JP2724671B2 - 浴用備品置き棚 - Google Patents

浴用備品置き棚

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JP2724671B2
JP2724671B2 JP5347593A JP34759393A JP2724671B2 JP 2724671 B2 JP2724671 B2 JP 2724671B2 JP 5347593 A JP5347593 A JP 5347593A JP 34759393 A JP34759393 A JP 34759393A JP 2724671 B2 JP2724671 B2 JP 2724671B2
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敬二 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シャワ−ヘッド用フッ
ク金具を利用して取付ける浴用備品置き棚にに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、石鹸、シャンプ−容器、化粧
品等の浴用備品を置くための棚が浴室の壁に沿って設け
られている(例えば、実開平1−19669号公報、実
開昭64−16886号公報等参照)。この置き棚を浴
室の壁に取付ける際、壁面に新しいネジ穴等を設けるこ
となく、既存の上方シャワ−ヘッド用フック金具を利用
する提案は知られている(例えば、実開平1−1248
70号公報、実開平1−19670号公報、実開昭62
−138771号公報、実開昭60−135372号公
報等参照)。本出願人も、実願平2−406135号に
よって、次のようなシャワ−ヘッド用フック金具を利用
して取付ける浴用備品置き棚の提案をしている。
【0003】これを図5および図6により説明する。先
ず、その概略を述べると、浴室の壁面1には既存のシャ
ワ−ヘッド用の第1のフック2があって、この第1のフ
ック2には置き棚3が取付けられている。この置き棚3
は、大略、本体ボ−ド4と、押え板5と、第2のフック
6と、トレイ10と、から構成されている。
【0004】次に、これらを詳細に説明すると、本体ボ
−ド4は短冊状に形成され、壁面側に凹の浅皿状になっ
ている。この本体ボ−ド4の上方部には、第1のフック
2を中央に位置させる窓7が開口され、また、本体ボ−
ド4の壁面側には吸盤(不図示)が設けられている。こ
の吸盤により、本体ボ−ド4を壁面1に一応添着するよ
うにしている。
【0005】前記窓7の開口部上縁8の両側には、係止
用段部9が正面側にそれぞれ設けられ、この窓7に、押
え板5が正面側から挿入されて、既存の第1のフック2
上に載置される。そして、この押え板5を第2のフック
6の取付ボルト15により第1のフック2に固定する。
この押え板5の上面には、左右1対のストッパ−用突条
11,11を水平状に設け、これらの突条11,11が
前記開口上縁8に当接するようになっている。また、こ
の押え板5の中央部13aには切欠14を設け、この切
欠14に前記取付ボルト15が挿入するようになってい
る。
【0006】前記第2のフック6には、第1のフック2
と同一構造のフック部6aと、このフック部6aを一端
に形成した水平ア−ム16と、この水平ア−ム16の基
部下面に突設した前記取付ボルト15と、からなってい
て、この取付ボルト15には、2つの円錐台状スペ−サ
18,18やナット17が挿入・螺合される。また、前
記本体ボ−ド4には、1対のトレイ取付孔19,19が
複数段開口されている。
【0007】
【発明が解決しょうとする課題】以上のようなシャワ−
ヘッド用フック金具(これを本明細書では、第1のフッ
クともいう)を利用して取付けた浴用備品置き棚では、
既存の第1のフック2を中心に、壁面1に沿ってトレイ
10や第2のフック6が下方および左または右方にそれ
ぞれ設けられていて、壁面1の前面で若干の浴室空間を
占めることになる。そのため、第1のフックを中心に第
2のフック6と対称側の空間もデッドスペ−ス的な空間
となる、という問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、かかる
問題を解消するためになされたもので、その要旨とする
ところは、浴室壁面の上方に突設したシャワ−ヘッド用
フック金具の上面に、ボルト孔を有する押え板を載置
し、これらのフック金具と押え板とに、第2のフックを
一端にもつ水平ア−ムの下面に突設したボルトを上方か
ら挿通し、該ボルトに、下方からナットを螺合して、前
記フック金具、押え板および水平ア−ムを一体的に締付
け、前記押え板に、トレイを着脱する本体を前記壁面に
沿って吊設すると共に、前記水平ア−ムの他端に、タオ
ル掛ア−ムを水平状に枢支したことを特徴とする浴用備
品置き棚にある。
【0009】
【実施例】本発明を添付図面に示す実施例により詳細に
述べる。図1は本発明の実施例の全体縦断面図、図2は
図1の平面図、図3は図1の要部正面図であるが、図4
は図2のA部の分解斜視図であり、従来例を示す図5お
よび図6と同一部分には同一符号を付してあって、その
説明を省略する。
【0010】本実施例は、浴室における上下1対のう
ち、上方のシャワ−ヘッド用フック金具に取付ける浴用
備品置き棚であって、その寸法は全体で上下約400m
m、左右約400mm、トレイの正面巾200mm、奥行き
約120mmとなっており、また、その材質は、線材枠本
体以外を合成樹脂製で作られている。
【0011】本実施例の置き棚20は、大略、線材枠本
体21と、支持溝付押え板22と、タオル掛け付第2の
フック23と、トレイ10と、トレイ懸吊パネル24
と、から構成されている。
【0012】以下、これらの主要部品を、前述の従来例
との相違点を中心に説明する。この線材枠本体21は、
約5mmφの鋼線材をPE樹脂コ−ティングして、この線
材を折り曲げて長方形に形成したもので、上下中央より
若干下方には横桟25を、下端部の正面側には水平張出
し桟26を、それぞれ設けている。この水平張出し桟2
6には、S字フック30が懸吊されている。したがっ
て、この線材枠本体21では、汚れがあっても、本体ボ
−ドと違い容易に除去することができる。
【0013】次に、支持溝付押え板22について述べ
る。この支持溝付押え板22が前記従来例の押え板5と
相違する点は、1対のストッパ−用突条11の背面側
に、それぞれフレ−ム受溝27が設けられた、弾力性の
ある低密度ポリエチレン製の駒28が固着されている。
このフレ−ム受溝27で、前記線材枠本体21の上部短
辺枠21aを支持して、線材枠本体21を懸吊してい
る。
【0014】次に、トレイ懸吊パネル24は、前記従来
例の本体ボ−ド4に代るもので、トレイ10を取付ける
ための1対のトレイ取付孔19,19が開口されてい
る。このトレイ懸吊パネル24は、前記線材枠本体21
の横桟25に懸吊されると共に、その裏面に設けた吸盤
29によって壁面1に吸着される。
【0015】ここにおいて、本実施例では、第2のフッ
ク23に、次のようなタオル掛けの機能を付加して、壁
面1の前面における、第2のフック23と対称位置のデ
ッドスペ−スを利用している。
【0016】すなわち、本実施例の第2のフック23
が、従来例の第2のフック6と相違する点は、水平ア−
ム31の略中央部下面に取付ボルト15を突設し、一端
にフック6a部を設け、他端に枢支部32を介してタオ
ル掛けア−ム33を設けている。このタオル掛けア−ム
33の左右両側面には1対の枝杆34,34…をそれぞ
れ設けて、これらの枝杆34,34にタオル(不図示)
を拡げて掛けるようにしている。このタオル掛けア−ム
33は壁面1から約110°の範囲で回転できるように
している。そして、タオル掛けア−ム33の長さは約1
50mmとし、図2に示すように壁面1に直交した状態に
しても、トレイ10の前端より若干突出するぐらいにな
って、浴室空間を可及的に損なわないようにしている。
【0017】前記枢支部32は、図4に示すように水平
ア−ム31の他端に、フォ−ク軸受部35,35aを設
け、また、タオル掛けア−ム33の一端に、これらのフ
ォ−ク軸受35,35aに密着して挿入するコイン軸受
部36を設けており、これらのフォ−ク軸受部35,3
5aとコイン軸受部36とに、パイプ枢軸37を下方か
ら挿入している。このパイプ枢軸37には、上端側外周
に1対のガイド突起38,38を突設し、下端側にフラ
ンジ付底部39を設け、胴部に逆止片40を設けてい
る。
【0018】これらのフォ−ク軸受部35,35aおよ
びコイン軸受部36には、それぞれガイド突起38を案
内する1対のガイド溝41,41…が設けられている。
特に、上方のフォ−ク軸受部35の内周にはリング状段
部42設けられ、このリング状段部42に、前記ガイド
溝41と共に、逆止片40の爪40aが挿通する挿通溝
43が設けられている。
【0019】したがって、フォ−ク軸受部35,35a
にコイン軸受部36を密着して挿入した後、それぞれの
ガイド溝41を合せる。次いで、パイプ枢軸37を下方
から逆止片40の樹脂弾性に抗して圧入すると、ガイド
突起38はリング状段部42の上部に出る。そこで、パ
イプ枢軸37をフランジ付底部39のドライバ−溝(不
図示)にドライバ−等を入れて回転させると、パイプ枢
軸37は、ガイド突起38とリング状段部42とが係止
されて抜止めされる。なお、この組立作業は家庭で行わ
れる。したがって、タオル掛けア−ム33を、フォ−ク
軸受部35,35aとコイン軸受部36との密着力に抗
して回動させてタオルを掛けることができる。なお、こ
のタオル掛けア−ム33には、当然、他の浴室用備品を
懸吊してもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、次の諸効果を奏する。 水平ア−ムの他端にタオル掛けア−ムを枢支したの
で、反第2のフック側におけるデッドスペ−スをタオル
掛けア−ムにより利用でき、ひいては、浴室の空間を無
駄にしない。 上方のフック金具の左右方向の一方に第2のフックを
設け、他方に乾いたタオル等を掛けられるので、タオル
掛けア−ムがシャワ−位置と同一高さとなり、掛けられ
たタオル等がシャワ−で濡れることが少ない。 水平ア−ムの一端に第2のフックを、他端にタオル掛
けア−ムを枢支したいので、水平ア−ムが中央支持とな
り、ボルト・ナットの締付けゆるみが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の全体縦断面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の要部正面図である。
【図4】図2のA部の分解斜視図である。
【図5】従来例の縦断面図である。
【図6】従来例の要部分解斜視図である。
【符号の説明】
1…壁面、2…第1のフック、10…トレイ、15…取
付ボルト、17…ナット、21…線材枠本体、22…支
持溝付押え板、23…タオル掛け付第2のフック、33
…タオル掛けア−ム

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴室壁面の上方に突設したシャワ−ヘッ
    ド用フック金具の上面に、ボルト孔を有する押え板を載
    置し、これらのフック金具と押え板とに、第2のフック
    を一端にもつ水平ア−ムの下面に突設したボルトを上方
    から挿通し、該ボルトに、下方からナットを螺合して、
    前記フック金具、押え板および水平ア−ムを一体的に締
    付け、前記押え板に、トレイを着脱する本体を前記壁面
    に沿って吊設すると共に、前記水平ア−ムの他端に、タ
    オル掛ア−ムを水平状に枢支したことを特徴とする浴用
    備品置き棚。
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