JPS6222203Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は上面後縁に固定された連結部材に棚
を着脱自在に取付けた厨房家具に関する。

従来の厨房家具たとえば台所の壁面に密着して
取付けられる流し台においては、第１図に示すよ
うに、流し台ａの上面と一体にバツクガードｂを
形成し、水が壁面ｃに浸入するのを防止していた
が、製造面において困難な問題が生じていた。こ
のため、第２図に示すように、流し台ａの上面に
別体のバツクガード取付部ｄを取付け、このバツ
クガード取付部ｄにバツクガードｂを固定するこ
とが行なわれていた。しかしながら、バツクガー
ドｂには洗剤などを保管する棚が設けられていな
いため不便であつた。

この考案は上記の事情を考慮してなされたもの
で、その目的とするところは、厨房家具たとえば
流し台の上面後縁に沿つて設けたバツクガード取
付部を有する連結部材に小物等を載せることがで
きる棚を着脱自在に取付けることができるように
した便利な厨房家具を提供しようとするものであ
る。

以下この考案の一実施例を添付図面を参照して
説明する。第３図ないし第５図中１は流し台等の
厨房家具本体で、この本体１は壁面２に密着して
据え付けられている。本体１の上面３の後縁には
左右方向の全長にわたり連結部材４が後述する手
段により取付けられている。すなわち、連結部材
４の長手方向にはその上面より凹溝からなるバツ
クガード取付部４ａが設けられ、このバツクガー
ド取付部４ａの底部には取付孔４ｂが穿設されて
いる。そして、この連結部材４は上記取付孔４ｂ
にねじ５を挿通し、上記本体１の上面３にねじ止
めすることにより取付けられている。また、上記
バツクガード取付部４ａにはバツクガード６の下
端部７が挿入され、連結部材４の背面からねじ８
によつて締付固定されている。さらに、連結部材
４の前面には左右方向全長にわたつて係合片部９
が形成されている。この係合片部９は、前面から
凹入する係合凹部９ａと、この係合凹部９ａの上
縁前方に垂下して設けられた突条からなる係止部
１０と、係合凹部９ａの下縁から前方に傾斜する
傾斜面からなる受部１１とで形成されている。そ
して、この係合片部９には後述する棚１２の後端
が嵌入し係合凹部９ａ及び係止部１０に係止固定
できるようになつている。すなわち、棚１２の後
縁には上方に突出する上部係止部１３と下方に突
出する下部係止部１４とが設けられていて、それ
ぞれ上記連結部材４の前部に設けられた係止部１
０および受部１１と係合するようになつている。
さらに、棚１２の前後には立上り部１５後縁近傍
には突条部１６が設けられていて、これらの間の
上面に物品を載置できるようになつている。

つぎに、上記のように構成されたこの考案の作
用について説明する。棚１２を連結部材４に取付
けるには、棚１２を第４図に示すように前端を斜
め上方に位置させ、後端を連結部材４の前面係合
片部９の係合凹部９ａ内に嵌入させたのち、前端
を下げれば棚１２の後端の上部係止部１３の前面
と連結部材４の係止部１０の内側面とが当接し係
合する。一方、棚１２の下部係止部１４と連結部
材４の受部１１とが当接し係合することによつ
て、棚１２は連結部材４に固定される。そして、
棚１２に物品を載置すれば一層強く固定される。
また、上記連結部材４は本体１の左右方向全長に
わたつて、設けられ、その連結部材４の長手方向
に係合凹部９が設けられているため、棚１２を左
右方向にスライドさせて任意の位置に固定するこ
とができる。また、棚１２の不使用時に連結部材
４から取外す場合には棚１２の前縁を斜め上方へ
持ち上げ、下部係止部１４を受部１１から離間さ
せたのち、棚１２の後縁を下げることにより、上
部係止部１３を係合片部９の係止部１０からはず
すことができる。したがつて、連結部材４に対す
る棚１２の着脱が容易に行なえる。

なお、上記一実施例においては、流し台の棚に
ついて述べたが、調理台、洗面台などのあらゆる
厨房家具においても採用できること勿論である。

以上説明したように、厨房家具の上面後縁に沿
つて固定した連結部材の上面に凹溝状のバツクガ
ード取付部、前面に、凹入する係合凹部の上縁に
垂下する突条からなる係止部及び下縁に前方に突
出する傾斜面からなる受部を有する係合片部を設
け、この係合片部の係合凹部内に嵌入され係止部
と係合する上方に突出した上部係止部及びこの上
部係止部より前方で上記受部に係合する下方に突
出した下部係止部を棚の後部に設けて、棚を連結
部材に着脱自在に係止できるようにしたから、厨
房家具上のバツクガード下部前面に洗剤、たわし
などの小物を載置することができ非常に便利であ
り、また不使用時には取外すこともでき邪魔にな
ることはなく、棚の洗浄も容易に行うことがで
き、さらに係合片部の係止部及び受部と棚の上部
係止部及び下部係止部の係合により、棚は係合片
部に強固に係止でき、棚上の物品を安定して載置
することができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図，第２図はそれぞれ従来の厨房家具の上
部を示す縦断側面図、第３図はこの考案の一実施
例を示す棚取付け状態の縦断側面図、第４図は同
じく棚の着脱操作を説明するための縦断側面図、
第５図は同じく棚取付け状態の斜視図である。 １……厨房家具本体、３……上面、４……連結
部材、４ａ……バツクガード取付部、６……バツ
クガード、９……係合片部、９ａ……係合凹部、
１０……係止部、１１……受部、１２……棚、１
３……上部係止部、１４……下部係止部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 厨房家具本体と、この厨房家具本体の上面後縁
   に沿つて固定される連結部材と、日の連結部材に
   連結されるバツクガードと、上記連結部材の前面
   に着脱自在に係止される棚とからなり、上記連結
   部材を、その上面に設けた凹溝状のバツクガード
   取付部と、前面左右方向にわたり凹入する係合凹
   部の上縁に垂下する突条からなる係止部及び係合
   凹部の下縁から前方に突出する傾斜面からなる受
   部を有する係合片部とで形成し、上記棚の後端
   を、この係合片部の係合凹部内に嵌入され係止部
   と係合する上方に突出した上部係止部と、この上
   部係止部より前方で係合片部の受部に係合する下
   方に突出した下部係止部とで形成したことを特徴
   とする厨房家具。