JPH0529630Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案は複数個の吊り下げ枠を環状に回転する
ように設けた回転収納装置において網籠を取り付
ける構造に関するものである。

［背景技術］ 一般に多数の収納物を押し入れ家具などに吊り
下げて収納する場合、奥の方に収納したり、奥の
方に収納された物を取り出したりするときにはそ
の手前に収納したものを一旦取り出す必要があ
り、収納物の出し入れが非常に面倒になるもので
ある。この問題をなくすため最近、環状の上レー
ルの下方に上レールに沿つて複数個の吊り下げ枠
を配置すると共に複数個の吊り下げ枠を回転自在
に連結し、上レールに走行自在に取り付けた複数
個のランナーに上記吊り下げ枠を回転自在に吊り
下げ、吊り下げ枠を上レールに沿つて回転させて
収納や取り出しができるようにした回転収納装置
も提案されているが、吊り下げ枠が枠状に形成さ
れているだけのため網籠のようなものを安定よく
しかも着脱自在に取り付ける手段がなかつた。

［考案の目的］ 本考案は叙述の点に鑑みてなされたものであつ
て、本考案の目的とするところは吊り下げ枠に網
籠を簡単な構造で安定よくしかも着脱自在に取り
付けることができる回転収納装置の網籠取り付け
構造を提供するにある。

［考案の開示］ 本考案回転収納装置の網籠取り付け構造は、環
状の上レール１の下方に上レール１に沿つて複数
個の吊り下げ枠２を配置すると共に複数個の吊り
下げ枠２を回転自在に連結し、上レール１に走行
自在に取り付けた複数個のランナーに上記吊り下
げ枠２を回転自在に吊り下げた回転収納装置にお
いて、吊り下げ枠２の両側の縦枠２ａ間に網籠３
を配置し、縦枠２ａと同一の断面形状を有する取
り付け金具４を網籠３の両側に取着すると共に取
り付け金具４を縦枠２ａに嵌合し、縦枠２ａに突
設したダボ５に取り付け金具４の係合切り欠き６
を着脱自在に係合したものであつて、上述のよう
に構成することにより従来例の欠点を解決したも
のである。つまり、吊り下げ枠２の両側の縦枠２
ａ間に綱籠３を配置し、縦枠２ａと同一の断面形
状を有する取り付け金具４を網籠３の両側に取着
すると共に取り付け金具４を縦枠２ａに嵌合し、
縦枠２ａに突設したダボ５に取り付け金具４の係
合切り欠き６を着脱自在に係合したことにより、
網籠３を簡単な構造で安定よく着脱自在に取り付
けられるようになつた。

以下本考案を実施例により詳述する。

第１図、第２図に示すように上レール１は断面
リツプ付コ字状で全体が長円形の環状に形成され
ており、上レール１の内周側に配置した上フレー
ム７に取り付けてある。この上レール１を有する
上フレーム７は上方に配置してあり、床上には上
フレーム７に対応するように下フレーム８を配置
してあり、上フレーム７と下フレーム８とは支柱
９にて連結してある。下フレーム８の外周には長
円形の環状の下ガイド１０を装着してあり、下ガ
イド１０は上記上レール１と対応している。吊り
下げ枠２は断面長円形のパイプを曲成して側枠２
ａと上下の横枠２ｂを有する矩形枠状に形成さ
れ、吊り下げ枠２を周方向に複数個配置してあ
る。上レール１には複数個のランナー（図示せ
ず）を走行自在に取り付けてあり、ランナーに吊
り下げ枠２の上端を回転自在に装着してある。吊
り下げ枠２の上部間には夫々上連結アーム１１を
配置してあり、上連結アーム１１の両端を吊り下
げ枠２に回転自在に取着して吊り下げ枠２の上部
同士を回転自在に連結してある。吊り下げ枠２の
下端にはガイド部材を有しており、ガイド部材が
下ガイド１０に沿つてガイドされるようになつて
いる。複数個の吊り下げ枠２の下部間には下連結
アーム１２を配置してあり、下連結アーム１２の
両端を吊り下げ枠２の下端に回転自在に取着して
吊り下げ枠２の下部同士を回転自在に連結してあ
る。適宜の吊り下げ枠２の両側枠２ａ間にはハン
ガーパイプ１３を架設してある。網籠３は格子状
の網目を有する網材にて上方を開口せる角箱状に
形成され、網籠３の両側に取り付け金具４が取着
されている。この取り付け金具４は第７図に示す
ように側枠２ａの断面形状に合致する断面Ｕ字状
の嵌合部４ａと取り付け片４ｂとにより主体が構
成され、嵌合部４ａの取り付け片４ｂ側の片に逆
Ｕ字状の係合切り欠き６を設けて形成されてい
る。取り付け金具４の取り付け片４ｂを第６図
ａ，ｂに示すように網籠３の側面に溶接等の手段
で取着してある。吊り下げ枠２の網籠３を取り付
ける位置では側枠２ａより外方に突出するように
ダボ５を突設してある。しかして網籠３を吊り下
げ枠２に取り付けるにあたつては吊り下げ枠２の
側枠２ａ間に網籠３を配置し、取り付け金具４の
嵌合部４ａを側枠２ａに嵌合し、嵌合部４ａを下
方に押し下げて係合切り欠き６をダボ５に係合さ
せる。

［考案の効果］ 本考案の叙述のように縦枠と同一の断面形状を
有する取り付け金具を網籠の両側に取着すると共
に取り付け金具を縦枠に嵌合し、縦枠に突設した
ダボに取り付け金具の係合切り欠きを着脱自在に
係合しているので、取り付け金具が縦枠にぴつた
り嵌合することと、係合切り欠きがダボに係合す
ることにより網籠ががたつかないように安定よく
取り付けることができると共に着脱自在に取り付
けることができるものであつて、簡単な構造で安
定よくしかも着脱自在に網籠を取り付けることが
できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案回転収納装置の一実施例の斜視
図、第２図は同上の正面図、第３図ａ，ｂは同上
の吊り下げ枠に網籠を取り付けた状態の正面図及
び側面図、第４図は同上の要部の一部切欠断面
図、第５図は同上の分解斜視図、第６図ａ，ｂは
網籠に取り付け金具を取着した状態の一部切欠正
面図及び一部切欠側面図、第７図ａ，ｂ，ｃは同
上の取り付け金具の正面図、左側面図及び右側面
図であつて、１は上レール、２は吊り下げ枠、３
は網籠、４は取り付け金具、５はダボ、６は係合
切り欠きである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 環状の上レールの下方に上レールに沿つて複数
   個の吊り下げ枠を配置すると共に複数個の吊り下
   げ枠を回転自在に連結し、上レールに走行自在に
   取り付けた複数個のランナーに上記吊り下げ枠を
   回転自在に吊り下げた回転収納装置において、吊
   り下げ枠の両側の縦枠間に網籠を配置し、縦枠と
   同一の断面形状を有する取り付け金具を網籠の両
   側に取着すると共に取り付け金具を縦枠に嵌合
   し、縦枠に突設したダボに取り付け金具の係合切
   り欠きを着脱自在に係合して成る回転収納装置の
   網籠取り付け構造。