に下流タン
ク(浄化タンク)6が接続されている。上流タンク5と
下流タンク6との間は水循環用配管8で接続され、この
水循環用配管8の途中に循環ポンプ7が設置され、下流
タンク6の水を上流タンク5へ運送する閉鎖的な水循環
系が構成されている。
前記コンクリート舗装体1の上にはまた、前記給水管
2、排水管3のおよそ天端レベルまで開粒混合物層4が
舗設されている。さらにこの開粒混合物層4及び給水管
2、排水管3の上に透水性の自然石舗装10が敷設されて
いる。前記開粒混合物層4は、例えば5号砕石を骨材と
し、これをバインダとしてのエポキシ樹脂で混練した多
孔物質の施工によるものである。前記自然石舗層10は、
歩道の美観を保つ(又は向上させる)ためのものであ
り、付加価値の高い歩道舗装を目的として採用される。
特にインテリシエントビル外構での快適空間の形成、あ
るいはビル内1階ロビーのより自然に近い舗装などに自
然石舗層10が好適に採用される。
上記の構成であるから、上流タンク5内の水が重力作
用で給水管2へ流れ込むと、この水は透水性のある給水
管2の管壁から漸次外へ流出し、開粒混合物層4内に浸
透してゆき充満する。そして、開粒混合物層4を満たし
た水は排水管3へ到達するに至り、透水性のある管壁を
通じて同排水管3内へと流れ込み、流水勾配により下流
タンク6へと流れ込む。かくして、開粒混合物層4内に
充満した水は、給水管2から排水管3への向かう一方向
の流れを形成するとともに、夏期には前記水の蒸発気化
熱によって歩道を歩く人の足元を涼しくする。冬期に温
水を使用すると歩道を歩く人の足元を温かくして体感的
環境を良好ならしめる。この目的の故に上流タンク5に
水の冷却装置や加温装置を付設することも好ましい。ま
た、地理的条件が許せば、外部から季節毎に地下水とか
温泉の如き冷温水を上流タンク5に導いて使用すること
も好ましい。
上記水の閉鎖的な循環系において、上流タンク5、下
流タンク6の水位の上がり過ぎ、下り過ぎを防ぐために
各タンクに水位センサー13,14が設置され、各々の水位
検出信号を制御装置9で処理して循環ポンプ7を自動制
御するものとされている。制御装置9には降雨センサー
15の検出信号も入力され、降雨時には循環ポンプ7の運
転が停止される。したがって、舗装表面(自然石舗層1
0)に降った雨水は、速やかに開粒混合物層4内に浸透
し排水管3から下流タンク6へと流れ、舗装表面が水浸
しにはならないように考慮されている。大量の雨水が下
流タンク6へ流れ込んだ場合は、下流タンク6の放流口
6aから系外へオーバーフローさせ、側溝や植栽地下へ放
出する構成とされている。
目詰まり清掃の目的のため上流タンク5と給水管2と
の間に圧水ポンプ11が設置され、排水管3と下流タンク
6との間に止水弁12が設置されている。したがって、長
期間の供用によって目詰まりが顕著になった場合には、
まず止水弁12を全閉とし、圧水ポンプ11を運転して開粒
混合物層4中に水を圧入する。すると排水管3、下流タ
ンク6への行き場を失った圧力水は、舗装表面に向かっ
て噴き出すところとなり、目詰まりの原因となったほこ
りなどを押し流すのである。
この舗装装置を降雪時の融雪装置として利用する場合
には、第一に温水を使用し、同温水の熱で雪を融かすや
り方、第二に前記止水弁12を少し絞り、開粒混合物層4
内に充満した水又は温水が舗装表面に少々溢れる程度に
し、この溢流水によって降雪を融かし押し流すやり方、
などをケースバイケースで実施することができる。
本発明が奏する効果 以上に実施例と併せて詳述したとおりであって、この
発明に係る舗装装置によれば、特に歩道を歩く人の足元
を夏期には涼しく、寒期には温かくする等々の体感的環
境を良好ならしめ、人間の生活空間を快適にして歩道の
付加価値を高めることに大きく寄与する。例えば厳冬期
にバス停で長時間バスの到着を待つ人々の足元を温める
ことでだいぶ楽になるであろう。あるいは夏期の太陽光
による照り返しの不快感をだいぶ減少できるであろう。
また、歩道や車道の融雪装置、路面の凍結防止装置と
して使用した場合には、歩行の安全性、車走行の安全性
も確保でき、交通安全に大きく寄与する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る舗装装置の主要部分を概念的に図
式化して示した説明図である。 1……コンクリート舗装体、2……給水管 3……排水管、4……開粒混合物層 5……上流タンク、6……下流タンク 7……循環ポンプ、8……水循環用配管 10……自然石舗層、13,14……水位センサー 15……降雨センサー、11……圧水ポンプ 12……止水弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永縄 康広 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中道路内 (56)参考文献 特開 平1−299903(JP,A) 特開 平1−94102(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01C 11/26

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】止水性のコンクリート舗装体の上に給水管
    と排水管の対が所定の間隔でほぼ平行に設置され、少な
    くとも前記給水管及び排水管の天端レベルまで透水性の
    開粒混合物が舗設されており、給水管に水を供給する上
    流タンク、及び排水管に到達した水を収容する下流タン
    ク、並びに下流タンクの水を上流タンクへ運送する循環
    ポンプと水循環用配管がそれぞれ設置されていることを
    特徴とする舗装装置。
  2. 【請求項2】止水性のコンクリート舗装体の上に給水管
    と排水管が所定の間隔でほぼ平行に設置され、少なくと
    も前記給水管及び排水管の天端レベルまで透水性の良い
    開粒混合物が舗設され、さらにこの開粒混合物層の上に
    透水性のある自然石舗層が敷設されており、給水管に水
    を供給する上流タンク、及び排水管に到達した水を収容
    する下流タンク、並びに下流タンクの水を上流タンクへ
    運送する循環ポンプと水循環用配管が設置されているこ
    とを特徴とする舗装装置。
  3. 【請求項3】開粒混合物は、バインダーとしての熱硬化
    性エポキシ樹脂で5号砕石を混練したものであることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項に記載した
    舗装装置。
  4. 【請求項4】循環ポンプは、上流タンク及び下流タンク
    に設置された水位センサー、並びに降雨センサーにより
    自動制御されることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    又は第2項に記載した舗装装置。
  5. 【請求項5】上流タンクと給水管との間に目詰まり清掃
    用の圧水ポンプが設置され、排水管と下流ポンプとの間
    に目詰まり清掃用の止水弁が設置されていることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項又は第2項に記載した舗装
    装置。
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