JPH05298783A - リール駆動機構 - Google Patents

リール駆動機構

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JPH05298783A
JPH05298783A JP4102786A JP10278692A JPH05298783A JP H05298783 A JPH05298783 A JP H05298783A JP 4102786 A JP4102786 A JP 4102786A JP 10278692 A JP10278692 A JP 10278692A JP H05298783 A JPH05298783 A JP H05298783A
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rotating body
tape
state
rotary
rotating
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JP4102786A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Yanagiguchi
清 柳口
Yasuhiro Okuda
靖裕 奥田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 駆動手段からテープリール台までの減速比を
変更して早送り/巻き戻し状態でのより高速のテープ巻
き取りができるリール駆動機構を提供する。 【構成】 テープリールに第1の回転体70、第2の回
転体72および第3の回転体71と、回転体71と72
を係合させる一定トルク伝達手段5を備え、回転体72
を回転駆動する駆動手段と、回転体70,72の双方に
接離可能な第1の連結回転体34と、回転体70,71
の双方に接離可能な第2の連結回転体32を備え、連結
回転体32が回転体70,71と係合時には駆動力は一
定トルク伝達手段5を介して回転体72から回転体70
へ伝達され、連結回転体34が回転体70,72の双方
と係合時には駆動力は連結回転体34で回転体72から
回転体70へ伝達されると同時に回転体70は回転体7
2より増速されて連動回転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ビデオテープレコー
ダ等の磁気記録再生装置のリール駆動機構に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図23から図27は例えば実開昭64−52
36号公報に示された従来のリール駆動機構を示し、図
23はリール駆動機構の平面図、図24はその側面図であ
る。図において1はシャーシ、2はシャーシ1に植立さ
れたシャフト、3はシャフト2にく枢持された供給側の
テープリールで60はこのテープリール3に形成された歯
車部、61はこのテープリール3に突出した形状にて形成
されたテープ(図示せず)を巻回するリールハブ(図示
せず)と結合する結合軸である。
【0003】9は前記シャーシ1に植立されたシャフ
ト、70、71は前記シャフト9に同軸上に枢持された第1
の回転体、第2の回転体で、この第1の回転体70と第2
の回転体71の側面には同一歯数の歯車が形成されてい
る。62は前記第1の回転体70に突出した形状にて形成さ
れテープ(図示せず)を巻回するリールハブ(図示せ
ず)と結合する結合軸である。12は前記第2の回転体71
と前記第1の回転体70を結合する一定トルク伝達手段で
あり、前記第1の回転体70と前記第2の回転体71の間に
所定トルク以上のトルク差が発生すると第1の回転体70
と第2の回転体71はスリップしながら回転し所定のトル
クより大きなトルクが前記一定トルク伝達手段12で伝達
されないように構成されている。そして第1の回転体70
と第2の回転体71と一定トルク伝達手段12にて巻き取り
側のテープリール10が構成されている。
【0004】63は前記シャーシ1に固定された支持板、
15はこの支持板63に植立されたシャフト、16はこのシャ
フト15に枢持された回転駆動体、64は取付手段(図示せ
ず)によって前記シャーシ1に固定された駆動モータで
回転駆動体16と駆動モータ64の間には駆動ベルト18が架
張されている。20は前記シャフト15に枢持されたアイド
ラアーム、21はこのアイドラアーム20に植立されたシャ
フト、22はこのシャフト21に枢持され前記回転駆動体16
と係合しこのアイドラアーム20と所定の摩擦力を持って
回転できるアイドラ歯車である。
【0005】29は前記シャーシ1に植立されたシャフ
ト、30はこのシャフト29に枢持された回動アーム、33は
この回動アーム30に植立されたシャフト、34はしこのシ
ャフト33に枢持された連結回転体でありこの連結回転体
34は第1の回転体70と係合する位置に形成された歯車部
73と、第2の回転体71と係合する位置に形成された歯車
部74を有している。なお歯車部73と歯車部74は同一歯数
にて形成されているものとする。
【0006】次に動作について説明する。図25は従来例
の巻き戻し状態の概略平面図であり、図において、駆動
モータ64は図中A方向に回転しておりこの時回転駆動体
16は駆動ベルト18によって駆動モータ64と係合されてい
るので図中B方向に回転させられアイドラ歯車22を回転
駆動する。アイドラ歯車22は図中C方向に回転させられ
るのでアイドラアーム20は歯車22との摩擦力によってテ
ープリール3の方向に回動しアイドラ歯車22と歯車部60
が噛み合いテープリール3は図中D方向に回転駆動され
テープ(図示せず)をテープリール3側に巻き戻すこと
ができる。
【0007】図26は記録/再生状態の概略平面図であ
り、駆動モータ64は図中E方向に回転しており、回転駆
動体16は駆動ベルト18によって駆動モータ64と係合され
ているので図中F方向に回転させられアイドラ歯車22を
回転駆動する。アイドラ歯車22は図中G方向に回転させ
られるのでアイドラアーム20はアイドラ歯車22との摩擦
力によってテープリール10の方向に回動しアイドラ歯車
22と第2の回転体71は噛み合い第2の回転体71は図中H
方向に回転駆動される。そして第1の回転体70へは一定
トルク伝達手段12によって回転が伝えられる。この時巻
き取り側のテープリール10に巻き取られたテープ(図示
せず)の巻き径は絶えず変化するが、記録/再生状態に
おいてはテープ(図示せず)は一定速度で走行させられ
るので第1の回転体70の回転数も変化する。
【0008】記録/再生状態ではテープ(図示せず)を
たるみなく巻き取るために第2の回転体71の回転数が第
1の回転体70の最大の回転数よりも高くなるように駆動
モータ64の回転数および駆動モータ64から第1の回転体
70に至る減速比は設定されている。よって、第2の回転
体71は第1の回転体70より早く回転する。このため一定
トルク伝達手段12の作用により第1の回転体70は第2の
回転体71とスリップしながら一定トルクでテープを巻き
取ることができる。
【0009】図27は早送り状態の概略平面図であり、駆
動モータ64は図中E方向に回転しており、回転駆動体16
は駆動ベルト18によって駆動モータ64と係合されている
ので図中F方向に回転させられアイドラ歯車22を回転駆
動する。アイドラ歯車22は図中G方向に回転させられる
のでアイドラアーム20はテープリール10の方向に回動し
アイドラ歯車22と第2の回転体71は噛み合い第2の回転
体71は図中H方向に回転駆動される。早送り状態では回
動アーム30は駆動手段(図示せず)によって回動させら
れる構造となっているため連結回転体34の歯車部73と第
1の回転体70の歯車部は噛み合い、同時に連結回転体34
の歯車部74と第2の回転体71は噛み合っているので連結
回転体34は第2の回転体71によって回転駆動され第1の
回転体70は連結回転体34によって回転駆動される。つま
り上記の記録/再生状態の場合と違い第1の回転体70は
トルク伝達手段12を介せずに駆動され第1の回転体70と
第2の回転体71はスリップせず一体となって回転するこ
のため駆動モータ64の回転数を高くすればその分テープ
(図示せず)をより高速で巻き取ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のリール駆動機構
は以上のように構成されており、図27に示した早送り状
態においてテープを速く巻き取るためには駆動モータ64
から第1の回転体70までに至る減速比を小さく設定する
必要がある。しかし、このような減速比に設定した場
合、図26に示した記録/再生状態ではテープ(図示せ
ず)を巻回するリールハブ(図示せず)と一体となって
回転する第1の回転体70と第2の回転体71の間のすべり
率が大きくなり駆動モータ64の消費電力が大きくなると
いう問題があった。
【0011】また、図26に示した記録/再生状態での第
1の回転体70と第2の回転体71のすべり率を適当な値に
設定すると駆動モータから第1の回転体70に至るまでの
減速比が大きくなり、図27に示した早送り状態ではテー
プリール10に十分な回転速度が得られず高速でテープを
送ることができないという問題があった。
【0012】この発明は以上のような問題を解決するた
めになされたもので、記録/再生状態と早送り状態ある
いは逆転再生状態と巻き戻し状態で駆動手段から前記第
1の回転体までの減速比を変更でき、記録/再生状態で
の駆動モータの消費電力が小さく、かつ早送り状態でテ
ープを高速で巻き取ることのできるリール駆動機構を得
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】特許請求の範囲第1項の
リール駆動機構では少なくとも一方のテープリールに、
巻回されたテープと一体となり回転する第1の回転体
と、駆動手段と係合して回転させられる第2の回転体
と、この第2の回転体と一定トルク伝達手段により係合
される第3の回転体と、前記第1の回転体と前記第2の
回転体に係合し前記第2の回転体の回転力を前記第1の
回転体に増速して伝える結合状態と前記第2の回転体の
回転力を前記第1の回転体に伝えない離反状態を備えた
第1の連結回転体と、前記第1の回転体と前記第3の回
転体に係合し第3の回転体の回転力を前記第1の回転体
に伝える結合状態と前記第3の回転体の回転力を前記第
1の回転体に伝えない離反状態を備えた第2の連結回転
体とを備え、前記第2の連結回転体が結合状態の時には
前記第1の連結回転体は離反状態であり前記駆動手段か
らの駆動力は前記一定トルク伝達手段を介して前記第2
の回転体から前記第3の回転体と一体で回転する前記第
1の回転体へ伝達され、前記第1の連結回転体が結合状
態の時は前記第2の連結回転体は離反状態であり前記駆
動手段からの駆動力は前記第1の連結回転体によって前
記第2の回転体から前記第1の回転体へ増速して伝達さ
れるようにしたものである。
【0014】また、特許請求の範囲第2項のリール駆動
機構では少なくとも一方のテープリールに、巻回された
テープと一体となり回転する第1の回転体と、駆動手段
と係合して回転させられる第2の回転体と、前記第1の
回転体と一定トルク伝達手段により係合される第3の回
転体と、前記第1の回転体と前記第2の回転体に係合し
前記第2の回転体の回転力を前記第1の回転体に増速し
て伝える結合状態と前記第2の回転体の回転力を前記第
1の回転体に伝えない離反状態を備えた第1の連結回転
体と、前記第2の回転体と前記第3の回転体に係合し第
2の回転体の回転力を前記第3の回転体に伝える結合状
態と前記第2の回転体の回転力を前記第3の回転体に伝
えない離反状態を備えた第2の連結回転体とを備え、前
記第2の連結回転体が結合状態の時には前記第1の連結
回転体は離反状態であり前記駆動手段からの駆動力は前
記一定トルク伝達手段を介して前記第2の回転体と一体
で回転する前記第3の回転体から前記第1の回転体へ伝
達され、前記第1の連結回転体が結合状態の時は前記第
2の連結回転体は離反状態であり前記駆動手段からの駆
動力は前記第1の連結回転体によって前記第2の回転体
から前記第1の回転体へ増速して伝達されるように構成
したものである。
【0015】また、特許請求の範囲第3項のリール駆動
機構では第1の回転体と、第2の回転体と、第3の回転
体および一定トルク伝達手段を一対のテープリールの両
方に備え、第1の連結回転体と第2の連結回転体を前記
一対のテープリールの両方に対して設けるとともに両方
のテープリールの第2の回転体と常に係合してこれら第
2の回転体を回転駆動する駆動手段を設けたものであ
る。
【0016】
【作用】特許請求の範囲第1項および第2項におけるリ
ール駆動機構は、記録/再生状態と早送り状態あるいは
逆転再生状態と巻き戻し状態で駆動手段からテープリー
ルまでの減速比を変更できるようにし早送りまたは巻き
戻し状態でのテープ巻き取り速度をより高速化する。ま
た、特許請求の範囲第3項におけるリール駆動機構は、
駆動手段からの駆動力を供給側と巻き取り側の両方のテ
ープリールの第2の回転体に常に伝える構成とし、アイ
ドラアームをアイドラ歯車との摩擦力によって回動させ
る必要をなくし、それぞれの状態で従来より少ない消費
電力でテープリールを駆動できる。
【0017】
【実施例】
実施例1.以下この発明の一実施例について説明する。
図1から図10はこの発明の一実施例によるリール駆動機
構を示し、図1はこのリール駆動機構の平面図、図2は
その側面図、図3、図7はその要部斜視図であり、図に
おいて、1はシャーシ、2はこのシャーシ1に植立され
たシャフト、80、81、82はそれぞれ前記シャフト2に同
軸状に枢持された第1の回転体、第3の回転体、第2の
回転体であり、この第1の回転体80、第3の回転体81、
第2の回転体82の側面には歯車が形成されている。この
第1の回転体80の歯数と第3の回転体81の歯数は同一歯
数であり、第2の回転体82の歯数は第1の回転体80の歯
数より多く構成されており、例えばここでは第2の回転
体82の歯数を72枚、第1の回転体80の歯数を62枚として
いる。
【0018】5は前記第3の回転体81と前記第2の回転
体82を係合する一定トルク伝達手段、この一定トルク伝
達手段5は前記第3の回転体81と前記第2の回転体82の
間に所定以上のトルクが発生するまでは前記第3の回転
体81と前記第2の回転体82を一体に回転させ前記第3の
回転体81と前記第2の回転体82の間に所定以上のトルク
が発生すると前記第3の回転体81と前記第2の回転体82
をスリップさせながら回転させて所定以上のトルクを伝
達しないように構成されている。そして第1の回転体80
と第3の回転体81と第2の回転体82と一定トルク伝達手
段5にて供給側テープリール3が構成されている。7は
前記第1の回転体80と一体となって回転するリールハ
ブ、8はこのリールハブ7に巻回されたテープである。
【0019】9は前記シャーシ1に植立されたシャフ
ト、70、71、72はそれぞれ前記シャフト9に同軸状に枢
持された第1の回転体、第3の回転体、第2の回転体で
あり、この第1の回転体70、第3の回転体71、第2の回
転体72の側面には歯車が形成されている。この第1の回
転体70の歯数と第3の回転体71の歯数は同一歯数であ
り、第2の回転体72の歯数は第1の回転体70の歯数より
多く構成されており、例えばここでは第2の回転体72の
歯数を72枚、第1の回転体70の歯数を62枚としている。
【0020】12は前記第3の回転体71と前記第2の回転
体72を係合する一定トルク伝達手段、この一定トルク伝
達手段12は前記一定トルク伝達手段5と同様に前記第3
の回転体71と前記第2の回転体72の間に所定以上のトル
クが発生するまでは前記第3の回転体71と前記第2の回
転体72を一体に回転させ前記第3の回転体71と前記第2
の回転体72の間に所定以上のトルクが発生すると前記第
3の回転体71と前記第2の回転体72をスリップさせなが
ら回転させて所定以上のトルクを伝達しないように構成
されている。そして第1の回転体70と第3の回転体71と
第2の回転体72と一定トルク伝達手段12にて巻き取り側
テープリール10が構成されている。14は前記第1の回転
体70と一体となって回転するリールハブである。
【0021】15は前記シャーシ1に植立されたシャフ
ト、16はこのシャフト15に枢持された回転駆動体、17は
駆動ベルト18によって回転駆動体16と係合された回転駆
動伝達体で外周に歯車が形成されている。19は取付手段
(図示せず)によってシャーシ1に回転自由に固定され
たキャプスタンモータのロータで外周に歯車が形成され
前記回転駆動伝達体17の外周と噛み合っている。20は前
記シャフト15に枢持されたアイドラアーム、21はこのア
イドラアーム20に植立されたシャフト、22はこのシャフ
ト21に枢持され前記回転駆動体16の歯車部と係合しこの
アイドラアーム20と所定の摩擦力を持って回転できるア
イドラ歯車である。
【0022】23は前記シャーシ1に植立されたシャフ
ト、24はこのシャフト23に枢持された回動アーム、25は
この回動アーム24に植立されたシャフト、26はこのシャ
フト25に枢持された第2の連結回転体であり、この第2
の連結回転体26の側面には歯車部が形成されこの歯車部
は第1の回転体80と第3の回転体81の双方に係合するよ
うに構成されている。27は前記回動アーム24に植立され
たシャフト、28はこのシャフト27に枢持された第1の連
結回転体でありこの第1の連結回転体28は第1の回転体
80と係合する位置に形成された歯車部83と第2の回転体
82と係合する位置に形成された歯車部84を有している。
歯車部83の歯数は歯車部84の歯数より多くなるように構
成され、例えばここでは歯車部83の歯数を26枚、歯車部
84の端数を16枚に構成している。
【0023】29は前記シャーシ1に植立されたシャフ
ト、30はこのシャフト29に枢持された回動アーム、31は
この回動アーム30に植立されたシャフト、32はこシャフ
ト31に枢持された第2の連結回転体であり、この第2の
連結回転体32の側面には歯車部が形成されこの歯車部は
前記第1の回転体70と前記第3の回転体71の双方と係合
するよう構成されている。33は前記回動アーム30に植立
されたシャフト、34はこのシャフト33に枢持された第1
の連結回転体でありこの第1の連結回転体34は前記第1
の回転体70と係合する位置に形成された歯車部73と前記
第2の回転体72と係合する位置に形成された歯車部74を
有している。歯車部73の歯数は歯車部74の歯数より多く
なるように構成され、例えばここでは歯車部73の歯数を
26枚、歯車部74の歯数を16枚に構成している。
【0024】35は前記シャーシ1に取り付けられた回転
ヘッドドラム、36は前記テープ8をガイドするガイドピ
ン、37はキャプスタン軸でキャプスタンモータのロータ
19の中心に植立されている、38はピンチローラでありキ
ャプスタン軸37との間に前記テープ8を挟持してこのテ
ープ8を搬送できるように構成されている。
【0025】次に動作について説明する。図3は記録/
再生状態の要部斜視図、図4は記録/再生状態のリール
駆動機構の平面図である。キャプスタンモータのロータ
19及びキャプスタン軸37は図中P方向に回転しており、
この時テープ8はピンチローラ38とキャプスタン軸37で
挟持されているので図中Q方向に搬送される。同時にこ
の時回転駆動伝達体17はキャプスタンモータのロータ19
の外周と噛み合っているので図中R方向に回転させられ
る。
【0026】回転駆動体16は駆動ベルト18によって回転
駆動伝達体17と係合されているので図中S方向に回転さ
せられアイドラ歯車22を回転駆動する。アイドラ歯車22
は図中T方向に回転させられるのでアイドラアーム20は
アイドラ歯車22との摩擦力によってテープリール10の方
向に回動させられアイドラ歯車22と第2の回転体72が噛
み合いこの第2の回転体72は図中U方向に回転させられ
る。この時回動アーム30は駆動手段(図示せず)によっ
て回動させられており第2の連結回転体32は第1の回転
体70と第3の回転体71に係合している。
【0027】第2の回転体72がU方向に回転させられる
と一定トルク伝達手段12によって第3の回転体71へ回転
が伝えられるが、第2の連結回転体32は駆動手段(図示
せず)によって第1の回転体70および第3の回転体71と
係合させられているので第1の回転体70と第3の回転体
71は一体となって回転する。この時ピンチローラ38とキ
ャプスタン軸37に挟持されてテープ8は一定速度で走行
させられており、このテープ8を巻き取るリールハブ14
のテープ巻径は絶えず変化しこれに対応して第1の回転
体70の回転数も変化する。リールハブ14でテープ8はた
るみなく巻き取られなくてはならないので第1の回転体
70の最大の回転数より第2の回転体72の回転数が高くな
るように設定されているため一定トルク伝達手段12の作
用により第1の回転体70は一定トルクでテープ8を巻き
取ることができる。
【0028】次に早送り状態について説明する。図5は
早送り状態のリール駆動機構の要部斜視図、図6はその
平面図である。早送り状態ではモード切り換え手段(図
示せず)の作用によりピンチローラ38はキャプスタン軸
37とは当接せず離れておりテープ8はピンチローラ38と
キャプスタン軸37では挟持されていない。
【0029】キャプスタンモータのロータ19及びキャプ
スタン軸37は上記記録/再生状態と同様に図中P方向に
回転しており、この時回転駆動伝達体17はキャプスタン
モータのロータ19の外周と噛み合っているので図中R方
向に回転させられる。回転駆動体16は駆動ベルト18によ
って回転駆動伝達体17と係合されているので図中S方向
に回転させられアイドラ歯車22を回転駆動する。
【0030】アイドラ歯車22は図中T方向に回転させら
れるのでアイドラアーム20はアイドラ歯車22との摩擦力
によってテープリール10の方向に回動しアイドラ歯車22
は第2の回転体72と噛み合い第2の回転体72は図中U方
向に回転させられる。この時回動アーム30が駆動手段
(図示せず)によって回動させられており第1の連結回
転体34の歯車部73と第1の回転体70、第1の連結回転体
34の歯車部74と第2の回転体72は噛み合っているので第
1の連結回転体34は第2の回転体72によって回転させら
れ第1の回転体70は第1の連結回転体34によって回転さ
せられる。第2の回転体72の歯数は72枚、第1の回転体
70の歯数は62枚で、歯車部73の歯数は26枚、歯車部74の
歯数は16枚に構成されているので第1の回転体70は第2
の回転体72より約1.9 倍速く回転させられる。
【0031】つまり上記の記録/再生状態の場合と違い
早送り状態では第2の連結回転体32が第1の回転体70お
よび第3の回転体71から離れているので第1の回転体70
と第3の回転体71は無関係で回転でき、第1の回転体70
は第1の連結回転体34によって伝達される駆動力によっ
てのみ駆動され、第1の回転体70は第2の回転体72より
増速して駆動される。
【0032】この時ピンチローラ38とキャプスタン軸37
は離れているのでテープ8はピンチローラ38とキャプス
タン軸37では搬送されないので第1の回転体70と一体で
回転するリールハブ14が巻き取る速度でテープ8は巻き
取られるので上記の記録/再生状態より速くテープ8を
巻き取るためにキャプスタンのロータ19を上記記録/再
生状態より速く回転させるとキャプスタンモータのロー
タ19を速く回転させた分と第1の回転体70が第2の回転
体72より増速される分さらにテープ8を速く巻き取るこ
とができる。
【0033】次に逆転再生状態について説明する。逆転
再生状態とは上記記録/再生状態と逆方向にテープを搬
送しながら記録された情報を再生する状態で、図7は逆
転再生状態のリール駆動機構の要部斜視図、図8はその
平面図である。キャプスタンモータのロータ19及びキャ
プスタン軸37は図中L方向に回転しており、この時テー
プ8はピンチローラ38とキャプスタン軸37で挟持されて
いるので図中M方向に搬送される。同時にこの時回転駆
動伝達体17はキャプスタンモータのロータ19の外周と噛
み合っているので図中N方向に回転させられる。
【0034】回転駆動体16は駆動ベルト18によって回転
駆動伝達体17と係合されているので図中V方向に回転さ
せられアイドラ歯車22を回転駆動する。アイドラ歯車22
は図中W方向に回転させられるのでアイドラアーム20は
アイドラ歯車22との摩擦力によってテープリール3の方
向に回動させられアイドラ歯車22は第2の回転体82と噛
み合いこの第2の回転体82は図中J方向に回転させられ
る。この時回動アーム24は駆動手段(図示せず)によっ
て回動させられており第2の連結回転体26は第1の回転
体80と第3の回転体81に係合している。
【0035】第2の回転体82がJ方向に回転させられる
と一定トルク伝達手段5によって第3の回転体81へ回転
が伝えられるが、第2の連結回転体26は第1の回転体80
および第3の回転体81と係合しているので第1の回転体
80と第3の回転体81は一体となって回転する。この時ピ
ンチローラ38とキャプスタン軸37に挟持されてテープ8
は一定速度で走行させられており、このテープ8を巻き
取るリールハブ7のテープ巻径は絶えず変化しこれに対
応して第1の回転体80の回転数も変化する。リールハブ
7でテープ8はたるみなく巻き取られなくてはならない
ので第1の回転体80の最大の回転数より第2の回転体82
の回転数が高くなるように設定されているため一定トル
ク伝達手段5の作用により第1の回転体80は一定トルク
でテープ8を巻き取ることができる。
【0036】次に巻戻し状態について説明する。図9は
巻戻し状態のリール駆動機構の要部斜視図、図10はその
平面図である。巻戻し状態ではモード切り換え手段(図
示せず)の作用によりピンチローラ38はキャプスタン軸
37とは当接せず離れておりテープ8はピンチローラ38と
キャプスタン軸37では挟持されていない。
【0037】キャプスタンモータのロータ19及びキャプ
スタン軸37は逆転再生状態と同様に図中L方向に回転し
ており、回転駆動伝達体17は図中N方向に回転させられ
る。回転駆動体16は駆動ベルト18によって回転駆動伝達
体17と係合されているので図中V方向に回転させられア
イドラ歯車22を回転駆動する。
【0038】アイドラ歯車22は図中W方向に回転させら
れるのでアイドラアーム20はアイドラ歯車22との摩擦力
によってテープリール3の方向に回動しアイドラ歯車22
と第2の回転体82が噛み合い第2の回転体82は図中J方
向に回転させられる。この時回動アーム24が駆動手段
(図示せず)によって回動させられており第1の連結回
転体28の歯車部83と第1の回転体80、第1の連結回転体
28の歯車部84と第2の回転体82は噛み合う。よって第1
の連結回転体28は第2の回転体82によって回転させられ
第1の回転体80は第1の連結回転体28によって回転させ
られる。第2の回転体82の歯数は72枚、第1の回転体80
の歯数は62枚で、歯車部83の歯数は26枚、歯車部84の歯
数は16枚に構成されているので第1の回転体80は第2の
回転体82より約1.9 倍速く回転させられる。
【0039】つまり上記の逆転再生状態の場合と違い巻
き戻し状態では第2の連結回転体26が第1の回転体80お
よび第3の回転体81から離れているので第1の回転体80
と第3の回転体81は無関係で回転でき、第1の回転体80
は第1の連結回転体28によって伝達される駆動力によっ
てのみ駆動され、第1の回転体80は第2の回転体82より
増速して駆動される。
【0040】この時ピンチローラ38とキャプスタン軸37
は離れているのでテープ8はピンチローラ38とキャプス
タン軸37では搬送されないので第1の回転体80と一体で
回転するリールハブ7が巻き取る速度でテープ8は巻き
取られるので上記の逆転再生状態より速くテープ8を巻
き取るためにキャプスタンモータのロータ19を上記逆転
再生状態より速く回転させるとキャプスタンモータのロ
ータ19を速く回転させた分と第1の回転体80が第2の回
転体82より増速される分さらにテープ8を速く巻き取る
ことができる。
【0041】以上のように本実施例では駆動手段から第
1の回転体までの減速比を記録/再生状態と早送り状態
あるいは逆転再生状態と巻き戻し状態のそれぞれにおい
て適正な値に設定できる構成としたので、早送り/巻き
戻し状態ではテープを高速で巻き取れ、記録/再生状態
あるいは逆転再生状態では第1の回転体と第2の回転体
の回転数差を適正な値にでき従来より少ない消費電力で
テープを巻き取ることができる。
【0042】また、早送り/巻き戻し状態では第2の連
結回転体が第3の回転体の回転力を第1の回転体へ伝え
ないので一定トルク伝達手段でのスリップロスを発生さ
せないでテープリールを駆動でき早送り/巻き戻し状態
でより少ない消費電力でテープを巻き取ることができ
る。
【0043】実施例2.図11から図13はこの発明の他の
実施例によるリール駆動機構を示し、図11はその要部透
視図、図12はその平面図である。図において1はシャー
シ、203 はこのシャーシ1に植立されたシャフト、80は
前記シャフト203 に枢持された第1の回転体、7は前記
第1の回転体80と一体となって回転するリールハブ、8
はこのリールハブ7に巻回されたテープである。
【0044】204 は前記シャーシ1に植立されたシャフ
ト、82、81はそれぞれ前記シャフト204 に同軸状に枢持
された第2の回転体、第3の回転体である。前記第1の
回転体80、第2の回転体82、第3の回転体81の側面には
歯車が形成されている。例えばここでは第1の回転体80
の歯数を20枚、第2の回転体82の歯数を26枚、第3の回
転体81の歯数を16枚としている。
【0045】5は前記第3の回転体81と前記第2の回転
体82を係合する一定トルク伝達手段、この一定トルク伝
達手段5は前記第3の回転体81と前記第2の回転体82の
間に所定以上のトルクが発生するまでは前記第3の回転
体81と前記第2の回転体82を一体に回転させ前記第3の
回転体81と前記第2の回転体82の間に所定以上のトルク
が発生すると前記第3の回転体81と前記第2の回転体82
をスリップさせながら回転させて所定以上のトルクを伝
達しないように構成されている。
【0046】206 は前記シャーシ1に植立されたシャフ
ト、202 はこのシャフト206 に枢持された回動アーム、
25はこの回動アーム202 に植立されたシャフト、26はこ
のシャフト25に枢持された第2の連結回転体であり、こ
の第2の連結回転体26の側面には歯車部が形成されこの
歯車部は第1の回転体80と第3の回転体81の双方に係合
できるように構成されている。205 は前記シャーシ1に
植立されたシャフト、201 はこのシャフト205 に枢持さ
れた回動アーム、27はこの回動アーム201 に植立された
シャフト、28はこのシャフト27に枢持された第1の連結
回転体でありこの第1の連結回転体28は第1の回転体80
と係合する位置に形成された歯車部83と第2の回転体82
と係合する位置に形成された歯車部84を有している。歯
車部83の歯数は歯車部84の歯数より多くなるように構成
され、例えばここでは歯車部83の歯数を10枚、歯車部84
の歯数を8枚に構成している。
【0047】213 はこのシャーシ1に植立されたシャフ
ト、70は前記シャフト213 に枢持された第1の回転体、
14は前記第1の回転体70と一体となって回転するリール
ハブである。
【0048】214 は前記シャーシ1に植立されたシャフ
ト、72、71はそれぞれ前記シャフト214 に同軸状に枢持
された第2の回転体、第3の回転体である。前記第1の
回転体70、第2の回転体72、第3の回転体71の側面には
歯車が形成されている。例えばここでは第1の回転体70
の歯数を20枚、第2の回転体72の歯数を26枚、第3の回
転体71の歯数を16枚としている。
【0049】12は前記第3の回転体71と前記第2の回転
体72を係合する一定トルク伝達手段、この一定トルク伝
達手段12は前記第3の回転体71と前記第2の回転体72の
間に所定以上のトルクが発生するまでは前記第3の回転
体71と前記第2の回転体72を一体に回転させ前記第3の
回転体71と前記第2の回転体72の間に所定以上のトルク
が発生すると前記第3の回転体71と前記第2の回転体72
をスリップさせながら回転させて所定以上のトルクを伝
達しないように構成されている。
【0050】216 は前記シャーシ1に植立されたシャフ
ト、212 はこのシャフト216 に枢持された回動アーム、
31はこの回動アーム212 に植立されたシャフト、32はこ
のシャフト31に枢持された第2の連結回転体であり、こ
の第2の連結回転体32の側面には歯車部が形成されこの
歯車部は第1の回転体70と第3の回転体71の双方に係合
できるように構成されている。215 は前記シャーシ1に
植立されたシャフト、211 はこのシャフト215 に枢持さ
れた回動アーム、33はこの回動アーム211 に植立された
シャフト、34はこのシャフト33に枢持された第1の連結
回転体でありこの第1の連結回転体34は第1の回転体70
と係合する位置に形成された歯車部73と第2の回転体72
と係合する位置に形成された歯車部74を有している。歯
車部73の歯数は歯車部74の歯数より多くなるように構成
され、例えばここでは歯車部73の歯数を10枚、歯車部74
の歯数を8枚に構成している。
【0051】その他の構成については上記実施例1とま
ったく同じ構成である。
【0052】次に動作について説明する。図12は記録/
再生状態のリール駆動機構の平面図である。記録/再生
状態では回動アーム212 は駆動手段(図示せず)によっ
て回動させられ第2の連結回転体32は第1の回転体70と
第3の回転体71に係合している。
【0053】上記実施例1の記録/再生状態と同様にア
イドラ歯車22によって第2の回転体72が図中Ua方向に
回転させられると図11に示す一定トルク伝達手段12によ
って第3の回転体71に回転が伝えられる。第2の連結回
転体32は第3の回転体71と第1の回転体70に係合してい
るので第1の回転体70に回転が伝えられる。
【0054】ここで第1の回転体70の歯数20枚、第2の
回転体72の歯数は26枚、第3の回転体71の歯数は16枚で
あるから一定トルク伝達手段12でスリップが起こらなか
ったと考えた場合第1の回転体70は第2の回転体72に対
して0.8 倍の回転速度で回転する。
【0055】この時ピンチローラ38とキャプスタン軸37
に挟持されてテープ8は一定速度で走行させられてお
り、このテープ8を巻き取るリールハブ14のテープ巻き
径は絶えず変化しこれに対応して第1の回転体70の回転
数も変化する。リールハブ14でテープ8はたるみなく巻
き取られなくてはならない、よって第1の回転体70の最
大の回転数より速く第1の回転体70を駆動するように第
2の回転体72の回転数は設定されている。このため一定
トルク伝達手段12の作用により第1の回転体70は一定ト
ルクでテープ8を巻き取ることができる。
【0056】ここで回動アーム211 は駆動手段(図示せ
ず)によって回動させられ第1の連結回転体34は第1の
回転体70および第2の回転体72とは離れた位置に静止し
ている。
【0057】次に早送り状態について説明する。図13は
早送り状態のリール駆動機構の平面図である。早送り状
態ではモード切り換え手段(図示せず)の作用によりピ
ンチローラ38はキャプスタン軸37とは当接せず離れてお
りテープ8はピンチローラ38とキャプスタン軸37では挟
持されていない。また回動アーム212 は駆動手段(図示
せず)によって回動させられ第2の連結回転体32は第1
の回転体70および第3の回転体71とは離れた位置に静止
している。
【0058】上記実施例1の早送り状態と同様にアイド
ラ歯車22によって第2の回転体72は図中Ua方向に回転
させられる。この時回動アーム211 が駆動手段(図示せ
ず)によって回動させられており第1の連結回転体34の
歯車部73と第1の回転体70、第1の連結回転体34の歯車
部74と第2の回転体72は噛み合っている。よって第1の
連結回転体34は第2の回転体72によって回転させられ、
第1の回転体70は第1の連結回転体34によって回転させ
られる。第2の回転体72の歯数は26枚、第1の回転体70
の歯数は20枚で、歯車部73の歯数は10枚、歯車部74の歯
数は8枚に構成されているので第1の回転体70は第2の
回転体72より約1.6 倍速く回転させられる。
【0059】上記記録/再生状態においては一定トルク
伝達手段12でスリップが起こらなかったと考えた場合第
1の回転体70は第2の回転体72に対して0.8 倍の回転速
度で回転する訳であるから、この早送り状態では上記記
録/再生状態と比較すれば第1の回転体70は約2倍増速
される。
【0060】この時ピンチローラ38とキャプスタン軸37
は離れているのでテープ8はピンチローラ38とキャプス
タン軸37では搬送されない。よって第1の回転体70と一
体で回転するリールハブ14が巻き取る速度でテープ8は
巻き取られ、上記の記録/再生状態より速くテープ8を
巻き取るためにキャプスタンモータのロータ19を上記記
録/再生状態より速く回転させるとキャプスタンモータ
のロータ19を速く回転させた分と第1の回転体70が第2
の回転体72より増速される分さらにテープ8を速く巻き
取ることができる。
【0061】次に逆転再生状態について説明する。逆転
再生状態ではテープ8はリールハブ7に巻き取られる訳
であり上記記録/再生状態とはテープ8の走行方向が逆
方向になる。供給側のリールを構成する第1の回転体8
0、第2の回転体82、第3の回転体81、第1の連結回転
体28および第2の連結回転体26の構成は第1の回転体7
0、第2の回転体72、第3の回転体71、第1の連結回転
体34および第2の連結回転体32の構成と同様の構成とな
っている。よってテープ8がピンチローラ38とキャプス
タン軸37に挟持され、第2の連結回転体26が第2の回転
体82と第3の回転体81に係合し第2の回転体82がアイド
ラ歯車22によって回転駆動されると第1の回転体80はテ
ープ8を一定トルクで巻き取ることができる。
【0062】次に巻き戻し状態について説明する。早送
り状態と同じくピンチローラ38とキャプスタン軸37は当
接せずはなれており、回動アーム201 が駆動手段(図示
せず)によって回動させられ、第1の連結回転体28の歯
車部83と第1の回転体80、第1の連結回転体28の歯車部
84と第2の回転体82が噛み合い第2の回転体82がアイド
ラ歯車22によって回転駆動されると、第1の回転体80は
第2の回転体82より増速して回転させられる。
【0063】つまり逆転再生状態より速くキャプスタン
モータのロータ19を回転させるとテープ8はキャプスタ
ンモータのロータ19を速く回転させた分と第1の回転体
80が第2の回転体82より増速される分さらに速く巻き取
られる。
【0064】このように必ずしも第1の回転体と第2の
回転体、第3の回転体が同軸状に構成されなくても実施
例1と同様の作用を得ることができる。
【0065】実施例3.図14から図16は第1の回転体と
第2の回転体を一定トルク伝達手段によって係合した場
合のこの発明によるリール駆動機構を示し、図14はこの
リール駆動機構の要部斜視図、図15はその平面図であ
り、図において、1はシャーシ、2はこのシャーシ1に
植立されたシャフト、80、81、82はそれぞれ前記シャフ
ト2に同軸状に枢持された第1の回転体、第3の回転
体、第2の回転体であり、この第1の回転体80、第3の
回転体81、第2の回転体82の側面には歯車が形成されて
いる。
【0066】この第2の回転体82の歯数と第3の回転体
81の歯数は同一歯数であり、第2の回転体82の歯数は第
1の回転体80の歯数より多く構成されており、例えばこ
こでは第2の回転体82の歯数を72枚、第1の回転体80の
歯数を62枚としている。
【0067】5は前記第3の回転体81と前記第1の回転
体80を係合する一定トルク伝達手段、この一定トルク伝
達手段5は前記第3の回転体81と前記第1の回転体80の
間に所定以上のトルクが発生するまでは前記第3の回転
体81と前記第1の回転体80を一体に回転させ前記第3の
回転体81と前記第1の回転体80の間に所定以上のトルク
が発生すると前記第3の回転体81と前記第1の回転体80
をスリップさせながら回転させて所定以上のトルクを伝
達しないように構成されている。そして第1の回転体80
と第3の回転体81と第2の回転体82と一定トルク伝達手
段5にて供給側テープリール3が構成されている。7は
前記第1の回転体80と一体となって回転するリールハ
ブ、8はこのリールハブ7に巻回されたテープである。
【0068】9は前記シャーシ1に植立されたシャフ
ト、70、71、72はそれぞれ前記シャフト9に同軸状に枢
持された第1の回転体、第3の回転体、第2の回転体で
あり、この第1の回転体70、第3の回転体71、第2の回
転体72の側面には歯車が形成されている。この第2の回
転体72の歯数と第3の回転体71の歯数は同一歯数であ
り、第2の回転体72の歯数は第1の回転体70の歯数より
多く構成されており、例えばここでは第2の回転体72の
歯数を72枚、第1の回転体70の歯数を62枚としている。
【0069】12は前記第1の回転体70と前記第3の回転
体71を係合する一定トルク伝達手段、この一定トルク伝
達手段12は前記一定トルク伝達手段5と同様に前記第1
の回転体70と前記第3の回転体71の間に所定以上のトル
クが発生するまでは前記第1の回転体70と前記第3の回
転体71を一体に回転させ前記第1の回転体70と前記第3
の回転体71の間に所定以上のトルクが発生すると前記第
1の回転体70と前記第3の回転体71をスリップさせなが
ら回転させて所定以上のトルクを伝達しないように構成
されている。そして第1の回転体70と第3の回転体71と
第2の回転体72と一定トルク伝達手段12にて巻き取り側
テープリール10が構成されている。14は前記第1の回転
体70と一体となって回転するリールハブである。
【0070】23は前記シャーシ1に植立されたシャフ
ト、24はこのシャフト23に枢持された回動アーム、25は
この回動アーム24に植立されたシャフト、26はこのシャ
フト25に枢持された第2の連結回転体であり、この第2
の連結回転体26の側面には歯車部が形成されこの歯車部
は第2の回転体82と第3の回転体81の双方に係合するよ
うに構成されている。
【0071】27は前記回動アーム24に植立されたシャフ
ト、28はこのシャフト27に枢持された第1の連結回転体
でありこの第1の連結回転体28は第1の回転体80と係合
する位置に形成された歯車部83と第2の回転体82と係合
する位置に形成された歯車部84を有している。歯車部83
の歯数は歯車部84の歯数より多くなるように構成され、
例えばここでは歯車部83の歯数を26枚、歯車部84の歯数
を16枚に構成している。
【0072】29は前記シャーシ1に植立されたシャフ
ト、30はこのシャフト29に枢持された回動アーム、31は
この回動アーム30に植立されたシャフト、32はこのシャ
フト30に枢持された第2の連結回転体であり、この第2
の連結回転体32の側面には歯車部が形成されこの歯車部
は前記第2の回転体72と前記第3の回転体71の双方と係
合するように構成されている。33は前記回動アーム30に
植立されたシャフト、34はこのシャフト33に枢持された
第1の連結回転体でありこの第1の連結回転体34は第1
の回転体70と係合する位置に形成された歯車部73と前記
第2の回転体72と係合する位置に形成された歯車部74を
有している。歯車部73の歯数は歯車部74の歯数より多く
なるように構成され、例えばここでは歯車部73の歯数を
26枚、歯車部74の歯数を16枚に構成している。
【0073】その他の構成については上記実施例1とま
ったく同じ構成である。
【0074】次に動作について説明する。図15は記録/
再生状態のリール駆動機構の平面図である。記録/再生
状態では回動アーム30は駆動手段(図示せず)によって
回動させられ第2の連結回転体32は第2の回転体72と第
3の回転体71に係合している。
【0075】上記実施例1の記録/再生状態と同様にア
イドラ歯車22によって第2の回転体72が図中U方向に回
転させられると第2の連結回転体32によって第3の回転
体71に回転が伝えられ第2の回転体72と第3の回転体71
は一体となって回転する。第3の回転体71が回転すると
図14に示した一定トルク伝達手段12の作用により第1の
回転体70は一定トルクでテープ8を巻き取ることができ
る。
【0076】次に早送り状態について説明する。図16は
早送り状態のリール駆動機構の平面図である。上記実施
例1の早送り状態と同様にピンチローラ38とキャプスタ
ン軸37は当接せずテープ8はピンチローラ38とキャプス
タン軸37で挟持されていない。
【0077】上記実施例1の早送り状態と同様に第1の
連結回転体34の歯車部73と第1の回転体70、第1の連結
回転体34の歯車部74と第2の回転体72は噛み合っている
ので、第2の回転体72がアイドラ歯車22によって図中U
方向に回転させられると第1の回転体70は第2の回転体
72より約1.9 倍増速して回転させられる。つまりキャプ
スタンモータのロータ19を記録/再生状態より速く回転
させるとテープ8はキャプスタンモータのロータ19を速
く回転させた分と第1の回転体70が第2の回転体72より
増速される分さらに速く巻き取られる。
【0078】次に逆転再生状態について説明する。逆転
再生状態ではテープ8はテープリール3に巻き取られ
る。ここではテープリール3の構成はテープリール10の
構成と同様の構成になっているので第2の連結回転体26
が第2の回転体と第3の回転体に係合し第2の回転体82
がアイドラ歯車22によって回転駆動されるとテープリー
ル3はテープ8を一定トルクで巻き取ることができる。
【0079】次に巻き戻し状態について説明すると、逆
転再生状態と同じくテープ8はテープリール3に巻き取
られる。ここでピンチローラ38とキャプスタン軸37は当
接せずはなれている。第1の連結回転体28の歯車部83と
第1の回転体80、第1の連結回転体28の歯車部84と第2
の回転体82が噛み合い第2の回転体82がアイドラ歯車22
によって回転駆動されると、第1の回転体80は第2の回
転体より増速して回転させられる。つまり逆転再生状態
より速くキャプスタンモータのロータ19を回転させると
テープ8はキャプスタンモータのロータ19を速く回転さ
せた分と第1の回転体80が第2の回転体82より増速され
る分さらに速く巻き取られる。
【0080】このように第1の回転体と第3の回転体を
一定トルク伝達手段によって係合する構成としても上記
実施例1と同様の作用を得ることができる。
【0081】実施例4.図17から図21は一対のテープリ
ール3、10に備えられた第2の回転体72、82の両方に常
に係合する駆動手段を設けたこの発明のリール駆動機構
を示し図17は本実施例のリール駆動機構の平面図、図18
はその要部斜視図である。図において、1はシャーシ、
15は前記シャーシ1に植立されたシャフト、16はこのシ
ャフト15に枢持された回転駆動体、20は前記シャフト15
に固定された支持板である。90、92は前記支持板20に植
立されたシャフト、91は前記シャフト90に枢持された歯
車、93は前記シャフト92に枢持された歯車である。
【0082】72は前記シャーシ1に植立されたシャフト
9に枢持された第2の回転体、82は前記シャーシ1に植
立されたシャフト2に枢持された第2の回転体である。
歯車91は前記回転駆動体16の歯車部と係合しかつ前記第
2の回転体72と係合しており、歯車93は前記回転駆動体
16の歯車部と係合しかつ前記第2の回転体82と係合して
いる。
【0083】その他の構成は上記の実施例1とまったく
同じ構成である。
【0084】次に動作について説明する。図17は記録/
再生状態の本実施例のリール駆動機構の平面図である。
上記実施例1記録/再生状態と同様にキャプスタンモー
タのロータ19及びキャプスタン軸37は図中P方向に回転
し、テープ8はピンチローラ38とキャプスタン軸37に挟
持されて図中Q方向に一定速度で搬送される。また、回
転駆動伝達体17はキャプスタンモータのロータ19の外周
と噛み合っているので図中R方向に回転させられる。回
転駆動体16は駆動ベルト18によって回転駆動伝達体17と
係合されており図中S方向に回転させられる。そして歯
車91は回転駆動体16によって図中T方向に回転させられ
巻き取り側テープリール10の第2の回転体72を図中U方
向に回転させる。
【0085】第2の回転体72がU方向に回転させられる
と一定トルク伝達手段12(図18参照)によって第3の回
転体71へ回転が伝えられる。第2の連結回転体32は駆動
手段(図示せず)によって第1の回転体70および第3の
回転体71と係合させられているので第1の回転体70と第
3の回転体71は一体となって回転する。この時ピンチロ
ーラ38とキャプスタン軸37に挟持されてテープ8は一定
速度で走行させられており、このテープ8を巻き取るリ
ールハブ14のテープ巻径は絶えず変化してこれに対応し
て第1の回転体70の回転数も変化する。リールハブ14で
テープ8はたるみなく巻き取られなくてはならないので
第1の回転体70の最大の回転数より第2の回転体72の回
転数が高くなるように設定されているため一定トルク伝
達手段12(図18参照)の作用により第1の回転体70は一
定トルクでテープ8を巻き取ることができる。
【0086】この時、回動アーム24は駆動手段(図示せ
ず)によって回動させられ、第2の連結回転体26と第1
の連結回転体28の両方をテープリール3とは係合させな
い位置に静止している。よって歯車93は回転駆動体16に
回転駆動され供給側テープリール3の第2の回転体82を
回転させても第1の回転体80に第2の回転体82から回転
を伝えられることはない。つまり供給側のリールハブ7
には駆動力は伝えられない。
【0087】次に早送り状態について説明する。図19は
早送り状態の本実施例のリール駆動機構の平面図であ
る。上記実施例1の早送り状態と同様にキャプスタンモ
ータのロータ19は図中P方向に回転し、歯車91は図中T
方向に回転させられ、巻き取り側テープリール10の第2
の回転体72を図中U方向に回転させる。この時回動アー
ム30が駆動手段(図示せず)によって回動させられてお
り第1の連結回転体34の歯車部73と第1の回転体70、第
1の連結回転体34の歯車部74と第2の回転体72は噛み合
っているので第1の連結回転体34は第2の回転体72によ
って回転させられ第1の回転体70は第1の連結回転体34
によって回転させられる。
【0088】ここで上記実施例1と同じく第2の回転体
72の歯数は72枚、第1の回転体70の歯数は62枚で、歯車
部73の歯数は26枚、歯車部74の歯数は16枚に構成されて
いるので第1の回転体70は第2の回転体72より約1.9 倍
速く回転させられる。
【0089】また早送り状態ではモード切り換え手段
(図示せず)の作用によりピンチローラ38はキャプスタ
ン軸37とは当接せず離れておりテープ8はピンチローラ
38とキャプスタン軸37では挟持されていない。
【0090】つまり、上記の記録/再生状態より速くテ
ープ8を巻き取るためにキャプスタンのロータ19を上記
記録/再生状態より速く回転させるとテープ8はキャプ
スタンモータのロータ19を速く回転させた分と第1の回
転体70が第2の回転体72より増速される分さらにテープ
8を速く巻き取ることができる。
【0091】この時、上記記録/再生状態と同じく第2
の連結回転体26と第1の連結回転体28の両方ともテープ
リール3とは係合しない位置に静止している。よって歯
車93が回転駆動体16に回転駆動され供給側テープリール
3の第4の回転体82を回転させても第1の回転体80に第
4の回転体82から回転を伝えられることはない。つまり
供給側のリールハブ7には駆動力は伝えられない。
【0092】次に逆転再生状態について説明する。図20
は逆転再生状態の本実施例のリール駆動機構の平面図で
ある。キャプスタンモータのロータ19及びキャプスタン
軸37は図中L方向に回転しており、この時テープ8はピ
ンチローラ38とキャプスタン軸37に挟持されて図中M方
向に一定速度で搬送される。また、回転駆動伝達体17は
キャプスタンモータのロータ19の外周と噛み合っている
ので図中N方向に回転させられる。回転駆動体16は駆動
ベルト18によって回転駆動伝達体17と係合されており図
中V方向に回転させられる。そして歯車93は回転駆動体
16によって図中W方向に回転させられ巻き取り側テープ
リール10の第2の回転体82を図中J方向に回転させる。
【0093】第2の回転体82がJ方向に回転させられる
と一定トルク伝達手段5(図18参照)によって第3の回
転体81へ回転が伝えられる。第2の連結回転体26は駆動
手段(図示せず)によって第1の回転体80および第3の
回転体81と係合させられているので第1の回転体80と第
3の回転体81は一体となって回転する。
【0094】この時ピンチローラ38とキャプスタン軸37
に挟持されてテープ8は一定速度で走行させられてお
り、このテープ8を巻き取るリールハブ7のテープ巻径
は絶えず変化してこれに対応して第1の回転体80の回転
数も変化する。リールハブ7でテープ8はたるみなく巻
き取られなくてはならないので第1の回転体80の最大の
回転数より第2の回転体82の回転数が高くなるように設
定されているため一定トルク伝達手段5(図18参照)の
作用により第1の回転体80は一定トルクでテープ8を巻
き取ることができる。
【0095】この時、回動アーム30は駆動手段(図示せ
ず)によって回動させられ、第2の連結回転体32と第1
の連結回転体34の両方をテープリール10とは係合させな
い位置に静止している。よって歯車91は回転駆動体16に
回転駆動され巻き取り側テープリール10の第2の回転体
72を回転させても第1の回転体70に第2の回転体72から
回転を伝えられることはない。つまり巻き取り側のリー
ルハブ14には駆動力は伝えられない。
【0096】次に巻き戻し状態について説明する。図21
は巻き戻し状態の本実施例のリール駆動機構の平面図で
ある。上記実施例1の巻き戻し状態と同様にキャプスタ
ンモータのロータ19は図中L方向に回転し、歯車93は図
中W方向に回転させられ、供給側テープリール3の第2
の回転体82を図中J方向に回転させる。この時回動アー
ム24が駆動手段(図示せず)によって回動させられてお
り第1の連結回転体28の歯車部83と第1の回転体80、第
1の連結回転体28の歯車部84と第2の回転体82は噛み合
っているので第1の連結回転体28は第2の回転体82によ
って回転させられ第1の回転体80は第1の連結回転体28
によって回転させられる。
【0097】ここで上記実施例1と同じく第2の回転体
82の歯数は72枚、第1の回転体80の歯数は62枚で、歯車
部83の歯数は26枚、歯車部84の歯数は16枚に構成されて
いるので第1の回転体80は第2の回転体82より約1.9 倍
速く回転させられる。
【0098】また巻き戻し状態ではモード切り換え手段
(図示せず)の作用によりピンチローラ38はキャプスタ
ン軸37とは当接せず離れておりテープ8はピンチローラ
38とキャプスタン軸37では挟持されていない。
【0099】つまり、上記の逆転再生状態より速くテー
プ8を巻き取るためにキャプスタンのロータ19を上記逆
転再生状態より速く回転させるとテープ8はキャプスタ
ンモータのロータ19を速く回転させた分と第1の回転体
80が第2の回転体82より増速される分さらにテープ8を
速く巻き取ることができる。
【0100】この時、上記逆転再生状態と同じく第2の
連結回転体32と第1の連結回転体34の両方ともテープリ
ール10とは係合しない位置に静止している。よって歯車
91が回転駆動体16に回転駆動され巻き取り側テープリー
ル10の第2の回転体72を回転させても第1の回転体70に
第2の回転体72から回転を伝えられることはない。つま
り供給側のリールハブ14には駆動力は伝えられない。
【0101】以上のように本実施例ではキャプスタンモ
ータのロータからの駆動力を供給側と巻き取り側の両方
のテープリールの第2の回転体に常に伝える構成として
いる。よってアイドラアームをアイドラ歯車との摩擦力
によって回動させる必要がなくそれぞれの状態で従来よ
り少ない消費電力でテープリールを駆動できる。
【0102】実施例5.上記実施例1から実施例4では
第1の連結回転体34に歯数の違う2つの歯車部73、74が
同軸状に構成されているが本実施例では歯車を組み合わ
せた多段歯車で連結回転体を構成している。
【0103】つまり図22に示すように回動アーム30にシ
ャフト102 、100 を植立し、前記シャフト102 で歯車10
1 を枢持させ、この歯車101 と噛み合う歯車103 をシャ
フト100 で枢持する。そしてこの歯車103 と一体で回転
する歯車104 を歯車103 と同軸に配置し、前記シャフト
100 に固定された支持板105 にシャフト106 を植立し、
前記歯車104 と噛み合う歯車107 をシフト106 で枢持し
ている。
【0104】歯車107 は第1の回転体70と係合する位置
に、歯車101 は第2の回転体72と係合する位置に構成さ
れている。また、歯車101 に対して歯車107 は増速され
るように各歯車の歯数は構成されている。
【0105】よって回動アーム30が回動して歯車101 と
第2の回転体72が係合し、歯車107と第1の回転体70が
係合すれば上記実施例1から実施例4の第1の連結回転
体34と同じ効果が得られる。
【0106】また、上記実施例1から実施例4の第1の
連結回転体28についても同様に多段歯車で連結回転体を
構成しても良い。
【0107】実施例6.上記実施例1から実施例5では
テープリール10に第2の連結回転体32または第1の連結
回転体34を係合させる時、あるいはテープリール3に第
2の連結回転体26または第1の連結回転体28を係合させ
る時にはそれぞれの歯車が噛み合うことで駆動力を伝達
しているが、この歯車をゴム等の弾性体に置き換え、摩
擦力によって駆動力を伝達する構成としても同様の動作
を期待できる。
【0108】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載するような効果がある。
【0109】特許請求の範囲第1項のリール駆動機構で
は実施例1に示したようにテープリールに第1の回転体
と第2の回転体および第3の回転体を備え、第1の回転
体と第2の回転体に第1の連結回転体を係合させ第1の
回転体を第2の回転体より増速して連動回転させるか、
第1の回転体と第3の回転体に第2の連結回転体を係合
させ第2の回転体の回転を一定トルク伝達手段を介して
第1の回転体に伝達させるかを切り換え可能な構成とし
た。よって、駆動手段から第1の回転体までの減速比を
記録/再生状態と早送り状態あるいは逆転再生状態と巻
き戻し状態のそれぞれにおいて適正な値に設定でき、早
送り/巻き戻し状態ではテープを高速で巻き取れ、記録
/再生状態あるいは逆転再生状態では第1の回転体と第
2の回転体の回転数差を適正な値にでき従来より少ない
消費電力でテープを巻き取ることができる。
【0110】特許請求の範囲第2項のリール駆動機構で
は実施例3に示したようにテープリールに第1の回転体
と第2の回転体と第3の回転体および第1の回転体と第
3の回転体を係合する一定トルク伝達手段を備え、第1
の回転体と第2の回転体に第1の連結回転体を係合させ
第1の回転体を第2の回転体より増速して連動回転させ
るか、第2の回転体と第3の回転体に第2の連結回転体
を係合させ第2の回転体の回転を一定トルク伝達手段を
介して第1の回転体に伝達させるかを切り換え可能な構
成とし、駆動手段から第1の回転体までの減速比を記録
/再生状態と早送り状態あるいは逆転再生状態と巻き戻
し状態のそれぞれにおいて適正な値に設定できる構成と
したので、早送り/巻き戻し状態ではテープを高速で巻
き取れ、記録/再生状態あるいは逆転再生状態では第1
の回転体と第2の回転体の回転数差を適正な値にでき従
来より少ない消費電力でテープを巻き取ることができ
る。
【0111】また、特許請求の範囲第3項のリール駆動
機構では実施例4に示したようにキャプスタンモータの
ロータからの駆動力を供給側と巻き取り側の両方のテー
プリールの第2の回転体に常に伝える構成としている。
よって従来のようにアイドラアームをテープの走行方向
のよって回動させる必要がない。つまり記録/再生、早
送り/巻き戻し等、それぞれの状態でアイドラアームと
アイドラ歯車の間に摩擦力を発生させながら駆動する必
要がなく従来より少ない消費電力でテープリールを駆動
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す平面図である。
【図2】この発明の実施例1を示す側面図である。
【図3】この発明の記録/再生状態の実施例1を示す要
部斜視図である。
【図4】この発明の記録/再生状態の実施例1を示す平
面図である。
【図5】この発明の早送り状態の実施例1を示す要部斜
視図である。
【図6】この発明の早送り状態の実施例1を示す平面図
である。
【図7】この発明の逆転再生状態の実施例1を示す要部
斜視図である。
【図8】この発明の逆転再生状態の実施例1を示す平面
図である。
【図9】この発明の巻き戻し状態の実施例1を示す要部
斜視図である。
【図10】この発明の巻き戻し状態の実施例1を示す平
面図である。
【図11】この発明の実施例2を示す要部透視図であ
る。
【図12】この発明の記録/再生状態の実施例2を示す
平面図である。
【図13】この発明の早送り状態の実施例2を示す平面
図である。
【図14】この発明の実施例3を示す要部斜視図であ
る。
【図15】この発明の記録/再生状態の実施例3を示す
平面図である。
【図16】この発明の早送り状態の実施例3を示す平面
図である。
【図17】この発明の記録/再生状態の実施例4を示す
平面図である。
【図18】この発明の実施例4を示す要部斜視図であ
る。
【図19】この発明の早送り状態の実施例4を示す平面
図である。
【図20】この発明の逆転再生状態の実施例4を示す平
面図である。
【図21】この発明の巻き戻し状態の実施例4を示す平
面図である。
【図22】この発明の実施例5の要部側面図である。
【図23】従来のリール駆動機構の平面図である。
【図24】従来のリール駆動機構の側面図である。
【図25】従来のリール駆動機構の巻き戻し状態の概略
平面図である。
【図26】従来のリール駆動機構の記録/再生状態の概
略平面図である。
【図27】従来のリール駆動機構の早送り状態の概略平
面図である。
【符号の説明】
3 テープリール 5 一定トルク伝達手段 8 テープ 10 テープリール 12 一定トルク伝達手段 16 回転駆動体 17 回転駆動伝達体 18 駆動ベルト 19 キャプスタンモータのロータ 26 第2の連結回転体 28 第1の連結回転体 32 第2の連結回転体 34 第1の連結回転体 70 第1の回転体 71 第3の回転体 72 第2の回転体 80 第1の回転体 81 第3の回転体 82 第2の回転体 91 歯車 93 歯車

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープを一対のテープリールの間で走行
    させて前記テープによって情報を記録再生する磁気記録
    再生装置において、少なくとも一方のテープリールに、
    巻回されたテープと一体となり回転する第1の回転体
    と、駆動手段と係合して回転させられる第2の回転体
    と、この第2の回転体と一定トルク伝達手段により係合
    される第3の回転体と、前記第1の回転体と前記第2の
    回転体に係合し前記第2の回転体の回転力を前記第1の
    回転体に増速して伝える結合状態と前記第2の回転体の
    回転力を前記第1の回転体に伝えない離反状態を備えた
    第1の連結回転体と、前記第1の回転体と前記第3の回
    転体に係合し第3の回転体の回転力を前記第1の回転体
    に伝える結合状態と前記第3の回転体の回転力を前記第
    1の回転体に伝えない離反状態を備えた第2の連結回転
    体とを備え、前記第2の連結回転体が結合状態の時には
    前記第1の連結回転体は離反状態であり前記駆動手段か
    らの駆動力は前記一定トルク伝達手段を介して前記第2
    の回転体から前記第3の回転体と一体で回転する前記第
    1の回転体へ伝達され、前記第1の連結回転体が結合状
    態の時は前記第2の連結回転体は離反状態であり前記駆
    動手段からの駆動力は前記第1の連結回転体によって前
    記第2の回転体から前記第1の回転体へ増速して伝達さ
    れるように構成したことを特徴とするリール駆動機構。
  2. 【請求項2】 テープを一対のテープリールの間で走行
    させて前記テープによって情報を記録再生する磁気記録
    再生装置において、少なくとも一方のテープリールに、
    巻回されたテープと一体となり回転する第1の回転体
    と、駆動手段と係合して回転させられる第2の回転体
    と、前記第1の回転体と一定トルク伝達手段により係合
    される第3の回転体と、前記第1の回転体と前記第2の
    回転体に係合し前記第2の回転体の回転力を前記第1の
    回転体に増速して伝える結合状態と前記第2の回転体の
    回転力を前記第1の回転体に伝えない離反状態を備えた
    第1の連結回転体と、前記第2の回転体と前記第3の回
    転体に係合し第2の回転体の回転力を前記第3の回転体
    に伝える結合状態と前記第2の回転体の回転力を前記第
    3の回転体に伝えない離反状態を備えた第2の連結回転
    体とを備え、前記第2の連結回転体が結合状態の時には
    前記第1の連結回転体は離反状態であり前記駆動手段か
    らの駆動力は前記一定トルク伝達手段を介して前記第2
    の回転体と一体で回転する前記第3の回転体から前記第
    1の回転体へ伝達され、前記第1の連結回転体が結合状
    態の時は前記第2の連結回転体は離反状態であり前記駆
    動手段からの駆動力は前記第1の連結回転体によって前
    記第2の回転体から前記第1の回転体へ増速して伝達さ
    れるように構成したことを特徴とするリール駆動機構。
  3. 【請求項3】 特許請求の範囲第1項記載のリール駆動
    機構において、第1の回転体と、第2の回転体と、第3
    の回転体および一定トルク伝達手段を一対のテープリー
    ルの両方に備え、第1の連結回転体と第2の連結回転体
    を前記一対のテープリールの両方に対して設けるととも
    に両方のテープリールの前記第2の回転体と常に係合し
    てこれら第2の回転体を回転駆動する駆動手段を設けた
    ことを特徴とするリール駆動機構。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1079162C (zh) * 1993-12-22 2002-02-13 大宇电子株式会社 录像机卷盘架驱动装置
US6550711B2 (en) 2000-05-11 2003-04-22 Funai Electric Co., Ltd. Magnetic tape apparatus

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CN1079162C (zh) * 1993-12-22 2002-02-13 大宇电子株式会社 录像机卷盘架驱动装置
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