JPS635558Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は机、カウンター等の卓上にパネルを取
付ける取付装置に関するもので、卓上に設けたコ
ード等収納用の溝を利用して簡便にパネルを取付
け得るようにしたものである。

以下その詳細を図示の実施例について説明する
と、第１図において、Ａは机、カウンター等の本
体、１は卓板、２は支持枠で、支持枠２は脚座３
を有する断面外向き字状の両側支柱４，４の上
端部に断面外向き字状の腕５，５をそれぞれ前
方に延出して設けると共に、該支柱４，４の上端
部を断面上向き字状の横枠６をもつて連結して
構成され、腕５，５間に卓板１が支持され、また
本体後部にはパネルＢが取付けられている。

横枠６は第２図、第３図に示す如く前後の壁板
７，８の下部にそれぞれ断面ほぼ字状の補強板
７′，８′が固着され、補強板７′，８′の間に扁平
角管状の底部材９を嵌合し、補強板７′および底
部材９を貫通し、補強板８′に固着したナツト１
０に螺着せしめたボルト１１をもつて締着して構
成され、内部に溝ａを形成している。６′，９′は
壁板７，８、底部材９等をそれぞれ支柱４に取付
けるためのボルト孔で、なお後部壁板８の下縁は
下方に延出して幕板８ａを形成している。

壁板７，８の各上縁にも断面ほぼ字状の補強
板７″，８″がそれぞれ固着されるが、その際、上
面には蓋板の脚を保持する保持溝１２，１２が形
成されている。

１３は溝ａ内に嵌装された支持板取付板で断面
ほぼ下向き字状に形成され、その脚板部１３
ａ，１３ａの間には同様断面下向き字状の下板
１４が嵌合固着され、取付板１３の上板部１３ｂ
と下板１４の各相対応位置には支持板の保持孔１
５，１５が穿設されている。

この取付板１３の脚板部１３ａ，１３ａが底部
材９上に支持され、脚板部１３ａ，１３ａの両側
縁上部に設けた切欠１３ｃ，１３ｃに第４図に示
す如く上面の突出した係合端部１６ａ，１６ａを
有する断面ほぼ上向き字状の締着部材１６，１
６がそれぞれ遊嵌しており、取付板上板部１３ｂ
を貫通し、締着部材１６に固着したナツト１７に
螺着せしめたボルト１８，１８を締付けることに
より側方に突出する上記係合端部１６ａ，１６ａ
が壁板７，８の溝ａ内に突出する上部補強板７″，
８″下面の係合段部７″ａ，８″ａにそれぞれ係合
固定される。而して取付板１３の上板部１３ｂと
下板１４の各保持孔１５には断面ほぼ〓形状の支
持板１９の下端部１９ａが嵌合している。

第２図において２０は溝ａの蓋板で、この蓋板
２０は２個の逆Ｌ字状の蓋板２０ａ，２０ａから
なり、その上部内端開口にはゴムもしくは軟質合
成樹脂等からなる断面Ｕ字状可撓性の縁部材２１
が硬質合成樹脂等からなる取付片２２を介して取
付けられており、各蓋板２０ａ，２０ａの脚２０
ｂ，２０ｂを壁板７，８各上部の保持溝１２，１
２に差込み取付けることにより上記縁部材２１，
２１が溝ａの上部ほぼ中央長手方向に沿い相互に
当接して溝ａの上部を覆うようになつており、上
記支持板１９は縁部材２１，２１から上方に突出
し、後方に屈曲している。溝ａおよび支柱４の溝
等には電気器具、電話機等の配線コードが収納さ
れるようになつている。第１図において４′，
５′は支柱４、腕５等に取付けられたカバー板で
ある。

パネルＢは第５図、第６図に示すように枠体２
３に板材２４を取付け、外面に布等からなる表装
材２５を張設した表裏のパネル材２６，２６′を
相互に向合わせ連結ピン２７で結合して構成さ
れ、その内部には断面字状の板材２８，２８を
向合わせて固定して嵌合溝部２９が形成されてお
り、前記支持板１９の横枠６の後縁において上方
に屈曲された上端部１９ｂが下部の開口２９′か
らこの嵌合溝部２９に嵌合してパネルＢを支持し
ている。２８′は板材２８の内面に突設した係合
突起である。

本考案のパネル取付装置は上記の如き構造であ
るから、パネルを机、カウンター等の卓上に設け
た溝を利用して極めて簡便、かつ強固に取付ける
ことができ、また取外しも容易であり、またボル
ト１８をゆるめることにより締着部材１６の締着
が解除され、取付板１３が溝ａ内において移動可
能そなるので支持板１９のパネル嵌合溝部２９へ
の嵌合が極めて容易となる等の利点を有してい
る。なお第１図に示す如く机、カウンター等を隣
接して設置する場合は、第７図、第８図に示すよ
うに互いに逆向きのかぎ片３０ａ，３０ｂを両側
縁に突設した連結板３０を隣接するパネルＢ，Ｂ
の表裏のパネル板２６，２６′の間に差込み、各
かぎ片３０ａ，３０ｂを各パネルの連結ピン２
７，２７に係合せしめてパネルＢ，Ｂを連結する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の１実施例を示し、第１図は外観
斜視図、以下拡大して示し、第２図は横枠の縦断
側面図、第３図は蓋板を取除いた状態を示す横枠
の部分平面図、第４図は締着部材の斜視図、第５
図はパネル取付部の縦断側面図、第６図は同部分
横断平面図、第７図は隣接パネルの連結部を示す
横断平面図、第８図は同正面図である。 図中、Ａ……机，カウンター等本体、Ｂ……パ
ネル、１……卓板、２……支持枠、３……脚座、
４……支柱、５……腕、６……横枠、７，８……
壁板、９……底部材、１０，１７……ナツト、１
１，１８……ボルト、１３……取付板、１４……
取付板下板、１６……締着部材、１９……支持
板、２６，２６′……パネル板、２７……連結ピ
ン、２９……嵌合溝部、３０……連結板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 机、カウンター等本体Ａの上面に設けた壁板
   ７，８および底部材９からなる溝ａ内に断面ほぼ
   下向きコ字状の取付板１３を嵌合してその脚板部
   １３ａ，１３ａを上記底部材９上に支持せしめる
   と共に、上記取付板１３の端縁には切欠１３ｃ，
   １３ｃを設けてこれに締着部材１６，１６を遊嵌
   し、該締着部材１６と上記取付板１３の上板部１
   ３ａをボルト１８とナツト１７をもつて取付けて
   同締着部材１６の側方突出端部１６ａ，１６ａを
   上記壁板７，８上部の溝ａ内に突出する係合段部
   ７″ａ，８″ａに係合固定し、上記取付板１３の上
   板部１３ｂおよび上記脚板部１３ａ，１３ａ間に
   固着した下板１４の各相対応位置に穿設した保持
   孔１５，１５に断面ほぼ〓形状の保持板１９の下
   端部１９ａを嵌合すると共に保持板１９の上端部
   １９ｂをパネルＢの嵌合溝部２９に挿嵌して同パ
   ネルを支持せしめるよう構成した机、カウンター
   等におけるパネル取付装置。