JPH0633018Y2 - 洗面化粧台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、洗面化粧台の改良に関するものである。

（従来技術及びその課題） 従来、例えば第６図に示すように、洗面化粧台５１の洗
面器５２の側縁部に、洗面ボウル５２ａから飛散する水
を遮蔽するためにパネル５３を取り付けたものが存在し
ているが、従来のものは洗面器５２に対するパネル５３
の取り付け状態が不安定であったり、又、第７図に示す
ように、洗面器５２上面とパネル５３の間に隙間Ｓが生
じ、さらにパネル５３とミラーキャビネット５４間にも
隙間Ｓが形成されて、この隙間Ｓ，Ｓより水が外部に飛
散してしまうという問題点があった。

又、第８図に示すようにミラーキャビネット５４に下方
側へ垂設した収納棚５５等が形成されている時には、こ
の収納棚５５が邪魔になってパネル５３を取り付けるこ
とが困難であるという問題点があった。

（課題を解決するための手段） 本考案は上記従来の問題点に鑑み案出したものであっ
て、密着状に簡易に飛散水防止用のパネルを取り付ける
ことのできる洗面化粧台を提供せんことを目的とし、そ
の要旨は、洗面キャビネットの上部にミラーキャビネッ
トを一体状に立ち上げ形成してなる洗面化粧台におい
て、前記洗面キャビネット上に設置されている洗面器の
側縁部に飛散水防止用のパネルを取り付けるために、該
パネル又は前記ミラーキャビネットの何れか一方側には
突起が、他方側には該突起と着脱可能に係合し得る係合
孔が形成されていることである。

（作用） ミラーキャビネット又は飛散水防止用のパネルの何れか
一方側には突起が形成され、何れか他方側には係合孔が
形成されているため、突起と係合孔を係合させてミラー
キャビネットにパネルを着脱可能に取り付けることがで
き、その状態でパネルは洗面器の側縁部に外側より密着
した状態で良好に取り付けることができ、洗面器からの
飛散水を良好に防止することができる。

（実施例） 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は飛散水防止用のパネルの斜視図であり、パネル
１は樹脂板等により形成されたものであり、パネル１の
下部には側方に突出状にコの字状の係止突片２が一体形
成されている。又、この係止突片２の両側上端部には縦
方向に長孔状の係合孔２ａ２ａが形成されている。

このように形成されたパネル１は第２図に示すように、
洗面キャビネット３の上面側に設置されている洗面器４
の両側縁部に取り付けることができ、洗面器４の洗面ボ
ウル部４ａから側方に飛散する水滴等を良好にこのパネ
ル１にて遮蔽することができる。

尚、洗面キャビネット３の洗面器４の後面上部には一体
状にミラーキャビネット５が立ち上げ形成されており、
このミラーキャビネット５にはミラー６及び棚部７が形
成されている。

又、本例においては、第３図に拡大して示すように、ミ
ラーキャビネット５の下部に前方側に突出状に突起８が
形成されており、この突起８は前記パネル１の係合突片
１の係合突片２の係合孔２ａに係入し得るものとなって
いる。従って、洗面器４の側方より当接状にパネル１を
取り付けるに際し、パネル１の下端部を洗面器４の側壁
面に当接させ、その状態でパネル１をミラーキャビネッ
ト５側へ移動させ、係合孔２ａに突起８を係入させて簡
易にパネル１を設置することができる。

この設置状態においてはパネル１は突起８により支持さ
れるとともに、係止突片２が洗面器４の側縁部上面側に
当接して安定した設置状態となり、かつパネル１の下縁
部は洗面器４の側壁面に密着状に当接し、かつパネル１
の後縁部はミラーキャビネット５の側壁面に密着状に当
接することとなるため、隙間が生じることがなく、洗面
ボウル４ａからの飛散水は良好にパネル１により遮蔽さ
れることとなる。

このようなパネルの取付構造においては、例えば洗面器
４の右側縁部と洗面室等の壁面間に僅かな隙間しか存在
しない時にも、パネル１を僅かな隙間を利用して前方側
より容易に取り付けることができ、パネル１の取付作業
が極めて簡略化される。又、取り外し時にはパネル１を
前方側に引き出すことにより、係合孔２ａが突起８から
離脱されて容易にパネル１を取り外すことができる。

尚、パネル１はミラーキャビネット５の側壁面に密着状
に当接されるものであるため、第２図に示すように棚部
７が下部部位まで形成されている時にも、この棚部７が
邪魔になることなくパネル１を取り付けることができ
る。

尚、第４図には突起と係合孔との変形例を示す。即ち、
ミラーキャビネット５側に形成されている突起８を、前
方側に突出する板状の突板部８ａと、この突板部８ａの
先端に鍔状に形成される鍔部８ｂとにより形成し、一
方、パネル１の係止突片２の係合孔２ａの上部には連通
状に幅の狭い係止溝２ｂを形成させておき、先ずパネル
１をミラーキャビネット５側にスライドさせて、突起８
の鍔部８ｂを係合孔２ａ内に挿入させ、この状態でパネ
ル１を下方側へ押圧することにより、突起８の突板部８
ａが係止溝２ｂ内に嵌入されて、抜脱を防止した状態で
極めて強固にパネル１を取り付けることができる。

このような構造を採用することにより、より強固かつ安
定なパネル１の取付状態を得ることができる。尚、突起
８及び係合孔２ａ等の形状は適宜変更が可能であり、ワ
ンタッチでパネルを安定的に取り付けることができる構
造であれば良い。

さらに本例においては、ミラーキャビネット５側に突起
８を形成させ、パネル１側に係合孔２ａを形成させたも
のを例示したが、この凹凸関係は逆であっても良く、ミ
ラーキャビネット５側に係合孔を、パネル１側の係止突
片２側に突起を形成したものであっても同様な効果を得
ることができる。

（考案の効果） 本考案の洗面化粧台は、洗面キャビネットの上部にミラ
ーキャビネットを一体状に立ち上げ形成してなる洗面化
粧台において、前記洗面キャビネット上に設置されてい
る洗面器の側縁部に飛散水防止用のパネルを取り付ける
ために、該パネル又は前記ミラーキャビネットの何れか
一方側には突起が他方側には該突起と着脱可能に係合し
得る係合孔が形成されていることにより、突起に係合孔
に係合させてワンタッチでパネルを洗面器の側縁部に取
り付けることができ、洗面器からの飛散水をこのパネル
にて良好に遮蔽し、洗面化粧台周辺の汚れ等を良好に防
止することができる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示し、第１図は飛散水防止用のパ
ネルの斜視図、第２図は第１図のパネルを洗面器の側縁
部に取り付けた状態の要部斜視図、第３図は第２図の拡
大要部斜視図、第４図は突起と係合孔の変形例を示す第
３図に対応させた斜視構成図、第５図は突起と係合孔の
凹凸関係を逆にした場合の斜視構成図、第６図は従来の
パネルの取付状態における斜視図、第７図も従来におけ
るパネルの取付状態の要部斜視図、第８図は収納棚を有
する洗面化粧台の要部斜視図である。 １……パネル、２……係止突片 ２ａ……係合孔、２ｂ……係止溝 ３……洗面キャビネット、４……洗面器 ５……ミラーキャビネット、８……突起 ８ａ……突板部、８ｂ……鍔部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】洗面キャビネットの上部にミラーキャビネ
   ットを一体状に立ち上げ形成してなる洗面化粧台におい
   て、前記洗面キャビネット上に設置されている洗面器の
   側縁部に飛散水防止用のパネルを取り付けるために、該
   パネル又は前記ミラーキャビネットの何れか一方側には
   突起が、他方側には該突起と着脱可能に係合し得る係合
   孔が形成されていることを特徴とする洗面化粧台。