JPH0528808A - 照明器具の基体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ソケット取付台を単純な動作により容易に基
板に装着できる照明器具の基体を得る。 【構成】 ソケット取付台５に、先端がく字状の第１係
合片６、切起してなる第２係合片７、基板１の外側に対
応する第３係合片８及び長手端を屈折してなる第４係合
片９を形成する。そして、基板１に対しソケット取付台
５を単純に押圧することによって、第１〜第４係合片６
〜９が基板１に係合するようにした。 【効果】 簡易な組立装置により装着自動化が可能にな
って製造費を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、蛍光灯のソケット取
付台が装着された基板を主要部とする照明装置の基体に
関する。

【０００２】

【従来の技術】図３及び図４は、例えば実公昭５３−６
２９５号公報に示された従来の照明器具の基体を示す図
である。図において、１は底面１ａと側面１ｂを有する
溝状体からなる基板、２は基板１の長手端寄りの側面１
ｂに設けられた第１係合孔、３は側面１ｂの上端に開口
し、第１係合孔２から離れて設けられた第２係合孔、４
は側面１ｂの上端に開口し基板１の長手中央寄りに下降
して設けられ第２係合孔３から離れて配置された第３係
合孔、５は横断面溝形をなし開口部が基板１の開口部と
対向して配置され、底部５ａ、外側が側面１ｂ相互間に
嵌合する側壁５ｂを有するソケット取付台、６は側壁５
ｂから突起され第１係合孔２に対向する第１係合片、７
は側壁５ｂが切込まれて形成された突子からなり第２係
合孔３に対向する第２係合片、８は側壁５ｂがＴ字状に
切起されて第３係合孔４に対向する第３係合片である。

【０００３】従来の照明器具の基体は上記のように構成
されソケット取付台５を基板１に装着するには次に述べ
るように操作される。すなわち、ソケット取付台５を斜
めに移動して第３係合片８を第３係合孔４に嵌合し、図
４に示す状態から第３係合片８を回動軸として図４に示
す矢印Ａの方向へソケット取付台５を回動する。そし
て、第２係合片７を第２係合孔３に、第１係合片６を第
１係合孔２に嵌合させてソケット取付台５が固定され
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の照
明器具の基体では、ソケット取付台５の装着のために斜
め動作及び回動動作を要し、装着の自動化にあたって組
立装置が複雑化するという問題点があった。また、第３
係合片８は装着後側面１ｂから突出するため、側面１ｂ
に沿わせて屈折するという本質的には無用な手数が掛っ
ていた。

【０００５】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたものであり、ソケット取付台を単純な動作に
より基板に装着でき、また装着後の加工的工程を要しな
い照明器具の基体を得ることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明に係る照明器具
の基体においてはソケット取付台に先端がく字状の第１
係合片、取付台溝形の底部寄りが外側に広がった第２係
合片、先端が基板外側に対面する第３係合片、及び基板
長手端面に対面する第４係合片が設けられる。また、基
体に底面の側面寄りに第１係合片、側面の平面寄りに第
２係合孔及び平面の側面寄りに第３係合孔が設けられ
る。

【０００７】

【作用】上記のように構成された照明器具の基体では、
基板底面に直交した方向にソケット取付台を押圧する動
作によって、第１係合孔に第１係合片が、第２係合孔に
第２係合片が、第３係合孔に第３係合片が嵌合し、また
基板の長手端面に第４係合片が対面してソケット取付台
が装着される。

【０００８】

【実施例】図１及び図２はこの発明の一実施例を示す図
で、図中、図３及び図４と同符号は相当部分を示し、１
ｃは側面１ｂの自由端が外側へ屈折されてフランジ状を
なす平面、１ｄは平面１ｃの自由端が側面１ｂに沿う方
向へ屈折されて巻き込まれた突壁、２は底面１ａの側面
１ｂ寄りにそれぞれ設けられた第１係合孔、３は第１係
合孔２とは基板１の長手方向に離れ側面１ｂの平面１ｃ
寄りにそれぞれ設けられた第２係合孔、４は第１係合孔
２、第２係合孔３とは基板１の長手方向に離れ平面１ｃ
の側面寄りにそれぞれ設けられた第３係合孔である。

【０００９】６は側壁５ｂが切込まれて設けられて先端
がソケット取付台５の横断面方向においてく字状をな
し、く字の屈折突部が溝形の外側に配置されて第１係合
孔２に対応した第１係合片、７は側壁５ｂが切起されて
底部５ａ寄りが外側に配置されて第２係合孔３に対応し
た第２係合片、８は側壁５ｂが切込まれて設けられて側
壁５ｂ外面よりも外側に延長され第３係合孔４に対応し
た第３係合片、９は側壁５ｂの長手端が外側へ屈折され
て基板１の長手端面に対応する第４係合片である。

【００１０】上記のように構成された照明器具の基体は
基板１の上方に図２に示すようにソケット取付台５が配
置されて矢印Ｂの方向、すなわち、底面１ａに直交した
方向に押圧される。そして、第１係合片６は弾性変形し
て第１係合孔２に嵌合されて、く字の斜面によってソケ
ット取付台５を基板１から乖離させる方向に付勢する。
また第２係合片７は弾性変形して第２係合孔３に嵌合
し、平面１ｃ裏側に衝頭してソケット取付台５の基板１
からの乖離を阻止する機能を果す。また、第３係合片８
は第３係合孔４に嵌合して側面１ｂの外側に接し、側壁
５ｂとによって側面１ｂを挟持する。さらに第４係合片
９は基板１の長手端面に対面してソケット取付台５の基
板１長手方向に対する変位を阻止する。したがって、第
１〜第４係合片６〜９によってソケット取付台５が基板
１に不具合なく強固に装着される。また、このソケット
取付台５は単純な一方向操作によって装着でき、簡易な
組立装置により容易に自動化可能である。また、ソケッ
ト取付台５の装着後の加工的工程が不要であって能率よ
く装着することができる。このため装着工程の費用を低
減することができる。

【００１１】

【発明の効果】この発明は以上説明したように、ソケッ
ト取付台に先端がく字状の第１係合片、取付台底部寄り
が外側に広がった第２係合片、先端が基板外側に対面す
る第３係合片、及び基板長手端面に対面する第４係合片
を設けたものである。そして、基板に対しソケット取付
台を単純に一方向に押圧することによって、第１〜第４
係合片が基板に嵌合するように構成したものである。こ
れによって、簡易な組立装置によってソケット取付台の
装着自動化ができ、装着後の工程が少なく製造費を低減
する効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例を示す斜視図。

【図２】図１における部材を分解して示す説明図。

【図３】従来の照明器具の基体を示す図１相当図。

【図４】図３における部材を分解して示し、装着状況を
説明した図２相当図。

【符号の説明】

１ 基板 １ａ 底面 １ｂ 側面 １ｃ 平面 ２ 第１係合孔 ３ 第２係合孔 ４ 第３係合孔 ５ ソケット取付台 ５ａ 底部 ５ｂ 側壁 ６ 第１係合片 ７ 第２係合片 ８ 第３係合片 ９ 第４係合片

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 底面、この底面の両側にそれぞれ立設さ
   れた側面及びこれら側面の自由端が外側へ屈折されたフ
   ランジ状の平面を有する溝状体からなり、上記底面の上
   記側面寄りにそれぞれ設けられた第１係合孔、この第１
   係合孔から上記溝状体の長手方向に離れ上記側面の上記
   平面寄りにそれぞれ設けられた第２係合孔、及びこの第
   ２係合孔と上記第１係合孔から上記長手方向に離れ上記
   平面の上記側面寄りにそれぞれ設けられた第３係合孔が
   配置された基板と、横断面溝形をなし開口部が上記基板
   の開口部に対向して配置され、上記溝形の側壁に構成さ
   れて上記横断面において先端がく字状をなしく字の屈折
   突部が上記溝形の外側に配置されて上記第１係合孔に嵌
   合する第１係合片、上記側壁に構成されて上記溝形の底
   部寄りが外側に配置されて上記第２係合孔に嵌合する第
   ２係合片、上記側壁に構成されて上記第３係合孔に嵌合
   して上記側壁の外側に対面する第３係合片、及び上記側
   壁の長手端部が屈折されて上記基板の長手端面に対面す
   る第４係合片を有するソケット取付台とを備えた照明器
   具の基体。