JPH0529632Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案は複数個の吊り下げ枠を環状に回転する
ように設けた回転収納装置において網籠を取り付
ける構造に関するものである。

［背景技術］ 一般に多数の収納物を押し入れ家具などに吊り
下げて収納する場合、奥の方に収納したり、奥の
方に収納された物を取り出したりするときにはそ
の手前に収納したものを一旦取り出す必要があ
り、収納物の出し入れが非常に面倒になるもので
ある。この問題をなくすため最近、環状の上レー
ルの下方に上レールに沿つて複数個の吊り下げ枠
を配置すると共に複数個の吊り下げ枠を回転自在
に連結し、上レールに走行自在に取り付けた複数
個のランナーに上記吊り下げ枠を回転自在に吊り
下げ、吊り下げ枠を上レールに沿つて回転させて
収納や取り出しができるようにした回転収納装置
も提案されているが、吊り下げ枠が枠状に形成さ
れているだけのため網籠のようなものを安定よく
しかも着脱自在に取り付ける手段がなかつた。

［考案の目的］ 本考案は叙述の点に鑑みてなされたものであつ
て、本考案の目的とするところは吊り下げ枠に網
籠を簡単な構造で安定よくしかも着脱自在に取り
付けることができる回転収納装置の網籠取り付け
構造を提供するにある。

［考案の開示］ 本考案回転収納装置の網籠取り付け構造は、環
状の上レール１の下方に上レール１に沿つて複数
個の吊り下げ枠２を配置すると共に複数個の吊り
下げ枠２を回転自在に連結し、上レール１に走行
自在に取り付けた複数個のランナーに上記吊り下
げ枠２を回転自在に吊り下げた回転収納装置にお
いて吊り下げ枠２の両側の縦枠２ａ間に網籠３を
配置し、網籠３の両側面に取り付け板４を取着
し、縦枠２ａを跨ぐ押さえ金具５を縦枠の外面側
から被せると共に押さえ金具５の両端部と取り付
け板４とを夫々ねじ具６にて締結し、押さえ金具
５より突設した係合突起７を縦枠２ａの係合孔８
に係合させたものであつて、上述のように構成す
ることにより従来例の欠点を解決したものであ
る。つまり、吊り下げ枠２の両側の縦枠２ａ間に
網籠３を配置し、網籠３の両側面に取り付け板４
を取着し、縦枠２ａを跨ぐ押さえ金具５を縦枠２
ａの外面側から被せると共に押さえ金具５の両端
部と取り付け板４とを夫々ねじ具６にて締結し、
押さえ金具５より突設した係合突起７を縦枠２ａ
の係合孔８に係合させたことにより、網籠３を簡
単な構造で安定よく着脱自在に取り付けられるよ
うになつた。

以下本考案を実施例により詳述する。

第４図、第５図に示すように上レール１は断面
リツプ付コ字状で全体が長円形の環状に形成され
ており、上レール１の内周側に配置した上フレー
ム１４に取り付けてある。この上レール１を有す
る上フレーム１４は上方に配置してあり、床上に
は上フレーム１４に対応するように下フレーム１
５を配置してあり、上フレーム１４と下フレーム
１５とは支柱９にて連結してある。下フレーム１
５の外周には長円形の環状の下ガイド１０を装着
してあり、下ガイド１０は上記上レール１と対応
している。吊り下げ枠２は断面長円形のパイプを
曲成して縦枠２ａと上下の横枠２ｂを有する矩形
枠状に形成され、吊り下げ枠２を周方向に複数個
配置してある。上レール１には複数個のランナー
（図示せず）を走行自在に取り付けてあり、ラン
ナーに吊り下げ枠２の上端を回転自在に装着して
ある。吊り下げ枠２の上部間には夫々上連結アー
ム１１を配置してあり、上連結アーム１１の両端
を吊り下げ枠２に回転自在に取着して吊り下げ枠
２の上部同士を回転自在に連結してある。吊り下
げ枠２の下端はガイド部材１９を有しており、ガ
イド部材１９が下ガイド１０に沿つてガイドされ
るようになつている。複数個の吊り下げ枠２の下
部間には下連結アーム１２を配置してあり、下連
結アーム１２の両端を吊り下げ枠２の下端に回転
自在に取着して吊り下げ枠２の下部同士を回転自
在に連結してある。適宜の吊り下げ枠２の両縦枠
２ａ間にはハンガーパイプ１３を架設してある。
網籠３は格子状の網目を有する網材にて上方を開
口せる角箱状に形成され、網籠３の両側に細長い
取り付け板４が取り付け具１８や溶接等で取着さ
れている。この取り付け板４にはコ字状の突曲部
１６を設けてある。取り付け板４の突曲部１６の
両側方にはねじ具６のボルト６ａを突設してあ
る。吊り下げ枠２の網籠３を取り付ける位置では
縦枠２ａに係合孔８を穿孔してある。押さえ金具
５はコ字状の嵌合部５ａの両端部に取り付け片５
ｂを設けて形成され、嵌合部５ａよりピン状の係
合突起７を突設してあり、取り付け片５ｂに挿通
孔１７を穿孔してある。しかして網籠３を吊り下
げ枠２に取り付けるにあたつては吊り下げ枠２の
縦枠２ａ間に網籠３を配置し、取り付け板４の突
曲部１６を縦枠２ａの内面に当接し、押さえ金具
５を縦枠２ａの外面側から被せて嵌合部５ａを縦
枠２ａ及び突曲部１６に被嵌すると共に係合突起
７を係合孔８に挿通して係合し、さらにボルト６
ａを挿通孔１７に挿通し、押さえ金具５の外面側
からワツシヤ６ｃを介してボルト６ａの先端にね
じ具６のナツト６ｂを螺合する。

［考案の効果］ 本考案は叙述のように網籠の両側面に取り付け
板を取着し、縦枠を跨ぐ押さえ金具を縦枠の外面
側から被せると共に押さえ金具の両端部と取り付
け板とを夫々ねじ具にて締結し、押さえ金具より
突設した係合突起を縦枠の係合孔に係合させてい
るので、縦枠の押さえ金具による挟持と、係合突
起の係合孔への係合にてがたつかないように安定
よく取り付けることができると共に強固に取り付
けることができ、しかも係合突起と係合孔との係
合にて網籠の取り付け位置を正確に位置決めで
き、さらにねじ具の操作で着脱でき、従つて簡単
な構造で網籠を安定よくしかも着脱自在に取り付
けることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ，ｂは本考案吊り下げ枠への網籠の取
り付け状態の正面図及び側面図、第２図は同上の
要部の分解斜視図、第３図は同上の拡大斜視図、
第４図は同上の回転収納装置の全体を示す斜視
図、第５図は同上の正面図であつて、１は上レー
ル、２は吊り下げ枠、３は網籠、４は取り付け
板、５は押さえ金具、６はねじ具、６ａはボル
ト、６ｂはナツト、７は係合突起、８は係合孔で
ある。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ［１］ 環状の上レールの下方に上レールに沿つ
   て複数個の吊り下げ枠を配置すると共に複数個
   の吊り下げ枠を回転自在に連結し、上レールに
   走行自在に取り付けた複数個のランナーに上記
   吊り下げ枠を回転自在に吊り下げた回転収納装
   置において、吊り下げ枠の両側の縦枠間に網籠
   を配置し、網籠の両側面に取り付け板を取着
   し、縦枠を跨ぐ押さえ金具を縦枠の外面側から
   被せると共に押さえ金具の両端部と取り付け板
   とを夫々ねじ具にて締結し、押さえ金具より突
   設した係合突起を縦枠の係合孔に係合させて成
   る回転収納装置の網籠取り付け構造。 ［２］ 取り付け板にねじ具のボルトを突設し、
   ボルトを押さえ金具の挿通孔に挿通し、押さえ
   金具の外面側からボルトの先端にねじ具のナツ
   トを螺合して成る実用新案登録請求の範囲第１
   項記載の回転収納装置の網籠取り付け構造。