JPH05298781A - テープ駆動装置 - Google Patents

テープ駆動装置

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Publication number
JPH05298781A
JPH05298781A JP4099651A JP9965192A JPH05298781A JP H05298781 A JPH05298781 A JP H05298781A JP 4099651 A JP4099651 A JP 4099651A JP 9965192 A JP9965192 A JP 9965192A JP H05298781 A JPH05298781 A JP H05298781A
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JP
Japan
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tape
gear
capstan
reel
supply
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Application number
JP4099651A
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English (en)
Inventor
Hirofumi Matsuo
裕文 松尾
Kaeko Baba
香枝子 馬場
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テープの走行方向を反転させる際に、テープ
をたるませることなくキャプスタンモータを反転させ
て、テープを巻き取るリールの変更を行う。 【構成】 キャプスタン10のフランジ11の切欠き部にロ
ックピン13を遊嵌させ、駆動源としてのキャプスタンモ
ータ26から駆動伝達を受けるキャプスタン10において、
テープ2を巻き取るリールの変更を行うためにキャプス
タンモータ26を反転する際のキャプスタン10への駆動伝
達に所定の不感帯を持つように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はキャプスタンモータを
用いてテープ駆動とリール駆動を行うテープ駆動装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図18は従来のテープ駆動装置を示す平面
図、図19はその側面図であり、図中1は基板としてのデ
ッキベース、2はテープ、3および4はそれぞれテープ
2を巻装する供給側リールおよび巻取り側リール、5お
よび7はデッキベース1に植立された軸体、6は軸体5
に枢持され供給側リール3と係合する供給側リール台、
8は軸体7に枢持され巻取り側リール4と係合する巻取
り側リール台、51は供給側リール台6の側面に構成され
図5に詳細に示すフリクション機構を介して供給側リー
ル台6と係合する歯車部、52は巻取り側リール台8の側
面に構成され図5に示すようなフリクション機構を介し
て巻取り側リール台8に係合する歯車部、9はピンチロ
ーラ、10はピンチローラ9とテープ2を狭持して対向す
るキャプスタン、26dはキャプスタン10と同軸上に回転
軸を持つダイレクトドライブ(DD)タイプのキャプス
タンモータ、12dはキャプスタンモータ26dのロータ、
14はロータ12dの下面に同軸上に固着されたプーリ、16
はデッキベース1に回転自在に支持された軸体、17は軸
体に固着されたプーリ、15はプーリ14とプーリ17に掛け
られたベルト、18は軸体16に固着された回転体としての
第1の歯車、19aは一端を軸体16に図6に詳細に示すフ
リクション機構を介して枢持されるアーム、20はアーム
19aの他端に植立された軸体、21は軸体20に枢持され第
1の歯車18と噛合する回転体としての第2の歯車であ
る。
【0003】また、図5は巻取り側リール台8に構成さ
れたフリクション機構を示す図であり、図中63は軸体7
に嵌合する貫通穴を有するリール回転体、64はリール回
転体63の円板部に固着されたフェルト等からなる摩擦部
材、52は前記の歯車部52でリール回転体63の円筒部に枢
持されている。67はリール回転体63の円筒部に圧入され
たキャップ、65はキャップ67と歯車部52のスポーク部と
の間に設けられ、スポーク部を摩擦部材64方向に押しつ
ける方向に付勢するばねである。また、供給側リール台
6にも図5に示す同様なフリクション機構が構成されて
いる。
【0004】また、図6はアーム19aと軸体16との間に
構成されているフリクション機構を示したもので、図中
69は軸体16に設けられた溝、68はアーム19aの軸体16と
の嵌合部において、所定圧にて溝69を狭持して嵌合する
ように弾性体により構成された爪である。
【0005】従来のテープ駆動装置は上記のように構成
され、通常の再生を行う場合は図18に示すようにテープ
2を正方向に駆動する。すなわち、キャプスタンモータ
26dは時計回りに回転しキャプスタン10を駆動してテー
プ2をピンチローラ9と狭持しながら図中右方向に駆動
する。キャプスタンモータ26dの回転はプーリ14とベル
ト15とプーリ17および軸体16を介して第1の歯車18に伝
達される。また、アーム19aは軸体16の溝69と爪68との
間に生じるフリクションによって軸体16の回転方向に揺
動し、第2の歯車21は巻取り側リール台8の歯車部52に
噛合する。歯車部52から摩擦部材64との間で生じるフリ
クションに相当する駆動力をリール回転体63に伝達す
る。このような構成でキャプスタンモータ26dの回転を
巻取り側リール台8に伝達する。巻取り側リール台8は
キャプスタン10とピンチローラ9によって送り出された
テープ2を巻取り側リール4に巻き取る。供給側リール
台6はキャプスタン10とピンチローラ9で正方向に送ら
れるテープ2に従動して回転しテープ2を供給側リール
3より送り出す。
【0006】次に、通常の再生から逆再生を行う場合の
ようにテープ2の走行方向を反転させる際には、図20に
示すようにキャプスタンモータ26dは回転方向を反転し
て反時計回りに回転し、テープ2はキャプスタン10とピ
ンチローラ9によって図中左方向に走行方向を変える。
キャプスタンモータ26dの回転はプーリ14とベルト15と
プーリ17および軸体16を介して第1の歯車18に伝達さ
れ、アーム19aは軸体16との所定フリクションによって
軸体16の回転方向、すなわち、反時計回りに揺動して第
2の歯車21を巻取り側リール台8から離脱せしめ、供給
側リール台6へと移動させる。第2の歯車21が供給側リ
ール台6の歯車部51と噛合するとアーム19aの揺動が停
止して、キャプスタンモータ26dの回転が供給側リール
台6に伝達される。
【0007】しかしながら、図20に示すように第2の歯
車21が巻取り側リール台8の歯車部52から離脱し、供給
側リール台6の歯車部51に噛合する間はキャプスタン10
とピンチローラ9によって送り出されたテープ2は供給
側リール3に巻き取ることができない。したがって、テ
ープ2がキャプスタン10から供給側リール3の間でたる
み、テープテンションが低下して所定のヘッドタッチが
得られず、再生から逆再生などのモード移行時において
再生信号が欠落するなどの問題が生じる。さらに、テー
プ2がたるむことによって図示しないテープ2の走行経
路をガイドするガイド部材からはずれ、テープ損傷に至
るなどの問題も生じる。
【0008】また、以上は通常の再生から逆再生に移行
するときの問題を示したが、逆再生から通常の再生に移
行するときも同様の問題を生じることはいうまでもな
い。
【0009】このような問題の対策として例えば、図2
1、22および23は特開昭64−33755 号公報に示されるテ
ープ駆動装置の構成を示したもので、図中46、47はキャ
プスタンモータ26eの回転を伝達するための伝達手段と
しての第3の歯車および第4の歯車、49は第4の歯車47
に噛合する第5の歯車、48は第5の歯車49と同軸上に設
けられ巻取り側リール台8の歯車部52と噛合する第6の
歯車、50は第5の歯車49と同軸上に設けられ供給側リー
ル台6の歯車部51と噛合する第7の歯車、53は第5の歯
車49の上面に一端を固定され他端を上方に向けられた板
ばね、54は第5の歯車49の下面に一端を固定され他端を
下方に向けられた板ばね、55は第6の歯車の下面に構成
され板ばね53と係合する鋸歯状の凹凸、56は第7の歯車
50の上面に構成され板ばね54と係合する鋸歯状の凹凸で
ある。
【0010】以上のような構成で通常の再生を行うとき
には、キャプスタンモータ26eが時計回りに回転し、第
3、第4の歯車46、47を介して第5の歯車49に伝達され
る。第5の歯車49が反時計回りに回転すると図23におい
て板ばね53、54は左から右へ移動して、第6の歯車48に
設けられた鋸歯状の凹凸55と板ばね53は食い込み方向
に、第7の歯車50に設けられた鋸歯状の凹凸56と板ばね
54は逃げ方向に係合するために、第5の歯車49の回転は
第6の歯車48にのみ伝達される。これによって、巻取り
側リール台8が駆動されてテープ2を巻取り側リール4
に巻き取り、供給側リール台6はテープ2に従動して回
転し、供給側リール3よりテープ2を送り出す。
【0011】次に、通常の再生から逆再生などを行う場
合には、キャプスタンモータ26eは回転方向を反転して
反時計回りに回転し、第5の歯車49は時計回りに回転す
る。このとき図23において板ばね53、54は右から左へ移
動して、第6の歯車48に設けられた鋸歯状の凹凸55と板
ばね53は逃げ方向に、第7の歯車50に設けられた鋸歯状
の凹凸56と板ばね54は食い込み方向に係合するために、
第5の歯車49の回転は第7の歯車50にのみ伝達される。
これによって、供給側リール台6が駆動されてテープ2
を供給側リール3に巻き取り、巻取り側リール8はテー
プ2に従動して回転し、巻取り側リール4よりテープ2
を送り出す。
【0012】上記のように鋸歯状の凹凸55、56と板ばね
53、54によっていわゆる一方向クラッチを構成して、テ
ープ2の走行方向を反転する際にキャプスタンモータ26
eの回転方向を反転すると同時に、巻取り側リール台8
と供給側リール台6との間で駆動伝達を切り換えること
ができ、テープたるみを防止するものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図24に
示すようにテープ引き出し体60、61によって図示しない
回転ヘッドドラム装置などへテープローディングを行う
際には、供給側リール3および巻取り側リール4の少な
くとも一方からテープ2を引き出す必要がある。例え
ば、巻取り側リール4からテープ2を引き出すことを想
定すれば、テープ引き出し体60、61の移動により巻取り
側リール4は反時計回りに回転してテープ2を送り出
す。これによって巻取り側リール台8も反時計回りに回
転して第6の歯車48を時計回りに回転させる。したがっ
て、図23において鋸歯状の凹凸55は右から左へと移動
し、板ばね53と食い込み方向となるため、第5および第
4、第3の歯車49および47、46を介して駆動源であるキ
ャプスタンモータ26eを回転させることになり、テープ
2およびテープ引き出し体60、61に多大な負荷を発生さ
せる。これを防ぐためには、一方向クラッチを動作モー
ドに合わせて係脱させるための機構が必要になり、複雑
な構成になるという問題点があった。
【0014】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、テープを正方向から逆方向
にあるいは逆方向から正方向に反転させるときに、テー
プたるみを発生させることなく、かつテープローディン
グ時においてもスムーズにテープをリールより引き出せ
るようなテープ駆動装置を提供することを目的としてい
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係わるテープ
駆動装置においては、キャプスタンモータの回転方向が
反転する際にリールの回転駆動が伝達されるまで、キャ
プスタンへの駆動を伝達しない駆動力遮断機構を設けた
ものである。
【0016】
【作用】上記のように構成されたテープ駆動装置におい
てテープ走行方向を反転させるためにキャプスタンモー
タを反転させると、リールに回転駆動力が伝達されてか
らキャプスタンが反転を開始することができる。
【0017】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の一実施例を示したもので、
従来の装置と同一または相当部分には同一符号を付して
いる。図中26aはデッキベース1に設置されたキャプス
タンモータで図4に詳細を示している。図中22はデッキ
ベース1に固定されたホルダー、23はホルダー22に設け
られキャプスタン10を支承する軸受部材、11はキャプス
タン10に圧力固定されたフランジで図示のように一部切
欠きが構成されている。12aは軸受部材24にてキャプス
タン10に枢持されるロータで、このロータ12aには前記
フランジ11の切欠き部に係合するロックピン13が植設さ
れている。そして、上記フランジ11とロックピン13によ
って駆動力遮断機構70aが構成されている。25はホルダ
ー22に設けられロータ12aに構成されている図示しない
着磁部との間で駆動力を発生させる電磁コイルである。
【0018】また、供給側リール台6および巻取り側リ
ール台8には、従来の装置と同様に図5に示すようなフ
リクション機構が構成されている。さらに、アーム19a
と軸体16との間においても、従来の装置と同様に図6に
示すようなフリクション機構が構成されている。
【0019】上記のように構成されたテープ駆動装置に
おいては、通常の再生を行う際には図1に示すようにキ
ャプスタンモータ26aのロータ12aが時計回りに回転
し、ロックピン13がフランジ11の切欠き部の一端に当接
してキャプスタン10に駆動力を伝達する。テープ2はピ
ンチローラ9とキャプスタン10とに狭持され正方向に駆
動される。巻取り側リール台8の駆動は図14に示した従
来の装置と同様にプーリ14、ベルト15、プーリ18、軸体
16、第1の歯車18、第2の歯車21を介して行われ、キャ
プスタン10とピンチローラ9によって送り出されたテー
プ2を巻取り側リール4に巻き取る。
【0020】次に、逆再生を行う際にはテープ2の走行
方向を正方向から逆方向に反転させるために、キャプス
タンモータ26aのロータ12aの回転を反転させる。この
とき図2に示すようにロータ12aが反時計回りに回転す
るが、ロックピン13はフランジ11の切欠き部の中を移動
するためにロータ12aの回転がキャプスタン10に伝達さ
れず、キャプスタン10とピンチローラ9とに狭持された
テープ2は駆動されずに停止する。この間にロータ12a
の反転は軸体16に伝達され、アーム19aの揺動によって
第2の歯車21は巻取り側リール台8の歯車部52を離脱し
供給側リール台6の歯車部51に噛合するために移動す
る。
【0021】逆再生は図3に示すようにロックピン13が
フランジ11の切欠き部の他端に当接し、ロータ12aの回
転がキャプスタン10に伝達されキャプスタン10が反時計
回りに回転を始める。また、第2の歯車21が供給側リー
ル台6の歯車部51と噛合しキャプスタンモータ26aの回
転を供給側リール台6を介して供給側リール3に伝える
が、キャプスタン10が図中反時計回りに回転を開始する
時期は、供給側リール台6が第2の歯車21により回転力
を与えられる時期と同一かまたは遅く設定しているた
め、テープ2はたるむことなくキャプスタン10とピンチ
ローラ9によって送られるとともに供給側リール3に巻
き取られる。
【0022】また、逆再生から通常の再生に移行する際
にも上記に示した動作の逆の動作を行い、図1の状態に
戻る。
【0023】上記のように、フランジ11に設けられた切
欠きの量を第2の歯車21が供給側リール台6と巻取り側
リール台8を移動するのに相当する量に等しく設定すれ
ば、反転後のリールによる巻取り動作とキャプスタン10
によるテープ駆動の開始を同時に行うことができ、キャ
プスタンモータ26aの反転時にテープ2をたるませるこ
とがない。また、フランジ11に設けられた切欠きの量を
第2の歯車21が供給側リール台6と巻取り側リール台8
を移動する量よりわずかに大きく設定してもよい。この
場合は、キャプスタン10とピンチローラ9によってテー
プ2を送り出す前に、第2の歯車21が二つのリール台の
間を移動し、リールによる巻取り動作が先行する。この
とき、テープ2はキャプスタン10とピンチローラ9とに
挟持されて停止しているためにリールは回転できない
が、リール台に設けられたフリクション機構によってリ
ール台の歯車部51または52が空転して、テープ2に過大
なテンションを作用させることなく待機することができ
る。キャプスタン10によるテープ駆動が開始されると、
リールはキャプスタン10とピンチローラ9によって送ら
れてくるテープ2を巻き取り始める。このように、リー
ルによる巻取り動作が先行してもテープ2をたるませず
にテープ2の走行方向を反転させることができる。
【0024】次に、テープローディング時の動作につい
て説明する。この場合は、第2の歯車21は巻取り側リー
ル台8または供給側リール台6のいずれと噛合していて
もよい。テープローディング時は第2の歯車21の噛合し
ていないリール台からテープ2は引き出され、テープア
ンローディング時はキャプスタンモータ26aの駆動力に
よって第2の歯車21に噛合しているリール台に巻き取ら
れることになる。
【0025】実施例2.上記実施例1ではDDタイプの
キャプスタンモータを用いたが、図7および図8に示す
ようにキャプスタンモータ26bをデッキベース1上の任
意の位置に置き、キャプスタンモータ26bの出力軸に固
着されたプーリ27とベルト28を介して外周にプーリ部が
構成されるロータ12bを駆動する構成であっても、駆動
力遮断機構70aを図7のように構成すれば同様の動作を
期待できる。
【0026】実施例3.図9および10はこの発明の実施
例3を示す平面図および側面図であり、キャプスタンモ
ータ26cは二つのリール台の間に設置されている。図中
40はキャプスタンモータ26cの出力軸、18は出力軸40に
同軸に固着された第1の歯車、19bは出力軸40に図6に
示されたものと同じ構成のフリクション機構を介して枢
持されたアーム、57はアーム19bの一端に植立された軸
体、41は軸体57に枢持され第1の歯車18と噛合する回転
体としての第8の歯車、42は回転自在に支持された軸
体、43は軸体42に同軸に固着され第8の歯車41と噛合す
る回転体としての内歯歯車、44は軸体42に同軸に固着さ
れたプーリ、45はプーリ14と44に掛けられたベルト、12
cはキャプスタン10と一体で回転するロータであり、リ
ール台の間に設けられたキャプスタンモータ26cからキ
ャプスタン10への駆動力の伝達は、第1の歯車18、第8
の歯車41、内歯歯車43、軸体42、プーリ44、ベルト45、
プーリ14およびロータ12cを介して行なわれる。そし
て、この駆動力伝達経路に属するアーム19bと第8の歯
車41と内歯歯車43によってキャプスタンモータ26cから
キャプスタン10への駆動力遮断機構70bを構成する。
【0027】上記のように構成され、通常の再生時には
図9に示すように正方向にテープ2を駆動する。すなわ
ち、キャプスタンモータ26が時計回りに回転し第1の歯
車18を回転させるとともに、アーム19bを所定のフリク
ションによって時計回りに揺動させる。これによって第
8の歯車41が内歯歯車43と噛合して内歯歯車43を反時計
回りに駆動する。内歯歯車43の回転は前記のようにキャ
プスタン10に伝えられ、キャプスタン10はピンチローラ
9と協働してテープ2を図中右方向に駆動する。また、
アーム19bの揺動によって第2の歯車21が巻取り側のリ
ール台8の歯車部52と噛合して、巻取り側リール台8を
駆動しテープ2を巻取り側リール4に巻き取る。
【0028】次に、逆再生を行う際には図12に示すよう
にキャプスタンモータ26cが反転し、出力軸40とアーム
12bとの間に設けられたフリクション機構によってアー
ム19bは反時計回りに揺動し、第2の歯車21を巻取り側
リール台8から離脱させるとともに、第8の歯車41を内
歯歯車43との噛合から離脱させる。これによって、キャ
プスタンモータ26cからキャプスタン10への駆動伝達経
路が断たれてキャプスタン10が停止する。第2の歯車21
が巻取り側リール台8から供給側リール台6へと移動す
る間は、この駆動力遮断機構70bによって、キャプスタ
ン10とピンチローラ9によってテープ2が送り出される
ことはない。
【0029】次に、図13に示すように第2の歯車21がア
ーム19bの揺動によって供給側リール台6の歯車部51と
噛合する位置まで移動して、供給側リール台6に構成さ
れた図5のフリクション機構を介して供給側リール3を
駆動する。また、このアーム19bの揺動によって第8の
歯車41が再び内歯歯車43と噛合し、キャプスタンモータ
26cからキャプスタン10への駆動伝達経路が再びつなが
り、キャプスタン10が時計回りに回転しピンチローラ9
と協働してテープ2を図中左方向に駆動する。このよう
に、リール台の駆動とキャプスタン10の駆動が一本のア
ーム19bの揺動によってなされるために、これらの駆動
の開始時期を同時に設定することができ、テープ2はた
るむことなくキャプスタン10とピンチローラ9によって
送られるとともに供給側リール3に巻き取られる。
【0030】逆再生から通常の再生に移る際にも以上の
動作の逆の動作によって、キャプスタン10とピンチロー
ラ9によってテープ2が駆動されることなく、第2の歯
車21が二つのリール間を移動することができる。
【0031】実施例4.上記実施例3では、第8の歯車
41を設けてキャプスタンモータ26cからキャプスタン10
への駆動伝達経路の係脱を行ったが、第2の歯車21を用
いてこれを行ってもよい。
【0032】図14はこの発明の実施例4を示す平面図、
図15は側面図であり、キャプスタンモータ26cは上記実
施例3と同様に二つのリール台の間に設置されている。
図中30、31はデッキベース1に設けられた軸受部材、3
2、33はそれぞれ軸受部材30、31に枢持された軸体、34
は軸体32に同軸に固着された第9の歯車、35は軸体33に
同軸に固着された第10の歯車、36は軸体32に同軸に固着
されたプーリ、37および38は軸体33に同軸に固着された
プーリ、39はプーリ36とプーリ37に掛けられたベルト、
58はプーリ38とプーリ14に掛けられたベルトである。ま
た、供給側リール台6は軸体32に枢持され、巻取り側リ
ール台8は軸体33に枢持され、第2の歯車21は第9の歯
車34と供給側リール台6の歯車部51とに同時に噛合で
き、また、同じように第10の歯車35と巻取り側リール台
8の歯車部52とに同時に噛合できるように構成されてい
る。また、アーム19aと第2の歯車21と第9の歯車34お
よび第10の歯車35とによってキャプスタンモータ26cか
らキャプスタン10への駆動力遮断機構70cを構成する。
【0033】以上のように構成され、通常の再生時には
図14および図15に示すように、第2の歯車21は巻取り側
リール台8の歯車部52と第10の歯車35とに同時に噛合し
て、キャプスタンモータ26cによって供給側リール4に
よってテープ2を巻き取るとともに、軸体33、プーリ3
8、ベルト58、プーリ14およびロータ12cを介してキャ
プスタン10を駆動する。また、キャプスタンモータ26c
の回転はプーリ37、ベルト39およびプーリ36を介して軸
体32および第9の歯車34に伝えられこれらも回転する
が、供給側リール台6と第9の歯車34とは係合しないた
め第9の歯車34は空転するのみで、供給側リール台6は
キャプスタン10とピンチローラ9とによって駆動される
テープ2に従動して軸体32を中心に回転し、供給側リー
ル3よりテープ2を送り出す。
【0034】次に、通常の再生から逆再生に移る際には
上記実施例と同様にキャプスタンモータ26cが反転し、
第2の歯車21は巻取り側リール台8から離脱して供給側
リール台6へと移動する。このとき、第2の歯車21は第
10の歯車35との噛合からも離脱するために、キャプスタ
ンモータ26からキャプスタン10への駆動伝達経路が断た
れ、キャプスタン10が停止してテープ2は駆動されなく
なる。このように、第2の歯車21が巻取り側リール台8
と供給側リール台6とを移動する間は、テープ2はキャ
プスタン10とピンチローラ9によって送り出されること
はない。
【0035】次に、逆再生は第2の歯車21が供給側リー
ル台6の歯車部51に噛合すると同時に第9の歯車34にも
噛合することで、供給側リール3によってテープ2を巻
き取ると同時に、軸体32、プーリ36、ベルト39、プーリ
37、38、ベルト58、プーリ14およびロータ12cを介して
キャプスタン10に伝えられ、テープ2が駆動される。こ
のように、第2の歯車21が歯車部51と第9の歯車34に同
時に噛合するように構成されているため、リール台の駆
動とキャプスタン10の駆動が同時に開始され、テープ2
はたるむことなくキャプスタン10とピンチローラ9によ
って送られるとともに供給側リール3に巻き取られる。
【0036】実施例5.上記実施例3では、第8の歯車
41と第2の歯車21が一つの第1の歯車18に噛合するため
に、同じ歯車仕様にする必要があったが、図16に示すよ
うに第1の歯車18を二段歯車とすれば、第8の歯車41と
第2の歯車21を異なる歯車仕様に設定でき、第2の歯車
21のモジュールを第8の歯車41より大きくすることがで
きる。これによって、大きいモジュールの方が歯たけが
大きくなることから、噛合のタイミングが早くなりリー
ル台の駆動の開始時期をキャプスタン10の駆動の開始時
期より先行させることができ、キャプスタンモータ26c
の反転時のテープたるみ防止に裕度をもたせることがで
きる。
【0037】実施例6.また、同様に上記実施例4にお
ける第9の歯車34と供給側リール台6の歯車部51および
第10の歯車35と巻取り側リール台8の歯車部52とを同一
の歯車仕様にして一つの第2の歯車21と噛合するように
構成したが、図17に示すように二つのリール台の歯車部
51および52のモジュールを第9および第10の歯車34およ
び35より大きくして、第2の歯車21を二段歯車とすれ
ば、リール台の駆動の開始時期をキャプスタン10の駆動
の開始時期より先行させることができ、上記実施例5と
同様の作用が期待できる。
【0038】
【発明の効果】この発明は、通常の再生から逆再生に移
るときのようにテープの走行方向を反転する際に、テー
プを駆動せずにキャプスタンモータが反転してテープを
巻き取るリールの変更を行うことができるので、テープ
テンションの低下を防ぎヘッドタッチを確保してモード
移行時の再生信号の欠落を防ぐとともに、テープたるみ
によるテープ損傷を防ぐ効果がある。
【0039】さらに、テープローディング時においてス
ムーズにリールからテープを引き出すことができる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1における、テープ駆動装置
の平面図。
【図2】この発明の実施例1における、テープ駆動装置
の動作を示す平面図。
【図3】この発明の実施例1における、テープ駆動装置
の動作を示す平面図。
【図4】この発明の実施例1における、キャプスタンモ
ータの要部概要図。
【図5】リール台のフリクション機構を示す断面図。
【図6】アームの揺動中心におけるフリクション機構を
示す断面図。
【図7】この発明の実施例2における、テープ駆動装置
の平面図。
【図8】この発明の実施例2における、テープ駆動装置
の側面図。
【図9】この発明の実施例3における、テープ駆動装置
の平面図。
【図10】この発明の実施例3における、テープ駆動装
置の側面図。
【図11】この発明の実施例3における、テープ駆動装
置の要部斜視図。
【図12】この発明の実施例3における、テープ駆動装
置の動作を示す平面図。
【図13】この発明の実施例3における、テープ駆動装
置の動作を示す平面図。
【図14】この発明の実施例4における、テープ駆動装
置の平面図。
【図15】この発明の実施例4における、テープ駆動装
置の側面図。
【図16】この発明の実施例5における、駆動力遮断機
構の要部概要図。
【図17】この発明の実施例6における、駆動力遮断機
構の要部概要図。
【図18】従来の装置の平面図である。
【図19】従来の装置の側面図である。
【図20】従来の装置における、テープ駆動装置の動作
を示す平面図。
【図21】従来の装置(特開昭64−33755 )の平面図。
【図22】従来の装置(特開昭64−33755 )の側面図。
【図23】従来の装置(特開昭64−33755 )の要部拡大
図。
【図24】従来の装置(特開昭64−33755 )の動作説明
図。
【符号の説明】
2 テープ 3 供給側リール 4 巻取り側リール 6 供給側リール台 8 巻取り側リール台 9 ピンチローラ 10 キャプスタン 18 第1の回転体 21 第2の回転体 26 キャプスタンモータ 70 駆動力遮断機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープを巻装する供給側リールと巻取り
    側リールにそれぞれ係合する供給側リール台と巻取り側
    リール台と、ピンチローラとテープを狭持してテープを
    正逆方向に駆動するキャプスタンと、前記キャプスタン
    を駆動するキャプスタンモータと、前記キャプスタンモ
    ータから駆動伝達手段を介して駆動される第一の回転体
    と、前記第一の回転体と係合し前記キャプスタンモータ
    の回転方向によって前記供給側リール台と巻取り側リー
    ル台の間を移動して選択的に駆動伝達を行なう第二の回
    転体とからなるテープ駆動装置において、 前記第二の回転体が前記供給側リール台と前記巻取り側
    リール台との移動量に相当する区間において、前記キャ
    プスタンモータの駆動力を前記キャプスタンへ伝えない
    駆動力遮断機構を前記キャプスタンモータと前記キャプ
    スタンの間に設けたことを特徴とするテープ駆動装置。
JP4099651A 1992-04-20 1992-04-20 テープ駆動装置 Pending JPH05298781A (ja)

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