JPH0319530Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は間仕切用パネルの接続装置に関するも
のである。

間仕切用パネルは通常パネル主体の両側縁部
に、このパネルに取付けるべき戸棚、或は棚板取
付用ブラケツト等のフツクを掛止めるべきフツク
係合孔が上下方向に列設されているが、このフツ
ク係合孔は表裏の取付板部の面にそれぞれほぼ同
じ高さに穿設されているため、不使用のフツク係
合孔を通して向う側が透けて見え、外観を著しく
損ずる等の欠点があり、それを防ぐため、表裏の
取付板部の間に遮蔽板を設ける等の手数を要して
いた。

本考案は極めて簡単な構造で上記の如き欠点を
なくすと共にパネル主体を強固に接続できるよう
にしたものである。

次にその詳細を図示の実施例について説明する
と、第１図および第２図において、１，１，１は
互いにＴ字状に接続されたパネル主体で、パネル
主体１は両側の枠板２，２の各上下端部を横枠も
しくは板をもつて連結し、表裏の面はパネル板
３，４を固定し、内部には防音用等の芯材５を設
け、表面には表装材６が張設されている。

第２図において７はパネル主体１，１…を連結
すべき角柱状の連結部材で、パネル主体１の枠板
２と連結部材７の各対向側面には、そのほぼ中央
部に係合板部８ａ、片側にフツク取付板部８ｂを
それぞれ有する断面ほぼコ字状の係合凸条８が縦
設されており、パネル主体１と連結部材７は上記
係合板部８ａを相互に係合せしめて接続されてお
り、これによりパネル主体１の側縁部表裏にはフ
ツク取付板部８ｂ，８ｂがその間に係合板部８
ａ，８ａを介在せしめて設けられている。このフ
ツク取付板部８ｂにはフツク係合孔９，９…がほ
ぼ同じ高さに穿設されているが、上述のように係
合板部８ａ，８ａがその間に介在するのでこれに
遮断されてフツク係合孔９，９を通して向う側が
透けて見えるようなことがなくなる。

各パネル主体１，１，１は第２図の鎖線で示す
ように、上下の端部において、Ｔ字形の連結板１
０およびボルト１１をもつて連結されている。こ
の場合各パネル主体１，１，１および連結部材７
の上下端部には切欠溝を設けてこれに連結板１０
を嵌合係止せしめてもよく、或は連結部材７の上
下端部に取付片を固定してこれに連結板１０をね
じ止めしてもよい。

また、第２図において１２はパネル主体１の開
放側端部に接続された接続部材で、上記連結部材
７と同様ほぼ中央部に係合板部８ａ、片側にフツ
ク取付板部８ｂを有する係合凸条８が縦設され、
係合板部８ａ，８ａを相互に係合せしめてパネル
主体１の開放側端部に取付けることにより、同開
放側端部の表裏にフツク取付板部８ｂ，８ｂがそ
の間に係合板部８ａ，８ａを介在せしめて設けら
れ、上記連結部におけると同様の効果を得ること
ができる。この端部接続部材は予め止めねじ等で
パネル主体１の側面に止着され、これに合成樹脂
製のエンドカバー１３をその内面に突設した係止
突起１３′を接続部材１２の側面に穿設した係合
孔に係止せしめて取付けてある。またパネル主体
１両側の係合凸条８，８はそのフツク取付板部８
ｂが、例えば第２図に示す如く、一方は表板３の
側に、他方は裏板４の側の如く、互いに反対側に
なるよう設けられており、このため第２図に示す
連結部材７と同様な断面形状の連結部材をもつて
パネル主体１，１…を左右方向に順次連結して行
くことが可能である。第１図において１４はパネ
ル主体１の上部カバー、１５は連結部カバー、１
６はエンド下部カバー、１７は巾木である。また
１８はパネル主体１に取付けた吊戸棚で、この吊
戸棚１８は第２図に示す如く、背面に突設したフ
ツク１９をフツク係合孔９に掛止め取付けられて
いる。

このパネル接続装置は上述の如く表裏のフツク
取付板部８ｂ，８ｂの間に係合板部８ａ，８ａが
介在するので、フツク係合孔９，９を通して向う
側が透けて見えず、従つて外観を損ずるようなこ
とがなくなり、また係合凸条８がパネル主体１側
部の補強となると共にその係合により強固なパネ
ルの接続が得られる等の実用的な効果を有してい
る。

第３図〜第５図は本考案の他の実施例を示し、
第３図はパネル主体１，１を直列に接続した状態
で、この場合は前例における如き連結部材７を介
さず、直接パネル主体１の側端部を接続すること
ができ、前例と全く同様の効果を得ることができ
る。

第４図は２個のパネル主体１，１を互いに直角
方向に連結した状態、第５図は４個のパネル主体
をほぼ十字形状に連結した状態を示し、それぞれ
第２図におけると同様側面に係合凸条８，８…を
有する連結部材７′，７″を使用して同様に連結す
ることができ、前例におけると全く同様な効果を
得ることができる。各パネル主体１，１…の上下
端部を連結する連結板１０は第３図のものは直板
状、第４図のものはＬ字状、第５図のものは十字
状の板がそれぞれ使用されている。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は外観斜
視図、以下拡大して示し、第２図は横断平面図、
第３図〜第５図はそれぞれ本考案の他の実施例を
示す横断平面図である。 １……パネル主体、２……枠板、３……表板、
４……裏板、５……芯材、６……表装材、７……
連結部材、８……係合凸条、１０……連結板、１
１……ボルト、１２……接続部材、１３……エン
ドカバー、１４……上部カバー、１５……連結部
カバー、１６……エンド下部カバー、１７……巾
木、１８……吊戸棚、１９……フツク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パネル主体１およびこれに接続すべき部材の各
   側面に、そのほぼ中央部に係合板部８ａ、片側に
   フツク取付板部８ｂをそれぞれ有する断面ほぼコ
   字状の係合凸条８を縦設し、上記各係合板部８ａ
   を相互に係合して接続することにより、該パネル
   主体１の側部表裏にフツク取付板部８ｂ，８ｂを
   その間に上記係合板部８ａを介在せしめて設置し
   得るようにしてなる間仕切用パネルの接続装置。