JP2522019Y2 - 浴用備品置き棚 - Google Patents

浴用備品置き棚

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JP2522019Y2
JP2522019Y2 JP40613590U JP40613590U JP2522019Y2 JP 2522019 Y2 JP2522019 Y2 JP 2522019Y2 JP 40613590 U JP40613590 U JP 40613590U JP 40613590 U JP40613590 U JP 40613590U JP 2522019 Y2 JP2522019 Y2 JP 2522019Y2
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芳己 塩田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、シャワ−ヘッド用フッ
ク金具を利用して取付けた浴用備品置き棚に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来より、石鹸、シャンプ−
容器、化粧品等の浴用備品を置くための棚が浴室の壁に
設けてある。この置き棚を浴室の壁に取付ける際、壁面
に新しいネジ穴等を設けることなく、既存のシャワ−ヘ
ッド用フック金具を利用する試みがあった。例えば、実
開昭62−138771号公報には、シャワ−ヘッド用
フック金具(以下、第1のフックという)のシャワ−ヘ
ッド挿入穴に抜差し自在に挿入された下細り状の挿入軸
と、この挿入軸の上方でかつ反壁面側(以下、正面側と
いう)に一体的に突出した第2のフックと、この挿入軸
の上面を跨いで壁面側に吊設された本体ボ−ドと、から
なる浴用備品の置き棚が紹介されている。そして、この
置き棚を取付けるには、挿入軸を既存の第1のフックに
挿入するだけですむ、とされている。しかしながら、か
かる置き棚では、第1のフックに挿入軸を挿入するだけ
であるので、シャワ−ヘッドを第2のフックから取外す
ときには、置き棚も一緒に外れるおそれがあり、また、
入浴中、置き棚に上向きの力が作用すれば、置き棚が外
れ落ちるおそれもあった。更に、既存の第1のフックの
シャワ−ヘッド挿入穴は、平面視で略C字状の金具で構
成され、この第1のフックに挿入軸を挿入するだけで
は、置き棚が左右方に揺動して安定性を損なうおそれも
あった。しかも、既存のシャワ−ヘッド用フック金具に
は、そのシャワ−ヘッド挿入穴の径に若干の違いがある
ので、前述の挿入軸では適合しないものもあって固定が
充分にできない、という問題もあった。
【0003】
【課題を解決するための手段】そこで本考案は、前述の
従来例の問題点を解消するために案出されたもので、そ
の要旨とするところは、浴用のシャワ−ヘッド用フック
金具を囲繞した窓を有し、かつ、正面側に略水平状に突
設した支持体を有する本体ボ−ドと、該支持体を前記フ
ック金具上面に載置した状態で、これらを挿通して締付
けるボルト・ナットと、該ボルトに取付けられた水平ア
−ムの先端に設けられた第2のフックと、前記本体ボ−
ドに着脱自在とし、かつ、浴用備品が載置されるトレ−
と、からなることを特徴とする浴用備品置き棚にあり、
また、浴室のシャワ−ヘッド用フック金具を囲繞した窓
を有し、かつ、多数のトレ−用取付孔を有する本体ボ−
ドと、前記窓の開口部上縁の角に当接する突条および差
込片を有し、かつ、窓開口部周辺に当接する突起を有す
る押え板と、該押え板を前記フック金具上面に載置した
状態で、これらを挿通して締付けるボルト・ナットと、
該ボルトに取付けられた水平ア−ムの先端に設けられた
第2のフックと、前記本体ボ−ドに取付け自在とし、か
つ、浴用備品が載置されるトレ−と、からなることを特
徴とする浴用備品置き棚にある。
【0004】
【実施例】本考案の構成を添付図面に示す実施例により
詳細に述べる。図1は本考案の実施例の分解斜視図、図
2は本実施例の一部省略断面図、図3は要部平面図、図
4は他の要部側面図である。これらの図において、浴室
の壁面1には既存の第1のフック2があって、この第1
のフック2には次のような浴用備品の置き棚3が取付け
られている。なお、この置き棚3の各構成部品は、合成
樹脂で作られている。この置き棚3は、大略、本体ボ−
ド4と、押え板5と、第2のフック6と、トレ−10
と、から構成されている。本体ボ−ド4は短冊状に形成
され、壁面側に凹の浅皿状になっている。この本体ボ−
ド4の上方部には、第1のフック2を中央に位置させる
窓7が開口されている。また、本体ボ−ド4の壁面側に
は複数の吸盤(不図示)が突設されており、これらの吸
盤により、本体ボ−ド4を壁面1に一応添着するように
している。そして、窓7の開口部上縁8はゆるやかな円
弧で形成されており、この開口部上縁8の両端側には係
止用段部9が正面側に突出して形成されている。また、
窓7の下方と左右周縁は内側に延出されて壁面1に当る
接当部4aを形成している。なお、この本体ボ−ド4に
は、後述の複数個のトレ−10を正面側に突設して、こ
のトレ−10に浴用備品が置かれるようになっている。
前記窓7には押え板5が挿入されて片持状に支持されて
いる。すなわち、この押え板5は第1のフック2上に当
接され、第2のフック6によってこの押え板5は第1の
フック2に固定されることから、本体ボ−ド4は第1の
フック2および壁面1に固定される。したがって、押え
板5は片持状となる。更に詳しく述べると、この押え板
5の上面には左右1対のストッパ−用突条11,11が
水平状に形成されていて、押え板5の差込片13を窓7
に挿入したとき、これらの突条11が開口部上縁8に当接
するようになっている。また、これらの突条11の外端
には延出された突起12が形成されていて、この突起1
2が前記係止用段部9に当るようになっている。したが
って、この突起12は窓7の開口部巾より大きく延出さ
れており、組立時、誤ってストッパ−用突条11,11
を開口部上縁8の後側に入ることを防いでいる。また、
押え板5には、これらの突条11の裏面側に左右1対の
前記差込片13が開口部上縁8と対抗してゆるやかに弯
曲されて形成され、また、突条11間には舌片13aが
形成されている。したがって、この差込片13の上面が
開口部上縁8に合されるようになっており、また、この
舌片13aには切欠14が設けてあって、この切欠14
は第2のフック6の取付ボルト15が挿入するようにな
っている。なお、この押え板5は、縦断面視で横U字状
に形成され、その上面が舌片13aとなり、下面は大き
く切欠かれていて、全体として第1のフック2をカバ−
している。また、開口部上縁8と差込片13とを弯曲さ
せているのは、第1のフック2の上面が方形のタイル目
地の水平線に対し平行でないため、本体ボ−ド4を取付
けたとき、タイル目地に合せて見栄えをよくする目的で
揺動させて調整できるようにしている。次に、第2のフ
ック6は、第1のフック2と同一構造のフック部6a
と、このフック部6aを先端に形成した水平ア−ム16
と、水平ア−ム16の基部側下面に突設された取付ボル
ト15とからなっており、この取付ボルト15にはナッ
ト17が螺着するようになっている。また、水平ア−ム
16は断面U字状になっていて樹脂節減をしている。し
たがって、第1のフック2の平面視C字状のシャワ−ヘ
ッド挿入穴に取付ボルト15を挿入して、上、下の円錐
台スペ−サ18,18を介してナット17を螺合すれば第
2のフック6が第1のフック2に取付けられる。ここ
で、前記円錐台スペ−サ18はポリエチレン樹脂製であ
って、この円錐台スペ−サ18を使用して汎用の置き棚
3を構成している。すなわち、市販されている第1のフ
ック2の形状および寸法は各種のものがあって、殊に、
シャワ−ヘッド挿入穴の違いや、その上、下面が共に傾
斜していることから、円錐台スペ−サ18の外径を、市
販されている第1のフック2の最小の挿入穴に合せて設
定している。したがって、スペ−サ18は挿入穴に確実
に嵌まりこむことから、押え板5が第1のフック2の上
面に当接できて置き棚3の重量を支持することができ、
また、大径のシャワ−ヘッド挿入穴であれば、取付ボル
ト15がその挿入穴から正面側に抜け出ることもある
が、これを防止できる。更に、下方の円錐台スペ−サ1
8はその一部がシャワ−ヘッド挿入穴に喰い込み、第1
のフック2の下面が極端な上向きの傾斜面であっても、
このスペ−サ18によりナット17が締付けられる。本
体ボ−ド4には多数のトレ−取付孔19が開口されてい
て、このトレ−取付孔19にトレ−10の壁面側に突設
した係止片20が挿入されて係止するようになってい
る。このトレ−10は深皿状や浅皿状の各種の形状のも
のが使用されるが、いずれも側面視L字状の同一の係止
片20が突設されていて、トレ−10の壁面側とこの係
止片20の逆L字の垂直面とで本体ボ−ド4を挟んで片
持状に支持している。次に、本実施例の作用を述べる
と、窓7で第1のフック2を囲んで本体ボ−ド4をその
接当部4aを壁面1に当て吸盤によって添着する。次い
で、第1のフック2の上側より円錐台スペ−サ18を第
1のフック2のシャワ−ヘッド挿入穴に挿入した後、窓
7の開口部上縁8に合せて押え板5の差込片13を挿入
し、第1のフック2の上面に当接すると共に、開口部上
縁8を差込片13上に載置して突条11と突起12とを
開口部上縁8の正面側に当接する。次いで、第2のフッ
ク6の取付ボルト15を、押え板5の切欠14、円錐台
スペ−サ18および第1のフック2に挿通して、下方か
らナット17を、下方の円錐台スペ−サ18を介して、
螺入すれば、押え板5および本体ボ−ド4は第1のフッ
ク2に取付けられる。次いで、トレ−10をトレ−取付
孔19に固定する。したがって、各トレ−10に浴用備品
を置くことにより、本体ボ−ド4が壁面1より前倒れし
ようとしても、開口部上縁8の角を、押え板5の突条1
1と差込片13とで挟んでいて、かつ、係止用段部9a
が突起12に当接しているので、本体ボ−ド4は、前倒
れしないばかりか、上方にもずれることがない。
【0005】なお、本実施例の押え板5は縦断面視でU
字状に形成しているが、本考案はこれに限らず、突条1
1と差込片13とを有する板体であってもよい。更には
本実施例は、本体ボ−ド4と押え板5とを別体で構成す
ることにより、第1のフック2の上面が正面側に下がる
ように傾斜していても、その傾斜面に沿って押え板5を
当接し、かつ、本体ボ−ド4の開口部上縁8の角を突条
11と差込片13とで挟んで支持するようにした汎用性
のある置き棚3に構成しているが、本考案はこれに限ら
ず、本体ボ−ド4に一体的に略水平状に突設した支持
体、または枢支軸により連結された支持体であってもよ
い。この支持体では、突条、差込片および突起などは不
用となる。また、本実施例の第2のフックは取付ボルト
の頭部を兼用しているが、本考案はこれに限らず、取付
ボルトによって挟まれて締付けられる第2のフックであ
ってもよい。
【0006】
【考案の効果】本考案によれば、シャワ−ヘッドフック
金具に取付ボルトにより締付けられて取付けられた第2
のフックおよび本体ボ−ドを設けたので、浴用備品置き
棚が強固に取付けられ、シャワ−ヘッドの取付け取外し
に際しても、置き棚が外れることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の分解斜視図である。
【図2】本実施例の一部省略縦断面図である。
【図3】要部平面図である。
【図4】他の要部側面図である。
【符号の説明】
1 壁面 2 第1のフック 3 浴用備品置き棚 4 本体ボ−ド 5 押え板 6 第2のフック 15 取付ボルト

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴用のシャワ−ヘッド用フック金具を囲
    繞した窓を有し、かつ、正面側に略水平状に突設した支
    持体を有する本体ボ−ドと、 該支持体を前記フック金具上面に載置した状態で、これ
    らを挿通して締付けるボルト・ナットと、 該ボルトに取付けられた水平ア−ムの先端に設けられた
    第2のフックと、 前記本体ボ−ドに着脱自在とし、かつ、浴用備品が載置
    されるトレ−と、 からなることを特徴とする浴用備品置き棚。
  2. 【請求項2】 浴室のシャワ−ヘッド用フック金具を囲
    繞した窓を有し、かつ、多数のトレ−用取付孔を有する
    本体ボ−ドと、 前記窓の開口部上縁の角に当接する突条および差込片を
    有し、かつ、窓開口部周辺に当接する突起を有する押え
    板と、 該押え板を前記フック金具上面に載置した状態で、これ
    らを挿通して締付けるボルト・ナットと、 該ボルトに取付けられた水平ア−ムの先端に設けられた
    第2のフックと、 前記本体ボ−ドに取付け自在とし、かつ、浴用備品が載
    置されるトレ−と、 からなることを特徴とする浴用備品置き棚。
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