JPH05283640A - ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ・デバイスおよび製造方法 - Google Patents

ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ・デバイスおよび製造方法

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JPH05283640A
JPH05283640A JP4347663A JP34766392A JPH05283640A JP H05283640 A JPH05283640 A JP H05283640A JP 4347663 A JP4347663 A JP 4347663A JP 34766392 A JP34766392 A JP 34766392A JP H05283640 A JPH05283640 A JP H05283640A
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trench
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B12/00Dynamic random access memory [DRAM] devices
    • H10B12/30DRAM devices comprising one-transistor - one-capacitor [1T-1C] memory cells
    • H10B12/37DRAM devices comprising one-transistor - one-capacitor [1T-1C] memory cells the capacitor being at least partially in a trench in the substrate

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  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来技術の密度制限がなくなった高密度基板
プレートDRAMセル・メモリ・デバイス及びその製造
方法を提供すること。 【構成】 深いトレンチ・キャパシタに隣接して埋設プ
レート領域(32)を形成し、それによってDRAM伝
達FETの基板領域(12)が半導体基板上の他のFE
Tから電気的に分離できるようにする。埋設領域は、一
部は深いトレンチ(22)の側壁からの横方向外方拡散
によって形成し、一部はDRAMアレイ領域を完全に取
り囲むNウェル表面拡散領域によって形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体メモリ・デバイス
に関し、より詳しくは高密度ダイナミック・ランダム・
アクセス・メモリ(DRAM)セル、及びサブミクロン
技術によるその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイス製造技術の設計者達は、
コスト及び性能面で競争力を維持するために実効デバイ
ス密度を高めることを絶えず迫られてきた。その結果、
VLSI及びULSI技術は、構造寸法上1ミクロン未
満の領域に入り、今やフィーチャ寸法がナノメートル・
レベルの技術の開発に取り組んでいる。近い将来、半導
体デバイス設計向けの従来型の2次元設計手法におい
て、原子の物理的絶対限界に達するはずである。従来か
ら、DRAM設計者は、DRAMの各世代毎にフィーチ
ャ寸法の解像度限界を押し上げることによって技術を前
進させるという最も厳しい課題に直面してきた。たとえ
ば、64キロビットDRAMの設計者達は、製造原料及
び稼働環境中に本来的に存在する自然に発生する原子粒
子放射線の存在下で、データ信号の確実な検出を可能に
するために必要な最小荷電容量のために、記憶キャパシ
タの荷電容量の現実的物理限界に既に到達していること
を知って当惑した。現在は約50フェムトファラッド程
度の記憶キャパシタが、物理的限界であると考えられて
いる。実用的見地から見ると、この制限が、1970年
代早期に始まったDRAM寸法及び電圧の縮小の継続を
妨げていた。DRAM記憶キャパシタが利用できる半導
体基板の表面積の縮小が厳しく制限されてきた。信頼で
きるキャパシタ誘電材料の厚さが減少したために、既存
の1メガビット(1Mb)DRAM技術では、引き続き
平面型2次元デバイス及び回路設計が自由に使用でき
る。4メガビットDRAM以降、3次元設計が利用され
始め、簡単な単一デバイス/キャパシタ型メモリ・セル
が、縦型キャパシタを形成するように変更されるに至っ
ている。このような設計では、半導体表面に形成された
トレンチ内にキャパシタが形成されてきた。さらに高密
度の設計では、伝達装置の上にキャパシタのプレートを
積み重ねるなど、他の形の3次元キャパシタが提案され
ている。しかし、こうした設計は、必要なワード・アク
セス線及びデータ・ビット線からDRAMメモリ・セル
への相互接続を形成する際に難点がある。伝達装置及び
それに関連するキャパシタを共に、好ましくは最小フィ
ーチャ寸法のトレンチ内に形成する、別の設計も提案さ
れている。現在の所、加工上の困難が克服できないた
め、この設計は製品製造工程用として実用的ではない。
【0003】16メガバイト以上のDRAMセル設計に
関する多数の提案は、トレンチ・セル技術の開発継続を
避けてきた。トレンチ型キャパシタ構造中に電荷漏洩機
構が存在することが知られているからである。この漏洩
機構がわかってくるにつれて、トレンチ型DRAMセル
設計の拡張版が16メガバイト設計で使用され成功を収
めてきた。
【0004】下記の参照文献に、DRAM及びその他の
半導体技術で使用される従来技術の様々な態様が記載さ
れている。
【0005】P.チャッテルジー(Chatterjee)他の論
文"Trench and Compact Structuresfor DRAMs", Intern
ational Electron Devices Meeting 1986, Technical D
igest paper 6.1, pp.128〜131は、基板プレート・トレ
ンチ(SPT)セルを含む16メガバイトDRAM設計
に至るまでのトレンチ・セル設計の変遷を記述してい
る。SPTセルについては、本出願人に譲渡された19
87年8月18日発行のルー(Lu)他の米国特許第46
88063号明細書により詳しく記載されている。基板
の深いトレンチ内に各セルの記憶ノードが形成される。
本出願人に譲渡された1989年1月31日発行のケニ
ー(Kenney)の米国特許第4801988号明細書は、
DRAMセルのパッキング密度を高めるため、トレンチ
内に厚い絶縁領域を形成した、改良型SPTセルを記載
している。著者不明の論文"CMOSSemiconductor Memory
Structural Modification to Allow Increased Memory
Charge"、IBMテクニカル・ディスクロージャ・ブル
テン、Vol.31、No.11、pp.162〜5
(1989年4月)は、プレート基準電圧を最適のVd
d/2ボルトに個別にバイアスさせるために、支持装置
の下に埋設領域を設けることにより、STPセルの基板
プレートを支持装置から分離する方法を教示している。
【0006】1990年3月27日発行のトマセッティ
(Tomassetti)の米国特許第4912054号明細書
は、バイポーラ・デバイス技術でよく見られる様々なエ
ピタキシアル層を使ってバイポーラCMOS回路デバイ
スを分離する方法を記載している。フジイ他の論文"A 4
5-ns 16-Mb DRAM with Triple-Well Structure", IEEEJ
ournal of Solid-State Circuits, Vol.24, No.5, pp.1
170〜1175(1989年10月)は、表面注入型Pウェル内に
トレンチDRAMセルのアレイをそっくり形成するとい
う、様々なタイプの機能デバイスを分離する技法を記載
している。
【0007】1989年5月9日発行のマルヒ(Malh
i)の米国特許第4829017号明細書は、浅いトレ
ンチを形成し、その側壁を保護し、トレンチをさらに伸
ばし、最後に伸ばしたトレンチの壁面をドープして、ト
レンチDRAMの記憶ノードとして有用な連続ドープ領
域を形成することにより、基板中に埋設ドープ層を形成
する方法を記載している。
【0008】Y.オカザキ他の論文"New Well Structur
e for Deep Sub-micron CMOS/BiCMOS Using Thin Epita
xy over Buried Layer and Trench Isolation", 1990 S
ymposium on VLSI Technology, Digest of Technical P
apers, paper 6C-4, pp.83〜4は、埋設エピタキシアル
層を使って表面デバイスを基板から分離することを記載
している。
【0009】以下の参照文献は、特に、基板とは逆の導
電型の埋設領域をDRAM記憶キャパシタの1つのプレ
ートとして使用する、SPT DRAMセルの諸変形に
関するものである。1990年4月17日発行のカガ他
の米国特許第4918502号は、セルの記憶ノードと
シース・プレートが単一のトレンチ内に形成された、埋
設プレート・トレンチ型DRAMセルを記載している。
トレンチ底部に、基板とは逆のタイプの拡散領域が形成
され、隣接するセルの拡散領域が相互につながって、グ
リッド状構造を形成している。DRAMセルとは関連し
ない1個または複数のトレンチが形成され、ドープ領域
を適当な基準電圧にバイアスさせるためのリーチ・スル
ー孔として働く。上記特許の図12には、埋設領域のグ
リッド状態様がはっきり示されている。1988年9月
28日公告の欧州特許公告出願第0283964号明細
書は、拡張領域がSPTセルのプレートを形成する上記
米国特許第4918502号と同様に、DRAMトレン
チから外方拡散領域が延びている、埋設プレートSPT
DRAMセルを記載している。上記米国特許第491
8502号と同様に、グリッド状領域が形成され、非セ
ル・トレンチによって接触されている。1989年10
月10日発行のスナミ他の米国特許第4873560号
明細書は、セル・トレンチ内にアクセス・トランジスタ
が形成された、もう1つの埋設プレートSPTセルを記
載している。上記特許の図30及びそれに関係する文中
に、セル・トランジスタ・デバイスを適性に動作させる
には埋設領域のグリッド状構造を維持するのが重要なこ
とが記述されている。上記特許はさらに、グリッド状埋
設領域中の開口が、表面デバイスを基板から分離する
「デプレッション層で充填」される場合、「絶縁」され
た表面領域に別の接続が行われて、それを基板と同じ電
位にバイアスさせる可能性があると警告している。19
89年9月27日公告の英国特許出願GB221591
3A号明細書は、埋設領域用のドーパントが、DRAM
セルの深いトレンチの側壁へのイオン注入によって提供
される、埋設SPT DRAMセル設計のもう1つの変
形を記載している。最後に、1988年12月27日発
行のペリー(Pelley)の米国特許第4794434号明
細書は、通常はバイポーラ・トランジスタの一部である
埋設サブコレクタ構造から埋設プレート領域を形成す
る、バイポーラ・デバイス加工法を使用して形成した埋
設プレートSPT DRAMセルを記載している。
【0010】上記に引用した諸参照文献は、引き続きD
RAMセルの寸法を縮小し密度を高めていく上で避けら
れない障害を克服しようと試みて、DRAM設計者達が
払ってきた様々な集中的努力を示すものではあるが、D
RAM技術の絶えず増大する密度を実現するというこの
20年間の「伝統」を引き継ぐために達成しなければな
らない課題である、0.5ミクロン以下のフィーチャ寸
法にDRAM技術を引き込めるものはない。DRAM設
計者達は、挫折感から工程の複雑な「スタック式キャパ
シタ」DRAMセルの使用に走ったが、こうした設計が
極めて厄介で事実上製造不可能なことに気付いただけだ
った。
【0011】本発明は、簡単なSPTセルの製造可能性
を64メガバイト以上のDRAMに拡張することによっ
てもたらされる問題を解決することにより、従来技術で
未解決の問題に対処するものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の一目的は、従
来技術の密度制限がなくなった、埋設プレートSPTD
RAMセル・アレイを提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、SPT DRAM設
計の複雑さを軽減することにより、工程を簡単にし、そ
れによって製品の歩留りを高めることである。
【0014】本発明の他の目的は、既存の加工技術に対
する影響が最小の、埋設プレートSPT DRAMセル
を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、DRAMセル
の従来から制限因子となってきたすべてのパラメータを
統一的に扱って、電荷漏洩率が最小になり、デバイス・
バイアス条件が最適になった、最適に近い設計が実現さ
れる、セル設計を提供する方法に関するものである。本
発明は、半導体基板中の電気的かつ物理的に分離された
領域の一部として埋設プレート電極が形成されて、セル
伝達装置が、基板中に形成された他の支持装置とは独立
して動作できるようになった、基板プレート・トレンチ
型DRAMセル・アレイを含む。半ミクロン未満のフィ
ーチャ寸法と拡散技術を組み合わせて、より大きなフィ
ーチャ寸法では不可能な簡単な埋設層形成方法が提供さ
れる。
【0016】
【実施例】図1には、本発明の埋設プレート・トレンチ
型SPT DRAMの基本要素が示してある。このセル
は、ルー他の米国特許第4688063号明細書に記載
され、ケニー他の米国特許第4801988号明細書で
修正された、従来技術のSPT DRAMセルの改良型
である。上記2件の明細書を参照により本明細書に合体
する。このセルは、次のような主要フィーチャを含んで
いる。P型の半導体基板10の上面にPウェル12が形
成され、その中にNチャネル伝達装置14が形成されて
いる。伝達装置14の制御ゲート電極16は、DRAM
アレイ支持回路(図示せず)のワード・アクセス線に応
答して、Pウェル12内に形成されたチャネル領域を介
して、データ線またはビット線用N型拡散領域18と記
憶ノード用N型拡散領域20の間にデータを結合する。
従来技術と同様にして、深いトレンチ22中に記憶ノー
ド20に隣接して記憶キャパシタを形成する。この記憶
キャパシタは、薄い誘電層で半導体基板10から分離さ
れた導電性N型ポリシリコン電極24によって形成され
る信号記憶ノードを含んでいる。表面の拡散記憶ノード
20とトレンチ22内の信号記憶ノード24は、導電性
ストラップ26で接続されている。トレンチ22の上部
に、拡散記憶ノード20とPウェル内の基板とによって
形成される縦型寄生FETの閾値電圧を増大させるため
の厚い絶縁カラー28が設けられている。基板表面の活
性デバイス領域を画定するのに望ましい、局部的な表面
絶縁領域30が設けられている。
【0017】基板10の半導体の導電型を除き、このセ
ルは従来技術のSPT DRAMセルのNチャネル型変
形と類似の属性をもつ。ただし、N型埋設層32が追加
して設けられ、トレンチ・コンデンサ用の基準電圧ノー
ドとして働く。従来技術の埋設プレート・トレンチ型D
RAMセルの場合とは異なり、本発明の埋設層32は、
伝達装置がその中に形成される表面ウェル12と、1つ
または複数のDRAMセル・アレイ及び支持回路がその
中に形成される半導体基板10との間の電気的かつ物理
的分離手段を形成する。すなわち、埋設層32とその2
つのpn接合が、基準電圧Vbnによって、アレイ・セ
ル用のプレート基準電圧ノードだけでなく、DRAMセ
ルの支持装置及び伝達装置14中で使用されるN及びP
チャネル・デバイスの局部基板にも独立にバイアスをか
ける手段を提供する。セル伝達装置14の局部基板領域
は、基準電圧Vbpによって独立にバイアスできること
を認識されたい。同様に、Pウェル中に形成されていな
いデバイスにバイアスをかけるため、基板バイアスVs
ubが独立に確立できる。
【0018】従来技術では他の埋設プレート・トレンチ
型DRAMセルが記載されているが、それらはフォトリ
ソグラフィ環境で提案されたものであり、それによる本
発明の実施はほぼ不可能である。
【0019】図1に関して述べたようなセルのアレイを
簡単で製造しやすい加工手順で提供することが、本発明
の重要な一態様である。
【0020】図2には、本発明に従って作成したDRA
Mセルのアレイの一隅の一部分の平面図を示す。半導体
基板10の表面内に単純な方形領域にアレイ・トレンチ
22のマトリックスが形成されている。トレンチのピッ
チは、約1.7×0.85ミクロンである。トレンチ2
2の寸法は約1.3×0.45ミクロンで、トレンチ間
の垂直及び水平の間隔となる。各セルの諸要素のレイア
ウトは、米国特許第4801988号明細書の図6に示
されているレイアウトに類似しているが、開放ビット線
構成や1/4ピッチ折重ねビット線構成用に他のレイア
ウト構成を使用することもできる。
【0021】隣接する4つのトレンチの隅には、正方形
の局部表面絶縁領域30があり、具体的には図示してな
いが、ビット線接点用の拡散領域18を分離する働きを
している。表面絶縁領域30は、マトリックス中で1行
置き1列置きに設けられる。表面絶縁領域30に隣接し
て垂直方向に複数の伝達装置ワード線16が通ってい
る。これは図2の右下に部分的に示されている。各セル
・トレンチの下縁部のワード線16間に表面ストラップ
26がある。アレイ全体の上に金属のビット線(図示せ
ず)があり、トレンチ間を水平に走って、ビット線用拡
散領域18への接触を行っている。これを図には大きな
X印で概略的に示す。
【0022】プレート領域用埋設層32(図2には見え
ない)がアレイ・マトリックスの外部にある基板の他の
領域から電気的かつ物理的に分離されるように、表面拡
散N型リーチスルー領域34がアレイ領域全体の周りに
形成されている。リーチ・スルー領域34は、基板の他
の領域でPチャネル・デバイス用に使用されるNウェル
と同時に形成される。同様に、アレイで用いられるPウ
ェル領域12は基板の他の領域のNチャネル・デバイス
に用いられるPウェル領域と同時に形成される。したが
って、N型埋設層32を除き、DRAMセルの残りの部
分を形成するのに追加の加工ステップは不要である。N
ウェルのリーチ・スルー領域34が埋設層32と重なり
合うことを保証するため、後で埋設領域の形成について
述べるときに明らかになるように、深いトレンチ22の
外側の1列ないし2列はDRAMセル・トレンチとして
機能しない。
【0023】図からわかるように、基板の埋設された分
離絶縁領域は、トレンチ22からの横方向外方拡散によ
って形成される第1のサブ領域32と、サブ領域32の
頂面と接触するための基板表面からのリーチ・スルー領
域として形成される第2のサブ領域34とから形成され
る。基板上の諸構造が高密度であるため、トレンチ間の
横方向の間隔が半ミクロン未満になると、複数のトレン
チからの外方拡散が合併して連続した1つの埋設層を形
成し、その中で不純度濃度が高レベルに保たれる。
【0024】次に図3ないし図12を参照して、拡散埋
設プレート・トレンチDRAMセル・アレイの製造に使
用される好ましい工程順序について説明する。
【0025】図3を参照すると、抵抗率約1〜2ohm
−cmのP型半導体ウェハから出発して、基板10上に
厚さ約175nmの酸化物/窒化物層50を形成する。
これは、後続のステップでエッチ/研磨ストップとして
機能する。厚さ約500nmの比較的厚い酸化物層52
を通常のCVD TEOS法で付着する。これはトレン
チ22用のエッチ・マスクとして機能する。高解像度フ
ォトレジストを用いてフォトリソグラフィ・マスクを形
成し、これを用いて、基板10中にエッチすべきトレン
チ22のパターンを画定する。酸素とフッ化炭素(CF
4)を活性エッチング剤として用いた乾式プラズマ・エ
ッチングにより、このマスク・パターンを厚い酸化物層
52及び酸化物/窒化物層50に転写する。フォトレジ
ストを剥がした後、Applied Material
s社の5000型エッチング装置で異方性RIE法を用
いて、トレンチ22^を厚さ約1.5ミクロンまでエッ
チすると、図3の構造が得られる。
【0026】次に、図4に示すように、コンフォーマル
なTEOS CVD酸化物層を厚さ約20nmまで付着
し、続いて約35nmのコンフォーマルな窒化シリコン
層を付着させることにより、最初にエッチしたトレンチ
22^中に拡散バリア用カラーを形成する。付着する拡
散バリア用カラー層の厚さは、拡散バリアとして機能す
るのに最適の厚さとなるように選択し、完成したセル中
でカラー誘電体28に必要な厚さとする必要はない。ま
た、まだエッチされていない深いトレンチの領域を最大
にするために、トレンチ22^内の材料の厚さが最小と
なるように考慮する。次に、部分処理済みの基板に酸素
とCF4によるエッチングを施して、トレンチ22^の底
部を含めて全水平表面上の付着層を除去して、トレンチ
22^内部に側壁スペーサ54を形成する。次に、RI
E指向性エッチングを用いて、基板中に約5ミクロンの
深さまで深いトレンチ22"をエッチすると、図4の構
造が得られる。
【0027】図5を参照すると、後続の熱拡散ステップ
用のドーパント源として、CVD法により厚さ約50n
mのコンフォーマルなヒ素でドープしたガラス層を付着
することにより、埋設プレート領域32を形成する。約
1050度で通常の熱ドライブイン・ステップを実行し
て、ドープされたガラス中のヒ素を基板10中に拡散さ
せる。トレンチ間の横方向スペースがすべて完全にドー
プされるようにするため、基板中でのヒ素の横方向拡散
深さは、約0.5ミクロンとする。トレンチ側壁の表面
での表面ドープ濃度は、約2×1019原子/cm3とす
る。各図に示したトレンチの間隔は誇張してあるが、ト
レンチの最大間隔は約0.45ミクロンであることを了
解されたい。ドライブインの後、緩衝HFを使って標準
的なやり方でヒ素でドープされた酸化物層を剥がすと、
図5の構造が得られる。RIEエッチによる深いトレン
チの側壁の損傷が残った場合に取り除くため、トレンチ
内面に薄い犠牲酸化物層を成長させてもよい。
【0028】埋設プレート領域の形成後、残ったマスク
用酸化物層52と拡散バリア用カラー54については、
外側の窒化物層は熱リン酸を使って取り除き、トレンチ
内部の犠牲酸化物は緩衝HFを使って取り除く。
【0029】次に、このとき露出しているトレンチのシ
リコン側壁と底面を厚さ約4nmまで熱酸化することに
より、トレンチ・キャパシタ構造を形成する。次に約7
nmの窒化シリコン層をコンフォーマルに付着する。次
に窒化物層を酸化して、約1.5nmの二酸化シリコン
層を形成すると、ONOセル・ノード誘電体が完成す
る。次に、少なくとも1×1019原子/cm3までドー
プしたポリシリコンを基板表面の上に厚さ約900nm
までコンフォーマルに付着して、トレンチを充填する。
窒素中で約1000℃で熱アニール・ステップを実行し
て、深いトレンチ22のポリシリコン中に偶然に形成さ
れた継目を矯正する。次に、ドープしたポリシリコンに
対して選択的なRIE法で、基板の平面領域上のポリシ
リコンをすべて除去し、基板表面の下約1ミクロンのレ
ベルまでトレンチ上面のポリシリコンをエッチして、ト
レンチ底面にドープしたポリシリコン55を残す。次
に、米国特許第4801988号明細書と同様のやり方
で、約90nmの二酸化シリコン層をコンフォーマルに
CVD付着し、続いてトレンチ底面を含めて平面領域か
ら酸化物を異方性エッチして、凹んだトレンチの上部側
壁上にカラー28を残すことにより、露出したトレンチ
上面の側壁上にトレンチ・カラー28を形成する。得ら
れる構造を図6に示す。
【0030】次に図7を参照すると、上記と同様に、再
度トレンチをヒ素でドープしたポリシリコンで約600
nmの表面厚さまで充填し、アニールする。次いで、こ
うして基板の背面上に付着して形成したポリシリコン
を、この非機能層による望ましくない応力を減らすた
め、すべて除去する。これは、化学的機械的研磨などの
平面化法によって行うことが好ましい。次に基板の正面
すなわちトレンチを含む側を平面化して、すべての平面
状表面から最後に付着した600nmのポリシリコンを
除去する。優れた平面性を得るため、化学的機械的研磨
技法を使用することが好ましい。この技法は、バイヤー
(Beyer)他の米国特許第4994836号及びチョウ
(Chow)他の米国特許第4789648号に詳しく記載
されている。次に、後で付着するポリシリコン・ワード
線がトレンチ・キャパシタの信号記憶ノードに短絡する
のを防止するため、トレンチ頂部のポリシリコン55^
を基板表面から約50〜100nm下まで凹ませる。得
られる構造を図7に示す。
【0031】次に、図8に示す浅いトレンチ分離領域
(STI)の形の局部分離領域を形成する。STIマス
クを基板にあて、STIが望まれるすべての領域を画定
する。露出したエッチ・ストップ用酸化物/窒化物層5
0をエッチして、シリコン基板表面及び重なり合ったポ
リシリコン充填トレンチの上面を露出させる。好ましく
は同じ処理チャンバ内で、露出した基板とトレンチ・カ
ラーとポリシリコンを約350nmの深さまでエッチす
る。次に、図8に示すように、約630nmのLPCV
D TEOS酸化物層56を基板全体の上にコンフォー
マルに付着する。
【0032】次に、図9に示すように、STI酸化物層
56を平面化する。これは、1989年10月25日出
願のケルボー(Kerbaugh)他の"Forming Wide Dielectr
ic-filled Isolation Trenches in Semiconductors"と
題する同時係属の米国特許出願第07/427153号
明細書に記載されているような、RIEエッチ・バック
と化学的機械的研磨を併用して行うことが好ましい。次
に、熱リン酸と緩衝HFによって、残った酸化物/窒化
物層50を除去する。この時点で、露出した基板表面上
に犠牲酸化物を成長させることができる。これらは、後
に、本発明のアレイを組み込むCMOS工程のN及びP
チャネル・デバイス用の能動デバイス領域となる。
【0033】次に、Pチャネル用のNウェル及び埋設N
型プレート領域32と接触するためのNウェルを、通常
通りNウェル・マスクを使って形成する。このマスク
は、Nウェルが望まれる場所以外の基板すべてを覆う。
Nウェル・マスクの形成後、基板に複数のイオン注入ス
テップを施して、後退Nウェル34を形成する。約90
0keVで約5×1013原子/cm2の線量でリン・イ
オンを注入して、ウェルの高濃度の最深部を形成し、約
500keV、約2.3×1013原子/cm2の線量で
ウェルの本体部を形成し、約150keV、約1.9×
1012原子/cm2の線量でパンチ・スルーを制御す
る。望むなら、この時点で追加のNウェル・マスクを使
って、約80keVで約1.3×1012原子/cm2
線量でヒ素を選択的に注入して、選択的Nウェル中に形
成されるPチャネルFETの閾値電圧を制御することが
できる。また、追加の注入マスクと注入イオンを使っ
て、特定のデバイス閾値電圧をさらに調節することもで
きる。
【0034】Nウェルの形成後に、やはり図9に示すP
ウェル58を形成するのに使用するホウ素から基板をマ
スクするため、同様にして通常のPウェル・マスクを形
成する。Pウェルを形成するには、約200keVで約
8×1012原子/cm2の線量でホウ素イオンを注入し
てウェル本体を形成し、約80keVで約1.6×10
12原子/cm2の線量でパンチ・スルー領域を制御し、
約7.3keVで約3.7×1012原子/cm2の線量
で、アレイ中で使用されるNチャネルFETとDRAM
の支持回路の閾値電圧を制御する。こうして、図9の構
造が得られる。上記の説明から明らかなように、Nウェ
ル34は、深いトレンチの周りの埋設プレート領域32
との物理的接触を行って、DRAMセルに関連するすべ
ての伝達装置の電気的かつ物理的分離を確保する。従来
技術とは異なり、伝達装置の基板領域を半導体基板10
に電気的に結合できるようにする必要はない。
【0035】次に、図10に示すように、ゲート絶縁物
と導電性ゲートと窒化シリコン・キャップを含むゲート
・スタック構造を形成する。上記の犠牲酸化物を剥がし
た後、基板の露出したシリコン表面上に約10nmの二
酸化シリコンを成長させることにより、ゲート絶縁層6
0を形成する。約200nmのポリシリコン層62を付
着し、約25keVで約6×1015原子/cm2の線量
でリンをイオン注入してドープする。続いて、ワード線
の抵抗率を下げるため、スパッタリングにより約100
nmのケイ化チタン層64を付着する。二酸化シリコン
層66と約80nmの窒化シリコン層68を付着する
と、ゲート・スタックは完成し、図10に示す構造が得
られる。
【0036】図11に示すように、多層ゲート・スタッ
クを選択的にエッチして、相互接続の第1段と、平面化
した基板上に形成するCMOS FETデバイスのゲー
ト電極を画定する。露出したシリコンを約1050℃で
僅かに酸化する。次にブロッキング用マスクを使って、
NチャネルFETを形成する場所を除くすべてのデバイ
ス領域を保護する。次に約30keVで約1×1014
子/cm2の線量でリンを注入して、軽くドープしたN
型領域70を形成する。ブロッキング用マスクの除去
後、約45nmのCVD窒化シリコンを付着し、続いて
平面状表面上に存在する窒化物の異方性RIEを行うこ
とによって、側壁スペーサ72を形成する。次に、通常
通り、約20nmのコバルトを蒸着し、約750℃でア
ニールし、未反応のコバルトを希硝酸で除去して、ドー
プ領域をシリサイド化する。
【0037】クローニン(Cronin)他の"Method of For
ming Borderless Contacts"と題する米国特許第494
4682号明細書に記載されている技法と同様の方法
で、図12に図示した以下の諸ステップによって無境界
接点を形成すると、諸デバイスとDRAM構造が完成す
る。約15nmの窒化シリコン層を付着し、続いて異方
性RIEステップを行って窒化シリコン側壁74を形成
する。PFET領域を保護するためのブロッキング・マ
スクを設けた後、約50keVで約5×1015原子/c
2の線量でヒ素を注入し、続いて窒素中で約900℃
でドライブイン・ステップを行って、NFETデバイス
用のN+型拡散領域76を形成する。NFET領域を保
護するためのブロッキング・マスクを設けた後、約10
keVで約5×1015原子/cm2の線量でホウ素を注
入して、PFETデバイス用のP+型拡散領域を形成す
る。ブロッキング・マスクを使って記憶ノード領域を露
出させ、トレンチ上面の酸化物を選択的にエッチし、N
型ポリシリコンを付着し、化学的機械的研磨法によって
ポリシリコン26を残して平面化を行って、記憶ノード
を形成するN型拡散領域20をポリシリコン55^に接
続するポリシリコン表面ストラップ26を深いトレンチ
の上面に形成する。窒化チタンとタングステンの相互接
続78を無境界接点として形成し、リンでドープしたガ
ラスの段間不動態化層80を付着し、再度化学的機械的
研磨法によって平面化する。相互接続すべき回路の複雑
さに応じて、いくつかの平面化相互接続段を追加する
と、DRAMが完成する。
【0038】
【発明の効果】本発明により、従来技術の密度制限がな
くなった埋設プレートSPT DRAMセル・アレイが
提供され、SRT DRAM設計の複雑さが軽減されて
簡単な工程と製品歩留りの向上が得られ、既存の加工技
術に対する影響が最小の埋設プレートSPT DRAM
セルが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基板プレート・トレンチ型(SPT)
DRAMセルの基本的電気接続を示す、単純化した概略
断面図である。
【図2】アレイ・セルの形成に使用される様々なデバイ
ス・レイアウト・パターンの関係を概略的に示す、本発
明のアレイの一隅の平面図である。
【図3】好ましい製造工程における一連の段階のうちの
1段階におけるアレイを示す、本発明のアレイの概略断
面図である。
【図4】好ましい製造工程における一連の段階のうちの
1段階におけるアレイを示す、本発明のアレイの概略断
面図である。
【図5】好ましい製造工程における一連の段階のうちの
1段階におけるアレイを示す、本発明のアレイの概略断
面図である。
【図6】好ましい製造工程における一連の段階のうちの
1段階におけるアレイを示す、本発明のアレイの概略断
面図である。
【図7】好ましい製造工程における一連の段階のうちの
1段階におけるアレイを示す、本発明のアレイの概略断
面図である。
【図8】好ましい製造工程における一連の段階のうちの
1段階におけるアレイを示す、本発明のアレイの概略断
面図である。
【図9】好ましい製造工程における一連の段階のうちの
1段階におけるアレイを示す、本発明のアレイの概略断
面図である。
【図10】好ましい製造工程における一連の段階のうち
の1段階におけるアレイを示す、本発明のアレイの概略
断面図である。
【図11】好ましい製造工程における一連の段階のうち
の1段階におけるアレイを示す、本発明のアレイの概略
断面図である。
【図12】好ましい製造工程における一連の段階のうち
の1段階におけるアレイを示す、本発明のアレイの概略
断面図である。
【符号の説明】 10 P型半導体基板 12 Pウェル 14 Nチャネル伝達装置 16 制御ゲート電極(ワード線) 18 ビット線用N型拡散領域 20 記憶ノード用N型拡散領域 22 トレンチ 24 N型ポリシリコン電極(信号記憶ノード) 26 ストラップ 28 カラー 30 表面絶縁領域 32 N型埋設層(プレート領域) 34 Nウェル(リーチ・スルー領域)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の導電型の第1の領域を有する半導体
    基板と、 各々のセルが、記憶キャパシタに結合されたアクセス・
    トランジスタを備え、各セルのトランジスタが前記半導
    体基板の第2の領域に形成され、各アクセス・トランジ
    スタが制御電極とデータ線接点領域と記憶ノード領域と
    チャネル領域とを有する、動的メモリ・セルの少なくと
    も1つのアレイと、 前記基板中の複数のトレンチ内に形成され、各々のキャ
    パシタが誘電絶縁体で分離された信号記憶ノードと基準
    電圧ノードを含み、各キャパシタの前記基準電圧ノード
    が前記基板に接続され、各キャパシタの前記記憶ノード
    が前記アクセス・トランジスタのうちの1つの対応する
    記憶ノード領域に接続されている、複数の信号記憶キャ
    パシタと、 前記1つのアレイ内の前記アクセス・トランジスタのす
    べてのチャネル領域を、前記基板の前記第1領域から物
    理的かつ電気的に分離する手段と、 前記基板の第1、第2、第3の領域をそれぞれ異なる第
    1、第2、第3の基準電圧でバイアスする手段とを備
    え、 前記分離する手段が前記第1領域と逆の導電型の第3の
    基板領域を含み、前記第3領域が前記第1領域と第2領
    域の間に横方向に形成されて前記トレンチのすべてと交
    差し、かつ前記第3領域が、前記トレンチに隣接し前記
    トレンチの深さ全体を通じてほぼ一定の不純物のドーピ
    ング濃度を有する第1サブ領域と、前記アレイの周囲を
    ほぼ囲んで延び、前記第1サブ領域と前記半導体基板の
    表面との間に延びる、第2サブ領域とを備える、ダイナ
    ミック・ランダム・アクセス・メモリ・デバイス。
  2. 【請求項2】前記第3領域の前記第1サブ領域の不純物
    ドーピング濃度が、前記基板の前記第1領域のドーピン
    グ濃度を上回ることを特徴とする、請求項1に記載のダ
    イナミック・ランダム・アクセス・メモリ・デバイス。
  3. 【請求項3】半導体基板の表面上に方形マトリックスと
    して配列され、隣接するトレンチ間の間隔が横方向でも
    縦方向でもほぼ等しく、埋設プレート拡散領域がすべて
    のトレンチに関連している、複数の深いトレンチを備
    え、 第1の複数のトレンチの各々が、伝達装置と、データ・
    ノードと、深いトレンチ内に形成されたキャパシタ・プ
    レートに接続されかつ基板の前記埋設プレート拡散領域
    内の領域に結合された記憶ノードとを含む基板プレート
    ・トレンチDRAMセルに関連しており、 第2の複数のトレンチの各々が、深いトレンチの前記マ
    トリックスの周囲を取り囲み、前記埋設プレート拡散領
    域と接触して、前記マトリックス内の基板領域を基板の
    残りの部分から電気的かつ物理的に分離する表面拡散分
    離領域と関連している、 ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ・デバイ
    ス。
  4. 【請求項4】第1の導電型の半導体基板を用意するステ
    ップと、 前記基板の上面部に複数の深いトレンチをマトリックス
    ・パターンで形成するステップと、 前記深いトレンチの下部から前記基板中に第2の導電型
    の不純物を拡散させて、マトリックス・パターンの全範
    囲に第2の導電型の連続した埋設拡散領域を形成するス
    テップと、 前記深いトレンチの内部に誘電層を形成し、前記トレン
    チを導電性電極材料で充填するステップと、 前記マトリックス・パターンの周囲の周りに、前記埋設
    拡散領域の上の基板部分を物理的かつ電気的に分離する
    深さの前記第2導電型の表面拡散領域を形成するステッ
    プと、 マトリックス・パターンの分離された部分内に、前記深
    いトレンチの前記導電性電極材料との間で信号を結合す
    るための複数の半導体デバイスを形成するステップとを
    含む、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ・デ
    バイスの製造方法。
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